JP2002178363A - インサート成形方法及び金型 - Google Patents

インサート成形方法及び金型

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JP2002178363A JP2000380154A JP2000380154A JP2002178363A JP 2002178363 A JP2002178363 A JP 2002178363A JP 2000380154 A JP2000380154 A JP 2000380154A JP 2000380154 A JP2000380154 A JP 2000380154A JP 2002178363 A JP2002178363 A JP 2002178363A
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    • B29C2045/14934Preventing penetration of injected material between insert and adjacent mould wall

Abstract

(57)【要約】 【課題】大型成形品或いは大型インサートでのインサー
ト成形においてバリ発生のない安定した射出成形が可能
であるインサート成形方法及び金型を明らかにする。 【解決手段】上型と下型とを相対向して配置し、上型側
のキャビティにゲートを通して溶融樹脂ないしゴム材料
を射出充填することによって、下型側にセットされたイ
ンサートに樹脂ないしゴムの射出成形を行うインサート
成形方法において、上記下型の上面に形成された凹部
に、前記インサートを載置する可撓性を有する可動支持
体を上下動自在に配置する共に、その下面を別々に作動
する複数の押圧手段のシャフトの先端により支持し、該
可動支持体を該押圧手段のシャフトの夫々により複数の
位置で上型側に押圧して移動させ、該可動支持体の撓み
変形により、インサートの上面が上型の下面に均等に接
触するように設定して成形を行うことを特徴とするイン
サート成形方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型内に予めイン
サート(ワーク)を配設した上で、合成樹脂或いはゴム
などの成形加工を行う(以下、インサート成形と略称す
る)のに利用される射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来技術】インサート成形は、予め成形金型内にイン
サート或いはワークと呼ばれる既成形品を配設した上で
合成樹脂などによる射出成形を行い、インサートの上面
や周囲などに樹脂成形部分を形成する手法であり、各種
の電子部品などの製造において広く利用されている。
尚、インサート成形は、各種の樹脂成形法に適用される
ものであるが、本発明は、射出成形法に限定される。
【0003】金型内に配設するインサートは、既加工済
みの樹脂成形部品(板状、棒状、箱状、その他の形状)
である場合や、金属、ガラス、陶器、カーボンなどの異
種材料による部品である場合がある。
【0004】インサートは必ずしも寸法規格が高精度に
は製造されていないことが多く、例えば、厚み寸法にバ
ラツキのあるようなインサートを金型内に配設して射出
成形を行うと、配設したインサートによっては、型締め
を行なってもインサートの一部分と上型との接触面に間
隙が生じ、その部分に射出した樹脂が流出しバリとなっ
てしまうことがある。
【0005】上記の詳細を図面に従って説明する。図6
―Aに示すように、インサート1が平板状の形状であ
り、加工精度が低く、厚みにh1<h2のような差が生
じていたような場合、これを下型2の上面にセットして
型締めを行うと、インサート1の上面部分の内で厚みの
大きい側(h2の側)が上型3の下面に接触して、厚み
の小さい側(h1の側)に隙間が生じることになる。こ
れを別な説明の仕方をすると、インサート1が傾いてい
るために、上型3の側に用意されるキャビティ(凹部)
4の周縁下面に隙間が生じることになる。キャビティ4
は合成樹脂による成形品となる部分であるので、その下
面に隙間が生じている状態でゲート5から合成樹脂の射
出を行うと、図6−Bに示すように、樹脂成形品6の下
端部にバリ7が生じることになる。
【0006】殊に、射出成形法では、高い圧力で樹脂が
射出されるため、極めて小さな間隙からも樹脂が漏出
し、バリが発生し易い。バリの発生を防止するために、
低い射出圧力に設定すると、成形品の精度・物性などに
支障が生じることになる。
【0007】インサート成形において上記のバリの発生
を防止しようとする改良は既に幾つか試みられており、
