JP4629215B2 - 給水装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば家庭に給水を行う給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アパート、マンションなどでは、屋外あるいは屋内に設置した給水装置で、各家庭に給水することが行われている。
【0003】
給水装置では、防雨、防塵、低騒音化などのために、周囲が壁で覆われる収容空間、例えばポンプカバーなどを組合わせて構成される箱形の収容器体内に、ポンプ部とモータとを組合わせた給水ポンプ、同ポンプを制御する制御盤などを収容する構造が採用されている。
【0004】
こうした給水装置は、小型化、小占有床面積化のために、収容器体の内部上段に給水ポンプと制御盤とが並行に隣接されるレイアウト、多くは給水ポンプのモータと制御盤とが隣接して並ぶレイアウトが用いられている。
【0005】
ところが、給水ポンプのポンプと制御盤とは、小形化、小占有床面積化のために、かなり接近して配置されるために、運転中、モータから生ずる熱で、制御盤が温度上昇しやすく、該制御盤に内蔵されている電子機器に影響を与えやすい。
【0006】
そこで、給水ポンプのモータは、モータの一端側に形成された空気取入口から該端部周囲の空気を取り入れて、これをモータの本体外面沿いに反対側(他端側)へ吹出す構造の冷却ファン部を組付けて、モータを冷却することが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近時、給水装置は、小形化、小占有床面積化が進められる結果、モータと制御盤とが、かなり接近して配置される。
【0008】
このため、モータ本体の外面を通過する吹出風の熱(モータ排熱)に対しても、制御盤が熱的な影響を受けるおそれがでてきた。
【0009】
そこで、給水ポンプと制御盤との間の全体に両者を完全に隔てるよう仕切部材を設けることが考えられる。
【0010】
ところが、給水ポンプの収容器体は、小形化、小占有床面積化のため、できるだけ内部容積を抑えている都合上、制御盤に内蔵の電子機器(インバータなど)から発生する熱が、制御盤の周囲に滞留(こもる)して、制御盤自身が過度に温度上昇するおそれがある。これは、最も高い小占有床面積化を生み出す、上側にモータを有し、下側に同モータで駆動されるポンプ部を有する縦型ポンプ(縦形式のポンプに相当)と制御盤とを、狭い収容空間内の上段に、モータと制御盤とが並行に隣接して配置される給水装置には顕著に表れやすい。
【0011】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、モータと並んで狭い収容空間内に収めた制御盤自身の発熱、さらにはモータ側から加わる熱による制御盤の温度上昇を抑えることができる給水装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した発明は、上記目的を達成するために、隣接して配置される給水ポンプと制御盤との間を、通路部を有する遮蔽部材によって遮り、制御盤をモータ排熱から遮蔽しつつ、制御盤の周囲の空気を流動させる構成とした。
【0013】
これにより、制御盤は、仕切板により、モータ自身からの熱、さらにはモータの本体外面を通過する吹出風が遮られるだけでなく、制御盤が制御盤の周囲を流動する空気で冷却されるので、過度の温度上昇が防げる。
【0014】
請求項2に記載した発明は、さらに空気の流通性に難点のある小占有床面積化した構造において制御盤が熱的影響から護れるよう、収容空間の上段に、冷却ファン部を上端部にもつモータを組合わせた縦型式の給水ポンプと制御盤を隣接配置するという最も小占有床面積化に優れる構造とし、これら縦型式の給水ポンプと制御盤の間を、給水ポンプの冷却ファン部の空気取入域と制御盤の上方空間とを連通する通路部をもつ遮蔽部材によって遮り、さらにポンプ部に制御盤の下側へ張り出るように配管部材を組付けて、制御盤の周囲に、配管部材との熱交換で冷却された空気が流動するようにし、制御盤が冷却された空気で冷却されるようにした。
【0015】
請求項3に記載の発明は、さらに制御盤に、制御盤の周囲の空間に露出する放熱器を有した構造を採用して、制御盤の冷却が促進されるようにした。
