JP2002177340A - 折り畳み電動車椅子 - Google Patents

折り畳み電動車椅子

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JP2002177340A
JP2002177340A JP2000375841A JP2000375841A JP2002177340A JP 2002177340 A JP2002177340 A JP 2002177340A JP 2000375841 A JP2000375841 A JP 2000375841A JP 2000375841 A JP2000375841 A JP 2000375841A JP 2002177340 A JP2002177340 A JP 2002177340A
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chair
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armrest
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English (en)
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Takenori Sasaoka
武徳 笹岡
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SASAOKA KOGYO KK
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SASAOKA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体をコンパクト化でき、持ち運びや輸送等
にきわめて便利で、かつ製造コストの廉価な折り畳み電
動車椅子を提供することを目的とする。 【解決手段】 下側に駆動輪2と縦動輪3および駆動輪
2の駆動機構4、さらに前側に折り畳み自在の足台11
を各設けた基台Aと、座板13と折り畳み自在の背もた
れ18およびひじ掛け21を各設けた座椅子Bと、基台
A上部に座椅子Bを倒立自在に支持する折り畳み自在の
リンク機構Cと、前記座椅子Bのひじ掛け21におよび
その近傍に設けた前記駆動装置4のコントロール機構D
とを具備して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折り畳み電動車椅
子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動車椅子は、折り畳んでコンパ
クト化するのは不可能な構造でつくられている。
【0003】従って、従来の電動車椅子は、持ち運びや
輪送等に不便であり、ために使用範囲が限られていると
共に、全体のコストもきわめて高いという問題があっ
た。
【0004】本発明は、上記した従来の技術が有するこ
のような問題点に鑑みなされたもので、きわめて簡単な
ワンタッチ操作で折り畳み可能な座椅子とリンク機構を
基台上に採用することで構成した低コストの折り畳み電
動車椅子を提供することを目的とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記目的を達成するた
めに、本発明に係る折り畳み電動車椅子は、請求項1で
は、下側に駆動輪と縦動輪および駆動輪の駆動機構、さ
らに前側に折り畳み自在の足台を各設けた基台と、座板
と折り畳み自在の背もたれおよびひじ掛けを各設けた座
椅子と、基台上部に座椅子を倒立自在に支持する折り畳
み自在のリンク機構と、前記座椅子のひじ掛けおよびそ
の近傍に設けた前記駆動装置のコントロール機構とを具
備したことを特徴とする。
【0006】さらに、請求項2では、基台と座椅子の座
板間を、それら両側前後部位に、同長の平行リンクの両
端を回動自在に各枢着することで連結し、前側の平行リ
ンクの上部枢着点に下方に係合用切欠きを設けたストッ
パリンクの上端を回動自在に枢着すると共に、該ストッ
パリンクと前記座椅子の座板間に引張りばねを張設する
ことでストッパリンクを前方へ引張る方向へばね力が付
勢させてあり、かつ前記ストッパリンク下方の係合用切
欠きを基台の後側の平行リンクの下部枢着点に設けられ
た軸へ係脱自在に係合するリンク機構を具備してなるこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】車椅子を使用する場合、前後部位に駆動輪と縦
動輪を備えた基台と、背もたれとひじ掛けを備えた座椅
子との間に駆着したリンク機構における平行リンクを略
垂直近くまで立ち上げ、座椅子に駆着したストッパリン
ク下方の係合用切欠きをばね力に抗して基台に設けた軸
へ係合し、基台上方に座椅子を立ち上げ固定する。
【0008】次いで、基台前端に設けた足台を押し下げ
略水平に支架させると共に、座椅子の背もたれを起し、
該背もたれ下端に設けた短尺リンク先端のピンを、座板
後方の受け金具の遊嵌孔に設けた係合凹部に係合し、背
もたれを垂直よりやや後方へ傾斜させた状態で固定し、
