JP3095316U - 入浴補助装置 - Google Patents

入浴補助装置

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JP3095316U
JP3095316U JP2003000200U JP2003000200U JP3095316U JP 3095316 U JP3095316 U JP 3095316U JP 2003000200 U JP2003000200 U JP 2003000200U JP 2003000200 U JP2003000200 U JP 2003000200U JP 3095316 U JP3095316 U JP 3095316U
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一三 小池
勝博 後藤
正幸 小林
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株式会社斐太工務店
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベッドで寝ている入浴予定者を寝た姿勢のま
ま浴槽内に移動させ、入浴済者を浴槽内からベッドに戻
すまでの作業を補助する入浴補助装置を提供する。 【解決手段】 寝室から入浴予定者を寝た姿勢のままで
ストレッチャーで移動させ、入浴補助装置10の網60
に載せ、支持棒42に取付けられた2本のワイヤ34,
36を巻取器16,18によって少し巻上げて入浴者を
少し持上げる。この状態で巻取器20を回転させて、天
井裏に設置された台車12をレール52に沿って浴槽の
上方まで走行させる。巻取器16,18によって2本の
ワイヤ34,36を巻戻すことによって、入浴者74を
浴槽内へ下降させる。深く湯に沈めるように頭側のワイ
ヤを巻上げて入浴者の上半身を起こして座る姿勢に変え
る。入浴後は入浴済者を網60に載せたまま水分を拭取
りストレッチャー上に戻し、網60を取除き、寝室へ移
動させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】 本考案は入浴補助装置に関し、詳しくは寝た姿勢の 入浴者の入浴を補助する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 高齢者や身体の不自由な入浴者の入浴を補助するために、浴室 に設置する入浴補助装置が提案されている。入浴補助装置の中には、例えば特許 文献1に記載されているように、寝た姿勢のままで浴槽内外を移動させて寝た姿 勢のままで入浴させるものが提案されている。
【0003】
【特許文献1】 特開平10−155863号公報
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 特許文献1に記載されている入浴補助装置で は、入浴者を入浴者載置板上に乗せて搬送し、入浴者を入浴者載置板上に乗せた 状態で入浴させる。入浴後の入浴者載置板は濡れており、入浴者載置板をベッド 上に戻すだけでは入浴後作業が完了しない。入浴者とベッドとの間から濡れた入 浴者載置板を抜き取る必要がある。この作業は大変であり、ほとんど実施不可能 である。 特許文献1に記載されている入浴補助装置は、入浴者載置板を浴槽内と洗い場 の床との間で往復させる方式であり、入浴者をベッドと洗い場の床との間で搬送 することを考慮していない。従来の入浴補助装置では、ベッドに寝ている入浴予 定者を洗い場に敷かれている入浴者載置板上に移動させ、入浴者載置板上で寝て いる入浴済者をベッドに戻す作業を補助しない。 高さの有るベッドと洗い場の床との間で入浴者を移動させるには、入浴者を上 下方向に移動させる必要があり、複数の介助者を必要とする。この作業が容易化 されなければ、せっかくの入浴補助装置が機能しない。 本考案は、ベッドで寝ている入浴予定者を寝た姿勢のまま浴槽内に移動させ、 入浴済者を浴槽内からベッドに戻すまでの作業を補助する入浴補助装置を提供す ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用と効果】 本考案の入浴補助装置を最も広く 定義すると、浴槽上部から浴槽外上部に伸びているレールと、そのレールに沿っ て走行する台車と、その台車から懸垂している一対のワイヤと、各ワイヤを巻取 る巻取器と、前記一対のワイヤによって吊下げられているフレームと、そのフレ ームから懸垂している複数のベルトを備えた入浴補助装置ということができる。 前記複数のベルトは、寝た姿勢の入浴者の身体の下方に敷かれている網の周辺に 取付けることができる。
