JP5380395B2 - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、インクジェットヘッド及びその製造方法に関する。
インクジェットヘッドのノズルプレートは、インクを吐出するノズル穴を有している。このようなノズルプレートは、ノズル穴の周辺に余分なインクが残らないように、撥インク性に保たれることが望ましい。これにより、ノズル穴に異物がなくなり、正常なメニスカスをキープして正常なインクの吐出を可能としている。但し、メンテナンス時にブレード等を用いてノズルプレートをワイプした際に、インク滴の拭き残りが生じ、残ったインクが媒体に落下する可能性がある。このため、より高品位な印刷を可能とするインクジェットヘッドが要求されている。
そこで、アルカリ性溶液浸漬によるエッチングで親水処理を施したポリイミドフィルムの一方の面にレジスト層をラミネートし、ノズル及びその外周に相当する領域のレジスト層を除去し、全面に撥水膜を塗布した後に焼成し、レジスト層を除去することでレジスト層上に焼成された撥水膜も同時に剥離し、ノズルの外周のみに撥水膜を残す技術が提案されている。
しかしながら、このような手法では、エッチングや、レジスト層を用いた撥水膜のパターニングが必要となるため、製造工程数が比較的多くなる。このため、製造工程数を削減し、製造コストの低下及び製造時間の短縮が要求されている。
特開2007−190756号公報
本実施形態の目的は、高品位の印刷が可能であり、且つ、製造コストの低下及び製造時間の短縮が可能なインクジェットヘッド及びその製造方法を提供することにある。
本実施形態によれば、
絶縁基板と、前記絶縁基板の上面に配置された枠体と、前記絶縁基板の上面において前記枠体で囲まれた内側にインク圧力室を形成する圧電部材と、前記インク圧力室に対向するノズル穴を有するノズルプレートと、前記ノズルプレートの少なくとも上面にコーティングされ、前記ノズル穴を囲む領域を含む撥インク性の第1領域と、前記第1領域よりもインクの接触角が小さい親インク性の第2領域と、含む被膜と、を具備することを特徴とするインクジェットヘッドが提供される。
本実施形態によれば、
絶縁基板と、前記絶縁基板の上面に配置された枠体と、前記絶縁基板の上面において前記枠体で囲まれた内側にインク圧力室を形成する圧電部材と、前記インク圧力室に対向するノズル穴を有するノズルプレートと、を具備するインクジェットヘッドの製造方法であって、前記ノズルプレートの少なくとも上面に撥インク性の被膜をコーティングし、前記被膜の一部を基材で押さえ、前記被膜を形成する材料のガラス転移点以上の温度で前記ノズルプレート及び前記被膜を加熱し、前記基材を剥離し、前記基材で押さえなかった領域に撥インク性の第1領域を形成するとともに、前記基材で押さえた領域に前記第1領域よりもインクの接触角が小さい親インク性の第2領域を形成することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法が提供される。
図1は、本実施形態におけるインクジェットヘッドの構成を概略的に示す分解斜視図である。 図2は、図1に示したインクジェットヘッドを第2方向に沿って切断した構造を概略的に示す断面図である。 図3は、図2に示したインクジェットヘッドを構成するノズルプレートに被膜がコーティングされた状態を概略的に示す上面図である。 図4は、本実施形態におけるインクジェットヘッドにおいてノズル穴からインクが吐出される過程を説明するための図である。 図5は、本実施形態におけるインクジェットヘッドのメンテナンス時あるいは待機時の動作を説明するための図である。 図6は、本実施形態におけるインクジェットヘッドの製造方法を説明するための図である。 図7は、本実施形態におけるインクジェットヘッドの他の製造方法説明するためのフローチャートである。 図8は、本実施形態におけるインクジェットヘッドの他の製造方法説明するためのフローチャートである。 図9は、本実施形態におけるインクジェットヘッドの他の製造方法説明するためのフローチャートである。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態におけるインクジェットヘッド1の構成を概略的に示す分解斜視図である。
このインクジェットヘッド1は、主要部10、ノズルプレート20、マスクプレート30、及び、ホルダ40を備えている。主要部10は、絶縁基板11、枠体12、圧電部材13などを備えて構成されている。
絶縁基板11は、例えば、アルミナなどのセラミックス製であり、第1方向Xに沿って延出した四角形の板状に形成されている。この絶縁基板11は、ノズルプレート20と対向する側に上面11Aを有するとともに、ホルダ40と対向する側に下面11Bを有している。このような絶縁基板11は、インク供給口11in及びインク排出口11outを有している。これらのインク供給口11in及びインク排出口11outは、上面11Aから下面11Bまで貫通している。
