JP2002168197A - 給水装置 - Google Patents

給水装置

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JP2002168197A
JP2002168197A JP2000368943A JP2000368943A JP2002168197A JP 2002168197 A JP2002168197 A JP 2002168197A JP 2000368943 A JP2000368943 A JP 2000368943A JP 2000368943 A JP2000368943 A JP 2000368943A JP 2002168197 A JP2002168197 A JP 2002168197A
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茂 佐渡島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、モータと並んで狭い収容空間内に収
めた制御盤自身の発熱、さらにはモータ側から加わる熱
による制御盤の温度上昇を抑えられる給水装置を提供す
る。 【解決手段】本発明の給水装置は、隣接して配置される
給水ポンプ11aと制御盤60との間を、通路部58を
有する遮蔽部材57によって遮り、制御盤60をモータ
排熱から遮蔽しつつ、制御盤60の周囲の空気を流動さ
せる構成を採用して、仕切板57により、制御盤60
を、モータ12自身からの熱、さらにはモータ12の本
体外面を通過する吹出風に対して遮るだけでなく、制御
盤60が流動する周囲の空気で積極的に冷却されるよう
にして、制御盤60の熱的な影響を回避して、制御盤6
0の過度な温度上昇を防ぐようにしたことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば家庭に給水
を行う給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アパート、マンションなどでは、屋外あ
るいは屋内に設置した給水装置で、各家庭に給水するこ
とが行われている。
【0003】給水装置では、防雨、防塵、低騒音化など
のために、周囲が壁で覆われる収容空間、例えばポンプ
カバーなどを組合わせて構成される箱形の収容器体内
に、ポンプ部とモータとを組合わせた給水ポンプ、同ポ
ンプを制御する制御盤などを収容する構造が採用されて
いる。
【0004】こうした給水装置は、小型化、小占有床面
積化のために、収容器体の内部上段に給水ポンプと制御
盤とが並行に隣接されるレイアウト、多くは給水ポンプ
のモータと制御盤とが隣接して並ぶレイアウトが用いら
れている。
【0005】ところが、給水ポンプのポンプと制御盤と
は、小形化、小占有床面積化のために、かなり接近して
配置されるために、運転中、モータから生ずる熱で、制
御盤が温度上昇しやすく、該制御盤に内蔵されている電
子機器に影響を与えやすい。
【0006】そこで、給水ポンプのモータは、モータの
一端側に形成された空気取入口から該端部周囲の空気を
取り入れて、これをモータの本体外面沿いに反対側(他
端側)へ吹出す構造の冷却ファン部を組付けて、モータ
を冷却することが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時、給水
装置は、小形化、小占有床面積化が進められる結果、モ
ータと制御盤とが、かなり接近して配置される。
【0008】このため、モータ本体の外面を通過する吹
出風の熱(モータ排熱)に対しても、制御盤が熱的な影
響を受けるおそれがでてきた。
【0009】そこで、給水ポンプと制御盤との間の全体
に両者を完全に隔てるよう仕切部材を設けることが考え
られる。
【0010】ところが、給水ポンプの収容器体は、小形
化、小占有床面積化のため、できるだけ内部容積を抑え
ている都合上、制御盤に内蔵の電子機器(インバータな
ど)から発生する熱が、制御盤の周囲に滞留(こもる)
