JP5274104B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばデジタルビデオカメラなどの撮像装置に関する。
撮像素子としてCMOSセンサ等を用いたデジタルビデオカメラ等の撮像装置では、撮像素子の各画素の出力を列単位で共通の列アンプにより増幅するため、列アンプの電気特性のバラツキにより列状の縦線が発生する。
このため、従来においては、撮像素子の各列上部の画素上に、複数行の入射光を遮光する遮光膜を実装し(垂直OB)、常時列アンプの電気特性を持った垂直OB出力により、有効画像データの縦線を補正している。
また、垂直OBのキズ・シェーディング等の影響により、垂直OB補正後も縦線残りが発生する場合がある。
この縦線残りを補正する為に、アイリス等のメカニカルシャッターにより遮光された有効画素データの黒データを垂直OB補正後に、不揮発生メモリに一旦記憶する。そして、垂直OBによる黒補正と有効画素黒データによる黒補正により、縦線残りの改善を行っている(特許文献2)。
特開2004−88560号公報
しかし、従来の縦線補正においては、アイリス等による遮光時の有効画素黒データの取得時の環境温度によって黒データがばらついてしまう。従って、撮像素子の温度が、有効画素黒データを取得した時の温度と異なる場合は、画素の暗電流の影響により、ノイズレベル・黒レベルが変化し、縦線残りが生じてしまう。
そこで、本発明は、撮像素子の温度に影響を受けることなく、列アンプの電気特性に起因する縦線残りを精度良く補正することができる撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、射光を電荷に変換する光電変換素子前記光電変換素子が出力した電荷を増幅して出力するトランジスタ部前記光電変換素子と前記トランジスタ部の間に設けられ前記光電変換素子と前記トランジスタ部との接続をON/OFFするスイッチ手段とを各々が備え、二次元の行列状に配置された複数の画素と、列ごとに設けられ前記トランジスタ部の出力を増幅する複数の列アンプと、前記トランジスタ部の出力を読み出す読み出し手段とを有する撮像素子と、前記スイッチ手段をONすることで前記光電変換素子により変換された電荷を前記トランジスタ部に転送し、前記読み出し手段により前記トランジスタ部の出力を読み出すことで有効画像データを取得し、前記有効画像データを取得した後に前記光電変換素子及び前記トランジスタ部をリセットし、前記スイッチ手段をOFFした状態で前記読み出し手段により前記トランジスタ部の出力を読み出すことで空送りデータを取得し、前記空送りデータからオフセット成分を減算することで得られる補正データを用いて前記有効画素データを補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、常時有効画素の黒データを更新できるので、撮像素子の温度に影響を受けることなく、列アンプの電気特性に起因する縦線残りを精度良く補正することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルビデオカメラ(以下、カメラという)を説明するためのブロック図である。
本実施形態のカメラは、図1に示すように、レンズ群100、アイリス部101、撮像素子102、AFE部103、画像処理IC104、記録部111、表示部112、及びCPU113を有する。
レンズ群100には、被写体像からの光量を収束、及び焦点を合わせるためのAF機構やズーム機構が組み込まれている。アイリス部101は、被写体像の光量を制御し、AE(自動露出)制御を行う。撮像素子102は、CMOSセンサ等で構成され、レンズ群100を通った被写体像の光を電気信号に変換する。
AFE部103は、CPU113に制御され、撮像素子102より出力される光電変換された画像信号から信号レベルを取り出す為のCDS部及びアナログ画素信号をデジタル信号に変換するA/D変換部を含む。
画像処理IC104は、HOBクランプ105、VOB黒補正部106、VOBメモリ107、黒引き補正部108、黒引きメモリ109及び画像処理部110を備える。