枠体12は、例えば、金属製であり、矩形枠状に形成されている。この枠体12は、絶縁基板11の上面11Aに配置されている。圧電部材13は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)製であり、絶縁基板11の上面11Aにおいて枠体12で囲まれた内側に配置されている。各圧電部材13は、第1方向Xに概ね直交する第2方向Yに沿って延出している。これらの圧電部材13は、第1方向Xに沿って並んでいる。第1方向Xに沿って並んだ一対の圧電部材13の間には、第2方向Yに沿って延出したインク圧力室14がスリット状に形成される。
図示した例では、圧電部材13は、第1方向Xに沿って2列に配置されている。複数のインク供給口11inは、絶縁基板11の略中央部、つまり、2列の圧電部材13の間において第1方向Xに沿って並んでいる。複数のインク排出口11outは、絶縁基板11の周辺部、つまり、圧電部材13と枠体12との間において第1方向Xに沿って並んでいる。このような構成により、インク供給口11inのそれぞれからインク圧力室14に向けてインクが供給され、インク圧力室14を通過したインクがインク排出口11outのそれぞれから排出される。
ノズルプレート20は、例えば、ポリイミド製であり、第1方向Xに沿って延出した四角形の板状に形成されている。このノズルプレート20は、第1方向X及び第2方向Yに直交する第3方向Zに沿って主要部10の上方に配置されている。このノズルプレート20は、マスクプレート30と対向する側に上面20Aを有するとともに、主要部10と対向する側に下面20Bを有している。このノズルプレート20の下面20Bと、枠体12及び圧電部材13とは、図示しない接着剤により接着されている。
このようなノズルプレート20は、ノズル穴21を有している。各ノズル穴21は、インク圧力室14に対向して形成されている。図示した例では、互いに隣接するノズル穴21は、第1方向Xに沿った同一直線上に形成されていない。ここでは、3個のノズル穴21A、21B、21Cが徐々に第2方向Yにずれて形成され、2個おきに並んだノズル穴21が第1方向Xに沿った同一直線上に形成されている。
マスクプレート30は、例えば、金属製であり、ノズルプレート20を囲む枠状に形成されている。このマスクプレート30は、第3方向Zに沿って主要部10の上方に配置されている。このマスクプレート30は、ノズルプレート20の外径と略同等の四角形状の開口部30Aを有している。このマスクプレート30と、枠体12とは、図示しない接着剤により接着されている。
ホルダ40は、第3方向Zに沿って主要部10の下方に配置されている。このホルダ40は、インク供給口11inに向けてインクを導入するためのインク導入路41、及び、インク排出口11outから排出されたインクを回収するインク回収路42を有している。インク導入路41には、図示しないインクタンクからインクを導入するための導入用パイプP1が接続されている。インク回収路42には、インクをインクタンクに回収するための回収用パイプP2が接続されている。このホルダ40は、主要部10と対向する側に上面40Aを有している。このホルダ40の上面40Aと、絶縁基板11の下面11Bとは、図示しない接着剤により接着されている。
図2は、図1に示したインクジェットヘッド1を第2方向Yに沿って切断した構造を概略的に示す断面図である。
ホルダ40の上面40Aには、絶縁基板11の下面11Bが接着されている。絶縁基板11の上面11Aには、枠体12が配置されている。枠体12の内側には、圧電部材13が配置されている。圧電部材13は、Y−Z平面内に台形状の断面を有している。枠体12の外側には、詳述しないが圧電部材13を駆動する電極に電気的に接続された端子Tが配置されている。端子Tには、図示しない異方性導電膜を介して配線基板15が実装されている。この配線基板15は、ホルダ40の側に引き出され、図示しないプリント回路基板などに電気的に接続されている。
枠体12は、Y−Z平面内に階段状の断面を有している。すなわち、枠体12は、その内側にノズルプレート20を受ける第1ステップ12Aと、その外側にマスクプレート30を受ける第2ステップ12Bとを有している。第1ステップ12Aの高さH1は、第2ステップ12Bの高さH2より高い。
ノズルプレート20は、その下面20Bが枠体12の第1ステップ12Aに接着されるとともに圧電部材13にも接着されている。ノズルプレート20の上面20Aには、被膜50がコーティングされている。この被膜50は、元来、撥インク性を呈する材料によって形成され、例えば、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂によって形成されている。
この被膜50は、撥インク性の第1領域51と、第1領域51よりもインクの接触角が小さい親インク性の第2領域52と、を含んでいる。第1領域51は、圧電部材13の直上付近を含むノズルプレート20の中央部をコーティングする領域に形成されている。第2領域52は、枠体12の直上付近を含むノズルプレート20の周縁部をコーティングする領域に形成されている。