例えば、特開平8−288326号公報などにその成果
が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】インサート成形におい
てバリの発生の問題は、インサート製品が不良・無駄に
なるという致命傷ともいうべき欠点となる。また、製造
ロスの発生の外、バリ取り作業の必要が生じることなど
から製造コストの上昇にも繋がるものであり、解決が要
請されている。
【0009】前記した特開平8−288326号公報
は、インサートを載置する支持部材の下面側を弾性部材
(複数の弦巻バネ)で支持することによって、インサー
トの厚みのバラツキを吸収してバリの発生を防止するこ
とを教えている。然しながら、インサートの寸法バラツ
キは一定ではなく、実に様々なバラツキがあるため、イ
ンサートの支持体に対し均等な力が加わる複数のバネに
よる支持では、満足な解決策とはなっていない。
【0010】また、前述したように、インサートにはプ
レス加工された金属製のものや合成樹脂製のものに限ら
ず、低い衝撃力で破損し易い陶器製、カーボン製、ガラ
ス製などのものがあり、後者のものでは特に、外形精度
にバラツキがある場合、型締めに際して型内に配設した
インサートが破壊されるという事態の発生もあり、製造
ロスに繋がっている。
【0011】本出願人は、上記したインサート破壊の防
止、バリ発生の防止、金型の製造、操作、メンテナンス
などの点で優れたインサート成形方法及び金型を、特願
2000−149547により明らかにした。
【0012】上記先行発明に係るインサート成形方法
(インサート成形用金型)は、上型と下型とを相対向し
て配置し、上型側のキャビティにゲートを通して溶融樹
脂ないしゴム材料を射出充填することによって、下型側
にセットされたインサートに樹脂ないしゴムの射出成形
を行うインサート成形方法(インサート成形用金型)に
おいて、上記下型の上面に形成された凹部に、前記イン
サートをセットする可動支持体が嵌挿され、この可動支
持体の下面重心位置を押圧機構のシャフトの先端により
支持し、上型側に押圧すると共に、前記凹部の側面部と
可動支持体の側面部との間に間隙を存在させることによ
り、インサートの上面が上型の下面に均等に面接触する
ように、前記可動支持体を前記凹部内で該シャフトによ
る押圧支持点を中心として傾斜させることを特徴とする
ものであった。
【0013】上記から明らかなように、先行発明は、可
動支持体の下面重心位置を単一の押圧手段のシャフトに
より上型の方向に押圧する構成であった。その後の研究
によると、成形品の一辺が例えば約15cmを超えるよ
うな大型の場合、或いは、インサート自体が大型の場合
(例えば、一辺が約20cmを超える場合)、可動支持
体の下面重心位置の1点支持では、可動支持体バランス
が取り難い、との知見が得られた。つまり、このような
大型成形品或いは大型インサートでのインサート成形で
は、可動支持体の1点支持方式による制御では、バリ発
生のない安定した射出成形が困難であることが判明し
た。
【0014】本発明は、上記から明らかなように、大型
成形品或いは大型インサートでのインサート成形におい
てバリ発生のない安定した射出成形が可能であるインサ
ート成形方法及び金型を明らかにすることを課題とする
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るインサート
成形方法及び金型の特徴は、下記構成である。 (1)上型と下型とを相対向して配置し、上型側のキャ
ビティにゲートを通して溶融樹脂ないしゴム材料を射出
充填することによって、下型側にセットされたインサー
トに樹脂ないしゴムの射出成形を行うインサート成形方
法において、上記下型の上面に形成された凹部に、前記
インサートを載置する可撓性を有する可動支持体を上下
動自在に配置する共に、その下面を別々に作動する複数
の押圧手段のシャフトの先端により支持し、該可動支持
体を該押圧手段のシャフトの夫々により複数の位置で上
型側に押圧して移動させ、該可動支持体の撓み変形によ
り、インサートの上面が上型の下面に均等に接触するよ
うに設定して成形を行うことを特徴とするインサート成
形方法。
【0016】(2)インサートをセットする可動支持体
が、少なくとも複数の押圧手段のシャフトとシャフトと
の間において可撓性を有することを特徴とする前記
(1)に記載のインサート成形方法。
【0017】(3)上型と下型とを相対向して配置し、
上型側のキャビティにゲートを通して溶融樹脂ないしゴ
ム材料を射出充填することによって、下型側にセットさ
れたインサートに樹脂ないしゴムの射出成形を行うイン
