JP2002167894A - スタッド材 - Google Patents

スタッド材

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JP2002167894A
JP2002167894A JP2000366318A JP2000366318A JP2002167894A JP 2002167894 A JP2002167894 A JP 2002167894A JP 2000366318 A JP2000366318 A JP 2000366318A JP 2000366318 A JP2000366318 A JP 2000366318A JP 2002167894 A JP2002167894 A JP 2002167894A
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JP2000366318A
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English (en)
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Kazuharu Mori
和晴 森
Satoshi Harada
諭 原田
Yuji Yamanaka
裕二 山中
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Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、施工現場での扱いが容易で
あるとともに、剛性,制振性,遮音性に優れたスタッド
材を提供する。 【解決手段】 スタッド材10は、中空部を有する鋼製
の長尺部材11と、この長尺部材11の中空部に配設さ
れる充填材12とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の構造体として
使用されるスタッド材に係り、特に、剛性,制振性,遮
音性に優れているとともに、組み付け時に変形しにく
く、スタッド材に取着される固着部材が確実に保持され
ることにより、柱材等に対して、より高い強度で固定さ
れるスタッド材に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅等の建物を建設するにあたって、従
来より、木材で構成される間仕切下地が使用されてい
た。木材で構成される間仕切下地100は、図7に示す
ように複数本の木桟を釘等で締結して枠状に形成されて
いる。このようにして形成された間仕切下地100は、
施工現場まで運搬され、図8に示すように建て込みが行
われていた。
【0003】間仕切材の建て込みが完了すると、次い
で、壁の下地材としてのボード材が間仕切材へ取り付け
られる。このとき、木材からなる間仕切下地が使用され
ていると、経年変化(乾燥,収縮)により反りや痩せが
生じることがあるため、ボードビスと併用して接着剤が
用いられていた。
【0004】上記従来の方法では、間仕切下地として木
材を組み付けてから、施工現場まで運搬していたため、
物流効率が低下するという問題があった。また、施工現
場においても持ち運びが困難であるとともに、間仕切下
地の置き場として広いスペースを確保する必要があっ
た。
【0005】また、従来のように、間仕切下地とボード
材との間に接着剤が塗布されていると、解体に手間がか
かるとともに、木桟やボード材に接着剤が付着してしま
うため、解体後の分別やリサイクルが難しくなるという
不都合があった。
【0006】上記問題を解決するため、現在では鋼製の
スタッド材が使用されるようになってきている。スタッ
ド材は、鋼からなる長尺部材であり、一般的に角柱状に
形成されている。スタッド材は、施工現場での取り扱い
を容易にするために、内側に中空部を設けているととも
に、全体的に肉厚を薄くすることにより、軽量化が図ら
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記スタッド材を、建
物の下地材として用いる場合、断面形状が大きい場合
(45mm×65mm程度)は、スタッド材の剛性が確
保されるため、壁部や開口部の下地材として適切に使用
することが可能である。
【0008】しかし、断面形状が小さい場合(25mm
