JP2522773Y2 - 空気調和装置の電気品箱の冷却構造 - Google Patents

空気調和装置の電気品箱の冷却構造

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JP2522773Y2
JP2522773Y2 JP10444791U JP10444791U JP2522773Y2 JP 2522773 Y2 JP2522773 Y2 JP 2522773Y2 JP 10444791 U JP10444791 U JP 10444791U JP 10444791 U JP10444791 U JP 10444791U JP 2522773 Y2 JP2522773 Y2 JP 2522773Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、空気調和装置の電気品
箱の冷却構造に係り、とくに塵埃や湿気などによる電気
部品の通風障害を防止することに配慮した電気品箱の通
風構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和装置は、圧縮機や熱交
換器、送風機などを制御するために電気部品を収納する
電気品箱をケーシング内に設置している。この電気品箱
に収納されている電気部品にはインバータ回路基板のよ
うに発熱するものがあり、電気品箱が密閉されたもので
あると、風通しの悪い設置場所では電気品箱が過熱する
ことがある。そのため、コンデンサや半導体などの温度
ディレーティングが十分とれず、これらの部品の寿命を
縮めたり、故障の原因になることがある。
【0003】そのため、電気品箱には、過熱防止構造を
設けたものがみられる。例えば、実開平2−9728号
公報に記載されたものは、電気品箱に空気が流通する開
口を2箇所設け、自由に空気が流通するようにしてい
る。さらに実開平2−70135号公報に記載されたも
のは、電気品箱内のインバータ回路または箱外面に取り
付けられたインバータ回路の放熱板の温度を検出し、該
検出温度により送風装置の風量を制御し、電気品箱内の
通気量を調節するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
気品箱の過熱防止構造は、いずれも電気品箱を自由に空
気が流通するようになっており、塵埃や塩分、湿気など
の侵入防止対策は施されていない。そのため、長期間、
開口より通風すると、塵埃や塩分、湿気などが半導体部
品等の電気部品に付着したり亜硫酸ガスなどの腐蝕性ガ
スが接触し、電気部品を侵すために故障が発生するとい
う問題がある。とくに、ビル用の室外ユニットに取り付
けられた電気品箱のように、大きな吹出口を介して外気
が流入しやすい場合には、かかる問題は深刻である。
【0005】本考案は、かかる点に鑑みてなされたもの
であって、電気品箱の過熱時以外は通風を遮断すると共
に、過熱時には開閉の手間を要することなく簡単な構造
で通気ができるようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案が講じた手段は、少なくとも電気品箱の収納
部の排気口に、形状記憶材料からなる開動部材を介して
開閉蓋を取り付け、電気品箱内が過熱すると開き、通風
によって温度が低下すると閉じるようにしたものであ
る。
【0007】具体的には、請求項1に係る考案が講じた
手段は、図3に示すように、ケーシング(2)にユニッ
ト吸込口(9)とユニット吹出口(10)とが設けられ
ると共に、上記ケーシング(2)の下部に吸気口(1
3),(13)が、上部に排気口(24),(24)が
配設され、上記ユニット吸込口(9)から上記ユニット
吹出口(10)にわたるケーシング(2)内の空気通路
(11)に、熱交換器(17)とファン(23)とが収
納された室外ユニット(1)を備え、該室外ユニット
(1)のケーシング(2)に電気品箱(30)が取り付
けられている空気調和装置を前提としている。
【0008】そして、上記電気品箱(30)は、本体
(31)内に電気部品が収納されてなり、該本体(3
1)の下部には、上記吸気口(13),(13)の近傍
に設けられて外気を該吸気口(13),(13)を介し
て上記本体(31)内に流入する流入口(38)が、上
部には、上記排気口(24),(24)の近傍に設けら
れて上記本体(31)内の空気を該排気口(24),
(24)を介して外部に流出する流出口(39)がそれ
ぞれ開設された構成されている。
【0009】さらに、上記本体(31)には、内部の温
度が所定の高温側の設定温度になると上記流出口(3
9)を開き、該高温側の設定温度より低い低温側の設定
