JP2002166562A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2002166562A
JP2002166562A JP2000366365A JP2000366365A JP2002166562A JP 2002166562 A JP2002166562 A JP 2002166562A JP 2000366365 A JP2000366365 A JP 2000366365A JP 2000366365 A JP2000366365 A JP 2000366365A JP 2002166562 A JP2002166562 A JP 2002166562A
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健一 前田
Takanobu Yamada
貴宣 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクヘッドに形成されたインクの噴射ノズ
ル及びその周辺を、少量のクリーニング液の使用によ
り、周辺を汚損する虞れなく効果的に洗浄する。 【解決手段】 各色のインクタンクT,T…に対応する
噴射ノズル22,22…が形成されたインクヘッド2のノズ
ル形成面2aに、クリーニングタンクT0 に連通する滲み
出し口24を形成し、この滲み出し口24から、クリーニン
グタンクT0 内に収容されたクリーニング液を少量滲み
出させ、ノズル形成面2aに沿って噴射ノズル22,22…の
形成域に導き、これらの噴射ノズル22,22…及びその周
辺を洗浄する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクヘッドの一
面に形成された噴射ノズルから噴射されるインク(イン
ク粒)により、前記噴射ノズルに対向する記録担体に画
像を形成するインクジェット記録装置に関し、特に、イ
ンク詰まりが生じ易い前記噴射ノズルをクリーニング液
を用いて洗浄するクリーニング手段を備えるインクジェ
ット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャリッジ上に搭載され、該キャリッジ
と共に移動するインクヘッドから微細なインク粒を噴射
し、これらのインク粒により、前記移動の方向と略直交
する方向に搬送される記録担体(一般的には記録紙)の
一面にドットを形成して、該一面にインクヘッドの移動
方向を主走査方向とし、記録担体の搬送方向を副走査方
向として画像を形成するインクジェット記録装置は、鮮
明なカラー画像を簡易に形成し得る記録装置として広く
普及している。
【0003】このようなインクヘッド記録装置において
は、前記インクヘッドの記録担体との対向面に前記イン
ク粒の噴射のために形成された小径の噴射ノズルが、イ
ンクの凝固、記録担体から跳ね返ったインク粒の付着、
周辺の塵埃の付着等を原因として詰まることがあり、こ
のようなノズル詰まりの発生が、画像品質の低下を招来
するという問題があった。特に近年においては、更なる
画質の向上を図るべく前記噴射ノズルが一層小径化され
る傾向にあり、前述したノズル詰まりの発生を有効に防
止することが商品価値の向上のために重要な課題となっ
ている。
【0004】ノズル詰まりの発生防止のため、インクの
改良を含めて種々の対策がなされており、有効な対策の
一つに、インクヘッドの噴射ノズルの形成面をクリーニ
ング液を用いて洗浄する方法があり、このような洗浄の
ためのクリーニング手段を備えたインクジェット記録装
置が、特開平10−151759号公報等に開示されている。
【0005】図12は、特開平10−151759号公報に開示さ
れたインクジェット記録装置に備えられたクリーニング
手段の構成を示す模式図である。図中Aは、インクヘッ
ドであり、図示しないキャリッジに搭載され、該キャリ
ッジと共に図中に矢符にて示す向きに移動せしめられる
ようになしてある。インクヘッドAの一面(図における
下面)には、インク(インク粒)を噴射する多数の噴射
ノズルが形成されており、該インクヘッドAが図示のホ
ームポジションにあるとき、前記噴射ノズルが形成され
たノズル形成面aに斜め下方から対向するようにクリー
ニング液を噴霧する噴霧器Bが配してある。
【0006】該噴霧器Bは、クリーニング液を収容する
クリーニングタンクCにポンプDを介して接続されてお
り、該ポンプDの動作により前記クリーニングタンクC
から汲み上げられたクリーニング液が前記噴霧器Bから
噴霧され、前記ノズル形成面aに吹き付けられるように
なしてある。
【0007】また、前記ホームポジションの一側には、
該ホームポジションから離反するインクヘッドAのノズ
ル形成面aに摺接可能にワイパE,Fが配設されてお
り、前記噴霧器Bから噴霧されて前記ノズル形成面aに
付着するクリーニング液は、画像形成動作のためにイン
クヘッドAがホームポジションから離反するとき、前記
ワイパE,Fにより拭き取られるようになしてある。
【0008】前記クリーニング液は、インクヘッドAか
ら噴射されるインクを溶解させる作用をなすものであ
り、インクヘッドAのノズル形成面aに付着して凝固し
たインクは、噴霧器Bから噴霧されるクリーニング液に
より溶解洗浄され、更に、ワイパE,Fにより拭き取ら
れて、前記塵埃等の他の付着物と共に除去されることと
なり、前記ノズル形成面a、及びこれに形成されたイン
クの噴射ノズルを清浄に保ち、ノズル詰まりに起因する
画質の低下を未然に防止することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の如き
