JP2002168580A - 蓄熱構造体 - Google Patents

蓄熱構造体

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JP2002168580A
JP2002168580A JP2000364752A JP2000364752A JP2002168580A JP 2002168580 A JP2002168580 A JP 2002168580A JP 2000364752 A JP2000364752 A JP 2000364752A JP 2000364752 A JP2000364752 A JP 2000364752A JP 2002168580 A JP2002168580 A JP 2002168580A
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Masao Matsushita
昌生 松下
Hirotoshi Asaumi
広俊 浅海
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National House Industrial Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄熱できかつ伝熱媒体との間で熱量を受け渡
ししうる蓄熱構造体を提供する。 【解決手段】 基本殻部2aに蓄熱材2bを充填した複
数個のシェルユニット2を並置することにより、この基
本殻部2aに設けた空孔部7が連なるブロック体3を形
成する。このブロック体3に、前記空孔部7を通る伝熱
媒体通過用のパイプ10からなる伝熱流路4を形成す
る。又隣り合う一方、他方の基本殻部2aに、互いに嵌
まり合うことにより並置の安定性を高める凸部30A、
凹部30Bを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱できかつその
熱量を伝熱媒体との間で受け渡ししうる蓄熱構造体に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
安価な深夜電力を利用して蓄熱構造体に熱エネルギーを
蓄え、この熱エネルギーを日中に家屋の空調などに用い
る蓄熱システムが種々提案されている。図16(A)に
は、このような蓄熱構造体aの一例を示している。この
蓄熱構造体aは略円筒状をなす耐圧タンクbと、この耐
圧タンクbの内部に多数収容された略小球形状のシェル
ユニットcとから構成されている。
【0003】前記耐圧タンクbは、その両端部に、不凍
液などの伝熱媒体が該耐圧タンク内を出入りするための
流入口d及び流出口eがそれぞれ形成され、例えば家屋
の床下などに設置される。またシェルユニットcは、図
16(B)に示すように、例えば薄肉の樹脂からなる球
状の殻部c1と、その内部に封止されかつ融解、凝固の
相変化をなす蓄熱材c2とからなる。
【0004】このような従来の蓄熱構造体aでは、例え
ば安価な深夜電力を利用してヒータ等の加熱装置で伝熱
媒体を加熱するとともに、この伝熱媒体を前記耐圧タン
クと前記加熱装置との間で循環させる。これにより、伝
熱媒体は、耐圧タンク内かつシェルユニットc、c間の
隙間を通過する際にシェルユニットcの蓄熱材c2と熱
交換し該蓄熱材c2に蓄熱することができる。そして例
えば昼間などには、伝熱媒体を蓄熱構造体aと空調機と
の間を循環させることにより、伝熱媒体はシェルユニッ
トcの蓄熱材c2から熱を取り出して空調機で放熱し、
家屋の空調を行うことができる。
【0005】しかしながら、上述の蓄熱構造体aでは、
伝熱媒体が高圧となるため耐圧タンクbを円筒状にせざ
る終えず、これに外接する直方体に比べるとタンク容積
が小さくなる。このため、大きな蓄熱量を得るために
は、タンク寸法が大型化し、例えば床下空間などの高さ
の限られた空間等に設置するのが困難となる。また、従
来の蓄熱構造体では、シェルユニットcが略球形状で形
成されているため、これらを耐圧タンクb内に積み重ね
て収容する際にも、タンク容積中に形成される隙間の割
