JP4150664B2 - インクジェットプリントヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットプリントヘッドの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4150664B2
JP4150664B2 JP2003434529A JP2003434529A JP4150664B2 JP 4150664 B2 JP4150664 B2 JP 4150664B2 JP 2003434529 A JP2003434529 A JP 2003434529A JP 2003434529 A JP2003434529 A JP 2003434529A JP 4150664 B2 JP4150664 B2 JP 4150664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
photoresist
print head
chamber
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003434529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004209983A (ja
Inventor
明松 鄭
正旭 孫
泰均 金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung Electronics Co Ltd
Original Assignee
Samsung Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung Electronics Co Ltd filed Critical Samsung Electronics Co Ltd
Publication of JP2004209983A publication Critical patent/JP2004209983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4150664B2 publication Critical patent/JP4150664B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/22Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of impact or pressure on a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/23Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of impact or pressure on a printing material or impression-transfer material using print wires
    • B41J2/235Print head assemblies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1601Production of bubble jet print heads
    • B41J2/1603Production of bubble jet print heads of the front shooter type
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1621Manufacturing processes
    • B41J2/1626Manufacturing processes etching
    • B41J2/1628Manufacturing processes etching dry etching
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1621Manufacturing processes
    • B41J2/1631Manufacturing processes photolithography

