JP2002173891A - 再生可能な表紙用紙 - Google Patents

再生可能な表紙用紙

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JP2002173891A
JP2002173891A JP2000375011A JP2000375011A JP2002173891A JP 2002173891 A JP2002173891 A JP 2002173891A JP 2000375011 A JP2000375011 A JP 2000375011A JP 2000375011 A JP2000375011 A JP 2000375011A JP 2002173891 A JP2002173891 A JP 2002173891A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製本までの各製造工程でのロスを再資源化可能
にすると共に、出版物そのものの再資源化を可能とする
ことのできる再生可能な表紙用紙を提供する。 【解決手段】繊維100重量部に対して1〜50重量部
の樹脂を含浸させた樹脂含浸紙の少なくとも一方の面
に、顔料100重量部に対しバインダー5〜50重量部
からなる顔料コート層を5〜50g/m設けてなる表
紙用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生可能な用紙に
関し、特に、教科書等の出版物の表紙として使用するこ
とができると共に、離解・再生し得る表紙用紙に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来、省資源、省エネルギーの観点から紙
類の再生再利用が望まれており、近年は再生を行ってい
なかった樹脂含浸紙であるクリーンペーパー(無塵紙)
や背貼用原紙にも再生再利用の要望が及びつつある(特
開平11−107196号公報、特開2000−168
267号公報)。一方、教科書等の出版物の表紙用紙と
しては、従来、顔料コートを行った樹脂含浸紙が使用さ
れている。しかしながらこれらの紙は樹脂が含有されて
いるので強度面に優れ印刷適性も良好であるが、水中で
離解し難いために出版物の再生処理は難しく、一つずつ
その表紙を取り外して本文用紙のみを再生処理しなけれ
ばならないという欠点があり、事実上再生処理は不可能
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
環境問題、特にグリーン調達やリサイクル運動への配慮
から、出版物の製造時に発生するロス部分はもとより、
出版物そのものを再生可能とすることが大きな課題とな
るに至り、高強度であり再生が可能な表紙用紙の開発が
強く求められるようになった。従って本発明の目的は、
製本までの各製造工程でのロスを再資源化可能にすると
共に、出版物そのものの再資源化を可能とすることので
きる再生可能な表紙用紙を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
繊維100重量部に対して1〜50重量部の樹脂を含浸
させた樹脂含浸紙の少なくとも一方の面に、顔料100
重量部に対しバインダー5〜50重量部からなる顔料コ
ート層を固形分で5〜50g/m設けたことを特徴と
する再生可能な表紙用紙によって達成された。本発明に
おいては、特に、上記顔料コート層中バインダーとし
て、水溶性のバインダーと非水溶性バインダーの混合バ
インダーを使用することが好ましい。また、前記表紙用
紙は、スーパーカレンダー処理を施したりエンボス処理
を施して用いることもできる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で使用する樹脂含浸紙は、
湿式抄紙法によって得られるシートに樹脂を含浸するこ
とにより得られる。また、本発明においては、樹脂含浸
処理を行った上記樹脂含浸紙の印刷適性を向上させるた
めに、樹脂含浸紙の少なくとも一方の面に、顔料100
重量部に対しバインダー5〜50重量部からなる顔料コ
ート層を固形分で5〜50g/m設ける。
【0006】本発明に使用される繊維は、木材繊維から
なる木材パルプ、靭皮繊維・雁皮繊維等の非木材パル
プ、ナイロン繊維・レーヨン繊維・ビニロン繊維・ポリ
エステル繊維などの合成繊維、フィブリル化したポリエ
チレンに代表される合成パルプ等、一般の紙原料として
