JPH10315460A - インクジェットプリンタヘッド - Google Patents

インクジェットプリンタヘッド

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JPH10315460A
JPH10315460A JP13324197A JP13324197A JPH10315460A JP H10315460 A JPH10315460 A JP H10315460A JP 13324197 A JP13324197 A JP 13324197A JP 13324197 A JP13324197 A JP 13324197A JP H10315460 A JPH10315460 A JP H10315460A
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JP
Japan
Prior art keywords
ink
insulating substrate
chambers
printer head
electrode terminals
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Pending
Application number
JP13324197A
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English (en)
Inventor
Koichiro Sakamoto
孝一郎 坂本
Noboru Nitta
昇 仁田
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Priority to JP13324197A priority Critical patent/JPH10315460A/ja
Publication of JPH10315460A publication Critical patent/JPH10315460A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つおきにダミーインク室を形成したインク
ジェットプリンタヘッドにおいて、少ない接続箇所で信
頼性の高い電気的接続を行なうことである。 【解決手段】 絶縁基板5上にインクを吐出すべきイン
ク室15とインクを吐出させないダミーインク室19と
を交互に配設し、前記インク室15の電極14に電圧を
印加することにより側壁12を変形させてインクを吐出
させるようにしたインクジェットプリンタヘッド3にお
いて、前記ダミーインク室19から前記絶縁基板5上に
引き出されたリード配線パターン18を共通に接続して
共通電極端子17を形成し、インクを吐出すべき前記イ
ンク室15のそれぞれから前記絶縁基板5上に引き出し
た個別電極端子16を前記共通電極端子17の内側に配
設し、前記共通電極端子17の外側に駆動IC23を設
け、この駆動IC23と前記個別電極端子16とをワイ
ヤボンデングにより接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電部材を用いた
オンデマンド方式のインクジェットプリンタヘッドに係
り、特に、インクを吐出させるインク室の間にインクを
吐出させないダミーインク室を配設した形式のインクジ
ェットプリンタヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタヘッドの
一つの形式として、圧電部材による側壁で仕切られると
ともにこれらの側壁の内面に電極が形成された多数のイ
ンク室を並設し、これらのインク室をインクを吐出すべ
きインク室とインクを吐出させないダミーインク室とを
交互に配設し、前記インク室の電極に電圧を印加するこ
とにより前記側壁を変形させてインクを吐出させるよう
にしたオンデマンド方式のものが知られている。この方
式のインクジェットプリンタヘッドにおいては、連続的
に配設されたすべてのインク室からインクを吐出させる
形式と、インクを吐出させるべきインク室を一つ置きに
配設してその間にダミーインク室を設ける形式のものと
がある。
【0003】前者の形式は、すべてのインク室をインク
吐出のために利用することができるため、高密度の印字
を行なうことができる利点を有しているが、インク室を
形成する圧電部材による側壁が変形してインク室の容積
を変化させた時に、隣合うインク室にその側壁の変形が
影響するため、インク室間の相互干渉を防止するための
駆動条件等に制約があると云う問題を有している。一
方、後者のダミーインク室を設けた形式のものにおいて
は、インク室の利用が一つ置きであるため、印字密度が
低下すると云う欠点を有しているが、隣合うインク室の
相互干渉がないため、駆動条件の設定が容易であると云
う利点を有している。
【0004】本発明は、ダミーインク室を設けた後者の
形式のものに関するが、この形式においては、駆動素子
の低減を図るために、ダミーインク室の電極を共通電極
とすることが一般に行なわれている。そして、その電気
的接続に関しては、インクを吐出させるべきインク室と
