JP2002177345A - 省力型介護用装置 - Google Patents

省力型介護用装置

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JP2002177345A
JP2002177345A JP2000376883A JP2000376883A JP2002177345A JP 2002177345 A JP2002177345 A JP 2002177345A JP 2000376883 A JP2000376883 A JP 2000376883A JP 2000376883 A JP2000376883 A JP 2000376883A JP 2002177345 A JP2002177345 A JP 2002177345A
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frame
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Takahiro Suzuki
荘大 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は省力型介護用装置に関し、低コストで
あるにも係わらず介護者1人であっても重労働を要する
ことなく入浴介護を安全にかつ簡便になしうるようにす
ることを目的とする。 【解決手段】可動ベッド本体10はFRPなどの軽量で
剛性の高い素材に造られた支持枠16と、支持枠16に
対しワンタッチ方式などにより掛装しうる枠掛けシート
18とからなる。被介護者の下に枠掛けシート18を敷
いて、可動ベッド本体10はコンベヤ式の搬送装置14
により被介護者を吊下げた状態で浴槽12上方位置まで
運ばれ、次いで浴槽12まで下降され、そのまま入浴を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は省力型介護用装置
に関し、被介護者の介護、特にその入浴時の介護を実質
的に1人でしかも容易にかつ低コストの設備にて行いう
るべく意図したものである。
【0002】
【従来の技術】要介護度の高い被介護者の介護作業とし
て入浴は最も大変な作業の一つである。要介護度の高い
被介護者を通常の浴槽で入浴させるには最低でも3人の
頑健な人員が必要であり、近年急速に増えている年老い
た配偶者同士の介護(所謂老老介護)環境では入浴を行
わせるのは殆ど不可能といえた。
【0003】そこで、入浴作業を少しでも容易とするた
め簡単なものから複雑なものまで各種の介護用装置が提
案されている。複雑なシステムでは浴槽を設けずシャワ
ーを内蔵したトンネル状のカプセルとし、ネット状の可
搬寝台上で仰臥姿勢をとった被介護者をそのままカプセ
ル内に運び、ボディシャンプー等の噴出による身体の洗
浄、温水の噴出、身体の乾燥などの一連の工程を自動化
し、介護者の手を煩わせることなく入浴を完了させるよ
うなものも提案されている。このような複雑な全自動シ
ステムは介護者の作業量を減少させうるものであるが、
高コストであり一般家庭にこのようなシステムを設置す
ることは相当な無理がある。
【0004】従って、一般家庭用の比較的簡単な装置と
しては、車椅子により被介護者を浴槽近くの部位まで運
び、着座姿勢のまま被介護者をベルト型のリフタによっ
て吊り上げ、そのまま浴槽に下ろして入浴作業を行うも
のが主流であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のベルト型のリフ
タでは被介護者を着座姿勢のまま浴槽内に下ろし、介護
者が作業を行う必要があり、被介護者にとっては窮屈な
姿勢を長時間とる必要があり苦痛であるばかりか、介護
者にとっては大変な重労働を要求されるものであった。
また、一人での作業は万一の事故を考慮すると危険であ
り、身体を洗う作業をする人間と、着座姿勢の被介護者
が湯中に沈まないように支える人間との頑健な者が最低
限2人は必要であった。そのため、近年の所謂老老介護
環境下には全く適していなかった。
【0006】この発明は以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、安価あるにも係わらず一人の介護者であっ
ても重労働を要することなく被介護者の入浴を安全にな
しうるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、被介護者を吊下げ移動するための可動ベッド本
体を備え、前記可動ベッド本体は仰臥姿勢の被介護者の
周囲を包囲するように閉鎖した軽量でかつ被介護者の体
重にかかわらず実質的に撓むことなくその形状を維持し
うる支持枠と、支持枠の全周に沿って間隔をおいた多数
の位置において支持枠に対し掛装しうる枠掛けシートと
からなることを特徴とする省力型介護用装置が提供され
る。
【0008】請求項1の発明の作用・効果を説明する
と、ベッド上の仰臥姿勢の被介護者はその片方のひざを
他方のひざに乗せ、ひざの重ね方向に体を回転すること
により横向き姿勢を取るようにされる。支持枠はこの横
向き姿勢の被介護者を包囲するように配置される。この
際、枠掛けシートは横向き姿勢となった被介護者の背中
に面した半分の側において支持枠に掛装した状態とす
る。その後、横向き姿勢の被介護者を逆方向に回し、支
持枠に掛装した枠掛けシートの半分の側上において仰向
け姿勢をとらせる。そして、枠掛けシートの残余の半分
について支持枠への掛装を行う。これにより、被介護者
を枠掛けシート上に載置することができ、以後は支持枠
を上昇させ、被介護者を枠掛けシート上に保持しつつ支
持枠を吊りながら浴槽設置箇所などの所望の場所に簡便
に移動させることができる。仰向けの被介護者を一方の
ひざを他方のひざに重ね、ひざを重ねた方向に回転させ
ることにより横向き姿勢をとらせる作業は腕力の劣った
者でも極めて容易になしうる介護の基本的な動作であ
り、支持枠に対してその内周に沿った間隔をおいた多数
の位置でワンタッチ方式の掛装手段などにより掛装可能
な枠掛けシートとの組合せによってこの発明の介護装置
は腕力のないものでも1人で入浴などの介護作業が可能
であり、老老介護の環境に対する高い適合性を得ること
ができる。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、可動ベッ
ド本体及び浴槽から成り、前記可動ベッド本体は仰臥姿
勢の被介護者の周囲を包囲するように閉鎖した軽量でか
つ被介護者の体重にかかわらず実質的に撓むことなくそ
の形状を維持しうる支持枠と、支持枠の全周に沿って間
隔をおいた多数の位置において支持枠に対し掛装しうる
枠掛けシートとから構成され、前記浴槽は枠掛けシート
上に仰臥した被介護者をその頭部を湯中に没入すること
なく入浴せしめうるべく傾斜型に構成されたことを特徴
とする省力型介護用装置が提供される。
【0010】請求項2の発明の作用・効果を説明する
と、支持枠の内周の間隔をおいた多数の位置に掛装され
る可動ベッド本体上に被介護者を仰臥させる作業は請求
項1の発明と同様である。可動ベッド本体上被介護者は
仰臥状態傾斜型の浴槽に運ばれ、可動ベッド本体を下げ
てゆくだけで被介護者はその頭部を残して体を浴槽に没
した状態とすることができる。即ち、この発明では可動
ベッド本体上に被介護者を仰臥させた状態で可動ベッド
本体を下げるだげで、入浴を行うことができるため、従
来のように多人数を要することなく1人の介護者のみで
容易かつ安全な入浴介助作業を行うことができる。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、可動ベッ
ド本体及び浴槽及び搬送機構とから成り、前記可動ベッ
ド本体は仰臥姿勢の被介護者の周囲を包囲するように閉
鎖した軽量でかつ被介護者の体重にかかわらず実質的に
撓むことなくその形状を維持しうる支持枠と、支持枠の
全周に沿って間隔をおいた多数の位置において支持枠に
対し掛装しうる枠掛けシートとから構成され、前記浴槽
は枠掛けシート上に仰臥した被介護者をその頭部を湯中
に没入することなく入浴せしめうるべく傾斜型に構成さ
れ、前記搬送機構は枠掛けシート上に被介護者を仰臥さ
せつつ可動ベッド本体を浴槽まで吊下げ式に搬送しうる
ように構成されたことを特徴とする省力型介護用装置が
提供される。
【0012】請求項3の発明の作用・効果を説明する
と、支持枠の内周の間隔をおいた多数の位置に掛装され
る可動ベッド本体上に被介護者を仰臥させる作業は請求
項1の発明と同様である。可動ベッド本体上の被介護者
は搬送機構により吊下げ状態で傾斜型の浴槽に運ばれ、
可動ベッド本体を下げて行くだけで被介護者はその頭部
を残して体を浴槽に没したしかも安定な状態とすること