【0006】 本考案では、寝た姿勢の入浴者を網に載せて吊下げる。フレームを利用しない で網を吊下げると、網の上部が閉じてしまう。この問題を解決するために、従来 の入浴補助装置では硬い入浴者載置板を利用する。入浴者載置板を利用すれば、 吊下げたときに入浴者が袋状のものに包まれてしまう問題を解決することができ るが、前記した問題が生じる。 本考案では、網の周縁をフレームを利用して吊下げるために、網が袋状に閉じ てしまうことがなく、入浴者を拘束しないで搬送することができる。 網を利用して搬送する場合、網ごと入浴させることができ、網ごとベッドに戻 すことができる。柔軟な網であれば、シーツを交換するのと同様に、入浴者とベ ッドの間から網を取り出すことができ、入浴者とベッドの間に網を敷くこともで きる。網であれば、入浴後に網越しに入浴者の身体を乾燥させることができるし 、網自体を乾燥させることもできる。網を乾燥させてからベッドに戻す場合、入 浴者とベッドの間から網を取り出す必要は必ずしもない。網はシーツ等に埋設し てしまうために、寝ている人に違和感を覚えさせない。
【0007】 レールは浴槽外に伸びていればよく、最短の場合には洗い場上方にまで伸びて いればよい。寝室から洗い場までの間は、ストレッチャー等を利用することによ って入浴者を比較的簡単に移動させることができる。もちろん寝室のベッド上方 にまでレールが伸びていてもよい。この場合は、入浴補助装置によって入浴者を 寝室のベッドから浴槽にまで移動させることができる。 なお、本考案の入浴補助装置を最も広く定義した場合には、レールに沿って走 行する台車は、手動で走行するものであってもよいし、電動で走行するものであ ってもよい。なお、ワイヤの巻取り装置についても同様であり、手動で巻取るも のであってもよいし、電動で巻取るものであってもよい。一対のワイヤを同時に 巻取るものであってもよいし、独立に巻取るものであってもよい。
【0008】 本考案の1つの好ましい入浴補助装置では、レールが天井裏を伸びている。こ の場合、一対のワイヤが通過できるように、天井には一対のスリットが設けられ ている(請求項2)。 本考案によれば、入浴者を寝た姿勢で吊下げる台車は、天井裏に配設されたレ ールに沿って天井裏を走行する。このため、この台車やレールは室内側から見え ず、浴室内の美観を損なうことはない。
【0009】 本考案のもう1つの好ましい入浴補助装置では、一対のレールが天井裏を浴槽 の短手方向に沿って浴槽上部から浴槽外上部に伸びている。この場合、入浴者を 浴槽の長手方向と平行に寝た姿勢で吊下げることができ、一対のワイヤの一方で 入浴者の頭側を懸垂し、他方のワイヤで入浴者の足側を懸垂することができる。 この場合には、各ワイヤを独立に巻取ることができる巻取器を設ける(請求項3 )。
【0010】 本考案によれば、2本のワイヤの巻取り量を変えることによって、上半身を持 上げたり、下半身を持上げたりすることができる。寝た姿勢のままでは湯に浅く しか沈めることができないが、姿勢を変えることができることから、寝た姿勢で 浴槽の上部まで移動させた後、浴槽内の湯の深さに合わせて入浴者の上半身を起 こして深く湯に沈ませることができる。
【0011】 請求項1〜3の入浴補助装置が備えているフレームから、寝た姿勢の入浴者の 身体の左方に懸垂する左側ベルトと、寝た姿勢の入浴者の身体の右方に懸垂する 右側ベルトが懸垂していることが好ましい。さらに、左側ベルトと右側ベルトの 両方を前記網の周辺に取付ける状態と、左側ベルトのみを前記網の周辺に取付け る状態と、右側ベルトのみを前記網の周辺に取付ける状態が選択可能であること が好ましい。
