JP2002171063A - 多層フレキシブル配線板 - Google Patents

多層フレキシブル配線板

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JP2002171063A
JP2002171063A JP2000366675A JP2000366675A JP2002171063A JP 2002171063 A JP2002171063 A JP 2002171063A JP 2000366675 A JP2000366675 A JP 2000366675A JP 2000366675 A JP2000366675 A JP 2000366675A JP 2002171063 A JP2002171063 A JP 2002171063A
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flexible
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Yukio Anzai
幸雄 安西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反りや筋などの変形の無い多層フレキシブル配
線板を作成する。 【解決手段】本発明の多層フレキシブル配線板1では、
第一のフレキシブル基板素片10の表面の、第二のフレ
キシブル基板素片20の存する積層部分36と、第二の
フレキシブル基板素片20の存しない露出部分37との
境界を構成する、第二のフレキシブル基板素片20の縁
部分に波状の部分35が設けられている。従って、第
一、第二のフレキシブル基板素片10、20を加熱押圧
によって接続する際に、第一のフレキシブル基板素片1
0表面の積層部分36と露出部分37の境界に働く応力
が、波状の部分で緩和され、得られる多層フレキシブル
配線板1の表面に、反りや筋状の変形部分が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブル配線板
の技術分野に係り、特に、フレキシブル基板素片を複数
枚積層させて成る、多層フレキシブル配線板の技術分野
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、所望形状にパターニングされ
た配線膜を有するフレキシブル配線板は多用されてお
り、近年では、単層構造のフレキシブル基板素片を複数
枚接続して成る多層フレキシブル配線板が用いられてい
る。
【0003】図4を用いてフレキシブル基板素片同士を
接続し、従来技術の多層フレキシブル配線板を製造する
工程を説明する。図4(a)の符号110と符号120
は、それぞれ単層構造の第一、第二のフレキシブル基板
素片を示している。これらのフレキシブル基板素片11
0、120は、ベースフィルム111、121と、ベー
スフィルム111、121表面に配置された金属配線1
15、125とを有しており、金属配線115、125
は、それぞれ金属配線115、125の幅広の部分から
成る接続部115a、125aと、幅狭の部分から成る
配線部115b、125bとで構成されている。
【0004】第一、第二のフレキシブル基板素片11
0、120のうち、第一のフレキシブル基板素片110
の金属配線115が配置されたベースフィルム111の
表面には、カバーフィルム116が配置されている。第
一のフレキシブル基板素片110のベースフィルム11
1とカバーフィルム116には、それぞれ金属配線11
5の接続部115aの位置する部分に開口113、11
9が設けられており、各開口113、119の底面には
接続部115aが露出している。
【0005】第一、第二のフレキシブル基板素片11
0、120同士を接続するには、先ず、第一のフレキシ
ブル基板素片110のカバーフィルム116と、第二の
フレキシブル基板素片120のベースフィルム121の
金属配線125が形成された側の表面とを互いに向かい
合わせて配置し、第二のフレキシブル基板素片120の
金属配線125の接続部125aと、第一のフレキシブ
ル基板素片110のカバーフィルム116の開口119
とが互いに向かい合うように位置合わせをする(図4
(a))。
【0006】次いで、第一のフレキシブル基板素片11
0のカバーフィルム116に、第二のフレキシブル基板
素片120の金属配線125を押し当てる(図4
(b))。この状態では、第二のフレキシブル基板素片
120の金属配線125のうち、配線部125bはカバ
ーフィルム116の表面に密着されるが、接続部125
aは、カバーフィルム116の開口119の底面に露出
する接続部115aと相対して配置される。
【0007】図5はこの状態の第一、第二のフレキシブ
ル基板素片110、120を示した平面図である。第
一、第二のフレキシブル基板素片110、120の平面
