JP2002178787A - オートクルーズ装置 - Google Patents

オートクルーズ装置

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JP2002178787A
JP2002178787A JP2000379393A JP2000379393A JP2002178787A JP 2002178787 A JP2002178787 A JP 2002178787A JP 2000379393 A JP2000379393 A JP 2000379393A JP 2000379393 A JP2000379393 A JP 2000379393A JP 2002178787 A JP2002178787 A JP 2002178787A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】先行車を検知することができない状況に従って
加速制御を変更する。 【解決手段】自車が追従すべき先行車を決定する先行車
決定手段、先行車決定手段によって先行車有りと判断さ
れたとき、設定車間距離になるよう設定車速を上限とし
て車速を制御する追従走行手段、先行車無しと判断され
たとき、現在の車速が設定車速になるよう車速を制御す
る定速走行手段を備えるオートクルーズ装置は、追従走
行手段によって走行制御されている間、先行車決定手段
によって、前回のサイクルで決定された先行車が今回の
サイクルで決定されなかったとき、該先行車が決定され
なかった状況を判定するロスト判定手段と、ロスト判定
手段によって判定された状況に従って移行パラメータを
設定する移行パラメータ設定手段とを備え、移行パラメ
ータ設定手段によって移行パラメータが設定されたと
き、定速走行手段は、該移行パラメータに従う走行制御
を実行した後、設定車速による定速走行制御に移行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、先行車との車間
距離を制御する車間制御機能付きクルーズコントロール
走行を行っている間に先行車を検知することができなく
なったとき、該先行車を検知することができなくなった
状況に従って、定速走行に移行する際の走行制御を変化
させることのできるシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、車間制御機能付きクルーズコント
ロールシステム(以下、ACCシステムと呼ぶ)が提案
され、実用化されてきている。ACCシステムは、レー
ダーやカメラ等を使用して先行車を検知し、先行車が検
知されない場合には、設定された車速を維持する「定車
速走行」を行い、先行車が検知された場合は、設定され
た車間距離を維持する「定車間走行」を行う。このよう
な先行車の有無に従って車間距離および車速が調整され
る走行モードを、以下「車間制御モード」と呼ぶ。
【0003】特開平11−42957号公報には、車間
制御モードを実現するクルーズコントロールシステムの
例が開示されている。このシステムでは、車間距離を3
段階切り替えて設定することができ、現在いずれの車間
距離が設定されているのかが運転者に一目でわかるよう
に表示される。
【0004】従来のACCシステムにおいては、設定車
速より遅い先行車を追従しているときに先行車を何らか
の原因で見失うと、一律に設定車速に復帰しようとして
加速を開始する。図16は、このような状況を示してい
る。図16の(a)において、自車400の前面部に搭
載された物体検知装置(図示せず)は、自車の前方にレ
ーザ光を照射し、先行車410のリフレクタ420で反
射されたレーザ光を受光することにより、先行車410
を検知する。自車400はACCシステムを搭載してお
り、検知された先行車410との車間距離が予め設定さ
れた車間距離になるよう、先行車410に追従して走行
する。自車400の設定車速が100km/hに設定さ
れている場合、先行車410の車速が80km/hなら
ば、設定車間距離を維持するため、自車の車速は80k
m/hになるよう制御される。
【0005】図16の(b)において、雨や雪などの巻
き上げによって、先行車410を検知することができな
くなったと仮定する。自車400のACCシステムは先
行車が存在しなくなったと判定し、車速を設定車速であ
る100km/hに上げようとして加速を開始する。そ
の結果、図16の(c)に示されるように、自車400
は先行車410に接近し、よって運転者に動揺をもたら
すこととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のA
CCシステムにおいては、設定車速より遅い先行車を追
従しているときに先行車を何らかの原因で見失うと、実
際には先行車が存在していても、一律に設定車速に復帰
しようとして加速を開始する。運転者からすれば、実際
に先行車が存在しているにもかかわらず加速が開始され
るので、違和感を覚えることとなる。
【0007】したがって、先行車が検知されなくなった
時の状況に従って、定速走行に移行するまでの加速を制
御することが必要とされている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のオートクルーズ装置は、自車が追従すべ
き先行車を決定する先行車決定手段、該先行車決定手段
によって先行車有りと判断されたとき、該先行車に対す
る自車の車間距離が予め設定された設定車間距離になる
よう、予め設定された設定車速を上限として車速を制御
する追従走行手段、前記先行車決定手段によって先行車
無しと判断されたとき、現在の車速が前記設定車速にな
るよう車速を制御する定速走行手段を備えるオートクル
ーズ装置において、前記追従走行手段によって走行制御
されている間、前記先行車決定手段によって、前回のサ
イクルで決定された先行車が今回のサイクルで決定され
なかったとき、該先行車が決定されなかった状況を判定
するロスト判定手段と、該ロスト判定手段によって判定
された状況に従って、移行パラメータを設定する移行パ
ラメータ設定手段とを備え、前記定速走行手段は、前記
移行パラメータ設定手段によって移行パラメータが設定
されたとき、該移行パラメータに従う走行制御を実行し
た後、前記設定車速による定速走行制御に移行するとい
う構成をとる。
【0009】この発明によると、先行車を決定すること
ができなかった状況に従う走行制御が実行された後に定
速走行が開始されるので、実際に先行車が存在する場合
には、加速がいきなり開始されることを回避することが
でき、先行車が存在しない場合には、速やかに定速走行
に移行することができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明のオー
トクルーズ装置において、自車の前方にある物体を検知
する物体検知手段と、自車の走行状態に基づいて自車の
走行車線を推定する自車線推定手段とをさらに備えてお
り、先行車決定手段は、物体検知手段によって検知され
た物体のうち、前記自車線推定手段によって推定された
走行車線上にある移動物体を先行車と決定し、ロスト判
定手段は、前回のサイクルにおいて決定された先行車
が、今回のサイクルにおいて前記物体検知手段によって
検知されなかったとき、先行車が前記推定走行車線上に
存在するにかかわらず検知されることができない状況で
あると判定するという構成をとる。
【0011】この発明によると、実際には先行車が自車
の推定走行車線上の存在するにかかわらず先行車を検知
することができなかった状況を判定することができるの
で、実際には先行車が存在すると想定した対応を行うこ
とができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の発明のオー
トクルーズ装置において、自車の前方にある物体を検知
する物体検知手段と、自車の走行状態に基づいて自車の
走行車線を推定する自車線推定手段とをさらに備えてお
り、先行車決定手段は、物体検知手段によって検知され
た物体のうち、前記自車線推定手段によって推定された
走行車線上にある移動物体を先行車と決定し、ロスト判
定手段は、前回のサイクルにおいて決定された先行車
が、今回のサイクルにおいて、物体検知手段によって検
知されたが、先行車決定手段によって決定されなかった
とき、先行車が推定走行車線から外れたために先行車を
検知することができない状況であると判定するという構
成をとる。
【0013】この発明によると、自車の推定走行車線か
ら先行車が外れたために先行車を検知することができな
かったという状況を判定することができるので、速やか
に定速走行に移行することができるようになる。
【0014】請求項4の発明は、請求項2の発明のオー
トクルーズ装置において、移行パラメータ設定手段は、
前記設定車速まで加速する際の加速度を低く設定し、該