合が大きく、タンク内のスペースに無駄が生じがちとな
る。また耐圧タンクbはコスト的にも高価なものとな
る。
【0006】このような状況に鑑み、本出願人は、特願
2000−17230号において、略直方体状等の殻部
に空孔部を貫通させたシェルユニットを用い、このシェ
ルユニットを縦方向、横方向又は高さ方向に並置するこ
とにより前記空孔部が連なるブロック体を組立てるとと
もに、このブロック体に、前記空孔部を通りかつ伝熱媒
体を通過させるパイプからなる伝熱流路を形成すること
を提案した。
【0007】このものは、伝熱流路自体が伝熱媒体の圧
力を支承するため、従来的な耐圧タンクを必要とせず、
その分のコスト低減が図れるとともに、円筒状以外の自
在な形状にシェルユニットを並置しうるなど設置の自由
度を大巾に高めうる。又隙間のない密な並置が可能なた
め、球形のものに比して占有スペースを無駄なく使用で
き、蓄熱効率を高めうるなどの利点を奏しうる。
【0008】しかし、このような構造においては、シェ
ルユニットを能率良く並置するために、さらには並置後
のブロック体の形状を安定化するために、各シェルユニ
ットを連結することが望まれる。
【0009】そこで本発明は、並置されることにより隣
り合う一方、他方の殻部に、互いに嵌まり合うことによ
り並置の安定性を高める凸部、凹部を設けることを基本
として、先の出願が有する利点を発揮しつつシェルユニ
ットを能率良くかつ安定して並置でき、施工能率の向上
及びブロック体の形状の安定化を図りうる蓄熱構造体の
提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、伝熱媒体を通過させることにより該伝熱媒
体との間で熱量を受け渡しできかつ蓄熱しうる蓄熱構造
体であって、基本殻部に貫通する空孔部を形成し、かつ
この基本殻部の内部に融解、凝固の相変化をなす蓄熱材
を充填した複数個のシェルユニットを、縦方向、横方向
又は高さ方向に並置することにより、前記空孔部が連な
るブロック体を形成するとともに、このブロック体に、
前記空孔部を通りかつ前記伝熱媒体を通過させるパイプ
からなる伝熱流路を形成し、しかも前記シェルユニット
は、前記並置されることにより隣り合う一方、他方の基
本殻部に、互いに嵌まり合うことにより並置の安定性を
高める凸部、凹部を設けることを特徴としている。
【0011】又請求項2の発明では、前記凸部は、基本
殻部に蓄熱材を充填したのち封止された封止部からなる
ことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。本実施形態の蓄熱構造体1は、図1
に示すように、複数個のシェルユニット2…を、例えば
縦方向(X方向)、横方向(Y方向)及び高さ方向(Z
方向)の夫々に並置することにより形成されたブロック
体3と、このブロック体3の内部を通るパイプ10から
なる伝熱流路4とから形成される。本例では、前記ブロ
ック体3が直方体状をなすとともに、その外側を発泡樹
脂等の断熱材5を介してケース枠6により被覆したもの
を例示している。
【0013】前記シェルユニット2は、図2、図3に示
す如く、基本殻部2aと、この基本殻部2aの内部空間
に封入されるとともに融解、凝固の相変化をなす蓄熱材
2bとから構成される。
【0014】又前記基本殻部2aは、前記X方向、Y方
向、又はZ方向のうちの少なくとも一方向の並置によっ
て向き合う側の面を、互いに近接する対向面Fとした立
体形状Kをなす。この対向面Fによって、前記シェルユ
ニット2におけるコンパクトな効率の良い並置が行われ
る。
【0015】なお前記立体形状Kとしては、例えば略直
方体状や略立法体状等の四角柱状K1(図10に示す)
のもの、又三角柱状K2(図11に示す)、六角柱状K
3(図12に示す)或いは他の多角柱状(図示せず)の
もの、又円柱状K4(図13に示す)のもの、又球状体
K5Aと端面をこれに嵌合する凹の半球面状とした円柱
状体K5Bとの組合せK5(図14に示す)、又円柱状
体K6Aと側面をこれに嵌合する凹の半円弧面状とした
柱状体K6Bとの組合せK6(図15に示す)など、種
々のものがある。これらは何れも、少なくともX方向で
