JPH025789Y2 - - Google Patents

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JPH025789Y2
JPH025789Y2 JP19906884U JP19906884U JPH025789Y2 JP H025789 Y2 JPH025789 Y2 JP H025789Y2 JP 19906884 U JP19906884 U JP 19906884U JP 19906884 U JP19906884 U JP 19906884U JP H025789 Y2 JPH025789 Y2 JP H025789Y2
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rail
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bathtub
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は一般家庭の既設の浴槽に着脱自在に設
置できる身体障害者(以下患者という)の入浴を
補助する昇降機に関する。
従来の技術 従来技術の実公昭55−51462に示される技術は、
浴槽に載置する外枠の足側横枠に座枠の一端を回
動自在に枢着し、座枠の他端にシート状帯体を張
設し、外枠上に設けた巻取ドラムでシート状帯状
を巻装するものである。
また、別の従来技術の実開昭58−98916に示さ
れる技術は、浴槽の縁上面に枠体を載置し、該枠
体の両端に夫々巻取ローラーを設け、この巻取ロ
ーラーに担架を吊下げる吊下げベルトを巻装した
ものである。
考案が解決しようとする問題点 実公昭55−51462では、外枠が浴槽縁上に載置
されており、該外枠に座枠が枢着されているの
で、入浴時、介助者は患者を抱えて座枠まで持ち
上げねばならずこの作業により介助者に多大な労
力が掛る。また浴槽に外枠を載置できる縁が無い
場合には装置を使用できない。
また実開昭58−98916では、浴槽に枠体を載置
する為の縁が存在することが必須となり、浴槽に
枠体を載置できる縁が無い場合は当該装置を使用
できない。
問題点を解決するための手段 本考案はあらゆる浴槽に容易に載置固定でき介
助者の労力を大幅に減縮せしめる入浴用摺動昇降
装置を提供することを目的としている。
即ち本考案は、一対の平行なレール2の先端は
該レール2の先端部に垂下固定される先脚3で支
持され、レール2の先端の相互間には先横架枠5
が設けられ、レール2の基端の相互間には基横架
枠6が設けられ、レール2に摺動自在に載置され
るコ字形の枠体7の左側辺7a及び右側辺7bの
先方端にはレール2上を転動しかつ枠体7の先方
部分を支える枠ローラー8が設けられ、枠体7の
左側辺7a及び右側辺7bの基方端には下端に脚
ローラー10を設け枠体7の基方部分を支える枠
脚9が垂下固定され、枠脚9の相互間には側枠1
2が着脱自在に横架取着され、前記枠体7には昇
降装置15が載設されてなる入浴用摺動昇降装置
である。
また、左右の枠脚9には先端を肥大化した突起
体28が設けられ、側枠29の長手方向の両端に
は突起体28に着脱自在な鉤具27が取着される
ものである。
また、昇降装置15は、枠体7上に載置される
左右の巻取ローラー16と、巻取ローラー16に
巻かれる左右の巻取ベルト17と、左右の巻取ベ
ルト17の夫々の先端に吊下掛止される座部18
と、巻取ローラー16の軸19を回動させ自止ま
り作用を有する駆動部23と、左右の巻取ローラ
ー16の軸19を同期回動させて連結する連結部
20とからなるものである。
実施例 図面に示す実施例により本考案を説明する。
浴槽1の上方に位置せしめるための一対の平行
なレール2の先端は該レール2の先端に垂下固定
されネジシヤフトでなる伸縮固定自在な先脚3で
支持され、レール2の基端は該レール2の基端に
垂下固定される基脚4で支持される。一対のレー
ル2の先端の相互間には先横架枠5が取着され、
レール2の基端の相互間には基横架枠6が取着さ
れる。レール2の上にはコ字形の枠体7が摺動自
在に載置され、枠体7の左側辺7aの先方外側及
び右側辺7bの先方外側の夫々にはレール2上を
転動する枠ローラー8が突設され、枠体7の先方
部はレール2上に載架される枠ローラー8で支持
される。枠体7の左側辺7a、右側辺7bの基方