【0016】
請求項4に記載の発明は、さらに簡単な構造で制御盤をモータ排熱から護る構造とするよう、遮蔽部材には、制御盤の全体を遮る大きさを有する仕切板で形成し、通路部となる仕切板の一部分を切欠した構成を採用した。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1〜図5に示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0018】
図1(a)は、本発明を適用した例えば直結給水式の給水装置の平断面図、図1(b)は給水装置の正断面図、図2は図1(b)中のA〜A線から見た側断面図、図3は図1(b)中のB〜B線から見た側断面図、図4は図1(a)中のC〜C線から見た正断面図、図5は図1(b)中のD〜D線から見た平断面図をそれぞれ示している。
【0019】
図1〜3中1は、縦置きされた本体(収容器体)である。本体1は、例えば左右に細長く延びる底2a付の短角筒形のスカート2と同スカート2の後部壁から上方に延びる略四角形状の背壁3とを組合わせた略L形の架台4と、この開放した架台4の前側、左右両側、上側を覆うように被さる箱形のポンプカバー5とを組合わせて構成されている。この構造により、本体1は、左右方向が長く、奥行き方向が狭く、上下方向を高くした箱形にしてある。
【0020】
この本体1内で形成される収容空間の中・上段には、図1(b)に示されるように底2aの右側に据付けた四角枠形の架台6を用いて、ポンプユニット10が据付けてある。このポンプユニット10は、本体1の上段右側を占める複数、例えば2台の縦型ポンプ11a,11b(縦型式の給水ポンプに相当)と、本体1の中段を占める吸・吐出系統25とを組み合わせた構造となっている。
【0021】
具体的には、縦型ポンプ11a,11bは、いずれも上側に縦向きのモータ、例えば全閉のブラシレスDCモータ12(以下、単にモータ12という)を有し、下側に同モータ12の出力軸と直結したポンプ部、例えば多段タービン式のポンプ部13を有して構成される多段タービンポンプが用いてある。ポンプ部13は、いずれも上部前面に前面(正面)方向に向く吐出口14(図1(b)、図4に図示)が形成され、下部中央に吸込口15(図4に図示)が形成されていて、モータ12が回転すると、下側の吸込口15から水を吸込み、これを増圧しながら正面の吐出口14から吐出させる構造となっている。これら縦型ポンプ11a,11bが、本体1の上段右側を占めるよう、ごく接近して左右に並列に配置されている。
【0022】
各ポンプ部13の吐出口14からは、該吐出口14の直後から下側へ曲がる略逆L字形の吐出配管17が延びている。そして、図3に示されるように吐出配管17の短手側の端部が吐出口14にフランジ接続してある。なお、長手側の端部は、ポンプ部13前側の外面と近接しながら下方へ、ポンプ部13の下端部を越えた地点まで延びている。
【0023】
各モータ12の上部には、図1(b)に示されるように冷却ファン20(冷却ファン部に相当)が装備されている。詳しくは、冷却ファン20は、モータ12の上端部と被さるように組合う有底筒形のファンケーシング21と、このファンケーシング21に内蔵されたファン22とを有している。なお、ファン22は、モータ12の出力軸に直結されるモータ直動式にしてある。ファン22と向き合うファンケーシング21の上部壁には、図1(a)に示されるように空気取入口23が形成されている。またファンケーシング21の下側にはモータ本体の外周面沿いに開口する吹出口24が形成されている。これで、ファン22が回転すると、本体1の天井に臨む空気取入口23から本体1内の天井付近の空気を吸い込み、これを吹出口24からモータ外周面沿いに吹き出して、発熱するモータ12を吹出風で冷却させるようにしてある。
【0024】
また吸・吐出系統25は、図1(b)、図4および図5示されるように各ポンプ部13の吸込口15の下側を左右(横)方向に通過する吸込側合流管26と、これと略平行に並んで各吐出配管17の下側を左右(横)方向に通過する吐出側合流管27とを有している。
【0025】