クリーニング手段においては、前記噴霧器Bから噴霧さ
れるクリーニング液が、本来の対象であるノズル形成面
aの周辺に飛散する虞れがあり、またノズル形成面aか
ら反射されたクリーニング液が、同じく周辺に飛散する
虞れがあって、該クリーニング液、及びこれに溶け出し
たインク成分により、前記インクヘッドA近傍の装置内
部が汚損されるという問題があった。
【0010】また、前記インクの噴射ノズルは、ノズル
形成面aに極小の開口を有しているに過ぎず、このよう
な開口の内側を含めて良好に洗浄するには、前記噴霧器
Bから多量のクリーニング液を噴霧させる必要があり、
クリーニング液の消費量が増大すると共に、前述の如く
周辺に飛散するクリーニング液の量が増し、装置内部の
汚損が助長されるという問題があった。
【0011】また、クリーニング液の拭き取りのために
設けられた前記ワイパE,Fが、ノズル形成面aとの摺
接の繰り返しにより早期に損耗し、これらの頻繁な取り
換えを強いられるという問題があり、更には、前記摺接
の繰り返しにより、ノズル形成面aが噴射ノズルの開口
部を含めて傷つけられる結果、インク粒の噴射が正常に
行えなくなる虞れさえあった。
【0012】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、インクヘッドに形成されたインクの噴射ノズル
を少量のクリーニング液の使用により、周辺を汚損する
虞れなく効果的に洗浄することができ、ノズル詰まりに
起因する画質の低下等の不具合の発生を有効に防止する
ことが可能なインクジェット記録装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
インクジェット記録装置は、キャリッジに搭載され、該
キャリッジと共にホームポジションを含む所定の経路に
沿って移動するインクヘッドと、該インクヘッドの一面
に形成されたインクの噴射ノズルをクリーニング液を用
いて洗浄するクリーニング手段とを備え、前記インクヘ
ッドの移動方向と略直交する方向に搬送される記録担体
の前記インクヘッドとの対向面に、前記噴射ノズルから
噴射されるインクにより画像を形成するインクジェット
記録装置において、前記クリーニング手段は、前記クリ
ーニング液を収容し、前記キャリッジに搭載されたクリ
ーニングタンクと、該クリーニングタンクに連通し、前
記噴射ノズルの形成面に開口するクリーニング液の滲み
出し口とを備えることを特徴とする。
【0014】本発明においては、インクヘッドを搭載す
るキャリッジにクリーニングタンクを併せて搭載し、該
クリーニングタンク内に収容されたクリーニング液を、
前記インクヘッドの噴射ノズルの形成面に開口する滲み
出し口から少量滲み出させ、表面張力により前記形成面
上に拡がる前記クリーニング液を、前記噴射ノズルの開
口部及びその周辺に導いて洗浄する。
【0015】また第2発明に係るインクジェット記録装
置は、第1発明のインクジェット記録装置において、前
記ホームポジションにあるインクヘッドの前記噴射ノズ
ルの形成面にエアを吹き付けるエアノズルを備えること
を特徴とする。
【0016】また第3発明に係るインクジェット記録装
置は、第2発明におけるエアノズルにエアを供給するエ
ア源が、前記記録担体の搬送用モータにより駆動される
構成としてあることを特徴とする。
【0017】また第4発明に係るインクジェット記録装
置は、前記噴射ノズルの形成面を挾んで第2又は第3発
明におけるエアノズルに対向配置されたクリーニング液
の吸収体を備えることを特徴とする。
【0018】これらの発明においては、滲み出し口から
滲み出したクリーニング液により洗浄された噴射ノズル
の形成面にエアノズルが噴出するエアを吹き付け、前記
形成面上に残るクリーニング液を除去する。またエアノ
ズルのエア源を、記録担体の搬送用モータにより駆動
し、クリーニング時にのみ駆動が必要な前記エア源のた
めの専用のモータを不要とする。更に、エアノズルによ
り吹き付けられて前記噴射ノズルの形成面に反射するエ
アを、前記エアノズルに対向配置された吸収体により受
け、反射したエア中に含まれるクリーニング液を、該ク
リーニング液中に含まれるインク成分と共に前記吸収体
に吸収し、周辺への飛散を防ぐ。
【0019】また第5発明に係るインクジェット記録装
置は、第1〜第4発明におけるクリーニングタンクが、
前記インクを収容するインクタンクと別体に構成され、
前記キャリッジに着脱自在に装着してあることを特徴と
する。
【0020】この発明においては、キャリッジに搭載さ
れたクリーニングタンクを着脱自在とし、クリーニング
の繰り返しにより消費されるクリーニング液の補充を、
クリーニングタンクの着脱により容易に行わせる。また
クリーニングタンクをインクタンクと別体とし、クリー
ニングタンク単独での交換を可能とする。
【0021】また第6発明に係るインクジェット記録装
置は、第1〜第5発明における滲み出し口が、前記噴射
ノズルの形成位置に向けてテーパ状に拡がる開口形状を
有することを特徴とする。
【0022】この発明においては、滲み出し口から滲み
出すクリーニング液が、テーパ状に拡がる開口の作用に
より、噴射ノズルの形成位置に向けて拡がり易くなり、
噴射ノズル及びその周辺が効果的に洗浄される。
【0023】また第7発明に係るインクジェット記録装
置は、第1〜第6発明における滲み出し口が、前記噴射
ノズルよりも大なる開口を有することを特徴とする。
【0024】また第8発明に係るインクジェット記録装
置は、第1〜第7発明における滲み出し口からクリーニ
ング液を滲み出させるための印加電圧が、同じく噴射ノ
