JP2002178773A - 自動車用カバー装置、及び自動車用カバーの装着方法 - Google Patents

自動車用カバー装置、及び自動車用カバーの装着方法

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JP2002178773A
JP2002178773A JP2001082137A JP2001082137A JP2002178773A JP 2002178773 A JP2002178773 A JP 2002178773A JP 2001082137 A JP2001082137 A JP 2001082137A JP 2001082137 A JP2001082137 A JP 2001082137A JP 2002178773 A JP2002178773 A JP 2002178773A
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winding device
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Hiroshi Ninomiya
博 二宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、自動車に容易に装着することがで
き、且つ収納の便に優れた自動車用カバーを提供するこ
とを課題とするものである。 【解決手段】 自動車の外面を覆うカバー本体3と、前
記カバー本体3を出退可能に巻き取られている巻取装置
5とを備え、前記巻取装置5には、自動車の前方側又は
後方側の何れかに前記巻取装置5を取付ける取付手段8
が設けられており、且つ前記カバー本体3の先端部に
は、前記自動車の前方側又は後方側の何れかに係脱可能
な係止手段6が設けられている自動車用カバー装置を解
決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用カバー装
置及び自動車用カバーの装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
日光、雨、雪、ほこりなどの自然環境から車体を守るた
めに、自動車の上外面を自動車用カバーで覆うことが行
われている。具体的には、耐候性を有するシート材を車
体の上から被せることができるように、車体形状に裁断
縫製して自動車用カバーを作製し、これを使用者が自動
車に装着する(被せる)ことにより使用される。
【0003】ところで、上記従来の自動車用カバーは、
不使用時には、折り畳まれて保管されているため、使用
に際しては、使用者がこれを展開して自動車に装着しな
ければならず、一方、自動車を動かす際には、これをま
た元のように折り畳まなければならない。しかしなが
ら、展開した自動車用カバーを自動車に装着する作業を
1人で行うことは時間がかかり、又、装着後これを収納
保管するために折り畳む作業は極めて面倒である。この
ようなことから、従来、自動車の所有者は、自動車用カ
バーを所持してはいるものの実際にこれを使用していな
い場合が多いのが現状である。
【0004】そこで、本発明は、自動車に容易に装着す
ることができ、且つ収納の便に優れた自動車用カバーを
提供することを課題とするものである。さらに、本発明
は、自動車に容易に装着できる自動車用カバーの装着方
法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決する手段として、自動車Aの外面を覆うカバー本体3
と、前記カバー本体3を出退可能に巻き取られている巻
取装置5とを備え、前記巻取装置5には、自動車Aの前
方側又は後方側の何れかに前記巻取装置5を取付ける取
付手段8が設けられており、且つ前記カバー本体3の先
端部には、前記自動車Aの前方側又は後方側の何れかに
係脱可能な係止手段6が設けられている自動車用カバー
装置を提供する。さらに、本発明は、前記巻取装置5
に、前記カバー本体3の少なくとも一面側に摺接し且つ
前記カバー本体3の幅方向に対して僅かに傾斜したスク
レーパ12が設けられている前記自動車用カバー装置を
