JP7102961B2 - 液体を吐出する装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置に関する。
従来より、液体吐出ヘッド、液体を吐出する装置において、隣接ノズルするノズルから吐出された液体同士が記録媒体に着弾した後に合一することにより濃度ムラやスジムラが生じる問題があり、ノズル列を多段のマトリクス配置にすることで解消しようとする提案がなされている。
例えば、特許文献1では、ノズルを斜め方向に多段配置させ、異なるノズル列同士のつなぎ目のノズルが記録媒体の搬送方向で同じ位置になるように配置させることが開示されており、スジムラが視認されにくくなるとしている。
しかしながら、従来技術のように吐出ヘッドを多段配置した場合、記録媒体が搬送されることにより生じる搬送方向の気流に影響されて吐出滴が曲がる問題がある。これに対しては、ノズル密度を下げることで搬送方向の気流との干渉を小さくできるが、記録媒体の搬送速度が速くなる等により搬送方向の気流が強くなると、吐出滴の曲がりを抑制しきれない。
本発明は、吐出滴の曲がりを抑制できる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、記録媒体に液体を吐出するノズルが配列してなるノズル列が複数設けられた吐出面を有する液体を吐出する装置であって、前記吐出面は、前記ノズル列の間に三角形状の溝又は貫通孔を有し、前記三角形状における底辺から該底辺に対向する角部に向かう方向が、前記ノズルが配列する方向に沿った方向であり、前記角部は前記三角形状における最も角度が小さい角であり、隣り合う前記三角形状の溝又は貫通孔同士は、前記三角形状における底辺から該底辺に対向する角部に向かう方向が反転していることを特徴とする。
本発明によれば、吐出滴の曲がりを抑制できる液体吐出ヘッドを提供することができる。
本発明に係る液体を吐出する装置の一例である印刷装置の概略説明図である。 ヘッドユニットの一例を示す平面説明図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドの一例の説明に供する同ヘッドの外観斜視説明図である。 図3のA-A線に沿うノズル配列方向と直交する方向(液室長手方向)の断面説明図である。 図3のB-B線に沿うノズル配列方向(液室短手方向)の断面説明図である。 従来例の液体吐出ヘッドの吐出面を説明するための模式図である。 従来例の液体吐出ヘッドの吐出面を説明するための模式図である。 本発明の液体吐出ヘッドの一例における吐出面を説明するための模式図である。 本発明の液体吐出ヘッドの一例における気流の流れを説明するための模式図である。 本発明の液体吐出ヘッドの一例における吐出面を説明するための他の模式図である。 本発明の液体吐出ヘッドの一例を説明するための断面模式図である。 本発明の液体吐出ヘッドの他の例を説明するための断面模式図である。 本発明の液体吐出ヘッドの他の例における吐出面を説明するための模式図である。 本発明の液体吐出ヘッドの他の例における吐出面を説明するための模式図である。 本発明の液体吐出ヘッドの他の例における吐出面を説明するための模式図である。 本発明の液体吐出ヘッドの他の例における吐出面を説明するための模式図である。 本発明の液体吐出ヘッドの他の例における吐出面を説明するための模式図である。
以下、本発明に係る液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
<印刷装置>
先ず、本発明に係る液体を吐出する装置の一実施形態である印刷装置について図1及び図2を参照して説明する。図1は印刷装置の概略説明図、図2は印刷装置のヘッドユニットの一例の平面説明図である。
この液体を吐出する装置である印刷装置1000は、連続体200(記録媒体)を搬入する搬入手段101と、搬入手段101から搬入された連続体200を印刷手段105に案内搬送する案内搬送手段103と、連続体200に対して液体を吐出して画像を形成する印刷を行う印刷手段105と、連続体200を乾燥する乾燥手段107と、連続体200を排出する排出手段109などを備えている。
連続体200は搬入手段101の元巻きローラ111から送り出され、搬入手段101、案内搬送手段103、乾燥手段107、排出手段109の各ローラによって案内、搬送されて、排出手段109の巻取りローラ91にて巻き取られる。