HOBクランプ105は、水平オプティカルブラック(HOB)の黒レベルを基準に、有効画素領域の黒レベルを補正する。
VOB黒補正部106は、垂直オプティカルブラック(VOB)の黒レベルを基準に、列アンプのバラツキによる、縦線補正を行う。VOBメモリ107は、VOB黒補正部106で利用するVOBの出力を列毎に平均化したデータを記憶する。
黒引き補正部108は、VOB黒補正部106で補正された画像データに対し、有効画像部の空送り黒データ(後述する)により、VOBのキズ・シェーディングによる縦線残りを補正する。
黒引きメモリ109は、黒引き補正部108で黒引き補正する為の空送り黒データを列毎に平均化処理し、記憶する。画像処理部110は、上記黒補正された画像データに対し、輪郭強調、ノイズリダクション、ガンマ処理及び表示・記録のフォーマットに変換する。
記録部111は、画像処理部110から出力された動画等のデータを記録する為の、HDD、メモリ、DVテープ等で構成される。表示部112は、液晶表示パネル等で構成され、動画等の画像を表示する。
CPU113は、レンズ群100、絞り部101、撮像素子102、AFE部103、画像処理IC104、記録部111、表示部112等のカメラ全体の制御を司る。
図2は、撮像素子102の内部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、撮像素子102には、画素部200、FDアンプ(列アンプ)201、垂直走査回路群202、水平走査回路群203、及びセレクタ部204が配置されている。
画素部200は、二次元の行列状に配置され、光を電荷に変換する光電変換素子としてのフォトダイオード(以下、PDという)、電荷増幅回路のトランジスタ部Tr、トランジスタ部Trの接続をON/OFFする為のスイッチSW1,SW2で構成される。
FDアンプ(列アンプ)201は、列毎の画素部200の画素出力を電圧に変換する為の列共通のアンプであり、各列毎に共通の列アンプ201が使われるので、列アンプ201の電気的バラつきが縦線ノイズとなって現れる。
垂直走査回路群202は、全画素から露光を行う1行を選択して、画素信号をリセット(電子シャッター)し、読み出す行をトランジスタ部Trを通じて選択して、各行毎の画素電荷を列アンプ201へ出力する。
水平走査回路群203は、列アンプ201の画素電圧を、水平方向1画素ずつセンサ出力としてAFE部103に出力する。セレクタ部204は、CPU113により制御され、設定された領域により(読み出し開始行・列及び読み出し終了行)により、任意の領域を垂直走査回路群202、水平走査回路群203に出力する。
図1及び図2を参照して、レンズ群100及びアイリス部101を通過した被写体光は、撮像素子102で露光される。CPU113は、前フレームの輝度値を基に、絞り値・シャッター速度の最適露出値を決定し、アイリス部101を適正絞り値に制御して、撮像素子102に適正露光時間を設定する。
撮像素子102は、設定された適正露光時間を基に、各行の読み出し時に適正露光時間となるように、各行毎にオフセット時間(1HD期間)を設け、電荷吐き捨て(リセット動作)を行う。
次に、撮像素子102は、リセット動作から、適正露光時間経過後に選択行のスイッチSW1,SW2を通電状態にする事で、選択行の各画素出力をトランジスタ部Trで増幅し、さらに列アンプ201に出力する。
列アンプ201で電圧に変換された画素電圧は、垂直走査回路群202によって任意の領域のみAFE部103へ出力される。以上の処理を繰り返す事で、撮像素子102からの画素出力の読み出しを行う。
図3に、撮像素子102の画素構成例を示す。
図3において、垂直OB(VOB)300は、水平方向に10行程度遮光され、常に黒データを出力する。また、水平OB(HOB)301は、垂直方向に10列程度遮光され、VOB300と同様に常に黒データを出力する。
有効画素領域302は、実際の被写体像の画像データを出力する有効画素データの領域であり、CPU113で設定された任意の領域を読み出す事が可能である。
前述した様に、撮像素子102からは、まず水平OB301領域及び垂直OB300領域の読み出しが行われる。尚、水平OB301及び垂直OB300は共に遮光されているので、ほぼ黒レベルの画素電圧が出力され、AFE部103でCDS部を通り、A/D変換部でA/D変換され、画像処理IC104に入力される。