×40mm程度)は、断面形状が大きいスタッド材に比
して剛性が弱くなるため、壁部や開口部の下地材として
用いるのは不適切であり、使用箇所が限られたものとな
っていた。
【0009】また、スタッド材は中空状でしかも薄肉に
形成されているため、スタッド材を柱材等に取り付ける
ためにビスなどの固着部材を取着したとき、ビス取り付
け時の圧力により、ビスを取り付けた箇所が内側に変形
することがあった。
【0010】また、スタッド材を柱等に取り付けるため
にビスなどの固着部材を取着したとき、スタッド材が中
空であるため、ビスはスタッド材の内側では保持され
ず、スタッド材に取着されるときに貫通する面だけで保
持されることになる。
【0011】このため、ビスをスタッド材の面だけで保
持するのではなく、スタッド材の内側でも保持される構
成であれば、ビスの取り付け強度が向上され、これによ
りスタッド材をより高い強度で柱材へ固定することがで
き好適である。
【0012】また、従来のスタッド材を引戸枠の脇など
に使用した場合、スタッド材が中空且つ薄肉に形成され
ているため、建て込み後に、引き戸が接触するなどして
衝撃を受けた場合に、音鳴りが発生するという問題があ
った。
【0013】上記音鳴りを解決するため、従来より、部
材の中空部に充填材を配設した構成が知られている。例
えば、特開平3−72159号には、足場材としての金
属管に充填材を配設した構成が開示されている。
【0014】また、特開平11−210154号には、
床材としてのアルミ製パネル材の中空部に充填材を配設
した構成が開示されている。しかし、これら従来の技術
は、主に吸振及び吸音を行うためのものであり、吸振及
び吸音の他に、部材の剛性を向上させたり、部材の取り
付け強度を向上させる構成についてまでも提案したもの
はなかった。
【0015】本発明の目的は、施工現場での扱いが容易
であるとともに、剛性,制振性,遮音性に優れたスタッ
ド材を提供することにある。本発明の他の目的は、柱材
等への取り付けにおいて、スタッド材にビス等の固着部
材を打ったときに、固着部材が取り付けられる箇所での
変形を防止することが可能なスタッド材を提供すること
にある。本発明のさらに他の目的は、スタッド材を柱材
等へ取り付けるとき、ビス等の固着部材が確実に保持さ
れて、柱材等へより高い強度で固定することが可能なス
タッド材を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明請求
項1によるスタッド材によれば、中空部を有する鋼製の
長尺部材と、該長尺部材の中空部に配設される充填材と
から構成することにより解決される。
【0017】このように本発明のスタッド材は、鋼製の
長尺部材の中空部に充填材が配設されているので、スタ
ッド材の取り付けがなされた後に、スタッド材に引戸が
接触するなどして衝撃を受けたときでも、充填材が衝撃
による振動を吸収し、振動による金属音を防止すること
が可能となる。
【0018】また、充填材として硬質型樹脂を使用する
ことにより、スタッド材の剛性を向上することが可能と
なる。また、スタッド材を柱等に取り付けるためにビス
などの固着部材を取着したとき、長尺部材の表面の1点
においてビス取着時の圧力を受けるのではなく、中空部
の硬質型樹脂がスタッド材表面からの圧力を受けて、よ
り広い面で圧力を吸収するので、ビス取着によるスタッ
ド材の変形を防止することが可能となる。
【0019】また、充填材として硬質型樹脂を使用する
ことにより、スタッド材を柱等に取り付けるためにビス
などの固着部材を取着したとき、スタッド材の中空部に
おいてビスが硬質型樹脂に食い込み、これにより、長尺
部材の外周面だけでなく、長尺部材の中空部でもビスが
保持されるため、ビスの取り付け強度が向上され、これ
によりスタッド材をより確実に柱材へ固定することが可
能となる。
【0020】なお、上記硬化型樹脂を発泡樹脂とするこ
とにより、スタッド材を軽量とすることができ、施工現
場での取り扱いを容易にすることが可能となる。また、
発泡樹脂に含まれる気泡によりさらに効果的に振動や音
を吸収することが可能となる。なお、硬化型樹脂とし
て、例えばウレタン樹脂を用いることにより、コスト的
にも有利となる。
【0021】なお、長尺部材の断面形状が比較的大き
く、長尺部材自体で十分な剛性が得られる場合には、充