ダミーインク室のすべての電極をそれぞれヘッド基板の
端子部から個別に外部基板に引き出し、共通電極に関し
ては、外部回路で共通配線する第一の方法と、インクを
吐出させるべきインク室とダミーインク室のすべての電
極を駆動ICに個別に接続してその駆動ICの内部で共
通配線をする第二の方法とが実施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ダミーインク室を設け
た形式のインクジェットプリンタヘッドにおいて、イン
クを吐出させるべきインク室の電極を個別に接続しなけ
ればならないことは当然のことであるが、共通電極とし
て使用するダミーインク室の電極の接続をもそのまま外
部回路に引き出して外部回路で共通配線したり、或い
は、ダミーインク室の電極を個別に駆動ICに接続する
ことは、その接続数が多く、配線構造が複雑になってし
まうという問題がある。
【0006】また、インク室を形成する圧電部材に電極
が形成されているが、この圧電部材上で接続部材を接続
することは、圧電部材の剥離等のおそれがあって望まし
くないものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
絶縁基板上に圧電部材による側壁で仕切られるとともに
前記側壁の内面に電極が形成された多数のインク室を並
設し、これらのインク室をインクを吐出すべきインク室
とインクを吐出させないダミーインク室とを交互に配設
し、前記インク室の電極に電圧を印加することにより前
記側壁を変形させてインクを吐出させるようにしたイン
クジェットプリンタヘッドにおいて、前記ダミーインク
室から前記絶縁基板上に引き出されたリード配線パター
ンを共通に接続して共通電極端子を形成し、インクを吐
出すべき前記インク室のそれぞれから前記絶縁基板上に
引き出した個別電極端子を前記共通電極端子の内側に配
設し、前記共通電極端子の外側に駆動ICを設け、この
駆動ICと前記個別電極端子とをワイヤボンデングによ
り接続したものである。従って、メッキやスパッタリン
グ等の手段によりリード配線パターンとして形成される
共通電極端子及び個別電極端子は、絶縁基板上に引き出
されているため、ワイヤボンデングによる駆動ICとの
接続が確実に行なわれ、特に、共通電極に関しては、き
わめて少ない接続箇所で駆動ICへの接続を行なうこと
ができ、信頼性の高い接続を行なうことができるもので
ある。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、駆動ICが絶縁基板上に配設されているこ
とを特徴とする。従って、きわめて量産性の高い状態を
得ることができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、駆動ICが絶縁基板とは別の外部基板上に
配設されていることを特徴とする。従って、インクジェ
ットプリンタヘッドの全体的な構造を必要に応じて任意
に設定することができる。
【0010】請求項4記載の発明は、絶縁基板上に圧電
部材による側壁で仕切られるとともに前記側壁の内面に
電極が形成された多数のインク室を並設し、これらのイ
ンク室をインクを吐出すべきインク室とインクを吐出さ
せないダミーインク室とを交互に配設し、前記インク室
の電極に電圧を印加することにより前記側壁を変形させ
てインクを吐出させるようにしたインクジェットプリン
タヘッドにおいて、前記ダミーインク室から前記絶縁基
板上に引き出されたリード配線パターンを共通に接続し
て共通電極端子を形成し、インクを吐出すべき前記イン
ク室のそれぞれから前記絶縁基板上に引き出した個別電
極端子を前記共通電極端子の内側に配設し、前記個別電
極端子に駆動ICが実装されたTABフィルムの接続端
子を接続した。従って、メッキやスパッタリング等の手
段によりリード配線パターンとして形成される共通電極
端子及び個別電極端子は、絶縁基板上に引き出されてい
るため、TABフィルムによる駆動ICとの接続が確実
に行なわれ、特に、共通電極に関しては、きわめて少な
い接続箇所で駆動ICへの接続を行なうことができ、信
頼性の高い接続を行なうことができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
乃至図19に基づいて説明する。図1及び図2はヘッド
組立1の全体を示すものである。まず、ヘッド固定台2
の上面には、インクジェットプリンタヘッド3と外部基
板としての回路基板4とが接着固定されている。前記イ
ンクジェットプリンタヘッド3は、例えばガラス等より
なる絶縁基板5の上面に圧電部材6と支柱部材7とが両
者間に共通液室8が形成されるように所定距離離間させ
て固定され、これらの圧電部材6と支柱部材7との上面
に天板9が接着固定されると共に全面には多数のインク
吐出口10を備えたノズル板11が接着固定されて形成
されている。そして、前記圧電部材6には、多数の側壁
12により仕切られた溝13が互いに平行に形成され、
これらの溝13の内面には電極14が形成されて前記共
通液室8に連通するインク室15とされている。前記電
極14は、前記絶縁基板5上にパターン化されて引き出
され、前記支柱部材7の外側部分において、前記インク