端には枠脚9が垂下固定され、枠体7の基方部は
枠脚9で支持され、枠脚9の下端には脚ローラー
10が設けられる。
左右の枠脚9の垂直側面には先端を肥大化した
突起体28が二個ずつ突設せられ、矩形の側枠1
2の長手方向の左右両側には突起体28に着脱自
在に掛止される鉤具27が2ケずつ取着される。
この突起体28と鉤具27により側枠12は枠脚
9に着脱自在に横架される。
昇降装置15は枠体7上に載置され、枠体7の
左側辺7a及び右側辺7bの直上位置に左側辺7
a及び右側辺7bに副つて平行に巻取ローラー1
6が夫々取着される。左の巻取ローラー16aに
は巻取ベルト17が右巻きに巻かれ、右の巻取ロ
ーラー16bには巻取ベルト17が左巻きに巻か
れ、これらの巻取ベルト17の巻回先端は患者を
乗せる矩形の座部18の長手方向の両端面に掛止
される。左右の巻取ローラー16の夫々の軸19
は、連結部20で連結される。即ち左の巻取ロー
ラー16aの左軸19aと右の巻取ローラー16
bの右軸19bの夫々の先端部には傘歯車21が
取着され、該両傘歯車21の相互間は連結軸22
で連結される。
右巻取ローラー16bの基端には右軸19bを
回動させ自止まり作用を有する駆動部23が接続
される。即ち右軸19bの基端はウオームギヤ2
4の出力側に接続され、ウオームギヤ24の入力
側には該ウオームギヤ24を回動させるハンドル
25が設けられる。駆動部23の他の実施例とし
て図示を省略するが、ウオームギヤ24及びハン
ドル25の代りに可逆モーターと電源及び制御用
のスイツチとで構成してもよい。第3図中26は
連結軸22を覆うカバーである。
他の実施例として、レール2の基端を、基脚4
の代りに浴槽1の手前縁29で支持する。
作 用 以上の構成の本装置の作用及び使用方法を次に
述べる。
先脚3と基脚4とで支持される一対のレール2
を浴槽1の上方に置く。先脚3を浴槽1内に立て
基脚4を洗い場30に立て先脚3の脚長さを調節
しレール2を水平にする。
介助者は先方部を支持する枠ローラー8及び基
方部を支持する脚ローラー10をレール2上及び
洗い場30床上を転動させて枠体7を基方方向へ
引き出し、引き出した後にハンドル25を回わし
て駆動部23及び連結部20の回動伝導により巻
取ローラー16を回わし、巻取ベルト17を巻出
し、巻取ベルト17で吊下げられた座部18を洗
い場床面まで下げる。側枠12の鉤具27を突起
体28から外すことにより側枠12を枠脚9から
外し、下げた座部18上に患者を乗せる。患者を
乗せた後側枠12を枠脚9に横架取着し、予洗を
行ない、予洗を済ませた後ハンドル25を逆方向
に回わして座部18を上昇させる。
座部18を上昇させた後、枠体7を先方方向へ
押し遣り座部18と座部18上の患者を浴槽1の
上方へ位置せしめる。次にハンドル25を回わし
て巻取ベルト17を巻出し座部18を下降させ患
者を浴槽1中の温湯に漬ける。
脱浴時にはハンドル25を逆回動して座部18
を上昇させ、上昇後枠体7を基方方向へ引き出
し、座部18を洗い場30の床まで降ろし、後洗
いを行ない、側枠12を枠脚9から外し、患者を
座部18から降ろして入浴を終了する。
座部18の昇降時、右軸19bの基端は自止り
作用を有するウオームギヤ24に連結しているの
で昇降移動中、座部18を随意な高さに停止でき
る。またハンドル25、ウオームギヤ24、右軸
19bと順次伝導される回動力は該右軸19bか
ら傘歯車21と連結軸22で連結される左軸19
aに常に同期して伝導する。従つて左右の巻取ロ
ーラー16に巻装される左右の巻取ベルト17の
巻込み距離、巻出し距離は常に同一になり、その
為座部18は水平状態を維持しながら昇降移動す
る。
他の実施例ではレール2の先端部の先脚3を浴
槽1内に置きレール2の基端部を浴槽1の手前縁
29に載設し、先脚3の脚長さを調節してレール
2を水平にする。その他の作用は前述と同様であ
る。
効 果 浴槽の奥行き長さより僅か長い一対のレールの
先端部を浴槽内に直立載置する先脚で支持し、該
レールの基端を洗い場に直立載置する基脚で支持
するかもしくは浴槽の手前縁で支持する構成とし
た為先方の縁部は壁面を利用した無縁の浴槽でも
本装置を用いることができ、汎用性を向上させる
ものとなつた。
また、家庭の既存の浴槽の形状に制約を受ける
ことなく本装置を用いることができる為、製造上
製品の共通化が図れるようになり製造経費も節減