填材として、コスト的に有利で、且つ防振性に富んだグ
ラスウールを使用すると好適である。
【0022】充填材としてのグラスウールは、長尺部材
に開口部分が多く、樹脂材の充填が困難な場合にも、好
適に配設することが可能である。また、グラスウールを
使用する場合は、材料の調合準備や、特別な装置等が必
要でないため、長尺部材へ簡単に配設することが可能と
なる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明のスタッド材10は、中空
部を有する鋼製の長尺部材からなる長尺部材11と、長
尺部材11の中空部11aに配設される充填材12から
構成されている。
【0024】本発明のスタッド材10は、鋼製の長尺部
材11の中空部11aに充填材12が配設されているの
で、スタッド材10の取り付けがなされた後にスタッド
材10が衝撃を受けたときでも、充填材12が衝撃によ
る振動を吸収し、振動による金属音を防止することが可
能となる。
【0025】また、充填材12として硬質型樹脂を使用
した場合は、スタッド材10を柱材33等に取り付ける
ために、ビス32などの固着部材を取着したとき、長尺
部材11の表面の1点においてビス取着時の圧力を受け
るのではなく、中空部11aの硬質型樹脂がスタッド材
表面からの圧力を受けて、より広い面で圧力を吸収する
ので、ビス取着によるスタッド材10の変形を防止する
ことが可能となる。
【0026】また、充填材12として硬質型樹脂を使用
した場合は、スタッド材10を柱材33等に取り付ける
ためにビス32などの固着部材を取着したとき、スタッ
ド材10の中空部11aにおいてビス32が硬質型樹脂
に食い込み、これにより、長尺部材11の外周面だけで
なく、長尺部材11の中空部11aでもビス32が保持
されるため、ビス32の取り付け強度が向上され、これ
によりスタッド材10をより確実に柱材33へ固定する
ことが可能となる。
【0027】なお、硬化型樹脂12aを発泡樹脂とする
ことにより、スタッド材10を軽量に保つことができ、
施工現場での取り扱いを容易にすることが可能となる。
なお、硬化型樹脂12aとしては、例えば、コスト的に
有利であるウレタン樹脂が用いられる。
【0028】また、長尺部材11の断面形状が比較的大
きく、長尺部材自体で十分な剛性が得られる場合には、
充填材12として、コスト的に有利で且つ防振性に富ん
だグラスウール12bを使用すると好適である。充填材
としてのグラスウール12bは、長尺部材11に開口部
分が多く樹脂材の充填が困難な場合にも、好適に配設す
ることが可能である。また、充填材としてグラスウール
12bを使用する場合は、材料の調合準備や、特別な装
置等が必要でないため、長尺部材11へ簡単に配設する
ことが可能となる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0030】図1乃至図6は本発明に係る実施例を示す
ものであり、図1は本発明のスタッド材の長尺部材を示
す斜視図、図2は第1の実施例に係るスタッド材の断面
図、図3及び図4は第2の実施例を示す説明図、図5及
び図6はスタッド材の使用状態を示す説明図である。
【0031】スタッド材10は、図6に示すように、ラ
ンナ31に挟持されることにより間仕切下地として使用
されるものであるが、運搬時等には、簡単に解体するこ
とができるので、施工現場での扱いが容易となり、運搬
も効率的に行うことができるものである。
【0032】また、木材のように、経年変化による反り
や痩せが生じないので、ボード材を取り付けるときに、
接着剤を併用する必要がなく、このため、解体を簡単に
行うことができるとともに、解体後の分別やリサイクル
を容易に行うことが可能となるものである。
【0033】本発明のスタッド材10は、図2に示すよ
うに、長尺部材11と、充填材12とから構成されてい
る。長尺部材11は、図1に示すように、中空部11a
を有する角柱状に形成されている。長尺部材11は鋼製
であり、外周面11bには、長尺方向に凹凸が設けられ
ており、長尺部材11の剛性向上が図られている。
【0034】はじめに、本発明に係る第1の実施例につ
いて説明する。本例では、断面形状が比較的小さい(2
5mm×40mm程度)長尺部材11が用いられる。上
記したように、長尺部材11は予め剛性が確保されてい
