JP2002165140A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2002165140A
JP2002165140A JP2000358148A JP2000358148A JP2002165140A JP 2002165140 A JP2002165140 A JP 2002165140A JP 2000358148 A JP2000358148 A JP 2000358148A JP 2000358148 A JP2000358148 A JP 2000358148A JP 2002165140 A JP2002165140 A JP 2002165140A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】OB領域に欠陥画素が存在してもそれによる影
響無しに適切なクランプ処理を行なえるようにし、OB
画素欠陥に起因する画質劣化の発生を防止する。 【解決手段】OB領域に関する画素欠陥情報がEEPR
OM118に記憶されている。画素欠陥情報は、OBク
ランプを行なうに際し、CCD105からの画素信号か
ら暗電流成分を除去するための基準レベルを正確に求め
るために用いられる。OBクランプ回路107は、シス
テムコントローラ112の制御の下、画素欠陥情報に基
づいて、HOB領域の出力から当該OB領域に関する欠
陥画素の出力を除去した状態で基準レベルを算出し、そ
の基準レベルを用いてOBクランプ行なう。したがっ
て、OB領域に欠陥画素が存在してもそれによる影響無
しに適切なクランプ処理を行なうことができるので、O
B画素欠陥に起因する画質劣化の発生を防止することが
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCCD等の固体撮像
素子用いて被写体像の撮像を行なう撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD等の固体撮像素子を用いた撮像装
置においては、温度などの条件変動に伴って大きく変動
する暗電流のDC分を取り除くためのオプティカルブラ
ック(光学的黒:OB)クランプ回路が用いられてい
る。このOBクランプ回路は旧くは全アナログ回路であ
ったが、近年の回路ディジタル化に伴いディジタル回路
が採用され、特に特開平9−083836号公報にはA
/Dコンバータ前段のアナログ部にA/Dのディジタル
出力からフィードバックしたDCバイアスを重畳すると
いうディジタル検出アナログフィードバック型のOBク
ランプの技術が記載されている。この方式を用いればA
/Dレンジを充分に取ることができ、またA/Dコンバ
ータの分解能以下の小数点精度での処理が可能となる。
【0003】このようなディジタル化されたOBクラン
プのクランプ基準としては原理的には垂直(V)OBを
用いても、水平(H)OBを用いても良いが、スミアの
混入による悪影響を避けるという意味から、回路設計上
の要請が大きかったアナログ回路時代と同様にHOBを
用いることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】OBクランプ回路の方
式を問わず、OB領域からは正常な画素出力が出力され
ていることが前提であり、OB領域にいわゆる画素欠陥
が存在した場合はクランプ情報の中に本来のOB画素情
報以外の情報が混入してしまうため、クランプが誤動作
してしまい画質不良を生じてしまう。特にHOBクラン
プを採用している場合には、当該ラインだけがその上下
のラインとは異なった誤クランプ(クランプずれ)を生
じるため、信号レベル差が筋状のノイズ(横筋ノイズ、
即ちライン段差)となって極めて目立ち易く、僅かな欠
陥の存在が画質不良の原因となるものである。
【0005】そしてこれは特に温度や露光時間などの使
用条件を様々に設定した場合により大きな問題になるも
のである。何故なら、一般的な使用状況では少なくとも
OB部には問題となるような画素欠陥を有しない撮像素
子であったとしても、温度の上昇に伴いその暗電流レベ
ルは増大し、またそれによる暗出力レベルは露光時間
(厳密には蓄積時間)にほぼ比例して増大するため、高
温下での使用や長時間露光を行なう場合には、潜在して
いた画素欠陥が顕在化し、上記筋状のノイズを生じてし
まう畏れがあるからである。そしてこれは通常の有効画
像領域の暗電荷による点状の孤立ノイズよりも目立ち易
