JP4738191B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Description
しかしながら、上記した従来のインクジェットプリンタによるクリーニング処理は、吸引蓄圧によりインクヘッドの目詰まりを解消するようになされていたため、インクヘッドの目詰まり解消のために作用する力が十分ではないという問題点があった。
まず、図1には、本発明の実施の形態の一例によるインクジェットプリンタの概略構成説明図が示されており、また、図2には、図1に示すインクジェットプリンタの要部の概念構成説明図が示されている。
このインクジェットプリンタ100は、基台部材112に支持され主走査方向に延長して配設された固定系のベース部材114と、ベース部材114の左右両端でベース部材114に直交して配設された側方部材116L、116Rと、側方部材116R側に配設された側方ユニット118と、左右2つの側方部材116L、116Rを連結する中央壁120と、中央壁120の壁面に主走査方向に延長して配設されたガイドレール122と、中央壁120の壁面に沿って主走査方向に移動自在に配設された駆動ベルト124と、ガイドレール122に摺動自在に装着されるとともに駆動ベルト124に固定されたキャリッジ12と、ベース部材114上の記録紙200と対向するようにしてキャリッジ12に配設された複数(この実施の形態においては6個である。)のインクヘッド16と、側方ユニット118内に配設されたクリーニング手段としてのクリーニングユニット22とを有して構成されている。
ここで、6個のインクヘッド16は、それぞれ同様な構成を備えており、詳細な図示は省略するが、6個のインクヘッドユニット16の下面16aには、インクを記録紙200に対して吐出する際の吐出口としての複数個のインクジェットノズルがそれぞれ配置されている。即ち、このインクヘッド16においては、下面16aが、インクジェットノズルが配置された領域となる。
また、インクカートリッジ14とインクチューブ18との間には、チューブ18内のインクを加圧してインクヘッド16へ送出するためのポンプ20(図2を参照する。なお、図1においては、図示を省略した。)が配設されている。
次に、クリーニングユニット22について、図1および図2とともに図3乃至図10を参照しながら説明する。なお、図3はクリーニングユニット22の概略構成斜視説明図であり、図4は図3に示すクリーニングユニット22のキャップアップ状態(後に詳述する。)におけるIV−IV線による要部端面説明図であり、図5は図3に示すクリーニングユニット22のキャップダウン状態(後に詳述する。)におけるIV−IV線による要部端面説明図であり、図6は図3に示すクリーニングユニット22のワイピング処理状態(後に詳述する。)の開始時における図3のD矢視図概略構成説明図であり、図7は図3に示すクリーニングユニット22のワイピング処理状態のワイピング終了位置到達時における図3のD矢視図概略構成説明図であり、図8は図3に示すクリーニングユニット22のワイピング処理状態のワイパー傾斜時におけるD矢視図概略構成説明図であり、図9は図3に示すクリーニングユニット22のワイピング処理状態の処理完了時におけるD矢視図概略構成説明図であり、図10(a)は図3に示すクリーニングユニット22のキャップ32(後に詳述する。)の概略構成斜視説明図であり、図10(b)は図10(a)のX−X線による概略構成断面説明図である。
まず、キャップ装置30は、6個のインクヘッド16に対応して、6個のキャップ32が配設されている。これら6個のキャップ32は、主走査方向に沿って並置されており、ケース33により一体的に保持されている。これら6個のキャップ32により、側方ユニット118内においてインクヘッド16の下面16aにある吐出口たるインクジェットノズルが被覆されて封止されるものである。
次に、ワイパー装置40について説明すると、ワイパー装置40は、ケース22−1の前方端部に架橋された支軸41に固定的に配設されたワイパーケース42と、ワイパーケース42に配設されたワイパー43を備えている。ワイパーケース42ならびにワイパー43は、6個のインクヘッド16に対応してそれぞれ6組配設されている。なお、支軸41の一方の端部には、ベルトプーリー44が固定されている。
以上の構成において、上記したインクジェットプリンタ100によって、記録紙200に所望の画像を印刷する際の制御処理については、ポンプ20をポンプオープン状態に維持して、従来より公知の技術を用いてキャリッジ12の移動やインクヘッド16におけるインクの吐出の制御を行えばよいものであるので、本明細書においてはその詳細な説明は省略し、以下においては、本発明の特徴を示すクリーニング処理について説明する。
次に、キャッピングオープン状態において、記録紙200への印刷には関係のない駆動信号をインクヘッド16に印加して、インクヘッド16のインクジェットノズルからインクを吐出させる処理、所謂、フラッシング処理を所定数(例えば、3000ショットである。)行い、インクジェットノズルのメニスカスを整える(ステップS1116)。
最後に、キャッピングクローズ状態にして(ステップS1120)、インクヘッド16の下面16aが乾かないようにし、このクリーニング処理を終了する。
上記したように、このインクジェットプリンタ100は、ポンプ20によりインクを加圧して強制的にインクに圧力を加え、これによりインクヘッド16のインクジェットノズルからインクを吐出させてインクヘッドの目詰まりを解消するものであるため(ステップS1102)、インクの圧力がインクヘッド16の目詰まり解消のために十分な力として作用し、インクヘッド16の目詰まりを容易に解消することができる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(6)に説明するように変形してもよい。