るものであるが、長尺部材11の断面形状が比較的小さ
い場合は、断面形状が大きい長尺部材に比して剛性が弱
いものとなってしまう。このため、本例では、長尺部材
11の中空部11aに充填材12としての樹脂材12a
を配設することにより、長尺部材11の剛性をより高く
するようにしたものである。
【0035】長尺部材11の中空部11aに充填される
樹脂材12aは、硬化型樹脂であり、より具体的には発
泡ウレタン樹脂が使用される。樹脂材12aとして、ウ
レタン樹脂を使用することにより、コスト的に有利な構
成することが可能となる。なお、樹脂材12aとして
は、ウレタン樹脂に限らず、他の樹脂材を使用しても良
いことは勿論である。
【0036】発泡ウレタン樹脂を使用することにより、
樹脂材12aを充填することによりスタッド材10の重
量が大幅に増加することがなく、施工現場での取り扱い
易さが確保される。
【0037】樹脂材12aは、従来公知の発泡成形法に
より、長尺部材11の中空部11aに充填される。例え
ば、図示しない予備発泡機を使用して発泡樹脂を成形
し、この発泡樹脂を圧力注入機を用いて注入することに
より、長尺部材11の中空部11aに充填する。
【0038】或いは、原料樹脂に発泡剤を加えるか、或
いは空気を吹き込み、ノズルから噴射させて発泡樹脂を
得る方法としても良い。中空部11aには、ノズルから
直接、或いは専用の治具を用いて、発泡樹脂が充填され
る。
【0039】または、長尺部材11の中空部11aに、
ビーズ状の発泡材料を入れ、加熱蒸気を吹き込むか、或
いは、長尺部材11自体をを加熱して、発泡材料を発泡
させる方法としても良い。
【0040】なお、上記のように、長尺部材11の中空
部11aへ樹脂材12aを充填させるとき、長尺部材1
1の両端部が開口している場合は、予め開口部を塞ぎ、
樹脂材12aが開口部からはみ出すのを防止して、無駄
なく充填できるようにすると好適である。
【0041】このようにして、長尺部材11の中空部1
1aに樹脂材12aが充填されたスタッド材10が得ら
れる。スタッド材10は、樹脂材12aが充填されるこ
とにより、例えば長尺部材11の断面形状が25mm×
40mm程度と比較的小さいものであっても、高い剛性
が確保され、使用範囲が広がり、多様な用途に対応する
ことが可能となる。
【0042】また、長尺部材11の中空部11aに樹脂
材12aが充填されているので、スタッド材10の取り
付けがなされた後にスタッド材10が衝撃を受けたとき
でも、樹脂材12aが衝撃による振動を吸収し、振動に
よる金属音を防止することが可能となる。また、発泡樹
脂であるため、樹脂に含まれる気泡によりさらに効果的
に振動や音が吸収される。
【0043】また、長尺部材11の中空部11aに、硬
化型樹脂の樹脂材12aが配設されているので、スタッ
ド材10を柱材等に取り付けるために、ビスなどの固着
部材を取着したとき、長尺部材11の表面の1点におい
てビス取着時の圧力を受けるのではなく、中空部11a
の樹脂材12aがスタッド材表面からの圧力を受けて、
より広い面で圧力を吸収するので、ビス取着によるスタ
ッド材10の変形を防止することが可能となる。
【0044】また、長尺部材11の中空部11aに樹脂
材12が配設されているので、スタッド材10を柱材等
に取り付けるためにビスなどの固着部材を取着したと
き、スタッド材10の中空部11aにおいてビスが硬質
の樹脂材12に食い込み、これにより、長尺部材11の
外周面11bだけでなく、長尺部材11の中空部11a
でもビスがしっかりと保持されるため、ビスの取り付け
強度が向上され、これによりスタッド材10をより確実
に柱材へ固定することが可能となる。
【0045】なお、本例では、断面形状が25mm×4
0mm程度の長尺部材11の中空部11aへ充填材12
としての樹脂材12aを配設する構成を示したが、これ
に限らず、さらに断面形状の小さい長尺部材や、或いは
さらに断面形状の大きい長尺部材の中空部へ樹脂材12
aを充填する構成としても良いことは勿論である。
【0046】次に、図3及び図4に基づき、本発明に係
る第2の実施例について説明する。図3及び図4に示す
実施例では、長尺部材11の中空部11aに配設される
充填材12として、細長く切ったグラスウール12bが
使用される。