形状はそれぞれ異なり、図4(a)に示す状態では、第
一、第二のフレキシブル基板素片110、120がそれ
ぞれ部分的に重ね合されている。
【0008】この状態で、全体を加熱しながら押圧する
と、第二のフレキシブル基板素片120の金属配線12
5の配線部125bが加熱によって軟化したカバーフィ
ルム116に潜り込むと共に、接続部125aがカバー
フィルム116の開口119内に挿入され、その開口1
19底面に露出する接続部115a表面に当接される。
【0009】第一のフレキシブル基板素片110のカバ
ーフィルム116は、加熱されると接着性を発現する性
質を有しているので、加熱によってカバーフィルム11
6が接着性を発現し、カバーフィルム116を介して第
一、第二のフレキシブル基板素片110、120が互い
に貼り合わされる。
【0010】図4(c)の符号101は第一、第二のフ
レキシブル基板素片110、120が貼り合わされて成
る、多層フレキシブル配線板を示している。同図の符号
116は、第一のフレキシブル基板素片110の表面
に、前記第二のフレキシブル基板素片120の一部が貼
付された積層部分を示しており、その積層部分116で
は、カバーフィルム116を介して第一、第二のフレキ
シブル基板素片110、120が機械的に接続されてい
る。
【0011】また、その積層部分116では、第二のフ
レキシブル基板素片120の接続部125aが第一のフ
レキシブル基板素片110の接続部115aに当接され
ているので、第一、第二のフレキシブル基板素片11
0、120が電気的にも接続されている。
【0012】このように、第一のフレキシブル基板素片
110の表面に、第二のフレキシブル基板素片120の
一部を貼付することで、互いに異なる平面形状のフレキ
シブル基板素片同士を接続し、複雑な形状の多層フレキ
シブル配線板を容易に得ることができる。
【0013】しかしながら、上記のように、第一のフレ
キシブル基板素片110の一部に第二のフレキシブル基
板素片120を加熱押圧により接続する場合、第一のフ
レキシブル基板素片110表面のうち、第二のフレキシ
ブル基板素片120が存する積層部分116と、第二の
フレキシブル基板素片120の存しない露出部分117
との境界135の延長線上に筋状の変形部分が生じた
り、その露出部分117が反りかえったりする場合があ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合を解決するために創作されたものであり、その
目的は、フレキシブル基板素片同士を部分的に重ねあわ
せて接続し、多層フレキシブル配線板とする工程におい
て、得られる多層フレキシブル配線板に反り等の変形が
生じない技術を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者等が調査研究を重ねた結果、加熱押圧の際
にカバーフィルムに生じる応力や、加熱終了後の温度低
下に伴う体積収縮により、カバーフィルムに発生する内
部応力が、積層部分と露出部分の境界に集中し、その境
界に沿って働くことでカバーフィルムの露出部に変形が
生じると推測し、積層部分と露出部分の境界に、波状の
部分や膨出部を設け、その境界に働く応力を緩和させる
方法を見出した。
【0016】かかる知見に基づいて成された請求項1記
載の発明は、第一のフレキシブル基板素片と、前記第一
のフレキシブル基板素片上に、少なくとも一部が貼付さ
れた第二のフレキシブル基板素片とを有し、前記第一の
フレキシブル基板素片の金属配線と、前記第二のフレキ
シブル基板素片の金属配線が、電気的に接続された多層
フレキシブル配線板であって、前記第一のフレキシブル
基板素片の表面は、前記第二のフレキシブル基板素片が
存する積層部分と、前記第二のフレキシブル基板素片が
存しない露出部分とに分けられ、前記第二のフレキシブ
ル基板素片の縁のうち、前記積層部分と前記露出部分と
の境界を形成する部分の少なくとも一部が波状にされた
多層フレキシブル配線板である。請求項2記載の発明
は、請求項1記載の多層フレキシブル配線板であって、
前記第二のフレキシブル基板素片の縁の平面形状を構成
する辺のうち、前記波状にされた部分が存する辺に沿っ
た長さは、前記波状にされた部分が存する辺の両端を結
ぶ直線の長さよりも長くされた多層フレキシブル配線板
である。請求項3記載の発明は、第一のフレキシブル基
板素片と、前記第一のフレキシブル基板素片上に、少な
くとも一部が貼付された第二のフレキシブル基板素片と
を有し、前記第一のフレキシブル基板素片の金属配線
と、前記第二のフレキシブル基板素片の金属配線が、電
気的に接続された多層フレキシブル配線板であって、前
記第一のフレキシブル基板素片の表面は、前記第二のフ
レキシブル基板素片が存する積層部分と、前記第二のフ
レキシブル基板素片が存しない露出部分とに分けられ、