室15の一つおきにそれぞれ独立した個別電極端子16
と一つおきの前記インク室15のすべてに共通に接続さ
れた共通電極端子17とがリード配線パターン18とし
て形成されている。これにより、前記個別電極端子16
が接続された前記インク室15は、前記インク吐出口1
0のそれぞれに対応して配設されたインクを吐出すべき
インク室15であり、前記共通電極端子17が接続され
たインク室15は、前記インク吐出口10が配設されて
いないインクを吐出させないダミーインク室19として
機能するものである。また、前記インクジェットプリン
タヘッド3の両側には、前記共通液室8の両側端を閉塞
する側板20が固定され、さらに、前記天板9には、前
記共通液室8に連通するインク供給管21とインク排出
管22とが取り付けられている。
【0012】ついで、前記回路基板4には、駆動IC2
3と回路部品24とコネクタ25とが取り付けられ、こ
れらの駆動IC23と回路部品24とコネクタ25は、
前記回路基板4上でパターン配線されている。そして、
前記個別電極端子16及び共通電極端子17と前記駆動
IC23とは、ワイヤボンデングによりワイヤ26で接
続され、この接続部分はポッテイング樹脂27により覆
われている。
【0013】次に、図3乃至図6に基づいて本実施の形
態の主要構成について説明する。まず、前記圧電部材6
により圧電体アクチュエータ28が形成されるものであ
るが、図3に示すように、前記圧電部材6は互いに分極
方向が逆向きに対向している上部圧電部材29と下部圧
電部材30とを接着して構成されているものである。そ
して、図3においては、インク吐出口10に連通してイ
ンクを吐出すべきインク室15とインクを吐出しないダ
ミーインク室19とが交互に形成されている状態が示さ
れている。
【0014】図4には、インクを吐出すべきインク室1
5の電極14に接続された個別電極端子16とインクを
吐出しないダミーインク室19の電極14に接続された
共通電極端子17とがパターン化して形成されたリード
配線パターン18が示されている。
【0015】図5は、各インク室15内の電極14と前
記個別電極端子16及び共通電極端子17との接続部分
の形状を示しているものである。ここで、インクを吐出
すべきインク室15をPとし、インクを吐出させないダ
ミーインク室19をDとし、以後は、インク室P、ダミ
ーインク室Dと称することとする。
【0016】さらに、図6に基づいてインクジェットプ
リンタヘッド3の駆動回路とその動作とについて説明す
る。図6(a)に示すものは、インク室Pとダミーインク
室Dとの配列であり、インク室Pとダミーインク室Dと
が一つおきに配列されている。次に、図6(b)に示すも
のは、ダミーインク室Dのリード配線を共通電極端子1
7として共通にした時の等価回路である。ここで、駆動
IC23は、信号処理回路31と駆動回路32とを備え
ており、前記信号処理回路31には、データ、シフトク
ロック、ラッチパルス、タイミングパルスが入力され
る。また、前記駆動回路32には、図6(c)に示すよう
に、V1(プラス)、VG、V2(マイナス) の電圧が印
加される。しかして、ダミーインク室Dは、GND電位
に保たれ、インク室Pの電極14にV1(プラス) の電
圧パルスが印加されると、圧電体アクチュエータ28に
分極方向と垂直の電界がかかり、図6(d)に示すように
側壁12が変形してインク室Pの容積が広げられ、イン
クが流入する。次のタイミングでインク室Pの電極14
にV2(マイナス) の電圧パルスを印加すると、インク
室Pが狭められ、インクがインク吐出口10から吐出す
る。このような制御を印字信号に基づいて行なうことに
より、所定の印字記録を行なうことができる。
【0017】ついで、図7乃至図18に基づいてインク
ジェットプリンタヘッド3を作成するプロセスを説明す
る。まず、図7(a)において、圧電体アクチュエータ2
8を構成するための圧電体基板33と絶縁基板5とが示
されている。この圧電体基板33は、図7(b)に示すよ
うに、同一厚さのものを互いに分極方向が対向するよう
にして接着剤により接着固定したものである。例えば、
加工寸法は、幅11mm、厚み0.4mm(2層) 、長さ
100mmであり、厚さ方向の両面は、研磨加工により
平坦化されている。前記絶縁基板5は、例えばガラス基
板が用いられる。好ましくは、圧電体基板33と同等の
熱膨張係数を有する材料がよい。これは、後で行なわれ
る接着工程等で加熱処理を行なうときに熱膨張係数が異
なると、絶縁基板5が反ったり、変形したりするからで
ある。特に、インクジェットプリンタヘッド3のような
寸法精度の高いものが要求されるものには必要な要件で
ある。圧電体基板33の材料となるPZT材は、細かい
組成等で多少の幅があるが、熱膨張係数は、2〜4×1
0~6/℃であり、通常の材料に比べて小さい。これと同
等な材料としては、硬質ガラスがある。また、硬質ガラ
スは加工がし易く、材料価格が安価であり、かつ、透明
であるので、インクの充填状態が観察でき、工程の欠陥
検査や実際の使用時のメンテナンス等にも好適である。
寸法としては、幅50mm、長さ100mm、厚さ1.
