JP2002173990A - 電磁波シールド壁の継ぎ構造 - Google Patents
電磁波シールド壁の継ぎ構造Info
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Abstract
敷設して仕上げ工事を不要にすることによって、建物に
おける電磁波シールド工事を専門工でなくても容易かつ
確実に施工できる低コスト、短工期の電磁波シールド壁
の継ぎ構造を提供する。 【解決手段】 並接した複数のパネル3、4を導電性支
持部材2で支持して表面を仕上げする電磁波シールド壁
1は、パネル基材8の表面に敷設される仕上材13を施
した導電板14を配置し、導電板14の端部15を導電
性支持部材2に接合させる押え金物6で押さえ、間隙1
6で押え金物6を導電性支持部材2に固着しており、導
電板14の端部をパネル基材8の小口面9を覆う導電体
10を介して導電性支持部材2に接合して、電磁波シー
ルド施工とその後における仕上材の施工を省略してい
る。
Description
の継ぎ構造に関し、特に仕上材を施した導電板をパネル
基材の表面に敷設し、導電性支持部材を介して互いに導
電接合することで電磁波シールド面を構成する電磁波シ
ールド壁の継ぎ構造に関する。
な輻射電波を遮断して内部の機器を誤動作から保護し、
反対に建築物内のコンピュータシステムや無線LANか
ら外部に情報が漏洩するのを遮断して情報セキュリテイ
を確保することが必須要件になっている。
等の導入が急速に展開されていることから、隣接した無
線LAN間に発生する通信キャリアの相互干渉が誘発さ
せるチャンネル不足を解消することが重要な課題になっ
ている。
築物の躯体及び窓や出入口等の開口部を、エキスパンド
メタル又は導電性不織布等を用いた電磁波シールド材で
構築して、建築物全体を電磁波シールド構造にすること
が行なわれており、1MHz〜10GHzにおいて40
dBの電磁波シールドを施すことが必要になっている。
システムの健全確実な作動を確保したり、機密漏洩を防
止するためには、建築物全体を所定の仕様で完全に電磁
波シールドしてしまうことが最善である。
ド処理は、部材同士の接続が比較的施工し易いパネル化
工法も採用されており、仕上材無しの金属パネルを施工
して、その後において電磁波シールド処置を含めた仕上
げ工事を行っている。
に示すように、下地として一般的な軽鉄(以下、LGS
と略称する)20に支持されたパネル21の上に、エキ
スパンドメタル、アルミシート、炭素繊維シート等の導
電性不織布から成るシールド用材料22を貼設し、この
端部を互いに50〜150mm程度の重合せ部23を設
けてから、この上にさらに導電性の粘着テープを貼り合
わせることで、電磁波シールド工事を施工している。
上に通常の仕上材処置を施しているものであるから、コ
ストアップと工期の長期化を招いている。
るために予め仕上げ材を塗布もしくは付着させた金属製
壁パネルを採用することも行われているが、パネル同士
の接続部やパネルの取付部において、導電状態を形成で
きない状況が発生すると、電磁波シールド性能が低下を
来すことになる。
程度以下でも許容される場合には、電気的に完全な接続
状態を確保しなくても、高周波帯域であればある程度の
電磁波シールド性能を確立できるが、20dB以上の電
磁波シールド性能を要求される場合には、電気的に充分
な接続を確保する必要がある。
ールド用部材の取り合い部における処理精度に大きく左
右されるが、重合せ部作業や電気的接続状態の確保は、
極めて面倒な処理であって施工者の熟練程度によって電
磁波シールド性能に大きな影響を与えることから慎重な
施工が行われ、結果的に大幅なコストアップと工期の長
期化を招いている。
に鑑みて改善を図ったものであり、仕上材を予め施した
導電部材をパネル基材に敷設して仕上げ工事を不要にす
ることによって、建物における電磁波シールド工事を専
門工でなくても容易かつ確実に施工できる低コスト、短
工期の電磁波シールド壁の継ぎ構造を提供している。
ルド壁の継ぎ構造は、基本的に、並接した複数のパネル
を導電性支持部材で支持して表面を仕上げする電磁波シ
ールド壁の継ぎ構造において、パネル基材の表面に敷設
される仕上材を施した導電板と、導電板の端部を導電性
支持部材に接合させる押え金物とで構成し、並接パネル
間で押え金物を導電性支持部材に固着しており、具体的
に、導電板の端部をパネル基材の小口面を覆う導電体を
介して導電性支持部材に接合することで、電磁波シール
ド施工とその後における仕上材の施工を省略している。
継ぎ構造は、並接した複数のパネルを導電性支持部材で
支持して表面を仕上げする電磁波シールド壁の継ぎ構造
において、パネル基材の表面に敷設される仕上材を施し
た導電板と、導電板の端部をパネル基材の小口面を覆う
導電体を介して導電性支持部材に接合させる押え金物と
で構成しており、並接パネル間で押え金物を導電性支持
部材に固着している。以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
電磁波シールド壁を斜視した実施の形態図である。
性支持部材を構成するLGS2の前面に並接したパネル
3、4を配置して構成されている。パネル3、4の表面
には、後述するように仕上材5が施工されており、仕上
材5は、パネル3、4間においてLGS2に沿った長手
形状に構成された押さえ金物6によって押さえられなが
ら、ビス7によってLGS2に固着されている。
の断面図であり、電磁波シールド壁の支持状態を示して
いる。
れて電磁波シールド壁1を構成している。
材にしている。パネル基材8の小口面9側には、金属製
の導電体10が上下方向に嵌合されており、導電体10
はコ字状に湾曲されて長手形状に構成されることで、パ
ネル基材8の小口面9と表面11及び裏面12の端部部
分を覆っている。
は、上記導電体10を含めて仕上材13を施した導電板
14で覆われている。導電板14の各端部15は、パネ
ル基材8の小口面9側に折曲げ込まれており、各パネル
間の間隙16において隣接している端部とお互いに重ね
合わされている。
端部15を押さえ込むように押さえ金物6を配置してあ
り、押さえ金物6はビス7によってLGS2に固着され
ている。これによって、両パネル3、4はLGS2に堅
固に固着されると同時に、導電板14を導電性支持部材
を構成するLGS2の金属面に接触させることで、並接
される各パネルで構成される電磁波シールド壁1は一体
の導電面を形成することになる。
て、パネル基材8の小口面9に嵌合された導電体10に
よってより確実な導電状態を形成している。