画像処理IC104では、まず、HOBクランプ部105で水平OB出力レベルは保持され、ある時定数をもって平均化される。また、この時定数は、低域ノイズ、黒レベル収束時間等で適正な値に決定される。
撮像素子102から読み出されたVOB出力は、まず、HOBクランプ部105で黒レベルが補正されるが、VOB出力も遮光された黒出力であるので、補正量は微小である。そして、VOB黒補正部106に出力されたVOB出力は各列毎に平均化されてVOBメモリ107に保持される。
図4に、列毎に平均化されたVOBデータの一例を示す。
図4において、横軸は列毎のアドレスを表し、縦軸はクランプされた黒レベルに対する輝度レベル(明るさ)を示す。
図4に示すように、例えば10行のVOB黒データは、列毎単位で平均化されて、1列目からVx[1]、Vx[2]、Vx[3]、・・・・Vx[n]・・・・Vx[z]となり、列アンプ201の電気的バラツキが輝度出力のバラツキとなって現れる。
VOBメモリ107には、図4に示すような列毎に平均化された列アンプ201のバラツキ黒データが保持され、新たなVOB黒データ転送時には、同様にして平均化され、随時更新される。
次に、有効画像データの転送について説明する。
撮像素子102は、VOBデータの転送と同様に、適正露光時間経過後に列アンプ201に転送された有効領域の画素データを1行ずつ転送し、転送された有効画像データは、AFE部103で、CDS部・A/D変換部を通り、画像処理IC104に入力される。画像処理IC104に入力された有効画像データは、HOBクランプ部105で水平OBの黒レベルにクランプされ、黒補正が行われる。
図5に、HOBクランプ部105でクランプされた有効画素の画素レベルを示す。図5は、一面均一なある明るさ画像の有効データであり、レンズの周辺光量落ち及びセンサのシェーディング等は無く、撮像素子102のPD出力の画素出力データは、全画素ほぼ同じ輝度レベルとする。
図5に示す様に、1列目からYx[1]、Yx[2]、Yx[3]、・・・・Yx[n]・・・・Yx[z]とし、列アンプ201の電気的バラツキによる輝度バラツキが発生している。
この列アンプ201のバラツキはオフセット成分であり、実際の被写体の輝度レベルに対して、図4で説明した、VOBメモリ107に保持されているVOB黒データが加算されたものとほぼ同等である。
VOB黒補正部106では、Yx[1]−Vx[1]、Yx[2]−Vx[2]、Yx[3]−Vx[3]・・・・、Yx[z]−Vx[z]のように、実際の有効画素データから各列に対応したVOBメモリ107に保持されるVOB黒データを減算する。これにより、列アンプ201のバラツキによる縦線の補正を行う。次に、有効画素データは黒引き補正部108に出力される。
黒引き補正を行うデータとなる黒引きデータは、黒引きメモリ109に保持されており、初期値はアイリス部101を閉じる事で、撮像素子102の遮光状態で得られる有効画素データの黒データにより生成される。
前述した様にアイリス部101を閉じ、撮像素子102から遮光時の有効画素データを転送すると、前述した有効画素データの転送時と同様に、HOBクランプ部105およびVOB黒補正部106で処理される。
そして、処理された遮光有効画素データは、列毎に平均化され黒引きメモリ109に保持される。尚、有効データは、垂直OBよりも行数が多く、多量の画素データよりサンプリングされる為に、各画素固有のキズ等の影響を受けにくい。
以上の様に、黒引きメモリ109には、遮光時の有効画素データが列毎に平均化されて記録されている。
垂直OBは遮光膜により、遮光された通常画素であり、白キズ・黒キズ等が発生している可能性があり、また画素の構成上、上部に配置されていることから電気特性のバラツキ・シェーディングが発生する。
この様な垂直OBのキズ・電気特性のバラツキ・シェーディングにより、VOB補正を行っても、完全に縦線ノイズを除去しきれず縦線残りとなる。
そこで、縦線残りを除去する為に、黒引き補正部108で遮光時の有効画素データにより次の様に黒引き補正を行う。