いものであった。
【0006】本発明は上述の事情を考慮してなされたも
のであり、その目的とするところは、上記OB画素欠陥
によってOBクランプに際して発生する画質劣化を生じ
ないようにした撮像装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、固体撮像素子を用いて被写体像の撮像を
行う撮像装置であって、前記固体撮像素子の光学的黒
(OB)領域の出力に基づいて前記固体撮像素子の有効
信号期間の信号の基準レベルを得るOBクランプ回路
と、前記撮像素子のOB領域に関する画素欠陥情報を記
憶する記憶手段とを具備し、前記OBクランプ回路は、
前記画素欠陥情報に基づき、前記OB領域の出力から当
該OB領域に関する欠陥画素の出力を除去した状態で前
記基準レベルを算出するように構成されたものであるこ
とを特徴とする。
【0008】この撮像装置においては、OB領域に関す
る画素欠陥情報が記憶手段に記憶されており、その画素
欠陥情報に基づき、OB領域の出力から当該OB領域に
関する欠陥画素の出力を除去した状態で有効信号期間の
基準レベル(零レベル)が算出される。したがって、O
B領域に欠陥画素が存在してもそれによる影響無しに適
切なクランプ処理を行なうことができるので、OB画素
欠陥に起因する画質劣化の発生を防止することが可能と
なる。
【0009】また、上述のようにスミアの混入による悪
影響を避けるためにOB領域は固体撮像素子の各画素ラ
イン毎に設けられたHOBを用いることが好ましいが、
この場合は、OBクランプ回路は、読み出し対象の各画
素ライン毎にそれに対応するOB領域の出力から当該O
B領域に関する欠陥画素の出力を除去した状態で基準レ
ベルを算出することが望ましい。これにより、HOBを
用いた場合でもライン段差等の筋条ノイズの発生を効率
よく抑えることが可能となる。
【0010】また、読み出し対象の画素ラインに対応す
るOB領域に含まれる所定数以上の画素が欠陥画素であ
る場合には、当該画素ラインに関する基準レベルとし
て、当該画素ラインとは異なる他の画素ラインに関して
算出された基準レベルの値を代用することが好ましい。
例えばOB領域のほとんど全ての画素が欠陥画素で有効
画素数が僅かにしか存在しないような場合には有効画素
のみから基準レベルを算出すると画素毎のバラツキの影
響が大きくなり却って適切な基準レベルを算出できなく
なる場合があるので、他の画素ラインに関して算出され
た基準レベルの値を代用する構成を採用することによ
り、基準レベルの適格性を担保する事が可能となる。
【0011】また、温度や露光時間によって画素欠陥と
して顕在化するOB領域の画素数は変動するので、記憶
手段にはOB領域に関する画素欠陥情報を使用する露光
時間別や温度別に複数種記憶しておき、撮像装置で使用
する露光時間や温度に対応する画素欠陥情報を選択して
使用するという構成を採用することにより、現在の撮像
条件に合ったより適切な基準レベルを求めることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に係
わる撮像装置の構成が示されている。ここでは、デジタ
ルカメラとして実現した場合を例示して説明することに
する。
【0013】図中101は各種レンズからなる撮像レン
ズ系、102はレンズ系101を駆動するためのレンズ
駆動機構、103はレンズ系101の絞りを制御するた
めの露出制御機構、104はローパスおよび赤外カット
用の光学フィルタ、105は色フィルタを内蔵したCC
Dカラー撮像素子、106は撮像素子105を駆動する
ためのCCDドライバ、107はOBクランプ処理およ
びA/D変換処理等を行なうプリプロセス回路、108
は色信号生成処理,マトリックス変換処理,その他各種
のデジタル処理を行なうためのデジタルプロセス回路、
109はカードインターフェース、110は撮影画像を
記録するためのメモリカード、111はLCD画像表示
系を示している。
【0014】また、図中の112は各部を統括的に制御
するためのシステムコントローラ(CPU)、113は
各種SWからなる操作スイッチ系、114は操作状態及
びモード状態等を表示するための操作表示系、115は
レンズ駆動機構102を制御するためのレンズドライ
バ、116は発光手段としてのストロボ、117は露出
制御機構103およびストロボ116を制御するための
露出制御ドライバ、118は各種設定情報等を記憶する