及び裏面12の端部部分を覆っている導電体10は、パ
ネル基材8における小口面9と表面11の端部部分にお
いて導電板14の各端部15と電気的な通電状態を確立
すると共に、パネル基材8における裏面12の端部部分
において導電性支持部材を構成するLGS2と電気的な
通電状態を確立している。
3の導電板14→パネル3の導電体10→LGS2→パ
ネル4の導電体10→パネル4の導電板14の順に、確
実な導電状態が確立されることから、電磁波シールド壁
1は一体の導電面を高精度に形成することになる。
ド壁の継ぎ構造は、並接した複数のパネルを導電性支持
部材で支持して表面を仕上げする電磁波シールド壁の継
ぎ構造において、パネル基材の表面に仕上材を施した導
電板を敷設し、導電板の端部をパネル基材の小口面を覆
う導電体を介して導電性支持部材に接合させるように押
え金物で押さえながら、並接パネル間で押え金物を導電
性支持部材に固着しているので、電磁波シールド工事と
仕上げ工事とを特別に実施することなく、電磁波シール
ド壁として一体の導電面を高精度に形成できる。
に説明してきたが、本発明による電磁波シールド構成面
は、上記実施の形態に何ら限定されるものでなく、パネ
ル基材、導電板、導電体及び仕上材等の材質あるいは押
さえ金物の形状についても発明の趣旨に反しない範囲に
おいて、各種の変更が可能であることは当然である。
造は、並接した複数のパネルを導電性支持部材で支持し
て表面を仕上げする電磁波シールド壁の継ぎ構造におい
て、パネル基材の表面に仕上材を施した導電板を敷設
し、導電板の端部をパネル基材の小口面を覆う導電体を
介して導電性支持部材に接合させるように押え金物で押
さえながら、並接パネル間で押え金物を導電性支持部材
に固着しているので、電磁波シールド壁として一体の導
電面を高精度に形成できると共に、下記の効果を奏して
いる。 電磁波シールドと仕上げ工事とを個別に実施する必
要がない。 電磁波シールド工事を専門工でなくても容易かつ確
実に施工できる。 低コスト、短工期で施工できる。 仕上げを通常の塗りや貼設で施工できる。 任意の仕上材を自由に選択できる。
ルド壁の実施形態斜視図
断面図
視図
ル、 5 仕上材、6 押さえ金物、 7 ビス、 8
パネル基材、 9 小口面、10 導電体、 11
パネル基材の表面、 12 パネル基材の裏面、13
仕上材、 14 導電板、 15 導電板の端部、 1
6 間隙、20 LGS、 21 パネル、 22 シ
ールド用材料、23 重合せ部、
Claims (2)
- 【請求項1】 並接した複数のパネルを導電性支持部材
で支持して表面を仕上げする電磁波シールド壁の継ぎ構
造であって、パネル基材の表面に敷設される仕上材を施
した導電板と、該導電板の端部を導電性支持部材に接合
させる押え金物とで構成し、並接パネル間で押え金物を
導電性支持部材に固着することを特徴とする電磁波シー
ルド壁の継ぎ構造。 - 【請求項2】 導電板の端部が、パネル基材の小口面を
覆う導電体を介して導電性支持部材に接合されることを
特徴とする請求項1に記載の電磁波シールド壁の継ぎ構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000372221A JP4356235B2 (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 電磁波シールド壁の継ぎ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000372221A JP4356235B2 (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 電磁波シールド壁の継ぎ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002173990A true JP2002173990A (ja) | 2002-06-21 |
JP4356235B2 JP4356235B2 (ja) | 2009-11-04 |
Family
ID=18841801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000372221A Expired - Lifetime JP4356235B2 (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 電磁波シールド壁の継ぎ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4356235B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005091694A1 (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Kazumune Fujii | 電磁波シールド材の取付構造及びそれを用いた電磁波シールド構造 |
JP2010219149A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Kumagai Gumi Co Ltd | 電磁シールド構造 |
CN106930466A (zh) * | 2017-03-20 | 2017-07-07 | 肖文华 | 一种电磁屏蔽墙板及其制造方法 |
-
2000
- 2000-12-07 JP JP2000372221A patent/JP4356235B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005091694A1 (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Kazumune Fujii | 電磁波シールド材の取付構造及びそれを用いた電磁波シールド構造 |
JP2010219149A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Kumagai Gumi Co Ltd | 電磁シールド構造 |
CN106930466A (zh) * | 2017-03-20 | 2017-07-07 | 肖文华 | 一种电磁屏蔽墙板及其制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4356235B2 (ja) | 2009-11-04 |
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