VOB補正後に黒引き補正部108に出力された有効画像データは、黒引き補正部108により黒引きメモリ109内の遮光時有効画素データを列毎に減算する事により、さらに列アンプ201及びVOBのキズ・シェーディング等による縦線残りノイズを補正する。
尚、黒引きメモリ109内の遮光時有効画素データ自身は、VOB黒補正部106により補正された黒データであり、垂直OB自身のキズ・電気特性のバラツキ・シェーディングの輝度特性を持ったデータであるので、減算する事で縦線残りノイズが補正できる。
以上の様にして、有効画素データは、VOB補正、黒引き補正により縦線の除去が行われる。
また、撮像素子102のPDは、温度特性を持っており、高温・低温で暗電流が増減し、輝度バラツキ・ノイズレベルが変化してくる。
従って、黒引きメモリ109に格納されているデータは、状況により変化し、実際の使用時の温度によっては、VOB及び有効画素の温度特性(特に暗電流)によるノイズを吸収できず縦線残りを充分に補正できない。
次に、高温時・低温時の縦線残りを補正する処理について、図6のタイミングチャート図を用いて説明する。
図6は、Nフィールド読み出し時のタイミングチャートを示し、VDはフィールド単位の読み出し基準信号、センサ出力は撮像素子102の出力から読み出される画素信号を示す。また、本実施形態では、1フィールドレートを1/60[s]とし、基準信号VDの立ち上りにあわせて、第1フィールド目の読み出しを行う。
前述した様に、VOB(垂直OB)を最初に読み出し、VOBメモリ107に列毎に平均化し記録した後、有効画像データの読み出しを行い、前述した様に、VOB補正・黒引き補正を行う。
次に、図6に示すように、画像データの読み出し後のブランキングの間に、有効画像データから黒データを得るために、撮像素子102の任意の領域から空送り転送を行う。CPU113は、撮像素子102を空送りモードに設定し、空送り転送を行う領域を設定する。なお、本実施形態では、空送り転送の領域を、図7に示すように、X行に設定し、N回空送りデータを読み出す事により、全有効画素の空送りデータを転送する。
空送り転送は、図2の画素部200におけるSW1をOFF、SW2をONし、トランジスタ部Tr以降の出力を各行、各列毎に転送する方式で、暗電流によるノイズ成分を出力する。
図8に、各列における空送りデータとHOB黒データと輝度レベルとの関係を示す。
図8において、横軸に各列のアドレスを示し、一列目からKx[1]、Kx[2]、Kx[3]、Kx[4]、Kx[5]、・・・Kx[n]・・・Kx[z]のように、平均されたHOB黒データ(HBL)に対する空送りデータの輝度値を表している。
空送りデータは、撮像素子102のPD自体の遮光出力ではないので、実際のHOB等の黒レベルに対し、オフセット成分Osを持っている。
まず、空送りデータは、HOBクランプ部105でクランプ処理後に、Kx[1]−Vx[1]、Kx[2]−Vx[2]、Kx[3]−Vx[3]・・・・Kx[n]−Kx[n]・・・、Kx[z]−Kx[z]と各列毎にオフセット成分を算出する。そして、平均化したオフセット成分をOsとして黒引きメモリ109に記憶し、VOB黒補正部106で空送りデータのVOB黒補正を行い、黒引き補正部108に出力する。
黒引き補正部108では、空送りデータから前述したオフセット成分Os[lsb]を減算し、黒引きメモリ109に、列単位で平均化し、さらに既に黒引きメモリ109に記憶されている黒引き補正データに対し列毎に平均化し、記憶する(オフセット補正)。
なお、オフセット成分Osを減算された空送りデータは、遮光時の有効画素の黒レベルと同等に補正されるので、撮像素子102のPDの温度特性による暗電流のバラツキが反映された黒引き補正データと同等になり、以後これを空送り黒データとする。
同様にして、第2フィールド目の画像データの読み出し後に、次のX行分の空送り黒データを前述した一連の黒補正後に、列毎に平均化し黒引きメモリ109に記憶する。
以上の処理をNフィールド分繰り返すことで、黒引きメモリ109には、1フィールド分の空送り黒データと黒引きデータを列毎に平均化した黒引きデータが記憶される。