向き合う面が互いに近接する対向面Fxをなし、本願の
基本殻部2aに好適に採用できる。なお前記四角柱状K
1、三角柱状K2、六角柱状K3、組合せK6のもの
は、Y方向及びZ方向で向き合う各面も、同様の対向面
Fy、Fzとして形成しているため、無駄なスペースが
さらに減じられるなどよりコンパクトな並置ができ、特
に、四角柱状K1のものは、並置が容易でありかつ並置
後の安定性にも優れているため、最も好ましく使用でき
る。
【0016】ここで、前記「近接」するとは、前記対向
面Fが面接触する或いは2.0mm以下の小間隙を有し
て向き合うことを意味する。又図14に代表して示すよ
うに、前記「近接」して向き合う面の面積Saが、前記
並置方向(本例ではX方向)とは直角方向の前記立体形
状Kの断面積S(断面積Sが変化するときは最大の断面
積Smax )の60%以上ある場合を前記「対向面F」と
定義している。
【0017】本例では、前記基本殻部2aとして、例え
ば1辺が約10cmかつ隅を部分的に丸めた略立方体状を
なす場合を例示しており、例えばポリエチレン等の樹脂
をブロー成型等することにより形成される。
【0018】この基本殻部2aは、該基本殻部2a内を
貫通する空孔部7を有し、本例では、この空孔部7が、
前記X方向の対向面Fxa、Fxb間を貫通してのびる
ことにより、前記ブロック体3において、前記空孔部7
はX方向に連なって配される。
【0019】この空孔部7は、両端が開口された円筒状
の中空筒部11を基本殻部2aの内部に配することによ
り、本例では、基本殻部2aの略中心を通って一方の対
向面Fxaから他方の対向面Fxbまでのびる直線状に
形成される。なお前記空孔部7の外径は、例えばシェル
ユニット2の一辺の長さの例えば15〜30%程度とす
ることが望ましい。
【0020】又本実施形態では、前記並置により隣り合
う一方、他方の基本殻部2a、2aに、互いに嵌まり合
うことにより並置の安定性を高める凸部30A、凹部3
0B(総称して係合部30という場合がある)を設けた
ことに大きな特徴を有している。なお図1、10〜15
では、この係止部30を省略して描いている。
【0021】該係合部30は、前記対向面Fに形成する
ことが密な結合を得るために好ましい。なお本例の如
く、シェルユニット2が多方向(本例ではXYZの3方
向)に並置される場合には、その全方向に対して係合部
30を設ける必要はなく、少なくとも1方向に対して、
好ましくは2方向に対して、さらに好ましくは2方向に
対して係合部30を設ける。
【0022】本例においては、図4に拡大して示すよう
に、前記空孔部7と同方向となるX方向の対向面Fx
a、Fxbに設ける係合部30x、及び高さ方向となる
Z方向の対向面Fza、Fzbに設ける係合部30zと
を具えている。
【0023】なお係合部30x(即ち凸部30Ax、凹
部30Bx)として、本例では、前記空孔部7と同心に
配される円弧状をなす好ましい場合を例示する。このよ
うに、空孔部7と同心に形成することにより、X方向で
隣合う各基本殻部2aを、その空孔部7を精度良く互い
に位置合わせしながら簡易に一列に連結しうる。
【0024】又係合部30z(即ち凸部30Az、凹部
30Bz)として、本例では、例えば円柱状等の柱状を
なす場合を例示している。このように、係合部30zを
用いて高さ方向(Z方向)で隣合う各基本殻部2aを互
いに連結することにより、積み重ねたシェルユニット2
の崩れや落下が効果的に抑制される。
【0025】又前記係合部30は、基本殻部2aの剛性
アップにも役立つ。
【0026】なおこの係合部30zにおける凸部30A
zとして、図5(A)、(B)に略示する如く、蓄熱材
2bを充填するために基本殻部2aに設ける注入口32
を利用するのが好ましい。この注入口32は、充填後、
融着によって封止されることによって封止部33として
外表面から突出し、従来においては、面接触を妨げるな
ど並置の際の妨げとなっていた。しかし、本例では、こ
の封止部33を積極的に活用し、凸部30Azとして有
効利用を図っている。
【0027】ここで、凸部30Aの突出高さhは、1.