【0012】 これによれば、入浴者の身体の左方に懸垂する左側ベルトと入浴者の身体の右 方に懸垂する右側ベルトの両方を網の周辺に取付けた状態でワイヤを巻取ること によって、入浴者の身体の左右方向を水平に維持して吊下げることができる。左 側ベルトのみを網の周辺に取付けた状態でワイヤを巻取ると、入浴者の身体の左 側のみが持上げられるため、右側を下にして左側を持ち上げるように回転させる ことができる。右側ベルトのみを網の周辺に取付けた状態でワイヤを巻取ると、 入浴者の身体の右側のみが持上げられるため、左側を下にして右側を持ち上げる ように回転させることができる。即ち、入浴者の身体を自在に寝返りさせること ができる。このことによって、寝た姿勢の入浴者の身体の下方に網を敷いたり、 網を取除いたりする作業を容易に行うことができる。
【0013】 一対のワイヤを同時に昇降させるときに操作するスイッチと、一方のワイヤの みを昇降させるときに操作するスイッチとを有することが好ましい。 これによれば、一対のワイヤを同時に昇降させるスイッチを操作することによ って、入浴者の姿勢を保持した状態で吊下げて移動させることができる。また、 上半身側のワイヤのみを昇降させるスイッチを操作することによって、上半身を 持上げて起こしたり、下げて寝かしたりすることができる。下半身側のワイヤの みを昇降させるスイッチを操作することによって、下半身を下げて起こしたり、 持上げて寝かしたりすることができる。これらのスイッチを操作することによっ て、入浴者の姿勢を自在に且つ容易に変化させることができる。
【0014】 本考案の最も好ましい入浴補助装置は、天井裏を浴槽の短手方向に浴槽上部か ら浴槽外上部に伸びている一対のレールと、そのレールに沿って天井に形成され ている一対のスリットと、電動モータによってそのレールに沿って走行する台車 と、その台車から一対のスリットを通過して懸垂している一対のワイヤと、各ワ イヤを独立に巻取る電動式巻取器と、前記一対のワイヤによって吊下げられてい る入浴者の身体よりも幅広のフレームと、そのフレームから懸垂して寝た姿勢の 入浴者の身体の左方に懸垂する左側ベルトと、そのフレームから懸垂して寝た姿 勢の入浴者の身体の右方に懸垂する右側ベルトと、一対のワイヤを同時に昇降さ せるときに操作するスイッチと、一方のワイヤのみを昇降させるときに操作する スイッチと、台車を走行させるときに操作するスイッチとを備えている。この入 浴補助装置では、左側ベルトと右側ベルトの両方を寝た姿勢の入浴者の身体の下 方に敷かれている網の周辺に取付ける状態と、左側ベルトのみを前記網の周辺に 取付ける状態と、右側ベルトのみを前記網の周辺に取付ける状態が選択可能であ る。
【0015】 本考案によれば、入浴者を浴槽の長手方向と平行に寝た姿勢で吊下げることが できる。そして、寝た姿勢で吊下げた入浴者を浴槽上部と浴槽外上部の間を水平 に移動させることができる。このとき、スイッチを操作することによって、入浴 者を支持する台車を電動モータによって走行させることができる。このため、介 助者に負担を掛けることなく楽に水平移動させることができ、その動きもスムー ズである。また、入浴者を寝た姿勢で上下移動させることができる。このとき、 スイッチを操作することによって、入浴者を吊下げているワイヤを電動で独立に 巻取ることができる。このため、介助者に負担を掛けることなく楽に上下に移動 させたり、上半身を持上げたり、下半身を持上げたりすることができ、その動き もスムーズである。即ち、楽に、且つ容易に入浴者の水平移動と上下移動と姿勢 変化を行なうことが可能となる。さらに、入浴者の身体の左方に懸垂する左側ベ ルトと、入浴者の身体の右方に懸垂する右側ベルトを網の周辺に取付けたり取外 したりしてワイヤを巻取ることによって、入浴者の身体を自在に寝返りさせるこ とができる。ワイヤの巻取りが電動であるため、寝た姿勢の入浴者の身体の下方 に網を敷いたり、網を取除いたりする作業も、楽に且つ容易に行うことができる ようになる。
【0016】
【考案の実施の形態】 以下、本考案の好適な実施形態を説明する。 (形態1) 本考案の入浴補助装置は、一対のワイヤによって1本の棒が吊下げ られており、その棒から4本のワイヤが懸垂し、その4本のワイヤによって棒と 平行となるようにフレームが吊下げられていることが好ましい。 棒を介して4本のワイヤでフレームを吊下げることによって、フレームの揺れ を抑制して安定化させることができる。
【0017】