して、制御盤自身が過度に温度上昇するおそれがある。
これは、最も高い小占有床面積化を生み出す、上側にモ
ータを有し、下側に同モータで駆動されるポンプ部を有
する縦型ポンプ(縦形式のポンプに相当)と制御盤と
を、狭い収容空間内の上段に、モータと制御盤とが並行
に隣接して配置される給水装置には顕著に表れやすい。
【0011】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、モータと並んで狭い収容
空間内に収めた制御盤自身の発熱、さらにはモータ側か
ら加わる熱による制御盤の温度上昇を抑えることができ
る給水装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、上記目的を達成するために、隣接して配置される給
水ポンプと制御盤との間を、通路部を有する遮蔽部材に
よって遮り、制御盤をモータ排熱から遮蔽しつつ、制御
盤の周囲の空気を流動させる構成とした。
【0013】これにより、制御盤は、仕切板により、モ
ータ自身からの熱、さらにはモータの本体外面を通過す
る吹出風が遮られるだけでなく、制御盤が制御盤の周囲
を流動する空気で冷却されるので、過度の温度上昇が防
げる。
【0014】請求項2に記載した発明は、さらに空気の
流通性に難点のある小占有床面積化した構造において制
御盤が熱的影響から護れるよう、収容空間の上段に、冷
却ファン部を上端部にもつモータを組合わせた縦型式の
給水ポンプと制御盤を隣接配置するという最も小占有床
面積化に優れる構造とし、これら縦型式の給水ポンプと
制御盤の間を、給水ポンプの冷却ファン部の空気取入域
と制御盤の上方空間とを連通する通路部をもつ遮蔽部材
によって遮り、さらにポンプ部に制御盤の下側へ張り出
るように配管部材を組付けて、制御盤の周囲に、配管部
材との熱交換で冷却された空気が流動するようにし、制
御盤が冷却された空気で冷却されるようにした。
【0015】請求項3に記載の発明は、さらに制御盤
に、制御盤の周囲の空間に露出する放熱器を有した構造
を採用して、制御盤の冷却が促進されるようにした。
【0016】請求項4に記載の発明は、さらに簡単な構
造で制御盤をモータ排熱から護る構造とするよう、遮蔽
部材には、制御盤の全体を遮る大きさを有する仕切板で
形成し、通路部となる仕切板の一部分を切欠した構成を
採用した。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1〜図5に示す
一実施形態にもとづいて説明する。
【0018】図1(a)は、本発明を適用した例えば直
結給水式の給水装置の平断面図、図1(b)は給水装置
の正断面図、図2は図1(b)中のA〜A線から見た側
断面図、図3は図1(b)中のB〜B線から見た側断面
図、図4は図1(a)中のC〜C線から見た正断面図、
図5は図1(b)中のD〜D線から見た平断面図をそれ
ぞれ示している。
【0019】図1〜3中1は、縦置きされた本体(収容
器体)である。本体1は、例えば左右に細長く延びる底
2a付の短角筒形のスカート2と同スカート2の後部壁
から上方に延びる略四角形状の背壁3とを組合わせた略
L形の架台4と、この開放した架台4の前側、左右両
側、上側を覆うように被さる箱形のポンプカバー5とを
組合わせて構成されている。この構造により、本体1
は、左右方向が長く、奥行き方向が狭く、上下方向を高
くした箱形にしてある。
【0020】この本体1内で形成される収容空間の中・
上段には、図1(b)に示されるように底2aの右側に
据付けた四角枠形の架台6を用いて、ポンプユニット1
0が据付けてある。このポンプユニット10は、本体1
の上段右側を占める複数、例えば2台の縦型ポンプ11
a,11b(縦型式の給水ポンプに相当)と、本体1の
中段を占める吸・吐出系統25とを組み合わせた構造と
なっている。
【0021】具体的には、縦型ポンプ11a,11b
は、いずれも上側に縦向きのモータ、例えば全閉のブラ
シレスDCモータ12(以下、単にモータ12という)
を有し、下側に同モータ12の出力軸と直結したポンプ