提供する。さらに、本発明は、前記カバー本体3の裏面
に、車体外面上を転動可能なコマ7が設けられている前
記自動車用カバー装置を提供する。また、本発明は、自
動車Aの外面を覆うカバー本体3と、前記カバー本体3
を出退可能に巻取可能で且つ自動車Aの前方側又は後方
側に取り付けられる巻取装置5と、前記巻取装置5に巻
き取られたカバー本体3を駆動装置17を介して自動的
に引き出す引出装置15と、前記自動車Aの外面に設け
られるレール16と、前記レール16に沿って移動可能
で且つ前記カバー本体3に連結された係合部18とを備
える自動車用カバー装置を提供する。また、本発明は、
自動車Aの前方側又は後方側の何れかに、カバー本体3
が出退可能に巻き取られた巻取装置5を設け、前記巻取
装置5から前記カバー本体3を自動車Aの進行方向に沿
って引き出し、前記カバー本体3の先端部を前記巻取装
置5が設けられた側と反対側に係止する自動車用カバー
の装着方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動車用カバ
ー装置及び自動車用カバーの装着方法の実施形態につい
て図面を参照しつつ説明する。 (第1実施形態)図1及び図2に於いて、1は、耐候性
を有するシート材2からなるカバー本体3と、該カバー
本体3が出退可能に巻き取られた巻取装置5を備える自
動車用カバーを示す。
【0007】前記シート材2は、雪や異物(ほこりな
ど)が車体に直接付着するのを防止でき、且つ日光や雨
をある程度遮断できる耐候性を有する柔軟なものであれ
ば特に限定されず、公知の耐候性シートを用いればよ
い。もっとも、可能な限り軽量で、且つ収納時に嵩張ら
ないように薄肉のものが好ましく、更に、雪や霜などの
寒冷から車体を保護するために、断熱性を有するものが
より好ましい。このようなシート材2としては、例え
ば、ナイロン系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル系樹
脂シートの表面に紫外線遮断コーティング(いわゆる、
UVカット)が施されたものやアルミ箔が蒸着されたも
のなどが例示され、更に、内側又は内層に薄い発泡ウレ
タン層が積層されているシート材2が例示され、具体的
には、例えば、タイベックシート(デュポン社製)と保
冷シートが積層された積層シートなどのシート材2が例
示される。シート材2の厚みは特に限定されないが、概
ね1.5〜2.5mm程度のものを用いることが巻き取
り時のロール嵩を小さくできるので好ましい。
【0008】かかるシート材2からなるカバー本体3
は、展開状態に於いて、ルーフカバー部31を中心にし
て、その前方にフロントカバー部32、後方にリアカバ
ー部33、両側にサイドカバー部34,34が延設され
た形状からなる。具体的には、ルーフカバー部31、フ
ロントカバー部32及びリアカバー部33は、車幅と略
同一の一枚のシート材2によって構成されている。サイ
ドカバー部34は、自動車のサイドを殆ど覆うことがで
きるような形状に形成されており、その上端辺部34a
がルーフカバー部31の側辺部31aに縫製や溶着など
の手段によって連結されて一体化されている。さらに、
サイドカバー部34とフロントカバー部32には、サイ
ドカバー部34の側辺部34b(非連結部)とフロント
カバー部32の側辺部32aを係脱可能に接続すべく、
接続手段4(例えば、図示の如くチャック4など)が設
けられている。同様に、サイドカバー部34の側辺部3
4b(非連結部)とリアカバー部33の側辺部33aに
も接続手段4が設けられている。
【0009】このカバー本体3の裏面3aには、自動車
の進行方向と略直交方向に回転中心軸を有するコマ7
(小車輪)が複数設けられている。該コマ7は、ルーフ
カバー部31、フロントカバー部32及びリアカバー部
33に幅方向及び長手方向に亘って所定間隔を置いて設
けられている。尚、各コマ7,…は、長手方向に於いて
隣り合うコマ7,…同士が重ならないように位置をずら
して設けられている。また、車体の僅かな傷付きを防止
するため、コマ7は、ウレタンゴム、ブチルゴムなどの
硬質ゴムなどで形成されていることが好ましい。さら