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は,チャンバプレート及びノズルプレートが基板上に一体に直接に形成されるモノリシック方式のインクジェットプリントヘッドにおいて,UV及び/または熱硬化時に,ノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの変形を防止するインクジェットプリントヘッドの製造方法に関する。
一般に,インクジェットプリンタは低騒音で解像度に優れるだけではなく,低価格でカラー表示が可能なので消費者の需要が急速に伸びつつある。また,半導体技術の発展に伴って,インクジェットプリンタの核心部品であるプリントヘッドの製造技術もこの10年間に飛躍的に発展してきた。その結果,現在約300本の噴射ノズルを備え1200dpiの解像度を提供できるプリントヘッドが,使用後に廃棄可能なインクカートリッジに装着されて使われている。
図1A及び図1Bを参照すれば,従来のインクジェットプリンタ用プリントヘッド10が概略的に例示されている。通常,インクはプリントヘッド10の基板1の下面からインク供給路2を介して基板1の上面に供給される。
インク供給路2を通して供給されるインクは,チャンバ壁またはチャンバプレート9aとノズルプレート9bによって形成されたリストリクタ3に沿ってインクチャンバ4に到達する。インクチャンバ4に一時的に留まったインクは外部回路から電気的信号を受けるよう外部回路のリード端子と接続された接続パッド8と連結されるよう保護層5の下部に配置されたヒータ6から発生された熱によって瞬間的に加熱される。
この際,インクは爆発性バブルを発生し,よってインクチャンバ4内のインク中の一部から発生したバブルによってインクチャンバ4上に形成されたインクノズル7を介してプリントヘッド10の外部に吐き出される。
このようなプリントヘッド10において,一体または別に形成されたチャンバプレート9aとノズルプレート9bを備えるチャンバ/ノズルプレート9はインクの流れ,インクの噴射形態,及び噴射周波数特性に影響を与える大事な要素である。従って,チャンバ/ノズルプレート9の材質,形状及び製造方法などに対する多くの研究がなされつつある。
今,チャンバプレート及びノズルプレートと関連したプリントヘッドの製造方式は,基板とチャンバ及び/またはノズルプレートを別に製造した後これらを整列させ感光性を有する高分子薄膜で貼り付ける接合方式と,チャンバプレートとノズルプレートを基板上に一体または別に直接に形成するモノリシック方式が多用されている。
また,接合方式はノズルプレートだけを別に製造した後,重合体(polymer)で作られたチャンバプレートをある基板上に整列させ,接着剤で貼り付ける方式,及びノズルプレートとチャンバプレートを共に製造した後基板に整列させ接着剤で貼り付ける方式とに分けられる。
一般に,モノリシック方式によるプリントヘッドの製造方法は接合方式に比べて次のような長所がある。第1に,モノリシック方式は難しい条件を満足すべき接着剤,すなわち感光性高分子薄膜が不要であり,ノズルプレートを基板と整列させ接着剤で貼り付ける作業とこれを行なうための装備とが不要である。第2に,モノリシック方式は接合方式に比べてさらに精巧に基板,チャンバプレート及びノズルプレートを整列させることができる。従って,製造工程を削減でき,コスト節減と生産性を向上させることができるのみならず,高精度の整列が必要な高解像度用プリントヘッドの製造に適している。
このようなモノリシック方式,特にチャンバプレートとノズルプレートを基板上に一体に直接に形成するモノリシック方式による従来のプリントヘッド10の製造過程の一例を説明すれば次の通りである。
まず,図2Aに示した通り,ヒータ6と保護層5が形成されたシリコン基板1の下面にインク供給口を構成するインク供給路を形成するための予備インク供給路2'が形成される。この際,基板1は予備インク供給路2'で完全に貫通されず一定厚さが残される。
その後,基板1の保護層5の上側にポジ型フォトレジストが形成され,ポジ型フォトレジストはフォトマスク(図示せず)を使うフォトリソグラフィ工程によってパターニングされ,よって図2Bに示した通り,保護層5上に犠牲層であるポジ型フォトレジストモールド3'が形成される。ポジ型フォトレジストモールド3'は追ってエッチングで除去され,リストリクタ3,インクチャンバ4などの流路構造を形成する。ポジ型フォトレジストモールド3'の厚さは後工程で形成されるリストリクタ3とインクチャンバ4の高さになる。
保護層5上にポジ型フォトレジストモールド3'が形成された後,基板1の全面にはネガ型フォトレジストとして感光性エポキシ樹脂がコーティングにより形成される。その後,ネガ型フォトレジストはノズルのパターンが形成されたフォトマスク(図示せず)によってUV露光された後UVに露出され,硬化された部分を除いた部分が現像液で溶解されて除去され,よって図2Cに示した通り,ノズル7が形成されたチャンバ/ノズルプレート9が形成される。
チャンバ/ノズルプレート9が形成された後,図2Dに示した通り,基板1の下面で予備インク供給路2'を形成する基板の部分はエッチングによって等方性に除去され,よってインク供給路2が形成される。その後,図2Eに示した通り,フォトレジストモールド3'が溶媒によって溶解されて除去されれば,チャンバ/ノズルプレート9にはインクチャンバ4及びリストリクタ3が形成される。
チャンバ/ノズルプレート9が形成された後,チャンバ/ノズルプレート9の耐化学性及び機械的強度を向上させ基板1とチャンバ/ノズルプレート9の接着力を増大させ流路構造の耐久性を高めるため,基板1についてUV及び/または熱を加えてチャンバ/ノズルプレート9の分子量,すなわち架橋度(cross linking density)を増加させる硬化(Curing)工程が行なわれ,その結果,1秒当り数千回のインク吐出時発生する圧力に耐えられるプリントヘッド10の製造が完了される。
しかし,このような従来のモノリシック方式によるプリントヘッド10の製造方法は,ノズルプレートとチャンバプレートを別に形成せずに一体に形成できる利点があるが,硬化工程時の硬化条件によってチャンバ/ノズルプレート9が変形する問題点があった。
さらに詳述すれば,硬化工程が相対的に高い温度で行なわれると,チャンバ/ノズルプレート9の感光性エポキシ樹脂が短時間内に架橋度に到達できるが,チャンバ/ノズルプレート9に加わる圧縮ストレスが増加するので,チャンバ/ノズルプレート9はひどい変形を発生するようになる。
逆に,硬化工程が相対的に低い温度で行なわれると,感光性エポキシ樹脂が架橋度に至れる時間が延びて工程消耗時間が延び,またチャンバ/ノズルプレート9に加わる圧縮ストレスが減少するものの,チャンバ/ノズルプレート9の変形が全く無くなることはない。
このような硬化工程時発生する変形は,図3Aに示した通り,チャンバ/ノズルプレート9に加わる圧縮ストレスがノズルプレート9bの上端部に比べて下端部が大きく働く場合,図3Bに示した通り,チャンバ/ノズルプレート9は凸部11を有する形になり,図4Aに示した通り,チャンバ/ノズルプレート9に加わるストレスがノズルプレート9bの上端部に比べて下端部が小さく働く場合,図4Bに示した通り,チャンバ/ノズルプレート9は凹部11'を有する形になる。
また,一般に変形の程度はチャンバ/ノズルプレート9の中央部分(図1Aの縦または長手方向の中央)に位置した奇数及び偶数ノズル列のノズル7a,7bの領域が縁部分に位置したノズル7a,7bの領域より大きく発生する。このような変形は印刷用紙に印字される印刷画質に悪影響を及ぼす。
例えば,垂直線を印刷する場合,チャンバ/ノズルプレート9の奇数ノズル列のノズル7aと偶数ノズル列のノズル7bは互いに交代にインク滴を噴射して印刷を進む。この際,チャンバ/ノズルプレート9の奇数ノズル列のノズル7aと偶数ノズル列のノズル7b間の整列(alignment)が許容誤差内にある時,プリントヘッド10は一本の垂直線を印字するようになる。
すなわち,図5Bに示した通り,チャンバ/ノズルプレート9の部分が何れの変形を発生しない場合,またはチャンバ/ノズルプレート9の部分が硬化中変形を発生しても基板1と接着されている部分が多い縁部分であって変形が許容誤差内にある場合,チャンバ/ノズルプレート9の前記当部分の奇数ノズル列のノズル7aと偶数ノズル列のノズル7bは図5Cに示したように,一本の垂直線を印字する。
しかし,図3bに示した通り,チャンバ/ノズルプレート9の部分が凸部11形態に変形された場合,チャンバ/ノズルプレート9の前記当部分の奇数ノズル列のノズル7aと偶数ノズル列のノズル7bは図3Cに示した通り,奇数及び偶数ノズル列のノズル7a,7b間の整列が合わなくて,垂直線の上端と下端は1ラインにプリントされるが,垂直線の中央部は2ラインにプリントされる。
また,図4Bに示した通り,チャンバ/ノズルプレート9の部分が凹部11'を有する形に変形された場合,チャンバ/ノズルプレート9の前記当部分の奇数ノズル列のノズル7aと偶数ノズル列のノズル7bは図4Cに示した通り,奇数及び偶数ノズル列のノズル7a,7bの間は整合されず,垂直線の上端と下端は2ラインに印字される。