第1領域51を形成する材料は、フッ素樹脂の分子構造を有している。第2領域52を形成する材料は、第1領域51を形成する材料が変質したものである。このような第1領域51と第2領域52とにおいて接触角計にて水のコンタクトアングル(接触角)を計測すると、第1領域51に比べて第2領域52はコンタクトアングルが小さい。すなわち、第1領域51に対して、第2領域52は材料が変質したことがわかる。
このような第1領域51及び第2領域52を含む被膜50は、ノズルプレート20にコーティングされたフッ素樹脂をガラス転移点以上の温度で加熱されることによって形成される。詳細には後述するが、第1領域51は加熱によって崩れた分子構造がその後の冷却によって元の分子構造に戻ったことにより撥インク性を呈し、第2領域52は加熱によって崩れた分子構造がその後の冷却によっても元の分子構造に戻らなかったことにより撥インク性が崩れ親インク性を呈するものである。
マスクプレート30は、枠体12の第2ステップ12Bに接着されている。マスクプレート30の開口部30Aには、被膜50がコーティングされた状態のノズルプレート20が配置されている。また、このマスクプレート30は、端子Tから引き出された配線基板15を保持している。
ホルダ40と絶縁基板11とを接着する接着剤、ノズルプレート20と枠体12及び圧電部材13とを接着する接着剤、及び、マスクプレート30と枠体12とを接着する接着剤の少なくとも1つとして、例えば、被膜50を形成する材料のガラス転移点以下の温度で硬化するエポキシ樹脂などの熱硬化型樹脂が適用可能である。
図3は、図2に示したインクジェットヘッド1を構成するノズルプレート20に被膜50がコーティングされた状態を概略的に示す上面図である。
ノズルプレート20には、ノズル穴21が形成されている。このノズル穴21は、図中に破線で示したように、一対の圧電部材13の間に形成されたインク圧力室14の直上に形成されている。
ノズルプレート20にコーティングされた被膜50は、ノズル穴21を囲む領域を含む第1領域51と、この第1領域51の外側の第2領域52と、を含んでいる。なお、図示した例では、第2領域52は、ノズルプレート20の周縁部に沿った矩形枠状に形成されたが、他の形状であっても良い。
図4は、本実施形態におけるインクジェットヘッド1においてノズル穴21からインクが吐出される過程を説明するための図である。
図中に(a)で示したように、ノズルプレート20の上面20Aは、被膜50によってコーティングされている。この被膜50のうち、ノズル穴21を囲む第1領域51は撥インク性である。このため、ノズル穴21の周囲にはインクIの余分な液滴が付着せず、正常なメニスカスをキープすることができる。
そして、図中に(b)で示したように、インクIの吐出動作が開始されると、インクIがノズル穴21から押し出される。これにより、インク滴I’がノズルプレート20から離れる方向に延びる。そして、ノズル穴21のインクIと、インク滴I’とを切り離すための引き込み動作が開始されると、ノズル穴21のインクIが引き込まれる一方で、インク滴I’はノズルプレート20からさらに離れる方向に延びる。
そして、図中に(c)で示したように、インクIの引き込み動作により、ノズル穴21のインクIとインク滴I’とが切り離され、ノズル穴21のインクIは正常なメニスカスに復帰する一方で、インク滴I’は媒体に向かって飛翔する。
図5は、本実施形態におけるインクジェットヘッド1のメンテナンス時あるいは待機時の動作を説明するための図である。なお、この図5においては、説明に必要な構成のみを簡略化して図示している。
メンテナンス時あるいは待機時には、ノズルプレート20上の被膜50がブレード60によってワイプされる。このとき、ノズル穴21の周囲は撥インク性の第1領域51であり、第1領域51の周囲は親インク性の第2領域52であるため、第1領域51がワイプされた際にインクは第2領域52に掃き出される。第2領域52では、第1領域51と比較してインクに対する表面張力が低いため、印字の際に生じる振動等でインクが媒体に落下する可能性が極めて低くなり、より高品位な印刷が可能となる。
次に、本実施形態におけるインクジェットヘッドの製造方法について図6を参照しながら説明する。
まず、図中に(a)で示したように、ノズルプレート20の少なくとも上面20Aに撥インク性の被膜50をコーティングする。ここでは、被膜50は、フッ素樹脂によって形成した。
続いて、図中に(b)で示したように、被膜50の表面50Aのうち、親インク性の第2領域52を形成すべき領域を基材70で押さえる。このとき、第1領域51を形成すべき領域は、基材70から露出している。ここでは、基材70は、ポリイミドフィルムに粘着剤がコーティングされた粘着テープを使用した。なお、基材70としては、被膜50を形成する材料のガラス転移点温度以上の温度に対して耐熱性を有するものであれば、他のテープ類を使用しても良い。