ための不揮発性メモリ(EEPROM)、119は温度
センサを示している。
【0015】本実施形態のデジタルカメラにおいては、
システムコントローラ112が全ての制御を統括的に行
っており、CCDドライバ106によりCCD撮像素子
105の駆動を制御して露光(電荷蓄積)及び信号の読
み出しを行い、それをプリプロセス回路107を介して
ディジタルプロセス回路108に取込んで記録用の画像
信号を生成した後にカードインターフェース109を介
してメモリカード110に記録するようになっている。
【0016】CCD撮像素子105としては、縦型オー
バーフロードレイン(VOFD)構造のインターライン
型CCDなどが用いられる。このCCD撮像素子105
は、図2に示すように、光電変換領域(電荷蓄積部)を
含む複数の画素PXL(PD)を2次元に配列した2次
元画素配列を有している。2次元画素配列の一端部側に
は水平転送路(HCCD)が設けられ、また各垂直方向
の画素配列毎に垂直転送路(VCCD)が設けられてい
る。各画素(PXL)の電荷蓄積部と対応する垂直電荷
転送路(VCCD)との間に設けられた転送ゲートに電
荷移送パルスTGを与えることにより、各電荷蓄積部か
ら対応する垂直電荷転送路(VCCD)に電荷が移送さ
れる。そして、垂直電荷転送路(VCCD)および水平
転送路(HCCD)の転送駆動により、2次元画素配列
に蓄積された電荷が出力アンプ(FDA:Floating Dif
fusion Amplifier)を通して読み出される。
【0017】2次元画素配列において、水平転送路(H
CCD)に対して反対側の十数ラインは画素(PXL)
も含めて完全に遮光されており、垂直オプティカルブラ
ックVOB(光学的黒)領域を形成している。また、出
力アンプ側の十数列も画素(PXL)も含めて完全に遮
光されており、水平オプティカルブラックHOB(光学
的黒)領域を形成している。
【0018】EEPROM118には、HOB領域に関
する画素欠陥情報が予め記憶されている。この画素欠陥
情報は欠陥画素(OB欠陥画素)それぞれの位置を示す
アドレス情報である。画素欠陥情報は例えば本デジタル
カメラの工場出荷前に、 1)HOB領域に含まれる各画素からの出力信号レベル
を解析する 2)HOB領域の全画素平均値に対する、レベル差を各
HOB画素毎に求める 3)レベル差が所定レベル(例示値±0.5mV)を超
えるものをOB欠陥画素とし、そのアドレス情報をEE
PROM118に記憶するという解析処理を行なうこと
によって得られたものである。
【0019】EEPROM118の画素欠陥情報は、H
OBクランプを行うに際し、CCD撮像素子105の有
効信号期間の信号の基準レベル(アナログ撮像出力の零
レベル=黒レベル)を正確に求めるために用いられるも
のである。以下、本実施形態で行われるHOBクランプ
処理について説明する。
【0020】プリプロセス回路107には図1に示すよ
うにOBクランプ回路107が設けられている。このO
Bクランプ回路107は、各画素ラインに対応するHO
B領域からの出力に基づいて撮像信号の黒レベルとして
使用すべき基準レベルの値を算出し、その基準レベルで
撮像信号をクランプする。この場合、OBクランプ回路
107は、システムコントローラ112の制御の下、画
素欠陥情報に基づいて、HOB領域の出力から当該OB
領域に関する欠陥画素の出力を除去した状態で基準レベ
ルを算出するように構成されている。これは、OB領域
に含まれる画素群の中から欠陥画素を除く他の有効画素
のみを用いて基準レベルを算出できるようにするためで
ある。基準レベルは、有効画素それぞれの出力信号の加
算平均によって求められる。OBクランプ回路107に
よるHOBクランプ処理の原理を図3に示す。
【0021】CCD撮像素子105からの信号読み出し
時には、読み出し対象の画像ラインに対応するHOB領
域の画素が最初に読み出され、次いで有効画素領域(画
素部)からの画素の読み出しが行われる。OBクランプ
回路107では、読み出し対象の画像ラインに関する画
素欠陥情報(OB欠陥情報)に基づき、該当するHOB
領域に含まれる十数個の全画素の中から欠陥画素を除い
た残りの有効画素の出力信号のみを対象とした加算平均
演算が行われる。この加算平均演算により、当該ライン
に対応する基準レベルが求められる。そして、この基準
レベルを用いたクランプ処理により、CCD撮像素子1
05の有効画素領域の各画素の信号から基準レベル分の