図6はチャンバ/ノズルプレート9の部分のうち中央部分が図3Bに示した通り,凸部11を有する形に変形された場合,垂直線と水平線を実際に印字した結果である。垂直線の場合,チャンバ/ノズルプレート9の縁部分で奇数ノズル列のノズル7aと偶数ノズル列のノズル7bによって形成されたラインはほぼ1ラインに形成される一方,チャンバ/ノズルプレート9の中央部分で奇数ノズル列のノズル7aと偶数ノズル列のノズル7bによって形成されたラインは2ラインにプリントされている。一方,水平線の場合チャンバ/ノズルプレート9の中央部分と縁部分モードで1ラインにプリントされている。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,UV及び/または熱硬化時にノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの変形,及びそれによる印字品質の低下を防止することができ,製造コストの節減可能なインクジェットプリントヘッドの製造方法を提供するところにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,インクを加熱する複数の抵抗発熱体,及びインクカートリッジからインクを供給するインク供給口を形成した基板と,基板上に形成され,少なくともインク供給口と連結された複数のリストリクタ,及びリストリクタと連結された複数のインクチャンバからなる流路構造を形成するチャンバプレートと,チャンバプレート上に形成され,複数のノズルを形成するノズルプレートと,ノズルプレートのインクチャンバに対応する下面,またはプリントヘッドの外面となる上面の少なくとも一方の面において,ノズルプレートのノズル列の間にノズル列方向に配置され少なくとも1つの溝と,を含むことを特徴とするモノリシックインクジェットプリントヘッドが提供される。
こうしてチャンバプレート及びノズルプレートが基板上に一体に直接に形成されているモノリシックインクジェットプリントヘッドにおいて,ノズルプレートに少なくとも1つの溝が形成されたことにより,UV及び/または熱硬化時にノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの変形,及びそれによる印字品質の低下を防止することができる。
ノズルプレートは,ネガ型フォトレジストで形成することができ,その場合,エポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂,及びポリアクリレート系樹脂からなる群のいずれか1つの感光性ポリマを含むことが好ましい。また,ノズルプレートは,熱硬化性ポリマで形成することもでき,その場合は,エポキシ系ポリマ,ポリイミド系ポリマ,またはポリアクリレート系ポリマからなる群のいずれか1つを含むことが好ましい。
チャンバプレート及びノズルプレートは,同一な材料で互いに一体に形成されることが望ましい。この溝は,ノズルプレートの長手方向の中央部分では幅が広く,縁部分では幅が狭い形態,または中央部分と縁部分とで全て同じ幅であることができる。
または,ノズルプレートの中央部分では幅が広く,縁部分では幅が狭い複数の溝を一列に配置した形態,中央部分と縁部分とで全て同じ幅である複数の溝を一列に配置した形態,中央部分では幅が広く,縁部分では幅が狭い複数の溝を互いに平行に複数列に配置した形態,中央部分と縁部分とで全て同じ幅である複数の溝を互いに平行に複数列に配置した形態,中央部分では幅が広く,縁部分では幅が狭い複数の溝を互いに交差して複数列に配置した形態,または中央部分と縁部分とで全て同じ幅である2つ以上の溝を互いに交差して複数列に配置した形態,のいずれか1つの形態であることもできる。
さらに塗布されたネガ型フォトレジストは,エポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂,及びポリアクリレート系樹脂からなる群のいずれかの1つの,液状感光性ネガ型フォトレジストまたはドライフィルムレジストのような固状感光性ネガ型フォトレジストであることが望ましい。
抵抗発熱体に外部回路の電気的信号を印加するための接続パッドをさらに含んでもよく,抵抗発熱体の駆動効率を向上させるためのスイッチング素子を備える論理回路をさらに含んでもよい。
上記インクジェットプリントヘッドを製造するために,抵抗発熱体と保護層を形成した基板を用意する段階と,保護層上にインクチャンバ及びリストリクタの流路構造が形成される犠牲フォトレジストモールドを形成する段階と,犠牲フォトレジストモールド上に,チャンバ/ノズルプレートを形成し,チャンバ/ノズルプレート上面に硬化変形防止部を形成する段階と,チャンバ/ノズルプレートが形成された基板から,犠牲フォトレジストモールドを除去する段階と,犠牲フォトレジストモールドが除去された基板を硬化する段階と,を含むことを特徴とするインクジェットプリントヘッドの製造方法が提供される。
上記インクジェットプリントヘッドを製造するために,抵抗発熱体と保護層を形成した基板を用意する段階と,保護層上にインクチャンバ及びリストリクタの流路構造が形成される犠牲フォトレジストモールドを形成する段階と,犠牲フォトレジストモールド上に,チャンバ/ノズルプレートを形成し,チャンバ/ノズルプレート上面に,ノズル列の間にノズル列方向に配置された少なくとも1つの溝を形成する段階と,チャンバ/ノズルプレートが形成された基板から,犠牲フォトレジストモールドを除去する段階と,犠牲フォトレジストモールドが除去された基板を硬化する段階と,を含むことを特徴とするインクジェットプリントヘッドの製造方法が提供される。
ここで,ポジ型フォトレジストは,ノボラック系樹脂で構成された感光性ポリマを含むことが好ましく,5〜50μm範囲の厚さで形成することが望ましい。さらにポジ型フォトレジストを露光及び現像する段階は,2〜4000mJ/cm範囲のUV露光量をドーズして行うことができる。
チャンバ/ノズルプレートを形成する段階は,犠牲フォトレジストモールドが形成された基板上に第1ネガ型フォトレジストを塗布する段階と,ノズルのパターンを有するフォトマスクを用い,第1ネガ型フォトレジストを露光する段階と,露光された第1ネガ型フォトレジスト上に第2ネガ型フォトレジストを塗布する段階と,硬化変形防止部及びノズルのパターンを有するフォトマスクを用い,第2ネガ型フォトレジストを露光する段階と,露光された第2ネガ型フォトレジストと第1ネガ型フォトレジストとを順次に現像する段階と,を含むことにより行うことができる。
チャンバ/ノズルプレートを形成する段階は,犠牲フォトレジストモールドが形成された基板上に第1ネガ型フォトレジストを塗布する段階と,ノズルのパターンを有するフォトマスクを用い,第1ネガ型フォトレジストを露光する段階と,露光された第1ネガ型フォトレジスト上に第2ネガ型フォトレジストを塗布する段階と,及びノズルのパターンを有するフォトマスクを用い,第2ネガ型フォトレジストを露光する段階と,露光された第2ネガ型フォトレジストと第1ネガ型フォトレジストとを順次に現像する段階と,を含むことにより行うことができる。
第2ネガ型フォトレジストは,エポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂,及びポリアクリレート系樹脂からなる群のいずれか1つを含む,液状感光性ネガ型フォトレジストまたはドライフィルムレジストのような固状感光性ネガ型フォトレジストであることが好ましく,第2ネガ型フォトレジストを露光する段階は,2〜2000mJ/cm範囲のUV露光量をドーズして行うことができる。
第1ネガ型フォトレジストと第2ネガ型フォトレジストとは,相異なる物質でもよいが,現像時に現像液に対する溶解度が同じであれば,さらに精密な硬化変形防止部とノズルを得られるため,同一な物質で形成されることが望ましい。また,硬化変形防止部は,プリントヘッドの外面を形成するチャンバ/ノズルプレートの上面で,ノズル列の間にノズル列方向に配置された少なくとも1つの溝により形成することができる。
第1ネガ型フォトレジストと第2ネガ型フォトレジストとは,相異なる物質でもよいが,現像時に現像液に対する溶解度が同じであれば,さらに精密なとノズルを得られるため,同一な物質で形成されることが望ましい
基板を硬化する段階は,基板をフラッド露光する段階と,基板を硬く焼成する段階と,を含んで行うことができる。ここで基板をフラッド露光する段階は,基板について数百から数千mJ/cmのドーズ量でUV露光を行うことを特徴とし,基板を硬く焼成する段階は,数十から数百℃の温度で,数分から数十分間焼成することが望ましい。
また,基板を用意する段階の後に,基板の下面に前記基板を完全には貫通しない予備インク供給口を形成する段階と,チャンバ/ノズルプレートを形成する段階の後に,予備インク供給口をエッチングして完全なインク供給口を形成する段階と,予備インク供給口のエッチング時に基板の表面に流入した有機物をクリーニングする段階と,をさらに含むことが望ましい。予備インク供給口を形成する段階は,異方性乾式エッチングによって,基板の厚さが約20μm程度残るように行うことができる。
こうして,製造コストを節減するよう製造コスト及び長時間かかる低温長時間硬化法を使用せず,ノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートを形成でき,硬化変形防止部を形成して,UV及び/または熱硬化時ノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの変形を防止することができる。また,ズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの外面に形成された硬化変形防止部が,印字時ノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの外面に吐き出されたインクを除去するための排出通路としても使用できる。