に、カバー本体3の先端部3cには、シート材2の端を
揃えるため案内棒9が設けられており、該案内棒9に
は、車体の前方側又は後方側に係脱可能な係止手段6が
設けられている。係止手段6としては、例えば、図示し
たように、ゴム紐体61の先端部に設けられたフック6
や、その他、特に図示しないが、単なる紐やゴム紐など
が例示される。
【0010】巻取装置5は、カバー本体3の後端部3b
が取着された巻取軸51と、該巻取軸51を回動自在に
支持する軸受部52と、カバー本体3を巻き取る方向に
常時巻取軸を付勢する付勢手段(例えばゼンマイ式バネ
など)と、巻取軸51などを収納するケース53とを具
備し、該ケース53には、巻取装置5を車体に取付ける
ための取付手段8が設けられている。具体的には、巻取
軸51は、剛性を有する棒状体からなり、その両端部
は、ケース53に固定されたベアリングなどの軸受部5
2に回動自在に軸支されている。さらに、巻取軸51の
両端部側には、ゼンマイ式バネ(図示せず)が取着され
ており、該巻取軸51は、前記バネからなる付勢手段に
よって、通常、カバー本体3を巻き取る方向に回転する
ように設けられている。ケース53は、カバー本体3を
巻取軸51に巻き取った状態のロール物を完全に収納で
きる大きさに形成されており、該ケース53の一面に
は、カバー本体3が挿入脱可能で且つカバー本体3の先
端部3cに取着された案内棒9が通過不能な、開口部5
5が設けられている。
【0011】取付手段8は、車体の前方側又は後方側に
巻取装置を固定できるものであれば特に限定されない。
例えば、取付手段8として、図2に示したように、車体
に磁着可能なように磁石8を用いてもよく、又、特に図
示しないが、車体の後方側又は前方側(例えば、車体の
バンパー部分など)に固着可能なボルトなどの固定具を
取付手段8として用いてもよい。更に好ましくは、取付
手段8は、巻取装置5を容易に着脱可能なものがよく、
上記磁石8による磁着が好ましい。
【0012】そして、上記カバー本体3は、図3に示す
ように、両サイドカバー部34,34がルーフカバー部
31の表面側へ折り返されて重ね合わされた状態で巻取
装置5の巻取軸51に巻き取られた状態で収納されてい
る。
【0013】上記装着型の自動車用カバー装置1を用い
た自動車用カバーの装着方法について説明する。まず、
図4に示すように、磁石8(取付手段)を利用して、例
えば自動車Aの後方側に巻取装置5を取り付ける。次
に、使用者が案内棒9を把持しながら自動車Aの後方側
から車体の外面に沿って案内棒9を自動車Aの前方向へ
移動させることにより、カバー本体3が巻取軸51の付
勢力に抗しながらケース53から引き出される。この
際、カバー本体3の裏面3aに設けられたコマ7が車体
外面上を転動するため、カバー本体3を車体に沿って円
滑に移動させることができる。
【0014】そして、案内棒9を自動車Aの前方側まで
移動させ、フック6(係止手段)を自動車の前方側(例
えば、前方バンパー下部など)に係止することにより、
自動車Aのリア、ルーフ及びフロント(進行方向の車体
部分)がカバー本体3によって覆われる。次に、カバー
本体3のサイドカバー部34を拡げて自動車Aのサイド
に垂れ下げると共に、チャック4(接続手段)にてサイ
ドカバー部34をリアカバー部33及びフロントカバー
部32に接続することにより、自動車Aの上外面がカバ
ー本体3によってほぼ隙間なく覆われ、自動車Aにカバ
ー本体3を装着することができる。
【0015】一方、自動車Aを使用する場合には、上記
の逆の手順を行う。すなわち、チャック4を開け、サイ
ドカバー部34を折り重ねてルーフカバー部31の表面
に載せ、案内棒6を把持しながらフック6を外すことに
より、カバー本体3は、巻取方向に付勢されている巻取
軸51によって自然に巻き取られるように自動車Aの後
方側に移動する。これに従って案内棒9を移動させるこ
とにより、カバー本体3は、巻取装置5内に収納される
こととなる。その後、巻取装置5を自動車Aから取り外
して自動車Aを使用してもよいし、或いは、巻取装置5
を取り付けたままで自動車Aを使用してもよい。