前記第二のフレキシブル基板素片の縁のうち、前記積層
部分と前記露出部分との境界を形成する部分の少なくと
も一つの角部は、外側へ略円形に膨出する多層フレキシ
ブル配線板である。
【0017】本発明は上記のように構成されており、第
二のフレキシブル基板素片の少なくとも一部を第一のフ
レキシブル基板素片表面に重ねあわせた状態で加熱押圧
を行う場合に、第一のフレキシブル基板素片表面の積層
部分と、露出部分との境界に沿って働く応力は、その境
界を形成する第二のフレキシブル基板素片の縁の波状に
された部分で分散、又は、相殺される。
【0018】従って、第一のフレキシブル基板素片の表
面に働く応力が緩和されるので、露出部分に変形が生じ
難い。本発明のフレキシブル基板素片の波状にされた部
分とは、曲線から成る凹凸が1つ以上連続して配置され
てなるものの他にも、直線から成る凹凸が1つ以上連続
して配置された所謂鋸歯状のものも含まれる。
【0019】境界を形成する第二のフレキシブル基板素
片の縁のうち、その平面形状が凹角(内角の大きさが1
80度以上)の部分では、その凹角を構成する2つの辺
の延長線上に沿って応力が働くが、これらの辺の凹角に
向かって延びる延長線上には積層部分が位置しており、
積層部分では応力が打ち消されるので、凹角の部分、及
び、その周辺に位置する露出部には変形が生じ難い。
【0020】しかしながら、境界を形成する第二のフレ
キシブル基板素片の縁のうち、その平面形状が凸角(内
角の大きさが180度未満)の部分では、その凸角を構
成する二辺の延長線のうち、凸角の方向へ延びる延長線
上には積層部分ではなく、露出が位置しているので、凸
角に向かって延びる延長線上に沿って働く応力が打ち消
されず、その延長線上に沿って変形部分が生じやすい。
従って、特に、境界の平面形状が凸角となる部分、もし
くは、その周辺に波状の部分を配置すれば、露出部分に
生じる変形をより効果的に防止することができる。
【0021】また、境界を形成する第二のフレキシブル
基板素片の縁に波状の部分が存しない場合であっても、
その縁の平面形状が凸角の部分が、略円形に膨出してい
る場合には、その凸角の部分に働く応力が分散されるの
で、第一のフレキシブル基板素片の露出部分に筋状の変
形部分が生じない。
【0022】上記のような波状の部分や膨出する角部を
縁に有する第二のフレキシブル基板素片を作成する方法
としては、例えば、第二のフレキシブル基板素片よりも
平面形状の大きいフレキシブル基板素片を用意し、その
フレキシブル基板素片を型などを用いて所望形状に打ち
抜き、第二のフレキシブル基板素片とする方法がある。
また、本発明の多層フレキシブル配線板の露出部分に、
他のフレキシブル基板素片を貼付することも可能であ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の多層フレキシブル
配線板を図面を用いて説明する。図1(a)の符号10
と符号20は、それぞれ第一、第二のフレキシブル基板
素片を示している。第一、第二のフレキシブル基板素片
10、20は、ベースフィルム11、21と、ベースフ
ィルム11、21表面に配置された金属配線15、25
とを有している。
【0024】第一、第二のフレキシブル基板素片10、
20の金属配線15、25は、金属配線15、25の幅
広の部分から成る接続部15a、25aと、幅狭の部分
から成る配線部15b、25bとで構成されている。こ
れらのフレキシブル基板素片10、20のうち、第一の
フレキシブル基板素片10のベースフィルム11の金属
配線15が位置する側の表面には、カバーフィルム16
が形成されている。
【0025】第一のフレキシブル基板素片10のカバー
フィルム16とベースフィルム11には、それぞれ金属
配線15の接続部15aが位置する部分に開口13、1
9が設けられており、これらの開口13、19の底面に
は接続部15aが露出している。
【0026】上記のような第一、第二のフレキシブル基
板素片10、20を接続し、多層フレキシブル配線板を
作成するには、先ず、図1(a)に示したように、第一
のフレキシブル基板素片10のカバーフィルム16と、
第二のフレキシブル基板素片20の金属配線25が配置
された側の表面とを向かい合わせて配置し、カバーフィ
ルム16の開口19と、第二のフレキシブル基板素片2
0の金属配線25の接続部25aとが互いに向かい合う
ように位置合わせをする。
【0027】次いで、第一のフレキシブル基板素片10
のカバーフィルム16の表面に、第二のフレキシブル基
板素片20の金属配線25を押し当てる(図1
(b))。この状態では、第二のフレキシブル基板素片
20の金属配線25のうち、配線部25bはカバーフィ
ルム16の表面に密着されるが、接続部25aは、カバ
ーフィルム16の開口19と向かいあっている。
【0028】図2はその状態の第一、第二のフレキシブ
ル基板素片10、20の平面図であり、第二のフレキシ