こうして,製造コストを節減するよう製造コスト及び長時間かかる低温長時間硬化法を使用せず,ノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートを形成でき,を形成して,UV及び/または熱硬化時ノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの変形を防止することができる。また,ズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの外面に形成されたが,印字時ノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの外面に吐き出されたインクを除去するための排出通路としても使用できる。
上記インクジェットプリントヘッドを製造するために,別の観点から,抵抗発熱体と保護層を形成した基板を用意する段階と,保護層上にインクチャンバ,リストリクタなどの流路構造を有する犠牲フォトレジストモールドを形成する段階と,犠牲フォトレジストモールド上に,複数のノズル及び下面のノズル列の間にノズル列方向に配置された少なくとも1つの溝を有するチャンバ/ノズルプレートを形成する段階と,チャンバ/ノズルプレートが形成された基板から犠牲フォトレジストモールドを除去する段階と,犠牲フォトレジストモールドが除去された基板を硬化する段階と,を含むことを特徴とするインクジェットプリントヘッドの製造方法が提供される。
ここで,ポジ型フォトレジストは,ノボラック系樹脂で構成された感光性ポリマを含むことができ,5〜50μm範囲の厚さに形成することが望ましい。また,ポジ型フォトレジストを露光及び現像する段階は,2〜4000mJ/cm範囲のUV露光量をドーズして行うことができる。
チャンバ/ノズルプレートを形成する段階は,硬化変形防止部のパターンを有するフォトマスクを用い,犠牲フォトレジストモールドを露光及び現像して犠牲フォトレジストモールドの上部に犠牲硬化変形防止部パターンを形成する段階と,犠牲フォトレジストモールドと犠牲硬化変形防止部パターン上にネガ型フォトレジストを塗布する段階と,ノズルのパターンを有するフォトマスクを用い,ネガ型フォトレジストを露光する段階と,露光されたネガ型フォトレジストを現像する段階と,を含むことにより行うことができる。
チャンバ/ノズルプレートを形成する段階は,のパターンを有するフォトマスクを用い,犠牲フォトレジストモールドを露光及び現像して犠牲フォトレジストモールドの上部に犠牲パターンを形成する段階と,犠牲フォトレジストモールドと犠パターン上にネガ型フォトレジストを塗布する段階と,ノズルのパターンを有するフォトマスクを用い,ネガ型フォトレジストを露光する段階と,露光されたネガ型フォトレジストを現像する段階と,を含むことにより行うことができる。
犠牲パターンを形成する段階において,露光は,2〜2000mJ/cm範囲のUV露光量をドーズして行うことができる。
チャンバ/ノズルプレートの硬化変形防止部は,インクチャンバを形成するチャンバ/ノズルプレートの下面に,ノズル列の間にノズル列方向に配置された少なくとも1つの溝を含むことにより形成することができる。
犠牲フォトレジストモールドを除去する段階は,ポジ型フォトレジストに対してエッチング選択性を有する溶媒を用い,犠牲フォトレジストモールド及び犠牲パターンを溶解することにより,行うことができる。
基板を用意する段階の後に,基板の下面に前記基板を完全には貫通しない予備インク供給口を形成する段階と,チャンバ/ノズルプレートを形成する段階の後に,予備インク供給口をエッチングして完全なインク供給口を形成する段階と,予備インク供給口のエッチング時に基板の表面に流入した有機物をクリーニングする段階と,をさらに含むことが望ましい。ここで,予備インク供給口を形成する段階は,異方性乾式エッチングによって,基板厚さが約20μm程度残るように行うことができる。
以上詳述したように本発明によれば,簡単な追加フォトリソグラフィ工程で形成された硬化変形防止部を通してノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの硬化変形及びそれによる印字品質の低下を防止できることが分かる。また,硬化変形防止部の形態,配置及び分布の適当な組合または変更を通して硬化条件,ヘッドサイズ,ノズル配列,チャンバ/ノズルプレートの材質などに関わらずノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの硬化変形を防止させる効果がある。
以上詳述したように本発明によれば,簡単な追加フォトリソグラフィ工程で形成されたを通してノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの硬化変形及びそれによる印字品質の低下を防止できることが分かる。また,の形態,配置及び分布の適当な組合または変更を通して硬化条件,ヘッドサイズ,ノズル配列,チャンバ/ノズルプレートの材質などに関わらずノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの硬化変形を防止させる効果がある。
(第1の実施の形態)
図7A及び図7Cを参照すれば,第1の実施の形態による硬化変形防止部を有するモノリシックバブルインクジェットプリントヘッド100が例示されている。本実施の形態のモノリシックバブルインクジェットプリントヘッド100は,インクを加熱するための抵抗発熱体である複数のヒータ106とインクカートリッジ(図示せず)からインクを供給するインク供給口を構成するインク供給路102を形成した基板101と,インク供給路102と連結された複数のリストリクタ103,リストリクタ103と連結された複数のインクチャンバ104などの流路構造を形成するよう基板101上に形成されたチャンバ壁またはチャンバプレート109aと複数のノズル107を形成するようチャンバプレート109a上に形成されたノズルプレート109bを備えるチャンバ/ノズルプレート109,及びUV及び/または熱硬化時チャンバ/ノズルプレート109の変形を防止するようチャンバ/ノズルプレート109の上面に形成された,例えば溝である硬化変形防止部120を含む。
(第1の実施の形態)
図7A及び図7Cを参照すれば,第1の実施の形態による硬化工程時に変形を防止する少なくとも1つの溝を有するモノリシックバブルインクジェットプリントヘッド100が例示されている。本実施の形態のモノリシックバブルインクジェットプリントヘッド100は,インクを加熱するための抵抗発熱体である複数のヒータ106とインクカートリッジ(図示せず)からインクを供給するインク供給口を構成するインク供給路102を形成した基板101と,インク供給路102と連結された複数のリストリクタ103,リストリクタ103と連結された複数のインクチャンバ104などの流路構造を形成するよう基板101上に形成されたチャンバ壁またはチャンバプレート109aと複数のノズル107を形成するようチャンバプレート109a上に形成されたノズルプレート109bを備えるチャンバ/ノズルプレート109,及びUV及び/または熱硬化時チャンバ/ノズルプレート109の変形を防止するようチャンバ/ノズルプレート109の上面に形成された,溝(以降,硬化変形防止部120とする)を含む。
インク供給路102は,インクカートリッジと連結されるよう基板101を貫通して形成され,奇数及び偶数ノズル列のノズル107a,107bの間に配置される一つの長方形孔で構成される。長方形孔は最小でも150〜200μm以上の幅を有するよう異方性ドライエッチング法で基板101の下面をエッチングすることによって形成され,よって長方形孔の側壁は基板に対して垂直に形成される。
チャンバ/ノズルプレート109のチャンバプレート109aとノズルプレート109bはネガ型フォトレジスト,例えばエポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂,またはポリアクリレート樹脂の感光性ポリマで形成された一つの層で一体に形成される。ここで注目すべきことは,本実施の形態では,チャンバプレート109aとノズルプレート109bとは一つの層で一体に形成するものとして例示及び説明するが,別の層で形成されてもよい。
また,チャンバプレート109aとノズルプレート109bは熱硬化性ポリマ,例えばエポキシ系ポリマ,ポリイミド系ポリマ,及びポリアクリレート系ポリマ中の一つで構成できる。硬化変形防止部120は,プリントヘッド100の外面を形成するチャンバ/ノズルプレート109の上面で奇数ノズル列のノズル107aと偶数ノズル列のノズル107bの間に長手方向に形成された少なくとも一つの溝で構成される。
溝120aは,高温及び高熱環境下で行なう硬化工程時チャンバ/ノズルプレート109が圧縮ストレスを受けてもインク吐出方向を変化させて印字品質を低下させる変形を引き起こさないような役割を果たす。例えば,硬化工程前の部分120'(図7B)は硬化工程を行なった後,図7Cに示したように変形され,よってチャンバ/ノズルプレート109のノズル107はインク吐出方向が変らず正常にインクを吐出せるようになる。
また,溝120aは印字時チャンバ/ノズルプレート109の外面に吐出されたインクを除去するための排出通路としても使用できる。溝120aはノズルプレート109b上にネガ型フォトレジストをさらに塗布した後,溝120a及びノズル107のパターンを有するフォトマスクで露光及び現像する工程で形成される。この際使用されるネガ型フォトレジストは感光性エポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂,またはポリアクリレート樹脂で構成された液状感光性ネガ型フォトレジストや,ドライフィルムレジストのような固状感光性ネガ型フォトレジストが使用できる。
