JP2009177378A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009177378A
JP2009177378A JP2008012166A JP2008012166A JP2009177378A JP 2009177378 A JP2009177378 A JP 2009177378A JP 2008012166 A JP2008012166 A JP 2008012166A JP 2008012166 A JP2008012166 A JP 2008012166A JP 2009177378 A JP2009177378 A JP 2009177378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
voltage
reset
signal
potential
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008012166A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4997126B2 (ja
Inventor
Naoto Fukuoka
直人 福岡
Seisuke Matsuda
成介 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2008012166A priority Critical patent/JP4997126B2/ja
Priority to US12/357,717 priority patent/US7906752B2/en
Publication of JP2009177378A publication Critical patent/JP2009177378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4997126B2 publication Critical patent/JP4997126B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/62Detection or reduction of noise due to excess charges produced by the exposure, e.g. smear, blooming, ghost image, crosstalk or leakage between pixels
    • H04N25/627Detection or reduction of inverted contrast or eclipsing effects
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14601Structural or functional details thereof
    • H01L27/14609Pixel-elements with integrated switching, control, storage or amplification elements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Abstract

【課題】 別個に回路を設けることなく黒沈み防止動作を行わせることができると共に、その動作に画素毎の特性バラツキの影響を与えにくくした固体撮像装置を提供する。
【解決手段】 フォトダイオードと信号電荷を蓄積するフローティングディフュージョン部と転送トランジスタとリセットトランジスタと増幅トランジスタと選択トランジスタとからなる画素を複数行列状に配置した画素部と、列方向に配列された画素に共通に接続された垂直信号線11と、垂直信号線に出力された画素信号に含まれるリセット動作に伴うノイズを抑圧するCDS回路12とを備えた固体撮像装置において、高輝度光入射時に発生する黒沈みを防止するため垂直信号線電位をクリップするクリップ電圧を、光信号読み出し画素10(i) に隣接する画素10(i+1) を利用して生成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、固体撮像装置に係り、特に撮像領域内に増幅機能を有する増幅型固体撮像素子を用いた固体撮像装置に関する。
近年、固体撮像素子としてCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補形金属酸化膜半導体)型撮像素子(イメージセンサ)が注目され、実用化されている。CMOS型撮像素子は、CCD(Charge Coupled Devise:電荷結合素子)型撮像素子に比べ、単一電源で駆動可能であり、CCDイメージセンサが専用のプロセスを必要とするのに対し、CMOS型イメージセンサは他のLSIと同じプロセスで製造できることから、SOC(System On Chip)が容易であり、多機能化が可能である。また、CMOS型イメージセンサは各画素毎に増幅回路(アンプ)を有し、画素内で信号電荷を増幅しているため、信号の伝達経路によるノイズの影響を受けにくくなっている。更に、各画素の信号電荷は選択方式で取り出すことが可能であり、原理上、信号の蓄積時間や読み出し順序を画素毎に自由に制御することができる。
ところで、CMOS型イメージセンサでは、高輝度光が入射すると、あたかも光が入射されていないような真っ黒に沈んだ画像が生成されることが知られている。この現象を黒沈み現象と呼ぶことにする。黒沈み現象を代表的なCMOS型イメージセンサの動作と共に説明する。図9にCMOS型イメージセンサの回路構成図を示す。画素101 はフォトダイオードPD,静電容量Cfdを持つフローティングディフュージョン部FD,転送トランジスタMtr,リセットトランジスタMrs,増幅トランジスタMsf,選択トランジスタMseから成る。画素101 は垂直信号線102 を通して定電流源103 、及びCDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)回路121 に接続されている。CDS回路121 はサンプルホールドトランジスタMsh,クランプトランジスタMcl,サンプルホールドキャパシタ(静電容量)Csh,クランプキャパシタ(静電容量)Cclから成る。更にCDS回路121 は垂直信号線102 ,列選択トランジスタMh を介して、水平信号線104 へとつながれている。水平信号線104 はキャパシタ(静電容量)Ch 及びアンプ105 に接続され、水平信号線リセットトランジスタMhrs を介して水平信号線基準電圧Vhrs に繋がれている。
図9において、φで始まる記号はパルス電圧を、Vで始まる記号は各部位の電圧を表す。パルス電圧の内、画素101 内の転送トランジスタMtr,リセットトランジスタMrs及び選択トランジスタMseの制御に係るパルス電圧(転送パルスφTR,リセットパルスφRS,セレクトパルスφSE)、及び列選択トランジスタMh の制御に係るパルス電圧(φH)は、制御信号発生回路122 による制御の下、垂直走査回路123 及び水平走査回路124 からそれぞれ出力され、サンプルホールドトランジスタMsh,クランプトランジスタMcl,及び水平信号線リセットトランジスタMhrs の制御に係るパルス電圧(サンプルホールドパルスφSH,クランプパルスφCL,水平信号線リセットパルスφHRS)は制御信号発生回路122 から出力される。
画素101 はアレイ状に複数配置されており、該画素101 においてはフォトダイオードPDから得られた電荷を増幅トランジスタMsfによって増幅し、CDS回路121 へと送る。CDS回路121 は各画素101 からのリセット信号と光の信号を差分することで、画素毎に変動する増幅トランジスタMsfによるゲート・ソース間電圧(VGS)、リセットトランジスタMrsによる ktcノイズ(Vktc )及びフィードスルー電圧(Vft)のバラツキを消去する。以下、リセットトランジスタMrsによるノイズを、Vnoise (=Vktc +Vft)とする。
図10に、高輝度光が入射していない場合の図9に示すCMOS型イメージセンサの動作を表すタイミングチャートを示す。最初に、セレクトパルスφSE,サンプルホールドパルスφSH,クランプパルスφCLがHigh レベルの状態においてリセットパルスφRSをHigh レベルにすることで、フローティングディフュージョン部FDの電圧Vfdは電源電圧Vddに、CDS回路121 の出力電圧Vcdsoutはクランプ基準電圧Vclにセットされ、また、水平信号線リセットパルスφHRSをHigh レベルにすることで、水平信号線電圧Vout は水平信号線基準電圧Vhrs にセットされる。
次に、リセットパルスφRSをLowレベルすると、画素出力電圧VpixoutはリセットトランジスタMrsによるノイズVnoise ,更には増幅トランジスタMsfにおけるゲート・ソース間電圧VGSの影響で、電源電圧Vddよりも下降したリセット電圧Vrst(=Vdd−Vnoise −VGS)となる。
