JP2003259223A - 撮像システム - Google Patents

撮像システム

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JP2003259223A
JP2003259223A JP2002049847A JP2002049847A JP2003259223A JP 2003259223 A JP2003259223 A JP 2003259223A JP 2002049847 A JP2002049847 A JP 2002049847A JP 2002049847 A JP2002049847 A JP 2002049847A JP 2003259223 A JP2003259223 A JP 2003259223A
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signal
output
pixel
image pickup
photoelectric conversion
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Application number
JP2002049847A
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English (en)
Inventor
Masaru Fujimura
大 藤村
Toru Koizumi
徹 小泉
Takumi Hiyama
拓己 樋山
Fumihiro Inui
文洋 乾
Katsuto Sakurai
克仁 櫻井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像した画像の質を向上させる。 【解決手段】 各々が、光電変換素子と、前記光電変換
素子からの信号を出力する出力手段と、前記光電変換素
子からの信号を前記出力手段へ転送する転送手段とを有
する複数の画素を有し、前記複数の画素は、第1の領域
と第2の領域とに分けられている画素領域と、前記第1
の領域に含まれる画素からの信号に基づいて、前記第2
の領域に含まれる画素からの信号を補正する撮像信号処
理手段と、前記第1の領域に含まれる画素では、前記光
電変換素子からの信号を前記衆力手段へ転送することを
抑止し、前記出力手段から信号を読み出すように制御す
る読み出し手段と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像システムに関
し、特に、デジタルスチルカメラ、ディジタルビデオカ
メラ、ファクシミリ等の撮像システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、固体撮像装置は、CCD型、BA
SIS、MOS増幅型、等、種々の素子が開発されてい
る。なかでもMOS増幅型固体撮像素子は低消費電力で
あること、CMOS回路との集積化が容易である等の理
由から開発が盛んになってきている。
【0003】図11は、従来のMOS増幅型固体撮像装
置の回路図である。2次元配列されたフォトダイオード
D11〜D43の各々に、信号を増幅MOSトランジス
タへ転送するスイッチであるM111〜M143、増幅
MOSトランジスタのゲートをリセットするスイッチM
211〜M243、増幅MOSトランジスタであるM3
11〜M343、各行の増幅MOSトランジスタを垂直
接続線と接続するための行選択スイッチM411〜M4
43が接続されている。
【0004】転送MOSトランジスタM111のゲート
は、横方向に延長して配置される第1の行選択線(垂直
走査線)PTX1〜3に接続され、リセットMOSトラ
ンジスタM211のゲートは第2の行選択線(垂直走査
線)PRES1〜3へ、行出力選択スイッチM411〜
M443ゲートは第3の行選択線(垂直走査線)PSE
L1〜3に接続される。
【0005】これらの垂直走査線は、垂直シフトレジス
タ2の出力に接続される。各画素の増幅MOSトランジ
スタの出力は列方向に共通となって垂直出力線V1〜V
4へ接続される。垂直出力線の先には1ライン分の信号
保持するラインメモリ3及び、ノイズ信号と光信号を減
算しノイズ成分を取り除くためのノイズ除去回路3が接
続されている。
【0006】1ライン分の信号線は、水平のビット選択
スイッチM51〜M54を介して水平出力線4に接続さ
れている。水平選択スイッチM51〜M54のゲートは