図7A,図8A及び図8Bに示した通り,溝はチャンバ/ノズルプレート109の長さまたは縦方向の中央部分では広く縁部分では狭幅を有する形態の溝120a,溝120b,及び中央部と縁部分で全て同じ幅を有する形態の溝120cのうちの一つで構成することができ,また,図8C〜図8Gに示した通り,中央部分と縁部分で全て同じ幅を有する二つ以上の溝を互いに平行に二列以上の列に配置した溝120d,中央部分では広く縁部分では狭幅を有する二つ以上の溝を交差するよう二列以上の列に配置した溝120e,中央部分と縁部分で全て同じ幅を有する二つ以上の溝を互いに交差して二列以上の列に配置した溝120f,120gのうちの一つで構成することもできる。
その他,溝はチャンバ/ノズルプレート109の中央部分と縁部分で全て同じ幅を有する二つ以上の溝を一列に配置した形態,中央部分では広く縁部分では狭幅を有する二つ以上の溝を一列に配置した形態,中央部分では広く縁部分では狭幅を有する二つ以上の溝を互いに平行に2列以上の列に配置した形態で構成できる。
また,図7Cに示した通り,プリントヘッド100はヒータ106に外部回路(図示せず)の電気的信号を印加するようチャンバ/ノズルプレート109の外側に位置した接続パッド108,及びヒータ106の駆動効率を向上させるためのトランジスタのゲート,ソース,及びドレインのようなスイッチング素子(図示せず)を含む論理回路(図示せず)をさらに含む。
以上のように構成された本発明の望ましい第1の実施の形態による硬化変形防止部を有するモノリシックバブルインクジェットプリントヘッド100の製造方法を図9A〜図9Gを参照して詳述する。まず,上面に素子分離膜(図示せず),層間絶縁膜(図示せず),ヒータ106,保護層105などが順番に形成されたシリコン基板101が用意される。
この際,ヒータ106は比抵抗の高い金属と低い金属が積層されている金属薄膜のうち部分的に低抵抗金属を選択的にエッチングしたり,シリコン基板101の上面全面に不純物がドーピングされたポリシリコンを蒸着させた後,これをパターニングしたりすることによって形成できる。また,基板101にはヒータ106を形成する前,図示していないがトランジスタのような論理回路を構成するスイッチング素子,スイッチング素子と連結される配線,配線と外部回路部のリード端部と連結する接続パッド108などが形成される。
ヒータ106上に形成された保護層105はシリコン窒化膜,シリコン炭素膜などで構成されたパッシベーション膜と,パッシベーション膜上にTa,TaN,TiNなどの金属膜で蒸着されたキャビテーション防止層として形成される。基板101が用意された後,図9Aに示したように,シリコン基板101の下面にインク供給口を構成するインク供給路102を形成するための予備インク供給路102'が形成される。この際,基板101は予備インク供給路102'で完全に貫通されず,約20μmほどの厚さに残される。
その後,基板101の保護層105の上側にポジ型フォトレジストが形成され,ポジ型フォトレジストはリストリクタ103,インクチャンバ104などの流路構造のパターンを有するフォトマスク(図示せず)を使用するフォトリソグラフィ工程によって露光及び現像され,その結果保護層105上に犠牲層である犠牲フォトレジストモールド103'が形成される。
この際,ポジ型フォトレジストはノボラック系樹脂で構成された感光性ポリマで形成され,フォトリソグラフィ工程の露光は2〜4000mJ/cm範囲のUV露光量のドーズを使用して行なわれる。
犠牲フォトレジストモールド103'は後工程でエッチング除去され,リストリクタ103,インクチャンバ104などの流路構造を提供する。また,犠牲フォトレジストモールド103'の厚さは追って形成されるリストリクタ103とインクチャンバ104の高さになるため,解像度に影響を与える一回吐出時の液滴量によって決定される。この液滴量はインクチャンバ104の高さ,リストリクタ103のサイズ,ノズル107の直径,ヒータ106のサイズなど製品別に多様な寸法の流路構造に影響される。したがって,多様な寸法の流路構造を満たすためには犠牲フォトレジストモールド103'の厚さを約5〜50μm範囲内で形成することが望ましい。
保護層105上に犠牲フォトレジストモールド103'が形成された後,シリコン基板101の全面には図9Bに示したように,第1ネガ型フォトレジスト109'が形成される。第1ネガ型フォトレジスト109'は感光性エポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂,及びポリアクリレート系樹脂中の一つで構成された感光性ポリマをコーティングで形成する。
次いで,図9Cに示したように,第1ネガ型フォトレジスト109'はノズルのパターンが形成されたフォトマスク111によってUV露光され,よってノズル107を形成する部分107''を除いた部分が硬化される。この際,露光は2〜2000mJ/cm範囲のUV露光量のドーズを使用して行なわれる。
その後,図9Dに示した通り,露光された第1ネガ型フォトレジスト109'上には第2ネガ型フォトレジスト110が形成される。第2ネガ型フォトレジスト110は第1ネガ型フォトレジスト109'のように同じエポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂,及びポリアクリレート系樹脂中の一つで構成された液状感光性ポリマをコーティングで形成したり,ドライフィルムレジストのような固相の感光性ネガ型フォトレジストを高熱及び高圧でラミネートしたりして形成することができる。
この際,第1ネガ型フォトレジスト109'と第2ネガ型フォトレジスト110は相異なる物質を使用できるが,現像時現像液に対する溶解度が同じければさらに精密な硬化変形防止部120とノズル107が得られるので,同一な物質を使用することが望ましい。
第1ネガ型フォトレジスト109'上に第2ネガティブフォトレジスト110を形成した後,図9Eに示した通り,第2ネガ型フォトレジスト110は硬化変形防止部120及びノズル107のパターンを有するフォトマスク112を使用して露光され,よって硬化変形防止部120の形成予定の部分120'とノズル107を形成する部分107'を除いた部分が硬化される。第2ネガ型フォトレジスト110の露光は2〜2000mJ/cm範囲のUV露光量のドーズを使用して行なわれる。
その後,露光された第2ネガ型フォトレジスト110と第1ネガ型フォトレジスト109'は第2ネガ型フォトレジスト110と第1ネガ型フォトレジスト109'に関してエッチング選択性を有する現像液によって順次に現像され,その結果,図9Fに示した通り,チャンバ/ノズルプレート109のノズルプレート109bを構成する第2ネガ型フォトレジスト110と第1ネガ型フォトレジスト109'にはUVに露出されない部分120',107',107''が現像液によって溶解され除去され,硬化変形防止部120及びノズル107が形成される。
この際,硬化変形防止部120は,図7A及び図8A〜図8Fに示した通り,プリントヘッド100の外面を形成するチャンバ/ノズルプレート109のノズルプレート109bの上面で奇数及び偶数ノズル列のノズル107間に長手方向に配置された少なくとも一つの溝で構成される。その後,基板101の下面で予備インク供給路102'を形成する基板101の部分は乾式異方性エッチングで除去され,その結果インク供給路102が形成される。
エッチング時,シリコン基板101の表面に流入された有機物をクリーニングした後,犠牲フォトレジストモールド103'は犠牲フォトレジストモールド103'を構成するポジ型フォトレジストについて食刻選択性を有する溶媒によって溶解され除去される。その結果インクチャンバ104及びリストリクタ103が形成されたチャンバ/ノズルプレート109が形成される。
チャンバ/ノズルプレート109が形成された後,チャンバ/ノズルプレート109の耐化学性及び機械的強度を向上させ基板101とチャンバ/ノズルプレート109の接着力を増大させ流路構造の耐久性を高めるため,結果基板101についてUV及び熱を加えてチャンバ/ノズルプレート109の分子量,すなわち架橋度を増加させる硬化工程が行なわれて,プリントヘッド100の製造が完了される。この際,硬化工程は,結果基板101について数百から数千mJ/cmのドーズでUV露光するフラッド露光を行った後,数十から数百℃で数分から数時間の間,例えば130〜150℃の温度で30分間,硬く焼成して行う。
こうして,簡単な工程で形成された硬化変形防止部により,ノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの硬化変形及びそれによる印字品質の低下を防止できることが分かる。また,ノズルプレート上面に形成された溝は,印字時チャンバ/ノズルプレートの外面に吐出されたインクを除去するための排出通路としても使用できる。
(第2の実施の形態)
図10A〜図10Cを参照すれば,本発明の望ましい第2の実施の形態による硬化変形防止部を有するモノリシックバブルインクジェットプリントヘッド200が例示されている。本実施の形態のモノリシックバブルインクジェットプリントヘッド100は硬化変形防止部220がインクチャンバ204を構成するチャンバ/ノズルプレート209の下面に配置されることを除けば,第1の実施の形態のプリントヘッド100の構成と実質的に同一である。従って,これに対する詳細な説明は省略する。
このような本実施の形態の硬化変形防止部220を有するモノリシックバブルインクジェットプリントヘッド200の製造方法を図11A〜図11Gについて説明すれば次の通りである。まず,ヒータ206及び保護層205が形成されたシリコン基板201が用意された後,基板201には第1実施例と同様な方法で,図11Aに示した通り,予備インク供給路202'と犠牲フォトレジストモールド203'が形成される。
犠牲フォトレジストモールド203'が形成された後,図11Bに示した通り,犠牲フォトレジストモールド203'は硬化変形防止部220のパターンを有するフォトマスク211を使用して露光される。この際,露光は2〜2000mJ/cm範囲のUV露光量のドーズを使用して行なわれる。