この連続体200は、印刷手段105において、搬送ガイド部材59上をヘッドユニット50及びヘッドユニット55に対向して搬送され、ヘッドユニット50から吐出される液体によって画像が形成され、ヘッドユニット55から吐出される処理液で後処理が行われる。
ここで、ヘッドユニット50には、例えば、媒体搬送方向上流側から、4色分のフルライン型ヘッドアレイ51K,51C,51M,51Y(以下、色の区別しないときは「ヘッドアレイ51」という)が配置されている。
各ヘッドアレイ51は、液体吐出手段であり、それぞれ、搬送される連続体200に対してブラックK、シアンC、マゼンタM、イエローYの液体を吐出する。なお、色の種類及び数はこれに限るものではない。
ヘッドアレイ51は、例えば、図2に示すように、ヘッド部材100を保持部材52上に千鳥状に並べて配置したものであるが、これに限らない。
なお、本発明において、ヘッド部材100を液体吐出ヘッドと称してもよいし、印刷手段105又はヘッドアレイ51を液体吐出ヘッドと称してもよい。
また、液体吐出ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させることで印字を行う構成も本発明に含まれる。
<液体吐出ヘッドの基本構成>
液体吐出ヘッド(以降適宜「ヘッド」とも称する)の基本構成について図3から図5を参照して説明する。図3は同ヘッドの外観斜視説明図、図4は図3のA-A線に沿うノズル配列方向と直交する方向(液室長手方向)の断面説明図、図5は図3のB-B線に沿うノズル配列方向(液室短手方向)の断面説明図である。
液体吐出ヘッドは、ノズル板1と、流路板(液室基板)2と、薄膜部材としての振動板部材3とを積層接合している。そして、振動板部材3を変位させる圧電アクチュエータ11と、このヘッドのフレームを構成する共通流路部材としてフレーム部材20とを備えている。
ノズル板1、流路板2及び振動板部材3によって、液滴を吐出する複数のノズル4に連なって通じる個別流路としての液室(個別液室、加圧液室、圧力室、加圧室、流路などとも称される。)6、液室6に液体を供給する流体抵抗部を兼ねた液体供給路7と、液体供給路7に連なる液体導入部8とを形成している。
そして、フレーム部材20の共通流路としての共通液室10から振動板部材3に形成したフィルタ部9を通じて、液体導入部8、液体供給路7を経て複数の液室6に液体を供給する。
ここで、ノズル板1は、ニッケル(Ni)の金属プレートから形成したもので、エレクトロフォーミング法(電鋳)で製造したものを用いている。これに限らず、その他の金属部材、樹脂部材、樹脂層と金属層の積層部材などを用いることができる。ノズル板1には、各液室6に対応して例えば直径10~35μmのノズル4を形成し、流路板2と接着剤接合している。また、このノズル板1の液滴吐出側面(吐出方向の表面:吐出面、又は液室6側と反対の面)には撥水層を設けている。
流路板2は、単結晶シリコン基板をエッチングして、液室6、液体供給路7、液体導入部8などを構成する溝部を形成している。なお、流路板2は、例えばSUS基板などの金属板を酸性エッチング液でエッチングし、あるいはプレスなどの機械加工を行って形成することもできる。
振動板部材3は、流路板2の液室6の壁面を形成する壁面部材を兼ね、液室6に対応する部分に変形可能な振動領域30を有している。
そして、この振動板部材3の液室6とは反対側に、振動板部材3の振動領域30を変形させる駆動手段(アクチュエータ手段、圧力発生手段)としての電気機械変換素子を含む圧電アクチュエータ11を配置している。
この圧電アクチュエータ11は、ベース部材13上に接着剤接合した複数の積層型圧電部材12を有し、圧電部材12にはハーフカットダイシングによって溝加工して1つの圧電部材12に対して所要数の圧電柱12A、12Bを所定の間隔で櫛歯状に形成している。
圧電部材12の圧電柱12A、12Bは、同じものであるが、駆動波形を与えて駆動させる圧電柱を駆動圧電柱(駆動柱)12A、駆動波形を与えないで単なる支柱として使用する圧電柱を非駆動圧電柱(非駆動柱)12Bとして区別している。
そして、駆動柱12Aを振動板部材3の振動領域30に形成した島状の凸部3aに接合している。また、非駆動柱12Bを振動板部材3の凸部3bに接合している。
この圧電部材12は、圧電層と内部電極とを交互に積層したものであり、内部電極がそれぞれ端面に引き出されて外部電極が設けられ、駆動柱12Aの外部電極に駆動信号を与えるための可撓性を有するフレキシブル配線基板としてのFPC15が接続されている。