【実施例】 本考案を具現化した一実施例を図1から図10を用いて説明する。 図1は本実施例の入浴補助装置の斜視図であり、図2は同入浴補助装置の台車の 設置の様子を示す断面図であり、図3は同入浴補助装置の移動の様子を示す断面 図であり、図4は同入浴補助装置の水平方向の移動を説明する模式図であり、図 5と図6、及び図7と図8は同入浴補助装置による入浴者の姿勢の変化の様子を 示す側面図であり、図9は同入浴補助装置を操作するコントローラの斜視図であ り、図10は同コントローラの平面図である。 なお、本実施例に示す入浴補助装置は、浴室内において、寝た姿勢の入浴者を 浴槽内と浴槽外の間を移動させるものとする。
【0018】 図1に示す入浴補助装置10は、台車12と、この台車12に吊下げられて入 浴者を寝た姿勢で保持する保持部14から構成されている。 まず、台車12について説明する。台車12は、ワイヤを巻取る巻取器を3個 有している。 3個の巻取器のうち、2個の巻取器16,18はそれぞれの回転軸が平行とな る位置関係で、台車12の走行方向と平行に台車12に取付けられている。巻取 器16は軸受け22に回転自在に支持され、巻取器18は軸受け24に回転自在 に支持されている。巻取器16にはギアボックス26とモータ30が取付けられ ており、ワイヤ34の巻取りは電動で行なわれる。同様に、巻取器18にもギア ボックス28とモータ32が取付けられており、ワイヤ36の巻取りは電動で行 なわれる。巻取器16に巻取られるワイヤ34は、プーリ38に巻回されて保持 部14を支持する支持棒42に取付けられている。同様に、巻取器18に巻取ら れるワイヤ36も、プーリ40に巻回されて支持棒42に取付けられている。
【0019】 保持部14について説明する。保持部14は、先述の支持棒42と、略長方形 状のフレーム56と、入浴者を保持する網60を有している。支持棒42の下部 の2箇所には、同じ長さのワイヤ54がそれぞれ2本ずつ取付けられている。1 箇所に取付けられた2本のワイヤ54のそれぞれの末端は、フレーム56の2本 の長辺に振り分けられて取付けられている。即ち、フレーム56は4本のワイヤ 54によって支持棒42に吊下げられている。 フレーム56の2本の長辺の下部には、同じ長さのベルト58がそれぞれ3本 ずつ取付けられている。これらのベルト58の端部にはフックが形成されている 。これらのフックは、それぞれ網60の周縁に設けられた穴に引掛けられており 、この網60を取外し自在に吊下げている。この網60は入浴者を寝た姿勢で保 持することができる大きさを有している。 なお、本実施例中では、入浴補助装置10に入浴者を載せるとき、図1中右側 、即ちワイヤ36が吊下げている側を頭側とし、図1中左側、即ちワイヤ34が 吊下げている側を足側とする。
【0020】 先述のように、本実施例の入浴補助装置10の巻取器16,18には、それぞ れギアボックス26,28とモータ30,32が取付けられており、ワイヤ34 ,36の巻取りはそれぞれ独立して行なうことが可能である。従って、巻取器1 6,18を同時に回転させてワイヤ34,36を同量巻上げたり、同量巻戻した りすれば、図5に示すように、入浴者74を水平な状態で持上げたり降下させた りすることができる。また、例えば、巻取器18だけを回転させてワイヤ36だ けを巻上げたり、巻取器16だけを回転させてワイヤ34だけを巻戻したり、あ るいは、これらの動作を同時に行なったりすれば、図6に示すように、入浴者7 4の頭側が足側より持上がって、上半身を起こした姿勢をとることができる。従 って、入浴者74を浴槽内の湯に入れるときに、上半身を起こした姿勢に変化さ せることで、入浴者74をより深い湯に沈ませることができる。
【0021】 図1に示すように、台車12には4個の車輪50が取付けられている。これら の車輪50は図示しない軸受けに支持されている。車輪50は仮想線で示した断 面コの字状のレール52内を回転する。 3個目の巻取器20は軸受け44に回転自在に支持され、巻取器20はその軸 が巻取器16,18の軸と垂直となる位置関係で台車12に取付けられている。 巻取器20にはワイヤが巻かれているが、巻取器16,18とその近傍をわかり やすく図示するため、図1中では巻取器20に巻かれているワイヤの図示を省略 している。巻取器20にはギアボックス46とモータ48が取付けられており、 このワイヤの巻取りは電動で行なわれる。なお、このワイヤの巻取りについては 後述する。