【0016】本発明の自動車用カバー装置によれば、こ
れを自動車Aに取付け、カバー本体3を車体の外面に沿
って移動させるだけで自動車Aを覆うことができ、自動
車へのカバー本体3の装着を極めて容易に行うことがで
きる。また、カバー本体3を外す際には、カバー本体3
は巻取装置5内に巻き取られるので、カバー本体3の収
納性にも優れたものである。
【0017】尚、上記第1実施形態に於いて、巻取装置
5は、自動車Aの後方側に取り付けられているが、巻取
装置5を自動車Aの前方側に取付けてカバー本体3を自
動車Aの後方側に移動させるように使用してもよい。
【0018】また、上記第1実施形態に於いて、取付手
段8としては、磁石やボルトなどの固定具が例示されて
いるが、例えば、紐などの締結具を取付手段として用い
てもよい。
【0019】さらに、上記第1実施形態に於いては、装
着型の自動車用カバー装置1は、自動車Aの外部に取り
付けられるように構成されているが、例えば、自動車A
の内部に収容できるようにしてもよい。具体的には、図
5に示すように、巻取装置5の外形を自動車Aのトラン
クルーム内に収容できる大きさに形成すると共に、該巻
取装置5に、トランクルームに取付可能な第1の取付具
10と、自動車Aの外部に取付可能な第2の取付具11
とがそれぞれ設けられた自動車用カバー装置1を構成し
てもよい。第1の取付具10としては、例えば、同図に
示すように、トランクルームのカーペットに係脱可能な
面ファスナー10(例えば、マジックテープ[商品
名])を設け、また、第2の取付具11としては、自動
車Aのバンパー下部に係脱可能なフック11を設ける手
段などが例示される。
【0020】このように巻取装置5がトランクルーム内
に収容可能で、且つ該巻取装置5にトランクルームに取
付可能な第1の取付具10と自動車Aの外部に取付可能
な第2の取付具11が設けられた自動車用カバー装置1
によれば、それを使用する際には、図6に示すように、
第1の取付具10をトランクルームB内に、且つ第2の
取付具11を自動車Aの外部にそれぞれ取り付けること
により、該装置1を自動車Aの後方側に固定的に取付け
ることができる。その後は、上記の使用例の如く、カバ
ー本体3を引き出して車体を覆うことができる。一方、
カバー装置1を使用しない場合には、第2の取付具11
を自動車Aから取り外し、第1の取付具10を支点にし
て折り返すことにより、巻取装置5をトランクルームB
内に収容することができる(同図の二点鎖線で示す)。
従って、使用時に簡単に自動車用カバー装置1を取り出
して自動車Aに取り付けることができ、且つ該装置1を
常時自動車Aと共に携帯できる。
【0021】さらに、上記第1実施形態に於いては、自
動車用カバー装置1が、自動車Aと別体にて構成されて
いるが、例えば、自動車Aの一部を構成する自動車構成
部品自体に巻取装置5が具備されている内蔵型のカバー
装置1であってもよい。かかる自動車構成部品として
は、自動車の前後に設けられるバンパー(好ましくは後
方側のパンパー)などが例示される。具体的には、バン
パー部材(例えば、樹脂バンパーを構成する樹脂外枠)
の内部に、上記巻取軸51と、軸受部52と、付勢手段
とが設けられ、該巻取軸51にカバー本体5が出退可能
に巻き取られるように構成されている。換言すれば、上
記巻取装置5のケース53を、バンパー部材に代えるこ
とにより、該バンパーが自動車用カバー装置1を兼用
し、且つバンパーを自動車に取り付けるための公知の取
付方法が、巻取装置5の取付手段8を兼用することとな
る。このようにバンパーに巻取装置5を内蔵させること
により、常時自動車Aと共に携帯できるだけでなく、自
動車用カバー装置1の着脱作業を省略できるという利点
がある。
【0022】また、上記第1実施形態に於いて、カバー
本体3は、ルーフカバー部31、フロントカバー部3
2、リアカバー部33及びサイドカバー部34からなる
が、これ以外の構成、例えば、サイドカバー部34が設
けられていない形状(ルーフカバー部31、フロントカ
バー部32及びリアカバー部33からなる形状)などで
あってもよい。
【0023】さらに、上記第1実施形態に於いて、巻取