ができる。即ち、この発明では可動ベッド本体上に被介
護者を仰臥させた状態で浴槽まで搬送機構により搬送を
行うだけで、入浴を行うことができるため、従来のよう
に多人数を要することなく1人の介護者のみで容易かつ
安全な入浴介助作業を行うことができる。
【0013】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の発明において、前記枠掛けシート
は合成繊維などの水切れの良い素材よりメッシュ状に構
成されることを特徴とする省力型介護用装置が提供され
る。
【0014】請求項4の発明の作用・効果を説明する
と、可動ベッド本体の素材として水切れの良い合成繊維
などのメッシュ状とすることにより介護者にとって作業
性を高めることができると同時に、被介護者にとっても
快適な介護を受けることができる。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記支持枠
は繊維強化プラスチックにて形成されたことを特徴とす
る省力型介護用装置が提供される。
【0016】請求項5の発明の作用・効果を説明する
と、支持枠を繊維強化プラスチックにより構成すること
により支持枠をその強度を維持しつつ軽量化することが
できる。
【0017】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明において、前記繊維強化プラスチックは繊
維としてガラス繊維若しくはカーボン繊維を含むことを
特徴とする省力型介護用装置が提供される。
【0018】請求項6の発明の作用・効果を説明する
と、支持枠構成する繊維強化プラスチックは繊維として
をガラス繊維若しくはカーボン繊維を包含することによ
り軽量でかつ高剛性を得ることができる。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記支持枠
はステンレス鋼にて形成されたことを特徴とする省力型
介護用装置が提供される。
【0020】請求項7の発明の作用・効果を説明する
と、支持枠をステンレス鋼にて形成することにより請求
項5及び請求項6の発明と同様に支持枠をその強度を維
持しつつ軽量化することができかつ一層の低コストを得
ることができる。
【0021】請求項8に記載の発明によれば、請求項2
若しくは3に記載の発明において、前記傾斜型浴槽に湯
送用ポンプ及びシャワー用ポンプを設置したことを特徴
とする省力型介護用装置が提供される。
【0022】請求項8の発明の作用・効果を説明する
と、前記傾斜型浴槽に湯送用ポンプ及びシャワー用ポン
プを設置することにより構成のコンパクト化を実現する
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を説明
すると、図1において、この発明の介護装置はその上に
被介護者を載置して移動するための可動ベッド本体10
と、浴槽12と、被介護者を載置した可動ベッド本体1
0を浴槽12に搬送するための搬送機構14と、装置全
体の支えとなるフレーム15とから構成される。
【0024】図2において可動ベッド本体10は支持枠
16とメッシュ状の枠掛けシート18とから構成され
る。支持枠16は、繊維強化プラスチック(FRP)で形成
するのが好ましく、被介護者を完全に包囲するように閉
じた形状に形成されている。支持枠16の完全閉鎖形状
はそれを繊維強化プラスチックで形成することとあいま
ってすこぶる軽量であるにもかかわらず剛性が高く被介
護者を載置した場合においても実質的に撓みを生じせし
めないようにすることができる。完全閉鎖構造の支持枠
16の内周に沿って間隔をおいて掛止部(この実施形態
では掛止穴20)が設けられ、この掛止部に枠掛けシー
ト18を後述のようにフックなどによって掛装すること
により支持枠16に対する枠掛けシート18のワンタッ
チの装着が可能となる。
【0025】支持枠16を構成する繊維強化プラスチッ
クはプラスチックに複合せしめられる繊維素材としてガ
ラス繊維とするのが普通であるが、ガラス繊維の代わり
に炭素繊維を素材に構成することができ、より軽量化を
図ることができる。支持枠16は重量的には不利である
がローコストで剛性を得るためにステンレス鋼にて形成
することも可能である。
【0026】図4には支持枠16の側面形状が示されて
おり、被介護者の頭部に対応した部位16-1は残余の部位