低く設定された加速度を、移行パラメータとして設定す
るという構成をとる。
【0015】この発明によると、自車の走行車線上に存
在する先行車を見失った状況では加速度が低く設定され
るので、通常の加速度でいきなり加速が開始されること
を回避することができる。
【0016】請求項5の発明は、請求項4の発明のオー
トクルーズ装置において、移行パラメータ設定手段は、
前記設定した低加速度による走行が行われる時間を設定
し、前記低く設定された加速度および該低加速度による
走行が行われる時間を移行パラメータとして設定すると
いう構成をとる。
【0017】この発明によると、自車の走行車線上に存
在する先行車を見失った状況では加速度が低く設定さ
れ、かつ低加速度による走行が行われる時間が設定され
るので、緩やかな加速度でスムーズに定速走行へ移行す
ることができるようになる。
【0018】請求項6の発明は、請求項2の発明のオー
トクルーズ装置において、移行パラメータ設定手段は、
前記設定車速まで加速することを抑止する時間を設定
し、該加速抑止時間を、移行パラメータとして設定する
という構成をとる。
【0019】この発明によると、自車の走行車線上に存
在する先行車を見失った状況では、加速を開始するタイ
ミングを遅らせるので、いきなり加速が開始されること
を回避することができる。
【0020】請求項7の発明は、請求項2の発明のオー
トクルーズ装置において、先行車までの距離を検出して
該先行車の相対速度を算出する相対速度算出手段と、先
行車決定手段によって、前回のサイクルで決定された先
行車が今回のサイクルで決定されなかったとき、過去の
サイクルで決定された先行車の相対速度に基づいて、所
定期間の間、該先行車の補間データを作成する補間手段
とをさらに備えており、移行パラメータ設定手段は、前
記補正データが作成される所定期間の長さを移行パラメ
ータとして設定し、定速走行手段は、前記所定期間の
間、定速走行の実行を抑止し、追従走行手段は、該所定
期間の間、前記補間手段から受け取った補間データに基
づいて追従走行を実行するという構成をとる。
【0021】この発明によると、自車の走行車線上に存
在する先行車を見失った状況では、所定期間の間補間デ
ータに基づいて追従走行が行われるので、通常の加速度
でいきなり加速が開始されることを回避することができ
る。
【0022】請求項8の発明は、請求項3の発明のオー
トクルーズ装置において、ロスト判定手段は、自車が車
線変更を行った状況を判定し、移行パラメータ設定手段
は、前記設定車速まで加速する際の加速度を高く設定
し、該高く設定された加速度を、移行パラメータとして
設定するという構成をとる。
【0023】この発明によると、自車の走行車線から先
行車が外れたために先行車を見失った状況では加速度が
高く設定されるので、速やかに定速走行に移行すること
ができる。
【0024】請求項9の発明は、請求項3の発明のオー
トクルーズ装置において、ロスト判定手段は、自車が車
線変更を行った状況を判断し、移行パラメータ設定手段
は、前記車速設定手段によって設定された車速までの加
速を開始する時期を早めに設定し、該早めに設定された
加速開始時期を、移行パラメータとして設定するという
構成をとる。
【0025】この発明によると、自車の走行車線から先
行車が外れたために先行車を見失った状況では、加速開
始タイミングが早まるので、速やかに定速走行に移行す
ることができる。
【0026】請求項10の発明は、請求項8または請求
項9の発明のオートクルーズ装置において、ヨーレート
センサをさらに備えており、ロスト判定手段は、ヨーレ
ートセンサから検出されるヨーレートが、一方の方向に
所定量以上変化した後に他方の方向に所定量以上変化し
た場合に、自車が車線変更を行ったと判定するという構
成をとる。
【0027】この発明によると、自車の車線変更が、ヨ
ーレートの変化の向きおよび変化量に従って判定される
ので、自車が車線変更を行ったかどうかを正確に判定す
ることができ、よって走行車線上に存在する先行車を検
知することができないのか、または先行車が走行車線か
ら外れたために該先行車を検知することができなかった
のかを正確に判断することができる。
【0028】請求項11の発明は、請求項8または請求
項9の発明のオートクルーズ装置において、自車の前方
にある停止物を検知する停止物検知手段をさらに備えて
おり、ロスト判定手段は、停止物検知手段によって検知
された停止物の水平方向における位置が、一方の方向に
所定量以上変化した後に他方の方向に所定量以上変化し
た場合に、自車が車線変更を行ったと判定するという構
成をとる。
【0029】この発明によると、自車の車線変更が、停
止物の左右方向の位置の変化の向きおよび変化量に従っ
て判定されるので、自車が車線変更を行ったかどうかを
正確に判定することができ、よって走行車線上に存在す
る先行車を検知することができないのか、または先行車
が走行車線から外れたために該先行車を検知することが
できなかったのかを正確に判断することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に図面を参照してこの発明の実
施の形態を説明する。図1は、この発明の実施形態に従
う物体検知装置の構成をブロック図で示したものであ
る。
【0031】物体検知装置1は、送光部2、送光走査部
3、受光部4および距離計測処理部5を備え、自車の前
方にある物体の距離、方向および相対速度を検出する。
送光部1は、レーザーダイオード10と、レーザーダイ
オード10から送出されたレーザ光を集光する送光レン
ズ11と、レーザーダイオード10を駆動するレーザー
ダイオード駆動回路12とを備える。送光走査部3は、
レーザーダイオード10から送光レンズ11を介して出
力されたレーザーを反射して、前方に光を照射する送光
ミラー13と、送光ミラー13を上下軸を中心に往復回
動させるモータ15と、該モータ15の駆動を制御する
モータ駆動回路16とを備える。受光部4は、受光レン
ズ17と、受光レンズ17で収束された反射波を受けて
電気信号に変換するフォトダイオード18と、フォトダ
イオード18の出力信号を増幅する受光アンプ回路19
とを備える。
【0032】距離計測処理部5は、レーザーダイオード
駆動回路12およびモータ駆動回路16を制御する制御
回路24と、ACCシステム30との間で通信を行う通
信回路26と、レーザーの送光から受光までの時間をカ
ウントするカウンタ回路27と、物体までの距離、物体
の方向および相対速度を算出する中央演算処理装置(C
PU)28とを備える。
【0033】図1を参照して、物体検知装置1の動作を
説明する。制御回路24は、LD駆動回路12に発光指
令を出し、レーザーダイオード10をパルス発光(レー
ザー光の波長は、たとえば870nmである)させる。
それと同時に、制御回路24は、発光タイミングをカウ
ンタ回路27に送り、カウンタを起動する。レーザーダ
イオード10によって送出されたレーザー光は送光レン
ズ11で集光され、送光ミラー13に送られる。送光ミ
ラー13はモーター15によって左右に駆動されてお
り、こうしてレーザ光は、送光ミラー13によって左右
に走査される。送光ミラー13によってレーザ光が送出
された時の送光ミラー13の角度は、制御回路24を通
ってCPU28に送られる。
【0034】送出されたレーザ光は、前方にある物体の
リフレクタ(先行車の場合、テールランプにリフレクタ
が埋め込まれている)で反射される。受光レンズ17
は、反射されたレーザ光を受光し、受光された光はフォ
トダイオード18によって電気信号に変換され、さらに
受光アンプ回路19によって増幅される。増幅された信
号はカウンタ回路27に送られ、これによって、上記の
送光タイミングで回り始めたカウンタが停止する。カウ
ンタ値はCPU28に送られる。CPU28は、上記の
送光ミラーの角度およびカウンタ値から、前方の物体の
方向および物体までの距離を算出する。具体的には、以
下の式によって物体までの距離が算出される。こうし
て、物体の位置が特定される。
【0035】
【数1】距離=光の速度(約30万キロメートル/秒)
×発光から受光までの経過時間/2
【0036】図2は、物体検知装置1から照射されるレ
ーザ光が走査する範囲を示す。図に示されるように、物
体検知装置1は、先行車の巻き上げの影響や汚れを受け
にくく、左右の車両を均等に検知することのできる自車
のフロントグリル中央に設けられるのが好ましい。物体
検知装置1から送出されたレーザ光は、左右方向に狭
く、上下方向に58mrad(ミリラジアン、58mradは、
約3.3度に対応する)の大きさを有する扇形のビーム
であり、所定の周期(たとえば、0.1秒)で左右方向
に280mrad(約16度)の往復移動を行い、自車前方
を走査する。
【0037】図3は、物体検知装置によって実行され