水平シフトジスタ5の出力に接続されている。水平出力
線4は出力アンプ6を介して出力端子H1〜4へ接続さ
れている。
【0007】図11では、簡便のため画素を4×3画素
しか示していないが、一般には画素領域1は、640×
320や、それ以上の画素数を有し、その一部をOB画
素領域7として、遮光して画素を設けてある。
【0008】動作を簡単に説明する。複数行のうちの一
行が垂直シフトレジスタ2により選択される。フォトダ
イオードD11〜D41を有する行が選択されたとして
以下の説明をする。画素の増幅MOSトランジスタM3
11〜M341のゲートは信号の転送に先立ちリセット
スイッチM211〜M241を介してリセットされてい
る。
【0009】まずリセットスイッチM211〜M241
をOFFにし増幅MOSトランジスタM311〜M34
1のゲートをフローティングにする。このときの増幅M
OSトランジスタM311〜M341の出力をノイズ信
号(ダーク信号)分として垂直出力線V1〜V4を介し
てラインメモリ3に読み込む。
【0010】つぎに、転送MOSトランジスタM111
〜M141がONし光量に比例して各フォトダイオード
D11〜D41に蓄積されていた電荷信号が増幅MOS
トランジスタM311〜M341のゲートに転送され
る。このときの増幅MOSトランジスタM311〜M3
41の出力は垂直出力線V1〜V4を介してラインメモ
リ3に光信号分として保持される。
【0011】その後、一行分のノイズ信号と光信号はノ
イズ除去回路3において差分をとられ、光応答により変
化した信号成分のみが順次水平シフトレジスタ4からの
信号により選択され、水平出力線5、出力アンプ6を介
して出力端子OUTへ読み出される。
【0012】従来の固体撮像装置では、回路が持つオフ
セットを除去するために通常、オプティカルブラック
(OB画素)と呼ばれる光学的に遮光された画素を設
け、この画素の出力レベルをクランプする。固体撮像装
置の回路が持つオフセットは固体差や温度ドリフト等の
環境による変化が発生するため、出力の直流成分が変化
することになる。
【0013】このことは、固体撮像装置の出力信号を受
けるAD変換機の入力レンジを圧迫する問題や、多チャ
ンネル出力の固体撮像装置おいては、チャンネル間での
オフセット差が固定ノイズとなり画質を劣化させる問題
を引き起こす。
【0014】OB画素の出力には、光信号以外のオフセ
ット成分が出力されるため、このレベルを撮像前にクラ
ンプして一定のレベルに固定すれば、開口画素の出力に
おいては、DC成分が一定の電圧になり、光信号成分が
安定して得られることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術は
以下のような問題点がある。
【0016】図12は、従来の技術の問題点の説明図で
ある。図12には、一行分の出力を示している。水平シ
フトレジスタの駆動により、一行中の各ビットの信号が
順次出力されている。
【0017】OBクランプを行う際に問題となるのは、
フォトダイオードの欠陥による異常出力ビットや、赤外
光の半導体底面反射による出力がOB画素に発生した場
合に、誤ったレベルをクランプして開口画素における出
力オフセットレベルが本来のレベルからずれることであ
る。このような問題を生じさせないためには、上記の異
常出力が現れないOB画素の出力が必要である。
【0018】また、特開2001−245221号公報
には、出力アンプのリセットレベルをクランプして、O
B画素の異常出力の影響を除く手段が記載されている
が、出力アンプのリセットレベルには回路のスイッチン
グにより発生するオフセットが反映されないため、リセ
ットレベルクランプでは、一部回路オフセットが残る。
したがって、出力アンプのリセットレベルではなく、暗
電流以外の回路オフセットを全て含む出力レベルが必要
になる。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、各々が、光電変換素子と、前記光電変換
素子からの信号を出力する出力手段と、前記光電変換素
子からの信号を前記出力手段へ転送する転送手段とを有
する複数の画素を有し、前記複数の画素は、第1の領域
と第2の領域とに分けられている画素領域と、前記第1
の領域に含まれる画素からの信号に基づいて、前記第2
の領域に含まれる画素からの信号を補正する撮像信号処
理手段と、前記第1の領域に含まれる画素では、前記光
電変換素子からの信号を前記衆力手段へ転送することを