そして、被膜50を形成する材料、ここではフッ素樹脂のガラス転移点以上の温度でノズルプレート20及び被膜50を加熱する。基材70で押さえられなかった領域では、ガラス転移点以上の温度で加熱した場合、フッ素樹脂の分子構造が一時的に崩れるが、ガラス転移点より温度が下がった時点で元のフッ素樹脂の分子構造に戻る。一方、基材70で押さえられた領域では、ガラス転移点以上の温度で加熱した場合にフッ素樹脂の分子構造が崩れるが、基材70によって被膜50の表面50Aが固定されているため、ガラス転移点より温度が下がった場合でも元のフッ素樹脂の分子構造に戻らない。
続いて、図中の(c)で示したように、基材70を剥離すると、基材70で押さえられなかった領域には、撥インク性の第1領域51が形成される。一方、基材70で押さえられた領域は、撥インク性が崩れ、親インク性の第2領域52となる。
上述したように、エッチングやレジスト層を用いたパターニングを行うことなく、簡易な手法により、ノズルプレート20の表面に撥インク性の第1領域51及び親インク性の第2領域52を形成することができる。このため、製造工程数の削減が可能となり、製造コストの低下及び製造時間の短縮が可能となる。
上述したノズルプレート20及び被膜50を加熱する工程は、インクジェットヘッド1を構成する部材同士を接着するためのいずれかの接着剤(熱硬化型樹脂)を硬化する加熱工程と同一であっても良い。これにより、さらに製造工程数の削減が可能となる。この具体例について、以下に説明する。
図7に示した例では、まず、絶縁基板11の上に枠体12及び圧電部材13などを配置した主要部10を用意するとともに、被膜50がコーティングされたノズルプレート20を用意する(ST11)。そして、主要部10の枠体12及び圧電部材13とノズルプレート20の下面20Bとを接着する(ST12)。このとき、ノズルプレート20には、ノズル穴21が形成されている。
そして、被膜50の一部の表面50Aに基材70を貼付する(ST13)。そして、絶縁基板11の下面11Bとホルダ40の上面40Aとを熱硬化型樹脂により接着する(ST14)。このとき、被膜50を形成する材料のガラス転移点以上の温度で加熱することにより、被膜50に第1領域51及び第2領域52を形成するとともに、熱硬化型樹脂を硬化させる。そして、基材70を剥離する(ST15)。
図8に示した例では、まず、絶縁基板11の上に枠体12及び圧電部材13などを配置した主要部10を用意するとともに、被膜50がコーティングされたノズルプレート20を用意する(ST21)。そして、主要部10の枠体12及び圧電部材13とノズルプレート20の下面20Bとを接着する(ST22)。このとき、ノズルプレート20には、ノズル穴21が形成されている。
そして、被膜50の一部の表面50Aに基材70を貼付する(ST23)。そして、主要部10の枠体12とマスクプレート30とを熱硬化型樹脂により接着する(ST24)。このとき、被膜50を形成する材料のガラス転移点以上の温度で加熱することにより、被膜50に第1領域51及び第2領域52を形成するとともに、熱硬化型樹脂を硬化させる。そして、基材70を剥離する(ST25)。
図9に示した例では、まず、絶縁基板11の上に枠体12及び圧電部材13などを配置した主要部10を用意するとともに、被膜50がコーティングされたノズルプレート20を用意する(ST31)。そして、被膜50の一部の表面50Aに基材70を貼付する(ST32)。
そして、主要部10の枠体12及び圧電部材13とノズルプレート20の下面20Bとを熱硬化型樹脂により接着する(ST33)。このとき、被膜50を形成する材料のガラス転移点以上の温度で加熱することにより、被膜50に第1領域51及び第2領域52を形成するとともに、熱硬化型樹脂を硬化させる。そして、基材70を剥離する(ST34)。
図7乃至図9に示した例のように、インクジェットヘッド1を構成する部材同士を接着するいずれかの接着工程と、被膜50に第1領域51及び第2領域52を形成する工程とが共通の加熱工程で実施されるため、製造工程数の削減が可能となり、さらなる製造コストの低下及び製造時間の短縮が可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、高品位の印刷が可能であり、且つ、製造コストの低下及び製造時間の短縮が可能なインクジェットヘッド及びその製造方法を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…インクジェットヘッド
10…主要部
11…絶縁基板 12…枠体 13…圧電部材 14…インク圧力室
20…ノズルプレート 21(A、B、C)…ノズル穴
30…マスクプレート
40…ホルダ 41…インク導入路 42…インク回収路
50…被膜 51…第1領域 52…第2領域
60…ブレード
70…基材

Claims (12)