部、例えば多段タービン式のポンプ部13を有して構成
される多段タービンポンプが用いてある。ポンプ部13
は、いずれも上部前面に前面(正面)方向に向く吐出口
14(図1(b)、図4に図示)が形成され、下部中央
に吸込口15(図4に図示)が形成されていて、モータ
12が回転すると、下側の吸込口15から水を吸込み、
これを増圧しながら正面の吐出口14から吐出させる構
造となっている。これら縦型ポンプ11a,11bが、
本体1の上段右側を占めるよう、ごく接近して左右に並
列に配置されている。
【0022】各ポンプ部13の吐出口14からは、該吐
出口14の直後から下側へ曲がる略逆L字形の吐出配管
17が延びている。そして、図3に示されるように吐出
配管17の短手側の端部が吐出口14にフランジ接続し
てある。なお、長手側の端部は、ポンプ部13前側の外
面と近接しながら下方へ、ポンプ部13の下端部を越え
た地点まで延びている。
【0023】各モータ12の上部には、図1(b)に示
されるように冷却ファン20(冷却ファン部に相当)が
装備されている。詳しくは、冷却ファン20は、モータ
12の上端部と被さるように組合う有底筒形のファンケ
ーシング21と、このファンケーシング21に内蔵され
たファン22とを有している。なお、ファン22は、モ
ータ12の出力軸に直結されるモータ直動式にしてあ
る。ファン22と向き合うファンケーシング21の上部
壁には、図1(a)に示されるように空気取入口23が
形成されている。またファンケーシング21の下側には
モータ本体の外周面沿いに開口する吹出口24が形成さ
れている。これで、ファン22が回転すると、本体1の
天井に臨む空気取入口23から本体1内の天井付近の空
気を吸い込み、これを吹出口24からモータ外周面沿い
に吹き出して、発熱するモータ12を吹出風で冷却させ
るようにしてある。
【0024】また吸・吐出系統25は、図1(b)、図
4および図5示されるように各ポンプ部13の吸込口1
5の下側を左右(横)方向に通過する吸込側合流管26
と、これと略平行に並んで各吐出配管17の下側を左右
(横)方向に通過する吐出側合流管27とを有してい
る。
【0025】このうち吸込側合流管26の上側に向く周
壁部分には、各吸込口15の位置に合わせて、2個所、
フランジ28が直付けされている。そして、各フランジ
28と各吸込口15に形成されているフランジ15aと
の間が、図3および図4に示されるようにメンテナンス
用の開閉弁、例えばボール弁29で連結されている。ま
た吸込側合流管26の左端部に形成されている入口26
aには、図4および図5に示されるように逆流防止装置
30(中間室を挟んで2つの逆止弁を組み合わせた構
造)、吸込圧力検出用(水道管本管の圧力検出用)の圧
力検出器31が付いた下向きエルボ32、ストレーナ
(図示しない)を内蔵したメンテナンス用のボール弁3
3の順で、吸込側に必要な配管機器が接続してある。こ
れにより、ボール弁33を水道本管8につながる入口と
した、同入口からポンプ部13の吸込口15へ至る吸込
側の配管系統を形成している。
【0026】吐出側合流管27の上側に向く周壁部分に
も、図1(b)に示されるように各吐出配管17の位置
に合わせて、2個所、フランジ35が直付けされてい
る。そして、図3にも示されるように各フランジ35と
各吐出配管17の下端部に形成されているフランジ36
との間が、メンテナンス用の開閉弁、例えばボール弁3
7で連結されている。また各吐出配管17の途中には、
逆流防止用の逆止弁部40が設けられている。この逆止
弁部40には、吐出配管17に、吐出口14側よりボー
ル弁37側が大径となる段差部41を形成し、この段差
部41の大径側に逆止モジュール42を内蔵する構造が
用いられている。
【0027】図1(b)に示されるように吐出側合流管
27の出口27a近傍には、縦型ポンプ11a,11b
の運転を制御する流量検出部、具体的には少水量停止用
(目標水量より水量が少なくなった場合、ポンプを停止
させるためのもの)のパドル式の流量検出器46が組込