信号が減算されてノイズ成分の除去が行われる。
【0022】このように、本実施形態ではHOBクラン
プに際してOB欠陥画素による影響が取り除かれるの
で、HOB領域に欠陥画素が存在していてもそれによる
悪影響無しに適切なクランプ処理を行なうことが可能と
なる。さらに、このことは、HOB領域に関する黒欠陥
等の欠陥画素の存在をも許容することにもなる。
【0023】つまり、温度や露光時間に依存しない黒欠
陥がOB領域に存在する場合には従来では素子製造工程
で不良品として選別・除去されるが、本実施形態では、
このようなOB領域の黒欠陥についてもその他のOB欠
陥や有効画素領域の欠陥と同様に扱われ、OB領域の黒
欠陥はその他のOB欠陥と共に前述の欠陥画素情報とし
てEEPROM118に登録される。よって、OB領域
に黒欠陥があってもそれ自体が直ちに素子不良に結びつ
くことはないので、結果的に黒欠陥画素の存在を許容す
ることが可能となるのである。
【0024】次に、図4を参照して、OBクランプ回路
201の具体的な回路構成の一例を説明する。
【0025】このOBクランプ回路201は、図示のよ
うに、メインA/Dコンバータ(MAD)201a、ク
ランプ用A/Dコンバータ(CL_AD)201b、お
よびクランプ用サンプル・ホールド回路(CL_SH)
201cから構成されている。メインA/Dコンバータ
(MAD)201aは、CCD撮像素子105から読み
出される撮像信号をアナログ信号からデジタル信号に変
換するためのものであり、有効画素領域の1画素毎に例
えば十数ビット程度のデジタル出力を得る。このメイン
A/Dコンバータ(MAD)201aでA/D変換可能
な入力アナログ信号のレンジ(A/Dレンジ)はリファ
レンス・トップ電圧VRTとリファレンス・ボトム電圧
VRBによって規定される。
【0026】クランプ用A/Dコンバータ(CL_A
D)201bは、HOB出力をアナログ信号からデジタ
ル信号に変換するためのものであり、そのA/Dレンジ
は黒レベル近傍の低電圧出力付近に設定されており、ま
た黒レベル近傍の信号の微小変動を高精度にデジタル信
号に変換できるようにするために1量子化ステップ当た
りの電圧値の刻みはメインA/Dコンバータ(MAD)
201aよりも細かく設定されている。HOB領域に含
まれる各画素からの信号はクランプ用A/Dコンバータ
(CL_AD)201bによって数ビットのデジタル値
に変換された後にクランプ用サンプル・ホールド回路
(CL_SH)201cに送られる。
【0027】クランプ用サンプル・ホールド回路(CL
_SH)201cは、各画素ライン毎にHOB領域に含
まれる画素それぞれに対応する出力信号の加算平均をデ
ジタル演算により求めてそれをホールドし、その加算平
均値をアナログ信号に変換した後にリファレンス・ボト
ム電圧VRBとしてメインA/Dコンバータ(MAD)
201aに供給する。リファレンス・ボトム電圧VRB
として予め所定のオフセット電圧が印加されている場合
には、加算平均値のアナログ信号はオフセット電圧に重
畳されることになる。クランプ用サンプル・ホールド回
路(CL_SH)201cによる加算平均演算は、該当
する画素ラインに関するOB欠陥情報に基づくシステム
コントローラ112からの制御信号によって制御され
る。これによりOB欠陥画素については加算対象から除
外され、また求めた加算値を当該画素ラインに対応する
HOB領域に含まれている有効画素数で除算する処理が
行われる。よって、画素ライン毎にOB欠陥画素を除い
た状態でHOB出力の加算平均値が算出され、それがリ
ファレンス・ボトム電圧VRBとしてメインA/Dコン
バータ(MAD)201aに供給されることになる。こ
れによってメインA/Dコンバータ(MAD)201a
のA/D変換処理において上記加算平均値がアナログ入
力信号の零レベルとされることになるから、適切なクラ
ンプ処理が実行される。
【0028】なお、読み出し対象の画素ラインに対応す
るHOB領域の全画素が欠陥画素である場合には、クラ
ンプ用サンプル・ホールド回路(CL_SH)201c
の出力をそのまま保持しておくことによって、直前の画
素ラインで得た加算平均値が代用される。この場合の処
理動作を図5に示す。
【0029】まず、EEPROM118からのOB欠陥
情報の読み込みが行われ(ステップS101)、読み出
し対象の現在の画素ラインに対応するHOB領域の全画
素が欠陥画素であるか否かがシステムコントローラ11