【0047】グラスウール12bは、溶融ガラスを遠心
力または圧縮空気で吹き飛ばして製造した綿状繊維であ
り、吸音性及び断熱性に優れ、またコスト的に有利な素
材である。
【0048】充填材12としてのグラスウール12b
は、それ自体は高い剛性を有するものではないため、長
尺部材11の断面形状が比較的大きく(45mm×65
mm程度)、肉厚も大きめで、長尺部材11だけでも十
分な剛性が確保されている場合に使用される。
【0049】また、断面形状が比較的大きく、肉厚が大
きめに形成された長尺部材11であって、さらに外周面
11bにスリット11cが設けられるなどして開放面が
多く、樹脂材の充填が困難である場合に、充填材12と
してグラスウール12bを使用すると好適である。
【0050】長尺部材11の中空部11aにグラスウー
ル12bを配設するときは、図3に示すように、長尺部
材11の端部の開口部11dから、棒状の充填治具20
を用いて、中空部11aへグラスウール12bを配設す
る。
【0051】なお、図4に示すように、長尺部材11に
スリット11cが設けられている場合は、充填材12と
してのグラスウール12bを、スリット11cの部分か
ら充填するようにしても良い。
【0052】このとき、スリット11cに、補強のため
の横架材(図示せず)等が設けられている場合は、横架
材の間からグラスウール12bを中空部11a内へ充填
し、棒状の充填治具20を使用して、中空部11a全体
にグラスウール12bが行き渡るようにグラスウール1
2bを詰め込むようにすると良い。
【0053】以上のようにして、長尺部材11の中空部
11aにグラスウール12bが充填されたスタッド材1
0が得られる。これにより、予め十分な剛性のあるスタ
ッド材10において、さらに防振性及び防音性を確保す
ることが可能となる。
【0054】以上のように、第1の実施例及び第2の実
施例に係るスタッド材10は、剛性を有するとともに防
振性及び防音性に優れているため、例えば図5に示すよ
うに、戸袋部30の枠組みを形成するときの下地材とし
て用いられる。図5は、片引き戸の戸袋部30の縦枠と
して、スタッド材10を用いた構成を示すものである。
【0055】図5に示す構成では、引き戸を戸袋に収納
したとき、戸袋の内側で、引き戸と接触する部分に、本
例のスタッド材10が用いられている。スタッド材10
は、鋼材(ランナ)31に挟持されるようにして立設さ
れる。
【0056】スタッド材10は、ビス32により柱材3
3に固定される。本例のスタッド材20は十分な剛性が
確保されているため、ビス取着によりスタッド材10が
ひしゃげて変形することなく、好適にスタッド材10の
取付を行うことが可能である。
【0057】すなわち、第1の実施例に係るスタッド材
10は、長尺部材11の外周面11bの肉厚が大きく形
成されているものではないが、長尺部材11の剛性を確
保するために、長尺部材11の中空部11aに充填材1
2が配設されているので、ビス32を打った箇所におい
て、長尺部材11の外周面11bの1点においてビス取
着時の圧力を受けるのではなく、中空部11aの充填材
12がスタッド材表面からの圧力を受けて、より広い面
で圧力を吸収するので、長尺部材11の外周面11bが
薄肉であっても、長尺部材11の変形を防止することが
可能となる。
【0058】また、第1の実施例に係るスタッド材10
は、長尺部材11の外周面11bの肉厚が大きく形成さ
れているものではないが、長尺部材11の中空部11a
に樹脂材12aが配設されているので、スタッド材10
を柱材33等に取り付けるためにビス32などの固着部
材を取着したとき、スタッド材10の中空部11aにお
いてビス32が樹脂材12aに食い込み、これにより、
スタッド材10の中空部11aでもビス32が保持され
るため、ビス32の取り付け強度が向上され、これによ
りスタッド材10をより確実に柱材33へ固定すること
が可能となる。
【0059】このようにして、スタッド材10が戸袋部
30の縦枠として取り付けられる。このとき、第1の実
施例に係るスタッド材10は充填材12として樹脂材1
2aが充填され、第2の実施例に係るスタッド材10は
充填材12としてグラスウール12bが充填されている
ので、建て込み後に、引き戸がスタッド材10に接触し
て、スタッド材10が衝撃を受けても、充填材12が衝
撃を吸収するので、衝撃による音鳴りを防止することが