ズルからインクを噴出させるための印加電圧よりも低く
設定してあることを特徴とする。
【0025】これらの発明においては、滲み出し口から
のクリーニング液の飛び出しを防止し、少量のクリーニ
ング液を確実に滲み出させて噴射ノズル及びその周辺を
確実に洗浄する。
【0026】また第9発明に係るインクジェット記録装
置は、第1〜第8発明における滲み出し口からクリーニ
ング液を滲み出させるクリーニング動作を、画像形成を
終えた記録担体の排出動作中、又は排出動作後に行わせ
る制御手段を備えることを特徴とする。
【0027】また第10発明に係るインクジェット記録装
置は、第1〜第9発明における滲み出し口からクリーニ
ング液を滲み出させるクリーニング動作を、電源投入時
に行わせる制御手段を備えることを特徴とする。
【0028】これらの発明においては、インクヘッドが
ホームポジションにある記録担体の排出時、及び/又は
電源投入時にクリーニング動作を自動的に行わせ、イン
クヘッドの噴射ノズル及びその周辺を常に清浄に保つ。
特に、電源投入時に行わせた場合、長期に亘る運転休止
の間に凝固したインク及び付着した塵埃を確実に除去
し、良質な画像形成を速やかに開始させることができ
る。
【0029】また第11発明に係るインクジェット記録装
置は、前記クリーニング動作に連動して第2発明〜第4
発明におけるエアノズルからエアの吹き付けを行わせる
制御手段を備えることを特徴とする。
【0030】この発明においては、エアノズルを備えた
構成において、該エアノズルからのエアの吹き付けを、
クリーニング液の滲み出しによるクリーニング動作に連
動して行わせ、噴射ノズルの形成面に残るクリーニング
液を除去して、良質な画像形成を速やかに行わせる。
【0031】また第12発明に係るインクジェット記録装
置は、第1〜第11発明におけるクリーニングタンク内部
のクリーニング液の温度が、前記インクの温度よりも高
くしてあることを特徴とする。
【0032】この発明においては、クリーニングタンク
内のクリーニング液を高温に保ち、滲み出し口から滲み
出させて行われるクリーニング動作時に、噴射ノズル及
びその周辺のインクを溶解させ易くして洗浄効果を高め
る。
【0033】また第13発明に係るインクジェット記録装
置は、第1〜第11発明におけるクリーニングタンク内部
のクリーニング液を加熱する加熱手段を備えることを特
徴とする。
【0034】この発明においては、クリーニングタンク
内のクリーニング液を加熱手段により加熱して高温に保
ち、滲み出し口から滲み出させて行われるクリーニング
動作時に、噴射ノズル及びその周辺のインクを溶解させ
易くして洗浄効果を高める。
【0035】また第14発明に係るインクジェット記録装
置は、第13発明における加熱手段による加熱を、前記ク
リーニング動作の開始前に行わせる加熱制御手段を備え
ることを特徴とする。
【0036】更に第15発明に係るインクジェット記録装
置は、第13又は第14発明における加熱手段による加熱
を、前記クリーニング動作の終了後に停止させる加熱制
御手段を備えることを特徴とする。
【0037】この発明においては、加熱手段によるクリ
ーニング液の加熱開始を、クリーニング動作の開始前、
望ましくは、クリーニング動作の開始からある程度の時
間前に行わせ、同じく加熱の停止を、クリーニング動作
の終了後、望ましくは、クリーニング動作の終了直後に
速やかに行わせて、不要時における無為な加熱による電
力消費を抑えながら、必要時にクリーニング液を十分に
昇温させて洗浄効果を高める。
【0038】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係るイン
クジェット記録装置の外観斜視図、図2は、本発明に係
るインクジェット記録装置の内部構成を模式的に示す側
断面図、図3は、本発明に係るインクジェット記録装置
の要部の構成を模式的に示す正面断面図である。
【0039】図1及び図2に示す如く本発明に係るイン
クジェット記録装置は、矩形箱形に成形された本体ハウ
ジング1の一側下部に、画像形成前の記録紙(記録担
体)Pを積層収納する給紙カートリッジ10を着脱自在に
備え、また同側上部に、画像形成後の記録紙Pが排出さ
れる排紙トレー11を備えている。なお、図2には、本体
ハウジング1を2点鎖線により示してある。
【0040】図2に示す如く本体ハウジング1の内側下
部には、給紙カートリッジ10の装着部に臨ませてピック
アップローラ12が横架され、該ピックアップローラ12の
一側に上下一対の給紙ローラ13,13が横架されている。
また本体ハウジング1の内側上部には、前記給紙ローラ
13,13の上位置に上下一対のタイミングローラ14,14が
横架され、これらの一側であって前記ピックアップロー
ラ12の上位置には、星形断面を有するスターローラ15と
円形断面を有する排紙ローラ16とが、上下に対をなし、
排紙トレー11の基部に臨ませて横架されている。
【0041】また本体ハウジング1の内部には、前記タ
イミングローラ14,14と前記スターローラ15及び排紙ロ
ーラ16との間に、これらと同方向に延びるプラテン17が
架設されており、該プラテン17の上方にはインクヘッド
2が配設されている。更に、前記給紙ローラ13,13及び
タイミングローラ14,14の間には、互いに対向する2枚
のガイド板によりU字形に湾曲形成された搬送路18が設
けられている。
【0042】前記インクヘッド2は、本体ハウジング1
の内部に横架されたガイドレール20に移動自在に指示さ
れたキャリッジ21に搭載されており、図3中に実線にて
示す位置をホームポジションとし、前記キャリッジ21と