んである。また出口27aには、メンテナンス用の開閉
弁、例えばボール弁47、吐出圧力検出用の圧力検出器
48aが付いた下向きエルボ48の順で、吐出側に必要
な配管機器が接続してある。これにより、エルボ48を
給水配管9(蛇口につながる配管)につながる出口とし
た、同出口からポンプ部13へ至る吐出側の配管系統を
形成している。
【0028】また残る吸込側合流管26の右端部と吐出
側合流管27の右端部との両者間は、高配水時(吸込側
の圧力が目標圧力より高くなるとき)、吐出側へバイパ
スさせるバイパス部49で連通させてある(図3〜図5
に図示)。50はそのバイパス部49を構成するバイパ
ス管、51は同じく高配水時(吸込側の圧力が目標圧力
より高くなるとき)に開く機能を有する吸込合流管26
端に内蔵の逆止モジュールを示す。
【0029】こうした縦型ポンプ17,17に組まれた
各配管部材のうちの吸込側合流管26、吐出側合流管2
7の下部が、図1(b)および図4に示されるように複
数のマウント部材52を介して、架台6の上面に据付け
られている。この据付けにより、ポンプユニット10
は、図1(b)に示されるように2台の縦型ポンプ1
7,17が本体1内の上段右側を占め、各合流管26,
27廻りの部分が本体1内の中段右側を占め、各合流管
26,27から先端側の配管機器が本体1内の左側へ張
り出して当該本体1内の中段左側を占めるように配置さ
せてある。
【0030】なお、バイパス管50は、図1(b)に示
されるように該バイパス管50から分岐して接続した開
閉弁53から延びるフレキシブル管54を用いて、架台
6内に設置されているアキュームレーター55の出入口
55aに接続され、アキュームレーター55の内部で給
水水量が蓄えられるようにしてある。
【0031】一方、図1に示されるように本体1内のう
ち、縦型ポンプ11a,11bと隣接する本体1内の上
段左側の地点には、制御部60が、モータ12およびそ
れに続くポンプ部13の上段部分と、ごく接近(近接)
した姿勢で設置されている。詳しくは、この制御盤60
は、背部に例えばアルミ製のヒートシンク61a(放熱
器に相当)を有する角箱形の本体61内にインバータな
どの制御機器61b、マイクロコンピュータで構成され
た制御部61c、本体1の下側から内部へ空気を送り込
む冷却ファン61d(いずれも図1、図2に図示)を収
めて構成される。そして、本体61の上下部がそれぞれ
ブラケット部材60aを介して背壁3aに保持され、制
御盤60を、左側方へ張り出した吸・吐出系統25部分
(配管部材)の上方に据付けている。具体的には、制御
盤60の全体は、ヒートシンク61aが制御盤60の周
囲の空間に露出した状態、さらには左側部が、モータ1
2の本体を形成するモータフレーム12aおよびポンプ
部13の本体を形成するハウジング部と接近した状態
で、本体1に取付けてある。この制御盤60は、背壁3
に添わせて配線されたケーブル類(図示しない)を通じ
て、モータ12、圧力検出器31,48a、流量検出器
46など各種機器に接続されていて、2台の縦型ポンプ
11a,11bの交互運転、使用水量に応じた運転が行
えるようにしてある。
【0032】そして、隣接配置されている制御盤60と
左側の縦型ポンプ11aとの間には、制御盤60をモー
タ12からの熱(吹出風の熱も含む)から護りつつ、制
御盤60の冷却性能を高める工夫を施した部材が設置さ
れている。
【0033】これには、図1(b)、図2および図3に
示されるように背壁3の内面から、制御盤60とこれと
隣合う左側の縦型ポンプ11aとの間を遮るよう、仕切
部材、例えば仕切板57を突き出せた構造が用いられて
いる。詳しくは、仕切板57には、例えば図2および図
3にも示されるように背壁3の内面から前方へ、モータ
12のモータフレーム12a、ポンプ部13のハウジン
グ部の全体を遮るまで突出させた上下方向に延びる板部
材が用いられている。このうち、ポンプカバー5の上部
壁へ向かって延びる仕切板57の上端部は、ポンプカバ
