JP2002170711A - 電磁駆動装置 - Google Patents

電磁駆動装置

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JP2002170711A
JP2002170711A JP2000368829A JP2000368829A JP2002170711A JP 2002170711 A JP2002170711 A JP 2002170711A JP 2000368829 A JP2000368829 A JP 2000368829A JP 2000368829 A JP2000368829 A JP 2000368829A JP 2002170711 A JP2002170711 A JP 2002170711A
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plunger
shutter
solenoid
solenoid device
coils
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JP2000368829A
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English (en)
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Keita Takahashi
敬太 高橋
Gohachi Katagiri
護八 片桐
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配置スペ−スを有効に利用することが可能で組
み込まれる機器のコンパクト化に効果のある電磁駆動装
置を提供する。 【解決手段】レンズ鏡筒31の露光制御用として適用さ
れる電磁駆動装置である直流ソレノイド装置11は、ヨ
ーク12,13に狭持される2つのソレノイドであるコ
イル14,16を有し、コイル14の中空部に進退自在
なプランジャ(可動鉄心)17が挿入されている。コイ
ル14,16にて発生する磁束によって形成される磁気
回路により、プランジャ17は吸引,突出駆動され、シ
ャッタ羽根4,5が開閉される。上記コイル14,16
の外径は、従来のソレノイド装置における単一コイルの
外径より小さくすることができ、ソレノイド装置11の
配置スペースが小さくなり、レンズ鏡筒の小型化に効果
がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動鉄心とソレノ
イドとを有する電磁駆動装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からカメラの露出制御装置等の駆動
源として可動鉄心(プランジャ)とソレノイドとを有す
る電磁駆動装置である直流ソレノイドプランジャ(以
下、ソレノイド装置と記載する)が用いられる。例え
ば、図16の断面図に示す従来のレンズ鏡筒の露出制御
装置には、その駆動源として図17の断面図に示す構造
を有する従来のソレノイド装置が適用されている。
【0003】上記従来のレンズ鏡筒110は、レンズ枠
111に保持される撮影レンズ112を有し、レンズ枠
111の撮影レンズ後方に開口部111aが設けられて
いる。その開口部111aの周辺には支持ピン117
b,117aに回動可能に支持された2枚のシャッタ羽
根113,114が配置されている。シャッタ羽根11
3,114は、シャッタレバー115の駆動ピン115
aを介してソレノイド装置100によって回動駆動さ
れ、上記開口部111aを開閉する。
【0004】上記従来のソレノイド装置100は、図1
7の断面図に示すようにヨーク103と、ヨーク103
に支持され、単一のコイル101が巻回されたボビン1
02とからなるソレノイドと、ボビン102の中空部に
挿入されるプランジャ(可動鉄心)105とを有してい
る。上記プランジャ105は、コイルバネ106により
突出方向に付勢されているが、電源部107によりコイ
ル101の通電のオンオフによりプランジャ105が吸
引,突出される。
【0005】上記プランジャ105の先端部には、レン
ズ枠111に回動自在に支持されるシャッタレバー11
5の端部が当接している。コイル非通電状態では、プラ