ブル基板素片20の一部分が、第一のフレキシブル基板
素片10のカバーフィルム16の表面に重ね合されてい
る。
【0029】図2の符号36は、第一のフレキシブル基
板素片10のカバーフィルム16表面のうち、第二のフ
レキシブル基板素片20が重ね合された積層部分を示し
ており、この積層部分36以外の部分には、カバーフィ
ルム16が露出している。同図2の符号37はその露出
部分を示している。
【0030】この積層部分36と露出部分37との境界
を形成する第二のフレキシブル基板素片20の縁には、
その平面形状が波状となる部分が設けられている。同図
の符号35はその波状の部分を示している。
【0031】この状態で、第二のフレキシブル基板素片
20を第一のフレキシブル基板素片10に押し付けなが
ら所定時間加熱すると、カバーフィルム16が軟化し、
第二のフレキシブル基板素片20の金属配線25のう
ち、配線部25bが軟化したカバーフィルム16に潜り
込むと共に、接続部25aがカバーフィルム16の開口
19に挿入され、その開口19底面に位置する第一のフ
レキシブル基板素片10の接続部15aに当接される。
【0032】このとき、カバーフィルム16表面の積層
部分36に加えられた圧力によって、積層部分36と露
出部分37との境界に応力が発生するが、その応力が波
状の部分35で分散、又は、相殺されるので、カバーフ
ィルム16表面の露出部分37に変形が殆ど生じない。
【0033】また、カバーフィルム16は、加熱により
接着性を発現する樹脂を含有しているので、加熱によっ
てカバーフィルム16の接着性が発現し、第一、第二の
フレキシブル基板素片10、20が、その積層部分36
に位置するカバーフィルム16を介して貼り合わされ
る。
【0034】図1(c)の符号1は第一、第二のフレキ
シブル基板素片10、20が上記加熱押圧によって貼り
合わされてなる多層フレキシブル配線板を示している。
加熱押圧終了後、温度低下に伴う体積の収縮によってカ
バーフィルム16に生じた内部応力が、積層部分36と
露出部分37との境界に働くが、加熱押圧の際と同様
に、その内部応力が第二のフレキシブル基板素片20の
縁の波上の部分35で緩和される。従って、得られる多
層フレキシブル配線板1には、反りや筋状の変形などが
生じず、外形精度の高いものになる。
【0035】この多層フレキシブル配線板1では、第二
のフレキシブル基板素片20の接続部25aと、第一の
フレキシブル基板素片10のカバーフィルム16の開口
19底面に位置する接続部15aとが互いに接触してい
るので、第一、第二のフレキシブル基板素片10、20
がカバーフィルム16によって機械的に接続されている
だけでは無く、電気的にも接続されている。また、第一
のフレキシブル基板素片10のベースフィルム11の開
口13には、金属配線15の接続部15aが露出してお
り、この開口13を介して、他の電気部品のバンプを金
属配線15の接続部15aに接続することができる。
【0036】以上は、積層部分36と露出部分37の境
界を構成する辺のうち、凸角を構成する辺の全体に波状
の部分35を設ける場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものでは無く、凸角を構成する辺の一
部分にのみ波状の部分を設けても良い。この場合、波状
の部分は、それらの辺の凸角に隣接する部分に設けられ
ていることが好ましい。
【0037】以上は、第二のフレキシブル基板素片20
の縁に波状の部分35を設ける場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものでは無い。図3は本
発明の他の例の多層フレキシブル配線板3の平面図であ
る。この多層フレキシブル配線板3は、図2に示したも
のと同じ第一のフレキシブル基板素片10と、図2の符
号20に示したフレキシブル基板素片と同じ構造を有す
るが、平面形状が異なる第二のフレキシブル基板素片4
0とを有している。
【0038】第二のフレキシブル基板素片40の一部分
が、第一のフレキシブル基板素片10のカバーフィルム
16の表面に重ね合されている。同図の符号56は、カ
バーフィルム16表面のうち、第二のフレキシブル基板
素片40が重ね合された積層部分を、符号57は第二の
フレキシブル基板素片40が存しないカバーフィルム1
6の露出した部分(露出部分)をそれぞれ示している。
【0039】その積層部分56と露出部分57の境界を
形成する第二のフレキシブル基板素片40の縁のうち、
その平面形状が凸角となる部分に、略円形に膨出する角
部49が設けられている。これら第一、第二のフレキシ
ブル基板素片10、40は、図2に示し多層フレキシブ
ル配線板1の場合と同様に、加熱押圧によって接続され
ているが、加熱押圧の工程、及び、加熱押圧後の温度低
下の工程でカバーフィルム16の積層部分56と露出部