使用されるものであるが、特に、離解性を高める観点か
ら木材パルプを使用することが好ましい。
【0007】本発明においては、抄紙時における断紙や
含浸時の紙ムケなどを防止するために適宜乾燥紙力増強
剤を使用することができる。本発明に使用する乾燥紙力
増強剤としては、でんぷん(酸化でんぷん、カルボキシ
ル化でんぷん、エステル化でんぷん、カチオン化でんぷ
ん等の変性でんぷんも含む)、植物ガム、ポリアクリル
アミド(アニオン性、カチオン性、両性)、ポリビニル
アルコール、カルボキシメチルセルロースなどが挙げら
れるが、特にでんぷん、ポリアクリルアミドを使用する
ことが好ましい。
【0008】これらの乾燥紙力増強剤は2種以上を併用
しても良い。乾燥紙力増強剤は繊維100重量部に対し
て0.01〜25重量部添加することが好ましい。ま
た、必要に応じて、クレー、炭酸カルシウム、二酸化チ
タン、タルク、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム等の顔料、染料、硫酸バンドや湿潤紙力増強剤など、
一般の抄紙に使用される薬品も離解性を妨げない範囲で
併用することができる。
【0009】本発明に使用される含浸樹脂としては、ス
チレンブタジエン共重合体、アクリロニトリルブタジエ
ン共重合体、メタクリル酸ブタジエン共重合体、ポリウ
レタン、アクリル酸エステル共重合体、スチレン/アク
リル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢
酸ビニル共重合体等の樹脂が挙げられる。これらの樹脂
は2種以上を併用しても良い。本発明においては、含浸
樹脂は、繊維100重量部に対して1〜50重量部含浸
する。含浸樹脂が1重量部より少ないと繊維の固定が不
十分になるので表紙としたときの強度が不十分となる。
また50重量部以上に含浸量を増やすと再生時の離解性
が悪くなる。また含浸樹脂には、必要に応じてサイズ
剤、着色剤、消泡剤、湿潤剤等を添加することができ
る。本発明においては湿式抄紙法によって得られたシー
トに少なくとも一方の面から樹脂を含浸させて樹脂含浸
紙を得、この樹脂含浸紙に顔料コート剤を塗布する。樹
脂含浸紙の米坪量は50g/m〜500g/mが好
ましい。
【0010】本発明の顔料コート層に使用される顔料と
しては、クレー、炭酸カルシウム、二酸化チタン、タル
ク、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機
顔料、および、尿素樹脂、スチレン樹脂、メタクリル酸
樹脂などの有機顔料が挙げられる。
【0011】顔料コート層に使用されるバインダーとし
ては、水溶性バインダー及び非水溶性バインダーが挙げ
られる。水溶性バインダーとしては、でんぷん(酸化で
んぷん、カルボキシル化でんぷん、エステル化でんぷ
ん、カチオン化でんぷん等の変性でんぷんも含む)、カ
ゼイン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセル
ロースなどが挙げられ、非水溶性バインダーとしては、
スチレンブタジエン共重合体、アクリロニトリルブタジ
エン共重合体、メタクリル酸ブタジエン共重合体、ポリ
ウレタン、アクリル酸エステル共重合体、スチレン/ア
クリル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン
酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。これらのバイン
ダーは単独で使用しても2種以上を併用しても良い。本
発明においては、特に離解性を高める観点から、水溶性
バインダーと非水溶性バインダーを併用することが好ま
しい。
【0012】本発明においては、顔料100重量部に対
してバインダー5〜50重量部を混合することにより顔
料コート剤を調製し、樹脂含浸紙の少なくとも一方の面
に固形分で5〜50g/m塗布する。混合するバイン
ダーの量が5重量部より少ないと、顔料コート層面への
印刷時及び表紙用紙としての使用時における表面強度が
不十分となり、50重量部より多いと良好な離解性能が
得られない。また、顔料コート剤の塗布量が固型分で5
g/mより少ないと良好な印刷適性が得られず、顔料
コート剤の塗布量が固形分で50g/mより多くても
印刷適性の向上は頭打ちとなり、薬剤を多く使用するた
