JP2002166557A - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents
インクジェットヘッドの製造方法Info
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Abstract
を形成し且つ本体基板がエッチング液で損傷を受けるこ
との無いインクジェットヘッドの製造方法を提供する。 【解決手段】支持ガラス基板29にオリフィス板にする
ための薄膜体30を覆設し、その上に接着剤31を被着
させ、その上にマスクパターンを形成してエッチング
し、印字ヘッド毎に薄膜体30を切り分ける。これで、
薄膜体30の内部応力が緩和され、後の工程でオリフィ
スがゆがみ無く正しい形状に穿設される。続いて支持体
基板Dの天地を逆にして、印字素子等の内部構成が予め
形成されている本体基板E上に貼合わせる。先ずサンド
ブラスト加工で支持ガラス基板29の大半部分29−2
を除去した後、残る部分29−1をウェットエッチング
で除去して印字ヘッド本体35を作成する。短時間でエ
ッチングが終了するため本体基板Eのエッチング液によ
る損傷が防止される。この後オリフィスを穿設する。
Description
れる大型インクジェットヘッド用のオリフイス板に正し
い形状のオリフィスを形成し且つ支持体除去時に基板に
損傷を与える虞の無いインクジェットヘッドの製造方法
に関する。
広く用いられている。このインクジェット方式によるプ
リンタには、インクを加熱し気泡を発生させてその圧力
でインク滴を飛ばすサーマル方式や、ピエゾ抵抗素子
(圧電素子)の変形によってインク滴を飛ばすピエゾ方
式等がある。
方向により二通りの構成がある。一つは発熱素子の発熱
面に平行な方向へインク滴を吐出する構成のサイドシュ
ータ型と呼称されるものであり、他の一つは発熱素子の
発熱面に垂直な方向にインク滴を吐出する構成のルーフ
シュータ型と呼称されるものである。
のインクジェットプリンタに配設されるインクジェット
ヘッドのインク吐出面を模式的に示す平面図であり、同
図(b) は、そのA−A′断面矢視図、同図(c) は、この
インクジェットヘッドが製造されるシリコンウェハを示
す図である。
ッド1は、シリコンウェハ2の上で、LSI形成処理技
術と薄膜形成処理技術とにより形成され、完成後にシリ
コンウェハ2から個々に切り出されて採取される。同図
(a) に示すように、インクジェットヘッド1のインク吐
出面には、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの
4種類のインクを吐出する4列のオリフィス列3が形成
されている。1列のオリフィス列3には64個、128
個あるいは256個等の多数のオリフィス4が例えば2
5.4mm当り300ドットの解像度(1mm当り約1
2個の密度)で縦1列に並んで配置されている。これら
の各オリフィス列3には不図示のインクカートリッジ等
から各オリフィス列3に対応する色のインクがそれぞれ
供給される。
は、同図(b) に示すように、ヘッドチップ5上に、LS
Iからなる駆動回路6と薄膜からなる抵抗発熱部7が形
成されている。この抵抗発熱部7は後から形成されるオ
リフィス列3のオリフィス4の数だけ1列に並んで形成
されている。そして、この抵抗発熱部7の一方の端部と
駆動回路6とを接続する個別配線電極8が形成され、更
に抵抗発熱部7の他方の端部と給電用端子9とを接続す
る共通電極11が形成されている。そして、これらの上
に隔壁12が積層されている。
部7に平行に延在してインク供給溝13が穿設形成さ
れ、このインク供給溝13に連通してヘッドチップ5の
下面に貫通するインク供給孔14が穿設されている。こ
れらの上からオリフィス板15が、熱と圧力を加えられ