0〜5.0mmの範囲が好ましく、低すぎると嵌合が不
十分となって、並置の作業能率の向上及び並置後のブロ
ック体3の安定性向上を充分に発揮できなくなる。又高
すぎると、成形や嵌合精度の確保が難しくなる。なお凹
部30Bの深さは前記突出高さh以上であるのが、密に
並置する上で好ましい。
【0028】又図示していないが、横方向となるY方向
の対向面Fya、Fybにも係合部を設けることができ
る。
【0029】又前記蓄熱材2bは、図3に示す如く、例
えば常温で液状をなすとともに該蓄熱材2bの凝固によ
る体積膨張を考慮して基本殻部2aの内部容積よりも小
量とすることにより、基本殻部2aの内部に空所Hを残
し封止されている。この蓄熱材2bには、本例では水が
使用されているが、この他にも塩化マグネシウム、塩化
ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩化カルシウム6水
塩、炭酸ナトリウム10水塩、硫酸ナトリウム10水塩
等の水溶液、パラフィン、ナフタリン又はエチレンジア
ミンなどを適宜用いることができる。
【0030】次に、前記伝熱流路4をなすパイプ10
は、本例では熱伝導率に優れ、しかもポンプ等により圧
送される伝熱媒体の圧力に耐えうるよう銅管9を用いて
形成され、前記各シェルユニット2に設けた空孔部7を
連続してかつ順次串刺し状に貫通してのびることにより
構成されたものを例示している。また銅管9の外周面と
前記空孔部7の内周面とは図3に示すごとく密に接触し
ている。これにより、銅管9の内部を流れる例えば不凍
液などの伝熱媒体と、シェルユニット2内の蓄熱材2b
とを、基本殻部2a及び銅管9を介して熱交換させるこ
とができる。このとき、熱交換性能を高めるために、例
えば前記中空筒部11の厚さtは、例えば0.2〜1.
0mm、より好ましくは0.2〜0.5mm程度の小厚さで
形成することが望ましい。
【0031】又銅管9と空孔部7との前記密な接触を得
るために、本例では、図6に示すように、前記空孔部7
を、その両端部7oから中央部7iに向かって直径を漸
減してのびるコーン状の減径部7A、7Aによって形成
している。このとき、前記両端部7oでの直径Doは、
前記銅管9と実質的に同径或いはやや大径であり、又最
小径部となる中央部7iでの直径Diは銅管9より小径
としている。従って、前記空孔部7内に銅管9を挿入す
ることにより、減径部7Aが次第に拡径し前記銅管9に
密着でき、又銅管9の挿入も容易となる。
【0032】なお直径の差Do−Diは、前記厚さtに
もよるが、通常0.5mm±0.2mmの範囲が好まし
い。
【0033】また伝熱流路4は、本例では直線部4A
と、該直線部4Aの端部に連結されブロック体3の端部
側で折り返す折返し部4Bとを含むものを例示してい
る。直線部4Aは、本例では連続した1本の銅管9によ
り形成されるものを示すが、例えば小長さの銅管9を継
ぐことにより長尺に形成することができる。またこの場
合、予め小長さの銅管9をシェルユニット2の空孔部7
に配してユニット化したものを用いても良い。また前記
折返し部4Bは、図2に示すごとく、銅管9に適宜、エ
ルボ12、継手13などを設けて形成される。
【0034】このような伝熱流路4は、図1に示すよう
に、ブロック体3の外部に設けた伝熱媒体の流入口Iか
ら本例では全てのシェルユニット2の空孔部7を順次通
過して伝熱媒体の流出口Oへと連なるものが例示され
る。すなわち伝熱流路4は、流入口Iから最上段で縦
(X)方向に並ぶシェルユニット2を貫通しながらのび
るとともに、ブロック体3の端部で折り返し、横(Y)
方向に隣り合うシェルユニット2を再び貫通して縦
(X)方向にのびる。そして、横(Y)方向の一端部の
シェルユニットを縦方向に貫通し終えると、その下の段
のシェルユニットに向かって折り返し、再び縦方向へと
のびる。そして、伝熱流路4は、このような直進、折り
返しを順次繰り返しながら、最下段のシェルユニット2
まで一連に形成される。また伝熱流路4をこのように構
成しておくと、伝熱媒体の交換等に際して流出口O側を
解放してやることにより、重力にて容易に伝熱媒体を抜
き取りしうる点でも好ましい。
【0035】また本実施形態のブロック体3は、その端
部に端部用ユニット14を設けたものを例示している。
端部用ユニット14は、図1、図7に示すごとく、シェ