ー5の上部壁の直前で切欠されている。この仕切板57
の上端(一部)での切欠から、冷却ファン部12の空気
取入域α(吸込口23が臨む上方空間)に臨む通路部5
8を形成している。この通路部58により、冷却ファン
部20の空気取入域αと隣合う制御盤60の上方空間
(制御盤60の周囲部分に相当)とを連通させている。
また仕切板57の下端部は、制御盤60の下端部とほぼ
同じになるまで下方へ延びている。つまり、仕切板57
は制御盤の全体を遮る大きさにしてある。この仕切板5
7により、制御盤60の全体をモータ12から遮蔽し
て、モータ12自身、さらにはモータフレーム12aの
外面を通過する吹出風から制御盤60へ向かう熱を遮る
ようにしてある。とともに通路部58を通じて行われる
制御盤60の上方での吸込み(冷却ファン部20によ
る)により、制御盤60の周囲の空気を上方へ積極的に
流動させるようにしている。
【0034】また制御盤60の下側には、本体1の右側
に配置された各合流管26,27から張り出す吸・吐出
系統25の配管部材が配置され、制御盤60の下側直後
において、配管部材に触れて冷たくなった空気が送り込
めるようにしている。これにより、冷却ファン部20を
用いて、制御盤60の周囲に、冷却された空気が流動さ
れるようにしてある。
【0035】なお、図中65は縦型モータ11a,11
bを動かないように規制する保持具、66は凍結防止用
のヒーター、67は吸込側合流管26を保持する保持具
を示す。
【0036】つぎに、このように構成された給水装置の
作用について説明する。
【0037】図1および図2に示されるように給水装置
の開閉弁33に水道本管8を接続し、エルボ48に給水
配管9を接続した状態から、制御盤60を操作して、給
水装置をオンする。
【0038】このとき、制御盤60に内蔵の制御部61
cが、吐出側の圧力検出器48aからの圧力信号により
吐出圧力が目標とする始動圧力より低いことを検出した
とする。
【0039】すると、制御部61cは、あらかじめ設定
された制御内容にしたがって、縦型ポンプ11a,11
bのうちの片側、例えば縦型ポンプ11aを、圧力検出
器48aで検出される吐出圧力が、目標圧力を保つよう
にインバータ運転させる。
【0040】これにより、縦型ポンプ11aは、ボール
弁33、逆流防止装置30、吸込側合流管26、ボール
弁29を通じて吸込まれる水道本管8からの水を目標圧
力となるよう増圧し、この増圧した水を吐出配管17、
逆止モジュール42、吐出側合流管27、流量検出器4
6、ボール弁47を通じて、給水配管9へ送り、蛇口へ
供給する。なお、使用水量が少なくなると、推定末端圧
一定制御にしたがい、縦型ポンプ11aの回転数(能
力)を低下させる。さらに所定使用水量以下になると、
縦型ポンプ11aの運転を停止させる。
【0041】運転中、水道本管8の圧力(吸込圧力)が
目標圧力を越えた圧力になると(高配時)、バイパス管
50の逆止モジュール51が開き、縦型ポンプ11aへ
向かう吸込側合流管26からの水が、バイパス管50を
通じて、直接、吐出側合流管27へ導かれ、縦型ポンプ
11aの運転が止まる。
【0042】一方、縦型ポンプ11aの運転中、同ポン
プ11aの作動を利用して、モータ12や制御盤60を
冷却している。
【0043】具体的には、モータ12の冷却ファン部2
0は、モータ12の作動にしたがいファン22が回転を
始めている。このファン22により、図1(b)中の矢
印に示されるように本体1の天井に臨む吸込口23か
ら、本体1の天井側の空気が吸込まれる。このとき、吸
込口23の空気取入域αは、仕切板57の通路部58に
連通しているから、制御盤6の上方空間の空気も吸込口
23から吸込まれる。この空気が、吹出口24から、モ
ータ12のモータフレーム12aの外面沿いに吹出さ
れ、モータ12を冷却する。
【0044】ここで、接近している制御部60と縦型ポ
ンプ11aのモータ12との間は、仕切板57によって
遮られているから、モータ12からの熱はもちろん、モ
ータフレーム12aの近傍を通過する吹出風(モータ排