次に、時刻t1でクランプパルスφCLをLowレベル、転送パルスφTRをHigh レベルにすると、所定の時間だけフォトダイオードPDに貯められた光の信号電荷がフローティングディフュージョン部FDへ転送され、フローティングディフュージョン部FDの電圧Vfdは下降し、画素出力電圧Vpixoutも信号電荷に応じて、画素光信号電圧Vpixout(sig) まで下降する。したがって、このとき、リセット電圧Vrst と画素部光信号電圧Vpixout(sig) の差ΔVpixout(sig) は、ΔVpixout(sig) =Vrst −Vpixout(sig) となる。CDS回路出力電圧Vcdsoutも、信号電荷に応じてCDS光信号電圧Vcdsout(sig) まで下降する。時刻t1でクランプキャパシタCclに貯まる電荷量をQcl,サンプルホールドキャパシタCshに貯まる電荷量をQsh,サンプルホールドパルスφSHをLowレベルとする時刻t2でクランプキャパシタCclに貯まる電荷量をQcl′,サンプルホールドキャパシタCshに溜まる電荷量をQsh′とすると、次式(1),(2)が得られる。
時刻t1において、
Qcl=Ccl(Vrst −Vcl)
Qsh=Csh(Vcl−0) ・・・・・・・・・・・・・(1)
時刻t2において
Qcl′=Ccl〔Vpixout(sig) −Vcdsout(sig) 〕
Qsh′=Csh〔Vcdsout(sig) −0〕 ・・・・・・・(2)
時刻t1,t2における電荷量保存の法則より、次式(3)が得られる。
−Qcl+Qsh=−Qcl′+Qsh′
Vcl−Vcdsout(sig) =Ccl/(Ccl+Csh)・〔Vrst −Vpixout(sig) 〕
ΔVcdsout(sig) =Gcds ・ΔVpixout(sig)
但し、Gcds =Ccl/(Ccl+Csh) ・・・・・・・・・・・(3)
ここで、同じ光量でも各画素でのリセットトランジスタMrsでのノイズと増幅トランジスタMsfでのゲート・ソース間電圧の和(Vnoise +VGS)のバラツキによって、画素出力電圧Vpixoutもバラツキをもって出力されるが、CDS回路121 において画素光信号電圧Vpixout(sig) とバラツキ成分も含んだ各画素のリセット電圧Vrst との差を取ることにより、次式(4)に示すように、リセットトランジスタMrsでのノイズと増幅トランジスタMsfでのゲート・ソース間電圧の和(Vnoise +VGS)によるバラツキを除去することができる。
Vrst −Vpixout(sig) ={Vdd−(Vnoise +VGS)}
−{Vdd−(Vnoise +VGS+ΔVpixout(sig) }
=ΔVpixout(sig) ・・・・・・・・・・・・・(4)
最後に、時刻t2において、水平信号線リセットパルスφHRSをLowレベルにし、列選択パルスφHをHigh レベルにすることによって、信号電圧を水平信号線104 に伝達する。時刻t2でサンプルホールドキャパシタCshに貯まる電荷量をQsh,水平信号線104 に接続されたキャパシタCh に貯まる電荷量をQh ,水平信号線リセットパルスφHRSをHigh レベル、列選択パルスφHをLowレベルとする時刻t3でサンプルホールドキャパシタCshに貯まる電荷量をQsh′,水平信号線に接続されたキャパシタCh に貯まる電荷量をQh ′とすると、次式(5),(6)が得られる。
時刻t3において
Qsh′=Csh〔Vout(sig)−0〕
Qh ′=Ch 〔Vout(sig)−0〕 ・・・・・・・・・(5)
時刻t2において
Qsh=Csh〔Vcdsout(sig) −0〕
Qh =Ch 〔Vhrs −0〕 ・・・・・・・・・・・・(6)
時刻t2,t3における電荷量保存の法則より、次式(7)が得られる。
Qsh+Qh =Qsh′+Qh ′
Vout(sig)=Csh/(Csh+Ch )・Vcdsout(sig) +Csh/(Csh+Ch )・Vhrs =Gh ・Vcdsout(sig) +Gh ′・Vhrs
=Gh {−Gcds ・ΔVpixout(sig) +Vcl}+Gh ′・Vhrs
∴ Gh ・Vcl+Gh ′・Vhrs −Vout =Gh ・Gcds ・ΔVpixout(sig)
但し、Gh =Csh/(Csh+Ch )
Gh ′=Ch /(Csh+Ch ) ・・・・・・・(7)
ここで、Vcl=Vhrs とすると、
Vhrs −Vout(sig)=Gh ・ΔVcdsout(sig)
ΔVout(sig)=Gh ・ΔVcdsout(sig)
となり、水平信号線104 にはフォトダイオードPDによって発生した信号電荷に応じた水平信号線光信号電圧ΔVout(sig)が出力される。
次に、黒沈み現象について上述の回路動作を踏まえて、図11のタイミングチャートを使用して説明する。画素領域に高輝度光が入射すると、図11に示すように、リセットパルスφRSをLowレベルにした状態から、転送パルスφTRをHigh レベルにする期間に、フローティングディフュージョン部FDでの電圧Vfdが、許容する最小値(フローティングディフュージョン部最小電圧Vfdmin )まで下がってしまう場合がある。このとき、画素出力電圧Vpixoutも、それが許容する最小値(画素出力最小電圧Vpixoutmin )まで下がる。これは、強い光がフローティングディフュージョン部FDにまで漏れこみ、フォトダイオードPDのみならずフローティングディフュージョン部FDでも電荷が発生するため、又はフォトダイオードPDで発生した電荷が溢れてフローティングディフュージョン部FDにまで漏れこむため、などの原因によるものと考えられる。
この状態で転送パルスφTRをHigh レベルにして光による信号電荷をフローティングディフュージョン部FDまで転送しても、フローティングディフュージョン部FDでの電圧Vfdはフローティングディフュージョン部最小電圧Vfdmin 以下に下ることができない。したがって、画素出力電圧Vpixoutも画素出力最小電圧Vpixoutmin 以下に下がることはなく、リセット電圧と信号電圧の差ΔVpixout(sig) は、次式(8)となり、最終的に水平信号線光信号電圧ΔVout(sig)=0となる。
ΔVpixout(sig) =Vpixoutmin −Vpixoutmin =0 ・・・・・・・・・・(8)
したがって、高輝度光が入射した場所には、あたかも光がまったく入射していないかのように真っ黒な画像ができてしまう。
この黒沈み現象を抑制するために、いくつかの黒沈み防止回路が提案されている。例として特許文献1の黒沈み防止回路を、図12及び図13を用いて説明する。図12に黒沈み防止のための回路構成図を示す。図12に示すように、画素101 が接続された垂直信号線102 に黒沈み防止回路131 が接続されている。また、垂直信号線102 にはCDS回路121 が接続されており、CDS回路121 で所定のリセット電圧と光の信号電圧の差分を取り、これを列選択トランジスタMh を介して水平信号線104 へと送るようになっている。黒沈み防止回路131 はクリップ電圧生成トランジスタMD1と、防止回路作動トランジスタMD2からなり、クリップ電圧生成トランジスタMD1のゲートはクリップ基準電圧Vref に、ドレインは電源電圧Vddに繋がれており、防止回路作動トランジスタMD2のゲートには黒沈み防止回路作動パルスφRowDが印加される。ここで、黒沈み防止回路作動パルスφRowDは制御信号発生回路から出力される。また、防止回路作動トランジスタMD2のソースは垂直信号線102 へと接続されている。
図13に黒沈み防止回路131 の動作を説明するためのタイミングチャートを示す。次に、図13を用いて黒沈み防止回路131 の動作を説明する。最初にリセットパルスφRSをHigh レベルにし、フローティングディフュージョン部FDの電圧Vfdを電源電圧Vddにセットする。また、黒沈み防止回路作動パルスφRowDをHigh レベルにして、黒沈み防止回路131 を有効にさせておく。黒沈み防止回路131 内のクリップ基準電圧Vref は、電源電圧VddよりもVa 低い電圧にしておく。
次に、リセットパルスφRSをLowレベルにしたとき、高輝度光の影響でフローティングディフュージョン部FDの電圧Vfdは、フローティングディフュージョン部最小電圧Vfdmin まで下がる。このとき、黒沈み防止回路作動パルスφRowDがHigh レベル状態であるので、画素部出力電圧Vpixoutは黒沈み防止回路131 によって、クリップ電圧Vc(=Vref −VGSD=Vdd−Va −VGSD)以下には下がらない。ここで、VGSDはクリップ電圧生成トランジスタMD1のゲート・ソース間電圧である。したがって、高輝度光入射時においても黒沈み現象は起こらず、画素光信号電圧Vpixout(sig) とクリップ電圧Vc の差は、ΔVpixout(sig)′=Vc −Vpixout(sig)(≠0)となる。
特開2000−287131号公報