より幾分高められており、部位16-1のこの高さはベッド
25若しくは布団で寝ているとき枕の高さに相当する。
後述のように被介護者はこの自然な仰臥姿勢のままで可
動ベッド本体10に載せられて浴槽12に運ばれる。そ
して、可動ベッド本体10を浴槽12の底面12-1に載置
した際に被介護者の頭部が湯中に没することがないよう
になっている。
【0027】図2において、枠掛けシート18は一例と
して合成繊維マルチフィラメントをメッシュ状に形成し
て構成することができる。合成繊維の素材としては強度
が高いが伸張度の少ないものが好ましい。また、合成繊
維としてポリエステルやポリプロピレンのような水切り
性の良好な素材が好ましい。そして、フィラメントの太
さとしては折り畳み時の適度な柔軟性を得ることができ
るように適当に細いものが好ましい。枠掛けシート18
は広げたときにその外周形状が支持枠16の内周形状と
相補的な形状をなしており、かつ枠掛けシート18はそ
の外周において支持枠16の内周に沿って閉じた輪郭を
なす補強用の帯状部22を形成している。帯状部22は
合成繊維ロープ状でもよいし、合成繊維フィラメントを
織製してなる帯状でもよい。帯状部22には支持枠16
の掛止穴20にワンタッチ式に係脱される係止部として
のフック24が支持枠16の内周の掛止穴20に対抗す
るように設置されている。ワンタッチ式の掛止機構とし
てはバネによる伸縮型ロック機構を備え、単に押し込む
ことだけロックが可能なものなどの周知の適当なものを
採用しうる。また、バネによる伸縮機構を備えない単な
る鉤状部と穴とからなるものでも採用可能である。この
実施形態では支持枠16の内周の掛止穴20に枠掛けシ
ート18の外周のフック24を掛止することにより支持
枠16に対する枠掛けシート18のワンタッチの掛止を
行っているが、この発明の実施としてより複雑な掛止方
式を採用することはもとより可能である。全ての掛止穴
20にフック24を装着した状態では枠掛けシート18
がピンと張った状態であることが好ましいが、逆に、枠
掛けシート18を過度に緊張させることは掛止穴20へ
のフック24の装着が困難になろうから枠掛けシート1
8の張りには限度がある。しかしながら、この発明では
支持枠16の内周に沿った多数の部位で掛止を行ってい
るため被介護者の体重は支持枠16の内周に沿って多数
の箇所に均等分散されるため、枠掛けシート18の張り
が多少ゆるくても被介護者がハンモック状に垂れ下がっ
てしまうようなことは回避されうる。
【0028】図3は枠掛けシート18をベッド25若し
くは布団に寝ている被介護者に敷くための手順を説明し
ている。被介護者はベッド(図3には示されないが図1
ではベッド25上に仰臥した被介護者が示される)に仰
臥姿勢をとっているものする。図3では被介護者は仰臥
状態から一方のひざを立て他方のひざに重なる方向に回
すことにより被介護者を横向きにした状態を示す。この
ような体位転換は小柄の女性の腕力でも比較的簡単に実
行可能であり、介護の現場においては常識的かつ基礎的
なテクニックである。被介護者は横向き姿勢をとっては
いるが、支持枠16の中(支持枠16により形成される
閉じた空間における図3中の上半分の空間)には収まっ
ている。他方、枠掛けシート18はその外周におけるフ
ック24のうち支持枠16が形成する閉じた空間の下半
分の空間(横向き姿勢をとった被介護者の背面における
空間)においては対向する掛止穴20には係合した状態
となっている。従って、残余の上半分の枠掛けシート1
8は中央部に沿って畳まれた状態にあり、そのため、被
介護者は依然としてベッド上に横向き姿勢をとったまま
である。次ぎに、横向き姿勢の被介護者をひざを揃えた
方向と逆方向に回し被介護者を再び仰臥姿勢をとらせ、
被介護者の下に支持枠の下半分に掛止された枠掛けシー
ト18の下半分が敷かれた状態となる。この状態におい
て中央部に沿って畳まれた枠掛けシート18を引き伸ば
し、残余の未装着のフック24を支持枠16の上半分の
内周に沿った掛止穴20に順次装着してゆく。そのた
め、支持枠16の全周に沿って掛止穴20にフック24
が掛止されることにより支持枠に対して張られた枠掛け
シート18が被介護者の下に敷かれた図2の状態が得ら
れる。
【0029】図4において、浴槽12は浅い傾斜型に構
成され、パイプフレームとしての移動台座26上に設置
される。移動台座26は車輪28を備えており、浴槽1