め経済面でも不利であるばかりでなく、離解性に問題を
生じたり、表紙を折り曲げたときに顔料コート層の割れ
が生じる等の問題が発生する。顔料コート剤には必要に
応じて、分散剤、保水剤、耐水化剤、潤滑剤、増粘剤、
消泡剤、着色剤、印刷適性向上剤等を添加することがで
きる。
【0013】本発明の表紙用紙は、前記した如く湿式抄
紙法によって得られたシートに、含浸樹脂を繊維100
重量部に対して1〜50重量部となるように、少なくと
も一方の面から含浸させて米坪量50g/m〜500
g/mの樹脂含浸紙を得、この樹脂含浸紙に顔料コー
ト剤を固形分で5〜50g/mとなるように塗布する
ことによって得ることができる。
【0014】本発明における樹脂の含浸は、抄紙工程中
にオンマシンでのサイズプレスなどを用いて行っても、
いったん紙を巻き取った後、オフラインの含浸機など用
いて行ってもよい。本発明の顔料コート剤の塗布は、樹
脂含浸紙抄紙後に、抄紙工程中にオンマシンでブレード
コーターやエアーナイフコーター等を用いて行っても、
一旦紙を巻き取った後オフラインのブレードコーター、
エアーナイフコーター、マイヤーバーコーター等の塗工
機を用いて行ってもよい。こうして得た表紙用紙の風合
い、光沢等を変化させる為に、必要に応じてスーパーカ
レンダー掛けをしたりエンボス処理を行ってもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明の表紙用紙は、前記構成をとるこ
とにより、強度的に優れ、印刷適性が良好であり、離解
性が良好であるため、再生化が容易である。従って、製
造工程で生じるクズ紙(ロス)を再生使用することがで
きるだけでなく、再生可能紙を使用した出版物を丸ごと
再生することを可能とするので、省エネルギー省資源時
代の表紙用紙として最適である。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
尚、耐折強さ、引裂強さ、印刷適性、離解性試験は以下
のようにして行った。また、配合量はことわりの無い限
り固形重量部を表す。耐折強さ :JISP8115に準じて、表紙用紙の縦及
び横方向の耐折強さを測定した。引裂強さ :JISP8116に準じて、表紙用紙の縦及
び横方向の引裂強さを測定した。
【0017】印刷適性:RIテスター((株)明製作所
製)を用い、黒色インキ(SMXタックグレード 1
0:東洋インキ製造(株)製)1.0gを練った後、2
5cm×21cmの大きさの試料の顔料コート層面に4
0rpmの速度で印刷を行った。この時の印刷面を観察
し、インキが十分受理されておりなおかつ印刷面にムラ
及び紙ムケがないものを良好、インキの受理が不十分あ
るいは印刷面にムラや紙ムケが見られるものを不良とし
た。
【0018】離解性試験 試料を1.5cm角に裁断し、これをTAPPI標準離
解機に1.2%濃度となるように投入した後、3,00
0rpmで10分間離解した。こうして得られた試料分
散液から手抄きシートを作製し、目視にて、シート中に
未離解物が見られないものを離解性良好、未離解物が残
存しているものを離解性不良とした。
【0019】実施例1.木材パルプ(N−BKP100
%)をカナディアンスタンダードフリーネスが500m
lになるように叩解した。得られたパルプ100重量部
に対して乾燥紙力増強剤としてカチオン化でんぷん(ア
ミロファックスT−2200:松谷化学工業(株)製)
0.3重量部を添加し、紙料を調製した。この紙料から
長網抄紙機を用いてシートを作製し、この時、サイズプ
レスを用いてアクリル酸エステル共重合体(プライマル
B−15:日本アクリル(株)製)とエチレン酢酸ビニ
ル共重合体(スミカフレックスSF−751:住友化学
工業(株)製)を固形分で1:1になるよう混合した含
浸樹脂液を、繊維100重量部に対し含浸樹脂6重量部
となるように含浸させて225g/mの樹脂含浸紙を
得た。
【0020】次に、得られた樹脂含浸紙の一方の面に、
エアーナイフコーターを用いて、炭酸カルシウム(タマ
パールTP−222H:奥多摩工業(株)製)20重量
部、カオリンクレー(エンゲルハード社製)80重量
部、水溶性バインダーとして酸化でんぷん(エースA:
王子コーンスターチ(株)製)4重量部、非水溶性バイ
ンダーとしてスチレンブタジエン共重合体(SN−30
9R:日本エイアンドエル(株)製)14重量部、耐水
化剤(スミレーズレジン636:住友化学工業(株)