抑止し、前記出力手段から信号を読み出すように制御す
る読み出し手段とを有することを特徴とする。
【0020】すなわち、本発明は、所定の光電変換素子
で変換された電気信号を転送しないようにして、欠陥に
よる異常出力も、遮光することが難しい赤外光の回り込
みによる出力も発生しないようにしている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。
【0022】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1の固体撮像装置の模式的な平面図である。図2は、図
1の等価回路図である。図3は、図1に示す行Aの駆動
パルスを示す図である。図4は、図1に示す行Bの駆動
パルスを示す図である。
【0023】なお、図1に示す行Aと行Bとの配列して
いる画素の構成は同一としている。
【0024】図2に示すように、2次元配列された光電
変換素子であるフォトダイオードD11〜D43の各々
の信号を出力手段である増幅MOSトランジスタM31
1〜M343へ転送するスイッチであるM111〜M1
43、増幅MOSトランジスタのゲートをリセットする
スイッチM211〜M243、行の選択を行うスイッチ
M411〜M443が接続されている。
【0025】転送MOSトランジスタM111のゲート
は、横方向に延長して配置される第1の行選択線(垂直
走査線)PTX1〜3に接続され、リセットMOSトラ
ンジスタM211のゲートは第2の行選択線(垂直走査
線)PRES1〜3へ、行出力選択スイッチM411〜
M443ゲートは第3の行選択線(垂直走査線)PSE
L1〜3に接続される。
【0026】各画素の増幅MOSトランジスタの出力は
列方向に共通となって垂直出力線V1〜V4へ接続され
る。各垂直出力線には、増幅MOSトランジスタの負荷
MOSトランジスタN82〜N85、容量C01〜C0
4が接続され、容量C01〜C04と転送スイッチN1
05〜N108の接続点はスイッチN101〜N104
を介して電源VC0Rに接続される。
【0027】水平転送スイッチN109〜N112のゲ
ートは列選択線H1〜H4に接続され、水平走査回路ブ
ロック4に接続される。また、各列に接続されたスイッ
チN101〜N104のゲート及び転送スイッチM10
5〜M108のゲートは、信号入力端子PC0R及び転
送信号入力端子PTにそれぞれ共通に接続され、後述す
る動作タイミングに基づいてそれぞれ信号電圧が供給さ
れる。
【0028】以下、図2のMOSトランジスタはNMO
Sトランジスタとして説明する。フォトダイオードD1
1〜D41からの光信号電荷の読み出しに先立って、リ
セットMOSトランジスタM211〜M241のゲート
PRES1がハイレベルとなる。これによって、増幅M
OSトランジスタM311〜M341のゲートがリセッ
ト電源にリセットされる。
【0029】リセットMOSトランジスタM211〜M
241のゲートPRES1がローレベルに復帰すると同
時にスイッチN101〜N104のゲートPC0Rがハ
イレベルになった後に、選択MOSトランジスタM41
1〜M441のゲートPSEL1がハイレベルとなる。
【0030】これによって、リセットノイズが重畳され
たリセット信号(ノイズ信号)が垂直信号線V1〜V4
に読み出され容量C01〜C04にクランプされる。同
時に転送スイッチN105〜N108のゲートPTがハ
イレベルとなり、信号保持容量CT1〜CT4が電圧V
C0Rにリセットされる。
【0031】つぎに、スイッチN101〜N104のゲ
ートPC0Rがローレベルに復帰する。つぎに、転送M
OSトランジスタM111〜M141のゲートPTX1
がハイレベルとなり、フォトダイオードD11〜D41
の光信号電荷が、増幅MOSトランジスタM311〜M
341のゲートに転送されると同時に光信号が垂直信号
線V1〜V4に読み出される。
【0032】つぎに、転送MOSトランジスタN111
〜N141のゲートPTX1がローレベルに復帰した
後、転送スイッチN105〜N108のゲートPTがロ
ーレベルとなる。これによって、リセット信号からの変
化分(光信号)が信号保持容量CT1〜CT4に読み出
される。
【0033】ここまでの動作で、第1行目に接続された
画素セルの光信号が、それぞれの列に接続された信号保
持容量CT1〜CT4に保持される。
【0034】つぎに、リセットMOSトランジスタM2
11〜M241のゲートPRES1及び転送MOSトラ
ンジスタM111〜M141のゲートPTX1がハイレ