できる。
さらに、本装置は第8図に示すごとく浴槽の底
面、洗い場の床面及び浴槽の手前縁に載置するも
のである為、従来の如く浴槽上縁から装置が脱落
する危険性もなく安心して使用できる。
さらに、枠体はレール上に重つて収納されるの
で本装置は洗い場を占領しない。従つて家人と共
用する浴場に本装置を設置したままで、座部を外
すかあるいは座部を最下位置にしておけば、健康
な家人は入浴動作に支障なく充分満足に入浴でき
るので取扱い上大変便利な装置である。
さらに、座部を昇降させる駆動部の動作はハン
ドル式かあるいはスイツチ式である為、上肢の運
動機能障害が軽度であれば自力で座部の昇降と枠
体の摺動とが行なわれ、患者は介助者の簡単な介
助を受けるか、あるいは全くの自力で入浴でき
る。従つて患者の介助者への気づかいが減ること
となり、又自力で入浴できる患者の場合は本装置
を用いることにより自由に入浴できることとな
り、入浴する患者自身及び介助する家人に大きく
貢献することとなつた。
さらに、本装置では浴槽内にリフト等の器物を
設置しない為、薄厚の座部は水平状態で浴槽底部
に接触するまで下降できるので水深が少なくなる
ことなく一般家庭の浴槽で充分な入浴ができる。
さらに、本装置は昇降装置を洗い場と浴槽に渡
つて軽微な力で摺動できるよう構成している為、
洗い場で下降させた座部に患者を載せればよいの
で、従来の如く介助者が患者を抱えて浴槽上の座
部に乗せるという重労働を省くことができ、介助
者は大いに労力を軽減できた。
【図面の簡単な説明】
添付の図面は本考案の実施例を示し、第1図は
全体斜視図、第2図はレールの詳細図、第3図は
第2図のA−A矢視図、第4図は浴槽に設置した
本装置の平面図、第5図は第4図のB方向から見
た透視図、第6図は枠脚と側枠の拡大図、第7図
は突起体の断面図、第8図は浴槽1の手前縁にレ
ールを載せた他の実施例を示す図である。 2……レール、3……先脚、4……基脚、5…
…先横架枠、6……基横架枠、7……枠体、7a
……左側辺、7b……右側辺、8……枠ローラ
ー、11……先方辺、12……側枠、13……ヒ
ンジ、14……掛止具、15……昇降装置、16
……巻取ローラー、17……巻取ベルト、18…
…座部、19……軸、20……連結部、23……
駆動部、29……手前縁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一対の平行なレール2の先端は該レール2の
    先端部に垂下固定される先脚3で支持され、レ
    ール2の先端の相互間には先横架枠5が設けら
    れ、レール2の基端の相互間には基横架枠6が
    設けられ、レール2に摺動自在に載置されるコ
    字形の枠体7の左側辺7a及び右側辺7bの先
    方端にはレール2上を転動しかつ枠体7の先方
    部分を支える枠ローラー8が設けられ、枠体7
    の左側辺7a及び右側辺7bの基方端には下端
    に脚ローラー10を設け枠体7の基方部分を支
    える枠脚9が垂下固定され、枠脚9の相互間に
    は側枠12が着脱自在に横架取着され、前記枠
    体7には昇降装置15が載設されてなる入浴用
    摺動昇降装置。 (2) 左右の枠脚9には先端を肥大化した突起体2
    8が設けられ、側枠29の長手方向の両端には
    突起体28に着脱自在な鉤具27が取着される
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の入浴用摺動昇降装置。 (3) 昇降装置15は、枠体7上に載置される左右
    の巻取ローラー16と、巻取ローラー16に巻
    かれる左右の巻取ベルト17と、左右の巻取ベ
    ルト17の夫々の先端に吊下掛止される座部1
    8と、巻取ローラー16の軸19を回動させ自
    止まり作用を有する駆動部23と、左右の巻取
    ローラー16の軸19を同期回動させて連結す
    る連結部20とからなる実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の入浴用摺動昇降装置。
JP19906884U 1984-12-25 1984-12-25 Expired JPH025789Y2 (ja)

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