フレーム部材20は、例えばエポキシ系樹脂あるいは熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイト等で射出成形により形成し、ヘッドタンクや液体カートリッジから液体が供給される共通液室10が形成されている。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば駆動柱12Aに印加する電圧を基準電位から下げることによって駆動柱12Aが収縮し、振動板部材3の振動領域30が下降して液室6の容積が膨張することで、液室6内に液体が流入し、その後駆動柱12Aに印加する電圧を上げて駆動柱12Aを積層方向に伸長させ、振動板部材3の振動領域30をノズル4方向に変形させて液室6の容積を収縮させることにより、液室6内の液体が加圧され、ノズル4から液滴が吐出(噴射)される。
そして、駆動柱12Aに印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板部材3の振動領域30が初期位置に復元し、液室6が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室10から液体供給路7を通じて液室6内に液体が充填される。そこで、ノズル4のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き-押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与え方によって引き打ちや押し打ちなどを行うこともできる。
<液体吐出ヘッドの詳細(第1の実施形態)>
次に、本実施形態の液体吐出ヘッドの詳細について、従来例を示しつつ説明する。
まず、図6に従来技術の一例を示す。図6は、液体吐出ヘッドの吐出面70aにおけるノズル配列を模式的に示したものである。
図示されるように、ノズル列4aとノズル列4bが記録媒体の搬送方向(以下、単に搬送方向とも称する)に対して角度を有するように配列されている。従来技術では、1ドットラインを印刷するときに隣接ノズルの着弾時間の差を長くすることにより、着弾した液体が合一することを防いでいる。
また、図6の破線で示されるように、ノズル列4aとノズル列4bの端部ノズルが搬送方向に対して重なるように配置されている。従来技術では、重なったノズルを交互に印刷したりすることにより、ノズル列4aとノズル列4bのつなぎ目にできるスジを軽減している。
図7に従来技術の他の例を示す。図7は、液体吐出ヘッドの吐出面70aにおけるノズル配列を模式的に示したものである。ここでは、ノズル列4aにおけるノズル間の距離(ノズル密度)を(A)で表し、ノズル列4aとノズル列4bとの間の距離(ノズル密度)を(B)で表している。
この例では、(A)及び(B)が50dpi以下であり、一定の距離を設けて配置されている。一定の距離を設けることにより、記録媒体を搬送させたときに生じる搬送方向の気流(以下、搬送方向の気流と称する)が、ノズルから吐出される液体の間隙を通過しやすい構成になっている。間隙を通過しやすい構成になることにより、搬送による気流が吐出された液体に干渉することを抑制でき、吐出された液体の飛翔中の曲がりを防止できるとしている。
しかしながら、従来技術では、搬送速度が速くなる等により搬送による気流が強くなると、吐出滴の曲がりを抑制しきれない。
次に、図8に本実施形態を説明するための模式図を示す。
図8は、液体吐出ヘッドの吐出面70におけるノズル配列及び溝を模式的に示したものである。本実施形態において、液体吐出ヘッドの吐出面70はノズル列が複数設けられ、ノズル列4bとノズル列4cの間に溝60を有している。
ノズル列の間に溝60を設けることにより、搬送方向の気流が溝60を通過する際に鉛直方向(吐出面と垂直な方向)に流れることとなる。搬送方向の気流が溝60の設けられている領域で鉛直方向に流れることにより、その周囲の領域、すなわち溝60が設けられていない領域(ノズルが設けられている領域)における搬送方向の気流が、溝60が設けられている領域に流れ込むことになる。これにより、搬送方向の気流が吐出滴に影響すること緩和することができ、吐出滴の曲がりを抑制することができる。
ノズル列の間に溝60が設けられていない場合、搬送方向の気流は吐出滴に直接衝突し、吐出滴の曲がりを生じさせてしまう。
次に、本実施形態の液体吐出ヘッドにおける気流の流れの一例について図9を用いて説明する。図9は、記録媒体の搬送方向と垂直な方向における液体吐出ヘッドの断面模式図であり、ノズル列が並ぶ方向に沿った断面模式図である。