サート成形方法において利用される金型であり、上記下
型の上面に形成された凹部に、前記インサートを載置す
る可撓性を有する可動支持体を上下動自在に配置すると
共に、その下面を別々に作動する複数の押圧手段のシャ
フトの先端により支持し、該可動支持体を該押圧手段の
シャフトの夫々により複数の位置で上型側に押圧して移
動させ、該可動支持体を撓み変形できるよう構成されて
いることを特徴とするインサート成形用金型。
【0018】(4)インサートをセットする可動支持体
が、少なくとも複数の押圧手段のシャフトとシャフトと
の間において可撓性を有することを特徴とする前記
(3)に記載のインサート成形用金型。
【0019】
【発明の実施の形態】添付の図面に従い、本発明の実施
例を詳述する。図1及び図2に示すように、本発明に係
るインサート成形用金型は、下型10側の構成に特徴が
ある。即ち、下型10の上面の凹部11には、可撓性を
有する可動支持体20が上下動自在に配置されており、
その下面側に配置されている夫々油圧ジャッキなどで構
成される複数の押圧手段30のシャフト31の夫々によ
り、上型40の方向に押圧・移動される構成となってい
る。
【0020】可動支持体20の上面にはインサート50
が載置される。図1に示すように、インサート50は、
可動支持体20の上面には、凹部21が形成されてお
り、この凹部21がインサート50を載置する際の位置
決めとなっている。尚、作図の都合で、凹部21の壁面
とインサート50の側面との間に間隙があるかのようで
あるが、実際には間隙は生じない。
【0021】可動支持体20の底面部分には、押圧手段
30のシャフト31の先端が当接する位置に、該シャフ
ト31の先端形状に対応させて凹部を形成してもよい。
また、シャフト31の先端と可動支持体20の底面とを
磁力或いは静電気により吸着しあうように構成するこ
と、更には、位置決めピンを介在させる構造とすること
もできる。
【0022】尚、可動支持体20の力学的構造として
は、射出成形用金型の一部として当然のことながら、溶
解樹脂ないしゴム材料の射出圧力に耐え得ることが要求
される。
【0023】押圧手段30の個数及び配列位置は、例え
ば図1に示す如く、インサート50の各コーナー部分に
夫々1個ずつ合計4個とすることが1例であるが、図1
に示す態様に限定されるものではなく、図1に示す態様
で、各コーナー部分に夫々2個とし合計8個とする態
様、或いは、辺部にも2個ずつ配置し合計16個とする
態様、更に中央部分にも配列する態様など様々に設計可
能である。要は、インサート50の全体が、可撓性を有
する可動支持体20を介して、均等に上型40側に押圧
されるという要請を満足させる個数及び配列構造であれ
ばよい。
【0024】配置される複数の押圧手段30は、夫々別
個に圧力の制御を行うこともできるように構成されてい
る。従って、例えば図2に示すように、可動支持体20
の上面の凹部21にインサート50を載置し、下型10
を上昇させ、下型10の上面を上型40の下面に密接さ
せた状態で、各押圧手段30を作動させれば、押圧手段
30のシャフト31の上端が可動支持体20の下面に当
接し、可動支持体20の横移動を防止しつつ、上型40
の方向に移動する結果、インサート50の上面は、上型
40の下面に接触する。このとき押圧手段30の夫々に
与えられる圧力は均等なものに設定されている。
【0025】可動支持体20の平面形状は、方形・多角
形・円形など自由であり、また、上面の凹部11の平面
形状とインサート50の平面形状とは相似している。
【0026】上記の操作で、若しもインサート50の一
部の面に、例えば、厚みが異なるなどの不均一部分が存
在する場合、肉厚が大きい部分では上型40の下面に接
触するが、肉厚が小である部分では上型40の下面に非
接触の状態となっている。そして、インサート50の上
面と上型40の下面とが接触している肉厚の大きい部分
はストッパーが掛かっている状態であり、それ以上押圧
手段30による押圧力は作用しないが、非接触である肉
厚の小さい部分では、なおも押圧手段30の押圧力が作
用するから、その部分の可動支持体20は撓み変形を受
けることになり、その結果、インサート50の肉厚の小
さい部分の上面も上型40の下面に接触し、インサート
50の上面全体が上型40の下面に密接するに至る。
【0027】上記は、インサート50の厚みの不均一部
分が小さい場合であり、複数の押圧手段30の押圧力を
個別に制御する必要が無いが、不均一部分が大きい場合
には、押圧力を個別に制御して、インサート50の各面
が均一に上型40の下面に面接触するように操作するこ
とが好ましい。
【0028】インサート50の一部が肉厚不均一で、そ