る、物体を検知して物体の位置および相対速度を算出す
る方法を示すフローチャートである。物体検知は、所定
のサイクル(たとえば、100ミリ秒)で繰り返し実行
される。
【0038】ステップ101において、検知エリア内の
すべての反射物を検出して反射物メモリに記憶し、所定
の範囲内(たとえば、左右方向および前後方向ともに±
1.5m以内)に存在する反射物データに同じ仮ナンバ
ーを付ける(102)。次に、同じ仮ナンバーが付与さ
れた反射物データを1つのターゲットとし、ターゲット
ごとに、反射物データの距離の平均値、左右位置の平均
値、および左右幅(左右両端に位置する2個の反射物デ
ータ間の距離)を算出し、ターゲットメモリに保存する
(103)。
【0039】ステップ104において、移動物ターゲッ
トの引継を行う。具体的にいうと、前回のサイクルのタ
ーゲットメモリから移動物ターゲットを読み出し、その
位置と相対速度とから、該移動物ターゲットの今回のサ
イクルにおける位置を予測する。今回のサイクルで検知
されたターゲットのうち、予測した位置に最も近いター
ゲットを、前回検知された移動物ターゲットと同一と判
定し、前回の位置と今回の位置との差分に基づいて相対
速度を算出する。
【0040】次に、ステップ105において、停止物タ
ーゲットの引継を行う。具体的にいうと、前回のサイク
ルのターゲットメモリから停止物ターゲットを読み出
し、その位置と相対速度とから、該停止物ターゲットの
今回のサイクルにおける位置を予測する。今回検知され
たターゲットのうち、予測した位置に最も近いターゲッ
トを、前回検知された停止物ターゲットと同一と判定
し、前回の位置と今回の位置との差分に基づいて相対速
度を算出する。
【0041】ステップ106において、新規ターゲット
の引継を行う。具体的にいうと、前回のサイクルのター
ゲットメモリから新規ターゲットを読み出し、今回検知
されたターゲットのうち、前回検知された新規ターゲッ
トの位置に最も近いターゲットを同一とする。前回検知
された新規ターゲットと、今回検知され同一と判定され
たターゲットとから、相対速度を算出する。
【0042】ステップ107において、今回検知された
ターゲットにおいて、前回のサイクルから引き継ぐべき
ターゲットが存在しない(すなわち、前回のサイクルで
は検知されたが、今回のサイクルでは、対応するターゲ
ットが検知されなかった)とき、前回検知されたターゲ
ットについて補間処理を行う。補間処理は、過去の相対
速度に基づいて今回のサイクルのターゲットの位置を予
測することによって行うことができる。
【0043】一方、ステップ108では、今回検知され
たターゲットのうち、前回のサイクルで存在しないター
ゲット(すなわち、今回のサイクルで新たに検知された
ターゲット)に対して、新しいターゲットナンバーを付
与する。
【0044】ステップ109において、ターゲットのそ
れぞれについて自車速と相対速度とを比較し、自車速の
負の値に近い相対速度を有するターゲットを停止物ター
ゲットとし、自車速の負の値から離れた相対速度を有す
るターゲットを移動物ターゲットとする(属性の判
定)。
【0045】こうして、物体検知装置1によって、レー
ザーダイオードの検知エリア内にある物体のそれぞれに
ついて求められた物体の位置、相対速度および属性は、
ACCシステム30に転送される。
【0046】物体検知は、他の任意の方法によって実現
することができる。たとえば、レーザーレーダの代わり
にミリ波レーダを使用することができる。または、CC
Dカメラのような撮像装置を使用して、物体の位置およ
び相対速度を求めることもできる。または、レーダー装
置と撮像装置を組合せることにより、自車前方にある物
体を認識することもできる。
【0047】図4は、図1に示されるACCシステム3
0の機能ブロック図である。ACCシステム30は、先
行車を検知しない場合は設定車速を維持する定車速走行
を行い、先行車を検知した場合は設定された車間距離を
維持する定車間走行を行うシステムである。ACCシス
テム30は、実際には、中央演算処理装置(CPU)、
制御プログラムおよび制御データを格納する読み出し専
用メモリ(ROM)、CPUの演算作業領域を提供し様
々なデータを一時記憶することができるランダムアクセ
スメモリ(RAM)を備える電子制御ユニット(EC
U)によって実現される。
【0048】ACCシステム30の入力には、物体検知
装置1、ヨーレートを検出するヨーレートセンサ41、
各車輪の回転速度を検出する車輪速センサ42、および
運転者がウィンカーを点灯させるときに操作するウィン
カースイッチ44が接続されている。さらに、ACCシ
ステム30の入力には、車間制御に関して運転者が操作
することができるクルーズコントロールスイッチ43が
接続されている。クルーズコントロールスイッチ43
は、車間制御機能のオン/オフ状態を切り替えるクルー
ズスイッチ61、運転者が車間距離を設定する時に操作
するディスタンススイッチ62、運転者が車速の設定、
車間制御機能の一時的解除、および車間制御機能の再開
を行う時に操作するセット・リジューム・キャンセルス
イッチ63から構成される。
【0049】ACCシステム30の出力には、車速制御
部55からの指示に従ってエンジンスロットルを制御す
るスロットルアクチュエータ46、およびブレーキを作
動させるブレーキアクチュエータ47が接続されてい
る。さらに、ACCシステム30の出力には、車間制御
部52からの指示に従って車間制御の作動状態および設
定状態を表示するディスプレイ48、および車間制御部
52からの指示に従ってブザーを発する警告ブザー49
が接続されている。
【0050】ACCシステム30は、先行車決定部5
1、車間制御部52、および車速制御部55を備える。
先行車決定部51は、ヨーレートセンサ41および車輪
速センサ42から受け取ったヨーレートおよび車速に基
づいて自車の走行軌跡を推定する。一方、先行車決定部
51は、物体検知装置1によって検知された移動物体の
それぞれの位置および相対速度を受け取る。先行車決定
部51は、物体検知装置1から受け取ったそれぞれの物
体のうち、推定した自車の走行軌跡上に存在する移動物
体の中で最も自車に近い物体を先行車と決定する。
【0051】車間制御部52は、クルーズスイッチ61
がON状態にされたことに応答して、車間制御を開始す
る。車間制御に従って走行する車間制御モードは、2つ
の走行モード、すなわち追従走行モードおよび定速走行
モードに大別されることができ、それぞれの走行モード
は、追従走行部53および定速走行部54によって制御
される。
【0052】追従走行モードは、設定車速を上限とし
て、先行車との車間距離が設定車間距離を維持するよう
先行車を追従する走行モードである。追従走行部53
は、先行車決定部51から受け取った車間距離と、ディ
スタンススイッチ62を介して受け取った設定車間距離
との差を算出し、該差がゼロになるよう目標車速を算出
する。定速走行モードは、先行車が存在しないとき、設
定車速を維持するよう走行するモードである。定速走行
部54は、先行車決定部51による先行車無しの判定に
応答して、現在の車速が設定車速になるよう目標車速を
算出する。
【0053】追従走行部53および定速走行部54は、
必要に応じて、減速制御および加速制御を行う。言い換
えると、追従走行部53は、先行車の車速が自車の車速
よりも遅いとき、先行車に接近しすぎないよう減速制御
を行い、先行車の車速が自車の車速よりも速いとき、先
行車に追従するよう加速制御を行う。これらの加減速制
御は、現在の車間距離と設定車間距離を比較し、設定車
間距離になるよう目標車速を調整することによって達成
される。
【0054】また、定速走行部54は、たとえば設定車
速よりも遅い車速で先行車に追従していた状況において
先行車がいなくなったとき、設定車速になるよう加速制
御を行い、先行車が存在しない状況で設定車速が新たに
低く設定されたとき、該新たに設定された車速になるよ
う減速制御を行う。これらの加減速制御は、現在の車速
と設定車速を比較し、設定車速になるよう目標車速を調
整することによって達成される。
【0055】車間制御部52は、現在のACCシステム
の設定状況および作動状況をディスプレイ48に表示す
る。また、車間制御部52は、先行車に近づきすぎた場
合など運転者に注意を促す必要がある場合には、警告ブ
ザー49を駆動する。
【0056】車速制御部55は、車間制御部52から受
け取った目標車速になるよう、スロットルアクチュエー
タ46を制御する。減速をする場合に、スロットル制御
による減速でも減速度が足りないときは、車速制御部5
5はブレーキアクチュエータ47を駆動してブレーキを
作動させる。
【0057】ACCシステム30は、さらに車線変更判
定部56、ロスト判定部57および移行パラメータ設定