共に、前記ガイドレール20の長手方向、即ち、前記プラ
テン17の延設方向に図3中に矢符により示す如く移動す
るように構成されている。またインクヘッド2の一面
(図2及び図3における下面)は、インクを噴射する多
数の噴射ノズル22,22…(図4〜図9参照)及びクリー
ニング液の滲み出し口24,24…(図4〜図9参照)が開
口形成されたノズル形成面2aとしてあり、前記噴射ノズ
ル22,22…の夫々から下向きにインクが噴射されるよう
になしてある。
【0043】本体ハウジング1の内部には、前記ホーム
ポジションに位置するインクヘッド2の下位置に、前記
ノズル形成面2aを斜め上方に臨むようにエアノズル3が
配してある。該エアノズル3は、エアポンプ30の吐出側
にエア管31を介して連通されており、エアポンプ30の動
作により圧縮されるエアを先端から噴出し、インクヘッ
ド2のノズル形成面2aに向けて吹き付けるべくなしてあ
る。
【0044】また本体ハウジング1の内部には、インク
ヘッド2の下位置であって、前記ノズル形成面2aを挾ん
でエアノズル3に対向するように、クリーニング液の吸
収体4が配してある。この吸収体4は、エアノズル3か
ら噴出され、前記ノズル形成面2aに反射したエアに後述
の如く含まれるクリーニング液を吸収し、吸収したクリ
ーニング液を保持する性質を有する材料、例えば、スポ
ンジ材からなるブロックであればよい。また吸収体4の
下部は、図中に示す如く、液受けとしての作用をなす箱
形の支持体40により支えることにより、前述の如く吸収
保持されたクリーニング液の滴下を防ぐことができる。
【0045】以上の如く構成されたインクジェット記録
装置において、前記給紙カートリッジ10内に積層収納さ
れた記録紙Pは、前記ピックアップローラ12の回転によ
り1枚毎に分離されて取り出され、前記給紙ローラ13,
13の回転により前記搬送路18に送り込まれ、該搬送路18
の湾曲に沿って案内されて上部の前記タイミングローラ
14,14の入側に導かれ、これらのタイミングローラ14,
14の動作によりタイミング合わせが行われて前記プラテ
ン17上に搬送される。
【0046】このようにプラテン17上に搬送された記録
紙Pの表面には、該プラテン17の上方に臨ませたインク
ヘッド2から噴射されるインクが付着せしめられて所望
の画像が形成され、この画像形成を終えた記録紙Pは、
前記プラテン17の下流側に位置する前記スターローラ15
及び排紙ローラ16により挾持され、これらの回転により
排紙トレー11上に排出される。このように、給紙カート
リッジ10から順次取り出される記録紙Pには、本体ハウ
ジング10内での前述した搬送の間に画像形成がなされ、
図1中に白抜矢符にて示す如く排紙トレー11上に排出さ
れ、外部に取り出される。
【0047】なお図示のインクジェット記録装置は、給
紙カートリッジ10と排紙トナー11とを本体ハウジング1
の一側に上下に並設し、これらの間での記録紙Pの搬送
を、U字形に湾曲する搬送路18に沿って折り返して行わ
せる構成としてあり、コンパクトな装置構成とすること
が可能である。
【0048】図1に示す如く本体ハウジング10の外部に
は、使用者による操作が可能に設けた操作部5aと、使用
者による視認が可能に設けた表示部5bとを備える操作パ
ネル5が設けられており、操作部5aにおいては、前述し
た画像形成のための各種の条件の指定操作が行われ、ま
た表示部5bにおいては、インクの不足、記録紙の詰まり
等、前述した画像形成の過程における各種の状態表示が
行われるようになしてある。なお本発明に係るインクジ
ェット記録装置は、画像形成のための画像データを出力
するホストコンピュータに、図示しない入出力インター
フェイスを介して接続しての使用が可能であり、この場
合、前述した指定操作及び状態表示は、ホストコンピュ
ータ側において行わせることもできる。
【0049】以上の如き画像形成動作の繰り返しによ
り、前記インクヘッド2のノズル形成面2aに形成された
噴射ノズル22,22…には、噴射前又は噴射後のインクの
凝固、記録紙Pから跳ね返ったインク粒の付着、周辺の
塵埃の付着等の原因により、ノズル詰まりが発生するこ
とがある。このようなノズル詰まりの発生を防ぐべく本
発明に係るインクジェット記録装置は、ノズル形成面2a
及び噴射ノズル22,22…をクリーニング液により洗浄す
るためのクリーニング手段を備えており、このクリーニ
ング手段は、ガイドレール20に沿って移動するキャリッ
ジ21上に、インクヘッド2と一体化されて搭載されてい
る。
【0050】図4は、本発明に係るインクジェット記録
装置のインクヘッド2の第1の実施の形態の概略構成を
示す正面断面図であり、図5は、図4に示すインクヘッ
ドのノズル形成面の平面図である。
【0051】図示の如くインクヘッド2は、カラー画像
形成用の複数色(イエロー、マゼンダ、シアン等)のイ
ンク、及び白黒画像形成用のブラックのインクを各別に
収容する複数のインクタンクT,T…と共に、クリーニ
ング液を収容するクリーニングタンクT0 を備えてい
る。インクタンクT,T…は、相互に一体化した、又は
夫々を別体化したインクカートリッジとして、インクヘ
ッド2に着脱自在に装着されており、該インクヘッド2
には、前記インクタンクT,T…の装着時に、これらの
内部に各別に連通する噴射ノズル22,22…が設けてあ
る。
【0052】前記噴射ノズル22,22…は、インクヘッド
2のノズル形成面2aに開口を有する小径の孔であり、図
5に示す如く、インクタンクT,T…の夫々に対して各
複数が、図中に矢符により示すインクヘッド2の移動方
