JP2636434B2 - 自動車用カバー装置 - Google Patents

自動車用カバー装置

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JP2636434B2
JP2636434B2 JP1234061A JP23406189A JP2636434B2 JP 2636434 B2 JP2636434 B2 JP 2636434B2 JP 1234061 A JP1234061 A JP 1234061A JP 23406189 A JP23406189 A JP 23406189A JP 2636434 B2 JP2636434 B2 JP 2636434B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車の上面、特に乗車ルームの周囲につ
いての太陽熱の遮断や霜付きの防止等を目的とした自動
車用カバー装置に関するものである。
[従来の技術] 従来から一般に使用されている自動車のカバーは長時
間の駐車に適したものが殆どで、それ自体の形状が自動
車の表面形状に対応するように縫製加工してあるため、
このカバーの自動車に対する着脱が極めて面倒で、多く
の時間を要するものであった。したがって外出先での一
時の駐車等では、真夏の炎天下や霜が付着するような天
候や降雪時でも、これを被覆するために持参されること
は殆どないのが実状である。
また上記のように特定の形状に構成されているので、
自由に種々の自動車に対応させることもできないもので
あった。
そこで、上記の問題点を解決しようとして、次の自動
車用カバー装置(実開昭62−86232号)が提案されてい
る。
これは、自動車の車幅に相当する幅で、車体上面をカ
バーする長さを有するシートを、巻取軸を介して筒状ケ
ース内に巻装し、該筒状ケースの一面に前記シートの引
出し、巻取りを自在とした開口部を設けた自動車用カバ
ー装置において、前記開口部にそってシートの水滴等を
吸収する吸収体を設け、前記筒状ケースの両側には車体
に設けた所定間隔の側壁に接触して前記ケースを固定さ
せる取付部材を設けるとともに、前記巻取軸には巻取方
向に付勢したバネを巻装し、シートをトランク蓋等によ
り挟み止めながらトランク蓋等をロックし得るようにし
た自動車用カバー装置である。
[発明が解決しようとする課題] 上記提案技術は、トランクから取り出さずにシートを
車体に被覆しようとする点は、従来の不都合を解決した
ものということができる。しかしこの提案技術のシート
は乗車ルームのサイドウインドウを殆ど被覆し得ないの
で、炎天下に自動車を駐車させた場合には、ここから日
が差し込み内部の温室のように高温になってしまう。降
雪時や霜の降りるような天候の際には、サウドウインド
ウに雪や霜が付着する不都合があることは言うまでもな
い。
また筒状ケースからシートを引き出す際には巻取軸が
バネによって巻取方向に付勢されているので、これを車
体上面に被覆する作業には相当な力を要し、うっかり手
から離れてしまうと巻き戻される等なかなか厄介な問題
がある。
本発明はこのような問題点を解決し、更に使い易い自
動車用カバー装置を提供することを目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明の一、二及び三の各々の要旨とするところは次
の通りである。
本発明の一は、 乗用自動車のトランクリッドの裏面に、回転手段を付
設した巻取軸を着脱自在かつ回転自在に配設し、 上記巻取軸には、トランクの開口部前端とトランクリ
ッドの前端との間から引き出して上記乗用自動車の乗車
ルームを被覆し得るようにカバーシートを巻装し、 上記カバーシートは、その中央部に、両側のシート片
を接続すべく長さ方向の弾性シートを介在させ、上記弾
性シートの中央部に長さ方向に沿ったスリットを形成
し、かつ上記両側のシート片の各外側には縁に沿って磁
石を取付けた構成とし、 更に上記カバーシートの先端には自動車のボンネット
の後端を挟持して固定する固定手段を取り付けた自動車
用カバー装置である。
上記巻取軸には筒形等のケースを被覆することが好ま
しい。
上記回転手段としては、単に手動で巻取軸を巻取回転
させるためのハンドル又は電動モータを適宜採用するこ
とができる。
上記カバーシートには、補助カバーシートを被せるの