1mm に加工されている。
【0018】次に、図8に示すように、圧電体基板33
は、絶縁基板5に接着される。接着剤としては、例え
ば、加熱硬化型のエポキシ樹脂が用いられる、好ましく
は、所定量のフィラーを混合することにより接着剤の熱
膨張係数が低減され、接着時の熱歪み等の発生が低減で
き、精度のよい接着を行なうことができる。この場合、
圧電体基板33となるPZT材が分極されているため、
キューリー点温度以下で処理することは勿論である。
【0019】図9に示すように、絶縁基板5上に接着さ
れた圧電体基板33は、幅方向に所定のピッチ及び幅、
深さで、ダイサー等により溝形成加工される。プリント
ヘッドの印字密度が150dpiの時は、溝ピッチとし
て170μmが選ばれる。溝幅は、80μmで加工され
る。加工深さについては、図9(d)に示すように、圧電
体基板33の切り残りが発生しないように、図9(b)に
示すように、圧電体基板33の厚さ寸法よりもΔdだけ
深く切り込む。この切込み深さΔdは、後述するプロセ
スにおける切削精度に依存するが、通常使用されている
ダイサー等の精度から、20〜30μm程度が好適であ
る。この状態は、図9(c)に立体的に示されている。
【0020】図10乃至図14は、リード配線パターン
18を形成するプロセスを示すものである。まず、図1
0に示すように、圧電体基板33が接着固定された絶縁
基板5の上面全体に電極層34が形成される。この電極
層34を形成する方法は種々のものがある。
【0021】まず、第1の方法としては、Niの無電解
メッキにより厚さ2μmの電極層34が形成される。N
iのメッキ層は、密着性が比較的弱いため、絶縁基板5
がガラス面の時、予め、ガラス面をフッ酸で粗すか、機
械的にサンドブラストかホーニング処理を施すと密着性
が向上するため、このような処理をした方がよい。その
後、電極端子部の外部回路との接続にワイヤボンデング
を用いる時には、その上層にアルミニュウムをスパッタ
リング等により、例えば、0.8μm の厚さに形成す
る。あるいは、電極パターン形成後、金メッキ等により
端子部を処理してもよい。
【0022】第2の方法としては、アルミニュウム層を
スパッタリングにより形成することである。この時の問
題点としては、溝13部分の深さが深いとき、底部への
成膜が困難になり、溝部以外の部位をかなり厚く成膜す
る必要がある。例えば、溝幅が80μmで深さが400
μmの時、溝13部分以外の部位に4μm成膜したと
き、溝13部分の底部は、0.3〜0.5μm程度しか成
膜できない。しかしながら、実用上は、電気的に導通す
れば機能するので、この状態でも特に差し支えはない。
【0023】次に、図11に示すように、リード配線パ
ターン18を形成するためにフォトエッチングプロセス
が採用される。通常、半導体プロセス等では、PEP
(フォト・エングレービグ・プロセス)と称されるもの
で、所謂、写真食刻法である。まず、フォトレジスト剤
をパターン形成面に塗布する。通常の平坦な絶縁基板5
では、スピンコート法やロールコート法等で塗布が行な
われるが、本実施の形態のように、溝13を有し、ま
た、凹凸の絶縁基板5では、そのような方法は実施でき
ない。そこで、図12(b)に示すように、容器35内の
フォトレジスト剤36に絶縁基板5のパターン形成面を
下向きにしてデップ引き上げ法を用いて塗布する。フォ
トレジスト剤36の粘度と引き上げ速度とにより塗布厚
さが決まるが、例えば、粘度が30cpで、引き上げ速
度が1cm/分の時、約1.5 〜2μmのレジスト層3
7が形成される。この場合、溝13部分は、フォトレジ
スト剤36の表面張力により、図11(b)に示すように
内部に溜ってしまうが、本実施の形態の場合には、溝1
3部分の電極層34を除去しないので、ポジ型のフォト
レジスト剤36を用いれば全く問題はない。その後、公
知の技術を用いてプリ・ベーキングを行ない、レジスト
層37を硬化させる。
【0024】その後、図12(a)に示すように、所定の
パターンが形成された露光マスク38を用いてレジスト
層37を感光させる。この場合、パターン形成面のう
ち、絶縁基板5の上面と圧電体基板33の上面とでは、