部58を備え、先行車を検知することができなかった状
況に従う走行制御を実行する。
【0058】以下の説明において、「先行車が検知され
た」というのは、特に限定の無い限り、先行車が、物体
検知装置1によって物体として検知され、かつ先行車決
定部51によって先行車として決定されたことを示す。
したがって、「先行車が検知されない」というのは、特
に限定の無い限り、物体検知装置1によって物体として
検知されない場合、または先行車決定部51によって先
行車として決定されない場合の両方が含まれる。
【0059】車線変更判定部56は、自車の走行状態に
基づいて、自車が車線変更を行ったかどうか判断する。
たとえば、車線変更部56は、以下の場合に自車が車線
変更を行ったと判定することができる。 1)ウィンカースイッチ44から、ウィンカースイッチ
が右または左にオンにされたことを示す信号を受け取っ
た。 2)ヨーレートセンサ47によって検出されたヨーレー
トが、一方の方向に所定量以上変化した後、他方の方向
に所定量以上変化した。 3)物体検知装置1によって検知された停止物の左右方
向の移動量が、一方の方向に所定量以上変化した後、他
方の方向に所定量以上変化した(この判断方法について
は、図9を参照して後述する)。
【0060】ロスト判定部57は、先行車決定部51に
よって先行車が決定されなかった(これを先行車ロス
ト、または単にロストと呼ぶ)状況を判定する。具体的
には、先行車ロストが、先行車決定部51によって推定
された走行軌跡上に先行車が存在する状況で発生したの
か、それとも先行車が推定走行軌跡から外れた状況で発
生したのかを判断する。さらに後者の場合、車線変更判
定部56による判定結果に基づいて、先行車ロストが、
先行車または自車の車線変更のいずれに起因するかを判
断する。その後、ロスト判定部57は、先行車ロストが
発生した状況に従って、ロスト後の対応策を選択する。
【0061】移行パラメータ設定部58は、ロスト判定
部57によって選択された対応策に従って、該対応策で
使用するパラメータを設定する。パラメータには、加速
度や加速度の持続時間などを含めることができる。
【0062】移行パラメータ設定部58によって設定さ
れたパラメータは車間制御部52に渡される。車間制御
部52は、移行パラメータに従って目標車速を算出し、
これを車速制御部55に渡す。こうして、先行車ロスト
が発生した状況に従う走行制御が実行される。移行パラ
メータに従う走行制御を完了した後、定速走行部54
は、現在の車速が設定車速になるよう通常の加減速制御
を実行する。現在の車速が設定車速になった後は、該設
定車速による定速走行を行う。
【0063】次に、クルーズコントロールスイッチ43
およびディスプレイ48について簡単に説明する。図5
は、車内のステアリングホイール近傍を示す。図に示さ
れるように、クルーズスイッチ61およびディスタンス
スイッチ62は、ステアリングホイールの右下に配置さ
れており、セット・リジューム・キャンセルスイッチ6
3は、ステアリングホイール上に配置されている。コン
ビネーション・メーター71の手前にはディスプレイ4
8が配置されており、ディスプレイ48には、ACCシ
ステムの設定状態および作動状態が表示される。
【0064】図6の(a)に示されるスイッチは、ON
/OFFシーソー型のクルーズスイッチの例である。O
N側を押すとACCシステムが起動され、「ON」の横
にある表示灯66が点灯する。OFF側を押すと表示灯
66が消灯し、ACCシステムがオフ状態にされる。
【0065】図6の(b)に示されるディスタンススイ
ッチ62は、車間距離を設定するためのスイッチであ
る。設定車間距離は、長・中・短の3段階に切り替える
ことができる。車間距離は、車頭時間(自車が、現在の
車速で走行した場合に現在の先行車の位置に達するまで
の時間)で表され、「長」は2.5秒に対応し、「中」
は2.1秒に対応し、「短」は1.7秒に対応する。た
とえば、自車の車速を80km/hとすると、「長」は
約56mに対応し、「中」は約47mに対応し、「短」
は約38mに対応する。ディスタンススイッチのLON
G(ロング)側を押すと、設定車間距離は1段階だけ長
くなり、SHORT(ショート)側を押すと、設定車間
距離は1段階だけ短くなる。
【0066】図6の(c)に示されるセット・リジュー
ム・キャンセルスイッチ63は、SET/DECELスイッチ、C
ANCELスイッチおよびRES/ACCELスイッチから構成され
る。SET/DECELスイッチは車速を設定するためのスイッ
チであり、アクセルペダルを加減して所望の車速になっ
たときにSET/DECELスイッチを押して離すと、離したと
きの車速が設定車速としてセットされる。車速を設定し
た後、RES/ACCELスイッチを1回押すたびに、所定量
(たとえば、2km/h)だけ設定車速を上げることがで
き、反対にSET/DECELスイッチを1回押すたびに、所定
量(たとえば、2km/h)だけ設定車速を下げることがで
きる。CANCELスイッチは、ACCシステムによる車間制
御を一時的に解除するためのスイッチである。解除した
後も、設定車速がディスプレイ48(図7)に表示され
ている場合は、RES/ACCELスイッチを押すことにより、
車間制御を再開することができる。
【0067】図7の(a)は、ディスプレイ48の表示
例を示す。参照番号75で示されるRADER/OFF表示は、
ACCシステムが自動で解除されたときに所定時間(た
とえば、5秒間)だけ表示される。参照番号76の領域
には、設定車速が表示される。設定車速まで加速してい
る間は、車速が点滅表示される。参照番号77で示され
る「NO TARGET」表示は、先行車が検知されないときに
表示される。
【0068】参照番号78の車の表示は先行車を示し、
先行車が検知されている場合に表示される。参照番号8
0の車の表示は、自車を示す。先行車78と自車80の
間の参照番号79で示される領域には、設定車間距離が
表示される。設定車間距離は、3段階(長、中および
短)のバーで表示される(図7の(b)を参照)。すな
わち、バーが3本のときは設定車間距離が長に、2本の
ときは中に、1本のときは短に設定されていることを示
す。参照番号81で示される「BRAKE」表示は、先行車
に接近しすぎたときなど運転者によるブレーキ操作が必
要なときに、警告ブザーと共に点滅表示する。
【0069】図8は、先行車決定部51によって実行さ
れる先行車決定方法を説明するための図である。三角形
の領域92は、自車90に搭載された物体検知装置によ
って検知されることのできる検知エリアを示す。一方、
先行車決定部51は、ヨーレートセンサ41および車輪
速センサ42によって検出されたヨーレートおよび車速
から等速円運動を仮定することにより、自車の走行軌跡
(推定自車軌跡と呼ぶ)93を算出する。次に、先行車
決定部51は、推定自車軌跡93を中心に所定幅を持た
せた領域(たとえば、推定自車軌跡93を中心に±2m
の領域)を、推定自車線94として算出する(すなわ
ち、2本の曲線95に挟まれた領域)。先行車決定部5
1は、物体検知装置によって検知された移動物体のう
ち、推定自車線94と検知エリア92とが重なり合う領
域に存在する物体の中で自車に最も近い物体を先行車9
1と決定する。こうして、先行車が検知される。なお、
道路の曲率が変化する場合は、先行車が推定自車線上か
ら外れてしまうので、ある条件の下に補間を行うのが好
ましい。
【0070】図9は、車線変更判定部56によって実行
される判定方法のうちの1つ、すなわち、物体検知装置
によって検知された停止物の左右方向の移動量が、一方
の方向に所定量以上変化した後、他方の方向に所定量以
上変化した場合に、自車が車線変更を行ったと判定する
方法を説明するための図である。この実施例では、停止
物の左右方向の位置の移動量を、自車と停止物とがなす
角度の変化を検出することによって計測する。図9は、
自車200が、右側の追い越し車線に車線変更する様子
を示す。自車200の右側前方には、停止物210が存
在すると仮定する。
【0071】図9の(a)において、自車200は、矢
印220の方向に向かって走行している。自車200に
搭載された物体検知装置は停止物210を検知し、その
距離D1、および左右位置w1を検出する。ここで、左
右位置w1は、自車200を中心にして右側にある場合
を+で表し、左側にある場合を−で表す。自車の走行方
向と停止物とがなす角(これを、停止物角と呼ぶ)θ1
は、sinθ1=w1/D1で表される。
【0072】次に、図9の(b)に示されるように、自
車200は、車線変更を行おうとして矢印221の向き
に進路を変える。物体検知装置は停止物210を検知
し、その距離D2および左右位置w2を検出する。停止
物角θ2は、sinθ2=w2/D2で表される。その
後、図9の(c)に示されるように、自車200は車線