温度に低下すると上記流出口(39)を閉鎖する形状記
憶材料からなる開閉蓋(41)が設けられた構成とされ
ている。
【0010】また、請求項2に係る考案が講じた手段
は、図6に示すように、上記空気調和装置において、電
気品箱(30)は、本体(31)内に電気部品が収納さ
れている。
【0011】そして、該本体(31)内には、電気部品
の収納部(33)と、該収納部(33)の後面側に位置
する空気の通風部(45)とが区画形成されている。さ
らに、該通風部(45)の一端には空気流入口(50)
が開設されると共に、他端には上記ファン(23)によ
って通風部(45)を流通するように空気流出口(5
1)が上記空気通路(11)に連通して開設されてい
る。
【0012】その上、収納部(33)には上記通風部
(45)に連通して空気を上記収納部(33)に導入す
る収納部連通口(54)が開設されると共に、上記収納
部(33)の上部には該収納部(33)内の空気を排出
させる流出口(39)が開設されている。
【0013】さらにその上、上記本体(31)には、上
記収納部(33)内の温度が所定の高温側の設定温度に
なると上記流出口(39)を開き、該高温側の設定温度
より低い低温側の設定温度に低下すると流出口(39)
を閉鎖する形状記憶材料からなる開閉蓋(41)が設け
られた構成とされている。
【0014】
【作用】以上の構成により、請求項1に係る考案が講じ
た手段によれば、ファン(23)により、空気通路(1
1)に送風が流通する。
【0015】発熱部品用の電気品箱(30)内の半導体
部品等の電気部品が発熱し、本体(31)内の温度が一
時的に高温側の設定温度になると、形状記憶材料からな
る開閉蓋(41)が開く。そうすると、本体(31)内
の空気が流出できるようになり、外気が吸気孔(1
3),(13)を介して流入口(38)より本体(3
1)内に流入し、本体(31)内を上昇した空気は流出
口(39)より流出し、さらに排気口(24),(2
4)を介して外部に流出する。本体(31)内の通風に
より内部の温度が低温側の設定温度より低下すると、開
閉蓋(41)が閉じる。
【0016】請求項2に係る考案が講じた手段によれ
ば、ファン(23)の回転により、空気流入口(50)
より空気が通風部(45)に流入し、この通風部(4
5)内を流通し、空気流出口(51)より流出し、常に
通風部(45)に送風が流通する。収納部(33)内の
温度が一時的に高温側の設定温度になると、開閉蓋(4
1)が開き、通風部(45)内を流通する送風の一部が
収納部連通口(54)より収納部(33)に流入し、収
納部(33)内を上昇して流出口(39)より流出す
る。収納部(33)内の通風により収納部(33)内の
温度が低温側の設定温度より低下すると、開閉蓋(4
1)が閉じる。
【0017】
【考案の効果】以上の構成により、請求項1に係る考案
によれば、流出口(39)を閉鎖する形状記憶材料から
なる開閉蓋(41)を設けているので、必要なときにだ
け多量の通風を行い、それ以外のときには通風を止める
ことができ、故障の原因となる塵埃や塩分、湿気、腐蝕
性ガスなどから半導体部品等の電気部品を保護すること
ができ、機器の信頼性を向上させることができる。ま
た、開閉蓋(41)の開閉に形状記憶材料の性質を利用
しているので、簡単な構造で開閉の手間を要することな
く開閉を行うことができる。
【0018】請求項2に係る考案によれば、開閉蓋(4
1)により、上記請求項1に係る考案と同様に、加熱時
の通風と過熱時以外の通風遮断とを行うことができ、機
器の信頼性の向上と簡単な開閉構造とを達成することが
できる。
【0019】さらに、本体(31)内に通風部(45)
を形成して常時、収納部(33)を流通する送風の主流
を形成する一方、この送風の主流から分岐して収納部
(33)を流通する分岐流を形成することができ、より
収納室(33)内の過熱防止効果を増大させることがで
きる。
【0020】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づき説明する。
【0021】図1〜図4に、請求項1に係る考案の第1
実施例を示す。本実施例は、本考案を空気調和装置の室
外ユニットに適用したものである。空気調和装置の室外
ユニット(1)のケーシング(2)内には、室外ユニッ
トの装置群(3)が設置されている。ケーシング(2)
は、底板(4)と、4枚の天板(5),(5)……と、
4枚の前面板(6),(6)……と、左右の側面板
(7),(8)と、後面の4枚の保護網(14),(1
4)……が張られた4箇所のユニット吸込口(9),
(9)……とから構成されている。上記前面板(6),
(6)……および左右の側面板(7),(8)は、底板