上述のように、黒沈み防止回路131 を設けることにより、黒沈み現象は回避することができる。しかし、この公報開示の黒沈み防止回路には、以下に示す課題に十分な考慮がなされていない。まず第1に、黒沈み防止回路部131 のクリップ電圧生成トランジスタMD1のゲート・ソース間電圧VGSDと、各画素101 の増幅トランジスタMsfのゲート・ソース間電圧VGSが違うために、黒沈み防止回路131 の動作の有効/無効が、画素毎のゲート・ソース間電圧VGSに依存してしまうという課題がある。
これは、クリップ基準電圧Vref とクリップ電圧生成トランジスタMD1のゲート・ソース間電圧との差(Vref −VGSD)に対し、増幅トランジスタMsfによるゲート・ソース間電圧VGS,リセットトランジスタMrsのノイズVnoise は画素毎によって固有の値をとるために、同じ大きさの光が入射しても、画素出力電圧Vpixoutに現れる電圧は異なってしまうからである。このときの詳細な動作を、図14に示すタイミングチャートを用いて説明する。最初に、リセットパルスφRSをHigh レベルにし、フローティングディフュージョン部の電圧Vfdを電源電圧Vddにセットする。また、黒沈み防止回路作動パルスφRowDをHigh レベルにして、黒沈み防止回路131 を有効とさせておく。クリップ基準電圧Vref は、電源電圧VddよりもVa 低い電圧にしておく。
次に、リセット電圧φRSをLowレベルにしたとき、高輝度光の影響でフローティングディフュージョン部FDの電圧Vfdは高輝度光による電圧Vhlだけ下がる。このとき、黒沈み防止回路作動パルスφRowDがHigh レベル状態であるので、画素出力電圧Vpixoutは黒沈み防止回路131 によってクリップ電圧Vc(=Vref −VGSD=Vdd−Va −VGSD)以下には下がらない。したがって高輝度光入射時において、高輝度光による電圧Vhlによって画素出力電圧Vpixoutが下降しても、黒沈み現象は起こらない。
ところで、画素光信号電圧Vpixout(sig) のとき、黒沈み防止回路131 が働いたときはCDS回路121 によって、〔Vc −Vpixout(sig) 〕の信号電圧が得られ、黒沈みが起きないと仮定した場合にはCDS回路121 によって、〔Vrst −Vpixout(sig) 〕の信号電圧が得られる。このとき、黒沈み防止回路131 が働かないときに画素出力電圧Vpixout に現れるリセット電圧Vrst と、クリップ電圧Vc との差をVrsterrorとすると、図14から次式(9)のように表される。
Vrsterror=Vrst −Vc =−VGS+VGSD−Vhl+Va =−VGS+const
・・・・・・・・・・・・・・(9)
但し、リセットトランジスタMrsによるノイズVnoise の変動は小さく無視できるとし、更に、ここで高輝度光による電圧Vhl,及び電源電圧Vddとクリップ基準電圧Vref の差電圧Va は定数とした。これより次式(10)に示す条件が導き出される。
Vrsterror>0 : 黒沈み防止回路動作せず
Vrsterror<0 : 黒沈み防止回路動作 ・・・・・・・・・(10)
式(9)及び式(10)より、複数の画素に同じ高輝度光が入射して、同じ高輝度光による電圧Vhl分だけ電圧が下がっても、増幅トランジスタMsfによるゲート・ソース間電圧VGSのバラツキにより、黒沈み防止回路131 が働きリセット電圧がクリップされる画素と、黒沈み防止回路131 が働かずリセット電圧がクリップされない画素とに分かれてしまうことがわかる。
第2に、黒沈み防止回路131 を動作させたとき、クリップ電圧生成トランジスタMD1のゲート・ソース間電圧VGSDと、画素101 の増幅トランジスタMsfによるゲート・ソース間電圧VGSが異なるために、固定パターンノイズ(FPN:Fixed Pattern Noise )バラツキが除去できないという課題がある。この点に関する詳細な動作を、図15のタイミングチャートを用いて説明する。最初にリセットパルスφRSをHigh レベルにし、フローティングディフュージョン部FDの電圧Vfdを電源電圧Vddにセットする。また、黒沈み防止回路作動パルスφRowDをHigh レベルにして黒沈み防止回路131 を動作させておく。クリップ基準電圧Vref は電源電圧VddよりもVa 低い電圧にしておく。
次に、リセットパルスφRSをLowレベルにしたとき、高輝度光の影響でフローティングディフュージョン部FDの電圧Vfdはフローティングディフュージョン部最小電圧Vfdmin まで下がる。このとき、黒沈み防止回路作動パルスφRowDがHigh レベル状態であるので、画素出力電圧Vpixoutは黒沈み防止回路131 によってクリップ電圧Vc(=Vref −VGSD=Vdd−Va −VGSD)以下には下がらない。したがって高輝度光入射時において、画素出力電圧Vpixoutがクリップ電圧Vc 以下に下降しようとしても黒沈み現象は起こらず、画素光信号電圧の出力のとき、CDS回路121 によって〔Vc −Vpixout(sig) 〕の信号電圧が得られる。
このとき、黒沈み防止回路131 を動作させないときの実際の信号電圧差をΔVpixoutとし、黒沈み防止回路131 を動作させたときの信号電圧差をΔVpixout′とすると、次式(11),(12)のように表される。
ΔVpixout=Vrst −Vpixout(sig)
=Vdd−(VGS+Vnoise )
−〔Vdd−{VGS+Vnoise +ΔVpixout(sig) }〕
=ΔVpixout(sig) ・・・・・・・・・・(11)
ΔVpixout′=Vc −Vpixout(sig)
=Vref −VGSD
−〔Vdd−{VGS+Vnoise +ΔVpixout(sig) }〕
=(Vdd−Va )−VGSD
−〔Vdd−{VGS+Vnoise +ΔVpixout(sig) }〕
・・・・・・・(12)
そして、その差Verror は、次式(13)で表される。
Verror =ΔVpixout−ΔVpixout′
=Va +VGSD−(VGS+Vnoise )
=VGSD−VGS+Va −Vnoise ・・・・・・・・・・・・・(13)
したがって、黒沈み防止回路131 が働いたときには、画素101 の増幅トランジスタMsfのゲート・ソース間電圧VGS成分がCDS回路を通しても消去できず、式(13)のVerror 成分が画像に影響を及ぼしてしまう。
第3に、黒沈み現象を防止するために、新たな回路を設けねばならないという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、別個に黒沈み防止回路を設けることなく、黒沈み防止動作を行わせることができると共に、黒沈み防止の動作に画素毎の特性バラツキの影響を与えにくくし、更に黒沈み防止動作が実行されたときも画素のFPNバラツキを最小限に抑えることができる固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に係る発明は、入射光を信号電荷に変換する光電変換手段、前記信号電荷を蓄積する蓄積部、前記蓄積部に前記信号電荷を転送する転送手段、前記蓄積部に蓄積された前記信号電荷を増幅して画素信号として信号出力線に出力する増幅手段、及びリセットラインに保持された電位を前記蓄積部に供給して該蓄積部をリセットするリセット手段を有する画素が複数、行列状に2次元に配列された画素部と、前記信号出力線の一端に接続され、前記信号出力線に出力された前記画素信号に含まれる、前記リセット手段によるリセット動作に伴うノイズ信号を抑圧する相関二重サンプリング回路と、同一の前記信号出力線に接続された第1の前記画素と第2の前記画素の内、前記リセット手段により供給される第1の電位に対応した前記画素信号の出力を得るリセット動作の対象となる画素を前記第1の画素としたとき、前記第2の画素の前記リセット手段により供給される第2の電位に対応した画素信号を用いて、前記リセット動作時における前記同一の信号出力線の電圧レベルを設定する制御手段とを有して固体撮像装置を構成するものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る固体撮像装置において、前記第2の画素は、前記第1の画素の近傍に位置する画素であることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る固体撮像装置において、前記制御手段は、前記第2の電位を前記第1の電位より低いレベルに設定することを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る固体撮像装置において、前記制御手段は、前記第2の画素を、前記第1の画素の位置に応じて順次変更することを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1に係る固体撮像装置において、前記リセットラインは、行単位で電位を変更可能であり、前記制御手段は、前記第1の画素と前記第2の画素の設定に応じて、各々の画素が接続された各リセットラインの電位を可変して設定することを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1に係る固体撮像装置において、前記制御手段は、前記第1の画素への前記第1の電位の印加終了タイミングよりも、前記第2の画素への前記第2の電位の印加終了タイミングを遅らせることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項1に係る固体撮像装置において、前記リセットラインは、全画素に対して単一の電位を可変して供給可能であり、前記制御手段は、前記第1の画素と前記第2の画素に対して、各々異なる電位を印加するタイミングが重ならないように前記リセットラインの電位を制御することを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項1に係る固体撮像装置において、前記制御手段は、前記第1の画素の転送手段を駆動する前に、前記第2の画素の前記リセット手段により供給される第3の電位に対応した画素信号を用いて、前記第1の画素の信号電荷に対応した画素信号を出力させるための電圧レベルを前記同一の信号出力線に設定することを特徴とするものである。