ベル、となり、フォトダイオードD11〜D41の光信
号電荷がリセットされる。
【0035】この後、水平走査回路ブロック4からの信
号H1〜H4によって、各列の水平転送スイッチN10
9〜N112のゲートが順次ハイレベルとなり、信号保
持容量CT1〜CT4に保持されていた電圧が、順次増
幅回路6の反転入力端子に読み出され、信号保持容量C
T1〜CT4と増幅回路のフィードバック容量Cfとで
決まるゲインがかかり出力端子OUTに順次出力され
る。
【0036】各列の信号読み出しの合間でリセットスイ
ッチN113によって増幅回路のフィードバック容量C
f及び反転入力端子が水平出力線5のリセット電圧Vr
esにリセットされる。
【0037】以下同様に、垂直走査回路ブロック2から
の信号によって第2行目以降に接続された画素セルの信
号が順次読み出され、全画素セルの読み出しが完了す
る。
【0038】行Bの行Aとの相違点は、画素信号を転送
させるタイミングにおいてPTXのパルスがローレベル
であり、フォトダイオード信号の転送が行わないことを
示している。
【0039】したがって、行Bにおける出力には、回路
のオフセットのみが出力され、フォトダイオードの欠陥
による異常出力や赤外光の回り込みによる出力は現れな
い。OBクランプを行う際には、B行の出力を従来での
OB画素と同様にクランプを行えばよい。
【0040】なお、本実施形態においては、出力回路は
1つであるが、画素領域を任意に分割し、多チャンネル
出力とした固体撮像装置にも適用が可能である。多チャ
ンネル出力の場合、チャンネルごとのオフセットのばら
つきが画像データにおいて固定パターンのノイズとなる
ため、特に画質劣化が著しいのに対して、多チャンネル
出力の固体撮像装置に本実施形態と同様の手段を適用す
れば、特に大きな画質の改善効果が得ることができる。
【0041】また、図4のPTXのパルスをローレベル
にするのに代えて、PSEL1〜PSEL3をローレベ
ルすることで、光電変換素子で変換された電気信号を読
み出さないようにしてもよい。
【0042】(実施形態2)図5は、本発明の実施形態
2の固体画像装置の模式的な平面図である。図6は、図
5の等価回路図である。図6の画素領域8は、フォトダ
イオードD11〜D13に対して、接続される転送MO
SトランジスタM111〜M113のゲートレベルが、
GNDレベル、すなわちローレベルに固定されている。
その他の構成、駆動は第1実施形態と同様である。
【0043】画素領域Dの画素D11〜D13は、フォ
トダイオード信号の転送が行われないため、この画素を
OB画素としてクランプ動作を行えば、フォトダイオー
ド欠陥による異常出力の影響を受けずに正確なクランプ
が行われる。また、OB画素に用いるための遮光層は、
これを形成する必要がなくなる。
【0044】図7は、クランプ手段の回路図である。図
8は、図7のクランプ手段の駆動タイミングを示す図で
ある。図7において、21は出力アンプであり、この出
力とリファレンス電圧27とを比較し、出力アンプの非
反転端子へフィードバックをかけられるようにしてい
る。
【0045】コンパレータの反転入力端子には、スイッ
チ22とホールド容量25で構成されるサンプルアンド
ホールド回路が接続されており、φCLで決まるタイミ
ングで出力アンプの出力を取り込む。
【0046】コンパレータの非反転入力端子には、クラ
ンプレベルとなるリファレンス電圧が接続されている。
コンパレータの出力は、アンプ出力とリファレンス電圧
との比較の結果、アンプ出力の方が大きければ、電圧が
下がり、また、アンプ出力の方が小さければ電圧はあが
る。
【0047】コンパレータの出力は、出力アンプの非反
転端子に接続されており、コンパレータの出力と同じ極
性で、アンプ出力が変動するためループ全体としては、
負のフィードバックがかかり、アンプ出力がリファレン
ス電圧と等しくなるように機能する。
【0048】また、出力アンプの非反転端子には、クラ
ンプ容量26が接続されており、OB画素でのクランプ
終了後、開口画素の出力時には、スイッチ23さえオフ
されていれば、クランプされた電圧を保持できる。
【0049】また、クランプ容量23とコンパレータ出
力の最大出力電流とφCLによるスイッチ22のオン期
間とを調整することにより、複数ビット出力のおよそ平
均値をクランプレベルとすることも可能である。
【0050】つまり、クランプ容量をCclmp、コン
パレータの最大出力電流をImax、スイッチ22のオ