気流)の熱も遮られ、制御盤60に影響を与えるのを抑
える。
【0045】モータ12の冷却を終えた吹出風(モータ
排気流:温度上昇した熱風)は、図1(b)中の矢印に
示されるように本体1の右側に配置されているポンプ部
13、ボール弁29,37、各合流管26,27、アキ
ュームレーター55を経て、下降しながら本体1の左側
へ流れる。そして、この空気は、冷却ファン部22の吸
込みにより、本体1の左側へ張り出た吸・吐出系統25
の先端側を構成している配管部材を経て、制御盤60の
下側へ向かう。
【0046】この空気(モータ排気流)が、制御盤60
の下側に向かう途中で、給水される水で冷たくなってい
るポンプ部13の外壁面、配管部材の外壁面、弁外壁面
などと触れあるいは近傍を流れて、熱交換により、十分
に冷却される。この冷却された空気が、冷却ファン部2
2の吸込みにより、仕切板57で仕切られた制御盤60
を収めている空間を下側から上側へ流れる。
【0047】これにより、制御盤60の周囲には、冷却
された空気が流動する。そして、この空気と熱交換によ
り、制御盤60が周囲から冷却されるとともに、制御盤
60の内蔵の電子機器が、制御盤60の周囲の空間に露
出しているヒートシンク61aを通じて冷却される。
【0048】そして、この冷却を終えて制御盤60の上
方の天井側に至る空気が、再び仕切板57の通路部58
から吸込まれ、先に述べたように、本体1、すなわち密
閉容器の内部を循環しながら、各機器を冷却する。
【0049】このように、通路部58が付いた仕切板5
7の採用して、モータ12自身からの熱、さらにはモー
タ12の外面を通過する吹出風(モータ排気流)を遮る
だけでなく、冷却ファン部20の吸込みを利用して、制
御盤60の周囲の空気を積極的に流動させて制御盤60
を冷却させるようにしたので、制御盤60は、自身の発
熱や外部から加わる熱的な影響による過度の温度上昇を
防ぐことができる。
【0050】したがって、給水装置の小形化、小占有床
面積化のために、狭い収容空間内に制御盤60が、給水
ポンプのモータと並んで収められていても、熱的な影響
から制御盤60を護ることができる。
【0051】最も小占有床面積化に優れる配置するべ
く、収容空間の上段に、冷却ファン部20を上端部もつ
モータ12を組合わせた縦型ポンプ11a,11bと制
御盤60とを隣接配置した構造では、これら縦型ポンプ
11aと制御盤60の間を、通路部58をもつ仕切板5
7で遮るだけでなく、制御盤60の下側直後へ縦型ポン
プ11a,11bの配管部材を張り出させたので、十分
に温度低下した空気で制御盤60の冷却ができ、空気の
流通性に難点のある小占有床面積化した構造でも、制御
盤60を熱的な影響から制御盤60を護ることができ
る。
【0052】特に、ヒートシンク61aをもつ制御盤6
0を採用して、ヒートシンク61aを制御盤60の周囲
の空気と熱交換させる構造は、制御盤60が効果的に冷
却されるから、制御盤60の冷却の促進が図れる。
【0053】そのうえ、通路部58をもつ仕切板57
は、一部を切欠した制御盤60の全体を遮る大きさを有
する板部材で形成したので、簡単な構造ですむ。
【0054】なお、本発明は上述した一実施形態に限定
されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施しても構わない。例えば一実施形態で
は、占有スペースが抑えられるために遮蔽部材として、
板状部材で形成した仕切板を用いた例を挙げたが、これ
に限らず、他の形状の部材を遮蔽部材として用いても構
わない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、仕切板により、制御盤は、モータ自身からの熱、
さらにはモータの本体外面を通過する吹出風が遮られる
だけでなく、制御盤が制御盤の周囲の空気で冷却される
ので、制御盤の過度の温度上昇が防ぐことができる。
【0056】それ故、給水ポンプのモータと並んで狭い
収容空間内に制御盤が配置される構造において、給水ポ