て、下面の熱可塑性接着剤により隔壁12上に接着され
て積層されている。
12の厚さに対応する高さおよそ10μmのインク流路
16が、抵抗発熱部7とインク供給溝13間に形成され
る。この後、オリフィス板15にはメタルマスク17が
形成され、このメタルマスク17に従って、インクを吐
出する上述のオリフィス4が形成される。同図(a) に示
すシリコンウェハ2の直径が例えば6×25.4mmで
あるとすると、上述したようなインクジェットヘッド1
を90個以上採取することができる。
ヘッド1は、一般に15×20mm程度の小さなもので
あり、通常は主として家庭用に使用されるシリアル式プ
リンタの印字ヘッドとして用いられ、プリンタのキャリ
ッジにインクカートリッジと共に搭載され、用紙の幅方
向すなわち印字主走査方向(図4(a) に示すインクジェ
ットヘッド1では図の左右方向)に往復移動して印字を
実行する。
を担うものとしてプリンタの需要が急激に増えており、
その需要の増加に伴って印字の高速化の要望が高まって
いる。上述したシリアル式のプリンタでは、印字を高速
に行うためには印字ヘッドとインクカートリッジを主走
査方向に高速に往復移動させるか、あるいは印字ヘッド
のオリフィス列を長大に、つまり印字ヘッドを大型化し
て対処する必要があるが、そのような方法で高速印字を
行うと駆動の負荷が大きくなり過ぎて、装置の大型化や
装置の短寿命化等の不具合があって実用的でない。つま
り、シリアル式のプリンタは、高速化が構造的に困難で
ある。
は、ライン式プリンタ用の長尺化した印字ヘッドが必要
である。長尺印字ヘッドは、図4(a) のインクジェット
ヘッド1を90度回転させ、その長手方向を延ばして、
オリフィス列の長さを用紙幅方向の印字領域の長さと同
じになるように形成することが考えられた。
ドをシリコンウエハで作成するのでは、シリコンウエハ
は丸いものであるから、6×25.4mmφ以上の大型
のシリコンウエハを用いても、上記のような長尺印字ヘ
ッドは1枚のシリコンウエハからはその直径方向に沿っ
て2個か3個程度しが取れない。したがって極めて歩留
りが悪く高価なものとなって問題がある。
ミックスやガラスの基板を用いることが提案されてい
る。これであると基板に対する取り数の問題は解決す
る。また、このような大型の基板上の、抵抗発熱体、配
線電極、隔壁等の内部構造物の上に更にオリフィス板と
して厚さ数十μm程度の薄膜体を均等に貼り付ける方法
として、一旦オリフィス板を表面が平滑で硬度のある素
材の上に貼着またはスパッタで覆設し、これを上記の基
板上に貼り付ける方法がある。
ッドの製造方法を示す図である。この製造方法は、先
ず、同図(a) に示すように、ガラス等から成る支持体1
8上に有機樹脂材料を塗布して硬化させてオリフィス板
19を形成する。次に、このオリフィス板19上に、同
図(b) に示すように、接着剤を塗布・乾燥させて接着剤
層21を形成する。これにより、支持体18上にオリフ
ィス板19と接着剤層21が積層された支持体基板Aが
得られる。
からなる基板22上に抵抗発熱体、配線電極、隔壁等の
全体的に凹凸のある形状をなす内部構成23(図では図
示する上での便宜上、内部構成23を均一な構成部分で
あるかのように一様に示している)が既に形成されてあ
る本体基板Bの上に、天地を逆にした支持体基板Aを加
圧、熱処理によって貼り付ける。この後、支持体18
を、同図(d) に示すように除去する。このように、オリ
フイス板19を本体基板B上に一様に張設して、内部構
成23側に落ち込んだり、全体に皺が発生したりするこ
とのないオリフィス板を形成することができる。
去されたオリフィス板19の上に、同図(e) に示すよう
に、マスク用メタル層24を形成し、これをパターン化
し、このマスクパターンに従ってエッチングして、オリ
フィス板19にオリフィス25を形成して印字ヘッド2