(4)の周縁にビス止めなどによって固定されている。
【0022】上記室外ユニットの装置群(3)は、イン
バータ制御される圧縮機(15)と、アンローダ機能を
備えた圧縮機(16)と、熱交換器(17)と、四路切
換弁(図示せず)と、アキュームレータ(18)と、受
液器(19)と、油分離器(20)と、電子膨脹弁(図
示せず)と、複数の電磁弁(図示せず)とが冷媒配管
(図示せず)により接続されてなり、冷媒回路の一部を
構成している。
【0023】4枚の天板(5),(5)……には、それ
ぞれ中央部にユニット吹出口(10),(10)……が
開口され、ユニット吹出口(10),(10)……のや
や下のケーシング(2)内には、モーター(22)によ
り駆動されるファン(23)が架設されている。ケーシ
ング(2)内にはこのユニット吹出口(10),(1
0)……とユニット吸込口(9),(9)……との間に
空気通路(11)が形成されている。
【0024】そして、室外ユニット(1)は、冷房また
は暖房運転において、ファン(23)が回転すると、外
気が空気通路(11)内に流入し、熱交換器(17)を
流通して後、ユニット吹出口(10),(10)……よ
り排出されるようになっている。
【0025】ユニット吹出口(10),(10)……に
は、室外ユニット(1)内に異物が落下、混入するのを
防止するための混入防止網(12),(12)……が張
設されている。
【0026】上記4枚の前面板(6),(6)……は、
それぞれ上部前面板(6a),(6a)……と下部前面
板(6b),(6b)……とに分割されている。そし
て、上部前面板(6a),(6a)……のうち中央の2
枚には、内面側にそれぞれアンローダ機能を制御する電
気部品が収納された第1の電気品箱(29)と、インバ
ータ等の発熱する電気部品が収納される第2の電気品箱
(30)とが取り付けられている。
【0027】第2の電気品箱(30)が取り付けられた
上部前面板(6a)には、図2および図3に示すよう
に、下部に電気品箱(30)を空冷するための2個の吸
気口(13),(13)と、上部に2個の排気口(2
4),(24)が形成されている。
【0028】第2の電気品箱(30)は、図3および図
4に示すように、本体(31)と、この本体(31)の
前面の開口に取り付けられた本体蓋(32)とから構成
されている。本体(31)は、上部に屋根板(34)
が、下部に仕切板(42)が設けられてなり、本体(3
1)より吸気口(13),(13)の下端に向かって傾
斜板(43)が延設されている。屋根板(34)はケー
シング(2)のユニット吹出口(10),(10)……
から落下してくる雨水が本体(31)内に侵入するのを
防止する一方、傾斜板(43)は吸気口(13),(1
3)より流入する外気の方向を本体(31)内に向ける
ようになっている。本体(31)の内部は、電気部品を
収納する収納部となっており仕切板(42)に形成され
た流入口(38)を介して外気が本体(31)の下部に
流入するようになっている。
【0029】本体(31)の後面(31a)には、内側
にインバータ用のパワートランジスタ等の半導体部品
(35)が、外側にこの半導体部品(35)を冷却する
ための放熱フィン(37)がそれぞれ設けられている。
半導体部品(35)は後面(31a)よりやや離間して
配設されている。
【0030】また、本体蓋(32)の上部には、流出口
(39)と、この流出口(39)を開閉する開閉蓋(4
1)とが設けられている。流出口(39)は上記排気口
(24),(24)の開設位置よりやや上方に配設され
ており、排気口(24),(24)から吹き込む雨水が
流出口(39)にまで侵入しないようになっている。
【0031】一方、屋根板(34)の上端は上部前面板
(6a)に当接し、流出口(39)からの排気が空気通
路(11)内に流出しないように構成されている。これ
により、本体(31)から流出する高温の排気は排気口
(24),(24)を介して外部に排出されるように構
成されている。
【0032】さらに、開閉蓋(41)は、形状記憶材料
からなり、本体(31)内の温度が所定の高温側の設定
温度(例えば65℃)に上昇すると、流出口(39)を
開く方向に変形し、上記高温側の設定温度より低い低温
側の設定温度より低下すると元の形状に戻るように設定
されている。形状記憶材料としては、異なる2形状に可
逆的に変化するように、2方向性を有する形状記憶合金
や形状記憶樹脂が用いられている。
【0033】次に、上記開閉蓋(41)の作動について
説明する。
【0034】インバータ制御圧縮機(15)が作動して
いるときには、第2の電気品箱(30)内の半導体部品
(35)が発熱し、本体(31)内の温度が上昇する。