この様に、リアルタイムで空送り黒データを更新する事で、常に温度特性による暗電流分の特性が反映された黒引きデータが黒引きメモリ109に記憶される。
なお、本実施形態では、黒引きメモリ109の初期値として、遮光時の有効画素黒データを記憶したが、任意の黒レベルに設定し、空送りによる黒データにより、黒引きデータを収束させても良い。
HOBクランプ部105、VOB黒補正部106での処理の後に、有効画像は温度特性による暗電流分の特性が反映された空送り黒データで列毎に減算することで縦線補正が行われる。
以上の様な一連の縦線補正が処理された後に、有効画像データは画像処理部110に出力される。画像処理部110では、ホワイトバランス補正、輪郭強調補正、ガンマ補正等の画像処理が行われ、表示部112への表示、さらにMPEG,AVCHD等の動画コーデックへの圧縮を行い、記録部111への記録を行う。
以上説明したように、本実施形態では、有効画像の空送りを水平転送のブランキング期間に行い、空送りデータを用いて縦線補正を行う事で、VOB・有効画像の温度特性による輝度バラツキを吸収する事ができ、より正確な縦線補正が可能となる。
(第2の実施形態)
次に、図9及び図10を参照して、本発明の撮像装置の第2の実施形態であるデジタルビデオカメラ(以下、カメラという)について説明する。
図9は、本発明の撮像装置の第2の実施形態であるカメラを説明するためのブロック図である。なお、上記第1の実施形態(図1)に対して重複または相当する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のカメラは、図9に示すように、撮像素子102の温度を検出する温度センサ114を備えており、温度センサ114の検出データはCPU113に出力されてモニタされる。
CPU113は、カメラの電源ONから一定時間経過後に、温度センサ114をモニタし、上記第1の実施形態と同様に、撮像素子102から画像データの読み出しを行う。
また、CPU113は、黒引きメモリ109からの黒引きデータ取り込み時の撮像素子102の温度を黒引きメモリ109に記録しており、その時の温度をTd[°C]とし、また、現在モニタしている温度センサ114の温度をTr[°C]とする。
そして、CPU113は、温度の変化量Ts[°C]=|Tr−Td|を算出し、Ts[°C]<A(所定値)[°C]か否かを判断する。Ts[°C]<A[°C]であれば、CPU113は、上記第1の実施形態と同様に、水平1ライン分の有効画像転送後のブランキング期間にXラインずつ空送りデータ転送及びオフセット補正を行い、列毎に平均化し、黒引きメモリ109のデータ更新を行う。
以上のように、Ts[°C]<A[°C]であれば、CPU113は、上記第1の実施形態と同様に動作する。
一方、Ts[°C]≧A[°C]の場合(Ts[°C]が所定値以上の場合)は、CPU113は、次のように動作する。なお、Ts[°C]≧A[°C]の場合は、Td[°C]の増減が大きく、暗電流の増減による撮像素子102のセンサ出力の輝度バラツキ・ノイズが縦線への影響があるものとする。
図10は、Ts[°C]≧A[°C]の場合のCPU113の動作を説明するためのタイミングチャート図である。
まず、CPU113は、Td[°C]=Tr[°C]に更新する。CPU113がTs[°C]≧A[°C]と認識したタイミングは、図10の画像データAの読み出し中であり、次フィールド読み出し時には有効画像データの読み出しは行わずに、1フィールド分の空送りデータの読み出しを行う。
空送りデータ転送フィールドでは、有効画像データは更新されないので、画像処理IC104は、フィールド画像の更新を行わずに、画像データAを用い、2フィールド連続して同じ画像を出力及び記録する。
上記第1の実施形態と同様に、1フィールド分の空送りデータは、一連の黒補正、オフセット補正が行われ、列毎に平均化されて黒引きメモリ109を書き換え保存される。
以後、更新された黒引きデータにより、有効画像データは黒引き補正され、画像処理IC104で画像処理が行われ、表示部112への表示及び記録部111への記録が行われる。
なお、本実施形態では、上記第1の実施形態と同様に、水平ブランキング期間中にXライン分の空送りデータの読み出しを行い、黒引きメモリ109のデータ更新を行ったが、水平ブランキング中の空送りデータの読み出しを行わなくても構わない。