が適当である。
上記カバーシート及び補助カバーシートをエアマット
状の袋体に構成し、これにエアーを給排する給排手段を
構成するとより断熱効果を高めることができる。
本発明の二は、 乗車ルームの後部に後部ドアを備えた自動車のルーフ
内側で後部ドアに近接する位置に、回転手段を付設した
巻取軸を着脱自在かつ回転自在に配設し、 上記巻取軸には、上記後部ドアの上端と開口部上端と
の間から引き出し、上記自動車の乗車ルームのルーフか
らフロントグラスまでを被覆するカバーシートと、上記
カバーシートの基部付近から重ね合わせ、同様に上記後
部ドアの上端と開口部上端との間から引き出し、後部ド
アを被覆し得る後部カバーシートとを巻装し、 上記カバーシートは、その中央部に、両側のシート片
を接続すべく長さ方向の弾性シートを介在させ、上記弾
性シートの中央部に長さ方向に沿ったスリットを形成
し、かつ上記両側のシート片の各外側には縁に沿って磁
石を取付けた構成とし、更に上記後部カバーシートは、
その先端に縁に沿って磁石を取付けた構成とし、 加えて上記カバーシートの先端には自動車のボンネッ
トの後端を挟持して固定する固定手段を取り付けた自動
車用カバー装置である。
上記巻取軸及び回転手段は本発明の一と同様の構成と
するのが適当であり、上記カバーシートもまた同様で、
その上面に補助カバーシートを被せるのが好ましい。
更に上記カバーシート又は上記補助カバーシートと後
部カバーシートとは各々エアマット状の袋体に構成し、
これらにエアーを給排する給排手段を構成するのが好ま
しい。
本発明の三は、 乗用自動車のトランクリッドの裏面に、回転駆動体を
付設した巻取軸を着脱自在かつ回転自在に配設し、 上記巻取軸には、トランクの開口部前端とトランクリ
ッドの前端との間から引き出して上記乗用自動車の乗車
ルームを被覆し得るカバーシートを巻装し、 上記カバーシートは、その中央部に、両側のシート片
を接続すべく長さ方向の弾性シートを介在させ、上記弾
性シートの中央部に長さ方向に沿ったスリットを形成
し、かつ上記両側のシート片の各外側には縁に沿って磁
石を取付けた構成とし、 一方自動車のトランク内部から乗車ルームのルーフを
経由するフロントウインドウまでの両側には、上記トラ
ンク内側部とフロントウインドウの側部前端とのそれを
対として配設した各一対のプーリー間にループ状のキャ
リヤワイヤを掛け渡し、上記各一対のプーリーの各一方
端のプーリーを同軸に構成するとともに、前記回転駆動
体をその回転力を伝達すべく上記一方端のプーリーに接
続し、 上記カバーシートの先端を上記両キャリヤワイヤに結
合した自動車用カバー装置である。
上記巻取軸は本発明の一及び二と同様の構成とするの
が適当である。上記回転駆動体は電動モータが適当であ
る。
上記カバーシートもまた本発明の一及び二と同様に、
その上面に補助カバーシートを被せるのが好ましい。
更に上記カバーシート又は上記補助カバーシートをエ
アマット状の袋体に構成し、これらにエアーを給排する
給排手段を構成するのが好ましい。
[作用] 本発明の一、二及び三は、いずれも特に外出先等での
臨時の駐車の際に使用するのに適当である。
初めに本発明の一及び三の場合について説明する。
これらを使用する場合、先ずトランクリッドを開け、
上記トランクリッドの裏面に配設した巻取軸からカバー
シート等(補助カバーシートも含めて)を引出す。
上記カバーシート等をトランクリッドの前端とトラン
クの開口部前端との間の隙間を通じてリアウインドウの
後方に向かって引き出す。次いで上記カバーシート等の
先端を、上記リアウインドウ上を引上げ、乗車ルームの
ルーフ上を通過してフロントウインドウ上を降下させ、
その前端付近まで引出すこととする。
本発明の一の場合は、ここでカバーシートの先端に構
成した固定手段でボンネットの後端に固定する。なおこ
の場合は上記カバーシートは手で掴んで引出すものであ
る。
本発明の三の場合は、上記カバーシート等の引出し
は、回転駆動体を正転駆動させ、キャリヤワイヤのキャ
リヤ側をフロントウインドウ側へ移動させることにより
行なわれ、次いで回転駆動体を停止させ、キャリヤワイ
ヤのキャリヤ側の移動を停止させれば、上記所定位置に
固定されることとなる。
また本発明の一及び三のいずれのカバーシートも、上
記のように固定した上で、両側部を各々引張ってサイド