さらに先端にコントロール機構を備えたひじ掛けを略水
平位置まで降し、座板との間に設けた伸縮自在な支持棒
にて支持、固定する。
【0009】一方、車椅子を携帯あるいは搬送する場
合、リンク機構におけるストッパリンク下方の係合用切
欠きを、基台の軸から外すことで、平行リンクは回動自
由となるため、基台に対して座椅子はその自重により折
り畳むことができる。基台先端の足台も上方へ持ち上げ
ることで折り畳むことができる。
【0010】また、座椅子は、背もたれを、短尺リンク
先端のピンを座板に設けられた受け金具の係合凹部から
外してから前方へ押し倒し、さらに、ひじ掛けを上方へ
持ち上げることで折り畳むことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る折り畳
み電動車椅子を示す一部を切欠いた側面図であり、図2
は、同上の背面図であり、図3は、同上におけるピンク
ラッチ機構を示す拡大断面図であり、図4は、同上の折
り畳み状態を示す側面図であり、図5は、同上の折り畳
み状態を示す正面図である。
【0012】本発明の折り畳み電動車椅子は、基台A
と、座椅子Bと、リンク機構Cと、コントロール機構D
とを主要部材として構成されている。
【0013】前記基台Aは、次のように構成される。図
1ないし図5に示したように、側周上方に起立縁1aを
突設した金属製の矩形台1を設け、該矩形台1の前後両
側下部に大きい駆動輪2、2と小さい縦動輪3、3を設
けると共に、矩形台1の前方下面に駆動輪2、2の駆動
機構4を設け、さらに駆動機構4の前部に折り畳み自在
の足台11を設ける。
【0014】前記駆動機構4は、矩形台1の前方下面に
固定されたボックス25内の両側に内蔵された2個の可
逆・可変式モータ6、6およびバッテリー7、7を具備
し、前記可逆・可変式モータ6、6の駆動軸6a、6a
に駆動輪2、2を遊動自在に嵌合すると共に、前記駆動
軸6a、6aにフランジ8、8を固着し、駆動輪2、2
のフレーム2a、2aとフランジ8、8の外縁に互いに
対向するようにピン孔2b、2bおよびピン孔8a、8
aを各穿設し、前記駆動輪2、2の外側から前記ピン孔
2b、2b、8a、8aへピン9、9を抜き差し自在に
差し込むことでピンクラッチ機構10、10が形成され
る。
【0015】すなわち、前記ピン9、9がピン孔2b、
2b、8a、8aへ差し込まれているときは、可逆・可
変式モータ6、6の駆動力は駆動軸6a、6aからフラ
ンジ8、8へ伝達され、駆動輪2、2を各回動させる
が、前記ピン9、9をピン孔2b、2b、8a、8aか
ら引き抜いたときは、可逆・可変式モータ6、6の駆動
力はフランジ8、8から駆動輪2、2へ伝達されず、そ
の結果駆動輪2、2は駆動軸6a、6aを空転する。こ
れによって車椅子使用者が誤ってスイッチをオンしても
車椅子の走行が阻止され、安全性が確保される。
【0016】一方、前記縦動輪3、3は、矩形台1の後
方下面両側に設けた車輪受け3a、3aの支軸3bに回
動自在に軸支されている。
【0017】前記足台11は、前記ボックス5の前面い
設けた軸受け11a、11aに基端を回動自在に軸支し
たアーム11b、11bの先端間に台板11cを回動自
在に軸支することによって上方へ折り畳み自在に形成さ
れている。
【0018】前記座椅子Bは、次のように構成される。
図1、図2および図4、図5に示したように、座板13
の上面前側にクッション材14を貼着して尻載せ台12
を設け、該尻載せ台12の座板13の上面後端両側に略
半月状の受け金具15、15を立設、固定し、該受け金
具15、15の前端に支軸16、16によって前面にク
ッション材17を貼着した背もたれ18を回動自在に軸
支すると共に、前記背もたれ18の略中央両側に支軸1
9、19によって上面にクッション材20、20を貼着
したひじ掛け21、21を回動自在に軸支し、かつ前記
座板13の中央やや後方両側と前記ひじ掛け21、21
の略中央下部に伸縮自在な支持棒22、22の両端を支
軸23、23によって回動自在に軸支してなる。
【0019】前記受け金具15、15は、上縁を円弧状
15b、15bに、下縁に突起15c、15cを並設す
ることでその間に係合凹部15d、15dを各設けた遊
嵌孔15a、15aを有し、該各遊嵌孔15a、15a
内に、前記背もたれ18の両側下方に支軸24、24に
回動自在に軸支した短尺リンク25、25の他端に突設
したピン26、26を遊嵌し、これによってピン26、
26を図1に示したように遊嵌孔15a、15a内の係
合凹部15d、15dへ係合、固定させることで背もた
れ18は短尺リンク25、25によって尻載せ台12に
対して斜め後方に支持することができ、一方ピン26、
26を係合凹部15d、15dの係合から外すことで遊
嵌孔15a、15a内でピン26、26はフリーとなる
ため背もたれ18は尻載せ台12の上面に折り畳むこと
ができる。
【0020】図面において、27は座椅子Bの座板13
の下面中央よりやや後方に固着した支持板を示す。
【0021】前記リンク機構Cは、次のように構成され
る。図1、図2および図3、図4に示したように、前記