露光後,犠牲フォトレジストモールド203'は現像され,その結果,犠牲フォトレジストモールド203'の上部には図11Cに示した通り,UVに露出され硬化された部分を除いた部分が除去され犠牲硬化変形防止部パターン220'が形成される。その後,犠牲フォトレジストモールド203'と犠牲硬化変形防止部パターン220'が形成されたシリコン基板201の全面には図11Dに示した通り,ネガ型フォトレジスト209'が形成される。この際,ネガ型フォトレジスト209'は感光性エポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂,及びポリアクリレート系樹脂中の一つで構成された感光性ポリマをコーティングして形成する。
次いで,図11Eに示した通り,ネガ型フォトレジスト209'はノズル207のパターンが形成されたフォトマスク212によってUV露光され,よってノズル207を形成する部分207'を除いた部分が硬化される。この際,露光は2〜2000mJ/cm範囲のUV露光量のドーズを使用して行なわれる。
その後,露光されたネガ型フォトレジスト209'はネガ型フォトレジスト209'を構成する感光性ポリマについて食刻選択性を有する現像液によって現像され,よって図11Fに示した通り,チャンバ/ノズルプレート209を構成するネガ型フォトレジスト209'にはUVに露出されない部分207'が現像液によって溶解され除去されノズル207が形成される。
その後,基板201の下面で予備インク供給路202'を形成する基板201の部分は乾式異方性エッチングで除去され,よってインク供給路202が形成される。エッチング時シリコン基板201の表面に流入された有機物をクリーニングした後,犠牲フォトレジストモールド203'と犠牲硬化変形防止部パターン220'は犠牲フォトレジストモールド103'を構成するポジ型フォトレジストについてエッチング選択性を有する溶媒によって溶解されて除去され,その結果,硬化変形防止部220,インクチャンバ204及びリストリクタ203が形成されたチャンバ/ノズルプレート209が形成される。
この際,硬化変形防止部220は,図10A及び図8A〜図8Fに示した通り,インクチャンバ204を構成するチャンバ/ノズルプレート209の下面で奇数及び偶数ノズル列のノズル207a,207bの間に長手方向に配された少なくとも一つの溝で構成される。
チャンバ/ノズルプレート209が形成された後,チャンバ/ノズルプレート209の耐化学性及び機械的強度を向上させ基板201とチャンバ/ノズルプレート209の接着力を増大させ流路構造の耐久性を高めるため,第1の実施の形態と同様な方法で硬化工程が行なわれ,第2の実施の形態のプリントヘッド200の製造が完了される。
こうして第1の実施の形態と同様に,簡単な工程で形成された硬化変形防止部により,ノズルプレートまたはチャンバ/ノズルプレートの硬化変形及びそれによる印字品質の低下を防止できることができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,本発明の実施の形態において,硬化変形防止部はチャンバ/ノズルプレートの上面及び下面のうち一カ所にだけ設けられるものとして説明及び例示したが,硬化変形防止部はチャンバ/ノズルプレートの上面及び下面の両方に適当な形態及び配列に形成されてもよい。
本発明は,モノリシックバブルインクジェットプリンタインクジェットプリントヘッドの製造方法に適用可能であり,特にチャンバ/ノズルプレートの硬化変形及びそれによる印字品質の低下を防止することのできインクジェットプリントヘッドの製造方法に適用可能である。
一般のプリントヘッドの概略平面図である。 一般のプリントヘッドの概略断面図である。 従来のインクジェットプリントヘッドの製造方法において,シリコン基板の下面に予備インク供給路を形成した後の工程断面図である。 従来のインクジェットプリントヘッドの製造方法において,保護層上にフォトレジストモールドを形成した後の工程断面図である。 従来のインクジェットプリントヘッドの製造方法において,チャンバ/ノズルプレートが形成された後の工程断面図である。 従来のインクジェットプリントヘッドの製造方法において,インク供給路を形成した後の工程断面図である。 従来のインクジェットプリントヘッドの製造方法において,インクチャンバ及びリストリクタを形成した後の工程断面図である。 硬化工程時にノズルプレートの下端部に大きくストレスがかかる時の説明図である。 硬化工程時に図3Aのようなストレスがかかり,ノズルプレートが変形した時の状態を示す説明図である。 ノズルプレートが図3Bのように変形した際の奇数及び偶数のノズル列の印字結果を示す説明図である。 硬化工程時にノズルプレートの上端部に大きくストレスがかかる時の説明図である。 硬化工程時に図4Aのようなストレスがかかり,ノズルプレートが変形した時の状態を示す説明図である。 ノズルプレートが図4Bのように変形した際の奇数及び偶数のノズル列の印字結果を示す説明図である。 硬化工程時にノズルプレートに均等にストレスがかかる時の説明図である。 硬化工程時に図5Aのようにストレスがかからず,ノズルプレートが変形しない時の状態を示す説明図である。 ノズルプレートが図5Bのように変形しない際の奇数及び偶数のノズル列の印字結果を示す説明図である。 硬化変形したノズル/チャンバプレートを有するプリントヘッドを使用して印字した結果を例示する写真である。 第1の実施の形態によるプリントヘッド概略平面図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッド概略断面図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッドにおける硬化変形防止部である溝の硬化変形後の図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッドの硬化変形防止部の形態の一例を示す平面図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッドの硬化変形防止部の形態の一例を示す平面図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッドの硬化変形防止部の形態の一例を示す平面図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッドの硬化変形防止部の形態の一例を示す平面図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッドの硬化変形防止部の形態の一例を示す平面図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッドの硬化変形防止部の形態の一例を示す平面図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッドの製造方法において,保護膜層上に犠牲フォトレジストモールドを形成した後の工程断面図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッドの製造方法において,第1ネガ型フォトレジストを形成した後の工程断面図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッドの製造方法において,Cはフォトマスクを用いて露光する際の工程断面図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッドの製造方法において,第2ネガ型フォトレジストを形成した後の工程断面図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッドの製造方法において,フォトマスクを用いて露光する際の工程断面図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッドの製造方法において,溝を形成した後の工程断面図である。 第1の実施の形態によるプリントヘッドの製造方法において,インクチャンバ及びリストリクタを形成した後の工程断面図である。 第2の実施の形態によるプリントヘッド概略平面図である。 第2の実施の形態によるプリントヘッド概略断面図である。 第2の実施の形態によるプリントヘッドにおける,硬化変形防止部である溝の硬化変形後の図である。 第2の実施の形態によるプリントヘッドの製造方法において,保護膜層上に犠牲フォトレジストモールドを形成した後の工程断面図である。 第2の実施の形態によるプリントヘッドの製造方法において,フォトマスクを用いて露光する際の工程断面図である。 第2の実施の形態によるプリントヘッドの製造方法において,犠牲フォトレジストモールドのパターンを形成した後の工程断面図である。 第2の実施の形態によるプリントヘッドの製造方法において,ネガ型フォトレジストを形成した後の工程断面図である。 第2の実施の形態によるプリントヘッドの製造方法において,フォトマスクを用いて露光する際の工程断面図である。 第2の実施の形態によるプリントヘッドの製造方法において,ノズル形成した後の工程断面図である。 第2の実施の形態によるプリントヘッドの製造方法において,インクチャンバ及びリストリクタを形成した後の工程断面図である。
符号の説明
100 プリントヘッド
101 基板
102 インク供給路
103 リストリクタ
103’ フォトレジストモールド
104 インクチャンバ
105 保護層
106 ヒータ
107 ノズル
108 接続パッド
109 チャンバ/ノズルプレート
109’ フォトレジスト
110 フォトレジスト
111 フォトマスク
112 フォトマスク
120 硬化変形防止部