  1. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板の上面に配置された枠体と、
    前記絶縁基板の上面において前記枠体で囲まれた内側にインク圧力室を形成する圧電部材と、
    前記インク圧力室に対向するノズル穴を有するノズルプレートと、
    前記ノズルプレートの少なくとも上面にコーティングされ、前記ノズル穴を囲む領域を含む撥インク性の第1領域と、前記第1領域よりもインクの接触角が小さい親インク性の第2領域と、含む被膜と、
    を具備し、
    前記ノズルプレートの下面と前記枠体及び前記圧電部材とは、前記被膜を形成する材料のガラス転移点以下の温度で硬化する熱硬化型樹脂によって接着されたことを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記絶縁基板は、前記枠体で囲まれた内側に、前記インク圧力室にインクを供給するインク供給口、及び、前記インク圧力室を通過したインクを排出するインク排出口を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. さらに、前記インク供給口に向けてインクを導入するためのインク導入路、及び、前記インク排出口から排出されたインクを回収するインク回収路を有するホルダを備え、
    前記絶縁基板の下面と前記ホルダの上面とは、前記被膜を形成する材料のガラス転移点以下の温度で硬化する熱硬化型樹脂によって接着されたことを特徴とする請求項に記載のインクジェットヘッド。
  4. さらに、前記ノズルプレートを囲む枠状のマスクプレートを備え、
    前記マスクプレートと前記枠体とは、前記被膜を形成する材料のガラス転移点以下の温度で硬化する熱硬化型樹脂によって接着されたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  5. 絶縁基板と、前記絶縁基板の上面に配置された枠体と、前記絶縁基板の上面において前記枠体で囲まれた内側にインク圧力室を形成する圧電部材と、前記インク圧力室に対向するノズル穴を有するノズルプレートと、を具備するインクジェットヘッドの製造方法であって、
    前記ノズルプレートの少なくとも上面に撥インク性の被膜をコーティングし、
    前記被膜の一部を基材で押さえ、
    前記被膜を形成する材料のガラス転移点以上の温度で前記ノズルプレート及び前記被膜を加熱し、
    前記基材を剥離し、
    前記基材で押さえなかった領域に撥インク性の第1領域を形成するとともに、前記基材で押さえた領域に前記第1領域よりもインクの接触角が小さい親インク性の第2領域を形成することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  6. 前記ノズルプレートには、前記インク圧力室に対向するノズル穴が形成され、
    前記第1領域は、前記ノズル穴を囲む領域を含むことを特徴とする請求項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  7. 前記第2領域は、前記ノズルプレートの上面における周縁部をコーティングする領域に形成されたことを特徴とする請求項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  8. 前記被膜は、フッ素樹脂によって形成されたことを特徴とする請求項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  9. 前記第1領域を形成する材料は前記フッ素樹脂であり、前記第2領域を形成する材料は前記フッ素樹脂が変質したものであることを特徴とする請求項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  10. 前記ノズルプレート及び前記被膜を加熱する工程は、前記ノズルプレートの下面と前記枠体及び前記圧電部材とを接着する熱硬化型樹脂を硬化する加熱工程と同一であることを特徴とする請求項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  11. 前記ノズルプレート及び前記被膜を加熱する工程は、インク導入路及びインク回収路を有するホルダの上面と前記絶縁基板の下面とを接着する熱硬化型樹脂を硬化する加熱工程と同一であることを特徴とする請求項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  12. 前記ノズルプレート及び前記被膜を加熱する工程は、前記ノズルプレートを囲む枠状のマスクプレートと前記枠体とを接着する熱硬化型樹脂を硬化する加熱工程と同一であることを特徴とする請求項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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