ンジャ105が突出し、シャッタレバー115を介して
シャッタ羽根113,114が閉位置に回動している。
コイル通電状態では、プランジャ105が吸引されるの
で、トーションバネ116の回動付勢力でシャッタレバ
ー115が時計回りに回動し、シャッタ羽根113,1
14を開位置に回動させる。
【0006】また、特開平4−1194912号公報に
開示のものも露出制御装置の駆動源として上述の従来の
ソレノイド装置100と同構造のプランジャタイプの電
磁駆動装置を用いている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のレンズ
鏡筒110ので露出制御装置および特開平4−1194
912号公報に開示の露出制御装置においては、駆動源
としてプランジャタイプのソレノイド装置100が適用
されているが、上記ソレノイド装置100の外形形状を
与えるコイル101が単一のボビンに巻回されているこ
とから、必要とする吸引力を得るためにある所定の外径
寸法および長さ以下にすることはできない。上記ソレノ
イド装置100をレンズ枠111の枠内周と撮影レンズ
112の外径部の間に配置する必要があるとすれば、レ
ンズ鏡筒110の外径寸法を与えるレンズ枠外径D0 を
所定の寸法より小さくすることができず、レンズ鏡筒、
あるいは、カメラの小型化に十分対応することができな
かった。
【0008】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたものであり、配置スペ−スを有効に利用するこ
とが可能で組み込まれる機器のコンパクト化に効果のあ
る電磁駆動装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
電磁駆動装置は、可動鉄心とソレノイドとを有する電磁
駆動装置において、複数のソレノイドと、上記複数のソ
レノイドによって発生する磁束を1つのループとして磁
気回路の一部を形成するためのヨーク部材と、上記ソレ
ノイドの磁力によって上記複数のソレノイドの1つの内
で可動とする可動鉄心とを有しており、上記複数のソレ
ノイドに磁束が発生すると上記可動鉄心が駆動される。
【0010】本発明の請求項2記載の電磁駆動装置は、
請求項1記載の電磁駆動装置おいて、上記ソレノイドが
互いに平行に配置されている。
【0011】本発明の請求項3記載の電磁駆動装置は、
請求項1記載の電磁駆動装置おいて、上記ヨーク部材が
上記複数のソレノイドの巻き線軸と直交する平面上に沿
い、かつ、上記複数のソレノイドを挟む第1のヨーク部
材と、上記複数のソレノイドの1つの中心軸上に配置さ
れる第2のヨーク部材とからなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の
形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形
態である露光制御用電磁駆動装置が組み込まれたレンズ
鏡筒の分解斜視図である。図2,3は、図1のA−A断
面図であって、図2は、シャッタ羽根閉状態を示し、図
3は、シャッタ羽根開状態を示す。図4は、図2のBー
B断面図である。図5は、上記電磁駆動装置をプランジ
ャ突出面側からみた図である。図6は、図5のCーC断
面図であって、プランジャ突出状態を示す。図7は、図
6のF矢視図である。図8は、図6のD部の拡大図であ
る。図9は、図6のE部の拡大図である。なお、以下の
説明において、回動方向は、レンズ鏡筒の被写体側から
見たときの回動方向で示す。
【0013】本実施形態のレンズ鏡筒31は、図1の分
解斜視図に示すようにレンズ枠1と、レンズ枠1に保持
され、光軸Oを有する撮影レンズ2と、レンズ枠1に固
着されるシャッタ本体3と、シャッタ本体3に回動自在
に支持される2枚のシャッタ羽根4,5と、シャッタ羽
根押さえ板6と、シャッタ本体3に取り付けられるシャ
ッタ羽根開閉機構部および電磁駆動装置である直流ソレ
ノイドプランジャ装置(以下、ソレノイド装置と記載す
る)11とを有してなる。
【0014】上記シャッタ本体3には、露光用の開口部
3aと、シャッタレバー支持軸3bと、シャッタ駆動ピ
ン挿通穴3cと、プランジャ先端支持用の軸受け穴3d
と、シャッタ羽根回動支持用の2つの支持ピン3eとが
設けられている。
【0015】上記シャッタ羽根4,5には、シャッタ本