装置5のケース53の外形は、略直方体状であったが、
ケース53の外形はこれに限定されず、略円筒状、略蒲
鉾型状、三角柱状などの任意の形状に形成することがで
きる。また、巻取装置5には、付勢手段が設けられてい
るため、カバー本体3を自動的に巻取り収納できるとい
う利点があるが、例えば、付勢手段を設けずに使用者が
巻取軸51を手動で回転させて巻き取るようにしてもよ
い。
【0024】また、上記第1実施形態のカバー装置1
に、カバー本体3の少なくとも一面側(例えば、覆い時
に外側となる面)を掃除するスクレーパを設けることは
好ましい。具体的には、図7に示すように、巻取装置5
の開口部55の近傍に、カバー本体3面に摺接するスク
レーパ12を、その線状の摺接線部12aがカバー本体
3の幅方向W(即ち、カバー本体3の出退方向に直交す
る方向W)に対して僅かに傾斜するように取り付けられ
ている(図中一点鎖線で示す)。このスクレーパ12
は、例えば、ウレタン樹脂やシリコン樹脂などを棒状に
成型した成形体などが用いられる。特に図示しないが、
摺接線部12aにブラシなどの植毛体が植設されている
ものが好ましい。
【0025】かかるスクレーパ12を設けることによっ
て、カバー本体3に付着したゴミなどを効果的に除去す
ることができ、特に、僅かに傾斜してスクレーパ12が
設けられているので、ゴミを除去する際にスクレーパ1
2への抵抗が軽減され、ゴミなどの除去率及びスクレー
パ12の耐久性の向上が図られる。尚、このスクレーパ
12は、一面側だけではなく、両面に設けられていても
よい。
【0026】(第2実施形態)第2実施形態は、自動的
にカバー本体を出退させることができる自動車用カバー
装置及び該自動カバー装置が具備された自動車について
説明する。以下、上記第1実施形態と重複する部分の説
明は適宜省略し、部材や部分の名称及び図番を援用す
る。
【0027】図8に於いて、自動車用カバー装置1は、
カバー本体3と、該カバー本体3を出退可能に巻き取る
ことができ、且つ自動車Aの前方側又は後方側に設けら
れる巻取装置5と、該巻取装置5に巻き取られているカ
バー本体3を自動的に引出す引出装置15と、自動車A
の長手方向外面に設けられるレール16と、該レール1
6に沿って移動可能で且つカバー本体3に連結された係
合部18を備えており、前記引出装置15には、カバー
本体3を引き出すための駆動装置17が設けられてい
る。
【0028】具体的には、カバー本体3は、展開状態に
於いてルーフカバー部31を中心にしてその前方にフロ
ントカバー部32と後方にリアカバー部33を有する長
方形状のシート材2から構成されている。このカバー本
体3の後端部3bは、第1実施形態と同様に、巻取装置
5の巻取軸51に取着されており、不使用時には、この
巻取装置5の巻取軸51に巻き取られている。さらに、
この巻取装置5は、バネなどからなる付勢手段によって
巻取軸51がカバー本体3を巻き取る方向に回転するよ
うになっている。
【0029】カバー本体3の先端部3cには、案内棒9
が設けられており、該案内棒9の両端には、レール16
に係止可能な係合部18が連結されている。この係合部
18には、ワイヤーなどの索状体20が取り付けられて
いる。この索状体20の一端部は、引出装置15に備え
られたプーリ21に取り付けられている。このプーリ2
1には、駆動装置17としてモーター17が設けられて
いる。この駆動装置17は、ギヤ付き正逆回転可能で且
つプーリ21に着脱可能に設けられている。
【0030】前記係合部18は、自動車Aの長手方向外
面に設けられたレール16に沿って移動可能となるよう
に、被係合部23に係止状態で移動できるようになって
いる。具体的には、レール16は、例えば、図9に示す
ように、移動用のスリット部16aと、該スリット部1
6aの両側に平行に突設された長突起部16bとからな
り、該レール16は、自動車Aの幅方向Xに所定間隔を
置いて、自動車Aに2本取り付けられる。このレール1
6は、自動車と別体のものでもよいし、一体的なもので
もよい。一方、係合部18は、レール16のスリット部
16aに遊嵌される支持部18aと、該支持部18aの