6が完成する。
ンクジェットヘッドの製造方法では、種々の不具合が発
生することが判明した。図6(a),(b) 及び図7(a),(b)
は、その不具合が発生する状態を模式的に示す図であ
る。先ず、上述のように大型の支持体18の全面に樹脂
膜を覆設する方法でオリフイス板19を形成すると、樹
脂膜の硬化収縮によって、図6(a) に矢印C及び矢印
C′で示すように、オリフイス板19に張力による内部
応力が発生する。尚、図5(b) 〜(f) に示した接着剤層
21は、実際には図6(a) に示すように、他の構成部分
に比較して無視できる程度に薄い層である。
貼り合わせ、支持体18を除去した後、穿設加工によっ
て、図5(f) に示したようにオリフィス25を形成する
と、そのオリフィス加工によってオリフィス板19の内
部応力の均衡が崩れ、このため、上記形成されたオリフ
ィス25の形状に、図6(b) に示すように、インク吐出
方向を正常な垂直方向から傾斜した方向へ変えるような
ゆがみが発生する。このようにオリフィス25のインク
吐出方向がオリフィス板19の面に対して垂直な方向を
向いていないと、正しいピッチの印字ドットで正しい画
像を印字(印刷)することができない。
を専らウェットエッチングのみで行っているが、ガラス
はウエットエッチングに時間が掛かる。例えば支持体と
しての強度上の必要から0.7mm程度の厚さのガラス
板を支持体として用いると、濃度50%のフッ酸でも3
0μm/min(30℃)程度のエツチングレートしか
得られないため、支持体を完全に溶解除去するには、お
よそ30分近くの時間を要し、作業能率が上がらないと
いう問題があった。
と本体基板Bを貼り合わせた後、支持体18に対し同図
(b) に示すように長時間のウエットエッチングを行って
いると(同図(b) の破線部分18′はエッチングによっ
て除去された部分を示している)、エッチャントである
フッ酸中に全体が長時間浸漬されるため、支持体基板A
と本体基板Bとの貼り合わせの隙間部分からフッ酸が侵
入し、同図(a) に示す本体基板Bの内部構成23のSi
O2 などから成る下地膜27が、同図(b) に示す浸食部
27′のように浸食され、内部構成23の配線電極や隔
壁部分28を本体基板に短絡させたり剥離させるなどの
不具合を引き起こすという問題があった。
支持体を用いて形成される大型インクジェットヘッド用
のオリフイス板に正しい形状のオリフィスを形成し且つ
支持体除去時に基板に損傷を与える虞の無いインクジェ
ットヘッドの製造方法を提供することである。
明のインクジェットヘッドの製造方法は、薄膜体を支持
体上に覆設する工程と、上記支持体上に覆設された上記
薄膜体上に接着剤を被着する工程と、上記薄膜体を加工
するためのマスクを上記接着剤上に被着する工程と、上
記マスクをパターン加工する工程と、エッチングにより
上記接着剤と上記薄膜体を上記マスクパターンに則って
加工して上記薄膜体を複数の薄膜体に分割する工程と、
上記マスクを除去する工程と、上記マスクが除去されて
露出した上記接着剤の面を、少なくともインクを吐出さ
せるための印字素子が形成されている基板上に、貼り合
わせる工程と、上記支持体を除去する工程と、よりな
る。
項4記載のように、該支持体を上記接着剤面から剥離す
る工程で構成してよい。次に、請求項2記載の発明のイ
ンクジェットヘッドの製造方法は、薄膜体を支持体上に
覆設する工程と、上記支持体上に覆設された上記薄膜体
上に接着剤を被着する工程と、上記薄膜体上に被着され
た上記接着剤の面を、インクを吐出させるための印字素
子が形成された基板上に貼り合わせる工程と、貼り合わ
された上記支持体及び上記基板の端面及びその間隙部に
レジストを施す工程と、上記支持体を除去する工程と、
よりなる。
持体を除去する工程は、例えば請求項3記載のように、