以上説明したように、本発明の固体撮像装置によれば、画素部に高輝度光が入射しても黒沈み現象を防止することができ、且つ黒沈み防止動作の有無が画素の増幅トランジスタのゲート・ソース間電圧に依存しない。また、黒沈み防止動作が行われたときのFPNバラツキを小さくすることができる。更に、黒沈み現象を防止するために、新たな回路を設ける必要がない。
請求項毎の発明の効果を述べると、請求項1に係る発明によれば、第2の画素のリセット手段により供給される第2の電位に対応した画素信号を用いて、第1の画素のリセット動作時における同一の信号出力線の電圧レベルを設定するので、新たな黒沈み抑圧用の回路を設けることなく、相関二重サンプリング回路がノイズ信号を抑圧する際に生じていた黒沈みを抑圧することが可能な固体撮像装置を提供できる。請求項2に係る発明によれば、第2の画素を、前記第1の画素の近傍に位置する画素としているので、黒沈み防止のためのクリップ電圧を生成する画素の閾値電圧依存性を抑圧することができる。請求項3に係る発明によれば、第1の画素のリセット動作時における信号出力線への出力レベルが第2の電位のレベルにより設定されるレベルを下回るときは第2の電位のレベルにより設定されるレベルに出力が固定されるため、黒沈みの抑圧をすることができる。請求項4に係る発明によれば、第2の画素が第1の画素の位置に応じて順次変更されるので、効果的に黒沈みの抑圧をすることができる。請求項5に係る発明によれば、リセットラインを、行単位で電位を変更可能とし、第1の画素と第2の画素の設定に応じて、各々の画素が接続された各リセットラインの電位を可変して設定するので、黒沈みの抑圧に適した電位を信号出力線に設定することが可能となる。請求項6に係る発明によれば、第1の画素への前記第1の電位の印加終了タイミングよりも、第2の画素への第2の電位の印加終了タイミングを遅らせるので、黒沈みの抑圧の電位を信号出力線に設定しているタイミングを適切なものとすることが可能となる。請求項7に係る発明によれば、リセットラインに対して単一の電位を可変して供給可能とし、第1の画素と第2の画素に対して、各々異なる電位を印加するタイミングが重ならないようにリセットラインの電位を制御するので、リセットラインに係る構成を簡単化することが可能となる。請求項8に係る発明によれば、第1の画素の転送手段を駆動する前に、第2の画素の前記リセット手段により供給される第3の電位に対応した画素信号を用いて、前記第1の画素の信号電荷に対応した画素信号を出力させるための電圧レベルを前記同一の信号出力線に設定することで、信号出力線へ画素信号を出力する画素を選択するための選択手段を画素内に設けることなく、第2の画素から信号出力線へ画素信号が出力しないようにすることができるので、光電変換手段を大きくすることが可能となる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明の特徴は、上記のように近接した複数の画素の増幅トランジスタのゲート・ソース間電圧VGSは製造プロセス上、それぞれ近い値を取ることを前提とし、画素の増幅トランジスタのゲート・ソース間電圧VGSの値が互いに近い値をもつ、当該読み出し画素の近接画素を利用して、黒沈み防止のためのクリップ電圧を生成することにある。
(実施例1)
まず、実施例1について説明する。図1は本発明に係る固体撮像装置の実施例1の構成を一部ブロックで示す回路構成図である。図1において、10は画素部で、同じ構成の複数の画素を2次元状に配置して構成されている。画素10(i) ,10(i+1) (iは整数)は垂直方向に隣接して配置されている画素で、同一構成のものなので、代表して画素10(i) について、その内部構成について説明する。画素10(i) は、フォトダイオードPD(i) ,Cfd(i) の静電容量を持つフローティングディフュージョン部FD(i) ,転送トランジスタMtr(i) ,リセットトランジスタMrs(i) ,増幅トランジスタMsf(i) ,選択トランジスタMse(i) から成る。
そして、画素10(i) は、垂直信号線11を通して定電流源(図示せず)、及びCDS回路12に接続されている。CDS回路12は、サンプルホールドトランジスタMsh,クランプトランジスタMcl,サンプルホールドキャパシタ(静電容量)Csh,クランプキャパシタ(静電容量)Cclから成る。CDS回路12は列選択トランジスタMh を介し水平信号線13へとつながれている。また、画素10(i) は電源電圧Vdd(i) の電源線、垂直信号線11で接続されながら、CDS回路12,列選択トランジスタMh を介して水平信号線13に接続されている。更にアンプ14を介し、信号が出力されるようになっている。
上記各部の構成要素の制御を行うパルス電圧は、制御信号発生回路15による制御の下、垂直走査回路16,水平走査回路17,電圧源回路18にてそれぞれ生成される。例えば、リセットトランジスタMrs(i) ,転送トランジスタMtr(i) ,選択トランジスタMse(i) に係る制御を行うリセットパルスφRS(i) ,転送パルスφTR(i) ,及びセレクトパルスφSE(i) は垂直走査回路16で生成され、列選択トランジスタMh に係る制御を行うパルス電圧φHは水平走査回路17で生成され、電源電圧Vdd(i) に係る制御を行うパルス電圧φVdd(i) は電圧源回路18にて生成され、サンプルホールドトランジスタMsh及びクランプトランジスタMclに係る制御を行うサンプルホールドパルスφSH及びクランプパルスφCLは、制御信号発生回路15により生成される。隣接画素(i+1) についても、同様に構成され、同様に垂直信号線11,CDS回路12,水平信号線13に接続され、垂直走査回路16からの制御パルスφRS(i+1) ,φTR(i+1) ,φSE(i+1) 、及び電圧源回路18からのパルス電圧φVdd(i+1) により駆動制御されるようになっている。
図2は、図1に示した実施例1の動作を説明するためのタイミングチャートである。本実施例においては、黒沈み防止のために利用される補正用画素(クリップ電圧生成用画素)の行も、光信号を読み出し画素の行の移動と共に移動する。まず光の信号を読み出す画素を画素10(i) とし、黒沈み防止用のクリップ電圧を生成する画素(補正用画素)を画素10(i+1) とする。黒沈み防止用の画素の行(i+1行目)の電源電圧Vdd(i+1) は、Vdd(i) >Vdd(i+1) =Vdd−Va とし、読み出し用の画素の行(i行目)の電圧VddよりもVa 低く設定している。
最初に、セレクトパルスφSE(i) ,サンプルホールドパルスφSH,クランプパルスφCLがHigh レベルの状態でリセットパルスφRS(i) をHigh レベルにすることで、フローティングディフュージョン部電位Vfd(i) は電源電圧Vddに、CDS回路出力電圧Vcdsoutはクランプ基準電圧Vclにセットされる。また同時にセレクトパルスφSE(i+1) をHigh レベル、リセットパルスφRS(i+1) をHigh レベル、転送パルスφTR(i+1) をLowレベルとして、フローティングディフュージョン部電圧Vfd(i+1) を電源電圧(Vdd−Va )にセットする。電源電圧(Vdd−Va )はクリップ電圧生成のための電圧であるため、読み出し画素(i) の電源電圧VddよりVa 低い電圧に設定している。(Vdd(i+1) =Vdd−Va)
次に、リセットパルスφRS(i) をLowレベルとすると、画素出力電圧Vpixoutは、リセットトランジスタMrs(i) におけるktc ノイズ成分Vktc(i),フィードスルー電圧成分Vft(i) (但し、リセットトランジスタMrs(i) によるノイズを、Vnoise(i)=Vktc(i)+Vft(i) とする)、及び増幅トランジスタMsf(i) のゲート・ソース間電圧VGS(i) の影響で、Vddよりも下降したリセット電圧Vrst(i)〔=Vdd−Vnoise(i)−VGS(i) 〕となる。ここで、Va >Vnoise(i)と設定し、高輝度光の入射していないときはVfd(i) >Vfd(i+1) となるため、画素10(i) の出力Vpixout(i) が垂直信号線出力Vrst(i)となる。