可能となる。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明のスタッド材は、鋼
製の長尺部材の中空部に充填材が配設されているので、
スタッド材の取り付けがなされた後に、スタッド材に引
戸が接触するなどして衝撃を受けたときでも、充填材が
衝撃による振動を吸収し、振動による金属音を防止する
ことが可能となる。
【0061】また、充填材として硬質型樹脂を使用する
ことにより、スタッド材の剛性を向上することが可能と
なる。また、スタッド材を柱等に取り付けるためにビス
などの固着部材を取着したとき、長尺部材の表面の1点
においてビス取着時の圧力を受けるのではなく、中空部
の硬質型樹脂がスタッド材表面からの圧力を受けて、よ
り広い面で圧力を吸収するので、ビス取着によるスタッ
ド材の変形を防止することが可能となる。
【0062】また、充填材として硬質型樹脂を使用する
ことにより、スタッド材を柱等に取り付けるためにビス
などの固着部材を取着したとき、スタッド材の中空部に
おいてビスが硬質型樹脂に食い込み、これにより、長尺
部材の外周面だけでなく、長尺部材の中空部でもビスが
保持されるため、ビスの取り付け強度が向上され、これ
によりスタッド材をより確実に柱材へ固定することが可
能となる。
【0063】なお、上記硬化型樹脂を発泡樹脂とするこ
とにより、スタッド材を軽量とすることができ、施工現
場での取り扱いを容易にすることが可能となる。また、
発泡樹脂に含まれる気泡によりさらに効果的に振動や音
を吸収することが可能となる。なお、硬化型樹脂とし
て、ウレタン樹脂を用いることにより、コスト的にも有
利となる。
【0064】また、長尺部材の断面形状が比較的大き
く、長尺部材自体で十分な剛性が得られる場合には、充
填材として、コスト的に有利で且つ防振性に富んだグラ
スウールを使用すると好適である。
【0065】充填材としてのグラスウールは、長尺部材
に開口部分が多く、樹脂材の充填が困難な場合にも、好
適に配設することが可能である。また、グラスウールを
使用する場合は、材料の調合準備や、特別な装置等が必
要でないため、長尺部材へ簡単に配設することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスタッド材の長尺部材を示す斜視図で
ある。
【図2】第1の実施例に係るスタッド材の断面図であ
る。
【図3】第2の実施例を示す説明図である。
【図4】第2の実施例を示す説明図である。
【図5】スタッド材の使用状態を示す説明図である。
【図6】スタッド材の使用状態を示す説明図である。
【図7】従来例を示す説明図である。
【図8】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 スタッド材 11 長尺部材 11a 中空部 11b 外周面 11c スリット 11d 開口部 12 充填材 12a 樹脂材 12b グラスウール 20 充填治具 30 戸袋部 31 鋼材 32 ビス 33 柱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 裕二 大阪府大阪市北区梅田3丁目3番5号 大 和ハウス工業株式会社内 Fターム(参考) 2E162 BB03 BB10 DA09 DA10 FA14 GA02 GB01 2E163 FA04 FB07 FB09 FF27 FF37

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部を有する鋼製の長尺部材と、該長
    尺部材の中空部に配設される充填材とからなることを特
    徴とするスタッド材。
  2. 【請求項2】 前記充填材は硬化型樹脂であることを特
    徴とする請求項1記載のスタッド材。
  3. 【請求項3】 前記硬化型樹脂は発泡樹脂であることを
    特徴とする請求項2または2記載のスタッド材。
  4. 【請求項4】 前記硬化型樹脂はウレタン樹脂であるこ
    とを特徴とす求項2または3記載のスタッド材。
  5. 【請求項5】 前記充填材はグラスウールであることを
    特徴とする請求項1記載のスタッド材。
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