体の支持ピン3eに回動自在に嵌入する支持穴4a,5
aと、シャッタ羽根回動駆動用の駆動穴4b,5bがそ
れぞれ設けられている。このシャッタ羽根4,5は、駆
動穴4b,5bを介して支持ピン3c,3eを中心の回
動駆動され、図2に示す閉位置から図3に示す開位置ま
で移動可能である。
【0016】上記シャッタ羽根開閉機構部は、シャッタ
レバー7と、シャッタ開きバネ8とからなる。上記シャ
ッタレバー7には、軸穴7aと、プランジャ当接部7b
と、シャッタ駆動ピン7cと、バネ掛け7dが設けられ
ている。軸穴7aは、シャッタ本体3の支持軸3bに回
動自在に嵌入し、シャッタ駆動ピン7cは、シャッタ本
体3のピン挿通穴3cを挿通してシャッタ羽根の駆動穴
4b,5bに嵌入している。
【0017】上記ソレノイド装置11は、プランジャタ
イプの電磁石であって、図6の断面図に示すように磁性
体で形成される2つの板状の取り付け側ヨーク(第1の
ヨーク部材)12およびプランジャ突出側ヨーク(第1
のヨーク部材)13と、磁性体で形成され、ヨーク12
と13の間に狭持され、後述するコイル16の軸心に挿
入される固定鉄心(第2のヨーク部材)19と、磁性体
で形成され、ヨーク12側に固着されるプランジャスト
ッパである固定鉄心18と、固定鉄心19の外周に挿入
され、ヨーク12と13で狭持されるボビン15′と、
ヨーク12と13とで狭持され、中空部15aを有する
ボビン15と、ボビン15,15′にて互いに逆方向に
巻回され、直列接続される2つのソレノイドであるコイ
ル14,16と、磁性体からなり、中空部15aを軸方
向に移動可能な可動鉄心であるプランジャ17と、プラ
ンジャ17を突出方向に付勢する円錐バネ20とからな
る。
【0018】上記ヨーク12,13は、曲率半径R0 の
幅H1 の円弧形状の平面板部材であり、互いに平行な状
態で固定鉄心19が挿入されるコイル16と中空部15
aを有するコイル14とをボビン15,15′を介して
狭持している。この挟持固着状態でコイル14,16の
軸は、互いに平行な状態で保持され、且つ、ヨーク1
2,13の平面と直交する。
【0019】上記プランジャ17の形状は、ボビン15
の中空部15aへの挿入側軸部17aの端部に図8の拡
大図に示すように外径方向にわずかに盛り上がる段差部
を有し、その段差部は、所定の幅をもち、軸心を中心と
する球面形状の球面軸部17bとなっている。さらに、
その先端に固定鉄心18の受け部18bに当接可能な円
錐突起部17cが設けられている。一方、上記プランジ
ャ17の軸部の突出方向側に上記挿入部17aより大き
い外径部を有し、その外径部から突出方向に向けて傾斜
する円錐面部17dが形成されている。またさらに、上
記円錐面部17dの突出側に細径部17eを有し、その
先端部には、図9の拡大図に示すように細径部17eよ
り外径方向にわずかに盛り上がる段差部を有し、その段
差部は、所定の幅をもち、軸心を中心とする球面形状の
球面軸部17fとなっている。
【0020】上述した形状を有するプランジャ17は、
ヨーク12の面に直交し、かつ、固定鉄心19と平行な
方向に沿ってボビン15の中空部15aを軸方向に可動
の状態で挿入される。
【0021】なお、上記円錐面部17dの外径部とヨー
ク13の間にはプランジャ17を突出方向に付勢する円
錐バネ20が挿入される。また、上記固定鉄心18に
は、プランジャ17が吸引されるときの空気抜きとなる
空気抜き穴18cが設けられている。
【0022】上記ソレノイド装置11は、レンズ枠1上
の光軸Oと直交する取り付け壁面1fにヨーク12を固
着することにより取り付けられる。すなわち、ビス2
1,22をヨーク12のビス挿通穴12a,12bに挿
通させ、レンズ枠1の取り付け壁面1fのねじ部1d,
1eに螺着して取り付けられる。
【0023】なお、ヨーク12外側に固定鉄心18の先
端部18aと固定鉄心19の先端部19aがわずかに突
出しており、取り付け時にその先端部をレンズ枠の取り
付け壁面1fの位置決め穴1b,1cに嵌入させてソレ
ノイド装置11をレンズ枠1に対して正確に位置決めす
る。また、取り付け時にプランジャ17の先端の球面軸
部17fをシャッタ本体3のプランジャガイド軸穴3d
に摺動自在に嵌入させる。
【0024】上記取り付け状態でソレノイド装置11
は、レンズ枠1の枠内周面と撮影レンズ2の外周面の間