サンドブラスト工程と該サンドブラスト工程の後に行う
エッチング工程の2つの工程から成るように構成してよ
い。
を参照しながら説明する。図1(a) は、一実地の形態に
おけるインクジェットヘッドの製造方法の主要部の処理
工程を説明するフローチャートであり、同図(b) は、そ
のガラス基板除去工程の詳細を示すフローチャートであ
る。
フィス板加工までの状態を模式的に示す断面図であり、
同図(d) は、同図(c) の平面図である。図3(a),(b),
(c) は、図2に続く処理工程の基板貼り合せから支持体
除去までの状態を模式的に示す断面図であり、図3(d)
は、同図(c) の平面図、同図(e)は、同図(d) の横側面
図である。
形成する(工程S1)。この処理では、図2(a) に示す
ように、支持体としての支持ガラス基板29の上に薄膜
体30を覆設する。支持ガラス基板29は、後の工程で
除去される一時的な中間体であり、表面が平滑な適宜の
厚さのガラス基板で構成される。
なるものであり、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、又は
アクリル樹脂などの有機系樹脂のフィルムを支持ガラス
基板29上に貼着して覆設するか、あるいは同じく有機
系樹脂で熱硬化型あるいは紫外線硬化型のものを、スピ
ンコート法又はローラコーテング法で支持ガラス基板2
9上に塗布し硬化させて覆設する。このオリフィス板と
しての薄膜体30の硬化後の膜厚は、数十μmとなるよ
うにする。
に覆設された薄膜体30上に接着剤31を被着させる
(工程S2)。この処理では、接着剤31の材料として
は熱硬化性または熱可塑性のポリイミド樹脂を用い、ス
ピンコート法で厚さ2〜5μm程度に塗布して乾燥す
る。
3)。この処理では、特には図示しないが、先ず、薄膜
体30を加工するための感光型樹脂等からなるマスクを
接着剤31上に被着し、このマスクをフォトリソグラフ
ィー技術でパターン加工し、このマスクパターンに則っ
て、エッチングにより、図2(c) 及び同図(d) に示すよ
うに、接着剤31と薄膜体30を加工して、薄膜体30
を複数の薄膜体30−1、30−2、・・・に分割す
る。この分割される薄膜体30−1、30−2、・・・
の寸法はこれから作成されるインクジェットヘッドの寸
法と同一である。尚、エッチングはウェットエッチング
あるいはドライエッチングのどちらでもよい。この後、
上記マスクを適宜の溶剤で除去する。これにより、本発
明の支持体基板Dが形成される。
程4)。この処理では、上記のようにマスクを除去され
て図2(c),(d) に示すように接着剤31が露出した支持
体基板Dを、その天地を逆にして、上記露出した接着剤
31の面を、図3(a) に示すように、予め作成されてい
る本体基板Eの上に貼り合わせる。この貼り合わせで
は、両基板D及びEを加圧しながら熱処理する。熱処理
条件は、接着剤31としての樹脂の硬化条件または軟化
条件に対応させて行う。
ラミックス等の絶縁性基板32の上に、インクを吐出さ
せるための印字素子やこの印字素子に吐出エネルギーを
発生させるための電力を供給する配線電極、印字素子に
インクを適正に供給するためのインク流路を形成する隔
壁等の内部構造33が形成されており、また、図には見
えないが、絶縁性基板32には、外部から上記インク流
路にインクを供給するための、図4(b) に示したインク
供給溝13やインク供給孔14と同様のインク供給溝と
インク供給孔が形成されている。
を除去する(工程5)。この処理では、先ず図1(b) に
示すように、支持ガラス基板29にサンドブラスト加工
を行って、支持ガラス基板29の薄膜化処理を行う(工
程S5−1)。これにより、図3(b) に示すように、支
持ガラス基板29の下部29−1を50〜100μm程
度残して、上部29−2が切削されて除去される。