向と直交する直線上にわずかな間隔を隔てて並設されて
いる。図4に示す如く、夫々の噴射ノズル22,22…の周
囲には、インク電極23,23…が付設してあり、インクタ
ンクT,T…内の各色のインクは、対応するインク電極
23,23…への電圧の印加に応じて、各別の噴射ノズル2
2,22…から噴射されるようになしてある。
【0053】一方クリーニングタンクT0 は、インクタ
ンクT,T…と別体にカートリッジ化され、インクヘッ
ド2に着脱自在に装着されており、該インクヘッド2に
は、前記クリーニングタンクT0 の装着時に、これの内
部に連通する滲み出し口24が設けてある。
【0054】前記滲み出し口24は、インクヘッド2のノ
ズル形成面2aに、インクヘッド2の移動方向の前記噴射
ノズル22,22…の形成域から外れた位置に、複数並設さ
れている。図5に示す如く、複数の滲み出し口24,24…
の夫々は、前記ノズル形成面2a上にて前記噴射ノズル2
2,22…よりも十分に大きい開口を有しており、これら
の開口は、図4に示す如く、前記噴射ノズル22,22…の
形成域に向けてテーパ状に拡がる態様をなして形成され
ている。
【0055】このような滲み出し口24の周囲には、図4
に示す如く、クリーニング電極25が付設してあり、前記
クリーニングタンクT0 内部のクリーニング液は、前記
クリーニング電極25への電圧の印加に応じて前記滲み出
し口24,24…の夫々から吐出されるようになしてある。
またクリーニングタンクT0 の周囲には、加熱手段とし
てのヒータ26が埋設されており、該クリーニングタンク
0 内部のクリーニング液は、前記ヒータ26への通電に
より加熱され、昇温するようになしてある。
【0056】図6は、インク電極23,23…又はクリーニ
ング電極25,25…への印加電圧と吐出速度との関係を示
す図である。本図に示す如く、吐出速度は印加電圧の増
減に比例して増減するから、クリーニング電極25,25…
の印加電圧Ec を、インクの噴射のためにインク電極2
3,23…に印加される印加電圧Ei よりも小さくするこ
とにより、クリーニング液の吐出速度Vc は、インクの
吐出速度Vi よりも十分に小さくすることができる。ま
た前記滲み出し口24,24…は、ノズル形成面2a上にて大
なる開口を有しており、これらの滲み出し口24,24…か
らのクリーニング液の吐出は、前記クリーニング電極2
5,25…への低電圧の印加とにより、文字通り滲み出す
程度の低速度にて生じる。
【0057】更に、滲み出し口24,24…は、テーパ状に
拡がる開口形状を有しており、これらから低速度にて滲
み出したクリーニング液は.ノズル形成面2a上に表面張
力により拡がり、噴射ノズル22,22…の形成域に導かれ
る。
【0058】前記クリーニング液は、インクタンクT,
T…内部のインクを溶解させる性質を有する液であり、
前述の如く噴射ノズル22,22…の形成域に拡がるクリー
ニング液は、各噴射ノズル22,22…の周辺、及び内部に
浸透し、これらに付着凝固したインクを溶かす作用をな
し、これらのインクは、同様に付着した塵埃と共に洗浄
される。この洗浄は、滲み出し口24,24…から滲み出す
少量のクリーニング液の作用により有効に行わせること
ができる。
【0059】ここで、クリーニング液によるインクの溶
解性能は、該クリーニング液の昇温に伴って向上する。
前記ヒータ26は、クリーニング動作に先立ってクリーニ
ング液を加熱すべく設けられており、前記クリーニング
電極25,25…への電圧の印加前に前記ヒータ26への通電
を行い、各滲み出し口24,24…から昇温したクリーニン
グ液を滲み出させることにより前述した洗浄を有効に行
わせることができる。
【0060】なおヒータ26による加熱は、クリーニング
タンクT0 に収容されたクリーニング液全体を昇温させ
るのではなく、滲み出し口24,24…周辺の少量のクリー
ニング液を昇温させるべく行われればよい。従って、ヒ
ータ26への短時間の通電により所望の加熱を実現するこ
とができ、前述したクリーニング動作の開始前、所定時
間に亘ってヒータ26に通電することにより、有効な洗浄
性能を確実に得ることができる。またヒータ26への通電
は、クリーニング動作の終了直後に停止すればよく、こ
れによりクリーニング液の加熱のための電力消費を可及
的に低減することができ、このようにした場合において
も、次のクリーニング動作に支障を来す虞れはない。
【0061】このような、クリーニング液による洗浄
は、前述した画像形成動作の休止中であって、インクヘ
ッド2が前記ホームポジションに位置した状態で行われ
る。前述の如く配されたエアノズル3は、洗浄を終えた
ノズル形成面2aに向けてエアを吹き付ける作用をなし、
ノズル形成面2a上に残るクリーニング液は、前記エアと
共に吹き飛ばされ、前記ノズル形成面2aは清浄化され
る。
【0062】このとき、前記エアと共に吹き飛ばされた
クリーニング液は、前記エアノズル3に対して前述の如
く配設された前記吸収体4に当り、包含されるインク成
分と共に該吸収体4に吸収保持される。従って、前記洗
浄により除去されたインク成分が周辺に飛散することが
なく、インクジェット記録装置の内部を汚損する虞れが
ない。
【0063】前記エアノズル3のエア源となるエアポン
プ30は、適宜のフィルタを介して外気を吸込み、エアノ
ズル3から吐出させる動作をなす。前述した如くエアノ
ズル3からのエアの吹き付けは、クリーニング動作の後
に行われるものであり、このとき、画像形成動作は休止
中であるから、前記エアポンプ30の駆動は、専用のモー
タを用いることなく、記録紙Pの搬送系を構成するピッ