2を任意の場所に移動しうるように構成される。図1に
おいては被介護者が仰臥姿勢をとっているベッド25に
対する浴槽12の隣接した位置関係が示されており、枠
掛けシート18上の被介護者は吊下げ型の搬送機構14
によって浴槽12まで運ばれる。即ち、搬送機構14は
ハンガ30と、昇降機構32と、移動台車34とを備
え、ハンガ30からはケーブル38によって可動ベッド
本体10が吊下げられる。移動台車34は装置フレーム
15の一部を構成する上部レール15-1に沿って水平移動
可能である。ケーブル38は支持枠16の周囲の間隔を
おいた適当な箇所に結束されており、被介護者を乗せた
可動ベッド本体10が安定な状態で移動台車34により
水平移動しうると共にベッド25及び浴槽12に対して
昇降しうるようになっている。昇降機構32は図示しな
いウインチなどの機構を備えており、ウインチによって
ケーブル40の巻取を行うことにより可動ベッド本体1
0の昇降が可能となっている。移動台車34はフレーム
の上部レール部15-1に沿って移動され、被介護者を入浴
のため浴槽12に運び、入浴後の被介護者を浴槽12か
ら運び出すことができるようになっている。
【0030】図4において、浴槽12の底面12-1は下向
き傾斜であるため、底面12-1の相対的に高さの高い左側
の部分においてはその下方に空間が形成され、この空間
においてフレーム上には浴槽12への給水用のポンプ4
2及び浴槽12に設けた図示しないシャワーへの給水用
のポンプ44が設けられる。尚、50は排水用の栓であ
る。
【0031】以上述べたこの発明の介護装置による入浴
のための介護作業においては、ベッドや布団上の被介護
者は基本的な介護技術に順じてその片側のひざを立て、
横向き姿勢を取らせる(図3参照)。この状態において
可動ベッド本体10は被介護者に向けて下降され、その
際に合成繊維メッシュとしての枠掛けシート18は被介
護者の背中に面した半分の部分はフック24によって支
持枠16に掛装するが、残余の半分の部分はめくった状
態にしておく。即ち、被介護者は枠掛けシートが未装着
の部位においてベッド又は布団の上で横向き姿勢をとっ
たままである。次ぎに、横向き姿勢の被介護者を元の仰
臥姿勢に戻し、このとき被介護者の下に支持枠16にフ
ック24にて掛装された片側の半分の枠掛けシート18
の部分が敷かれることになる。そして、支持枠16に未
装着であった枠掛けシートの残余の半分の部分につきフ
ック24を支持枠16の掛止穴20に装着することによ
り枠掛けシート18は全周にわたり支持枠16に装着さ
れ、仰臥姿勢の被介護者の下に枠掛けシート18が敷か
れた図2の状態となる。この状態は図1では吊り上げ準
備完了状態“a”として表す。
【0032】次ぎに、昇降装置(ウインチ)32の操作
によってケーブル40を巻き上げ、可動ベッド本体10
と共に被介護者を持ち上げ、浴槽12の上面より幾分持
ち上げられるに至ったとき台車34をレール部15-1上で
走行させ、被介護者を乗せた可動ベッド本体10を図1
に示すように浴槽12の上方に位置させる。この状態は
図1では入浴待機状態“b”として表す。そして、昇降
装置32の逆方向の操作によってケーブル40を繰出
し、可動ベッド本体10と共に被介護者を下降せしめ、
可動ベッド本体10を浴槽12の傾斜底面12-1に載置さ
せた図4の位置を取らせる。この状態を図1では入浴中
状態“c”として表す。このとき、被介護者の頭部は湯
中に没することがないように傾斜底面12-1の傾斜及び深
さは決められているため、被介護者はその頭部が湯中に
没することは確実に防止され、一人による入浴介護作業
であっても高い安全度が保たれ、かつ強い腕力の必要な
作業は全然ない。そのため,老老介護などの環境に極め
て適合しているといいうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の介護装置の全体を表す概略図
である。
【図2】図2は図1の介護装置において被介護者の吊下
げ移送に使用するための可動ベッド本体の上面図であ
る。
【図3】図3は図2の可動ベッド本体におけるネット状
枠掛けシートを被介護者の下に敷くための介護動作を説
明する図である。
【図4】図4は上半分において可動ベッド本体の側面図
を示し、下半分で浴槽の側面図を示す。
【符号の説明】