て切除する速度が速いだけではなくウエットエッチング
とは異なり他の部分を側面から浸食することがないの
で、薄膜体30が露出する寸前までの範囲で高速に支持
ガラス基板29の上部29−2を除去することができ
る。
の表面にレジスト塗布を行い(工程S5−2)、さら
に、支持体基板Dと本体基板Eのそれぞれ側面にレジス
ト塗布を行う(工程S5−3)。この処理は、本体基板
Eをエッチング剤から防護するために、そのレジストを
本体基板Eの露出面つまり底面と四方の側面及び支持体
基板Dとの接合部に塗布する処理である。
行う(工程S5−4)。このエッチング処理では、例え
ばフッ酸によるウェットエッチングなどを用いる。この
場合、上記のレジストにはフッ酸に耐性のある樹脂等を
用いる。上記のように、予めサンドブラスト加工により
薄膜体30が露出する寸前まで支持ガラス基板29の上
部29−2を切除してあるので、エッチングレートの遅
いフッ酸によるウエットエッチングでも、従来のように
エッチング時間を大きく取られることがなく短時間でエ
ッチングが完了する。これにより、支持体としてガラス
を用いた場合にエッチングに時間がかかりすぎて本体基
板側に下地膜を浸食する等の損傷を与える不具合が解消
される。
る底面と四方の側面だけでなく、支持体基板Dの側面に
も連続して塗布することで本体基板Eと支持体基板Dと
の接合部がレジストで保護される。これにより、本体基
板Eと支持体基板Dとの接合部の隙間および基板端面か
らエッチング液が侵入して本体基板EのSiO2 等の下
地膜が侵されるのを防ぐことができる。
5)、上記のエッチングによって生じた残渣を洗浄した
後、レジストを剥離し(工程S5−6)、再び、水洗を
行って(工程S5−7)、レジスト剥離後の汚れを洗浄
した後、全体を乾燥する(工程S5−8)。これによ
り、図3(c),(d),(e) に示すように、本体基板Eの内部
構造33の上つまり隔壁の上に、個々の印字ヘッドごと
に薄膜体30が固着されて、その上から、支持ガラス基
板29が除去されて、複数の印字ヘッド本体35が出来
上がる。
して、この上にオリフィス板となる薄膜体を形成してか
ら、この薄膜体側の面を予め抵抗発熱部、配線電極、隔
壁等の内部構成が形成されている本体基板の表面に貼り
付けた後、支持体を除去するので、本体基板の大型サイ
ズにも拘らず薄膜体のオリフィス板を、本体基板の凹凸
のある表面上に、撓みや皺を発生させることなく設置す
ることができるだけでなく、各印字ヘッド本体ごとに薄
膜体を切り分けてあるので、薄膜体の内部応力が緩和さ
れる。
の上に、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、銅 (C
u)又はアルミニューム(Al)等からなる厚さ0.5
〜1μmの金属マスクパターンを、スパッタとフォトリ
ソグラフィーとエッチングで形成し、この金属マスクパ
ターンに従ってドライエッチングを行って、薄膜体30
及び接着剤31を貫通する直径が20μm〜40μmの
オリフィスを所定の位置(図3(d) の各印字ヘッド本体
35毎に所定の位置の図の上下方向)に形成して、印字
ヘッドが完成する。
薄膜体を切り分けて薄膜体の内部応力を緩和した後、オ
リフィスを形成しているので、形成された後にオリフィ
スの形状がゆがんでインク吐出方向が正しい方向となら
ずに傾いてしまう、という不具合が解消される。
形成する支持体をガラス基板としているが、これに限る
ことなく、金属板を用いてもよい。その場合は、支持体
基板の除去工程が金属板除去工程となり、金属板を形成
している金属を除去することが可能なエッチング液を用
いればよい。
板をサンドブラストとウエットエツチングで除去するよ
うにしているが、支持体の除去はこれに限ることなく、
例えば支持体に、オリフィス板ほどには薄くなく、上記