製)0.2重量部を混合した顔料コート剤液を、固形分
で10g/mとなるように塗布し、本発明の表紙用紙
を得た。得られた表紙用紙の米坪量、耐折強さ、引裂強
さ、印刷適性及び離解性の試験結果を表1に示す。
【0021】実施例2.木材パルプ(N−BKP100
%)をカナディアンスタンダードフリーネスが500m
lになるように叩解した。得られたパルプ100重量部
に対して乾燥紙力増強剤としてポリアクリルアミド(ポ
リマロン191:荒川化学工業(株)製)0.3重量部
を添加し紙料を調製した。この紙料から長網抄紙機を用
いてシートを作製し、この時、サイズプレスを用いてア
クリル酸エステル共重合体(ニューコートMT−900
0:新中村化学工業(株)製)を繊維100重量部に対
し含浸樹脂6重量部となるように含浸させて225g/
の樹脂含浸紙を得た。
【0022】次に、得られた樹脂含浸紙の一方の面に、
エアーナイフコーターを用いて、炭酸カルシウム(タマ
パールTP−222H:奥多摩工業(株)製)20重量
部、カオリンクレー(エンゲルハード社製)80重量
部、水溶性バインダーとして酸化でんぷん(エースA:
王子コーンスターチ(株)製)4重量部、非水溶性バイ
ンダーとしてスチレンブタジエン共重合体(SN−30
9R:日本エイアンドエル(株)製)14重量部、耐水
化剤(スミレーズレジン636:住友化学工業(株)
製)0.2重量部を混合した顔料コート剤液を、固形分
で10g/mとなるように塗布し、本発明の表紙用紙
を得た。得られた表紙用紙の米坪量、耐折強さ、引裂強
さ、印刷適性及び離解性の試験結果を表1に示す。
【0023】実施例3.木材パルプ(N−BKP100
%)をカナディアンスタンダードフリーネスが500m
lとなるように叩解した。得られたパルプ100重量部
に対して乾燥紙力増強剤としてカチオン化でんぷん(ア
ミロファックスT−2200:松谷化学工業(株)製)
0.3重量部を添加し、紙料を調製した。この紙料から
長網抄紙機を用いてシートを作製し、この時、サイズプ
レスを用いてアクリル酸エステル共重合体(プライマル
B−15:日本アクリル(株)製)とエチレン酢酸ビニ
ル共重合体(スミカフレックスSF−751:住友化学
工業(株)製)を固形分で1:1になるように混合した
含浸樹脂液を、繊維100重量部に対し含浸樹脂6重量
部となるように含浸させて225g/mの樹脂含浸紙
を得た。
【0024】次に、得られた樹脂含浸紙の一方の面に、
エアーナイフコーターを用いて、炭酸カルシウム(タマ
パールTP−222H:奥多摩工業(株)製)20重量
部、カオリンクレー(エンゲルハード社製)80重量
部、水溶性バインダーとしてカゼイン6重量部、非水溶
性バインダーとしてエチレン酢酸ビニル共重合体(スミ
カフレックスSF−400:住友化学工業(株)製)1
4重量部、耐水化剤(スミレーズレジン636:住友化
学工業(株)製)0.2重量部を混合した顔料コート剤
液を、固形分で10g/mとなるよう塗布し、本発明
の表紙用紙を得た。得られた表紙用紙の米坪量、耐折強
さ、引裂強さ、印刷適性及び離解性の試験結果を表1に
示す。
【0025】実施例4.木材パルプ(N−BKP100
%)をカナディアンスタンダードフリーネスが500m
lになるように叩解した。得られたパルプ100重量部
に対して乾燥紙力増強剤としてカチオン化でんぷん(ア
ミロファックスT−2200:松谷化学工業(株)製)
0.3重量部を添加し、紙料を調製した。この紙料から
長網抄紙機を用いてシートを作製し、この時、サイズプ
レスを用いてアクリル酸エステル共重合体(プライマル
B−15:日本アクリル(株)製)とエチレン酢酸ビニ
ル共重合体(スミカフレックスSF−751:住友化学
工業(株)製)を固形分で1:1となるよう混合した含
浸樹脂液を、繊維100重量部に対し含浸樹脂6重量部
の割合となるように含浸させて225g/mの樹脂含
浸紙を得た。
【0026】次に、得られた樹脂含浸紙の一方の面に、
エアーナイフコーターを用いて、炭酸カルシウム(タマ
パールTP−222H:奥多摩工業(株)製)20重量
部、カオリンクレー(エンゲルハード社製)80重量
部、水溶性バインダーとして酸化でんぷん(エースA:
王子コーンスターチ(株)製)8重量部、非水溶性バイ
ンダーとしてスチレンブタジエン共重合体(SN−30
9R:日本エイアンドエル(株)製)22重量部、耐水
化剤(スミレーズレジン636:住友化学工業(株)