このうち吸込側合流管26の上側に向く周壁部分には、各吸込口15の位置に合わせて、2個所、フランジ28が直付けされている。そして、各フランジ28と各吸込口15に形成されているフランジ15aとの間が、図3および図4に示されるようにメンテナンス用の開閉弁、例えばボール弁29で連結されている。また吸込側合流管26の左端部に形成されている入口26aには、図4および図5に示されるように逆流防止装置30(中間室を挟んで2つの逆止弁を組み合わせた構造)、吸込圧力検出用(水道管本管の圧力検出用)の圧力検出器31が付いた下向きエルボ32、ストレーナ(図示しない)を内蔵したメンテナンス用のボール弁33の順で、吸込側に必要な配管機器が接続してある。これにより、ボール弁33を水道本管8につながる入口とした、同入口からポンプ部13の吸込口15へ至る吸込側の配管系統を形成している。
【0026】
吐出側合流管27の上側に向く周壁部分にも、図1(b)に示されるように各吐出配管17の位置に合わせて、2個所、フランジ35が直付けされている。そして、図3にも示されるように各フランジ35と各吐出配管17の下端部に形成されているフランジ36との間が、メンテナンス用の開閉弁、例えばボール弁37で連結されている。また各吐出配管17の途中には、逆流防止用の逆止弁部40が設けられている。この逆止弁部40には、吐出配管17に、吐出口14側よりボール弁37側が大径となる段差部41を形成し、この段差部41の大径側に逆止モジュール42を内蔵する構造が用いられている。
【0027】
図1(b)に示されるように吐出側合流管27の出口27a近傍には、縦型ポンプ11a,11bの運転を制御する流量検出部、具体的には少水量停止用(目標水量より水量が少なくなった場合、ポンプを停止させるためのもの)のパドル式の流量検出器46が組込んである。また出口27aには、メンテナンス用の開閉弁、例えばボール弁47、吐出圧力検出用の圧力検出器48aが付いた下向きエルボ48の順で、吐出側に必要な配管機器が接続してある。これにより、エルボ48を給水配管9(蛇口につながる配管)につながる出口とした、同出口からポンプ部13へ至る吐出側の配管系統を形成している。
【0028】
また残る吸込側合流管26の右端部と吐出側合流管27の右端部との両者間は、高配水時(吸込側の圧力が目標圧力より高くなるとき)、吐出側へバイパスさせるバイパス部49で連通させてある(図3〜図5に図示)。50はそのバイパス部49を構成するバイパス管、51は同じく高配水時(吸込側の圧力が目標圧力より高くなるとき)に開く機能を有する吸込合流管26端に内蔵の逆止モジュールを示す。
【0029】
こうした縦型ポンプ17,17に組まれた各配管部材のうちの吸込側合流管26、吐出側合流管27の下部が、図1(b)および図4に示されるように複数のマウント部材52を介して、架台6の上面に据付けられている。この据付けにより、ポンプユニット10は、図1(b)に示されるように2台の縦型ポンプ17,17が本体1内の上段右側を占め、各合流管26,27廻りの部分が本体1内の中段右側を占め、各合流管26,27から先端側の配管機器が本体1内の左側へ張り出して当該本体1内の中段左側を占めるように配置させてある。
【0030】
なお、バイパス管50は、図1(b)に示されるように該バイパス管50から分岐して接続した開閉弁53から延びるフレキシブル管54を用いて、架台6内に設置されているアキュームレーター55の出入口55aに接続され、アキュームレーター55の内部で給水水量が蓄えられるようにしてある。
【0031】
一方、図1に示されるように本体1内のうち、縦型ポンプ11a,11bと隣接する本体1内の上段左側の地点には、制御部60が、モータ12およびそれに続くポンプ部13の上段部分と、ごく接近(近接)した姿勢で設置されている。詳しくは、この制御盤60は、背部に例えばアルミ製のヒートシンク61a(放熱器に相当)を有する角箱形の本体61内にインバータなどの制御機器61b、マイクロコンピュータで構成された制御部61c、本体1の下側から内部へ空気を送り込む冷却ファン61d(いずれも図1、図2に図示)を収めて構成される。そして、本体61の上下部がそれぞれブラケット部材60aを介して背壁3aに保持され、制御盤60を、左側方へ張り出した吸・吐出系統25部分(配管部材)の上方に据付けている。具体的には、制御盤60の全体は、ヒートシンク61aが制御盤60の周囲の空間に露出した状態、さらには左側部が、モータ12の本体を形成するモータフレーム12aおよびポンプ部13の本体を形成するハウジング部と接近した状態で、本体1に取付けてある。この制御盤60は、背壁3に添わせて配線されたケーブル類(図示しない)を通じて、モータ12、圧力検出器31,48a、流量検出器46など各種機器に接続されていて、2台の縦型ポンプ11a,11bの交互運転、使用水量に応じた運転が行えるようにしてある。