上下両側に設けられた車輪18bとからなり、該車輪1
8bが、レール16の長突起部16bを挟み込むことに
よって移動時に抜脱せず且つ円滑に移動するようになっ
ている。この支持部18aの略中央には、一端部がプー
リ21に取り付けられた索状体20の他端部が取り付け
られている。
【0031】さらに、係合部18は、カバー本体3の幅
方向Xに移動可能となるように、左右移動連結具24を
介して案内棒9に対して移動可能に連結されている。こ
のように係合部18が案内棒9に対して移動できるよう
に連結されていることにより、レール16が自動車Aの
長手方向に非直線状に取り付けられている場合(例え
ば、自動車Aの形状に伴い、レール16が途中で幅方向
Xに曲がった状態で取り付けられている場合など)に於
いても、引出装置15の駆動によって案内棒9が引き出
された際、係合部18がレール16の取付形状に沿って
適宜幅方向Xに移動するので、カバー本体3を自動車A
に円滑に装着することができる。尚、引出装置15に
は、駆動装置17を制御する制御部(図示せず)が設け
られている。
【0032】上記構成からなる自動車用カバー装置1
は、自動車Aの上外面の幅方向両側に、左右一対のレー
ル16を取り付け、例えば、後方側に巻取装置5を、前
方側に引出装置15をそれぞれ取り付けて使用される。
かかるカバー装置付き自動車は、駆動装置17を駆動さ
せることにより、索状体20がプーリ21に巻き取ら
れ、巻取装置5に巻き取られていたカバー本体3が巻取
軸51の付勢力に抗しながら自動的に引き出される(図
10参照)。この際、案内棒9に連結されている係合部
18が、レール16から離れることなく移動するので、
カバー本体3は、レール16に沿って引き出され、従っ
て、確実にカバー本体3にて自動車Aの外面を覆うこと
ができる。そして、案内棒9が引出装置15の近傍にま
で達したところで、センサー(図示しない)が作動する
ことにより駆動装置17が止まり、カバー本体3の装着
が完了する。
【0033】一方、カバー本体3を収納する際には、制
御部を介して駆動装置17のストップギヤがプーリ21
から離れてこれがフリーになり、よって、カバー本体3
は、巻取装置5の巻取軸51の付勢回転によって自動的
に巻き取られ、巻取装置5内に収納される。このよう
に、第2実施形態の自動車用カバー装置1によれば、使
用者は何ら手を煩わすことなく、自動車Aへのカバーの
装着脱を行うことができ、極めて便利なものである。
【0034】尚、上記第2実施形態に於いては、巻取装
置5や引出装置15は、自動車Aに磁石などの取付手段
8を介して着脱可能に取り付けられる構成であるが、上
記第1実施形態のように、巻取装置5及び/又は引出装
置15を、自動車Aのバンパーに内蔵したり、或いはト
ランクルームに取り付け収容などしてもよい。その他、
上記第1実施形態で示した各種形態を、適宜第2実施形
態に適用することができる。例えば、第1実施形態のカ
バー本体3の形状、取付手段8、巻取装置5の形状、ス
クレーパ12などを第2実施形態のカバー装置に適宜付
加変更することができる。
【0035】また、上記第2実施形態に於いて、巻取装
置5の巻取軸51は、バネなどの付勢手段によってカバ
ー本体3を巻き取るように構成されているが、巻取装置
の巻取軸51も引出装置と同様に駆動装置17によって
巻き取るようにしてもよい。
【0036】さらに、上記第2実施形態に於いて、係合
部18は、案内棒9に左右一対設けられているが、これ
に加えて、カバー本体3の長手方向に複数設けられてい
てもよい。また、案内棒9は、必ずしも必須な要素では
なく、例えば、カバー本体の先端両隅部に直接係合部1
8,18を取り付けてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る自動車用カ
バー装置及びカバーの装着方法によれば、巻取装置を自
動車の前方側又は後方側の何れかに取付け、該巻取装置
に巻き取られたカバー本体を自動車の上外面に沿って引
き出することにより、自動車にカバー本体を装着するこ
とができる。従って、極めて容易にカバーを自動車に装
着することができる。また、前記カバー本体は、巻取装