製)0.2重量部を混合した顔料コート剤液を、固形分
で20g/mとなるように塗布し、本発明の表紙用紙
を得た。得られた表紙用紙の米坪量、耐折強さ、引裂強
さ、印刷適性及び離解性の試験結果を表1に示す。
【0027】実施例5.実施例1と全く同様にして得た
シートにスーパーカレンダー処理を行い本発明の表紙用
紙を得た。得られた表紙用紙の米坪量、耐折強さ、引裂
強さ、印刷適性及び離解性の試験結果を表1に示す。 実施例6.実施例1と全く同様にして得たシートの顔料
コート面に、布目柄のエンボス処理を行って本発明の表
紙用紙を得た。得られた表紙用紙の米坪量、耐折強さ、
引裂強さ、印刷適性及び離解性の試験結果を表1に示
す。
【0028】比較例1.実施例1で用いたカチオン化で
んぷん0.3重量部の代わりに、湿潤紙力増強剤である
エポキシ化ポリアミド樹脂(スミレーズレジン675:
住友化学工業(株)製)を0.4重量部添加した他は、
実施例1と全く同様にして表紙用紙を作製した。得られ
た表紙用紙の米坪量、耐折強さ、引裂強さ、印刷適性及
び離解性の試験結果を表1に示す。
【0029】比較例2.木材パルプ(N−BKP100
%)をカナディアンスタンダードフリーネスが500m
lになるように叩解した。得られたパルプ100重量部
に対して乾燥紙力増強剤としてカチオン化でんぷん(ア
ミロファックスT−2200:松谷化学工業(株)製)
0.3重量部を添加し、紙料を調製した。この紙料から
長網抄紙機を用いてシートを作製し、この時、サイズプ
レスを用いてアクリル酸エステル共重合体(プライマル
B−15:日本アクリル(株)製)とエチレン酢酸ビニ
ル共重合体(スミカフレックスSF−751:住友化学
工業(株)製)を固形分で1:1となるよう混合した含
浸樹脂液を、繊維100重量部に対し含浸樹脂の6重量
部となるように含浸させて225g/mの樹脂含浸紙
を得た。
【0030】次に、得られた樹脂含浸紙の一方の面に、
エアーナイフコーターを用いて炭酸カルシウム(タマパ
ールTP−222H:奥多摩工業(株)製)20重量
部、カオリンクレー(エンゲルハード社製)80重量
部、非水溶性バインダーとしてスチレンブタジエン共重
合体(SN−309R:日本エイアンドエル(株)製)
200重量部、耐水化剤(スミレーズレジン36:住友
化学工業(株)製)0.2重量部を混合した顔料コート
剤液を、固型分で60g/mとなるように塗布し、本
発明の表紙用紙を得た。得られた表紙用紙の米坪量、耐
折強さ、引裂強さ、印刷適性及び離解性の試験結果を表
1に示す。
【0031】
【表1】 表1の結果から明らかな如く、本発明の表紙用紙は、印
刷適性が良好であるのみならず、強度及び離解性も十分
であり、そのまま再生工程に回して再使用することので
きることが確認された。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維100重量部に対して1〜50重量
    部の樹脂を含浸させた樹脂含浸紙の少なくとも一方の面
    に、顔料100重量部に対しバインダー5〜50重量部
    からなる顔料コート層を固形分で5〜50g/m設け
    たことを特徴とする再生可能な表紙用紙。
  2. 【請求項2】 顔料コート層中のバインダーが、水溶性
    バインダーと非水溶性バインダーの混合バインダーであ
    る、請求項1に記載された再生可能な表紙用紙。
  3. 【請求項3】 前記表紙用紙が、スーパーカレンダー処
    理を施されてなる請求項1又は2に記載された再生可能
    な表紙用紙。
  4. 【請求項4】 前記表紙用紙が、エンボス処理を施され
    てなる請求項1又は2に記載された再生可能な表紙用
    紙。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008266866A (ja) * 2007-03-29 2008-11-06 Hokuetsu Paper Mills Ltd 強耐折強度紙

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05195491A (ja) * 1992-01-23 1993-08-03 Tokushu Seishi Kk 樹脂含浸紙及びこれを基紙とした顔料塗工紙

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