【0032】
そして、隣接配置されている制御盤60と左側の縦型ポンプ11aとの間には、制御盤60をモータ12からの熱(吹出風の熱も含む)から護りつつ、制御盤60の冷却性能を高める工夫を施した部材が設置されている。
【0033】
これには、図1(b)、図2および図3に示されるように背壁3の内面から、制御盤60とこれと隣合う左側の縦型ポンプ11aとの間を遮るよう、仕切部材、例えば仕切板57を突き出せた構造が用いられている。詳しくは、仕切板57には、例えば図2および図3にも示されるように背壁3の内面から前方へ、モータ12のモータフレーム12a、ポンプ部13のハウジング部の全体を遮るまで突出させた上下方向に延びる板部材が用いられている。このうち、ポンプカバー5の上部壁へ向かって延びる仕切板57の上端部は、ポンプカバー5の上部壁の直前で切欠されている。この仕切板57の上端(一部)での切欠から、冷却ファン部12の空気取入域α(吸込口23が臨む上方空間)に臨む通路部58を形成している。この通路部58により、冷却ファン部20の空気取入域αと隣合う制御盤60の上方空間(制御盤60の周囲部分に相当)とを連通させている。また仕切板57の下端部は、制御盤60の下端部とほぼ同じになるまで下方へ延びている。つまり、仕切板57は制御盤の全体を遮る大きさにしてある。この仕切板57により、制御盤60の全体をモータ12から遮蔽して、モータ12自身、さらにはモータフレーム12aの外面を通過する吹出風から制御盤60へ向かう熱を遮るようにしてある。とともに通路部58を通じて行われる制御盤60の上方での吸込み(冷却ファン部20による)により、制御盤60の周囲の空気を上方へ積極的に流動させるようにしている。
【0034】
また制御盤60の下側には、本体1の右側に配置された各合流管26,27から張り出す吸・吐出系統25の配管部材が配置され、制御盤60の下側直後において、配管部材に触れて冷たくなった空気が送り込めるようにしている。これにより、冷却ファン部20を用いて、制御盤60の周囲に、冷却された空気が流動されるようにしてある。
【0035】
なお、図中65は縦型モータ11a,11bを動かないように規制する保持具、66は凍結防止用のヒーター、67は吸込側合流管26を保持する保持具を示す。
【0036】
つぎに、このように構成された給水装置の作用について説明する。
【0037】
図1および図2に示されるように給水装置の開閉弁33に水道本管8を接続し、エルボ48に給水配管9を接続した状態から、制御盤60を操作して、給水装置をオンする。
【0038】
このとき、制御盤60に内蔵の制御部61cが、吐出側の圧力検出器48aからの圧力信号により吐出圧力が目標とする始動圧力より低いことを検出したとする。
【0039】
すると、制御部61cは、あらかじめ設定された制御内容にしたがって、縦型ポンプ11a,11bのうちの片側、例えば縦型ポンプ11aを、圧力検出器48aで検出される吐出圧力が、目標圧力を保つようにインバータ運転させる。
【0040】
これにより、縦型ポンプ11aは、ボール弁33、逆流防止装置30、吸込側合流管26、ボール弁29を通じて吸込まれる水道本管8からの水を目標圧力となるよう増圧し、この増圧した水を吐出配管17、逆止モジュール42、吐出側合流管27、流量検出器46、ボール弁47を通じて、給水配管9へ送り、蛇口へ供給する。なお、使用水量が少なくなると、推定末端圧一定制御にしたがい、縦型ポンプ11aの回転数(能力)を低下させる。さらに所定使用水量以下になると、縦型ポンプ11aの運転を停止させる。
【0041】
運転中、水道本管8の圧力(吸込圧力)が目標圧力を越えた圧力になると(高配時)、バイパス管50の逆止モジュール51が開き、縦型ポンプ11aへ向かう吸込側合流管26からの水が、バイパス管50を通じて、直接、吐出側合流管27へ導かれ、縦型ポンプ11aの運転が止まる。