そして、設置条件や気温の上がる季節あるいは日中の時
間帯において、本体(31)内の温度が一時的に開閉蓋
(41)の高温側の設定温度になると、開閉蓋(41)
が開く。一方、流出口(39)は、吸気口(13),
(13)を介して常に外気が流入可能となっているの
で、開閉蓋(41)が開けば本体(31)内を外気が自
然循環することが可能となる。つまり、外気は、吸気口
(13),(13)と流入口(38)とを介して本体
(31)内に流入し、本体(31)内を上昇して流出口
(39)と排気口(24),(24)とを介して室外ユ
ニット(1)外に排気される。これにより、インバータ
回路の異常過熱を防止できることになる。そして、本体
(31)内の通風により内部の温度が低温側の設定温度
より低下すると、開閉蓋(41)が閉じ、本体(31)
内の通風が止まる。
【0035】この実施例によれば、流出口(39)を閉
鎖する形状記憶材料からなる開閉蓋(41)を設けてい
るので、必要なときにだけ多量の通風を行い、それ以外
のときには通風を止めることができ、故障の原因となる
塵埃や塩分、湿気、腐蝕性ガスなどから半導体部品(3
5)等の電気部品を保護することができ、機器の信頼性
を向上させることができる。また、開閉蓋(41)の開
閉に形状記憶材料の性質を利用しているので、簡単な構
造で開閉の手間を要することなく開閉を行うことができ
る。
【0036】次に第2実施例について説明する。本実施
例は、第2の電気品箱(30)と上部前面板(6a)と
の間の空間を利用して通風路を形成して、本体(31)
内の空気を強制排気するものである。
【0037】具体的には、上部前面板(6a)には前実
施例の排気口(24),(24)が形成されていない。
第2の電気品箱(30)の本体蓋(32)と上部前面板
(6a)との間の空間の側方が閉じられて通風路が形成
され、この通風路は、上記空間の下部が開口して吸気口
(13),(13)に連通する吸気口とされる一方、屋
根板(34)に形成されたスリット状の開口が排気口と
されている。
【0038】この通風路には、吸気口(13),(1
3)から外気が流入して上昇し、上部開口から空気通路
(11)へ流出する空気の流れが形成される。この通風
路の空気流れに吸引されて本体(31)内の高温の空気
が排気され、本体(31)内を空気が強制流通すること
になる。
【0039】本実施例によれば、前実施例の第2の電気
品箱(30)の構造を大きく殆ど変更せずに、本体(3
1)内の外気を強制流通させる冷却効果を向上すること
ができる。
【0040】次に、図5および図6に、請求項2に係る
考案の第3実施例を示す。本実施例は、本体(31)内
への通風構造に関し、第1実施例が自然流通によって本
体(31)の通風を行ったのに対して、第2の電気品箱
(30)内に通風路を設けることにより、外気を強制流
通させるものである。この通風路により、通風の一部を
収納部内に流入させて内部から冷却すると共に、収納部
を外部からも冷却するものである。なお、本実施例で
は、上部前面板(6a)に形成される吸気口(13)
は、1個である。
【0041】具体的には、第2の電気品箱(30)の本
体(31)は、収納部(33)と、通風部(45)と、
排気通路(48)とから構成されている。通風部(4
5)は、通風路(46)と、該通風路(46)の図6の
左右に隣接する通風室(47),(47)とから構成さ
れている。
【0042】本体(31)の内部は、図6に示すよう
に、中央の底部から後部にかけて縦断面コ字状の強制通
風路仕切板(49)がL字状に配設され、後部には強制
通風路仕切板(49)の左右に通風室仕切板(52),
(52)が配設され、上部には排気通路仕切板(55)
が配設されている。
【0043】そして、本体(31)内の前部、つまり、
強制通風路仕切板(49)と通風室仕切板(52),
(52)と排気通路仕切板(55)とにより仕切られた
空間に収納部(33)が形成されている。また、強制通
風路仕切板(49)でコ字状に囲まれた内部空間が強制
通風路(46)となっている。また、図6の左右の通風
室仕切板(52),(52)により、強制通風路(4
6)の左右に通風室(47),(47)が形成されてい
る。なお、強制通風路(46)と左右の通風室(4
7),(47)とは強制通風路仕切板(49)により空
気の流通不能に仕切られている。
【0044】本体(31)の屋根板(34)の下端は下
方へ垂設され、この屋根板(34)と、排気通路仕切板
(55)および本体(31)の後面(31a)との間に
排気通路(48)が形成されている。強制通風路仕切板
(49)には収納部(33)側に半導体部品(35)
が、強制通風路(46)側に放熱フィン(37)が配設