0.4mm の段差が存するが、例えば、大日本スクリー
ン製 型式MAP1200を用いて露光したところ、パ
ターン解像度が+/−10μm程度の解像度を有する結
果が得られたので、パターン幅100μm程度では問題
はなかった。また、特に、露光光源として平行光を有す
る装置を用いれば、一層容易に実施することができる。
このような露光を行なった後に、所定のエッチング液に
より電極層34をエッチングし、所定のリード配線パタ
ーン18を形成後、レジスト層37を除去し、フォトエ
ッチング工程が完了し、図13(a)に示す状態のものが
得られる。この時、図13(b)に示すように、圧電体基
板33の端部の側壁には、露光光が十分に照射されない
ため、所望の露光ができず、レジスト層37を除去でき
ない問題があるが、この対策については、後述する。
【0025】このようにしてリード配線パターン18が
形成された後、図14に示すように、圧電体基板33と
所定寸法離間させて支柱部材7が接着固定される。この
支柱部材7の材料としては、絶縁基板5と同様な熱膨張
係数を持っているものが望ましく、硬質ガラスが好適で
ある。
【0026】次に、図15に示すように、支柱部材7と
圧電体基板33との上面が同一平面になるように修正す
る。
【0027】さらに、前述のように、圧電体基板33の
端部の側壁に形成された電極層34を完全に除去するた
めに、図16に示すように、ダイサー等により圧電体基
板33の一部を切削除去する。この時、リード配線パタ
ーン18の電極層34を損傷しないように加工する。
【0028】このように加工してから、図17に示すよ
うに、天板9を接着し、その後に、圧電体基板33の中
央を切断して1枚の絶縁基板5から2個のインクジェッ
トプリンタヘッド3用部材を形成することができる。こ
れに図18に示すようなノズル板11を接着固定すれ
ば、インクジェットプリンタヘッド3が完成する。
【0029】しかして、電気的接続は、図1及び図2で
説明したように、個別電極端子16と駆動IC23との
間、及び、共通電極端子17と回路基板4との間は、ボ
ンデングワイヤによりワイヤ26でそれぞれ接続されて
いる。特に、共通電極端子17は回路基板4側の縁部に
沿って連続しており、この共通電極端子17の内側にそ
れぞれ個別に独立して設けられた個別電極端子16と駆
動IC23との間の接続は、ワイヤ26により共通電極
端子17をまたいで接続されている。従って、ダミーイ
ンク室Dについては、一括して接続可能であり、その接
続箇所はきわめて少ない。このようなワイヤボンデング
法による配線は、ワイヤ26が30μmΦ程度の金線で
あり、ボンデング部位は、約70から80μφのボール
状で接続パットの金属膜と超音波振動の摩擦熱で溶融接
続がなされる。この場合、従来のインクジェットプリン
タヘッド3の接続端子部位まで圧電体セラミックスで形
成されている場合には、圧電体セラミックスが10μm
程度の結晶粒子による非常に脆い材質からできているた
め、結晶粒の破壊等で接続部位が非常に不安定になり、
ワイヤボンデングによる接続方法は不適当である。本実
施の形態においては、例えば硬質ガラス等による絶縁基
板5の上での接続になるため、公知のLEDヘッドやサ
ーマルヘッド等に利用されているワイヤボンデング法の
適用が可能になったものである。
【0030】なお、図19に示すものは、回路基板4側
に駆動IC23を配設したものである。これにより、イ
ンクジェットプリンタヘッド3側の構造が簡易化され、
その製造が容易になるものである。
【0031】つぎに、本発明の第二の実施の形態を図2
0及び図21に基づいて説明する。本実施の形態におい
ては、予め駆動IC23が実装されたTBAフィルム
(TapeAutomated Bonding)39が準備され、その一方
は、リード配線パターン18の個別電極端子16と接続
端子として作用する異方性導線フィルム40を介して接
続され、他方は半田41で回路基板4に接続されてい
る。このような接続方法において、ガラス基板等の強固
な絶縁基板5上に接続部位が形成されているため、異方
性導電フィルム40を加圧しながら熱圧着する際にも接
続部の面が破壊されることがなく、信頼性の高い接続が