2によって判別される(ステップS102)。全画素が
欠陥画素ではない場合には、図4で説明したように、欠
陥画素を除いてHOB出力の加算平均を算出し、それを
VRBとして供給する処理がシステムコントローラ11
2の制御の下にOBクランプ回路201にて実行される
(ステップS103,S104)。
【0030】一方、読み出し対象の現在の画素ラインに
対応するHOB領域の全画素が欠陥画素である場合に
は、システムコントローラ112の制御の下に、直前の
画素ラインのVRBがそのまま出力される(ステップS
105)。
【0031】なお、VOBに隣接する画素ラインに対応
するHOB領域の全画素が欠陥画素であった場合には、
VOB内のHOB領域の出力から欠陥画素を除いて算出
した加算平均値を当該ラインに対応するVRBとして用
いても良い。また、1ラインのOB全てが欠陥画素であ
る場合のみならず、有効画素が2〜3画素を下回った場
合(1ライン当たりのHOB領域の全画素数の1/3程
度の画素数を基準とする)にも上述のように直前のライ
ンで得たVRBで代用するという処理を行うことが好ま
しい。有効画素数が減ると、加算平均を算出しても十分
な積分効果が得られなくなり却って誤った黒レベルが算
出されてしまう場合があるためである。
【0032】図6には、使用温度環境や露光時間によっ
ては潜在していたHOBの画素欠陥が顕在化することを
考慮して、本デジタルカメラで使用対象となる長時間露
光の露光時間別およびカメラ内温度別に予め解析するこ
とによって得られた複数種のOB欠陥情報がEEPRO
M118に記憶されている場合の例が示されている。こ
のように露光時間別およびカメラ内温度別に複数種のO
B欠陥情報が記憶されている場合には、現在の使用環境
に合わせてOB欠陥情報を選択的に使用することによ
り、適切なOBクランプ処理を実現できる。そのための
手順の一例を図7に示す。
【0033】図7のフローチャートに示されているよう
に、まず、CCD撮像素子105からの出力信号を用い
た公知の測光、あるいはユーザによるマニュアル操作で
指定された値から露光時間が求められ(ステップS11
1,S112)、その露光時間に対応するOB欠陥情報
がEEPROM118に記憶されている複数種のOB欠
陥情報の中から選択される(ステップS113)。次い
で、温度センサ119を用いて現在のカメラ温度が検出
され(ステップS114)、その検出温度に対応するO
B欠陥情報がEEPROM118に記憶されている複数
種のOB欠陥情報の中から選択される(ステップS11
5)。この後、ステップS113で選択されたOB欠陥
情報で示される欠陥画素とステップS115で選択され
たOB欠陥情報で示される欠陥画素とを併せ込むための
マージ処理(少なくとも一方のOB欠陥情報で欠陥画素
として指定されている画素については欠陥画素とする処
理)が行われ(ステップS116)、そして図4および
図5で説明したOBクランプ処理がステップS116の
マージ処理で得られたOB欠陥情報に基づいて実行され
る(ステップS117)。
【0034】なお、ここでは露光時間と温度とに分けて
OB欠陥情報を複数種用意した場合を説明したが、露光
時間と温度の双方をパラメータとするOB欠陥情報を用
意しておき、そのOB欠陥情報に基づいて、撮影に使用
する露光時間と現在温度に対応するOB欠陥画素の位置
情報を取得するように構成することも可能である。
【0035】以上のように、本実施形態によれば、撮像
信号からノイズ成分を除去するための基準レベルをHO
B出力から欠陥画素を除いた状態で算出し、その基準レ
ベルに基づいて撮像信号に含まれるノイズ成分を除去す
るというクランプ処理を行なうことにより、OB画素欠
陥に起因する画質劣化を防止することが可能となる。な
お、上述のクランプ処理は、デジタルムービーにも適用
することができることはもちろんである。
【0036】また、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の
発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構
成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解
決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明
の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、