クアップローラ12、給紙ローラ13等のローラの駆動用モ
ータを兼用して行わせることができる。
【0064】以上の如きクリーニング動作は、例えば、
前記操作パネル5に設けたスイッチの操作により行わせ
ることができる。また、インクヘッド2が確実にホーム
ポジションに止まる時であれば、適宜の制御手段の動作
により自動的に行わせることができる。
【0065】例えば、画像形成を終えた記録紙Pの排出
動作中、又は排出動作後において、前記インクヘッド2
は確実にホームポジションに止まった状態にある。前記
制御手段は、記録紙P排出用の前記スターローラ15及び
排紙ローラ16の回転により、記録紙Pの排出動作中であ
ることを認識し、この間、又はこの後所定時間経過した
後にクリーニング動作をおこなわせればよい。また、イ
ンクジェット記録装置の電源投入時において、前記イン
クヘッド2は確実にホームポジションに止まった状態に
ある。前記制御手段は、電源スイッチのオン操作により
電源投入がなされたことを認識し、これに応じて前述し
たクリーニング動作を行わせればよい。
【0066】このように自動的に行われるクリーニング
動作により、ノズル詰まりに起因する画質の低下を未然
に防止することができる。特に、電源投入時にクリーニ
ング動作を行わせた場合、長期に亘る運転休止の間に凝
固したインク及び付着した塵埃を確実に除去し、良好な
画質での画像形成を速やかに開始させることが可能とな
る。
【0067】図7は、本発明に係るインクジェット記録
装置のインクヘッド2の第2の実施の形態の概略構成を
示す正面断面図である。本図に示すインクヘッド2は、
各色のインクを収容する複数のインクタンクT,T…
と、クリーニング液を収容するクリーニングタンクT0
とを一体化してカートリッジとし、インクヘッド2に着
脱自在に装着する構成としたものであり、その他の部分
の構成は、前記噴射ノズル22,22…及び滲み出し口24,
24…の形成態様を含めて第1の実施の形態と実質的に同
じであり、詳細な説明は省略する。
【0068】この構成によれば、インクタンクT,T…
及びクリーニングタンクT0 の交換を一括して行わせる
ことが可能となる。一方、第1の実施の形態において
は、インクタンクT,T…の交換と、クリーニングタン
クT0 の交換を別個に行わせることが可能であり、例え
ば、インク切れに伴うインクタンクT,T…の交換時に
クリーニング液が残っていた場合、逆に、クリーニング
液の液切れに伴うクリーニングタンクT0 の交換時にイ
ンクが残っていた場合、これらのクリーニング液又はイ
ンクが無為に廃棄されることがなくなる。
【0069】図8は、本発明に係るインクジェット記録
装置のインクヘッドの第3の実施の形態の概略構成を示
す正面断面図、図9は、図8に示すインクヘッドのノズ
ル形成面の平面図である。
【0070】これらに示すインクヘッド2は、インクタ
ンクT,T…及びクリーニングタンクT0 の並設方向
が、第1又は第2の実施の形態におけるそれらと異な
り、これらのタンクT,T…及びT0 は、図8中に方向
を示すマークにより示されたインクヘッド2の移動方向
と直交する方向に並設されており、これらに対応するよ
うに設けられた噴射ノズル22,22…及び滲み出し口24,
24…は、図9中に矢符により示すインクヘッド2の移動
方向に並設されている。その他の部分の構成は、第1の
実施の形態と実質的に同じであり、詳細な説明は省略す
る。
【0071】図10は、本発明に係るインクジェット記録
装置のインクヘッドの第4の実施の形態の概略構成を示
す正面断面図、図11は、図10に示すインクヘッドのノズ
ル形成面の平面図である。
【0072】これらに示すインクヘッド2においては、
クリーニングタンクT0 に連通する滲み出し口24が、該
クリーニングタンクT0 の直下のノズル形成面2aに開口
を有して設けられると共に、これらの開口位置の逆側に
も設けられ、連通管27を介してクリーニングタンクT0
に連通させてある。即ち、図11に示す如く、インクの噴
射ノズル22,22…の形成域の両側に滲み出し口24,24…
が設けられており、クリーニングタンクT0 内のクリー
ニング液は、これらの滲み出し口24,24…から滲み出し
て噴射ノズル22,22…の形成域に拡がるから、全ての噴
射ノズル22,22…及びその周辺を、より確実に洗浄する
ことができる。
【0073】これらの滲み出し口24,24…の夫々は、図
10に示す如く、噴射ノズル22,22…の形成域に向けてテ
ーパ状に拡がる開口形状を有しており、クリーニング液
の拡がりを良好に行わせることができる。その他の部分
の構成は、第1の実施の形態と実質的に同じであり、詳
細な説明は省略する。
【0074】なお、ノズル形成面2a上での滲み出し口2
4,24…の配置は、噴射ノズル22,22…の形成域の周囲
に4方に亘って設ける等、種々の形態にて実現すること
ができることは言うまでもない。
【0075】
【発明の効果】以上詳述した如く第1発明に係るインク
ジェット記録装置においては、インクヘッドを搭載する
キャリッジにクリーニングタンクを併せて搭載し、該ク
リーニングタンク内に収容されたクリーニング液をイン
クヘッドの噴射ノズルの形成面に開口する滲み出し口か
ら滲み出させる構成としたから.前記形成面上に表面張
力により拡がる少量のクリーニング液により、インクの
噴射ノズルの開口部及びその周辺を確実に、周辺を汚損
する虞れなく効果的に洗浄することができ、ノズル詰ま
りに起因する画質の低下等の不具合の発生を未然に防止
することが可能となる。
【0076】また第2発明に係るインクジェット記録装