変更を完了し、矢印222の向きに戻って走行する。物
体検知装置は停止物210を検知し、その距離D3およ
び左右位置w3を検出する。停止物角θ3は、sinθ3
=w3/D3で表される。
【0073】図9の(d)のグラフは、図9の(a)〜
(c)における停止物角θの遷移を示す。停止物角のsi
nθは、自車が車線変更を行おうとして向きを変えるに
つれて負の方向に変化し、自車が車線変更を完了しよう
として再び向きを戻すにつれて正の方向に変化する。こ
のことは、停止物が自車の左側に存在する場合も同じで
ある。したがって、停止物角が、所定量以上負の方向に
変化した後、所定量以上正の方向に変化した場合、自車
が右側車線に車線変更したと判定することができる。こ
の停止物角の単位時間当たりの変化量を横移動角と呼ぶ
とすると、横移動角が所定値より小さい負の値を示した
後、所定値より大きい正の値を示した場合、自車が右側
車線に車線変更したと判定することができる。反対に、
横移動角が所定値より大きい正の値を示した後、所定値
より小さい負の値を示した場合、自車が左車線に車線変
更したと判定することができる。
【0074】図10は、ロスト判定部によって判定され
る3つの状況を示す図である。三角形の領域260は、
自車250に搭載された物体検知装置が検知することの
できる検知エリアを示し、2本の曲線(または直線)2
75で挟まれた領域270は推定自車線を示し、グレイ
で塗りつぶされた領域280は、検知エリア260と推
定自車線270が重なり合う領域を示す。
【0075】図10の(a)は、先行車251が、検知
エリア260内に含まれ、かつ推定自車線270内に含
まれる状況を示す(自車250が走行車線上を直進して
いるので、推定自車線270は、実際の走行車線と同じ
領域を示す)。このような状況における先行車ロスト
(先行車決定部が先行車を決定することができないこ
と)は、先行車が実際には存在するにもかかわらず、物
体検知装置が何らかの原因で先行車を物体として検知す
ることができなかった状況を示している。
【0076】図10の(b)および(c)は、先行車2
51が、検知エリア260内には含まれるが、推定自車
線270内には含まれない状況を示す。このような状況
における先行車ロストは、先行車が推定自車線から外れ
たために先行車決定部が先行車を決定することができな
かった状況を示している。自車が車線変更したかどうか
を判定することにより、図10の(b)の先行車251
による車線変更に起因して先行車ロストが発生した状況
と、図10の(c)の自車250による車線変更に起因
して先行車ロストが発生した状況とを区別することがで
きる。
【0077】図11に、先行車ロストが発生する状況、
原因、対応策および移行パラメータを一覧にして示す。
図11において使用される所定時間の値は例示であり、
他の任意の値を使用することができる。また、図11に
示される左向きの矢印は、該矢印が示された欄の左欄に
示される制御と同じ制御が継続して行われることを示
す。また、図11における「表示1」および「表示2」
は、たとえば例として図12に示される表示1および表
示2がディスプレイに表示されることを示す。表示1は
追従走行が行われている状態を示し、表示2は、推定自
車線上に先行車が検知されていない状態を示す。
【0078】移行パラメータは、前述したように、定速
走行モードに移行する際に使用されるパラメータであ
る。したがって、ロスト後所定期間(図11の例では、
ロスト発生後1秒の間)に先行車が再び検知された場合
には設定されない。この場合には、追従走行が再開され
る。
【0079】図10を参照して述べたように、先行車ロ
ストが発生する状況は、A)推定自車線上に存在する先
行車を検知することができない、およびB)先行車が推
定自車線上から外れために先行車を検知することができ
ない、の2つに大別される。
【0080】ロスト状況Aは、物体検知装置が先行車を
検知することができない状況を示しており、原因として
は以下のようなものが考えられる。 1)降雨、降雪、霧、雨などの巻き上げ 2)先行車の汚れやリフレクタの破損 3)先行車のリフレクタの位置が高すぎる、または低す
ぎる、または幅は広い 4)道路の勾配が急である、または自車が上下にピッチ
ングした 5)検知できない車両による割り込みが起こった 6)検知エリア外の小さなコーナーに進入した
【0081】ロスト状況Bは、推定自車線上に先行車が
存在しないために先行車決定部が先行車を決定すること
ができない状況を示しており、これは、以下の2つの要
因に基づいて発生する。 7)先行車が車線変更した 8)自車が車線変更した
【0082】ロスト状況AおよびBが組合わさって先行
車ロストが発生することもありうるが、この場合は、結
果的にはロスト状況Bのみが起こった場合と同じとみな
すことができる。
【0083】次に、ロスト状況A、すなわち推定自車線
上で先行車ロストが発生した場合の対応策を考える。こ
の場合は、実際には先行車が存在するにもかかわらず、
物体検知装置が先行車を検知することができない状況で
あるので、まだ先行車が存在すると想定した対応を行
う。
【0084】対応策1:先行車検知データの補間時間を
設定する。先行車は実際には存在するので、一時的にロ
ストしても再度検知することがありうる。したがって、
再度検知する可能性のある時間を予め設定し(図11の
例では、ロスト後1秒まで)、その間は、それまでの検
知データに基づいて先行車の動きを予測して、補間デー
タを作成する。補間データは、前回(またはそれ以前)
のサイクルにおいて検知された先行車の相対速度に基づ
いて、今回のサイクルにおける該先行車の位置を予測す
ることによって作成されることができる。補間中に先行
車を検知することができなかった場合は、補間期間の終
了後、運転者に先行車ロストを通知し(たとえば、警告
ブザーと共に、図12の表示2にディスプレイの表示を
切り替えることにより)、設定車速に向けて加速を開始
する。移行パラメータとしては、補間処理が行われる期
間(図11の例では、ロスト後1秒間)が設定される。
一方、補間中に再度先行車を検知した場合は追従走行が
再開される。この場合、運転者は、先行車ロストを認識
することはない。
【0085】対応策2:加速抑止フラグを、所定時間の
間オンにする。先行車は実際には存在するので、先行車
をロストしたことを運転者に通知し、かつ設定車速に向
けて加速を開始する時期を所定時間だけ遅らせる。こう
して、運転者には、次の動作を取る時間的余裕が与えら
れる。次の動作としては、たとえば先行車を追い越す動
作を始める、車間制御を解除して(たとえば、キャンセ
ルスイッチをオンにすることにより)運転者自身によっ
て車速を調整する、設定車速を先行車の車速よりも遅く
して定速走行を行う、などが考えられる。
【0086】移行パラメータとしては、加速抑止フラグ
をオンにする持続時間(すなわち、加速開始を遅らせる
時間であり、図11の例では、ロスト後1秒間)が設定
される。加速抑止フラグがオンにされている時間内に再
度先行車を検知した場合は、追従走行が再開される。こ
の場合、運転者はすでにロストしたことを通知されてい
るが、車両の走行制御は変更されないので、運転者は違
和感無く追従走行を継続することができる。
【0087】対応策3:加速度を低くする。先行車は実
際には存在するので、先行車をロストしたことを運転者
に通知し、かつ設定車速に向けて緩やかな加速度で加速
を開始する。加速が緩やかに行われるので、運転者に次
の動作を取らせる時間的余裕を与えることができる。次
の動作としては、たとえば先行車を追い越す動作を始め
る、車間制御を解除して(たとえば、キャンセルスイッ
チをオンにすることにより)運転者自身によって車速を
調整する、設定車速を先行車の車速よりも遅くして定速
走行を行う、などが考えられる。
【0088】ロスト後所定時間内に先行車を検知するこ
とができない場合は、該所定時間経過後に通常の加速度
に戻し、加速走行を継続する。移行パラメータとして
は、車間制御部による通常の加速制御よりも低めに設定
された加速度、および該低加速度を持続する期間(図1
1の例では、ロスト後5秒間)が設定される。ロスト後
所定時間内に再度先行車を検知することができた場合
は、追従走行を再開する。この場合、運転者はすでにロ
ストしたことを通知されているが、車間距離の変化が小
さいので、運転者は違和感無く追従走行を継続すること
ができる。
【0089】ロスト状況B、すなわち推定自車線から外
れて先行車ロストが発生した場合であって、このロスト
が、先行車の車線変更に起因する場合の対応策は、以下
のようなものが考えられる。
【0090】対応策4:正常な状態における先行車ロス
トに相当するので、車間制御部による通常の加速制御と
同じ方法で、設定車速まで加速が開始される。移行パラ
メータとしては、通常の加速度が設定される。