次に、時刻t1で、セレクトパルスφSE(i+1) ,リセットパルスφRS(i+1) 及びクランプパルスφCLをLowレベルに、転送パルスφTR(i) をHigh レベルにすると、所定の時間だけフォトダイオードPD(i) に貯められた光の信号電荷がフローティングディフュージョン部FD(i) へ転送され、フローティングディフュージョン部電圧Vfd(i) は下降し、画素出力電圧Vpixout(i) も信号電荷の分だけ下降する。したがってこのとき、画素光信号電圧Vpixout(sig)(i)とリセット電圧Vrs(i) との差電圧は、ΔVpixout(sig)(i)=Vrst(i)−Vpixout(sig)(i)となる。
また、CDS回路出力電圧Vcdsoutも信号電荷に応じて下降する。時刻t1でクランプキャパシタCclに貯まる電荷量をQcl,サンプルホールドキャパシタCshに貯まる電荷量をQshとし、サンプルホールドパルスφSHをLowレベルとする時刻t2でクランプキャパシタCclに貯まる電荷量をQcl′,サンプルホールドキャパシタCshに貯まる電荷量をQsh′とすると、次式(14),(15)で表される。
時刻t1において、
Qcl=Ccl(Vrst(i)−Vcl)
Qsh=Csh(Vcl−0) ・・・・・・・・・・・・・・・・・(14)
時刻t2において
Qcl′=Ccl〔Vpixout(sig)(i)−Vcdsout(sig) 〕
Qsh′=Csh(Vcdsout(sig) −0) ・・・・・・・・・・・(15)
時刻t1,t2における電荷量保存の法則より、次式(16)が得られる。
−Qcl+Qsh=−Qcl′+Qsh′
Vcl−Vcdsout(sig) =Ccl/(Ccl+Csh)・〔Vrst(i)−Vpixout(sig)(i)〕
ΔVcdsout(sig)(i)=Gcds ・ΔVpixout(sig)(i)
但し、Gcds =Ccl/(Ccl+Csh) ・・・・・・・・・・・(16)
同じ光量でも各画素でのリセットトランジスタMrs(i) のノイズと増幅トランジスタMsf(i) のゲート・ソース間電圧との和、〔Vnoise(i)+VGS(i) 〕のバラツキによって、画素出力電圧Vpixout(i) もバラツキをもって出力される。しかし、CDS回路12によって、バラツキ成分も含んだ各画素でのリセット電圧Vrst(i)との差をとることにより、次式(17)に示すように、リセットトランジスタMrs(i) のノイズと増幅トランジスタMsf(i) のゲート・ソース間電圧との和、〔Vnoise(i)+VGS(i) 〕のバラツキを除去することができる。
Vrst(i)−Vpixout(sig)(i)
=〔Vdd−{Vnoise(i)+VGS(i) }〕
−〔Vdd−{Vnoise(i)+VGS(i) +ΔVpixout(sig)(i)}〕
=ΔVpixout(sig)(i) ・ ・・・・・・・・・・・・・・・(17)
次に、高輝度光が入射し、高輝度光による電圧Vhl(i) 分が下がったとき各部の動作を図3に示すタイミングチャートに基づいて説明する。Vfd(i) ,Vpixout(i) 以外の動作の詳細は、図2に示したタイミングチャートと同じであるので一部割愛する。図3に示す画素(i) のフローティングディフュージョン部電圧Vfd(i) は、リセット電圧をサンプルホールドする間に高輝度光による電圧Vhl分だけ下降し、これに伴って画素出力電圧Vpixout(i) も下降する。画素10(i+1) のセレクトパルスφSE(i+1) ,リセットパルスφRS(i+1) をHigh レベルにしているので、フローティングディフュージョン部電圧Vfd(i+1) は電源電圧(Vdd−Va )にセットされている。ここで、Vnoise(i)+Vhl>Va となると、Vfd(i) <Vfd(i+1) となるため、画素出力電圧Vpixout(i) はクリップ電圧Vc(i+1)〔=Vdd−Va −VGS(i+1) 〕以下に下降することはなく、リセット電圧はクリップ電圧Vc(i+1)でクリップされることになる。
したがって高輝度光入射時において、高輝度光による電圧Vhl(i) によって画素出力電圧Vpixout(i) が下降しても黒沈み現象は起こらず、画素光信号電圧がVpixout(sig)(i)のとき、黒沈み防止用画素が働いたときはCDS回路12によって、〔Vc(i+1)−Vpixout(sig)(i)〕の信号電圧が得られる。一方、黒沈みが起きないと仮定した場合にはCDS回路12によって、〔Vrst −Vpixout(sig)(i)〕の信号電圧が得られる。このとき、画素出力電圧Vpixout(i) におけるリセット電圧Vrst(i)とクリップ電圧Vc(i+1)との差をVrsterror(i) とすると、次式(18)のように表される。
Vrsterror(i) =Vrst(i)−Vc(i+1)
=−VGS(i) +VGS(i+1) −Vhl(i) +Va
・・・・・・・・・・(18)
但し、リセットトランジスタMrs(i) のノイズVnoise(i)は小さく無視できるとし、Va は定数とした。これより次式(19)の条件が導き出される。
Vrsterror(i) >0 : 黒沈み防止クリップ電圧生成動作せず
Vrsterror(i) <0 : 黒沈み防止クリップ電圧生成動作 ・・・・・・・(19)
ここで、画素10(i) と10(i+1) は隣接画素同士であり、VGS(i) ≒VGS(i+1) であると考えられる。したがって、式(18)は、次式(20)と表すことができる。
Vrsterror(i) =−Vhl+Va ・・・・・・・・・・・・・(20)
したがって、式(20)から、本発明の実施例1では、黒沈み防止クリップ電圧生成動作の有無は、各画素の増幅トランジスタMsfのゲート・ソース間電圧VGSに依存しないことがわかる。
更に高輝度光が入射し、Vrsterror(i) <0になり、黒沈み防止クリップ電圧生成用画素が働いた場合を考える。このときの各部の動作を説明するためのタイミングチャートを図4に示す。フローティングディフュージョン部電圧Vfd(i) ,画素部出力電圧Vpixout(i) 以外の動作の詳細は図2に示したタイミングチャートと同じであるので一部割愛する。図4に示すように、フローティングディフュージョン部電圧Vfd(i) は高輝度光の影響でフローティングディフュージョン部最小電圧Vfdmin(i)まで下降する。これに伴って画素出力電圧Vpixout(i) も下降する。この際、画素10(i+1) のセレクトパルスφSE(i+1) ,リセットパルスφRS(i+1) ,転送パルスφTR(i+1) の動作から、画素10(i+1) のフローティングディフュージョン部電圧Vfd(i+1) は電源電圧(Vdd−Va )にセットされている。これにより、画素出力電圧Vpixout(i) はクリップ電圧Vc(i+1)以下に下降することはなく、クリップ電圧Vc(i+1)でクリップされることになる。
したがって、高輝度光入射時において、高輝度光による電圧Vhl(i) によって画素出力電圧Vpixout(i) が下降しても黒沈み現象は起こらず、画素部光信号電圧がVpixout(sig)(i)のとき、CDS回路12によって、〔Vc(i+1)−Vpixout(sig)(i)〕の信号電圧、もしくは〔Vrst(i)−Vpixout(sig)(i)〕の信号電圧が得られる。このとき、黒沈み防止クリップ電圧生成用画素を動作させないときの実際の信号電圧をΔVpixout(i) とし、黒沈み防止クリップ電圧生成用画素を動作させたときの信号電圧をΔVpixout′(i) とすると、次式(21),(22)で表される。
ΔVpixout(i)
=Vrst(i)−Vpixout(sig)(i)
=Vdd−{VGS(i) +Vnoise(i)}
−〔Vdd−{VGS(i) +Vnoise(i)+ΔVpixout(sig)(i)}〕
=ΔVpixout(sig)(i) ・・・・・・・・・・・・・・(21)
ΔVpixout(i) ′
=Vc(i+1)−Vpixout(sig)(i)
=(Vdd−Va )−VGS(i+1)
−〔Vdd−{VGS(i) +Vnoise(i)+ΔVpixout(sig)(i)}〕
・・・・・・・・・・(22)
その差は、次式(23)となる。
Verror(i)=ΔVpixout(i) −ΔVpixout(i) ′
=Va +VGS(i+1) −{VGS(i) +Vnoise(i)}
・・・・・・・・・・(23)
したがってCDS回路12を通しても本来の光の信号とは、式(23)のVerror(i)の誤差が発生してしまう。
ここで、画素10(i) と10(i+1) は隣接画素同士であり、VGS(i) ≒VGS(i+1) であると考えられる。更に、リセットトランジスタMrs(i) のノイズVnoise(i)は小さく無視できるとし、Va は定数とすると、式(23)は、次式(24)で表すことができる。
Verror(i)=Va ・・・・・・・・・・・・・・・・(24)