ン期間をTshとすれば、1ビットのクランプによりフ
ィードバックされる電圧の最大値δVmaxは、 δVmax=Imax×Tsh/Cclmp であるので、Imax、Tsh、Cclmpの値を調整
し、δVmaxを十分小さな値にしておけば、フィード
バックの収束は遅くなり、前ビットまでの複数ビットの
クランプに対して、1ビットの重みが小さくなる。つま
り平均化の効果が期待できる。
【0051】反面、収束が遅いために一度出力の大きい
異常画素出力をクランプしてしまうと、本来のクランプ
レベルに収束するまでに要するビット数が多く、クラン
プ期間終了後に影響の残る度合いが大きくなる。したが
って、本実施形態のクランプ手段を用いると、上記平均
化効果も向上する。
【0052】なお、転送MOSトランジスタM111〜
M113のゲートレベルをGNDレベルにするのに代え
て、選択MOSトランジスタM411〜M413をゲー
トレベルをGNDレベルにすることで、光電変換素子で
変換された電気信号を読み出さないようにしてもよい。
【0053】(実施形態3)図9は、本発明の実施形態
3の固体撮像システムの模式的な平面図である。本実施
形態の固体撮像装置は、OBクランプを行う際に光電変
換素子の信号転送を行う場合と、行わない場合とを切り
替えて使用するものである。
【0054】光電変換素子の信号転送を行わない場合、
暗電流成分によるオフセット分は出力されない。したが
って、暗電流のないOBレベルがクランプされた場合、
非OB画素において、暗電流分のオフセットが発生する
ことになる。
【0055】固体撮像装置の使用条件や環境条件によっ
ては、暗電流成分によるオフセットが大きいために、後
段の画像処理システムのAD変換画像処理回路14の入
力レンジを圧迫する場合も考えられる。
【0056】例としては、露光時間が長い、ISO感度
が高い(つまりゲインが高い)、高温である等の場合で
ある。このような条件下では、フォトダイオードの異常
出力や、赤外光の回り込み以上に暗電流成分のオフセッ
トの方がより問題になる。
【0057】本実施形態の固体撮像装置では、露光条件
の選択手段11からの信号と、温度検知手段12からの
信号によって、OBクランプ時の光電変換素子信号の転
送の有無を選択する手段13を備えており、使用条件に
応じてOBクランプの方式を、光電変換素子の信号転送
を行う場合と行わない場合との最適な方式を選択するこ
とによって、より多様な使用条件下で画質の向上効果を
得ることが可能になる。
【0058】(実施形態4)図10は、本発明の実施形
態4の固体撮像装置の模式的な平面図である。本実施形
態の固体撮像装置は、フォトダイオードからの信号を転
送しないOB画素領域Dと、通常の遮光によるOB画素
領域E及びFの両方を備えている。
【0059】本実施形態の固体撮像装置は、暗電流成分
が2次元に配列されたフォトダイオードすべてで均一で
はない場合、つまり暗電流成分によりシェーディング出
力が発生している場合に用いると有効である。
【0060】図10では水平方向の暗電流成分のシェー
ディングを補正した場合の説明する。まず、前述の実施
形態での説明と同様に、フォトダイオードからの信号を
転送しないOB画素領域Dをクランプすることによって
回路が発生するオフセット成分は除去され、OB画素領
域E、F及び開口画素領域Aの出力を、AD変換機のダ
イナミックレンジを圧迫することなく画像処理回路に読
み込むことが可能になる。
【0061】つぎに画像処理回路において、通常の遮光
によるOB画素領域Eから暗電流の水平方向シェーディ
ングの情報を得て、開口画素領域でのシェーディング補
正を行う。
【0062】具体的には、各列でOB画素領域Eの平均
値を計算し、この平均値を画素領域Aの出力から減算す
る。この際、OB画素Eに異常出力画素があれば平均処
理から除外すればよい。
【0063】また、垂直方向のシェーディングを補正す
るには、OB画素領域Fを用いて各行の暗電流成分を得
て同様に補正すればよい。
【0064】以上のように本実施形態の固体撮像装置を
用いることにより、回路オフセットによって画像処理シ
ステムのAD変換機の入力レンジを圧迫することなく、
画像処理システムにおいて暗電流シェーディングの補正
するための情報を得ることが可能になった。
【0065】(実施形態5)図13は、本発明の実施形
態5の固体撮像システムの構成的な構成を示すブロック
図である。図13において、51はレンズのプロテクト
とメインスイッチを兼ねるバリア、52は被写体の光学