【0022】 入浴補助装置10の台車12は天井裏に設置される。図2は、天井裏と、天井 裏に設置された入浴補助装置10の台車12を、巻取器16,18を通って台車 12の走行方向に垂直な面で切断した断面図である。図2に示すように、天井板 62には一対のスリット62aが形成され、梁64,66,68によって支持さ れている。これらのスリット62aは、浴室70内に設置されている浴槽の短手 方向と同方向に伸びている。梁68の上面には先述のレール52が取付けられて いる。このレール52に台車12の車輪50を配設すると、プーリ38,40に 巻回されたワイヤ34,36は、これらの天井板62のスリット62aを通過し て懸垂される。
【0023】 図3は、入浴補助装置10の水平方向の移動の様子を示した図であり、巻取器 20を通って台車12の走行方向に平行な面で切断した断面図である。浴槽78 が配設されている図中左側は浴室70の奥側であり、図中右側は浴室70の出入 口側である。台車12の走行について以下に説明する。台車12に配設された巻 取器20には、ワイヤ72が巻付けられており、ワイヤ72の両端はそれぞれ天 井裏の奥側の壁面と出入口側の壁面にそれぞれ固定されている。このワイヤ72 と巻取器20の関係を図4に模式的に示す。図4は、図中右側に実線で示した巻 取器20にワイヤ72が巻付けられ、ワイヤ72の両端はそれぞれ対向する壁面 に固定されていることを模式的に示している。巻取器20が矢印Aの方向に回転 すると、ワイヤ72の両端は固定されているため、巻取器20自体が図中左方向 (矢印Bの方向)へ移動する。同様に、巻取器20が矢印の方向と逆の方向に回 転すると、巻取器20自体が図中右方向(矢印Bの方向と逆の方向)へ移動する 。このことから、図3に示す台車12を図中左方向へ走行させるには、巻取器2 0を矢印Cの方向に回転させればよく、台車12を図中右方向へ走行させるには 、巻取器20を矢印Cの方向と逆の方向に回転させればよい。
【0024】 図3を用いて入浴手順について説明する。まず、ストレッチャー76上に寝た 姿勢の入浴者74を浴室70の出入口側まで運び、ストレッチャー76上で、寝 た姿勢のままの入浴者74の身体の下方に網60を敷く。この網60の敷き方に ついては後述する。敷かれた網60の周縁の所定位置に6本のベルト58を取付 ける。これによって、入浴者74は寝た姿勢のままで入浴補助装置10に保持さ れる(図示10aは移動前の入浴補助装置を表している)。 次に、支持棒42に取付けられた2本のワイヤ(34,36:図1参照)を巻 取器(16,18:図1参照)によって少し巻上げて、入浴者74を少し持上げ る。そして、この状態で巻取器20を図中矢印Cの方向に回転させると、台車1 2がレール52に沿って図中左方向(矢印Dの方向)へ走行し、入浴者74を図 中左方向へ移動させる(図示10bは移動中の入浴補助装置を表している)。 さらに、台車12を図中左方向へ走行させて入浴者74を浴槽78の上方まで 移動させ、巻取器16,18によって2本のワイヤ34,36を巻戻し、予め湯 を張っておいた浴槽78内へ入浴者74を下降させる。湯に沈めるときに、入浴 者74の上半身が起きるようにワイヤ36を巻上げる。これによって入浴者74 を座った姿勢で入浴させることができる。 入浴が終了したときには、入浴者74の身体の水分を拭取る。網60越しに水 分を拭取ることができるため、網60に載せた状態で入浴者74の身体を充分に 乾かすことができる。この後、先述の手順を逆に行なって、ストレッチャー76 上に載せ、寝室へ戻す。
【0025】 なお、入浴者74の身体の下に網60を敷いたり取除いたりする作業は、以下 のように行なうと容易であり、介助者への体力的な負担を軽減させることができ る。 本実施例の入浴補助装置10では、図7、図8に示す方法で、入浴者74を自 在に寝返りを打たせることができる。まず、図7に示すように、入浴者74の身 体の左右何れか側の3本のベルト58のフックを網60から外す(図では入浴者 74の右側のベルト58を外している)。そして、この状態で、支持棒42を吊 下げている2本のワイヤ34,36を同量巻上げる。すると、図8に示すように 、ベルト58が外れている身体の右側は持上げられず、身体の左側だけが持上げ られる。即ち、身体を向けたい方の3本のベルト58を取外し、保持部14を水 平に持上げることによって、入浴者74は寝返りを打つように回転する。