できる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、絶縁基板上に圧
電部材による側壁で仕切られるとともに前記側壁の内面
に電極が形成された多数のインク室を並設し、これらの
インク室をインクを吐出すべきインク室とインクを吐出
させないダミーインク室とを交互に配設し、前記インク
室の電極に電圧を印加することにより前記側壁を変形さ
せてインクを吐出させるようにしたインクジェットプリ
ンタヘッドにおいて、前記ダミーインク室から前記絶縁
基板上に引き出されたリード配線パターンを共通に接続
して共通電極端子を形成し、インクを吐出すべき前記イ
ンク室のそれぞれから前記絶縁基板上に引き出した個別
電極端子を前記共通電極端子の内側に配設し、前記共通
電極端子の外側に駆動ICを設け、この駆動ICと前記
個別電極端子とをワイヤボンデングにより接続したの
で、メッキやスパッタリング等の手段によりリード配線
パターンとして形成される共通電極端子及び個別電極端
子は、絶縁基板上に引き出されているため、ワイヤボン
デングによる駆動ICとの接続が確実に行なわれ、特
に、共通電極に関しては、きわめて少ない接続箇所で駆
動ICへの接続を行なうことができ、信頼性の高い接続
を行なうことができると云う効果を有する。
【0033】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、駆動ICが絶縁基板上に配設されているの
で、きわめて量産性の高い状態を得ることができる。
【0034】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、駆動ICが絶縁基板とは別の外部基板上に
配設されているので、インクジェットプリンタヘッドの
全体的な構造を必要に応じて任意に設定することができ
る。
【0035】請求項4記載の発明は、絶縁基板上に圧電
部材による側壁で仕切られるとともに前記側壁の内面に
電極が形成された多数のインク室を並設し、これらのイ
ンク室をインクを吐出すべきインク室とインクを吐出さ
せないダミーインク室とを交互に配設し、前記インク室
の電極に電圧を印加することにより前記側壁を変形させ
てインクを吐出させるようにしたインクジェットプリン
タヘッドにおいて、前記ダミーインク室から前記絶縁基
板上に引き出されたリード配線パターンを共通に接続し
て共通電極端子を形成し、インクを吐出すべき前記イン
ク室のそれぞれから前記絶縁基板上に引き出した個別電
極端子を前記共通電極端子の内側に配設し、前記個別電
極端子に駆動ICが実装されたTABフィルムの接続端
子を接続したので、メッキやスパッタリング等の手段に
よりリード配線パターンとして形成される共通電極端子
及び個別電極端子は、絶縁基板上に引き出されているた
め、TABフィルムによる駆動ICとの接続が確実に行
なわれ、特に、共通電極に関しては、きわめて少ない接
続箇所で駆動ICへの接続を行なうことができ、信頼性
の高い接続を行なうことができると云う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す一部を切り欠
いた斜視図である。
【図2】その縦断側面図である。
【図3】インク室Pとダミーインク室Dとの配列状態を
示す縦断正面図である。
【図4】その水平断平面図である。
【図5】一部の斜視図である。
【図6】電気的接続及び動作を示すもので、(a)はイン
ク室Pとダミーインク室Dとの配列状態を示す縦断正面
図、(b)は駆動IC部分の等価回路、(c)は駆動回路に
印加するパルスを示す波形図、(d)はインク室の変形状
態を示す縦断正面図である。
【図7】絶縁基板と圧電体基板とを示すもので、(a)は
分解斜視図、(b)は圧電体基板の一部の正面図である。
【図8】絶縁基板に圧電体基板を接着固定した状態の斜
視図である。
【図9】圧電体基板を加工して溝を形成した状態を示す
もので、(a)は斜視図、(b)は一部の縦断側面図、(c)
は一部の斜視図、(d)は切り残りがあった場合の縦断正
面図である。
【図10】電極層を形成した状態を示すもので、(a)は