式(24)より、本実施例1では、黒沈み防止クリップ電圧生成用画素の動作を働かせたときに得られる信号電圧は、実際の信号電圧とVa 分だけ変化し、CDS回路12によって増幅トランジスタMsf(i) のゲート・ソース間電圧VGS(i) 成分は消去できることがわかる。同様の動作をアレイ上に並んだ画素に対して順次行い、各画素の信号を取り出すことによって黒沈み現象が起きない画像を得ることができる。
以上のことから、上記実施例1によれば、固体撮像装置の画素部に高輝度光が入射しても黒沈み現象を防止することができ、黒沈み防止クリップ電圧生成用画素の動作の有無が画素の増幅トランジスタMsf(i) のゲート・ソース間電圧VGS(i) に依存しない。また、黒沈み防止クリップ電圧生成用画素が働いたときのFPNバラツキを小さくすることができる。更に、黒沈み現象を防止するために、新たな回路を設ける必要がない。なお、ここでは黒沈み防止クリップ電圧生成用の近接画素として光信号読み出し用画素10(i) に隣接する画素10(i+1) を用いたものについて述べたが、黒沈み防止クリップ電圧生成用画素としては、必要に応じてアレイ状に配置されたどの画素を用いてもかまわない。
(実施例2)
次に、実施例2について説明する。図5は、実施例2に係る固体撮像装置の一部省略ブロック構成図である。アレイ状に配置された画素10(i) ,10(i+1) ・・・及びCDS回路12の内部の構成などは図1に示した実施例1と同様である。実施例1と異なる点は、実施例1では電源ラインは電圧源回路18から各ライン毎に別個に設けられていたのに対し、実施例2ではアレイ状に配置された画素10(i) ,10(i+1) ・・・の電源ラインが全て同一の電源ラインに繋がれている。更に電源電圧は一定ではなく、電源パルスφVddとして、リセット参照電圧Vddr 及びクリップ参照電圧Vddc にパルス的に変化できるようになっている。
図6に、実施例2の動作を説明するためのタイミングチャートを示す。CDS回路12の詳細な動作の説明は省略するが、実施例1と同様に動作するものとする。そして、ここでも光の信号を読み出す画素を画素10(i) ,黒沈み防止用のクリップ電圧を生成する画素を画素10(i+1) とする。最初に電源パルスφVddがリセット参照電圧Vddr の状態において、セレクトパルスφSE(i) をHigh レベルとすると共に、リセットパルスφRS(i) をHigh レベルにすることで、フローティングディフュージョン部電圧Vfd(i) はリセット参照電圧Vddr の電圧にセットされる。
次に、リセットパルスφRS(i) をLowレベルすると、画素出力電圧Vpixout(i) は、リセットトランジスタMrs(i) のktc ノイズ成分Vktc(i),フィードスルー電圧Vft(i) (但し、リセットトランジスタMrs(i) のノイズVnoise(i)=Vktc(i)+Vft(i) とする)、及び増幅トランジスタMsf(i) のゲート・ソース間電圧VGS(i) の影響で、リセット参照電圧Vddr よりも下降したリセット電圧Vrst(i)〔=Vddr −Vnoise(i)−VGS(i) 〕となる。
次に、電源パルスφVddがクリップ参照電位Vddc の状態において、セレクトパルスφSE(i+1) をHigh レベル、リセットパルスφRS(i+1) をHigh レベル、転送パルスφTR(i+1) をLowレベルとして、フローティングディフュージョン部電圧Vfd(i+1) をクリップ参照電圧Vddc にセットする。クリップ参照電圧Vddc は、クリップ電圧生成のため、リセット参照電圧Vddr よりVa 低い電圧に設定している(Vddc =Vddr −Va )。
次に、フローティングディフュージョン部電圧Vfd(i) は、高輝度光の影響でリセット電圧をサンプルホールドする間に、フローティングディフュージョン部が許容する最小値Vfdmin(i)に下降し、これに伴って画素出力電圧Vpixout(i) も下降する。一方、画素10(i+1) においては、セレクトパルスφSE(i+1) ,リセットパルスφRS(i+1) ,転送パルスφTR(i+1) の上記状態から、フローティングディフュージョン部電圧Vfd(i+1) はクリップ参照電圧Vddc にセットされている。これにより、画素10(i) においては、その画素出力電圧Vpixout(i) はクリップ電圧Vc(i+1)〔=Vddc −VGS(i+1) 〕以下に下降することはなく、リセット電圧はクリップ電圧Vc(i+1)でクリップされることになる。
次に、セレクトパルスφSE(i+1) をLowレベルとし、転送パルスφTR(i) をHigh レベルにして、光による信号電圧を画素出力電圧Vpixout(i) に転送する。同様の動作をアレイ上に並んだ各画素に対して順次行い、各画素の信号を取り出すことによって黒沈み現象が起きない画像を得ることができる。
以上のことから、高輝度光入射時において、画素出力電圧Vpixout(i) が下降しても黒沈み現象は起こらず、画素光信号電圧Vpixout(sig)(i)としたとき、CDS回路12によって、〔Vc(i+1)−Vpixout(sig)(i)〕の信号電圧が得られる。したがって、本実施例2においても実施例1と同じ効果が得られる。なお、ここでは黒沈み防止クリップ電圧生成用画素の近接画素として光信号読み出し用画素10(i) に隣接する画素10(i+1) を用いたものについて述べたが、黒沈み防止クリップ電圧生成用画素としては、必要に応じてアレイ状に配置されたどの画素を用いてもかまわない。
(実施例3)
次に、実施例3について説明する。図7は、実施例3に係る固体撮像装置の一部省略回路構成図である。この実施例は、アレイ状に配列された画素において、選択トランジスタMse(i) ,Mse(i+1) ,・・・が存在していない以外は、実施例1の構成と同じであり、3トランジスタ型の画素となっている点だけが異なる。電源パルスφVdd(i) ,φVdd(i+1) ,φVdd(k) はそれぞれ独立に電圧を変えることができる(但し、iは整数、kはi,i+1以外の整数)。
図8に、実施例3の動作を説明するためのタイミングチャートを示す。この実施例においても、光の信号を読み出す画素を画素10(i) ,黒沈み防止用のクリップ電圧を生成する画素を画素10(i+1) とする。最初に電源パルスφVdd(i) をリセット参照パルスφVddr にして、リセットパルスφRS(i) をHigh レベルにすることで、フローティングディフュージョン部電圧Vfd(i) はリセット参照電圧Vddr にセットされる。また、CDS回路12にリセット電圧をクランプするために、クランプパルスφCL,サンプルホールドパルスφSHをHigh レベルにしておく。
次に、電源パルスφVdd(k) を垂直信号線11に現れる光信号の最小値Vpixoutmin よりも低い値である非選択画素電圧Vddl にセットしておき、非選択画素のフローティングディフュージョン部電圧Vfd(k) を非選択画素電圧Vddl にセットしておく。次に、リセット電圧φRS(i) をLowレベルすると、画素出力電圧Vpixout(i) はリセットトランジスタMrs(i) におけるktc ノイズ成分Vktc(i),フィードスルー電圧Vft(i) (但し、リセットトランジスタMrs(i) のノイズVnoise(i)=Vktc(i)+Vft(i) とする)、及び増幅トランジスタMsf(i) におけるゲート・ソース間電圧VGS(i) の影響で、リセット参照電圧Vddr よりも下降したリセット電圧Vrst(i)〔=Vddr −Vnoise(i)−VGS(i) 〕となる。
次に、電源パルスφVdd(i+1) をクリップ参照電圧Vddc(<Vddr)にセットし、リセットパルスφRS(i+1) をHigh レベルとし、転送パルスφTR(i+1) をLowレベルとして、フローティングディフュージョン部電圧Vfd(i+1) をクリップ参照電圧Vddc にセットする。クリップ参照電圧Vddc は、クリップ電圧生成のための電圧であるため、リセット参照電圧Vddr よりVa 低い電圧に設定している(Vddc =Vddr −Va )。
次に、フローティングディフュージョン部電圧Vfd(i) は、高輝度光の影響でリセット電圧をサンプルホールドする間に、フローティングディフュージョン部が許容する最小の電圧Vfdmin(i)に下降し、これに伴って画素出力電圧Vpixout(i) も下降する。一方、画素10(i+1) において、リセットパルスφRS(i+1) はHigh レベル、転送パルスφTR(i+1) はLowレベル、Vdd(i+1) =Vddc とする状態により、フローティングディフュージョン部電圧Vfd(i+1) はクリップ参照電圧Vddc にセットされている。これにより、画素10(i) においては、その画素出力電圧Vpixout(i) はクリップ電圧Vc(i+1)〔=Vddc −VGS(i+1) 〕以下に下降することはなく、リセット電圧はクリップ電圧Vc(i+1)でクリップされることになる。