置においては、ホームポジションにあるインクヘッドの
噴射ノズルの形成面にエアを吹き付けるエアノズルを備
え、また第3発明に係るインクジェット記録装置におい
ては、前記エアノズルにエアを供給するエア源が記録担
体の搬送用モータにより駆動される構成とし、更に第4
発明に係るインクジェット記録装置においては、噴射ノ
ズルの形成面を挾んで前記エアノズルに対向する位置に
クリーニング液の吸収体を備えたから、洗浄後に噴射ノ
ズルの形成面に残るクリーニング液が前記エアの吹き付
けにより除去され、クリーニング動作の直後から良質な
画像形成を速やかに開始することが可能となり、またこ
のことが、専用のモータを必要とせずに簡素な構成によ
り実現することができ、更に、エアノズルにより吹き付
けられたエア中に含まれるインクを含んだクリーニング
液が前記吸収体が吸収保持され、周辺への飛散による汚
損を有効に防止することができる。
【0077】また第5発明に係るインクジェット記録装
置においては、クリーニング液を収容するクリーニング
タンクを、インクを収容するインクタンクと別体とし、
キャリッジに着脱自在に装着される構成としたから、ク
リーニングの繰り返しにより消費されるクリーニング液
の補充を、インクの無駄を伴うことなく容易に行わせる
ことができ、使い勝手が向上する。
【0078】また第6発明に係るインクジェット記録装
置においては、クリーニング液の滲み出し口をの開口
を、噴射ノズルの形成位置に向けてテーパ状に拡がる形
状としたから、滲み出し口から滲み出すクリーニング液
が噴射ノズルの形成位置に向けて拡がり易くなり、噴射
ノズル及びその周辺を一層有効に洗浄することが可能と
なる。
【0079】また第7発明に係るインクジェット記録装
置においては、クリーニング液の滲み出し口の開口を噴
射ノズルよりも大としたから、また第8発明に係るイン
クジェット記録装置においては、滲み出し口からクリー
ニング液を滲み出させるための印加電圧を、噴射ノズル
からインクを噴出させるための印加電圧よりも低く設定
したから、滲み出し口からのクリーニング液の飛び出し
を防止し、少量のクリーニング液を確実に滲み出させ
て、噴射ノズル及びその周辺を効果的に洗浄することが
可能となる。
【0080】また第9発明に係るインクジェット記録装
置においては、滲み出し口からクリーニング液を滲み出
させて行われるクリーニング動作を、画像形成を終えた
記録担体の排出動作中、又は排出動作後に行わせ、ま
た、第10発明に係るインクジェット記録装置において
は、前記クリーニング動作を電源投入時に行わせる構成
としたから、インクヘッドがホームポジションに止まる
間に自動的にクリーニング動作がなされ、インクヘッド
の噴射ノズル及びその周辺を常に清浄に保ち、ノズル詰
まりに起因する画質の低下を未然に防止することがで
き、更に、電源投入時に行わせた場合、長期に亘る運転
休止の間に凝固したインク及び付着した塵埃を確実に除
去し、良質な画像形成を速やかに開始させることが可能
となる。
【0081】また第11発明に係るインクジェット記録装
置においては、エアノズルを備える場合に、該エアノズ
ルからのエアの吹き付けをクリーニング動作に連動して
行わせる構成としたから、クリーニング動作後に噴射ノ
ズルの形成面に残るクリーニング液を確実に除去して、
その後に良質な画像形成を速やかに行わせることが可能
となる。
【0082】また第12発明に係るインクジェット記録装
置においては、クリーニングタンク内部のクリーニング
液を高温に保つから、このクリーニング液を用いたクリ
ーニング動作時に噴射ノズル及びその周辺のインクが溶
解し易くなり、洗浄効果を高めることができる。
【0083】また第13発明に係るインクジェット記録装
置においては、クリーニングタンク内部のクリーニング
液を加熱する加熱手段を備えたから、滲み出し口から滲
み出しクリーニング液が加熱により高温に保たれ、該ク
リーニング液による噴射ノズル及びその周辺の洗浄効果
を高めることができる。
【0084】更に第14発明に係るインクジェット記録装
置においては、加熱手段による加熱をクリーニング動作
の開始前に行わせる構成とし、また第15発明に係るイン
クジェット記録装置においては、加熱手段による加熱を
クリーニング動作の終了後に停止させる構成としたか
ら、不要時における無為な加熱による電力消費を抑えな
がら、必要時にクリーニング液を十分に昇温させて洗浄
効果を確実に高めることができる等、本発明は優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の外観斜
視図である。
【図2】本発明に係るインクジェット記録装置の内部構
成を模式的に示す側断面図である。
【図3】本発明に係るインクジェット記録装置の要部の
構成を模式的に示す正面断面図である。
【図4】本発明に係るインクジェット記録装置のインク
ヘッドの第1の実施の形態の概略構成を示す正面断面図
である。
【図5】図4に示すインクヘッドのノズル形成面の平面
図である。
【図6】インク電極又はクリーニング電極への印加電圧
と吐出速度との関係を示す図である。
【図7】本発明に係るインクジェット記録装置のインク
ヘッドの第2の実施の形態の概略構成を示す正面断面図
である。
【図8】本発明に係るインクジェット記録装置のインク
ヘッドの第3の実施の形態の概略構成を示す正面断面図
である。
【図9】図8に示すインクヘッドのノズル形成面の平面
図である。
【図10】本発明に係るインクジェット記録装置のイン
クヘッドの第4の実施の形態の概略構成を示す正面断面
図である。
【図11】図10に示すインクヘッドのノズル形成面の平