上記第1の実施形態では、水平ブランキング中にXライン分の黒引きデータの更新を行ったが、X=10ライン、有効画像1440ラインとすると、1フィールド分の黒引きデータの更新には、144フィールド分の時間(約2.4[s])が必要となる。
本実施形態では、1フィールド分の時間(約16「ms」)で、黒引きデータの更新が可能となるので、撮像素子102の温度変化に対する縦線補正の追従性が高くなる。
以上説明したように、本実施形態では、撮像素子102の温度を検出し、温度変化があるときには、1フィールド分の空送りデータを読み出し、黒引きデータを更新し、その黒引きデータにより黒補正を行うので、より追従性の高い縦線補正が可能となる。
なお、本発明は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルビデオカメラを説明するためのブロック図である。 撮像素子の内部構成を示すブロック図である。 撮像素子の画素構成例を示す図である。 列毎に平均化されたVOBデータの一例を示すグラフ図である。 HOBクランプ部でクランプされた有効画素の画素レベルを示すグラフ図である。 高温時・低温時の縦線残りを補正する処理について説明するためのタイミングチャート図である。 空送りデータの転送領域を説明するための説明図である。 各列における空送りデータとHOB黒データと輝度レベルとの関係を示すグラフ図である。 本発明の撮像装置の第2の実施形態であるデジタルビデオカメラを説明するためのブロック図である。 Ts[°C]≧A[°C]の場合のCPUの動作を説明するためのタイミングチャート図である。
符号の説明
100 レンズ群
101 アイリス部
102 撮像素子
103 AFE部
104 画像処理IC
105 HOBクランプ部
106 VOB黒補正部
107 VOBメモリ
108 黒引き補正部
109 黒引きメモリ
110 画像処理部
111 記録部
112 表示部
113 CPU
114 温度センサ
200 画素部
201 列アンプ
202 垂直走査回路群
203 水平走査回路群
204 セレクタ部
300 垂直OB部
301 水平OB部
302 有効画素領域

Claims (3)

  1. 射光を電荷に変換する光電変換素子前記光電変換素子が出力した電荷を増幅して出力するトランジスタ部前記光電変換素子と前記トランジスタ部の間に設けられ前記光電変換素子と前記トランジスタ部との接続をON/OFFするスイッチ手段とを各々が備え、二次元の行列状に配置された複数の画素と、列ごとに設けられ前記トランジスタ部の出力を増幅する複数の列アンプと、前記トランジスタ部の出力を読み出す読み出し手段とを有する撮像素子と、
    前記スイッチ手段をONすることで前記光電変換素子により変換された電荷を前記トランジスタ部に転送し、前記読み出し手段により前記トランジスタ部の出力を読み出すことで有効画像データを取得し、前記有効画像データを取得した後に前記光電変換素子及び前記トランジスタ部をリセットし、前記スイッチ手段をOFFした状態で前記読み出し手段により前記トランジスタ部の出力を読み出すことで空送りデータを取得し、前記空送りデータからオフセット成分を減算することで得られる補正データを用いて前記有効画素データを補正する補正手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像素子の温度を検出する温度センサを備え、前記温度センサから出力される前記撮像素子の温度の変化量が所定値以上の場合に、前記読み出し手段による有効画像データの読み出しに代えて、前記空送りデータの読み出しを行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記温度センサから出力される前記撮像素子の温度の変化量が所定値以上の場合、前記空送りデータの読み出しを行わないことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
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