のスペースに収容される。そして、プランジャ17と固
定鉄心19の軸心、すなわち、コイル14,16の軸心
が図5に示すように光軸Oから上記半径R0 の距離の位
置にあり、プランジャ17の軸方向は、光軸Oに平行に
保持された状態となる。
【0025】ソレノイド装置11は、図6に示すカメラ
の制御手段であるCPU32のソレノイド駆動制御信号
に基づきソレノイド駆動回路33を介して駆動される。
すなわち、プランジャ17を吸引駆動する場合は、上記
コイル14,16にソレノイド駆動回路33を介して直
流電源34の直流励磁電圧を印加し、励磁電流を流す。
そのコイル14,16への励磁電流により該コイルに磁
束が発生し、ヨーク13,プランジャ17,固定鉄心1
8,ヨーク12,固定鉄心19からなるループの磁気回
路が形成され、プランジャ17が吸引される。また、上
記励磁電流が遮断されるとプランジャ17は突出する。
【0026】従来のソレノイド装置では単一のコイルに
発生する磁束により磁気回路が形成されていたが、この
ソレノイド装置11においては、上記直列の2つのコイ
ル14,16に発生する磁束によりプランジャ17を通
る磁気回路が形成されることになる。この磁気回路のオ
ンオフによりプランジャ17の吸引,突出が制御され
る。
【0027】図4の断面図に示すようにシャッタバネ8
で回動付勢されるシャッタレバー7のプランジャ当接部
7bがプランジャ軸と直交する方向からプランジャ17
の円錐面部17d上に当接し、摺動可能となっている。
したがって、上記プランジャ17の突出,吸引によって
シャッタレバー7が反時計回り、または、時計回りに回
動駆動される。そのシャッタレバー7の回動によりシャ
ッタ羽根4,5が閉位置、または、開位置に回動駆動さ
れる。
【0028】上記プランジャ17には、上述したように
円錐面部17dにプランジャ軸と直交する方向にシャッ
タレバー7の負荷が作用するためにプランジャ17に側
圧が作用する。その場合、従来のようにボビン中空部で
のみプランジャを支える構造のソレノイド装置を適用し
た場合、プランジャが片持ち状態で傾くためにスムーズ
な移動動作が得られない。
【0029】そこで、本実施形態に適用されるソレノイ
ド装置11では、ボビン中空内端部の球面軸部17bと
突出側端部の球面軸部17fの両端でプランジャ17を
支持することにより上記側圧による傾きを抑え、摺動抵
抗が増大するのを防止している。
【0030】さらに、上述のようにプランジャ17の両
端部の上記中空内端部が球面軸部17bであり、突出側
端部が球面軸部17fである。したがって、プランジャ
17が上記側圧で嵌合ガタ分わずかに傾いた場合でもそ
れぞれの嵌合部でのガタの詰まりによる摺動抵抗の増大
が避けられ、スムーズな動きが得られる。
【0031】次に、以上のような構成を有する本実施形
態のレンズ鏡筒31の露光制御動作について説明する。
露光開始前の状態では、ソレノイド装置11のコイル1
4,16への励磁電圧はオフ状態であり、プランジャ1
7は吸引状態から解放されている。そのプランジャ17
の解放状態で上記プランジャ17の円錐面部17d上に
は、シャッタレバー7のプランジャ当接部7bが当接し
ている。プランジャ17を突出方向に付勢する円錐バネ
20の付勢力がシャッタバネ8によるシャッタレバー7
の回動付勢力を上回る。したがって、プランジャ17
は、図4の断面図に示す突出位置P17A に突出してい
る。その状態では、シャッタレバー7のプランジャ当接
部7bは、プランジャ17の円錐面部17dの外径寄り
に位置し、シャッタレバー7は、図2の断面図に示すよ
うに反時計回りの回動しているので、シャッタ羽根4,
5は、閉位置に位置する。
【0032】露光開始に伴ってCPU32によりソレノ
イド駆動制御信号によりソレノイド駆動回路33を介し
てソレノイド装置11のコイル14,16へ励磁電圧が
印加され、励磁電流が流れる。その励磁電流によりプラ
ンジャ17が図4に示す吸引位置P17B に吸引される。
プランジャ17の円錐面部17dが後退するのでシャッ
タレバー7は、図3に示すようにシャッタバネ8の付勢
力で時計回りに回動する。そのシャッタレバー7の回動
によりシャッタ羽根駆動ピン7cを介してシャッタ羽根
4,5が開放位置まで回動し、露光が開始される。
【0033】露光時間経過後、CPU32のソレノイド
解放制御信号によりソレノイド駆動回路33を介してソ
レノイド装置11のコイル14,16への励磁電圧の印
加が停止され、プランジャ17が解放されて図4に示す
突出位置P17A に突出する。プランジャ17の円錐面部
17dが突出方向に移動するのでシャッタレバー7は、
図2に示すように反時計回りに回動する。そのシャッタ
レバーの回動によりシャッタ羽根駆動ピン7cを介して
シャッタ羽根4,5が閉位置に回動し、露光が終了す
る。
【0034】以上、説明した本発明の第1の実施形態の
レンズ鏡筒31によると、シャッタ羽根4,5を開閉駆
動するソレノイド装置11は、そのソレノイド部が図6
に示すように直列接続の2つのコイル14,16で構成
される。したがって、プランジャ17を駆動するための
必要な磁束を得るために必要な上記各コイルの外径は、
図17に示す従来のソレノイド装置100の単一のコイ
ル101の外径よりも小さくなる。さらに、図2に示す
ように2つのコイル軸心の方向が互いに平行で且つ光軸
Oと平行であって、また、図5に示すように上記2つの
コイル軸心が光軸Oから同一半径位置に位置するように
配置されるので、上記ソレノイド装置11を撮影レンズ
外周とレンズ枠1の枠内周部との間に効率よく収納する
ことができ、レンズ枠外径をより小さくまとめることが
できる。例えば、図16に示す従来のソレノイド装置を
適用するレンズ鏡筒110のレンズ枠外径D0 に比較し
て、図2に示す本実施形態のレンズ鏡筒31のレンズ枠
外径D1 は、より小さくなり、レンズ鏡筒の小型化が実
現できる。
【0035】また、上記ソレノイド装置11のコイル軸
心が光軸Oと平行な姿勢に配置されることからプランジ
ャ17も同様に光軸Oと平行になる。そのような配置で
は、シャッタレバー7の負荷がプランジャ17に対して
側圧として作用する。この場合、図17に示した従来の
ソレノイド装置100のように片持ちプランジャ105
では突出,吸引時のプランジャがスムーズに移動しない
可能性がある。
【0036】そこで、本実施形態の場合、プランジャ1
7をボビン中空内の先端部と突出側先端部との両端でプ
ランジャ17を支持することでプランジャ17が大きく
傾くことを防止し、さらに、上記両方の先端部を球面形
状の球面軸部17b,17fとしたことで、プランジャ
17が嵌合隙間程度傾いても動きが渋くなることが防止
され、プランジャ17の良好な動きを得るようにしてい
る。
【0037】次に、本発明の第2の実施形態の露光制御
用電磁駆動装置であるソレノイド装置が組み込まれたレ
ンズ鏡筒について説明する。図10は、上記第2の実施
形態であるレンズ鏡筒の分解斜視図である。図11は、
図10のG−G断面図であって、シャッタ羽根閉状態を
示す。図12は、図11のJーJ断面図である。図13
は、上記レンズ鏡筒に適用されるソレノイド装置の縦断
面図である。図14は、図13のK矢視図である。図1
5は、図14のLーL断面図である。
【0038】本実施形態のレンズ鏡筒61は、図10の
分解斜視図に示すようにレンズ枠1と、レンズ枠1に保
持され、光軸Oを有するる撮影レンズ2と、レンズ枠1
に固着されるシャッタ本体3と、シャッタ本体3に回動
自在に支持される2枚のシャッタ羽根4,5と、シャッ
タ羽根押さえ板6と、シャッタ本体3に取り付けられる
シャッタ羽根開閉機構部および電磁駆動装置であるソレ
ノイド装置42とを有してなる。
【0039】上記シャッタ本体3には、前記第一の実施
形態の場合と同様に露光用の開口部3aと、シャッタレ
バー支持軸3bと、シャッタ駆動ピン挿通穴3cと、シ
ャッタ羽根回動支持用の2つの支持ピン3eとが設けら
れ、さらに、ソレノイド装置取り付け用のビス挿通穴3
hおよびソレノイド装置用の位置決め突起3f,3gが
設けられている。
【0040】上記シャッタ羽根4,5は、前記第一の実
施形態のレンズ鏡筒31に適用したシャッタ羽根と同一
構造のものである。
【0041】上記シャッタ羽根開閉機構部は、シャッタ
レバー41と、シャッタ開きバネ8とからなる。上記シ
ャッタレバー41も前記第1実施形態のレンズ鏡筒31
に適用したシャッタレバー7と同等の部材であり、軸穴
41aと、プランジャ当接部41bと、シャッタ駆動ピ
ン41cと、バネ掛け41dが設けられている。軸穴4
1aは、シャッタ本体3の支持軸3bに回動自在に嵌入