ノズルから吐出された液体が記録媒体と衝突することにより、鉛直方向に気流(符号64a、64b)が生じる。このとき、溝60が設けられていることにより、気流64a、64bが鉛直方向に、溝60に向かって流れるため、気流64a、64bが隣接ノズルからの吐出滴に干渉することを緩和することができる。これにより、吐出滴の曲がりを抑制することができる。
溝60が設けられていない場合、ノズルから吐出された液体が記録媒体と衝突することで生じる気流64a、64bが、隣接するノズルからの吐出滴に干渉し、吐出曲がりを生じさせてしまう。例えば、ノズル4aから吐出された吐出滴65aが記録媒体に衝突した際に生じた気流64aが、ノズル4bから吐出される吐出滴65bに干渉する。
また、ノズルから液体が吐出されると、ノズルから記録媒体の方向に気流が発生するが(図示せず)、この気流が搬送方向の気流と干渉することにより、吐出滴と記録媒体との間に、複雑な気流の渦が生じることがある。このような事象が生じると吐出滴の曲がりが生じやすくなり、着弾位置精度が低下する。
これに対して、本実施形態によれば、搬送方向の気流が溝60の領域に流れ(図中、気流64a、64b)、吐出滴と記録媒体との間に搬送方向の気流が流れることが抑制されるため、ノズルから記録媒体への気流と搬送方向の気流とが干渉することを抑制することができる。これにより、吐出滴の曲がりを抑制することができる。
また、図8に示されるように、本実施形態において、ノズル列におけるノズルの配列方向は記録媒体の搬送方向に対して角度を有している。換言すると、ノズル列におけるノズルが搬送方向に対して斜めに配列している。
ノズルの配列方向が搬送方向に対して角度を有していることにより、搬送方向の気流が鉛直方向に流れることに加え、溝60の方向に沿って水平方向に流れるため、搬送方向の気流が吐出滴に影響することをより緩和することができる。
ノズル列は搬送方向に対して斜めに配置されることが好ましいが、本発明においてはこれに限られるものではない。例えば、図2ではノズル列におけるノズルの配列方向と記録媒体の搬送方向が直交しているが、このような構成も本発明に含まれる。図2に示される例の場合であっても、ノズル列の間に設けられた溝により、搬送方向の気流が吐出滴に干渉することを緩和することができ、吐出滴の曲がりを抑制することができる。後述の貫通孔においても同様である。
次に、本実施形態について、その他の図を用いて説明する。
図10は、本実施形態の液体吐出ヘッドの吐出面70を説明するための模式図であり、記録媒体はX方向又はY方向に向かって相対的に移動する。図示されるように、4列のノズル列を有するヘッド部材100(100a、100b、100c)が保持部材52に設けられており、ヘッド部材100a、100b、100cのそれぞれの間に溝60が設けられている。
なお、保持部材52は、ヘッドマウント、キャリッジなどとも称される。
図11は、図10における断面模式図である。本実施形態では、溝60は吐出面70の鉛直方向に向かって深さを有するように形成されている。
溝60の深さとしては、適宜変更することが可能であるが、より深いことが好ましい。より深いことにより、搬送方向の気流が鉛直方向に流れやすくなる。
本実施形態における液体吐出ヘッドの吐出面は、ノズル列が複数設けられ、ノズル列の間に溝を有するものであり、ヘッド部材100及び保持部材52を含めて吐出面としてもよいし、ヘッド部材100を吐出面としてもよい。そのため、溝60は本実施形態のように保持部材52に形成されていてもよいし、ヘッド部材100に形成されていてもよい。後述の貫通孔においても同様である。
なお、本実施形態ではヘッド部材100が複数配置されているが、ヘッドアレイやヘッドユニットが複数配置される構成も本発明に含まれる。
本実施形態において、ノズル密度は、最も密な部分(図8(A))で100dpi以上あり、溝60が設けられる領域(ノズル列4bとノズル列4cとの間:図8(C))で10dpi以下になっている。
ノズル列におけるノズル間隔が高密度(100dpi以上)であることにより、一斉に全ノズルで吐出したとき隣のノズルと干渉して減速しにくくなるため、吐出された液体の速度が低下しにくくなる。これにより、吐出面と記録媒体との距離が広い場合であっても、着弾位置精度の低下を抑制することができる。