されている。
【0045】上記強制通風路(46)は、空気流入口
(50)が吸気口(13)に対向して開設される一方、
空気流出口(51)が排気通路(48)に開口してお
り、外気が強制通風路(46)内に導入されて排気通路
(48)に排出される送風の流れが形成される。
【0046】また、強制通風路仕切板(49)には導入
口(53)が開設されて強制通風路(46)と通風室
(47),(47)とが連通されている一方、各通風室
仕切板(52),(52)には収納部連通後(54)が
開設されて通風室(47),(47)と収納部(33)
とが連通されており、これにより、強制通風路(46)
内の送風の一部が収納部(33)に流入するようになっ
ている。
【0047】さらに、排気通路仕切板(55)には、収
納部(33)と排気通路(48)とを連通する流出口
(39)が開設され、収納部材(33)の空気が排気通
路(48)に流出するようになっている一方、流出口
(39)を閉鎖する開閉蓋(41)が開閉可能に取り付
けられている。
【0048】開閉蓋(41)は、形状記憶材料からな
り、収納部(33)の温度が所定の高温側の設定温度
(例えば65℃)に上昇すると、流出口(39)を開く
方向に変形し、上記高温側の設定温度より低い低温側の
設定温度より低下すると元の形状に戻るように設定され
ている。形状記憶材料としては、異なる2形状に可逆的
に変化するように、2方向性を有する形状記憶合金や形
状記憶樹脂が用いられている。
【0049】次に、第2電気品箱(30)内の空気の流
れを説明する。ファン(23)の回転により、空気流入
口(50)から流入した外気が強制通風路(46)を流
通して排気通路(48)に入り、排気通路(48)の排
気口となる屋根板(34)の下端(34a)よりケーシ
ング(2)の空気通路(11)内に排気される空気の流
れが形成される。この空気の流れは外気が常に流通する
送風の主流を構成する一方、流出口(39)の開放時に
おいては強制通風路(46)の送風の一部は通風室(4
7),(47)を介して収納部(33)に分岐し、この
分岐流は収納部(33)を流通して流出口(39)より
排気通路(48)に入り、上記主流に合流する。この場
合、主流の流れは強く、空気排気口(51)付近の送風
の流速が大きくなって動圧が低下するために、排気通路
(48)を介して収納部材(33)の空気が吸引される
ことになり、収納部(33)を外気が強制流通すること
になる。
【0050】次に、上記実施例の第2の電気品箱(3
0)における開閉蓋(41)の作動について説明する。
【0051】ファン(23)の回転により、外気は吸気
口(13)と空気流入口(50)を介して強制通風路
(46)に流入して強制通風路(46)から排気通路
(48)へ流通する送風の主流が常に形成される。この
送風の主流は排気通路(48)を低動圧状態にする一
方、放熱フィン(37)と強制通風路仕切板(49)を
冷却し、放熱フィン(37)による半導体部品(35)
の放熱が効率的に行われると共に、強制通風路仕切板
(49)を介して外部から収納部(33)を冷却する。
【0052】一方、収納部材(33)の温度が一時的に
開閉蓋(41)の高温側の設定温度になると、開閉蓋
(41)が開く。そうすると、収納部材(33)の空気
は低動圧状態の排気通路(48)に吸引され、通風室
(47),(47)を介して送風の主流の一部が収納部
(33)に流入し、強制流通の分岐流が形成される。こ
のため、分岐流により収納部材(33)が冷却なされる
ことになり、主流による収納部(33)の外部からの冷
却と併せてインバータ回路の異常過熱を防止できること
になる。
【0053】そして、分岐流により収納部材(33)の
温度が上記開動部材(40)の低温側の設定温度より低
下すると、開閉蓋(41)が閉じ、通風室(47),
(47)と収納部(33)の通風が止まる。
【0054】したがって、開閉蓋(41)により、上記
請求項1に係る考案と同様に、加熱時の通風と過熱時以
外の通風遮断をすることができ、機器の信頼性の向上と
簡単な開閉構造とを達成することができる。
【0055】さらに、本体(31)内に通風部(45)
を形成して常時、収納部(33)を流通する送風の主流
を形成する一方、この送風の主流から分岐して収納部
(33)を流通する分岐流を形成することができ、第2
実施例よりも一層、収納室(33)内の過熱防止効果を
増大させることができる。
【0056】また、低動圧状態になる排気通路(48)
を設けたことにより、収納部(33)の流出口(39)
からの排気は出口(48a)側に吸引されるので、速や
かに高温の排気を排除することができ、収納室(33)