ウインドウを被覆し得るだけ引出し、各側端に配置した
複数の磁石で車体に吸着固定する。上記カバーシートの
弾性シートの中央部にはスリットが形成してあり、上記
弾性シートの伸縮性とあいまって上記カバーシートの側
部の引出しが可能になるものである。
こうして乗用自動車の乗車ルームの外周のみが簡単な
操作でカバーシート等で被覆されることになる。
しかして夏はカバーシート等により太陽熱等を遮断
し、室内が温室のようになるのを避け、冬季はウインド
ウに霜が付着したり、凍結したりすることを避け得るも
のである。これらの効果はカバーシート等をエアマット
状の袋体に構成し、これにエアーを充填した場合には一
層顕著である。
使用後に、上記カバーシート等を収納する場合は、本
発明の一の場合には、先ずボンネットの後端に固定した
固定手段を外し、かつカバーシートの側部の磁石を引き
剥す。後者の操作をすると、カバーシートは弾性シート
の作用により引き戻され、原位置に復帰する。この後、
後部のトランクリッドを開け、回転手段を使用して巻取
軸を巻取回転させれば、カバーシートを巻取軸に巻き取
ることができる。
本発明の三の場合は、上記カバーシートの側部の磁石
を外した後、トランクリッドを開けた上で回転駆動体を
逆転駆動させ、こうしてキャリヤワイヤを復帰動作さ
せ、かつ巻取軸に巻取回転をさせれば自動的にカバーシ
ートを巻取収納することができる。
この後いずれの場合もトランクリッドを閉めれば収納
作業は終了である。
次に本発明の二の場合を説明する。
これを使用する場合は、先ず後部ドアを開け、後部ド
アに近接するルーフに配設した巻取軸のカバーシート及
び後部カバーシート(補助カバーシートが構成してある
場合はこれも含む。)を引出す。
上記カバーシート等を後部ドアの上端とその開口部上
端との間の隙間を通じて乗車ルームのルーフ上に向かっ
て引き出す。次いで上記カバーシートの先端を、乗車ル
ームのルーフ上を通過させてフロントウインドウ上を降
下させ、その前端付近まで引出すこととする。そしてこ
のとき同時に引き出された後部カバーシートを後部ドア
側に折返すこととする。
ここでカバーシートは、その先端に構成した固定手段
でボンネットの後端に固定する。そして巻取軸側を回転
手段で調節してカバーシートを適当な張り具合にし、後
部ドアを閉める。次いで後部カバーシートの下端を磁石
により車体に固定する。
この後、上記カバーシートは、その両側部を各々引き
下げてサイドウインドウを被覆し、各側端に配置した複
数の磁石で車体に吸着固定する。上記カバーシートの弾
性シートの中央部にはスリットが形成してあり、これ及
び弾性シートの伸縮作用とがあいまって上記カバーシー
トの側部の引出しが可能になるものである。
こうして自動車の乗車ルームの外周のみがカバーシー
ト等で被覆されることになる。
しかして本発明の一及び三と同様の効果を生じる。
次に使用後に上記カバーシート等を収納する場合は、
先ずボンネットの後端に固定した固定手段を外し、かつ
カバーシートの側部の磁石を引き剥す。更に後部カバー
シートも磁石を車体から引き剥す。上記磁石を車体から
引き剥すと、上記カバーシートは弾性シートの作用によ
り引き戻され、原形に復帰する。この後、後部ドアを開
け、回転手段を使用して巻取軸を巻取回転させれば、カ
バーシート等を巻取軸に巻き取ることができる。
巻取後に後部ドアを閉めれば収納作業は終了である。
[実施例] 以下図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
先ず、第1図〜第5図に基づいて本発明の一の実施例
について説明する。
第1図に示したように、巻取軸1を取付け片2に回転
自在に構成し、上記巻取軸1の一端に、これを回転駆動
すべく電動モータ3を結合する。上記電動モータ3は上
記取付け片2に固定する。上記取付け片2には複数のね
じ孔を穿設しておき、後記トランクリッド9にねじ止め
できるようにする。
また上記巻取軸1にはカバーシート4を巻装する。上
記カバーシート4は、第2図に示したように、両側のカ
バー用のシート片とその間に配するゴムシート6とで構
成し、かつ上記ゴムシート6の中央長さ方向にはスリッ
ト5を形成したものである。また上記カバーシート4の
先端にはU字状の挟持片とビスとからなる二個の固定片
7、7を設け、かつカバーシート4の両シート片の各外