基台Aにおける矩形台1の起立縁1aの内側と前記座椅
子Bの支持板27の外側の前後部位に、等長の平行リン
ク28、28、29、29の両端を軸30、30、3
1、31によって回動自在に各枢着することで連結し、
前側のリンク28、28の上部軸30、30に、下方に
係合用切欠き32a、32aを各設けたストッパリンク
32、32の上端を回動自在に枢着すると共に、該各ス
トッパリンク32、32と前記座椅子Bの支持板27間
に引張りばね33、33を張設することでストッパリン
ク32、32を前方へ引張る方向へばね力を付勢させて
あり、かつ前記ストッパリンク32、32間を横軸34
にて連結する一方、後側のリンク29、29の下部軸3
1、31へ前記ストッパリンク32、32の係合用切欠
き32a、32aを各係脱自在に係合してなる。
【0022】しかして、前記平行リンク28、28、2
9、29を図1に示したように、略垂直位置まで立ち上
げると共に、ストップリング32、32下方の係合用切
欠き32a、32aをばね33の引張り力に抗して矩形
台1に設けた下部軸31、31に係合することで基台A
上にリンク機構Cを介して座椅子Bは立設、保持され、
一方、図3に示したように、横軸34を後方へ引張りこ
れと一体のストップリング32、32の係合用切欠き3
2a、32aを下部軸31、31から外し、平行リンク
28、28、29、29を後方へ傾倒することで基台A
上にリンク機構Cを介して座椅子Bは折り畳まれる。
【0023】前記コントロール機構Dは、次のように構
成される。図1、図2および図4、図5に示したよう
に、既述ひじ掛け21の一方に延出したアーム35に載
設したコントロールボックス36と、該コントロールボ
ックス36に内蔵されたコントローラー37とを具備す
ると共に、該コントローラー37を既述駆動輪2、2の
駆動機構4に電気コード40を介して接続し、かつ前記
コントローラー37に設けた2本の操作レバー38、3
9をコントロールボックス36の上方へ可動自在に各突
出させてなる。
【0024】前記操作レバー38は、中速、低速および
停止などの調整に使用されるものであり、他方の操作レ
バー39は、前進、後進、左右移動などの調整に使用さ
れるものである。操作レバーの数、操作方法、位置など
は本例説明に限定されるものではなく、適宜変更可能で
ある。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上のとおり構成されるもの
で、基台と座椅子とをリンク機構を介在して連結し、該
リンク機構に設けられたストッパリンクを係脱操作する
だけで両者を簡単に組み立てあるいは折り畳むことがで
き、さらには足台や座椅子自体も同様に組み立てあるい
は折り畳むことができるため、全体をコンパクト化で
き、持ち運びや輪送等にきわめて便利で、したがって、
従来限られていた使用範囲が大幅に拡大される。
【0026】また、本発明では、市販されている座椅子
を利用して組み立てることができるため、低コストで製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る折り畳み電動車椅子を示す一部を
切り欠いた側面図である。
【図2】同上の背面図である。
【図3】同上におけるピンクラッチ機構を示す拡大断面
図である。
【図4】同上の折り畳み状態を示す側面図である。
【図5】同上の折り畳み状態を示す正面図である。
【符号の説明】
A 基台 B 座椅子 C リンク機構 D コントロール機構 2 駆動輪 3 縦動輪 4 駆動機構 11 足台 13 座板 18 背もたれ 21 ひじ掛け 28、29 平行リンク 31 下部軸 32 ストッパリンク 32a 係合用切欠き 33 引張りばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下側に駆動輪と縦動輪および駆動輪の駆
    動機構、さらに前側に折り畳み自在の足台を各設けた基
    台と、座板と折り畳み自在の背もたれおよびひじ掛けを
    各設けた座椅子と、基台上部に座椅子を倒立自在に支持
    する折り畳み自在のリンク機構と、前記座椅子のひじ掛
    けおよびその近傍に設けた前記駆動装置のコントロール
    機構とを具備したことを特徴とする折り畳み電動車椅
    子。
  2. 【請求項2】 基台と座椅子の座板間を、それら両側前
    後部位に、同長の平行リンクの両端を回動自在に各枢着
    することで連結し、前側の平行リンクの上部枢着点に下
    方に係合用切欠きを設けたストッパリンクの上端を回動
    自在に枢着すると共に、該ストッパリンクと前記座椅子
    の座板間に引張りばねを張設することでストッパリンク
    を前方へ引張る方向へばね力が付勢させてあり、かつ前
    記ストッパリンク下方の係合用切欠きを基台の後側の平
    行リンクの下部枢着点に設けられた軸へ係脱自在に係合
    するリンク機構を具備してなることを特徴とする請求項
    1記載の折り畳み電動車椅子。
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