縦断側面図、(b)は縦断正面図である。
【図11】レジスト層を形成した状態を示すもので、
(a)は縦断側面図、(b)は縦断正面図である。
【図12】露光マスクを用いて露光している状態を示す
もので、(a)は露光時の縦断側面図、(b)はフォトレジ
スト剤からデップ引き上げを行なっている状態を示す縦
断側面図である。
【図13】リード配線パターンを形成した状態を示すも
ので、(a)はその斜視図、(b)は一部の縦断側面図であ
る。
【図14】絶縁基板に支柱部材を接着固定した状態の側
面図である。
【図15】上面を修正加工した状態の側面図である。
【図16】圧電体基板の端面を機械加工すべき状態を示
すもので、(a)は側面図、(b)は一部の縦断側面図であ
る。
【図17】天板接着後に二分割した状態を示す側面図で
ある。
【図18】インクジェットプリンタヘッドの縦断側面図
である。
【図19】本実施の形態の変形例を示すもので、(a)は
一部の斜視図、(b)はその縦断側面図である。
【図20】第二の実施の形態を示す一部の縦断側面図で
ある。
【図21】その水平断平面図である。
【符号の説明】
4 外部基板 5 絶縁基板 6 圧電部材 12 側壁 14 電極 15 インク室 16 個別電極端子 17 共通電極端子 18 リード配線パターン 19 ダミーインク室 23 駆動IC 39 TABフィルム 40 接続端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に圧電部材による側壁で仕切
    られるとともに前記側壁の内面に電極が形成された多数
    のインク室を並設し、これらのインク室をインクを吐出
    すべきインク室とインクを吐出させないダミーインク室
    とを交互に配設し、前記インク室の電極に電圧を印加す
    ることにより前記側壁を変形させてインクを吐出させる
    ようにしたインクジェットプリンタヘッドにおいて、前
    記ダミーインク室から前記絶縁基板上に引き出されたリ
    ード配線パターンを共通に接続して共通電極端子を形成
    し、インクを吐出すべき前記インク室のそれぞれから前
    記絶縁基板上に引き出した個別電極端子を前記共通電極
    端子の内側に配設し、前記共通電極端子の外側に駆動I
    Cを設け、この駆動ICと前記個別電極端子とをワイヤ
    ボンデングにより接続したことを特徴とするインクジェ
    ットプリンタヘッド。
  2. 【請求項2】 駆動ICが絶縁基板上に配設されている
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリン
    タヘッド。
  3. 【請求項3】 駆動ICが絶縁基板とは別の外部基板上
    に配設されていることを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェットプリンタヘッド。
  4. 【請求項4】 絶縁基板上に圧電部材による側壁で仕切
    られるとともに前記側壁の内面に電極が形成された多数
    のインク室を並設し、これらのインク室をインクを吐出
    すべきインク室とインクを吐出させないダミーインク室
    とを交互に配設し、前記インク室の電極に電圧を印加す
    ることにより前記側壁を変形させてインクを吐出させる
    ようにしたインクジェットプリンタヘッドにおいて、前
    記ダミーインク室から前記絶縁基板上に引き出されたリ
    ード配線パターンを共通に接続して共通電極端子を形成
    し、インクを吐出すべき前記インク室のそれぞれから前
    記絶縁基板上に引き出した個別電極端子を前記共通電極
    端子の内側に配設し、前記個別電極端子に駆動ICが実
    装されたTABフィルムの接続端子を接続したことを特
    徴とするインクジェットプリンタヘッド。
JP13324197A 1997-05-23 1997-05-23 インクジェットプリンタヘッド Pending JPH10315460A (ja)

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