側部には縁に沿って複数個のゴム磁石8、8…を固着す
る。
このように構成した上で、第3図に示したように、上
記カバー装置を乗用自動車Aのトランクリッド9の裏面
に取付ける。上記取付け片2をトランクリッド9の裏面
にねじ止めすることで取付ける。
しかしてこのカバー装置は、使用しない場合は自動車
Aのトランク内に収納状態になっている。
これを使用する場合は、先ずトランクリッド9を開
け、その裏面に配設した巻取軸1からカバーシート4を
引出す。このとき上記カバーシート4は、第4図に示し
たように、上記トランクリッド9の前端とトランクの開
口部前端との間の隙間10を通じてリアウインドウに向か
って引き出すものである。上記隙間10はトランクリッド
9が開いている場合にのみ生じるものである。次いで上
記カバーシート4の先端を上記リアウインドウ上を引上
げ、乗車ルームのルーフ上を通過してフロントウインド
ウ上を降下させ、その前端付近まで引出す。そしてここ
で上記カバーシート4の先端に構成した固定片7、7で
ボンネット11の後端に固定する。固定は挟持片でボンネ
ット11の後端を挟持し、ビスでそれを締付けることによ
り行なう。
上記カバーシート4は、上記のように先端を固定した
上で、第5図に示したように、その両側部を各々引張っ
てサイドウインドウを被覆し得るだけ引出し、各側端に
配置した複数のゴム磁石8、8…で車体に吸着固定す
る。上記カバーシート4の両シート片は、その間のゴム
シート6が伸長すること及びスリット5の作用で、上記
側方への引出しが可能になるものである。
こうして自動車Aの乗車ルームの外周のみがカバーシ
ート4で被覆されることになる。
しかして夏はカバーシート4により太陽熱等を遮断
し、室内の温室のような気温の上昇を妨げ、冬季はウイ
ンドウに霜が付着したり、凍結したりすることから保護
するものである。なおこの実施例ではルーフは完全には
保護されないが、室温の上昇を避けるためにはウインド
ウが被覆されることが重要であり、かつ冬季の凍結や霜
の付着もウインドウについて防止できれば良いのでこれ
で充分である。
上記カバーシート4を収納する場合は、先ずボンネッ
ト11の後端に固定した固定片7、7を取り外し、かつカ
バーシート4の側部のゴム磁石8、8…を引き剥す。後
者の操作をすると、カバーシート4はゴムシート6の作
用により引き戻され、原形に復帰する。この後、後部の
トランクリッド9を開け、電動モータ3を回転駆動させ
て巻取軸1を巻取回転させ、カバーシート4を巻き取
る。
この後トランクリッド9を閉めれば収納作業は終了で
ある。
次に第6図〜第10図に基づいて本発明の二の実施例を
説明する。
第6図に示したように、巻取軸21を取付け片22に回転
自在に構成し、上記巻取軸21の一端に、これを回転駆動
すべく電動モータ23を結合する。上記電動モータ23は上
記取付け片22に固定する。上記取付け片22は乗車ルーム
のルーフの後部内側にビス止めできるようにする。
また上記巻取軸21にはカバーシート24a及び後部カバ
ーシート24bを巻装する。上記カバーシート24aは、第6
図及び第7図に示したように、中央にゴムシート26を配
し、その両側にカバー用のシート片を配し、かつ上記ゴ
ムシート26の中央に長さ方向に沿ってスリット25を形成
したものである。上記後部カバーシート24bはカバー用
シートで構成したもので、第7図に示したように、上記
カバーシート24aに重ね合わせて巻取軸21の最も内側に
巻装する。
上記カバーシート24aの先端にはU字状の挟持片とビ
スとからなる二個の固定片27、27を設け、かつ上記カバ
ーシート24aの両シート片の両外側には縁に沿って複数
個のゴム磁石28、28…を固着する。また上記後部カバー
シート24bの先端及び両側縁にも複数個のゴム磁石28、2
8…を固着する。
このように構成した上で、第8図に示したように、上
記カバー装置をトランクを構成していないタイプの自動
車Bの乗車ルームのルーフ32の内側後部に取付ける。上
記取付け片22をルーフ32の裏面にビス止めする。
しかしてこのカバー装置は、使用しない場合は自動車
Bのルーフ32の内側後部に収納状態になっている。
これを使用する場合は、先ず後部ドア29を開け、ルー
フ32の内側後部に配設した巻取軸21からカバーシート24
aを引出す。カバーシート24aを引き出して、第9図に示