また、溝60が設けられるノズル列4bとノズル列4cとの間が数dpi以下、すなわちより広めに配置されていることにより、搬送方向の気流が溝60に設けられる領域に集まりやすくなる。このため、搬送方向の気流が吐出滴に干渉することをより抑制することができる。
<液体吐出ヘッドの他の実施形態(第2の実施形態)>
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドにおける他の実施形態について詳細を説明する。上記実施形態と共通する事項については説明を省略する。
図12に、本実施形態における断面模式図を示す。上記実施形態と同様に、ヘッド部材100が保持部材52に設けられている。そして、本実施形態の吐出面は、ヘッド部材100同士の間に溝ではなく、貫通孔61が設けられている。貫通孔61も溝60と同様に、記録媒体を搬送することにより生じる搬送方向の気流を、鉛直方向に流すことができ、搬送方向の気流による影響を緩和させることができる。
本実施形態において、貫通孔は吐出面の鉛直方向(垂直方向)に貫通している。鉛直方向に貫通していることにより、搬送方向の気流が鉛直方向により流れやすくなる。
貫通孔61の形状としては、図10に示すような、長手と短手を有する形状であってもよいし、円形であってもよいし、その他の形状であってもよい。
本実施形態における貫通孔61は液体が充填されないものであり、液体が充填されるものがノズル4に該当する。この点においても貫通孔61とノズル4とは区別される。なお、以下の実施形態においても同様である。
<液体吐出ヘッドの他の実施形態(第3の実施形態)>
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドにおける他の実施形態について詳細を説明する。上記実施形態と共通する事項については説明を省略する。
図13に、本実施形態の液体吐出ヘッドの吐出面70を説明するための模式図を示す。本実施形態では、上記実施形態と同様に、ヘッド部材100が保持部材52に設けられている。本実施形態では、保持部材52に第2の実施形態よりも大きな貫通孔61を設け、ヘッド部材100の間に貫通孔61の開口部が配置するようにヘッド部材100を配置している。このように、貫通孔61は、上記実施形態のようにヘッド部材100間でそれぞれ独立して設けてもよいし、本実施形態のようにヘッド部材100間で共通して設けてもよい。
<液体吐出ヘッドの他の実施形態(第4の実施形態)>
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドにおける他の実施形態について詳細を説明する。上記実施形態と共通する事項については説明を省略する。
図14に、本実施形態の液体吐出ヘッドの吐出面70を説明するための模式図を示す。上記実施形態と同様に、ヘッド部材100が保持部材52に設けられている。本実施形態では、溝又は貫通孔62がノズル列の間に複数設けられている。
図14では、溝又は貫通孔を符号62で表しており、溝と貫通孔の群を符号63で表している。群63は、溝が複数であってもよく、貫通孔が複数であってもよく、また、溝と貫通孔があわせて複数であってもよい。溝や貫通孔が複数設けられていることにより、搬送方向の気流が鉛直方向により流れやすくなる。
なお、図面において、溝と貫通孔を区別せずに説明する場合、符号62で表すものとする。以下の実施形態も同様である。
<液体吐出ヘッドの他の実施形態(第5の実施形態)>
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドにおける他の実施形態について詳細を説明する。上記実施形態と共通する事項については説明を省略する。
図15に、本実施形態の液体吐出ヘッドの吐出面70を説明するための模式図を示す。上記実施形態と同様に、ヘッド部材100が保持部材52に設けられている。また、上記第4の実施形態と同様に、溝又は貫通孔がノズル列の間に複数設けられている。
本実施形態では、複数の溝又は貫通孔は、ノズルの配列方向と平行に配列している。図15に示される例では、楕円形の溝又は貫通孔62が複数設けられており、ノズルの配列方向と平行に配列している。ノズルの配列方向と平行に配列していることにより、吐出滴が記録媒体に衝突することにより生じる気流が鉛直方向に、溝や貫通孔に向かって流れやすくなる。
<液体吐出ヘッドの他の実施形態(第6の実施形態)>
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドにおける他の実施形態について詳細を説明する。上記実施形態と共通する事項については説明を省略する。