【0042】
一方、縦型ポンプ11aの運転中、同ポンプ11aの作動を利用して、モータ12や制御盤60を冷却している。
【0043】
具体的には、モータ12の冷却ファン部20は、モータ12の作動にしたがいファン22が回転を始めている。このファン22により、図1(b)中の矢印に示されるように本体1の天井に臨む吸込口23から、本体1の天井側の空気が吸込まれる。このとき、吸込口23の空気取入域αは、仕切板57の通路部58に連通しているから、制御盤6の上方空間の空気も吸込口23から吸込まれる。この空気が、吹出口24から、モータ12のモータフレーム12aの外面沿いに吹出され、モータ12を冷却する。
【0044】
ここで、接近している制御部60と縦型ポンプ11aのモータ12との間は、仕切板57によって遮られているから、モータ12からの熱はもちろん、モータフレーム12aの近傍を通過する吹出風(モータ排気流)の熱も遮られ、制御盤60に影響を与えるのを抑える。
【0045】
モータ12の冷却を終えた吹出風(モータ排気流:温度上昇した熱風)は、図1(b)中の矢印に示されるように本体1の右側に配置されているポンプ部13、ボール弁29,37、各合流管26,27、アキュームレーター55を経て、下降しながら本体1の左側へ流れる。そして、この空気は、冷却ファン部22の吸込みにより、本体1の左側へ張り出た吸・吐出系統25の先端側を構成している配管部材を経て、制御盤60の下側へ向かう。
【0046】
この空気(モータ排気流)が、制御盤60の下側に向かう途中で、給水される水で冷たくなっているポンプ部13の外壁面、配管部材の外壁面、弁外壁面などと触れあるいは近傍を流れて、熱交換により、十分に冷却される。この冷却された空気が、冷却ファン部22の吸込みにより、仕切板57で仕切られた制御盤60を収めている空間を下側から上側へ流れる。
【0047】
これにより、制御盤60の周囲には、冷却された空気が流動する。そして、この空気と熱交換により、制御盤60が周囲から冷却されるとともに、制御盤60の内蔵の電子機器が、制御盤60の周囲の空間に露出しているヒートシンク61aを通じて冷却される。
【0048】
そして、この冷却を終えて制御盤60の上方の天井側に至る空気が、再び仕切板57の通路部58から吸込まれ、先に述べたように、本体1、すなわち密閉容器の内部を循環しながら、各機器を冷却する。
【0049】
このように、通路部58が付いた仕切板57の採用して、モータ12自身からの熱、さらにはモータ12の外面を通過する吹出風(モータ排気流)を遮るだけでなく、冷却ファン部20の吸込みを利用して、制御盤60の周囲の空気を積極的に流動させて制御盤60を冷却させるようにしたので、制御盤60は、自身の発熱や外部から加わる熱的な影響による過度の温度上昇を防ぐことができる。
【0050】
したがって、給水装置の小形化、小占有床面積化のために、狭い収容空間内に制御盤60が、給水ポンプのモータと並んで収められていても、熱的な影響から制御盤60を護ることができる。
【0051】
最も小占有床面積化に優れる配置するべく、収容空間の上段に、冷却ファン部20を上端部もつモータ12を組合わせた縦型ポンプ11a,11bと制御盤60とを隣接配置した構造では、これら縦型ポンプ11aと制御盤60の間を、通路部58をもつ仕切板57で遮るだけでなく、制御盤60の下側直後へ縦型ポンプ11a,11bの配管部材を張り出させたので、十分に温度低下した空気で制御盤60の冷却ができ、空気の流通性に難点のある小占有床面積化した構造でも、制御盤60を熱的な影響から制御盤60を護ることができる。
【0052】
特に、ヒートシンク61aをもつ制御盤60を採用して、ヒートシンク61aを制御盤60の周囲の空気と熱交換させる構造は、制御盤60が効果的に冷却されるから、制御盤60の冷却の促進が図れる。
【0053】
そのうえ、通路部58をもつ仕切板57は、一部を切欠した制御盤60の全体を遮る大きさを有する板部材で形成したので、簡単な構造ですむ。
【0054】