Claims (30)

  1. 抵抗発熱体と保護層を形成した基板を用意する段階と,
    前記保護層上にインクチャンバ及びリストリクタの流路構造が形成される犠牲フォトレジストモールドを形成する段階と,
    前記犠牲フォトレジストモールド上に,チャンバ/ノズルプレートを形成し,前記チャンバ/ノズルプレート上面に,ノズル列の間に前記ノズル列方向に配置された少なくとも1つの溝を形成する段階と,
    前記チャンバ/ノズルプレートが形成された前記基板から,前記犠牲フォトレジストモールドを除去する段階と,
    前記犠牲フォトレジストモールドが除去された前記基板を硬化する段階と,
    を含むことを特徴とするインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  2. 前記犠牲フォトレジストモールドを形成する段階は,
    前記保護層上にポジ型フォトレジストを形成する段階と,
    前記インクチャンバ及びリストリクタの流路構造のパターンを有するフォトマスクを用いて,前記ポジ型フォトレジストを露光及び現像する段階と,
    を含むことを特徴とする請求項に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  3. 前記ポジ型フォトレジストは,ノボラック系樹脂で構成された感光性ポリマを含むことを特徴とする請求項に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  4. 前記ポジ型フォトレジストの厚さは,5〜50μm範囲の厚さで形成することを特徴とする請求項に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  5. 前記ポジ型フォトレジストを露光及び現像する段階は,2〜4000mJ/cm範囲のUV露光量をドーズして行うことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  6. 前記チャンバ/ノズルプレートを形成する段階は,
    前記犠牲フォトレジストモールドが形成された前記基板上に第1ネガ型フォトレジストを塗布する段階と,
    ノズルのパターンを有するフォトマスクを用い,前記第1ネガ型フォトレジストを露光する段階と,
    露光された前記第1ネガ型フォトレジスト上に第2ネガ型フォトレジストを塗布する段階と,
    前記及び前記ノズルのパターンを有するフォトマスクを用い,前記第2ネガ型フォトレジストを露光する段階と,
    露光された前記第2ネガ型フォトレジストと前記第1ネガ型フォトレジストとを順次に現像する段階と,
    を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  7. 前記第1ネガ型フォトレジストを塗布する段階において,前記第1ネガ型フォトレジストは,感光性エポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂,及びポリアクリレート系樹脂をからなる群のいずれか1つの感光性ポリマであることを特徴とする請求項に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  8. 前記第1ネガ型フォトレジストを露光する段階は,2〜2000mJ/cm範囲のUV露光量をドーズして行うことを特徴とする請求項6または7に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  9. 前記第2ネガ型フォトレジストを塗布する段階において,前記第2ネガ型フォトレジストは,エポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂,及びポリアクリレート系樹脂からなる群のいずれか1つを含む,液状感光性ネガ型フォトレジストまたはドライフィルムレジストのような固状感光性ネガ型フォトレジストであることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  10. 前記第2ネガ型フォトレジストを露光する段階は,2〜2000mJ/cm範囲のUV露光量をドーズして行うことを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  11. 前記第1ネガ型フォトレジストと前記第2ネガ型フォトレジストとは,前記溝と前記ノズルを精密に形成するために,同一な物質で形成されることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  12. 前記犠牲フォトレジストモールドを除去する段階は,前記ポジ型フォトレジストに対してエッチング選択性を有する溶媒を用い,前記犠牲フォトレジストモールドを溶解することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  13. 前記基板を硬化する段階は,
    前記基板をフラッド露光する段階と,
    前記基板を硬く焼成する段階と,
    を含むことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  14. 前記基板をフラッド露光する段階は,前記基板について数百から数千mJ/cmのドーズ量でUV露光を行うことを特徴とし,前記基板を硬く焼成する段階は,数十から数百℃の温度で,数分から数十分間焼成することを特徴とする請求項13に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  15. 前記基板を用意する段階の後に,前記基板の下面に前記基板を完全には貫通しない予備インク供給口を形成する段階と,
    前記チャンバ/ノズルプレートを形成する段階の後に,前記予備インク供給口をエッチングして完全なインク供給口を形成する段階と,
    前記予備インク供給口のエッチング時に前記基板の表面に流入した有機物をクリーニングする段階と,
    をさらに含むことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  16. 前記予備インク供給口を形成する段階は,異方性乾式エッチングによって,基板の厚さが約20μm程度残るように行うことを特徴とする請求項15に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  17. 抵抗発熱体と保護層を形成した基板を用意する段階と,
    前記保護層上にインクチャンバ,リストリクタなどの流路構造を有する犠牲フォトレジストモールドを形成する段階と,
    前記犠牲フォトレジストモールド上に,複数のノズル及び下面のノズル列の間にノズル列方向に配置された少なくとも1つの溝を有するチャンバ/ノズルプレートを形成する段階と,
    前記チャンバ/ノズルプレートが形成された前記基板から前記犠牲フォトレジストモールドを除去する段階と,
    前記犠牲フォトレジストモールドが除去された前記基板を硬化する段階と,
    を含むことを特徴とするインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  18. 前記犠牲フォトレジストモールドを形成する段階は,
    前記保護層上にポジ型フォトレジストを形成する段階と,
    前記流路構造のパターンを有するフォトマスクを用い,前記ポジ型フォトレジストを露光及び現像する段階と,
    を含むことを特徴とする請求項17に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  19. 前記ポジ型フォトレジストは,ノボラック系樹脂で構成された感光性ポリマを含むことを特徴とする請求項18に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  20. 前記ポジ型フォトレジストの厚さは,5〜50μm範囲の厚さに形成することを特徴とする請求項18または19に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  21. 前記ポジ型フォトレジストを露光及び現像する段階は,2〜4000mJ/cm範囲のUV露光量をドーズして行うことを特徴とする請求項18〜20のいずれかに記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  22. 前記チャンバ/ノズルプレートを形成する段階は,
    前記溝のパターンを有するフォトマスクを用い,前記犠牲フォトレジストモールドを露光及び現像して前記犠牲フォトレジストモールドの上部に犠牲溝パターンを形成する段階と,
    前記犠牲フォトレジストモールドと前記犠牲溝パターン上にネガ型フォトレジストを塗布する段階と,
    前記ノズルのパターンを有するフォトマスクを用い,前記ネガ型フォトレジストを露光する段階と,
    露光された前記ネガ型フォトレジストを現像する段階と,
    を含むことを特徴とする請求項17〜21のいずれかに記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  23. 前記犠牲溝パターンを形成する段階において,前記露光は,2〜2000mJ/cm範囲のUV露光量をドーズして行うことを特徴とする請求項22に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  24. 前記ネガ型フォトレジストを塗布する段階は,エポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂,及びポリアクリレート系樹脂からなる群のいずれか1つの感光性ポリマを用いて行なわれることを特徴とする請求項22または23に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  25. 前記ネガ型フォトレジストを露光する前記段階は,2〜4000mJ/cm範囲のUV露光量をドーズして行うことを特徴とする請求項22〜24のいずれかに記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  26. 前記犠牲フォトレジストモールドを除去する段階は,ポジ型フォトレジストに対してエッチング選択性を有する溶媒を用い,前記犠牲フォトレジストモールド及び前記犠牲溝パターンを溶解することを特徴とする請求項22〜25のいずれかに記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  27. 前記基板を硬化する段階は,
    前記基板をフラッド露光する段階と,
    前記基板を硬く焼成する段階と,
    を含むことを特徴とする請求項17〜26のいずれかに記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  28. 前記基板をフラッド露光する段階は,前記基板について数百から数千mJ/cmのドーズ量でUV露光を行うことを特徴とし,前記基板を硬く焼成する段階は,数十から数百℃の温度で,数分から数十分間焼成することを特徴とする請求項27に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  29. 前記基板を用意する段階の後に,前記基板の下面に前記基板を完全には貫通しない予備インク供給口を形成する段階と,
    前記チャンバ/ノズルプレートを形成する段階の後に,前記予備インク供給口をエッチングして完全なインク供給口を形成する段階と,
    前記予備インク供給口のエッチング時に前記基板の表面に流入した有機物をクリーニングする段階と,
    をさらに含むことを特徴とする請求項17〜28のいずれかに記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  30. 前記予備インク供給口を形成する段階は,異方性乾式エッチングによって,基板厚さが約20μm程度残るように行うことを特徴とする請求項29に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
JP2003434529A 2002-12-30 2003-12-26 インクジェットプリントヘッドの製造方法 Expired - Fee Related JP4150664B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2002-0086846A KR100503482B1 (ko) 2002-12-30 2002-12-30 경화변형 방지부를 갖는 모노리식 버블-잉크젯 프린트헤드 및 그 제조방법