この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
OB領域に欠陥画素が存在してもそれによる影響無しに
適切なクランプ処理を行なうことができるので、OB画
素欠陥に起因する画質劣化の発生を防止することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る撮像装置の構成を示
すブロック図。
【図2】同実施形態で使用される固体撮像素子の構造を
模式的に示す図。
【図3】同実施形態で使用されるOBクランプ処理の原
理を説明するための図。
【図4】同実施形態の撮像装置に設けられたOBクラン
プ回路の構成を示すブロック図。
【図5】同実施形態におけるOBクランプ処理の動作を
説明するフローチャート。
【図6】同実施形態の撮像装置に設けられたEEPRO
Mに予め記憶されているOB欠陥情報を説明するための
図。
【図7】同実施形態におけるOB欠陥情報選択動作を説
明するフローチャート。
【符号の説明】
101…レンズ系 102…レンズ駆動機構 103…露出制御機構 104…フィルタ 105…CCDカラー撮像素子 106…CCDドライバ 107…プリプロセス部 108…デジタルプロセス部 109…カードインターフェース 110…メモリカード 111…LCD画像表示系 112…システムコントローラ(CPU) 118…EEPROM 201…OBクランプ回路 201a…メインA/Dコンバータ 201b…クランプ用A/Dコンバータ 201c…クランプ用サンプル・ホールド回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体撮像素子を用いて被写体像の撮像を行
    なう撮像装置であって、 前記固体撮像素子の光学的黒(OB)領域の出力に基づ
    いて前記固体撮像素子の有効信号期間の信号の基準レベ
    ルを得るOBクランプ手段と、前記撮像素子のOB領域
    に関する画素欠陥情報を記憶する記憶手段とを具備し、 前記OBクランプ手段は、前記画素欠陥情報に基づき、
    前記OB領域の出力から当該OB領域に関する欠陥画素
    の出力を除去した状態で前記基準レベルを算出するよう
    に構成されたものであることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】前記OB領域は前記固体撮像素子の各画素
    ライン毎に設けられており、 前記OBクランプ手段は、読み出し対象の各画素ライン
    毎にそれに対応するOB領域の出力を用いて前記基準レ
    ベルを算出するものであることを特徴とする請求項1記
    載の撮像装置。
  3. 【請求項3】読み出し対象の画素ラインに対応するOB
    領域に含まれる所定数以上の画素が欠陥画素である場
    合、当該画素ラインに関する基準レベルとして、当該画
    素ラインとは異なる他の画素ラインに関して算出された
    基準レベルの値を代用する手段をさらに具備することを
    特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】前記記憶手段には、前記撮像素子のOB領
    域に関する画素欠陥情報が露光時間別に複数種記憶され
    ており、 前記撮像装置で使用する露光時間に基づいて、前記複数
    種の画素欠陥情報の中から前記OBクランプ手段による
    基準レベルの算出に使用する画素欠陥情報を選択する手
    段をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか1項記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】前記記憶手段には、前記撮像素子のOB領
    域に関する画素欠陥情報が温度別に複数種記憶されてお
    り、 前記撮像装置の温度に基づいて、前記複数種の画素欠陥
    情報の中から前記OBクランプ手段による基準レベルの
    算出に使用する画素欠陥情報を選択する手段をさらに具
    備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
    記載の撮像装置。
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