【0091】次に、ロスト状況B、すなわち推定自車線
から外れて先行車ロストが発生した場合であって、これ
が、自車の車線変更に起因する場合の対応策を考える。
この場合は、自車が自ら先行車ロストを発生させた状況
に相当するので、速やかに設定車速まで加速する。対応
策としては以下のものが考えられる。
【0092】対応策5:加速開始までの時間を短くす
る。通常の車間制御が、自車が推定自車線から外れた時
点で先行車無しと判定され、設定車速まで加速を始める
のに対し、この対応策は、先行車および自車の動き(た
とえば、ヨーレートの変化)から自車の車線変更を予測
し、完全に自車が推定自車線を外れる前から運転者に先
行車ロストを通知し、加速を開始する。その結果、加速
中に推定自車線上に先行車が検知されなかった場合は、
設定車速に復帰するまでの時間が通常の車間制御よりも
短くなる。移行パラメータとしては、加速開始タイミン
グ(図11の例では、ロスト前3秒)が設定される。一
方、加速中に再度推定自車線上に先行車が検知された場
合は、追従走行が再開される。
【0093】対応策6:加速度を高くする。通常の車間
制御が、自車が推定自車線から外れた時点で先行車無し
と判定され、設定車速まで加速を始めるのに対し、この
対応策は、先行車および自車の動きから自車の車線変更
を予測し、予め決められた加速度よりも高い加速度で加
速を開始する。その結果、加速中に推定自車線上に先行
車が検知されなかった場合は、設定車速に復帰するまで
の時間が、通常の車間制御よりも短くなる。移行パラメ
ータとしては、通常の車間制御による加速制御よりも高
めに設定された加速度が設定される。一方、加速中に再
度推定自車線上に先行車が検知された場合は、追従走行
が再開される。
【0094】図11に示される対応策はそれぞれ独立し
ているので、組み合わせて実行することが可能である。
【0095】図13は、先行車をロストしたときの状況
に従って加速を制御するフローチャートを示す。このフ
ローチャートは、一定のサイクル(たとえば、100ミ
リ秒)で繰り返し実行される。ステップ301および3
02は、図3を参照して前述したように、物体検知装置
によって実行される物体検知処理を示す。すなわち、検
知エリア内のターゲットをすべて検知してターゲットメ
モリに記憶し、該記憶されたターゲットデータを移動物
と停止物とに分類する。一方、図8を参照して前述した
ように、先行車決定部により、ヨーレートおよび車速に
基づいて自車の推定自車線が算出される(303)。ス
テップ304において車線変更判定ルーチンを実行し、
自車が車線を変更したかどうかを判断する。ステップ3
05において、ステップ302で分類された移動物ター
ゲットのうち、ステップ303で算出された推定自車線
上に存在するものを先行車と決定する。
【0096】ステップ306に進み、先行車決定部によ
って先行車が決定されたならば、車間制御部によって実
現される定車間走行(すなわち、設定車間を維持する走
行)を実行する(307)。すなわち、先行車と自車の
現在の車間距離と、ディスタンススイッチを介して設定
された設定車間距離とを比較し、前者が後者より大きけ
れば加速制御を行い(309)、前者と後者が同じなら
ば定速制御を行い(311)、前者が後者より小さけれ
ば減速制御を行う(312)。
【0097】ステップ306において先行車無しと判定
されたならば、ロスト判定ルーチンを実行して先行車ロ
ストの状況を判定し(313)、判定されたロスト状況
に従って加速度を設定する。ステップ314に進み、ロ
スト判定ルーチンによって設定された加速度に従って制
御された自車の現在の車速と、セット・リジューム・キ
ャンセルスイッチを介して設定された設定車速とを比較
する。前者が後者より大きければ減速制御を行い(31
5)、前者と後者が同じならば定速制御を行い(31
6)、前者が後者より小さければ加速制御を行う(31
7)。こうして、先行車ロストが発生した状況に従って
設定された加速度により走行制御され、車速が設定車速
に到達した後は、設定車速による定速走行が実行され
る。
【0098】図14は、図13のステップ304で実行
される車線変更判定ルーチンのフローチャートである。
複雑になるのを回避するため、この実施例においては、
左側通行の交通環境を想定しており、左車線を走行して
いた自車が右側の追い越し車線に車線変更すると仮定す
る。
【0099】ステップ351において、ウィンカースイ
ッチが右側にオンにされたかどうか判断する。オンされ
たならば、ステップ365に進み、車線変更フラグをオ
ンにする。オンにされていなければ、ステップ352に
進む。
【0100】ステップ352〜357は、ヨーレート値
に基づいて車線変更が行われたかどうかを判断するステ
ップである。自車が左車線から右車線に車線変更した場
合には、自車は右に旋回した後左に旋回するので、ヨー
レート値は、正の値を示した後に負の値を示す(右に旋
回する方向を正とし、左に旋回する方向を負とする)。
この例では、ヨーレート値が+2度/秒以上の値を示し
たあと、6秒以内に−2度/秒以上を示した場合に、車
線変更有りと判定する。しかし、これらの値は例示であ
り、他の任意の値を設定することができる。
【0101】ステップ352において、現在のヨーレー
ト値と−2度/秒を比較する。上記のように、車線変更
するとき、自車は最初に右に旋回するので、ヨーレート
は正の値を示す。したがってステップ354に進み、現
在のヨーレート値と+2度/秒を比較する。ヨーレート
値が+2度/秒以上を示したならば、右ヨーフラグをオ
ンにする(355)。次のサイクルでこのルーチンに入
ったとき、同様にステップ352において、現在のヨー
レート値と−2度/秒を比較する。車線変更が終了しつ
つあるときのヨーレート値は−2度/秒より低い値を示
すので、ステップ353に進み、右ヨーフラグがオンか
どうか判断する。右ヨーフラグがオンならば、所定時間
(この例では、6秒)以内に右に旋回した後に左に旋回
したことを示すので(ステップ355において右ヨーフ
ラグがオンにされてから6秒以内)、ステップ365に
進み、車線変更フラグをオンにする。こうして、ヨーレ
ート値の変化から、自車が車線変更を行ったかどうかを
判断する。
【0102】ステップ356において、6秒以上経過し
た右ヨーフラグをオフにする。6秒というのは、車線変
更に要する時間を余裕を持って設定した値である。ステ
ップ357において、3秒以上経過した車線変更フラグ
をオフにする。車線変更フラグは、車線変更を完了した
際に立てられるフラグである(ステップ365において
たてられる)。3秒というのは、その後のロスト判定処
理が終了するのに要する時間を余裕を持って設定した値
である。
【0103】次に、ステップ358〜364は、停止物
の横移動角に基づいて、自車が車線変更を行ったかどう
かを判定するステップである。前述したように、横移動
角とは、自車と停止物とがなす角度の単位時間あたりの
変化量を示す。自車が右側車線に車線変更をするとき、
自車は右に旋回した後左に旋回するので、停止物の横移
動角は、負の値を示した後に正の値を示す(図9を参照
して前述したように、自車が右に旋回したときの停止物
の横移動角を負とする)。この実施例では、より正確に
車線変更を判定するため、以下の式に示されるように、
物体検知装置によって検知されたすべての停止物につい
ての横移動角の平均を算出し、該平均値に従って車線変
更が行われたかどうか判断する。
【0104】
【数2】全停止物ターゲットの横移動角の平均値=Σ
(全停止物ターゲットの横移動角)/全停止物ターゲッ
トの数
【0105】この実施例では、横移動角が−2度/秒以
上の値を示したあと、6秒以内に+2度/秒以上を示し
た場合に、車線変更有りと判定する。しかし、これらの
値は例示であり、他の任意の値を設定することができ
る。
【0106】ステップ359において、全停止物の横移
動角の平均値と+2度/秒を比較する。上記のように、
車線変更するとき、自車は最初に右に旋回するので、該
平均値は負の値を示す。したがってステップ361に進
み、該平均値と−2度/秒を比較する。横移動角の平均
値が−2度/秒以下の値を示したならば、左移動フラグ
をオンにする(362)。
【0107】次にこのルーチンに入ったとき、同様にス
テップ359において、現在の横移動角の平均値と+2
度/秒を比較する。車線変更が終了しつつあるときは、
該平均値は+2度/秒以上の値を示すので、ステップ3
69に進み、左移動フラグがオンかどうか判断する。左
移動フラグがオンならば、所定時間(この例では、6
秒)以内に右に旋回した後左に旋回したことを示すので
(ステップ362において左移動フラグがオンにされて
から6秒以内)、ステップ365に進み、車線変更フラ
グをオンにする。こうして、横移動角の平均値から、自