内の冷却を促進することができる。
【0057】なお、上記2つの実施例において、開閉蓋
(41)は、流出口(39)だけでなく、流入口(3
8)や収納部連通口(54)に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示し、空気調和装置の内
部を示す一部破断正面図である。
【図2】本考案の第1実施例を示し、第2の電気品箱の
取付位置における空気調和装置の構造を示す分解斜視図
である。
【図3】本考案の第1実施例を示し、第2の電気品箱の
中央縦断面図である。
【図4】本考案の第1実施例を示し、第2の電気品箱の
正面図である。
【図5】本考案の第3実施例を示し、第2の電気品箱の
中央縦断面図である。
【図6】本考案の第3実施例を示し、第2の電気品箱の
内部構造を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 室内ユニット 2 ケーシング 9 ユニット吸込口 10 ユニット吹出口 11 空気通路 13 吸気口 17 熱交換器 24 排気口 30 第2の電気品箱 38 流入口 39 流出口 41 開閉蓋 45 通風部 50 強制通風路の空気流入口 51 強制通風路の空気流出口 54 収納部連通口

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(2)にユニット吸込口
    (9)とユニット吹出口(10)とが設けられると共
    に、上記ケーシング(2)の下部に吸気口(13),
    (13)が、上部に排気口(24),(24)が配設さ
    れ、 上記ユニット吸込口(9)から上記ユニット吹出口(1
    0)にわたるケーシング(2)内の空気通路(11)
    に、熱交換器(17)とファン(23)とが収納された
    室外ユニット(1)を備え、 該室外ユニット(1)のケーシング(2)に電気品箱
    (30)が取り付けられている空気調和装置において、 上記電気品箱(30)は、本体(31)内に電気部品が
    収納されてなり、該本体(31)の下部には、上記吸気
    口(13),(13)の近傍に設けられて外気を該吸気
    口(13),(13)を介して上記本体(31)内に流
    入する流入口(38)が、上部には、上記排気口(2
    4),(24)の近傍に設けられて上記本体(31)内
    の空気を該排気口(24),(24)を介して外部に流
    出する流出口(39)がそれぞれ開設される一方、 上記本体(31)には、内部の温度が所定の高温側の設
    定温度になると上記流出口(39)を開き、該高温側の
    設定温度より低い低温側の設定温度に低下すると上記流
    出口(39)を閉鎖する形状記憶材料からなる開閉蓋
    (41)が設けられたことを特徴とする空気調和装置の
    電気品箱の冷却構造。
  2. 【請求項2】 ケーシング(2)にユニット吸込口
    (9)とユニット吹出口(10)とが設けられ、 上記ユニット吸込口(9)から上記ユニット吹出口(1
    0)にわたるケーシング(2)内の空気通路(11)
    に、熱交換器(17)とファン(23)とが収納された
    室外ユニット(1)を備え、 該室外ユニット(1)のケーシング(2)に電気品箱
    (30)が取り付けられている空気調和装置において、 上記電気品箱(30)は、上記本体(31)内に電気部
    品が収納されてなり、該本体(31)内には、電気部品
    の収納部(33)と、該収納部(33)の後面側に位置
    する空気の通風部(45)とが区画形成され、該通風部
    (45)の一端には空気流入口(50)が開設されると
    共に、他端には上記ファン(23)によって通風部(4
    5)を流通するように空気流出口(51)が上記空気通
    路(11)に連通して開設され、上記収納部(33)に
    は上記通風部(45)に連通して空気を上記収納部(3
    3)に導入する収納部連通口(54)が開設されると共
    に、上記収納部(33)の上部には該収納部(33)内
    の空気を排出させる流出口(39)が開設される一方、 上記本体(31)には、上記収納部(33)内の温度が
    所定の高温側の設定温度になると上記流出口(39)を
    開き、該高温側の設定温度より低い低温側の設定温度に
    低下すると流出口(39)を閉鎖する形状記憶材料から
    なる開閉蓋(41)が設けられたことを特徴とする空気
    調和装置の電気品箱の冷却構造。
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