置に出退可能に構成されているので、自動車を覆ってい
るカバー本体を外す際、該カバー本体は巻取装置に巻き
取られることとなる。従って、カバー本体の収納の便に
も優れたものである。
【0038】さらに、駆動装置を有する引出装置が設け
られた自動車用カバー装置にあっては、カバー本体の出
入れが自動的に行われるので、使用者に極めて便利なカ
バー装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用カバー装置についてカバ
ー本体を引き出した状態を示す裏面側から見た図であっ
て、巻取装置のケースについては水平方向に切断した断
面図で示す。
【図2】同自動車用カバー装置についてカバー本体を少
し引き出した状態を示す斜視図。
【図3】同自動車用カバー装置についてカバー本体を引
き出した状態を示す表面側から見た図。
【図4】同自動車用カバー装置の使用状態を示す側面
図。
【図5】本発明に係る自動車用カバー装置の変形例につ
いてカバー本体を引き出した状態を示す斜視図。
【図6】同自動車用カバー装置の使用状態を示す一部省
略側面図。
【図7】本発明に係る自動車用カバー装置にスクレーパ
を設けた状態を示す参考斜視図。
【図8】第2実施形態の自動車用カバー装置を取り付け
た自動車を示す側面図。但し、カバー装置の一部を断面
図で表す。
【図9】図8の自動車の幅方向縦断面図であって、レー
ル、係合部及び案内棒の関係を示す一部省略断面図。
【図10】第2実施形態の自動車用カバー装置の使用状
態を示す側面図。
【符号の説明】
1…自動車用カバー装置、2…シート材、3…カバー本
体、5…巻取装置、6…係止手段、7…コマ、8…取付
手段、12…スクレーパ、15…引出装置、16…レー
ル、17…駆動装置、18…係合部、A…自動車

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車(A)の外面を覆うカバー本体
    (3)と、前記カバー本体(3)が出退可能に巻き取ら
    れている巻取装置(5)とを備え、前記巻取装置(5)
    には、自動車(A)の前方側又は後方側の何れかに前記
    巻取装置(5)を取付ける取付手段(8)が設けられて
    おり、且つ前記カバー本体(3)の先端部には、前記自
    動車(A)の後方側又は前方側の何れかに係脱可能な係
    止手段(6)が設けられていることを特徴とする自動車
    用カバー装置。
  2. 【請求項2】 前記巻取装置(5)には、前記カバー本
    体(3)の少なくとも一面側に摺接し且つ前記カバー本
    体(3)の幅方向に対して僅かに傾斜したスクレーパ
    (12)が設けられている請求項1記載の自動車用カバ
    ー装置。
  3. 【請求項3】 前記カバー本体(3)の裏面には、車体
    外面上を転動可能なコマ(7)が設けられている請求項
    1又は2記載の自動車用カバー装置。
  4. 【請求項4】 自動車(A)の外面を覆うカバー本体
    (3)と、前記カバー本体(3)を出退可能に巻取可能
    で且つ自動車(A)の前方側又は後方側に取り付けられ
    る巻取装置(5)と、前記巻取装置(5)に巻き取られ
    たカバー本体(3)を駆動装置(17)を介して自動的
    に引き出す引出装置(15)と、前記自動車(A)の外
    面に設けられるレール(16)と、前記レール(16)
    に沿って移動可能で且つ前記カバー本体(3)に連結さ
    れた係合部(18)とを備えることを特徴とする自動車
    用カバー装置。
  5. 【請求項5】 自動車(A)の前方側又は後方側の何れ
    かに、カバー本体(3)が出退可能に巻き取られた巻取
    装置(5)を設け、前記巻取装置(5)から前記カバー
    本体(3)を自動車(A)の進行方向に沿って引き出
    し、前記カバー本体(3)の先端部を前記巻取装置
    (5)が設けられた側と反対側に係止することを特徴と
    する自動車用カバーの装着方法。
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