分57の境界に沿って働く応力は、略円形に膨出する角
部49で分散される。
【0040】従って、加熱押圧の工程で、カバーフィル
ム16の表面の積層部分56と露出部分57の境界に沿
って筋状の変形部分が生じず、本発明他の例の多層フレ
キシブル配線板3は外形精度の高いものになる。
【0041】以上は、第一のフレキシブル基板素片10
表面の露出部分37に、カバーフィルム16の表面を露
出させる場合について説明したが、本発明はこれに限定
されるものでは無い。例えば、その露出部分に他のフレ
キシブル基板素片や、他の電子部品等を接続しても良
い。また、第一、第二のフレキシブル基板素片の金属配
線の表面に、ニッケルや金などから成る金属被膜を形成
しても良い。
【0042】以上は、第一のフレキシブル基板素片10
の表面に設けたカバーフィルム16を介して、第一、第
二のフレキシブル基板素片10、20を貼り合わせる場
合について説明したが、本発明はこれに限定されるもの
では無く、例えば、第一、二のフレキシブル基板素片の
間に接着フィルムを配置した状態で、加熱押圧を行い、
第一、第二のフレキシブル基板素片同士を貼り合わせて
もよく、また、第二のフレキシブル基板素片の金属配線
が形成された側の表面に、接着性を有するカバーフィル
ムを形成して貼り合わせを行っても良い。
【0043】本発明に用いられる第一、第二のフレキシ
ブル基板素片10、20、40は可撓性を有しているの
で、これらのフレキシブル基板素片10、20、40を
用いて構成される本発明の多層フレキシブル配線板1、
3自身も可撓性を有する。
【0044】
【発明の効果】第一、第二のフレキシブル基板素片を貼
り合わせる際に生じる応力が緩和されるので、変形部分
の無い多層フレキシブル配線板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c):本発明の多層フレキシブル配線板
の一例の製造工程のを説明するための断面図
【図2】本発明の多層フレキシブル配線板の一例を説明
するための平面図
【図3】本発明の多層フレキシブル配線板の他の例を説
明するための平面図
【図4】(a)〜(c):従来技術の多層フレキシブル配線
板の製造工程を説明するための図
【図5】従来技術の多層フレキシブル配線板を説明する
ための平面図
【符号の説明】
1、3……多層フレキシブル配線板 10……第一のフレキシブル基板素片 20……第二のフレキシブル基板素片 35……波状の部分 36、56……積層部分 37、57……露出部分 49……略円形に膨出した角部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一のフレキシブル基板素片と、前記第一
    のフレキシブル基板素片上に、少なくとも一部が貼付さ
    れた第二のフレキシブル基板素片とを有し、前記第一の
    フレキシブル基板素片の金属配線と、前記第二のフレキ
    シブル基板素片の金属配線が、電気的に接続された多層
    フレキシブル配線板であって、 前記第一のフレキシブル基板素片の表面は、前記第二の
    フレキシブル基板素片が存する積層部分と、前記第二の
    フレキシブル基板素片が存しない露出部分とに分けら
    れ、 前記第二のフレキシブル基板素片の縁のうち、前記積層
    部分と前記露出部分との境界を形成する部分の少なくと
    も一部が波状にされた多層フレキシブル配線板。
  2. 【請求項2】前記第二のフレキシブル基板素片の縁の平
    面形状を構成する辺のうち、前記波状にされた部分が存
    する辺に沿った長さは、前記波状にされた部分が存する
    辺の両端を結ぶ直線の長さよりも長くされた請求項1記
    載の多層フレキシブル配線板。
  3. 【請求項3】第一のフレキシブル基板素片と、前記第一
    のフレキシブル基板素片上に、少なくとも一部が貼付さ
    れた第二のフレキシブル基板素片とを有し、前記第一の
    フレキシブル基板素片の金属配線と、前記第二のフレキ
    シブル基板素片の金属配線が、電気的に接続された多層
    フレキシブル配線板であって、 前記第一のフレキシブル基板素片の表面は、前記第二の
    フレキシブル基板素片が存する積層部分と、前記第二の
    フレキシブル基板素片が存しない露出部分とに分けら
    れ、 前記第二のフレキシブル基板素片の縁のうち、前記積層
    部分と前記露出部分との境界を形成する部分の少なくと
    も一つの角部は、外側へ略円形に膨出する多層フレキシ
    ブル配線板。
JP2000366675A 2000-12-01 2000-12-01 多層フレキシブル配線板 Pending JP2002171063A (ja)

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