ルユニット2と同様に略直方体状をなしかつ内部に蓄熱
材2bを封止するとともに、伝熱流路4の折返し部4B
の一つのコーナ部4B1を被覆可能な凹み部16を具え
ている。この凹み部16は、例えば対向面Fxaからこ
の対向面Fxaと隣り合う面Mに至って前記コーナ部4
B1に合わせて形成される。このように本実施形態の蓄
熱構造体1は、前記伝熱流路4の折返し部4Bをも用い
て蓄熱材2bに蓄熱することができ、さらに蓄熱効率を
高めうる点で好ましいものとなる。なお設置場所の兼ね
合いより、ブロック体3も、略直方体状等以外にも種々
の形状に組むことができる。
【0036】またこのような蓄熱構造体1は、予め工場
等で形成し設置現場に搬入される場合のほか、例えば現
場で設置場所のスペースに応じた形状にシェルユニット
2を組み上げてブロック体3を構成するなど現場におい
ても容易に施工しうる。また詳細は図示していないが、
シェルユニット2には、突起とこの突起に嵌まり合う凹
部を設けて、隣り合うシェルユニット2同士を容易に仮
固定しうる接合部を設けることなども好ましく実施しう
る。
【0037】図8には、このような蓄熱構造体1を用い
た家屋の床暖房システムを略示している。本例では蓄熱
構造体1は、家屋の床下空間Jに配されている。また家
屋の床パネル19には、この床パネル19内をのびる放
熱管からなる放熱部20が設けられている。またこのシ
ステムでは、伝熱媒体を加熱する加熱装置21と、伝熱
媒体を圧送するポンプ22と、圧送される伝熱媒体をこ
の加熱装置21と前記蓄熱構造体1の伝熱流路4との間
で循環させうる第1の流路23と、伝熱媒体を前記床パ
ネル19の放熱部20と前記蓄熱構造体1の伝熱流路4
との間で循環させうる第2の流路24と、これらの流路
を切り替える2つの切換弁25、26とを含んで構成さ
れている。
【0038】そして例えば深夜電力にて加熱装置21を
作動させ、かつ切換弁25、26を所定の向きに切り換
えてポンプ22を駆動することにより、伝熱媒体を第1
の流路23、すなわち加熱装置21と蓄熱構造体1との
間で循環させる。より具体的には伝熱媒体は、ポンプ2
2、切換弁26、加熱装置21、切換弁25、伝熱流路
4、ポンプ22の順で循環し、蓄熱構造体1の各シェル
ユニット2で蓄熱材2bと熱交換し該蓄熱材2bに温熱
を蓄熱できる。また、昼間には、切換弁25、26を所
定の向きに切り換えて、伝熱媒体を第2の流路24、す
なわち、蓄熱構造体1と床パネル19に設けた放熱部2
0との間を循環させる。具体的には、蓄熱構造体1から
熱を受け取った伝熱媒体は、ポンプ22、切換弁2
6、、放熱部20へと流れ、この放熱部20で放熱して
床暖房をなしうる。しかる後、伝熱媒体は切換弁25を
経て再び前記伝熱流路4に流れて蓄熱材2bから熱量を
受け取る。すなわち昼間には、加熱装置の作動時間を小
として床暖房しうる。
【0039】図9には本発明の他の実施形態を例示して
いる。この例では、ブロック体3は、その上面に段差部
29を形成するようシェルユニット2を並置している。
このようにブロック体3に段差部29を形成することに
よって例えば、階段下のような段差を有する小空間に適
した形状にブロック体3を組み上げることができ、家屋
のデッドスペ−スを有効に活用することができる。また
本例では、ブロック体3の端部は前記端部用ユニットを
用いていないものを示すが、適宜用いることもできる。
【0040】以上本発明の好ましい実施形態について説
明したが、本発明はこれらの実施形態に限られず、例え
ばシェルユニット2を縦方向と横方向のみに並置して平
らなブロック体3を形成してもよく、蓄熱構造体1の設
置場所の形状、大きさに応じた形状の蓄熱構造体1を提
供しうる。また前記実施形態では暖房時を例に挙げ説明
したが、蓄熱材2bが凝固温度で液相から固相に変わる
ときに固化の潜熱として冷熱を蓄熱して冷房等をも行い
うるのは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、蓄熱材
を封止したシェルユニットを縦方向、横方向又は高さ方
向に並置することによりブロック体を形成し、各シェル
ユニットに設けた空孔部を通り伝熱媒体を通過させる伝
熱流路を形成しているため、シェルユニットの並びを設
置場所に応じて変えることにより容易に形状を変化させ
ることができ、例えば床下や階段下のような限られた小