したように、後部ドア29の上端とその開口部上端との間
の隙間30を通じて乗車ルームのルーフ32上に向かって引
き出す。次いで上記カバーシート24aの先端を、ルーフ3
2上を通過してフロントウインドウ上を降下させ、その
前端付近まで引出す。そしてこのとき同時に後部カバー
シート24bが引き出されることになるので、これを後部
ドア29側に折返すこととする。
ここで上記カバーシート24aは、第9図に示したよう
に、その先端に構成した固定片27、27でボンネット31の
後端に固定する。そして巻取軸21側を電動モータ23で調
節してカバーシート24aを適当な張り具合にし、後部ド
ア29を閉める。次いで上記カバーシート24aの両側を、
第10図に示したように、各々引き下ろしてサイドウイン
ドウを被覆し、側部に固着してあるゴム磁石28、28…で
車体に固定する。なおカバーシート24aの中央部にはゴ
ムシート26が配してあり、かつその中央にスリット25が
形成してあるので、上記のような引き下げが可能であ
る。
その後、後部カバーシート24bで後部ドア29を被覆
し、その下端及び側部をゴム磁石28、28…により車体に
固定する。
また使用後に、上記カバーシート24a及び後部カバー
シート24bを収納する場合は、先ずボンネット31の後端
に固定した固定片27、27を外し、かつカバーシート24a
の側部のゴム磁石28、28…を引き剥す。上記ゴム磁石2
8、28…を車体から引き剥すと、上記カバーシート24aは
ゴムシート26の作用により引き戻され、原形状に復帰す
る。更に後部カバーシート24bも、その側部及び下部の
ゴム磁石28、28…を車体から引き剥す。この後、後部ド
ア29を開け、電動モータ23を使用して巻取軸21を巻取回
転させれば、カバーシート24a及び後部カバーシート24b
を巻き取ることができる。
これらのカバーシート24a及び後部カバーシート24bを
乗車ルームの外周に被覆させたことによる効果は、本発
明の一の実施例と同様である。
最後に、第11図及び第12図に基づいて本発明の三の実
施例を説明する。
第11図に示したように、巻取軸41を取付け片42に回転
自在に構成し、上記巻取軸41の一端に、これを回転駆動
すべく電動モータ43を結合する。上記電動モータ43は上
記取付け片42に固定する。上記取付け片42には複数のね
じ孔を穿設しておき、自動車Cのトランクリッド49の裏
面にねじ止めする。
また上記巻取軸41にはカバーシート44を巻装しておく
ものとする。上記カバーシート44は、第11図に示したよ
うに、中央に長さ方向に沿ってゴムシート46を配し、そ
の両側にカバー用のシート片を配して構成したものであ
る。なお上記ゴムシート46には長さ方向に沿って中央に
スリット45を形成したものとする。更に上記カバーシー
ト44の先端にはU字状の挟持片とビスとからなる二個の
固定片47、47を設け、かつカバーシート44の両シート片
の外側部には縁に沿って複数個のゴム磁石48、48…を固
着する。また上記カバーシート44の先端両側下面には、
各々キャリヤワイヤ51を結合する。
上記各キャリヤワイヤ51、51は、第12図に示したよう
に、上記自動車Cのトランク内から乗車ルームのルーフ
を経由するフロントウインドウ前端までの両側に各々配
置するもので、フロントウインドウの前端の一方の側部
と上記トランク内の一方の側部とに配した一対のプーリ
ー52、52及びフロントウインドウの前端の他方の側部と
上記トランク内の他方の側部とに配した一対のプーリー
52、52間に、それぞれループ状に掛け渡すものである。
上記各対のプーリー52、52…中トランク中の各々を同軸
に構成し、共通の軸に他のプーリー及び伝達ワイヤを介
して前記電動モータ43の回転を伝達する。
なお上記キャリヤワイヤ51、51はトランクの開口部前
端から内部に入るようになっている。なお上記キャリヤ
ワイヤ51、51には前記経路にテンションプーリその他か
らなるガイドが構成してある。
しかしてこのカバー装置を使用する場合は、先ずトラ
ンクリッド49を開け、その前端とトランクの開口部前端
との間に隙間50を生じさせる。次いで上記電動モータ43
を正転動作させ、巻取軸41に巻装してあるカバーシート
44を巻出し、かつキャリヤワイヤ51、51のキャリヤ側を
フロントウインドウ方向に動かす。こうして上記カバー