【0026】 これを利用した、入浴者74の身体の下に網60を敷く作業手順の好適ないく つかの例を示す。 入浴者74を浴室まで搬送するとき、入浴者74を移動用のストレッチャー7 6に載せ替える場合には、予めストレッチャー76に網60を敷いておき、この 上に入浴者74を載せるようにすればよい。また、入浴者74が寝室で寝ている ベッドが移動可能なストレッチャー76上である場合、入浴補助装置10のベル ト58のフックを引掛けることができる穴が周縁に設けられたシーツをこのスト レッチャー76に敷いておく。まず、入浴者74をストレッチャー76に寝かせ た状態で浴室内へ搬送する。浴室内で、入浴者74の身体の左右何れか側のシー ツの3つの引掛け穴にベルト58のフックを引掛けて吊上げ、入浴者74を寝返 りさせる。この状態でシーツの下方に網60を敷く。身体が接している部分には 網60を敷けないため、その部分に敷く分の網60は身体が接している部分に集 めて寄せておく。次に入浴者74を同じ要領で反対側に寝返りさせ、先に寄せて おいた網60を広げて完全にシーツの下に敷き、入浴者74を寝た姿勢に戻す。 入浴者74の下方にシーツが敷かれ、さらにその下方に網60が敷かれた状態と なる。そして、この網60にベルト58のフックを引掛けて吊上げ、シーツとと もに浴槽内へ移動させて湯に沈め、入浴者74の下方からシーツのみを引抜く。 湯の中では浮力が働くため、この作業は容易に行なうことができる。
【0027】 また、入浴後に、入浴者74の身体の下から網60を取除く作業手順の好適な 例を示す。 入浴者74の身体に付着した水分を、網60に載せた状態で網60越しに拭取 り、入浴者74をストレッチャー76上に移動させる。次に、先述の要領で入浴 者74を寝返りさせ、身体が左右何れかに回転した状態で網60をベルト58か ら取外す。取外した側の網60は身体が接している部分に集めて寄せておく。そ して、入浴者74を同じ要領で反対側に寝返りさせ、寄せておいた網60を身体 の下方から引抜く。 網60は柔軟であるため、シーツ交換を行なうのと同様に敷いたり取除いたり することができる。以上のように、台車12に備えられたワイヤ34,36の巻 取り動作を利用すれば、介助者が力を掛ける必要なく、さらに容易に網60を敷 いたり取除いたりすることができる。 なお、網60を乾燥させてからベッドに戻す場合、入浴者74とベッドの間か ら網60を取除く必要は必ずしもない。網60はベッド上のシーツ等に埋没して しまうため、寝ている人に違和感を覚えさせない。
【0028】 本実施例の入浴補助装置10の操作は、図9に示すコントローラ80によって 行なう。このコントローラ80には4本の操作レバー82,84,86,88が 設けられている。これらの操作レバー82,84,86,88は、縦方向又は横 方向に傾斜させることによって操作する。各操作レバー82,84,86,88 によって、図10に示すような操作を行なうことができる。 操作レバー82は入浴者の頭側を上下させるレバーである。図中上側へ傾斜さ せると頭側のワイヤ(36:図5,6参照)が巻上げられて入浴者の上半身が持 上げられ、図中下側へ傾斜させるとこのワイヤが巻戻されて入浴者の上半身が下 ろされる。一方、操作レバー86は入浴者の足側を上下させるレバーである。図 中上側へ傾斜させると足側のワイヤ(34:図5,6参照)が巻上げられて入浴 者の下半身が持上げられ、図中下側へ傾斜させるとこのワイヤが巻戻されて入浴 者の下半身が下ろされる。これらのように、操作レバー82,86を操作するこ とによって、入浴者の姿勢を変化させることができる。 操作レバー84は入浴者の全身を上下させるレバーであり、図中上側へ傾斜さ せると2本のワイヤ(34,36)が同時に同量巻上げられて入浴者の全身がそ のときの姿勢のまま持上げられ、図中下側へ傾斜させるとこれらのワイヤが同時 に同量巻戻されて入浴者の全身がそのときの姿勢のまま下ろされる。この操作レ バー84を操作することによって、入浴者の姿勢を変えることなく持上げたり、 下ろしたりすることができる。 操作レバー88は入浴者を水平移動させるレバーであり、図中右側へ傾斜させ ると台車(12:図3参照)が浴室の奥側へ向かって走行し、図中左側へ傾斜さ せると台車12が浴室の出入口側へ向かって走行する。この操作レバー84を操 作することによって、入浴者の吊上げ高さや姿勢を変えることなく水平移動させ ることができる。 以上の操作によって、入浴補助装置10に入浴者を載せてから、入浴させて入 浴補助装置10から下ろすまでに必要な動作を全て行なうことができる。シンプ ルなコントローラ80であり、操作が容易であるため、介助者が正しく安全に操 作することができる。