実施形態の場合の支持ガラス基板のように剛体でもな
い、つまりオリフィス板よりは厚くて且つ柔軟性がある
ような素材を用いて支持体を構成し、この面に、弱接着
性の接着剤を介してオリフィス板を形成し、工程S5に
おける図3(a) から同図(c) となる支持体除去の工程で
は、支持体をオリフィス板から剥離するようにしてもよ
い。このようにすれば、エッチングの場合のように、本
体基板の周囲に保護レジストを設ける必要が無く、作業
能率が向上する。
体として説明しているが、印字素子は抵抗発熱体と限る
ことなく、例えばピエゾ素子から成る印字素子であって
もよい。
れば、長尺印字ヘッドを作成するために大型の支持体上
に覆設したオリフィス板を、後に切り出す印字ヘッドの
個々のサイズに加工してからオリフィスを形成するの
で、オリフィス板の内部応力によりオリフイスの変形が
緩和され、これにより、オリフィスのインク吐出方向の
バラツキが低減された印字精度の良好な長尺印字ヘッド
を製造が可能となる。
最初にサンドブラストで切削してから残る部分をウエッ
トエッチングで除去するので、ウェットエッチング時間
を短くすることができ、これにより、本体基板へのエッ
チング液の進入を低減させ、抵抗発熱体や配線電極の短
絡や隔壁の剥離を防止して、信頼性の高い長寿命の長尺
印字ヘッドを製造が可能となる。
ッドの製造方法の主要部の処理工程を説明するフローチ
ャート、(b) はそのガラス基板除去工程の詳細を示すフ
ローチャートである。
加工までの状態を模式的に示す断面図、(d) は(c) の平
面図である。
合せから支持体除去までの状態を模式的に示す断面図、
(d) は(c) の平面図、(e) は(d) の横側面図である。
ットヘッドのインク吐出面を模式的に示す平面図、(b)
はそのA−A′断面矢視図、(c) はインクジェットヘッ
ドが製造されるシリコンウェハを示す図である。
字ヘッドの製造方法を示す図である。
具合を模式的に示す図(その1)である。
具合を模式的に示す図(その2)である。
Claims (4)
- 【請求項1】 薄膜体を支持体上に覆設する工程と、 前記支持体上に覆設された前記薄膜体上に接着剤を被着
する工程と、 前記薄膜体を加工するためのマスクを前記接着剤上に被
着する工程と、 前記マスクをパターン加工する工程と、 エッチングにより前記接着剤と前記薄膜体を前記マスク
パターンに則って加工して前記薄膜体を複数の薄膜体に
分割する工程と、 前記マスクを除去する工程と、 前記マスクが除去されて露出した前記接着剤の面を、少
なくともインクを吐出させるための印字素子が形成され
ている基板上に、貼り合わせる工程と、 前記支持体を除去する工程と、 よりなることを特徴とするインクジェットヘッドの製造
方法。 - 【請求項2】 薄膜体を支持体上に覆設する工程と、 前記支持体上に覆設された前記薄膜体上に接着剤を被着
する工程と、 前記薄膜体上に被着された前記接着剤の面を、インクを
吐出させるための印字素子が形成された基板上に貼り合
わせる工程と、 貼り合わされた前記支持体及び前記基板の端面及びその
間隙部にレジストを施す工程と、 前記支持体を除去する工程と、 よりなることを特徴とするインクジェットヘッドの製造
方法。 - 【請求項3】 前記支持体を除去する工程は、サンドブ
ラスト工程と該サンドブラスト工程の後に行うエッチン
グ工程の2つの工程から成ることを特徴とする請求項1
又は2記載のインクジェットヘッドの製造方法。 - 【請求項4】 前記支持体を除去する工程は、該支持体
を前記接着剤面から剥離する工程であることを特徴とす
る請求項1記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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