車が車線変更を行ったかどうかを判定する。
【0108】ステップ363において、6秒以上経過し
た左移動フラグをオフにし、ステップ364において、
3秒以上経過した車線変更フラグをオフにする。
【0109】図14の車線変更判定ルーチンにおいて、
ステップ351のウィンカースイッチに基づく車線変更
判定、ステップ352〜357のヨーレートに基づく車
線変更判定、およびステップ358〜364の停止物の
横移動角に基づく車線変更判定は、それぞれ独立してい
るので、これらを並列に実行することができ、また、こ
れらのうち任意のものを組み合わせて車線変更を判定す
ることができる。
【0110】図15は、図13のステップ313で実行
されるロスト判定ルーチンのフローチャートである。こ
の実施例では、推定自車線上で先行車ロストが発生した
時の対応策として、加速度を下げる対応策(図11の対
応策3)を実行する。このときの低加速度は、0.05
G(grav)に設定され、低加速度の持続時間は、ロスト
後5.0秒と設定する。また、先行車が推定自車線上か
ら外れたためにロストした時の対応策は、加速度を上げ
る対応策(図11の対応策6)を実行する。このときの
高加速度は、0.13Gに設定される。高加速度の持続
時間は設定されず、よって設定車速になるまで加速が継
続される。さらに、車間制御による通常の加速制御で使
用される加速度を、0.09Gと設定する。
【0111】ステップ371において、前回のサイクル
において先行車が決定されたかどうかを判断する。先行
車が決定されていたならば、今回のサイクルにおいて先
行車ロストが発生したことを示すので、その先行車が、
今回のサイクルで物体検知装置により検知エリア内に検
知されたかどうか判断する(372)。検知されていな
ければ、自車の推定自車線上で先行車ロストが発生した
ことを示すので、対応策3を実行する。すなわち、加速
度を0.05Gという低い値に設定し、ロー加速度タイ
マをリセットしてスタートさせる(374、375)。
ロー加速度タイマは、低加速度で走行する時間を設定し
たタイマである。こうして、低い加速度による走行が所
定時間行われるので、運転者は余裕を持って次の動作を
行うことができる。
【0112】ステップ372において、今回のサイクル
で物体検知装置により検知エリア内に先行車が検知され
たならば、推定自車線上から外れて先行車ロストが発生
したことを示すので、車線変更が行われたかどうかを判
断する(376)。車線変更フラグがオンならば、自車
が車線変更したことに起因してロストが発生したことを
示すので、対応策6を実行する。すなわち、ステップ3
77において加速度を0.13Gという高い値に設定
し、設定車速に速やかに復帰できるようにする。一方、
ステップ376において車線変更フラグがオンでなけれ
ば、先行車が車線変更したことに起因してロストが発生
したことを示すので、ステップ378において加速度を
通常の値0.09Gに設定する。
【0113】ステップ371に戻り、前回のサイクルで
先行車が決定されなかったならば、ステップ380以降
のロスト発生後の走行制御処理を実行する。すなわち、
先行車ロストが発生している間はステップ380以降の
ステップが繰り返し実行され、先行車ロストが発生した
状況に従って設定された加速度が見直される。
【0114】ステップ380において、自車の現在の車
速と設定車速とを比較する。自車の車速が設定車速以上
ならば、設定車速まで加速が終了していることを示すの
で、ステップ284に進み、加速度の設定を通常の値
0.09Gに戻す。一方、自車の車速が設定車速より小
さければ、加速が継続中ということを示すので、ステッ
プ381に進み、前回のサイクルにおける加速度の設定
を確認する(381)。前回の設定が低い加速度設定
(すなわち0.05G)ならば、対応策3が実行中であ
ることを示すので、ステップ382に進み、ロー加速度
タイマが5秒経過したかどうか判断する(382)。5
秒経過したならば、加速度を低くして走行すべき所定時
間が経過したことを意味するので、タイマを停止し(3
83)、加速度を通常の値にする(384)。タイマが
5秒経過していなければ、そのままこのルーチンを抜け
る(382)。
【0115】ステップ381において、前回の加速度が
通常の値0.09Gに設定されているならば、対応策4
が実行中ということを示す。この場合、ステップ385
において車線変更が行われたかどうか再び判断する。車
線変更フラグがオンならば、自車による車線変更の完了
が、ロスト発生後に車線変更判定ルーチンによって認識
されたことを示すので、加速度を高い値0.13Gに設
定し(386)、速やかに設定車速まで車速を復帰させ
る。車線変更フラグがオフならば、先行車による車線変
更に起因してロストが発生したことを示すので、そのま
まこのルーチンを抜ける。ステップ381において、前
回の加速度が高い値0.13Gに設定されているなら
ば、対応策6が実行中であることを示すので、現在の加
速度を維持し、このルーチンを抜ける。
【0116】このように、先行車ロストが発生した状況
に従う加速制御が実行される。高い加速度が設定されて
も、車速が設定車速に到達した時点で通常の加速度に戻
され、定速走行に移行する。また、低い加速度が設定さ
れても、タイマが切れる時点で通常の加速度に戻され、
定速走行に移行する(低加速度が設定された場合、タイ
マが切れる前に設定車速に到達したときは、その時点で
通常の加速度に戻すようにしてもよい)。こうして、ロ
スト状況に従う走行制御が実行された後に、定速走行が
実行される。したがって、実際に先行車が存在している
にかかわらず先行車ロストが発生した場合は、設定車速
に復帰しようとして加速が急に開始されるという事態が
回避され、先行車が存在しないで先行車ロストが発生し
た場合は、速やかに定速走行に移行することができる。
【0117】
【発明の効果】請求項1の発明によると、先行車を決定
することができなかった状況に従う走行制御が実行され
た後に定速走行が開始されるので、実際に先行車が存在
する場合には、加速がいきなり開始されることを回避す
ることができ、先行車が存在しない場合には、速やかに
定速走行に移行することができる。
【0118】請求項2の発明によると、実際には先行車
が自車の推定走行車線上の存在するにかかわらず先行車
を検知することができなかった状況を判定することがで
きるので、実際には先行車が存在すると想定した対応を
行うことができるようになる。
【0119】請求項3の発明によると、自車の推定走行
車線から先行車が外れたために先行車を検知することが
できなかったという状況を判定することができるので、
速やかに定速走行に移行することができるようになる。
【0120】請求項4の発明によると、自車の走行車線
上に存在する先行車を見失った状況では、加速度が低く
設定されるので、通常の加速度でいきなり加速が開始さ
れることを回避することができる。
【0121】請求項5の発明によると、自車の走行車線
上に存在する先行車を見失った状況では、加速度が低く
設定され、かつ低加速度による走行が行われる時間が設
定されるので、緩やかな加速度でスムーズに定速走行へ
移行することができるようになる。
【0122】請求項6の発明によると、自車の走行車線
上に存在する先行車を見失った状況では、加速を開始す
るタイミングを遅らせるので、いきなり加速が開始され
ることを回避することができる。
【0123】請求項7の発明によると、自車の走行車線
上に存在する先行車を見失った状況では、所定期間の間
補間データに基づいて追従走行が行われるので、通常の
加速度でいきなり加速が開始されることを回避すること
ができる。
【0124】請求項8の発明によると、自車の走行車線
から先行車が外れたために先行車を見失った状況では、
加速度が高く設定されるので、速やかに定速走行に移行
することができる。
【0125】請求項9の発明によると、自車の走行車線
から先行車が外れたために先行車を見失った状況では、
加速開始タイミングが早まるので、速やかに定速走行に
移行することができる。
【0126】請求項10の発明によると、自車の車線変
更が、ヨーレートの変化の向きおよび変化量に従って判
定されるので、自車が車線変更を行ったかどうかを正確
に判定することができ、よって走行車線上に存在する先
行車を見失ったのか、先行車が走行車線から外れたため
に該先行車を見失ったのかを正確に判断することができ
る。
【0127】請求項11の発明によると、自車の車線変
更が、停止物の左右方向の位置の変化の向きおよび変化
量に従って判定されるので、自車が車線変更を行ったか
どうかを正確に判定することができ、よって走行車線上
に存在する先行車を見失ったのか、先行車が走行車線か
ら外れたために該先行車を見失ったのかを正確に判断す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における物体検知装置を示