シート44を上記隙間50を通じてフロントウインドウに向
かって巻出し移動させる。上記カバーシート44の先端
が、リアウインドウ及び乗車ルームのルーフ上を通過し
てフロントウインドウの前端まで至ったら電動モータ43
を停止させる。
こうして電動モータ43を停止させ、キャリヤワイヤ5
1、51の動きを停止させれば、カバーシート44は上記位
置に固定される。
この後上記カバーシート44の両側部を各々引張ってサ
イドウインドウを被覆させ、更に各側縁に配した複数の
ゴム磁石48、48…で車体に吸着固定する。上記カバーシ
ート44の中央部にはゴムシート46が配してあり、その中
央長さ方向にはスリット45が形成してあるので、上記カ
バーシート44の側部の引出しが可能になるものである。
このカバー装置の使用後、上記カバーシート44を収納
する場合は、先ずカバーシート44の側部のゴム磁石48、
48…を車体から引き剥し、かつトランクリッド49を開け
た上で、前記電動モータ43を逆転動作させれば良い。こ
うすれば、先ず上記ゴム磁石48、48…の剥離にともなう
ゴムシート46の作用によりカバーシート44が原形に復帰
し、次いで上記電動モータ43の逆転動作により、キャリ
ヤワイヤ51、51のキャリヤ側がトランク側に移動し、こ
れにともない、上記カバーシート44はトランク側に移動
し、かつ順次巻取軸41に巻き取られることになるもので
ある。上記カバーシート44の全体が巻取軸41に巻き取ら
れたら電動モータ43の動作を停止させる。
こうして極めて簡単な操作で自動車Cの乗車ルーム周
囲の被覆をし、また被覆を取り除くことができる。
[発明の効果] 本発明は、簡単な操作で、自動車の乗車ルームの周
囲、特に各ウインドウを確実に被覆し得、夏季に於いて
は、その炎熱を遮断し、冬季に於いては、霜の付着や凍
結を防止することができる。
カバーシートの収納が容易であり、そのための面倒な
操作がない。
小さなカバーシートで必要な箇所を確実に被覆でき
る。
しかも一定のカバー装置で車種の異なる種々の自動車
に対応することができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示したものである。 第1図〜第5図は本発明の一の実施例を示したもので、
第1図はその概略正面図、第2図はカバーシートを少し
引き出した状態の概略平面図、第3図は自動車のトラン
クリッドに取付けた状態の概略正面図、第4図はカバー
シートを自動車の乗車ルームの外周に被覆する状態を示
した概略側面説明図、第5図はカバーシートを自動車の
乗車ルームの外周に被覆した状態を示した概略平面説明
図である。 第6図〜第10図は、本発明の二の実施例を示したもの
で、第6図はその概略正面図、第7図はカバーシート及
び後部カバーシートを引き出した状態の一部切欠概略平
面図、第8図は自動車の乗車ルームのルーフ内面に取付
けた状態の概略正面図、第9図はカバーシートを自動車
の乗車ルームの外周に被覆する状態を示した概略側面説
明図、第10図はカバーシートを自動車の乗車ルームの外
周に被覆した状態を示した概略平面説明図である。 第11図及び第12図は本発明の三の実施例を示したもの
で、第11図はカバー装置を構成した自動車のトランクリ
ッドを開けて見せた概略正面図、第12図はカバーシート
を自動車の乗車ルームの外周に被覆する状態を示した概
略側面説明図である。 1、21、41……巻取軸、2、22、42……取付け片、3、
23、43……電動モータ、4、24a、44……カバーシー
ト、5、25、45……スリット、6、26、46……ゴムシー
ト、7、27……固定片、8、28、48……ゴム磁石、9、
49……トランクリッド、10、30、50……隙間、11、31…
…ボンネット、24b……後部カバーシート、29……後部
ドア、32……ルーフ、51……キャリヤワイヤ、52……プ
ーリー、A、B、C……自動車。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗用自動車のトランクリッドの裏面に、回
    転手段を付設した巻取軸を着脱自在かつ回転自在に配設
    し、 上記巻取軸には、トランクの開口部前端とトランクリッ
    ドの前端との間から引き出して上記乗用自動車の乗車ル
    ームを被覆し得るようにカバーシートを巻装し、 上記カバーシートは、その中央部に、両側のシート片を