ンプのモータの熱的な影響から制御盤を護ることがで
き、高い信頼性を確保することができる。
【0057】請求項2に記載の発明によれば、上記効果
に加え、空気の流通性に難点のある小占有床面積化した
構造において、配管部材との熱交換で冷却された空気を
用いて、制御盤を熱的影響から護ることができるといっ
た効果を奏する。
【0058】請求項3に記載の発明によれば、上記効果
に加え、さらに制御盤の冷却が促進され、効果的に制御
盤を冷却することができるといった効果を奏する。
【0059】請求項4に記載の発明によれば、上記効果
に加え、簡単な構造の遮蔽部材で、制御盤をモータ排熱
から護ることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係る給水装置の
平断面図。(b)は同じく正断面図。
【図2】図1(b)中のA−A線に沿う側断面図。
【図3】図1(b)中のB−B線に沿う側断面図。
【図4】図1(a)中のC−C線に沿う正断面図。
【図5】図1(b)中のD−D線に沿う平断面図。
【符号の説明】
1…本体(収容空間) 11a,11b…縦型ポンプ(給水ポンプ) 12…モータ 13…ポンプ部 20…冷却ファン部 21…ファンケーシング 22…ファン 23…吸込口 24…吹出口 25…吸・吐出系統 57…仕切板(遮蔽部材) 58…通路部 60…制御盤 61…ヒートシンク(放熱器) α…空気取入領域。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲から空気を取り入れて本体外面沿い
    に吹出す冷却ファン部を有するモータとポンプ部とを組
    合わせて構成される給水ポンプと、この給水ポンプの運
    転を制御する制御盤とが、周囲が壁で覆われる収容空間
    内に、前記モータと制御盤とが並行に隣接して配置され
    る給水装置であって、 前記給水ポンプと前記制御盤との間が、前記収容空間を
    形成する壁の内面から突き出る遮蔽部材によって遮ら
    れ、かつ遮蔽部材に形成された通路部によって前記冷却
    ファン部の空気取入域をこれに隣合う前記制御盤の周囲
    部分に連通させて、 前記制御盤をモータ排熱から遮蔽しつつ、前記制御盤の
    周囲の空気を流動させることを特徴とする給水装置。
  2. 【請求項2】 周囲から空気を取り入れて本体外面沿い
    に下側へ吹出す冷却ファン部を上端部に有する前記モー
    タを上側に有し同モータで駆動されるポンプ部を下側に
    有して構成される縦型式の給水ポンプと、この給水ポン
    プの運転を制御する制御盤とが、周囲が壁で覆われる収
    容空間内の上段に、前記モータと制御盤とが並行に隣接
    して配置される給水装置であって、 前記給水ポンプと前記制御盤との間が、前記収容空間を
    形成する壁の内面から突き出る遮蔽部材によって遮ら
    れ、かつ遮蔽部材に形成された通路部によって前記冷却
    ファン部の空気取入域をこれに隣合う前記制御盤の上方
    空間に連通させ、 前記ポンプ部には、前記制御盤の下側へ張り出るように
    配管部材が接続され、 前記制御盤をモータ排熱から遮蔽しつつ、前記制御盤の
    周囲に、前記配管部材との熱交換で冷却された空気が流
    動されるようにしたことを特徴とする給水装置。
  3. 【請求項3】 前記制御盤は、該制御盤の周囲の空間に
    露出する放熱器を有していることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の給水装置。
  4. 【請求項4】 前記遮蔽部材は、前記制御盤の全体を遮
    る大きさを有する仕切板で形成され、前記通路部は同仕
    切板の一部を切欠して形成されることを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の給水装置。
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