像を固体撮像装置54に結像させるレンズ、53はレン
ズ52を通った光量を可変するための絞り、54はレン
ズ52で結像された被写体を画像信号として取り込むた
めの固体撮像素子、55は固体撮像装置54の画素領域
Aから出力される画像信号のDCレベルを調整するため
に、画素領域B〜Dから出力される信号を所定のレベル
にクランプするクランプ回路を含む撮像信号処理回路、
56は固体撮像装置54より出力される画像信号のアナ
ログ−ディジタル変換を行うA/D変換器、57はA/
D変換器56より出力された画像データに各種の補正を
行ったりデータを圧縮する信号処理部、58は固体撮像
装置54,撮像信号処理回路55,A/D変換器56,
信号処理部57に各種タイミング信号を出力するタイミ
ング発生部、59は各種演算とスチルビデオカメラ全体
を制御する全体制御・演算部、60は画像データを一時
的に記憶するためのメモリ部、61は記録媒体に記録又
は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース
部、62は画像データの記録又は読み出しを行うための
半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体、63は外部コン
ピュータ等と通信するための外部インターフェース(I
/F)部である。
【0066】つぎに、前述の構成における撮影時のスチ
ルビデオカメラの動作について、説明する。バリア51
がオープンされるとメイン電源がオンされ、つぎにコン
トロール系の電源がオンし、さらに、A/D変換器56
などの撮像系回路の電源がオンされる。
【0067】それから、露光量を制御するために、全体
制御・演算部59は絞り53を開放にし、固体撮像装置
54から出力された信号は、撮像信号処理回路55をス
ルーしてA/D変換器56へ出力される。A/D変換器
56は、その信号をA/D変換して、信号処理部57に
出力する。信号処理部57は、そのデータを基に露出の
演算を全体制御・演算部59で行う。
【0068】この測光を行った結果により明るさを判断
し、その結果に応じて全体制御・演算部59は絞りを制
御する。
【0069】つぎに、固体撮像装置54から出力された
信号をもとに、高周波成分を取り出し被写体までの距離
の演算を全体制御・演算部59で行う。その後、レンズ
52を駆動して合焦か否かを判断し、合焦していないと
判断したときは、再びレンズ52を駆動し測距を行う。
【0070】そして、合焦が確認された後に本露光が始
まる。露光が終了すると、固体撮像装置54から出力さ
れた画像信号は、撮像信号処理回路55において補正等
がされ、さらにA/D変換器56でA/D変換され、信
号処理部57を通り全体制御・演算59によりメモリ部
60に蓄積される。その後、メモリ部60に蓄積された
データは、全体制御・演算部59の制御により記録媒体
制御I/F部を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒
体62に記録される。また外部I/F部63を通り直接
コンピュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
光電変換素子のいくつかで変換された電気信号を転送し
ないようにしているので、回路のオフセットばらつきを
補正することや、固体撮像装置の使用条件ごとに最適な
駆動方法を選択することが可能になり、画質を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の固体撮像装置の模式的な
平面図である。
【図2】図1の等価回路図である。
【図3】図1に示す行Aの駆動パルスを示す図である。
【図4】図1に示す行Bの駆動パルスを示す図である。
【図5】本発明の実施形態2の固体画像装置の模式的な
平面図である。
【図6】図5の等価回路図である。
【図7】クランプ手段の回路図である。
【図8】図7のクランプ手段の駆動タイミングを示す図
である。
【図9】本発明の実施形態3の固体撮像装置の模式的な
平面図である。
【図10】本発明の実施形態4の固体撮像装置の模式的
な平面図である。
【図11】従来のMOS増幅型固体撮像装置の回路図で
ある。
【図12】従来の技術の問題点の説明図である。
【図13】本発明の実施形態5の撮像システムの構成的