図16に、本実施形態の液体吐出ヘッドの吐出面70を説明するための模式図を示す。本実施形態では、ヘッド部材100に溝又は貫通孔62が設けられている。なお、ノズル列の間に1つの溝又は貫通孔62が設けられているが、これに限られず、溝又は貫通孔が複数設けられていてもよい。また、2列のノズル列の間に1つの溝60が設けられているが、1列ごとに溝又は貫通孔62を設けてもよい。
<液体吐出ヘッドの他の実施形態(第7の実施形態)>
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドにおける他の実施形態について詳細を説明する。上記実施形態と共通する事項については説明を省略する。
図17に、本実施形態の液体吐出ヘッドの吐出面70を説明するための模式図を示す。上記実施形態と同様に、ヘッド部材100が保持部材52に設けられている。ここでは、ヘッド部材100の間に三角形の形状である溝又は貫通孔62a、62bを設けている。記録媒体との相対的な移動によって搬送する気流に対し、溝又は貫通孔62a、62bにおける上流側と下流側で面積を変えることで、気流の流れを制御することができる。
また、本実施形態では、溝又は貫通孔62aと溝又は貫通孔62bの向きを反転させている。これにより、保持部材52全体で気流を制御することができる。
1 ノズル板
2 流路板(液室基板)
3 振動板部材
3a、3b 凸部
3c ダイアフラム駆動部
3d ダイアフラム非駆動部
4 ノズル
4a、4b、4c ノズル列
6 液室
7 液体供給路
8 液体導入部
9 フィルタ部
10 共通液室
11 圧電アクチュエータ
12 圧電部材
12A 駆動圧電柱(駆動柱)
12B 非駆動圧電柱(非駆動柱)
13 ベース部材
15 FPC
16 液滴
19 電鋳支持基板
20 フレーム部材
50 ヘッドユニット
51 ヘッドアレイ
52 保持部材
55 ヘッドユニット
59 搬送ガイド部材
60 溝
61 貫通孔
62、62a、62b 溝又は貫通孔
63 群
64a、64b 気流
65a、65b 吐出滴
70、70a 吐出面
91 巻取りローラ
100 ヘッド部材
101 搬入手段
103 案内搬送手段
105 印刷手段
107 乾燥手段
109 排出手段
111 元巻きローラ
200 連続体
特開2005-313623号公報

Claims (7)

  1. 記録媒体に液体を吐出するノズルが配列してなるノズル列が複数設けられた吐出面を有する液体を吐出する装置であって、
    前記吐出面は、前記ノズル列の間に三角形状の溝又は貫通孔を有し、
    前記三角形状における底辺から該底辺に対向する角部に向かう方向が、前記ノズルが配列する方向に沿った方向であり、前記角部は前記三角形状における最も角度が小さい角であり、
    隣り合う前記三角形状の溝又は貫通孔同士は、前記三角形状における底辺から該底辺に対向する角部に向かう方向が反転していることを特徴とする液体を吐出する装置
  2. 前記溝又は貫通孔には、前記液体が充填されないことを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置
  3. 前記ノズル列におけるノズルの配列方向は、前記記録媒体の搬送方向に対して角度を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体を吐出する装置
  4. 前記溝又は貫通孔は、前記吐出面の垂直方向に溝の深さを有する又は貫通していることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の液体を吐出する装置
  5. 前記溝又は貫通孔は、前記ノズル列の間に複数設けられることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の液体を吐出する装置
  6. 前記ノズル列の間に複数設けられた溝又は貫通孔は、前記ノズルの配列方向と平行に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の液体を吐出する装置
  7. 前記ノズル列におけるノズル間の密度が100dpi以上であることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の液体を吐出する装置
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