次に、光の信号電荷を転送するために垂直信号線11の電圧を、非選択画素電圧Vddl に下げる必要がある。よって画素10(i+1) の電源パルスφVdd(i+1) を非選択参照電圧Vddlにセットし、クランプパルスφCLをLowレベルとし、リセットパルスφRS(i+1) はHigh レベルのままにしてしておく。次に、画素10(i) の転送パルスφTR(i) をHigh レベルにして、光による信号電圧を画素出力電圧Vpixout(i) に転送する。また、このとき電源パルスφVdd(k) ,電源パルスφVdd(i+1) はいずれも非選択画素電圧Vddl にセットされており、したがって画素10(i) のフローティングディフュージョン部Vfd(i) の電圧のみが、画素出力電圧Vpixout(i) に現れる。
次に、次の行を読み出す場合、画素10(i+1) の電源パルスφVdd(i+1) をリセット参照電圧Vddr にセットし、後は同様の動作を繰り返すことにより、順次光の信号を読み出していく。同様の動作をアレイ上に並んだ各画素に対して順次行い、各画素の信号を取り出すことによって、黒沈み現象を抑えた画像を得ることができる。
以上の動作から、高輝度光入射時において、画素出力電圧Vpixout(i) が下降しても黒沈み現象は起こらず、画素光信号電圧をVpixout(sig)(i)としたとき、CDS回路12によって、〔Vc(i+1)−Vpixout(sig)(i)〕の信号電圧が得られる。したがって、本実施例3においても実施例1と同じ効果が得られる。なお、ここでは黒沈み防止用のクリップ電圧生成用画素の近接画素として光信号読み出し用画素10(i) に隣接する画素10(i+1) を用いたものについて述べたが、黒沈み防止用のクリップ電圧生成用画素としては、必要に応じてアレイ状に配置されたどの画素を用いてもかまわない。
本発明に係る固体撮像装置の実施例1の一部ブロックで示す回路構成図である。 図1に示した実施例1の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示した実施例1において高輝度光の入射時の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示した実施例1において高輝度光が入射し、黒沈み防止クリップ電圧生成用画素が動作した場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施例2に係る固体撮像装置を示す一部省略ブロック構成図である。 図5に示した実施例2の動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施例3に係る固体撮像装置を示す一部省略回路構成図である。 図7に示した実施例3の動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来のCMOS型イメージセンサを示す回路構成図である。 図9に示したCMOS型イメージセンサにおいて、高輝度光が入射していない場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図9に示したCMOS型イメージセンサにおいて、高輝度光が入射した場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来の黒沈み防止回路の構成を示す回路構成図である。 図12に示した黒沈み防止回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図12に示した黒沈み防止回路の動作上の問題点を説明するためのタイミングチャートである。 図12に示した黒沈み防止回路の動作上の他の問題点を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
10(i) ,10(i+1) 画素
11 垂直信号線
12 CDS回路
13 水平信号線
14 アンプ
15 制御信号発生回路
16 垂直走査回路
17 水平走査回路
18 電圧源回路

Claims (8)

  1. 入射光を信号電荷に変換する光電変換手段、前記信号電荷を蓄積する蓄積部、前記蓄積部に前記信号電荷を転送する転送手段、前記蓄積部に蓄積された前記信号電荷を増幅して画素信号として信号出力線に出力する増幅手段、及びリセットラインに保持された電位を前記蓄積部に供給して該蓄積部をリセットするリセット手段を有する画素が複数、行列状に2次元に配列された画素部と、
    前記信号出力線の一端に接続され、前記信号出力線に出力された前記画素信号に含まれる、前記リセット手段によるリセット動作に伴うノイズ信号を抑圧する相関二重サンプリング回路と、
    同一の前記信号出力線に接続された第1の前記画素と第2の前記画素の内、前記リセット手段により供給される第1の電位に対応した前記画素信号の出力を得るリセット動作の対象となる画素を前記第1の画素としたとき、前記第2の画素の前記リセット手段により供給される第2の電位に対応した画素信号を用いて、前記リセット動作時における前記同一の信号出力線の電圧レベルを設定する制御手段とを有する固体撮像装置。
  2. 前記第2の画素は、前記第1の画素の近傍に位置する画素であることを特徴とする請求項1に係る固体撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2の電位を前記第1の電位より低いレベルに設定することを特徴とする請求項1に係る固体撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2の画素を、前記第1の画素の位置に応じて順次変更することを特徴とする請求項1に係る固体撮像装置。
  5. 前記リセットラインは、行単位で電位を変更可能であり、前記制御手段は、前記第1の画素と前記第2の画素の設定に応じて、各々の画素が接続された各リセットラインの電位を可変して設定することを特徴とする請求項1に係る固体撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1の画素への前記第1の電位の印加終了タイミングよりも、前記第2の画素への前記第2の電位の印加終了タイミングを遅らせることを特徴とする請求項1に係る固体撮像装置。
  7. 前記リセットラインは、全画素に対して単一の電位を可変して供給可能であり、前記制御手段は、前記第1の画素と前記第2の画素に対して、各々異なる電位を印加するタイミングが重ならないように前記リセットラインの電位を制御することを特徴とする請求項1に係る固体撮像装置。
  8. 前記制御手段は、前記第1の画素の転送手段を駆動する前に、前記第2の画素の前記リセット手段により供給される第3の電位に対応した画素信号を用いて、前記第1の画素の信号電荷に対応した画素信号を出力させるための電圧レベルを前記同一の信号出力線に設定することを特徴とする請求項1に係る固体撮像装置。
JP2008012166A 2008-01-23 2008-01-23 固体撮像装置 Expired - Fee Related JP4997126B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008012166A JP4997126B2 (ja) 2008-01-23 2008-01-23 固体撮像装置
US12/357,717 US7906752B2 (en) 2008-01-23 2009-01-22 Solid-state imaging apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008012166A JP4997126B2 (ja) 2008-01-23 2008-01-23 固体撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009177378A true JP2009177378A (ja) 2009-08-06
JP4997126B2 JP4997126B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=40875713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008012166A Expired - Fee Related JP4997126B2 (ja) 2008-01-23 2008-01-23 固体撮像装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7906752B2 (ja)
JP (1) JP4997126B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010141848A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Canon Inc 光電変換装置、撮像システム、及び光電変換装置の駆動方法
WO2012137445A1 (ja) * 2011-04-08 2012-10-11 パナソニック株式会社 固体撮像装置の駆動方法