し、シャッタ駆動ピン41cは、シャッタ本体3のピン
挿通穴3cを挿通してシャッタ羽根の駆動穴4b,5b
に嵌入している。
【0042】上記ソレノイド装置42は、直流ソレノイ
ドプランジャであって、図13の断面図に示すように磁
性体で形成される2つの板状のヨーク(第1のヨーク部
材)43およびプランジャ突出側ヨーク(第1のヨーク
部材)44と、磁性体で形成され、ヨーク43側に固着
されるプランジャストッパ用の固定鉄心50と、磁性体
で形成され、ヨーク43と44の間に亘って固着される
固定鉄心(第2のヨーク部材)51と、ヨーク43,4
4で狭持され、中空部46aを有するボビン46と、ヨ
ーク43,44で狭持され、固定鉄心51の外周に挿入
されるボビン48と、ボビン46,48に互いに逆方向
に巻回され、直列接続される2つのソレノイドであるコ
イル45,47と、磁性体からなる可動鉄心であるプラ
ンジャ49と、プランジャ49を突出方向に付勢する円
錐バネ52とからなる。
【0043】上記ヨーク43,44は、所定の間隔で互
いに平行な状態で保持され、幅H2の板部材であり、互
いに平行な状態で固定鉄心51が挿入されるコイル47
と中空部46aを有するコイル45とを介在した状態で
狭持して固定されている。この挟持,固定状態では、コ
イル45,47は、その軸心が互いに平行でヨーク4
3,44の平面に対して直交する状態で保持される。な
お、ヨーク44の固定鉄心51と反対側端部は、ヨーク
44の平面と直交する方向に折り曲げられおり、その折
り曲げ部44bに取り付け用のネジ穴44aと、位置決
め凹部44b,44cが設けられている。
【0044】プランジャ49は、ヨーク44の平面に直
交し、固定鉄心51の軸に平行な方向に沿ってボビン4
6の中空部46aを移動可能とする。
【0045】ソレノイド装置42のシャッタ本体3への
取り付ける場合は、上記ヨーク44の上記折り曲げ部4
4bをシャッタ本体3の光軸O直交面である撮影レンズ
側表面に当接させ、位置決め突起3f,3gを位置決め
凹部44b,44cに嵌入させる。そして、ビス53を
ビス挿通穴3hを挿通させてヨーク44のネジ穴44a
に螺着してヨーク44を固着し、取り付ける。その取り
付け状態でプランジャ49,コイル45,コイル47
は、その軸方向が光軸Oの周方向に沿った状態で配置さ
れる。そして、ソレノイド装置42は、図12に示すよ
うにコイル45,47が並列した姿勢で撮影レンズ2の
外周とレンズ枠1の枠内周に収容される。
【0046】そして、前記ソレノイド装置11の場合と
同様にカメラの制御手段であるCPUのソレノイド駆動
制御信号に基づき、上記コイル45,47にソレノイド
駆動回路を介して直流励磁電圧が印加され、励磁電流が
流れる。その励磁電流の通電によりコイル45,47に
磁束が発生し、ヨーク44,プランジャ49,固定鉄心
50,ヨーク43,固定鉄心51のループからなる磁気
回路が形成される。この磁気回路のオンオフによりプラ
ンジャ49の吸引,突出が制御される。
【0047】シャッタレバー41は、シャッタバネ8で
回動付勢され、シャッタレバー41のプランジャ当接部
41bは、プランジャ49の先端面49cにプランジャ
軸方向から当接している。プランジャ49の突出,吸引
動作によってシャッタレバー7が回動してシャッタ羽根
4,5の開閉が制御される。
【0048】次に、以上のような構成を有する本実施形
態のレンズ鏡筒61の露光制御動作について説明する。
露光開始前の状態では、ソレノイド装置42のコイル4
5,47への励磁電圧はオフ状態であり、プランジャ4
9は解放され、円錐バネ52の付勢力でシャッタレバー
7のプランジャ当接部7bを押圧している。円錐バネ5
2の付勢力は、シャッタバネ8の付勢力より大きく、シ
ャッタレバー7は、反時計回りに回動しており、シャッ
タ羽根4,5は、図11に示す閉位置に回動している。
【0049】露光開始に伴ってCPUよりソレノイド駆
動制御信号が出力されると、ソレノイド装置42のコイ
ル45,47へ励磁電圧が印加され、通電が開始され
る。プランジャ49は、吸引位置に吸引される。プラン
ジャ49の吸引に伴ってシャッタレバー41は、シャッ
タバネ8の付勢力で図11の状態から時計回りに回動す
る。そのシャッタレバーの回動によりシャッタ羽根駆動
ピン41cを介してシャッタ羽根4,5が開放位置まで