すブロック図。
【図2】この発明の一実施例における物体検知装置によ
って検知されるエリアを示す図。
【図3】この発明の一実施例における物体検知方法を示
すフローチャート。
【図4】この発明の一実施例におけるACCシステムの
機能ブロック図
【図5】この発明の一実施例における、ACCシステム
を操作するためのスイッチおよびACCシステムについ
ての情報を表示するディスプレイの配置を示す図。
【図6】この発明の一実施例における、クルーズスイッ
チ、ディスタンススイッチおよびセット・リジューム・
キャンセルスイッチの形態を示す図。
【図7】この発明の一実施例におけるディスプレイの表
示例を示す図。
【図8】この発明の一実施例における、先行車を決定す
る方法を示す図。
【図9】この発明の一実施例における、車線変更を停止
物の左右方向の向きおよび移動量から判定する方法を示
す図。
【図10】この発明の一実施例における、ロスト判定部
によって判定されるロスト状況を示す図。
【図11】先行車がロストされた状況、原因、対応策を
一覧として示す図。
【図12】この発明の一実施例における、(a)追従走
行が行われている時、および(b)先行車が検知されな
い時の、ディスプレイの表示例を示す図。
【図13】この発明の一実施例における、先行車をロス
トした時の状況に従って走行を制御する方法を示すフロ
ーチャート。
【図14】この発明の一実施例における車線変更判定を
示すフローチャート。
【図15】この発明の一実施例におけるロスト判定を示
すフローチャート。
【図16】先行車を検知することができない状況の例を
示す図。
【符号の説明】
1 物体検知装置 51 先行車決定部 52 車間制御部 53 追従走行部 54 定速走行部 55 車速制御部 56 車線変更判定部 57 ロスト判定部 58 移行パラメータ設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/16 G08G 1/16 E Fターム(参考) 3D044 AA25 AB01 AC00 AC15 AC26 AC59 AD00 AD04 AD21 AE01 AE04 AE21 3G093 BA11 BA23 CB10 DA06 DB00 DB02 DB05 DB16 EA09 EB04 EC01 EC04 FA02 FA04 FA11 FA12 3G301 JA03 JB01 JB10 KB02 LA03 LB02 LC01 LC03 NA08 NB03 NB15 ND01 PF00 PF01Z PF03Z 5H180 CC03 CC07 CC12 CC14 LL01 LL04 LL07 LL09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自車が追従すべき先行車を決定する先行車
    決定手段、該先行車決定手段によって先行車有りと判断
    されたとき、該先行車に対する自車の車間距離が予め設
    定された設定車間距離になるよう、予め設定された設定
    車速を上限として車速を制御する追従走行手段、前記先
    行車決定手段によって先行車無しと判断されたとき、現
    在の車速が前記設定車速になるよう車速を制御する定速
    走行手段を備えるオートクルーズ装置において、 前記追従走行手段によって走行制御されている間、前記
    先行車決定手段によって、前回のサイクルで決定された
    先行車が今回のサイクルで決定されなかったとき、該先
    行車が決定されなかった状況を判定するロスト判定手段
    と、 前記ロスト判定手段によって判定された状況に従って、
    移行パラメータを設定する移行パラメータ設定手段とを
    備え、 前記定速走行手段は、前記移行パラメータ設定手段によ
    って移行パラメータが設定されたとき、該移行パラメー
    タに従う走行制御を実行した後、前記設定車速による定
    速走行制御に移行するオートクルーズ装置。
  2. 【請求項2】自車の前方にある物体を検知する物体検知
    手段と、 自車の走行状態に基づいて自車の走行車線を推定する自
    車線推定手段とをさらに備えており、 前記先行車決定手段は、前記物体検知手段によって検知
    された物体のうち、前記自車線推定手段によって推定さ
    れた走行車線上にある移動物体を先行車と決定し、 前記ロスト判定手段は、前回のサイクルにおいて決定さ
    れた先行車が、今回のサイクルにおいて前記物体検知手
    段によって検知されなかったとき、先行車が前記推定走
    行車線上に存在するにかかわらず検知されることができ
    ない状況であると判定する請求項1に記載のオートクル
    ーズ装置。
  3. 【請求項3】自車の前方にある物体を検知する物体検知
    手段と、 自車の走行状態に基づいて自車の走行車線を推定する自
    車線推定手段とをさらに備えており、 前記先行車決定手段は、前記物体検知手段によって検知
    された物体のうち、前記自車線推定手段によって推定さ
    れた走行車線上にある移動物体を先行車と決定し、 前記ロスト判定手段は、前回のサイクルにおいて決定さ
    れた先行車が、今回のサイクルにおいて、前記物体検知
    手段によって検知されたが、前記先行車決定手段によっ
    て決定されなかったとき、先行車が前記推定走行車線か
    ら外れたために先行車を検知することができない状況で
    あると判定する請求項1に記載のオートクルーズ装置。
  4. 【請求項4】前記移行パラメータ設定手段は、前記設定
    車速まで加速する際の加速度を低く設定し、該低く設定
    された加速度を、移行パラメータとして設定する請求項
    2に記載のオートクルーズ装置。
  5. 【請求項5】前記移行パラメータ設定手段は、前記設定
    した低加速度による走行が行われる時間を設定し、前記
    低く設定された加速度および該低加速度による走行が行
    われる時間を移行パラメータとして設定する請求項4に
    記載のオートクルーズ装置。
  6. 【請求項6】前記移行パラメータ設定手段は、前記設定
    車速まで加速することを抑止する時間を設定し、該加速
    抑止時間を、移行パラメータとして設定する請求項2に
    記載のオートクルーズ装置。
  7. 【請求項7】先行車までの距離を検出して該先行車の相
    対速度を算出する相対速度算出手段と、 前記先行車決定手段によって、前回のサイクルで決定さ
    れた先行車が今回のサイクルで決定されなかったとき、
    過去のサイクルで決定された先行車の相対速度に基づい
    て、所定期間の間、該先行車の補間データを作成する補
    間手段とをさらに備えており、 前記移行パラメータ設定手段は、前記補間データが作成
    される所定期間の長さを移行パラメータとして設定し、 前記定速走行手段は、前記所定期間の間、定速走行の実
    行を抑止し、前記追従走行手段は、該所定期間の間、前
    記補間手段から受け取った補間データに基づいて追従走
    行を実行する請求項2に記載のオートクルーズ装置。
  8. 【請求項8】前記ロスト判定手段は、自車が車線変更を
    行った状況を判定し、 前記移行パラメータ設定手段は、前記設定車速まで加速
    する際の加速度を高く設定し、該高く設定された加速度
    を、移行パラメータとして設定する請求項3に記載のオ
    ートクルーズ装置。
  9. 【請求項9】前記ロスト判定手段は、自車が車線変更を
    行った状況を判断し、 前記移行パラメータ設定手段は、前記車速設定手段によ
    って設定された車速までの加速を開始する時期を早めに
    設定し、該早めに設定された加速開始時期を、移行パラ
    メータとして設定する請求項3に記載のオートクルーズ
    装置。
  10. 【請求項10】ヨーレートセンサをさらに備えており、 前記ロスト判定手段は、前記ヨーレートセンサから検出
    されるヨーレートが、一方の方向に所定量以上変化した
    後に他方の方向に所定量以上変化した場合に、自車が車
    線変更を行ったと判定する請求項8または請求項9に記
    載のオートクルーズ装置。
  11. 【請求項11】自車の前方にある停止物を検知する停止
    物検知手段をさらに備えており、 前記ロスト判定手段は、前記停止物検知手段によって検
    知された停止物の水平方向における位置が、一方の方向
    に所定量以上変化した後に他方の方向に所定量以上変化
    した場合に、自車が車線変更を行ったと判定する請求項
    8または請求項9に記載のオートクルーズ装置。
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