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008121031A Division JP4364929B2 (ja) 2002-12-30 2008-05-07 インクジェットプリントヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004209983A JP2004209983A (ja) 2004-07-29
JP4150664B2 true JP4150664B2 (ja) 2008-09-17

Family

ID=32709745

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003434529A Expired - Fee Related JP4150664B2 (ja) 2002-12-30 2003-12-26 インクジェットプリントヘッドの製造方法
JP2008121031A Expired - Fee Related JP4364929B2 (ja) 2002-12-30 2008-05-07 インクジェットプリントヘッド

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008121031A Expired - Fee Related JP4364929B2 (ja) 2002-12-30 2008-05-07 インクジェットプリントヘッド

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7168787B2 (ja)
JP (2) JP4150664B2 (ja)
KR (1) KR100503482B1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100560721B1 (ko) * 2004-08-23 2006-03-13 삼성전자주식회사 금속 챔버층을 구비하는 잉크젯 헤드의 제조방법 및 그에의하여 제조된 잉크젯 헤드
US7339635B2 (en) * 2005-01-14 2008-03-04 3M Innovative Properties Company Pre-stacked optical films with adhesive layer
KR100708141B1 (ko) * 2005-06-16 2007-04-17 삼성전자주식회사 열구동 방식의 잉크젯 프린트헤드
KR100726117B1 (ko) 2005-08-26 2007-06-12 주식회사 디지아이 헤드의 판부재 접착용 분리형 노즐부재 및 그 제조방법
KR20080102001A (ko) * 2007-05-17 2008-11-24 삼성전자주식회사 열구동 방식 잉크젯 프린트헤드의 제조방법
US8109608B2 (en) * 2007-10-04 2012-02-07 Lexmark International, Inc. Micro-fluid ejection head and stress relieved orifice plate therefor
JP2010012776A (ja) * 2008-06-05 2010-01-21 Canon Inc 液体吐出記録ヘッド及び記録装置
KR101522552B1 (ko) * 2008-11-03 2015-05-26 삼성전자주식회사 잉크젯 프린트헤드 및 그 제조방법
JP5854682B2 (ja) * 2011-07-27 2016-02-09 キヤノン株式会社 記録ヘッドとその製造方法
JP6271905B2 (ja) * 2013-08-07 2018-01-31 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド、液体吐出装置、および液体吐出ヘッドの製造方法
JP6388385B2 (ja) * 2014-08-20 2018-09-12 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドおよび液体吐出ヘッドの製造方法
CN107303758B (zh) * 2016-04-18 2019-03-01 佳能株式会社 液体喷出头的制造方法
JP6914677B2 (ja) * 2017-03-10 2021-08-04 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド
JP6961978B2 (ja) 2017-03-30 2021-11-05 ブラザー工業株式会社 液滴吐出ヘッド
CN110621411B (zh) 2017-05-31 2021-08-10 艾斯曲尔医疗公司 喷嘴装置及其制造方法
JP7102961B2 (ja) * 2018-06-12 2022-07-20 株式会社リコー 液体を吐出する装置
EP4025431A4 (en) * 2019-09-06 2023-05-31 Hewlett-Packard Development Company L.P. ORIFICE PROTECTION
CN114401592B (zh) * 2022-03-02 2024-03-29 立川(珠海)智能科技设备有限公司 Pcb阻焊的高精度打印方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6467878B1 (en) * 2000-05-10 2002-10-22 Hewlett-Packard Company System and method for locally controlling the thickness of a flexible nozzle member

Also Published As

Publication number Publication date
KR20040061069A (ko) 2004-07-07
JP2004209983A (ja) 2004-07-29
JP4364929B2 (ja) 2009-11-18
KR100503482B1 (ko) 2005-07-25
JP2008221849A (ja) 2008-09-25
US20040141031A1 (en) 2004-07-22
US7168787B2 (en) 2007-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4364929B2 (ja) インクジェットプリントヘッド
JP2994344B2 (ja) インクジェットのプリントヘッド及びその形成方法
KR20120047860A (ko) 내용매성을 가지는 열구동 방식 잉크젯 프린트 헤드
US20160152029A1 (en) Ink-jet recording head, recording element substrate, method for manufacturing ink-jet recording head, and method for manufacturing recording element substrate
JP4856982B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
CN102632715B (zh) 喷墨打印头的制造方法
JP4208793B2 (ja) インクジェットヘッド用基板、該基板の製造方法および前記基板を用いるインクジェットヘッド
US7828419B2 (en) Ink jet recording head and method of manufacturing the same
US20110020966A1 (en) Method for processing silicon substrate and method for producing substrate for liquid ejecting head
JP2004209741A (ja) インクジェット記録ヘッド
US6368515B1 (en) Method of manufacturing ink-jet printer head
KR100474471B1 (ko) 모노리식 버블 잉크젯 프린트 헤드 및 그 제조방법
KR100468161B1 (ko) 모노리식 잉크젯 프린트 헤드의 제조방법
US6364455B1 (en) Printhead of ink jet printing apparatus and manufacturing method therefor
US7416675B2 (en) Method of fabricating inkjet print heads
JP2006198884A (ja) インクジェット吐出ヘッド用基板
JP3804455B2 (ja) インクジェット式ラインヘッド
JP3743884B2 (ja) インクジェットヘッドの製造方法
US7065874B2 (en) Method for making liquid ejection head
KR100468160B1 (ko) 모노리식 버블 잉크젯 프린트 헤드 및 그 제조방법
KR100522603B1 (ko) 모놀리틱 잉크젯 프린트헤드 및 그 제조방법
JP2002326360A (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法
JP4656641B2 (ja) 記録ヘッドおよび記録装置
KR100312500B1 (ko) 잉크젯 헤드 제조방법
JP2001347671A (ja) インクジェットプリンタヘッドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070717

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080507

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080603

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080630

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4150664

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090522

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

A072 Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20090908

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees