JP2008062631A - インクジェットヘッドの清浄化方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヘッド用液体の収容部12に毛管力の異なる2つの吸収体51,52を設け、温度に応じていずれかの吸収体を液体導出口12Aに位置づけ、ワイピングに先立ってワイパを当接させてヘッド用液体の転移を行わせる。すなわち、低温環境下では毛管力の小さい(当接に伴う滲出が生じやすい)吸収体51を、一方高温環境下では毛管力の大きい(当接に伴う滲出が生じやすい)吸収体52が用いられるようにする。これにより、温度によらず必要十分な量のヘッド用液体を安定してワイパに転移(ないしは吐出面に供給)することが可能となる。
【選択図】図8
Description
環境条件に応じ、前記導出口に位置する吸収体の毛管力を変更することで、前記ワイパに転移する前記ヘッド用液体の量を安定化させる工程または手段を具えたことを特徴とする。
図1は本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の主要部の模式的な斜視図である。
図6は本発明に係るクリーニング装置の一例を示す模式的側面図であり、図1の矢印方向から見たものである。
図10(a)〜(c)および図11を用いてクリーニング動作を説明する。
クリーニング動作にあたっては、まず記録ヘッド1をホームポジションから離れた位置で待機させた状態、またはホームポジションに移動させる前に、液体収容部12にワイパブレードを接触させることでヘッド用液体を転移させる(図10(a))。このとき、環境温度に応じて、適切な毛管力を有する吸収体または吸収体部分にワイパブレードが接触することで、必要十分な量のヘッド用液体が安定して転移する。
本発明を実施するにあたって好ましく適用できる制御系の構成および制御手順を説明する。
同図において、1005は制御部である。制御部1005は、図13につき後述する制御手順を実行するに際し各部を制御するMPU1000を具える。1001は、その制御手順に対応したプログラムやその他の固定データ等を格納したROMである。また、制御部1005は、MPU1000が実行する制御手順実行時におけるワークエリアとして用いられるRAM1002や、装置の電源オフ時にも所要の情報を保持しておくためのEEPROMなどの不揮発性メモリ1004等を有する。
以下、より具体的な実施例を挙げて本発明の効果を検証する。
ここでまず、クリーニング性に関わる表面張力について説明する。
吐出面の表面張力(固体の表面張力)の測定にあたっては、まずJIS K6768-1971記載の濡れ試験標準液(濡れ試薬)を綿棒により吐出面に塗布した。そして、塗布直後の状態(塗布時の綿棒の移動に伴う濡れ試薬の「尾引き」の状態)における濡れ試薬の弾き度合いを観察することにより行った。測定方法は、塗布直後に濡れ試薬が丸い液滴を形成している場合は「弾く」と判断し、直後の液滴が真円でない場合には「濡れている」と判断した。測定は表面張力の低い濡れ試薬から順番に行い、最初に「弾く」と判定されたときに適用した濡れ試薬の直前に適用した濡れ試薬の表面張力を、測定物すなわち吐出面の表面張力とした。
インク表面張力 : Iγs=28〜40dyn/cm
ヘッド用液体表面張力 : Rγs=64dyn/cm
ワイピング耐久試験
下記のヘッド用液体とインクとを使用し、環境温度を変えてワイピング耐久試験を行った。ここでは、実使用上の環境を想定して、プリンタを用い吐出面のクリーニング動作を記録動作と組み合わせて連続して5000回行い、試験前後での記録状態を評価することで吐出面表面特性の変化を確認した。
評価に使用した本体は、キヤノン株式会社製のインクジェットプリンター「PIXUS850i」の回復系を図4のように改造したものを用いた。
評価に使用した記録ヘッドは、吐出面がフッ素およびシロキサン分子を含むネガ型レジストである撥水材料により作られた記録ヘッドを用いた。
表1に示す組成のインクを記録ヘッドのカラータンク位置に装着して評価を行った。
ヘッド用液体にはグリセリンを用いた。
下記2枚のワイパブレードを使用した。
材質:ウレタン、硬度:75°、厚み:0.5mm、幅:9mm
自由長:6mm、侵入量:1.75mm