【0029】 以上のことから、本考案の入浴補助装置を用いることによって、入浴の補助に 伴う次の一連の動作を行なうことができる。ベッド上で入浴者を寝た姿勢で装置 に載せ、浴槽の上方まで寝た姿勢で安全に移動させる。入浴者を浴槽に沈ませる ときには、入浴者をより深く湯に沈ませるように入浴者の姿勢を変えて上半身を 少し起こす。入浴後は再び入浴者を寝た姿勢に戻し、入浴者を網に載せた状態で 身体の水分を拭取った後、ベッド上に移動させる。入浴者の身体の下に網を敷い たり取除いたりする作業を容易にするため、入浴者の身体を回転させる。これら の動作は、シンプルな構成のコントローラを操作することによって容易に行なわ せることができる。この入浴補助装置によれば、容易に且つ安全に入浴の補助を 行なうことができる。
【0030】 以上、本考案の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、実用新案 登録請求の範囲を限定するものではない。実用新案登録請求の範囲に記載の技術 には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。 例えば、実施例中では各ワイヤを巻上げるために各巻取器をモータによって回 転させているが、ワイヤの巻取りは手動であっても構わない。 また、台車を走行させるためのワイヤの巻取りも手動であっても構わない。あ るいは、台車の走行については別の機構によるものであっても構わない。例えば 、ワイヤを利用せず、車輪をモータによって回転駆動させる機構であってもよい 。 実施例中では、入浴補助装置の台車が走行するレールは浴槽から洗い場まで伸 びていた。しかし、レールは浴槽外まで伸びているものであり、寝室まで伸びて いてもよい。この場合、入浴者を入浴補助装置によって寝室のベッドと浴槽内の 間を移動させることができる。 また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み 合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合 わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複 数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体 で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の入浴補助装置の斜視図。
【図2】 同入浴補助装置の台車の設置の様子を示す断
面図。
【図3】 同入浴補助装置の移動の様子を示す断面図。
【図4】 同入浴補助装置の水平方向の移動を説明する
模式図。
【図5】 同入浴補助装置による入浴者の姿勢の変化の
様子を説明する側面図。
【図6】 同入浴補助装置による入浴者の姿勢の変化の
様子を説明する側面図。
【図7】 同入浴補助装置による入浴者の姿勢の変化の
様子を説明する側面図。
【図8】 同入浴補助装置による入浴者の姿勢の変化の
様子を説明する側面図。
【図9】 同入浴補助装置を操作するコントローラの斜
視図。
【図10】 同コントローラの平面図。
【符号の説明】
10:入浴補助装置 12:台車 14:保持部 16,18:巻取器 20:巻取器 22,24:軸受け 26,28:ギアボックス 30,32:モータ 34,36:ワイヤ 38,40:プーリ 42:支持棒 44:軸受け 46:ギアボックス 48:モータ 50:車輪 52:レール 54:ワイヤ 56:フレーム 58:ベルト 60:網 62:天井板、62a:スリット 64,66,68:梁 70:浴室 72:ワイヤ 74:入浴者 76:ストレッチャー 78:浴槽 80:コントローラ 82,84,86,88:操作レバー

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽上部から浴槽外上部に伸びているレ
    ールと、そのレールに沿って走行する台車と、その台車