の上面と上型40の下面との間に空隙が生じているかど
うかは、次のようにして判断される。即ち、押圧手段3
0の夫々を同一の圧力で作動させた場合、若しインサー
ト50が均一であれば、インサート50の上面は同時に
上型40の下面に当接する結果、押圧手段30のシャフ
トの運動量は均等となる。これに対し、インサート50
の一部の面に不均一な肉厚部分が存在する場合、夫々の
押圧手段30のシャフト31の運動量が同一であれば、
肉厚が大の部分のシャフト31の押圧力には、肉厚の小
である部分のシャフト31よりも早くストッパーが掛か
ることになる。この違いは、押圧手段30の夫々のシャ
フト31の運動量を検出することにより知ることができ
る。更に、或る特定の押圧手段30のシャフト31の運
動量が極端に大きい或いは小さい場合は、インサート5
0の不均一さが際立っていると認識することができ、こ
のような場合は、成形を中止して型を開き不適切なイン
サート50の排除を行うことも可能である。
【0029】以上の操作、つまり、インサート50の肉
厚の不均一さの検出、許容できる不均一さと許容できな
い肉厚の不均一さの判別、不適切なインサート50の排
除までを自動制御で行うことにより、品質の保持、生産
能率の向上、生産ロスの軽減などに有益である。
【0030】上記から明らかなように、本発明におい
て、可動支持体20は、従来品の如き剛体で形成するの
ではなく、可撓性を持つことが重要である。可撓性は、
例えば、図1に示す実施例では、隣接する位置及び対角
線の位置に用意される押圧手段30の距離に相当する距
離で計測して、可動支持体20が可撓性を持つという意
味であり、押圧手段30のシャフト31の先端が当接す
る個所を中心とする例えば数cmの範囲で可撓性を有す
るということではない。後者のような態様では、シャフ
ト31の先端が当接する部分だけに凸部が形成され、そ
の周囲では逆に間隙が生じることになり不適切である。
【0031】可動支持体20が具有すべき可撓性に付い
て、図3に従って詳述する。可撓性とは、外力により撓
み変形し、外力の除去により元に戻る性質をいうが、可
動支持体20が可撓性を持つために、その素材(例え
ば、板バネの如き弾性力を有する金属板)並びに可撓性
を失わないような形状寸法が設定される。
【0032】概略図で示されている可動支持体20に
は、底面において押圧手段30のシャフト31の先端が
当接するポイントP1〜P4が示されている。図3−A
に仮想線で示されているラインA〜ラインDは、夫々可
動支持体20の変形の方向を示している。例えば、ライ
ンAはポイントP1とポイントP2の間の変形(ポイン
トP2の側が上方に変形)、ラインBはポイントP1と
ポイントP3の間の変形(ポイントP3の側が上方に変
形)、ラインCはポイントP1とポイントP4の間の変
形(ポイントP4の側が上方に変形)を夫々示してい
る。上記したポイント間の変形は、図示しないが、複合
的に生じるものである。
【0033】図3−Bは、可動支持体20の可撓性を意
味する変形が、例えばポイントP1の部分に局部的に生
じる凸部の如き性質のものでないことを示したものであ
る。
【0034】図4及び図5に示すA〜Fの各図に従っ
て、本発明に係るインサート成形用金型を利用したイン
サート成形のサイクルを説明する。尚、切断面は、図1
にIV−IV線で示されている。
【0035】図4−Aは、上型40の下方に下型10が
開いた状態を示しており、上型40の側には、樹脂流出
路となるゲート42、樹脂成形部分となるキャビティ4
1が用意されている。他方、下型10の上端側には、凹
部11が形成されており、可動支持体20が配設されて
いる。可動支持体20の底面には押圧手段30のシャフ
ト31の先端が当接できるように配置してある。
【0036】図4−Bは、可動支持体20の上面にイン
サート50が配設された状態を示している。インサート
50の配設は、自動・手操作のどちらでもよい。
【0037】図4−Cに示すように、インサート50の
配設が完了すると、下型10を上型40の方向に移動さ
せて型締めが行われる。
【0038】図4−Dに示すように、型締めが完了する
と、押圧手段30が駆動され、シャフト31が上昇す
る。シャフト31の先端が可動支持体20の底部に当接
してから更に上昇すると、可動支持体20は上昇し、イ
ンサート50の上面が上型40の下面に接触状態とな
る。このとき、配設したインサート50の両端の厚みに
差が生じているような場合、シャフト31の先端で押圧
されている可動支持体20は、インサート50の厚み差
を解消する方向に変形する、つまり、可動支持体20
は、インサート50の厚みが小さい側が高くなる方向に
撓み変形し、上型40の下面とインサート50との接触