・第2ワイパブレード(吐出面にエッジが摺接するワイパブレード9Bに対応)
材質:ウレタン、硬度:75°、厚み:0.5mm、幅:9mm
自由長:5mm、侵入量:0.6mm
評価結果
評価は、温度条件30℃の場合(毛管力が比較的高い吸収体を使用)および15℃(毛管力が比較的低い吸収体を使用)の場合における耐久試験前後での記録状態の変化を確認することで行った。この際、プリンタ本体内蔵のノズルチェックパターンを高品位専用紙に記録し、ドット形成位置のずれ(ヨレ)を観察した。なお、評価は次の3段階とした。
○:ノズルチェックパターンにヨレがなく、良好に印字されている(無改造のプリンタ本体に純正インクを使用した場合の記録と変わらない)。
△:ノズルチェックパターンの一部にヨレが生じている。
×:ノズルチェックパターンの全体にヨレが生じている。
た構成を用いることで、ヘッド用液体の滲出量を調節することができ、環境温度条件によらずワイパブレードないし記録ヘッドに一定量のヘッド用液体を供給することができるようになる。この結果、顔料インクを用いた場合にもヘッド吐出面の清浄化が可能になるので、インク吐出動作に悪影響を与えるような拭き残しが生じない。またその結果、吐出面11に対するポリマーの付着や、ワイピング動作の繰り返しに伴う顔料の凝集物による吐出面の削れなど、吐出面の劣化を抑制することが可能となる。
9A、9B ワイパブレード
10 ワイパホルダ
11 吐出面
12 ヘッド用液体収容部
50 ヘッド用液体転写量安定化装置
51〜53 吸収体
1032 温度センサ
Claims (7)
- ヘッド用液体を収容する液体収容部の液体導出口に位置する吸収体にワイパを当接させ、当該当接によって前記吸収体から前記ヘッド用液体を滲出させることで前記ワイパに前記ヘッド用液体を転移させ、当該ワイパを、インクを吐出する吐出口が設けられたインクジェットヘッドの表面に摺接させて前記表面の清浄化を行うインクジェットヘッドの清浄化方法において、
環境条件に応じ、前記導出口に位置する吸収体の毛管力を変更することで、前記ワイパに転移する前記ヘッド用液体の量を安定化させる工程を具えたことを特徴とするインクジェットヘッドの清浄化方法。 - 前記環境条件は温度であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの清浄化方法。
- 毛管力の異なる複数の吸収体を具え、前記安定化工程は、前記環境条件に応じて前記導出口に位置する吸収体を切り替えることで前記毛管力を変化させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェットヘッドの清浄化方法。
- 毛管力の異なる部分を有する吸収体を具え、前記安定化工程は、前記環境条件に応じて前記導出口に位置する前記吸収体の部分を切り替えることで前記毛管力を変化させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェットヘッドの清浄化方法。
- 前記安定化工程は、前記環境条件に応じて前記吸収体の圧縮状態を切り替えることで前記毛管力を変化させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェットヘッドの清浄化方法。
- 前記インクは色材として顔料を含むものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のインクジェットヘッドの清浄化方法。
- ヘッド用液体を収容する液体収容部の液体導出口に位置する吸収体にワイパを当接させ、当該当接によって前記吸収体から前記ヘッド用液体を滲出させることで前記ワイパに前記ヘッド用液体を転移させ、当該ワイパを、インクを吐出する吐出口が設けられたインクジェットヘッドの表面に摺接させて前記表面の清浄化を行う手段を具えたインクジェット記録装置において、
環境条件に応じ、前記導出口に位置する吸収体の毛管力を変更することで、前記ワイパに転移する前記ヘッド用液体の量を安定化させる手段を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
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