な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 画素領域 2 垂直シフトレジスタ 3 ラインメモリ&ノイズ除去回路 4 水平シフトレジスタ 5 水平出力線 6 出力アンプ 7 OB画素領域(遮光) 8 OB画素領域(転送が行われない画素構成) 11 露光条件決定手段 12 温度件検知手段 13 画素転送有無選択手段 14 AD変換画像処理回路 21 出力アンプ 22 サンプルホールドスイッチ 23 クランプスイッチ 24 コンパレータ 25 サンプルホールド容量 26 クランプ容量 A 画素領域(画素転送を行う領域) B 画素領域(画素転送を行わない領域) C 画素領域(画素転送が行われない領域) D 画素領域(画素転送の有無を切り替えられる画素領
域) E 画素領域(遮光画素、水平シェーディング補正用) F 画素領域(遮光画素、垂直シェーディング補正用)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋山 拓己 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 乾 文洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 櫻井 克仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C024 CX08 CX31 CX35 GY31 GZ39 GZ40 HX09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が、光電変換素子と、前記光電変換
    素子からの信号を出力する出力手段と、前記光電変換素
    子からの信号を前記出力手段へ転送する転送手段とを有
    する複数の画素を有し、前記複数の画素は、第1の領域
    と第2の領域とに分けられている画素領域と、 前記第1の領域に含まれる画素からの信号に基づいて、
    前記第2の領域に含まれる画素からの信号を補正する撮
    像信号処理手段と、 前記第1の領域に含まれる画素では、前記光電変換素子
    からの信号を前記衆力手段へ転送することを抑止し、前
    記出力手段から信号を読み出すように制御する読み出し
    手段と、 を有することを特徴とする撮像システム。
  2. 【請求項2】 前記読み出し手段は、前記光電変換素子
    からの信号を前記読み出し手段へ転送することを抑止し
    た状態で、前記読み出し手段の入力部をリセットするこ
    とにより、信号を前記出力手段より読み出すことを特徴
    とする請求項1記載の撮像システム。
  3. 【請求項3】 前記読み出し手段は前記複数の光電変換
    素子の周辺に設けている走査回路を含み、 前記走査回路から前記第1の領域に含まれる画素の前記
    転送手段をオフする制御信号を出力することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の撮像システム。
  4. 【請求項4】 前記撮像信号処理手段は、前記第1の領
    域に含まれる画素からの信号をクランプするクランプ回
    路を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項記載の撮像システム。
  5. 【請求項5】 前記読み出し手段は、撮像時の露光条件
    又は温度条件に応じて、前記第1の画素において、前記
    光電変換素子からの信号を前記出力手段へ転送すること
    を抑止し、前記出力手段から信号を読み出す場合と、前
    記光電変換素子からの信号を前記出力手段から読み出し
    場合とを制御することを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1項記載の撮像システム。
  6. 【請求項6】 さらに、前記第1の領域に含まれる複数
    の画素を光学的に遮光していることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか1項記載の撮像システム。
  7. 【請求項7】 前記撮像信号処理手段からの信号を処理
    する信号処理手段と、前記画素領域に光を結像するレン
    ズとを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    か1項記載の撮像システム。
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