    から懸垂している一対のワイヤと、各ワイヤを巻取る巻
    取器と、前記一対のワイヤによって吊下げられているフ
    レームと、そのフレームから懸垂している複数のベルト
    とを備え、寝た姿勢の入浴者の身体の下方に敷かれてい
    る網の周辺に前記複数のベルトを取付けることができる
    入浴補助装置。
  2. 【請求項2】 天井裏を浴槽上部から浴槽外上部に伸び
    ているレールと、そのレールに沿って天井に形成されて
    いる一対のスリットと、そのレールに沿って走行する台
    車と、その台車から一対のスリットを通過して懸垂して
    いる一対のワイヤと、各ワイヤを巻取る巻取器と、前記
    一対のワイヤによって吊下げられているフレームと、そ
    のフレームから懸垂している複数のベルトとを備え、寝
    た姿勢の入浴者の身体の下方に敷かれている網の周辺に
    前記複数のベルトを取付けることができる入浴補助装
    置。
  3. 【請求項3】 天井裏を浴槽の短手方向に浴槽上部から
    浴槽外上部に伸びている一対のレールと、そのレールに
    沿って天井に形成されている一対のスリットと、そのレ
    ールに沿って走行する台車と、その台車から一対のスリ
    ットを通過して懸垂している一対のワイヤと、各ワイヤ
    を独立に巻取る巻取器と、前記一対のワイヤによって吊
    下げられているフレームと、そのフレームから懸垂して
    いる複数のベルトとを備え、寝た姿勢の入浴者の身体の
    下方に敷かれている網の周辺に前記複数のベルトを取付
    けることができる入浴補助装置。
  4. 【請求項4】 前記フレームから、寝た姿勢の入浴者の
    身体の左方に懸垂する左側ベルトと、寝た姿勢の入浴者
    の身体の右方に懸垂する右側ベルトが懸垂しており、左
    側ベルトと右側ベルトの両方を前記網の周辺に取付ける
    状態、左側ベルトのみを前記網の周辺に取付ける状態、
    右側ベルトのみを前記網の周辺に取付ける状態が選択可
    能であることを特徴とする請求項1から3のいずれかの
    入浴補助装置。
  5. 【請求項5】 一対のワイヤを同時に昇降させるときに
    操作するスイッチと、一方のワイヤのみを昇降させると
    きに操作するスイッチとを有することを特徴とする請求
    項1から4のいずれかの入浴補助装置。
  6. 【請求項6】 天井裏を浴槽の短手方向に浴槽上部から
    浴槽外上部に伸びている一対のレールと、そのレールに
    沿って天井に形成されている一対のスリットと、電動モ
    ータによってそのレールに沿って走行する台車と、その
    台車から一対のスリットを通過して懸垂している一対の
    ワイヤと、各ワイヤを独立に巻取る電動式巻取器と、前
    記一対のワイヤによって吊下げられている入浴者の身体
    よりも幅広のフレームと、そのフレームから懸垂し、寝
    た姿勢の入浴者の身体の左方に懸垂する左側ベルトと、
    寝た姿勢の入浴者の身体の右方に懸垂する右側ベルト
    と、一対のワイヤを同時に昇降させるときに操作するス
    イッチと、一方のワイヤのみを昇降させるときに操作す
    るスイッチと、台車を走行させるときに操作するスイッ
    チとを備え、左側ベルトと右側ベルトの両方を寝た姿勢
    の入浴者の身体の下方に敷かれている網の周辺に取付け
    る状態、左側ベルトのみを前記網の周辺に取付ける状
    態、右側ベルトのみを前記網の周辺に取付ける状態が選
    択可能であることを特徴とする入浴補助装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016131804A (ja) * 2015-01-21 2016-07-25 株式会社エヌケーパーツ工業 浴槽用巻上げ装置
CN109009982A (zh) * 2018-08-02 2018-12-18 中国人民解放军总医院第附属医院 大面积烧伤患者浸浴用装置
CN109009982B (zh) * 2018-08-02 2024-05-28 中国人民解放军总医院第一附属医院 大面积烧伤患者浸浴用装置

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