    接続すべく長さ方向の弾性シートを介在させ、上記弾性
    シートの中央部に長さ方向に沿ったスリットを形成し、
    かつ上記両側のシート片の各外側には縁に沿って磁石を
    取付けた構成とし、 更に上記カバーシートの先端には自動車のボンネットの
    後端を挟持して固定する固定手段を取り付けた自動車用
    カバー装置。
  2. 【請求項2】上記カバーシートに補助カバーシートを被
    せた請求項1記載の自動車用カバー装置。
  3. 【請求項3】乗車ルームの後部に後部ドアを備えた自動
    車のルーフ内側で後部ドアに近接する位置に、回転手段
    を付設した巻取軸を着脱自在かつ回転自在に配設し、 上記巻取軸には、上記後部ドアの上端と開口部上端との
    間から引き出し、上記自動車の乗車ルームのルーフから
    フロントグラスまでを被覆するカバーシートと、上記カ
    バーシートの基部付近から重ね合わせ、同様に上記後部
    ドアの上端と開口部上端との間から引き出し、後部ドア
    を被覆し得る後部カバーシートとを巻装し、 上記カバーシートは、その中央部に、両側のシート片を
    接続すべく長さ方向の弾性シートを介在させ、上記弾性
    シートの中央部に長さ方向に沿ったスリットを形成し、
    かつ上記両側のシート片の各外側には縁に沿って磁石を
    取付けた構成とし、更に上記後部カバーシートは、その
    先端に縁に沿って磁石を取付けた構成とし、 加えて上記カバーシートの先端には自動車のボンネット
    の後端を挟持して固定する固定手段を取り付けた自動車
    用カバー装置。
  4. 【請求項4】上記カバーシートをエアマット状の袋体に
    構成し、これにエアーを給排する給排手段を構成した請
    求項1記載の自動車用カバー装置。
  5. 【請求項5】上記補助カバーシートをエアマット状の袋
    体に構成し、これにエアーを給排する給排手段を構成し
    た請求項2記載の自動車用カバー装置。
  6. 【請求項6】上記カバーシート及び後部カバーシートを
    各々エアマット状の袋体に構成し、これらにエアーを給
    排する給排手段を構成した請求項3記載の自動車用カバ
    ー装置。
  7. 【請求項7】乗用自動車のトランクリッドの裏面に、回
    転駆動体を付設した巻取軸を着脱自在かつ回転自在に配
    設し、 上記巻取軸には、トランクの開口部前端とトランクリッ
    ドの前端との間から引き出して上記乗用自動車の乗車ル
    ームを被覆し得るカバーシートを巻装し、 上記カバーシートは、その中央部に、両側のシート片を
    接続すべく長さ方向の弾性シートを介在させ、上記弾性
    シートの中央部に長さ方向に沿ったスリットを形成し、
    かつ上記両側のシート片の各外側には縁に沿って磁石を
    取付けた構成とし、 一方自動車のトランク内部から乗車ルームのルーフを経
    由するフロントウインドウまでの両側には、上記トラン
    ク内側部とフロントウインドウの側部前端とのそれを対
    として配設した各一対のプーリー間にループ状のキャリ
    ヤワイヤを掛け渡し、上記各一対のプーリーの各一方端
    のプーリーを同軸に構成するとともに、前記回転駆動体
    をその回転力を伝達すべく上記一方端のプーリーに接続
    し、 上記カバーシートの先端を上記両キャリヤワイヤに結合
    した自動車用カバー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013042871A2 (ko) * 2011-09-21 2013-03-28 Shin Dongeun 차량용 자동 커버 장치
KR101858900B1 (ko) * 2017-05-23 2018-06-27 정종대 선박 분진 차단용 접이식 커버

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WO2013042871A3 (ko) * 2011-09-21 2013-05-23 Shin Dongeun 차량용 자동 커버 장치
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