なお、本発明は上述した一実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば一実施形態では、占有スペースが抑えられるために遮蔽部材として、板状部材で形成した仕切板を用いた例を挙げたが、これに限らず、他の形状の部材を遮蔽部材として用いても構わない。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、仕切板により、制御盤は、モータ自身からの熱、さらにはモータの本体外面を通過する吹出風が遮られるだけでなく、制御盤が制御盤の周囲の空気で冷却されるので、制御盤の過度の温度上昇が防ぐことができる。
【0056】
それ故、給水ポンプのモータと並んで狭い収容空間内に制御盤が配置される構造において、給水ポンプのモータの熱的な影響から制御盤を護ることができ、高い信頼性を確保することができる。
【0057】
請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加え、空気の流通性に難点のある小占有床面積化した構造において、配管部材との熱交換で冷却された空気を用いて、制御盤を熱的影響から護ることができるといった効果を奏する。
【0058】
請求項3に記載の発明によれば、上記効果に加え、さらに制御盤の冷却が促進され、効果的に制御盤を冷却することができるといった効果を奏する。
【0059】
請求項4に記載の発明によれば、上記効果に加え、簡単な構造の遮蔽部材で、制御盤をモータ排熱から護ることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係る給水装置の平断面図。
(b)は同じく正断面図。
【図2】図1(b)中のA−A線に沿う側断面図。
【図3】図1(b)中のB−B線に沿う側断面図。
【図4】図1(a)中のC−C線に沿う正断面図。
【図5】図1(b)中のD−D線に沿う平断面図。
【符号の説明】
1…本体(収容空間)
11a,11b…縦型ポンプ(給水ポンプ)
12…モータ
13…ポンプ部
20…冷却ファン部
21…ファンケーシング
22…ファン
23…吸込口
24…吹出口
25…吸・吐出系統
57…仕切板(遮蔽部材)
58…通路部
60…制御盤
61…ヒートシンク(放熱器)
α…空気取入領域。

Claims (4)

  1. 周囲から空気を取り入れて本体外面沿いに吹出す冷却ファン部を有するモータとポンプ部とを組合わせて構成される給水ポンプと、この給水ポンプの運転を制御する制御盤とが、周囲が壁で覆われる収容空間内に、前記モータと制御盤とが並行に隣接して配置される給水装置であって、
    前記給水ポンプと前記制御盤との間が、前記収容空間を形成する壁の内面から突き出る遮蔽部材によって遮られ、かつ遮蔽部材に形成された通路部によって前記冷却ファン部の空気取入域をこれに隣合う前記制御盤の周囲部分に連通させて、
    前記制御盤をモータ排熱から遮蔽しつつ、前記制御盤の周囲の空気を流動させる
    ことを特徴とする給水装置。
  2. 周囲から空気を取り入れて本体外面沿いに下側へ吹出す冷却ファン部を上端部に有する前記モータを上側に有し同モータで駆動されるポンプ部を下側に有して構成される縦型式の給水ポンプと、この給水ポンプの運転を制御する制御盤とが、周囲が壁で覆われる収容空間内の上段に、前記モータと制御盤とが並行に隣接して配置される給水装置であって、
    前記給水ポンプと前記制御盤との間が、前記収容空間を形成する壁の内面から突き出る遮蔽部材によって遮られ、かつ遮蔽部材に形成された通路部によって前記冷却ファン部の空気取入域をこれに隣合う前記制御盤の上方空間に連通させ、
    前記ポンプ部には、前記制御盤の下側へ張り出るように配管部材が接続され、
    前記制御盤をモータ排熱から遮蔽しつつ、前記制御盤の周囲に、前記配管部材との熱交換で冷却された空気が流動されるようにした
    ことを特徴とする給水装置。
  3. 前記制御盤は、該制御盤の周囲の空間に露出する放熱器を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給水装置。
  4. 前記遮蔽部材は、前記制御盤の全体を遮る大きさを有する仕切板で形成され、前記通路部は同仕切板の一部を切欠して形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の給水装置。
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