面図である。
【図12】従来のインクジェット記録装置に備えられた
クリーニング手段の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 本体ハウジング 2 インクヘッド 3 エアノズル 4 吸収体 21 キャリッジ 22 噴射ノズル 23 インク電極 24 滲み出し口 25 クリーニング電極 26 ヒータ T インクタンク T0 クリーニングタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 貴宣 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA16 EC23 EC29 FA10 JB15

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジに搭載され、該キャリッジと
    共にホームポジションを含む所定の経路に沿って移動す
    るインクヘッドと、該インクヘッドの一面に形成された
    インクの噴射ノズルをクリーニング液を用いて洗浄する
    クリーニング手段とを備え、前記インクヘッドの移動方
    向と略直交する方向に搬送される記録担体の前記インク
    ヘッドとの対向面に、前記噴射ノズルから噴射されるイ
    ンクにより画像を形成するインクジェット記録装置にお
    いて、 前記クリーニング手段は、 前記クリーニング液を収容し、前記キャリッジに搭載さ
    れたクリーニングタンクと、 該クリーニングタンクに連通し、前記噴射ノズルの形成
    面に開口するクリーニング液の滲み出し口とを備えるこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ホームポジションにあるインクヘッ
    ドの前記噴射ノズルの形成面にエアを吹き付けるエアノ
    ズルを備える請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記エアノズルにエアを供給するエア源
    は、前記記録担体の搬送用モータにより駆動される構成
    としてある請求項2記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記噴射ノズルの形成面を挾んで前記エ
    アノズルに対向配置されたクリーニング液の吸収体を備
    える請求項2又は請求項3記載のインクジェット記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記クリーニングタンクは、前記インク
    を収容するインクタンクと別体に構成され、前記キャリ
    ッジに着脱自在に装着してある請求項1乃至請求項4の
    いずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記滲み出し口は、前記噴射ノズルの形
    成位置に向けてテーパ状に拡がる開口形状を有する請求
    項1乃至請求項5のいずれかに記載のインクジェット記
    録装置。
  7. 【請求項7】 前記滲み出し口は、前記噴射ノズルより
    も大なる開口を有する請求項1乃至請求項6のいずれか
    に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記滲み出し口からクリーニング液を滲
    み出させるための印加電圧は、前記噴射ノズルからイン
    クを噴出させるための印加電圧よりも低く設定してある
    請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  9. 【請求項9】 前記滲み出し口からクリーニング液を滲
    み出させるクリーニング動作を、画像形成を終えた記録
    担体の排出動作中、又は排出動作後に行わせる制御手段
    を備える請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記滲み出し口からクリーニング液を
    滲み出させるクリーニング動作を、電源投入時に行わせ
    る制御手段を備える請求項1乃至請求項9のいずれかに
    記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記クリーニング動作に連動して前記
    エアノズルからエアを吹き付けを行わせる制御手段を備
    える請求項2乃至請求項4のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記クリーニングタンク内部のクリー
    ニング液の温度は、前記インクの温度よりも高くしてあ
    る請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記クリーニングタンク内部のクリー
    ニング液を加熱する加熱手段を備える請求項1乃至請求
    項11のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 前記加熱手段による加熱を、前記クリ
    ーニング動作の開始前に行わせる加熱制御手段を備える
    請求項13記載のインクジェット記録装置。
  15. 【請求項15】 前記加熱手段による加熱を、前記クリ
    ーニング動作の終了後に停止させる加熱制御手段を備え
    る請求項13又は請求項14記載のインクジェット記録
    装置。
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