空間に容易に設置でき、しかも汎用性をも高めうる。ま
たシェルユニットが対向面を有するため、球形のものに
比して占有スペースを無駄なく使用でき、蓄熱効率を高
めうる。また伝熱媒体は、伝熱流路を流れるため、従来
のような耐圧タンクを不要とし、コストを大幅に低減し
うる。
【0042】しかも、隣り合う基本殻部に、互いに嵌ま
り合うことにより並置の安定性を高める凸部、凹部を設
けているため、シェルユニットを能率良くかつ安定して
並び置きでき、施工能率を向上しうるとともに、ブロッ
ク体の形状の安定化を図ることができる。
【0043】また請求項2記載の発明では、従来におい
て並置の際の安定の妨げとなっていた封止部を積極的に
活用し、凸部として利用することにより逆に安定の向上
を達成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す蓄熱構造体の斜視図で
ある。
【図2】その主要部を示す部分斜視図である。
【図3】シェルユニットの一例を示す断面図である。
【図4】基本殻部に設ける凸部、凹部を示す分解斜視図
である。
【図5】(A)、(B)は、封止部を説明する線図であ
る。
【図6】空孔部を説明する断面図である。
【図7】端部用ユニットの斜視図である。
【図8】蓄熱構造体を用いた床暖房システムのブロック
図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す蓄熱構造体の斜視図
である。
【図10】(A)、(B)は基本殻部として好適な立体
形状の一例を説明する斜視図及び正面図である。
【図11】(A)、(B)は基本殻部として好適な立体
形状の他の例を説明する斜視図及び正面図である。
【図12】(A)、(B)は基本殻部として好適な立体
形状の他の例を説明する斜視図及び正面図である。
【図13】(A)、(B)は基本殻部として好適な立体
形状の他の例を説明する斜視図及び正面図である。
【図14】(A)、(B)は基本殻部として好適な立体
形状の他の例を説明する斜視図及び正面図である。
【図15】(A)、(B)は基本殻部として好適な立体
形状の他の例を説明する斜視図及び正面図である。
【図16】(A)、(B)は、従来技術を示す線図であ
る。
【符号の説明】
1 蓄熱構造体 2 シェルユニット 2a 基本殻部 2b 蓄熱材 3 ブロック体 4 伝熱流路 7 空孔部 10 パイプ 30A 凸部 30B 凹部 33 封止部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝熱媒体を通過させることにより該伝熱媒
    体との間で熱量を受け渡しできかつ蓄熱しうる蓄熱構造
    体であって、 基本殻部に貫通する空孔部を形成し、かつこの基本殻部
    の内部に融解、凝固の相変化をなす蓄熱材を充填した複
    数個のシェルユニットを、縦方向、横方向又は高さ方向
    に並置することにより、前記空孔部が連なるブロック体
    を形成するとともに、 このブロック体に、前記空孔部を通りかつ前記伝熱媒体
    を通過させるパイプからなる伝熱流路を形成し、 しかも前記シェルユニットは、前記並置されることによ
    り隣り合う一方、他方の基本殻部に、互いに嵌まり合う
    ことにより並置の安定性を高める凸部、凹部を設けるこ
    とを特徴とする蓄熱構造体。
  2. 【請求項2】前記凸部は、基本殻部に蓄熱材を充填した
    のち封止された封止部からなることを特徴とする請求項
    1記載の蓄熱構造体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008064372A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 Kenji Umetsu 熱交換器型蓄熱システム
JP2014001885A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Kenichi Yamaguchi 冷暖房兼用蓄熱体
CN117404948A (zh) * 2023-10-24 2024-01-16 中国电子科技集团公司第二十六研究所 一种积木式相变储热单元及其装配方法

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