14 インクカートリッジ
16 インクヘッド
16a 下面
18 インクチューブ
20 ポンプ
22 クリーニングユニット
30 キャップ装置
31 支軸
32 キャップ
33 ケース
34 収容容器
35 ウォームギア
36 モーター
37 ギア
38 カム
40 ワイパー装置
41 支軸
42 ワイパーケース
43 ワイパー
44 ベルトプーリー
45 支軸
46 ベルトプーリー
47 ベルト
100 インクジェットプリンタ
112 基台部材
114 ベース部材
116L、116R 側方部材
118 側方ユニット
120 中央壁
122 ガイドレール
124 駆動ベルト
126 操作パネル
200 記録紙
Claims (4)
- インクジェット方式によりインクを媒体上に吐出するインクヘッドを備えたインクジェットプリンタにおいて、
インクを貯留したインク貯留手段と、
インクジェットノズルから媒体へ前記インクを吐出するインクヘッドと、
前記インク貯留手段と前記インクヘッドとを連結して前記インクの流路となるインク流路と、
前記インク流路を凹部が設けられた内壁側に配置したU字形状の枠体と、外周面と前記枠体の前記内壁との間に前記インク流路を配置可能なスペースを設けるように寸法設計されて回転自在に配設された円板と、前記円板の縁部に回転自在に配設されたローラとを備え、前記円板を回転させることで前記ローラにより前記インク流路を加圧しながら前記インク貯留手段に貯留された前記インクを前記インクヘッドへ送出可能であるとともに、前記インク流路を選択的に、前記ローラによって前記インク流路を押しつぶして前記インク流路を閉鎖する閉鎖状態と前記ローラによって前記インク流路を押しつぶすことなく前記インク流路を開放する開放状態とに維持可能なポンプと、
前記インクを吸収可能なインク吸収部が設けられるとともに、前記インクヘッドの前記インクジェットノズルが配置された領域に前記インク吸収部を当接して前記領域を封止するキャッピング手段と、前記領域をワイピング処理するワイピング手段とを備えたクリーニング手段と、
前記ポンプと前記クリーニング手段とを制御して前記領域をクリーニング処理する制御手段と
を有し、
前記制御手段による前記領域のクリーニング処理は、
前記クリーニング手段の前記キャッピング手段により、前記インクヘッドの前記インクジェットノズルが配置された前記領域を封止した状態で、前記ポンプに設けられた前記ローラにより前記インク流路を加圧しながら前記インクヘッドへ前記インクを送出して前記インクヘッドの前記インクジェットノズルから前記インクを排出させ、
前記ポンプに設けられた前記ローラにより前記インク流路を押しつぶした前記インク流路の閉鎖状態として、前記ポンプと前記インクヘッドとの間の前記インクの圧力を安定させ、
前記ポンプに設けられた前記ローラにより前記インク流路を押しつぶしていない前記インク流路の開放状態として、前記ポンプと前記インクヘッドとの間の前記インクの圧力を安定させ、
前記キャッピング手段による前記領域の封止を解除し、前記インク吸収部に吸収された前記インクを前記キャッピング手段から排出し、
前記キャッピング手段による前記領域の封止と該封止の解除とを繰り返し、前記インクヘッドの前記領域に付着した前記インクを前記インク吸収部に吸収し、
前記キャッピング手段による前記領域の封止を解除した状態で、前記クリーニング手段の前記ワイピング手段により前記領域をワイピング処理し、
前記領域をワイピング処理した後にフラッシング処理を行い、
前記フラッシング処理した後に前記キャッピング手段により前記領域を封止する
ことを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記キャッピング手段は、外部と連通した第1の貫通穴を一方側の端部に穿設されたケースに前記インク吸収部が収容されて構成され、前記ケースの他方側の端部側が回転自在に支持されるとともに前記一方側の端部側がカムにより上下方向に移動自在に支持され、
前記ケースの前記一方側の端部側を前記カムにより下方側に移動させて、前記第1の貫通穴から前記インクを排出する
ことを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項2に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インク吸収部は、前記他方側の端部において、前記領域と当接する第1の面から前記第1の面と対向する第2の面まで連通した第2の貫通穴が設けられ、
前記ケースは、前記一方側の端部において、前記インク吸収部収容時に前記インク吸収部の前記第2の面と当接する第3の面から前記第3の面と対向する第4の面まで連通して前記第1の貫通穴が設けられるとともに、前記第3の面において、前記第1の貫通穴と前記第2の貫通穴とを連通する溝部が設けられている
ことを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1、2または3のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記ワイピング手段は、前記領域と当接して前記領域をワイピングするワイパーを有し、
前記領域のワイピング時には、前記ワイパーを前記領域と十分に当接した状態とし、
前記領域のワイピング終了時には、前記ワイパーを前記領域と単に接する程度の当接状態に緩和する
ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
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