面における間隙発生が阻止される。
【0039】上記の作用を更に説明すると、インサート
50の肉厚に部分的な差がある場合、インサート50が
上型40方向に移動するとき、先ず、肉厚が大である側
(図6のh2、以下同様)が先に当接し、更に肉厚が小
である側(図6のh1、以下同様)を押圧しているシャ
フト31による押圧が継続されると、可動支持体20
は、前記h2の頂部の接触位置の側が基点となって肉厚
が小である側(h1)までのスパンで、h1とh2とが
上型40の下面と面接触となるまで、撓み変形すること
になる。
【0040】図4−Dに示す状態で、ゲート42を通し
て合成樹脂などの射出が行われ、キャビティ41内には
合成樹脂が充填される。
【0041】図5−Eは、充填した合成樹脂冷却(固
化)のため所定時間の経過を待って型を開いた状態を示
しおり、自動或いは手操作により成形品の取り出しが行
なわれる。尚、図5−Eに示す態様では、型開きに連動
して押圧手段30を作動してシャフト31を下降させる
ことによって、可動支持体20を凹部11の底部に落と
し込んでいるが、型開き→成形品の取出→可動支持体2
0の落とし込みの順で作動させてもよい。
【0042】図5−Fは、初期状態、即ち、図4−Aに
示した状態への復帰を示している。以上により射出成形
の1サイクルの完了である。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、発明の課題において詳
述した、大型成形品或いは大型インサートでのインサー
ト成形において生じるバリ発生などの成形不良の問題を
解決できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金型の要部斜視図
【図2】本発明に係る金型の概略断面図
【図3】可動支持体の可撓性を説明する概略図
【図4】本発明に係る金型による射出成形のサイクルを
示す概略図
【図5】本発明に係る金型による射出成形のサイクルを
示す概略図
【図6】従来例の説明図
【符号の説明】
10−下型 11−可動支持体配置用の凹部 20−可動支持体 21−インサート載置用の凹部 30−押圧手段 31−シャフト 40−上型 41−キャビティ 42−ゲート 50−インサート 51−成形品 h1−インサートの厚み h2−インサートの厚み

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上型と下型とを相対向して配置し、上型側
    のキャビティにゲートを通して溶融樹脂ないしゴム材料
    を射出充填することによって、下型側にセットされたイ
    ンサートに樹脂ないしゴムの射出成形を行うインサート
    成形方法において、上記下型の上面に形成された凹部
    に、前記インサートを載置する可撓性を有する可動支持
    体を上下動自在に配置する共に、その下面を別々に作動
    する複数の押圧手段のシャフトの先端により支持し、該
    可動支持体を該押圧手段のシャフトの夫々により複数の
    位置で上型側に押圧して移動させ、該可動支持体の撓み
    変形により、インサートの上面が上型の下面に均等に接
    触するように設定して成形を行うことを特徴とするイン
    サート成形方法。
  2. 【請求項2】インサートをセットする可動支持体が、少
    なくとも複数の押圧手段のシャフトとシャフトとの間に
    おいて可撓性を有することを特徴とする請求項1に記載
    のインサート成形方法。
  3. 【請求項3】上型と下型とを相対向して配置し、上型側
    のキャビティにゲートを通して溶融樹脂ないしゴム材料
    を射出充填することによって、下型側にセットされたイ
    ンサートに樹脂ないしゴムの射出成形を行うインサート
    成形方法において利用される金型であり、上記下型の上
    面に形成された凹部に、前記インサートを載置する可撓
    性を有する可動支持体を上下動自在に配置すると共に、
    その下面を別々に作動する複数の押圧手段のシャフトの
    先端により支持し、該可動支持体を該押圧手段のシャフ
    トの夫々により複数の位置で上型側に押圧して移動さ
    せ、該可動支持体を撓み変形できるよう構成されている
    ことを特徴とするインサート成形用金型。
  4. 【請求項4】インサートをセットする可動支持体が、少
    なくとも複数の押圧手段のシャフトとシャフトとの間に
    おいて可撓性を有することを特徴とする請求項3に記載
    のインサート成形用金型。
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