回動し、露光が開始される。
【0050】露光時間経過後、CPUのソレノイド解放
制御信号によりソレノイド装置42のコイル45,47
への通電が停止され、プランジャ49が突出する。シャ
ッタレバー7は、プランジャ49の先端部49cで押圧
され、反時計回りに回動する。そのシャッタレバーの回
動により図11に示すようにシャッタ羽根駆動ピン41
cを介してシャッタ羽根4,5が閉位置に回動し、露光
が終了する。
【0051】以上、説明した本発明の第2の実施形態の
レンズ鏡筒61によると、前記第1の実施形態における
ソレノイド装置11と同様にソレノイド装置42におい
ては、ソレノイド部が直列接続の2つのコイルで構成さ
れることからコイルの外径が図17に示す従来のソレノ
イド装置100の単一のコイルの外径より小さくなる。
したがって、上記ソレノイド装置42を撮影レンズ外周
とレンズ枠の枠内周部との間のより狭いスペースに収容
することができ、レンズ枠の外径を小さくすることがで
きる。例えば、図16に示す従来のソレノイド装置を適
用するレンズ鏡筒110のレンズ枠外径D0 に比較し
て、図11に示す本実施形態のレンズ鏡筒61のレンズ
枠外径D2 は、より小さくなり、レンズ鏡筒の小型化が
実現できる。
【0052】
【発明の効果】上述のように本発明によると、配置スペ
−スを有効に利用することが可能で組み込まれる機器の
コンパクト化に効果のある電磁駆動装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である露光制御用電磁
駆動装置であるソレノイド装置装置が組み込まれたレン
ズ鏡筒の分解斜視図。
【図2】図1のA−A断面図であって、シャッタ羽根閉
状態を示す。
【図3】図1のA−A断面図であって、シャッタ羽根開
状態を示す。
【図4】図2のBーB断面図である。
【図5】上記第1の実施形態のソレノイド装置をプラン
ジャ突出面側からみた図である。
【図6】図5のCーC断面図であって、プランジャ突出
状態を示す。
【図7】図6のF矢視図。
【図8】図6のD部の拡大図。
【図9】図6のE部の拡大図。
【図10】本発明の第2の実施形態である露光制御用電
磁駆動装置であるソレノイド装置が組み込まれたレンズ
鏡筒の分解斜視図。
【図11】図10のG−G断面図であって、シャッタ羽
根閉状態を示す。
【図12】図11のJーJ断面図。
【図13】上記第2実施形態のソレノイド装置の縦断面
図。
【図14】図13のK矢視図。
【図15】図14のLーL断面図。
【図16】従来の電磁駆動装置であるソレノイド装置を
適用したレンズ鏡筒の縦断面図。
【図17】従来の電磁駆動装置であるソレノイド装置の
縦断面図。
【符号の説明】
11,42……ソレノイド装置(電磁駆動装置) 12,13,43,44……ヨーク(第一のヨーク部
材) 14,16,45,47……コイル(ソレノイド) 17,49……プランジャ(可動鉄心) 19,51……固定鉄心(第二のヨーク部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動鉄心とソレノイドとを有する電磁駆
    動装置において、 複数のソレノイドと、 上記複数のソレノイドによって発生する磁束を1つのル
    ープとして磁気回路の一部を形成するためのヨーク部材
    と、 上記ソレノイドの磁力によって上記複数のソレノイドの
    1つの内で可動とする可動鉄心と、 を有することを特徴とする電磁駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記ソレノイドは、互いに平行に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の電磁駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 上記ヨーク部材は、上記複数のソレノイ
    ドの巻き線軸と直交する平面上に沿い、かつ、上記複数
    のソレノイドを挟む第1のヨーク部材と、上記複数のソ
    レノイドの1つの中心軸上に配置される第2のヨーク部
    材とからなることを特徴とする請求項1記載の電磁駆動
    装置。
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