10…可動ベッド本体 12…浴槽 14…搬送機構 15…装置フレーム 16…支持枠 18…枠掛けシート 20…掛止穴 22…補強用の帯状部 24…フック 30…ハンガ 32…昇降機構 34…移動台車 38…ケーブル 40…ケーブル 44…浴槽給水用ポンプ 46…シャワー給水用ポンプ 50…排水用栓

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被介護者を吊下げ移動するための可動ベ
    ッド本体を備え、前記可動ベッド本体は仰臥姿勢の被介
    護者の周囲を包囲するように閉鎖した軽量でかつ被介護
    者の体重にかかわらず実質的に撓むことなくその形状を
    維持しうる支持枠と、支持枠の全周に沿って間隔をおい
    た多数の位置において支持枠に対し掛装しうる枠掛けシ
    ートとからなることを特徴とする省力型介護用装置。
  2. 【請求項2】 可動ベッド本体及び浴槽から成り、前記
    可動ベッド本体は仰臥姿勢の被介護者の周囲を包囲する
    ように閉鎖した軽量でかつ被介護者の体重にかかわらず
    実質的に撓むことなくその形状を維持しうる支持枠と、
    支持枠の全周に沿って間隔をおいた多数の位置において
    支持枠に対し掛装しうる枠掛けシートとから構成され、
    前記浴槽は枠掛けシート上に仰臥した被介護者をその頭
    部を湯中に没入することなく入浴せしめうるべく傾斜型
    に構成されたことを特徴とする省力型介護用装置。
  3. 【請求項3】 可動ベッド本体及び浴槽及び搬送機構と
    から成り、前記可動ベッド本体は仰臥姿勢の被介護者の
    周囲を包囲するように閉鎖した軽量でかつ被介護者の体
    重にかかわらず実質的に撓むことなくその形状を維持し
    うる支持枠と、支持枠の全周に沿って間隔をおいた多数
    の位置において支持枠に対し掛装しうる枠掛けシートと
    から構成され、前記浴槽は枠掛けシート上に仰臥した被
    介護者をその頭部を湯中に没入することなく入浴せしめ
    うるべく傾斜型に構成され、前記搬送機構は枠掛けシー
    ト上に被介護者を仰臥させつつ可動ベッド本体を浴槽ま
    で吊下げ式に搬送しうるように構成されたことを特徴と
    する省力型介護用装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の発
    明において、前記枠掛けシートは合成繊維などの水切れ
    の良い素材よりメッシュ状に構成されることを特徴とす
    る省力型介護用装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の発
    明において、前記支持枠は繊維強化プラスチックにて形
    成されたことを特徴とする省力型介護用装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の発明において、前記繊
    維強化プラスチックは繊維としてガラス繊維若しくはカ
    ーボン繊維を含むことを特徴とする省力型介護用装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の発
    明において、前記支持枠はステンレス鋼にて形成された
    ことを特徴とする省力型介護用装置。
  8. 【請求項8】 請求項2若しくは3に記載の発明におい
    て、前記傾斜型浴槽に湯送用ポンプ及びシャワー用ポン
    プを設置したことを特徴とする省力型介護用装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004058126A1 (en) * 2002-12-24 2004-07-15 Neville Jeffery Pitts Patient support and lifting means

Cited By (1)

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WO2004058126A1 (en) * 2002-12-24 2004-07-15 Neville Jeffery Pitts Patient support and lifting means

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