JP2013138328A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Nikon Corp 固体撮像素子および撮像装置
US9252184B2 (en) 2011-04-22 2016-02-02 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Solid-state imaging apparatus and method for driving the same
WO2022172586A1 (ja) * 2021-02-12 2022-08-18 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像素子、撮像装置、および、固体撮像素子の制御方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5119000B2 (ja) * 2008-02-26 2013-01-16 オリンパス株式会社 固体撮像装置
JP5332314B2 (ja) * 2008-05-29 2013-11-06 ソニー株式会社 固体撮像素子およびカメラシステム
JP2013062611A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Sony Corp 固体撮像素子およびカメラシステム
WO2013099265A1 (ja) * 2011-12-28 2013-07-04 株式会社ニコン 固体撮像素子および撮像装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003259223A (ja) * 2002-02-26 2003-09-12 Canon Inc 撮像システム
JP2005101985A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Sony Corp 固体撮像装置および画像入力装置
JP2007020156A (ja) * 2005-06-09 2007-01-25 Canon Inc 撮像装置及び撮像システム
JP2008017011A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Nikon Corp 固体撮像装置
JP2008124527A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Sony Corp 固体撮像装置及び撮像装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3517614B2 (ja) 1998-12-25 2004-04-12 株式会社東芝 固体撮像装置
US8023022B2 (en) * 2008-05-13 2011-09-20 Olympus Corporation Solid-state imaging apparatus

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003259223A (ja) * 2002-02-26 2003-09-12 Canon Inc 撮像システム
JP2005101985A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Sony Corp 固体撮像装置および画像入力装置
JP2007020156A (ja) * 2005-06-09 2007-01-25 Canon Inc 撮像装置及び撮像システム
JP2008017011A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Nikon Corp 固体撮像装置
JP2008124527A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Sony Corp 固体撮像装置及び撮像装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010141848A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Canon Inc 光電変換装置、撮像システム、及び光電変換装置の駆動方法
WO2012137445A1 (ja) * 2011-04-08 2012-10-11 パナソニック株式会社 固体撮像装置の駆動方法
US9338383B2 (en) 2011-04-08 2016-05-10 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Method for driving solid-state imaging device including starting/ending a reset operation on pixels arranged in a two-dimensional array
JP6011944B2 (ja) * 2011-04-08 2016-10-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 固体撮像装置の駆動方法
US9252184B2 (en) 2011-04-22 2016-02-02 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Solid-state imaging apparatus and method for driving the same
JP2013138328A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Nikon Corp 固体撮像素子および撮像装置
WO2022172586A1 (ja) * 2021-02-12 2022-08-18 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像素子、撮像装置、および、固体撮像素子の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20090184238A1 (en) 2009-07-23
US7906752B2 (en) 2011-03-15
JP4997126B2 (ja) 2012-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4997126B2 (ja) 固体撮像装置
KR101133834B1 (ko) 고체 촬상 장치 및 고체 촬상 장치의 구동 방법
JP5219724B2 (ja) 固体撮像装置
JP2011015219A (ja) 固体撮像装置
JP5203913B2 (ja) 光電変換装置、撮像システム、及び光電変換装置の駆動方法
US8294798B2 (en) Solid-state imaging apparatus
JP2010124418A (ja) 固体撮像装置
JP2008042679A (ja) 光電変換装置及び撮像装置
KR20070045994A (ko) 고체 촬상 장치, 고체 촬상 장치의 구동 방법 및 촬상 장치
JP2011188148A (ja) 固体撮像装置
JP2009194569A (ja) 光電変換装置及び撮像システム
TWI511557B (zh) 固態成像器件及其驅動方法,以及使用該固態成像器件之電子裝置
US20080007638A1 (en) Solid-state imaging apparatus
JP2008283593A (ja) 固体撮像装置
JP5119000B2 (ja) 固体撮像装置
KR102502955B1 (ko) 단위 픽셀 및 그 동작 방법과 그를 이용한 씨모스 이미지 센서
KR101867345B1 (ko) 픽셀의 구동방법 및 이를 이용하는 cmos 이미지센서
JP5051994B2 (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置
JP5224899B2 (ja) 固体撮像装置
JP2011199781A (ja) 固体撮像装置
JP2011023917A (ja) 固体撮像素子
JP2009171027A (ja) 撮像装置
KR101895982B1 (ko) 픽셀의 구동방법 및 이를 이용하는 cmos 이미지센서
KR101867344B1 (ko) 픽셀의 구동방법 및 이를 이용하는 cmos 이미지센서
JP2008042675A (ja) 光電変換装置及び撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120514

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4997126

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees