JP2008017011A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 読み出し線の近傍に新たな回路を追加することなく、高輝度被写体の黒沈みを改善する。
【解決手段】 本発明の固体撮像装置は、下記構成を備える。単位画素は、画素配列されて基準信号および光電変換信号を順次出力する。スイッチ素子は、単位画素内に設けられて単位画素の出力を読み出し線に接続する。走査回路は、走査シーケンスに従ってスイッチ素子に選択電位を与えることで走査出力を実施する。さらに、走査回路は、基準信号を走査出力する場合、非選択状態のスイッチ素子の少なくとも一部に、選択電位と非選択電位の中間電位を与える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体撮像装置に関する。
従来、固体撮像装置では、画素リセット時の基準信号と、受光量に応じた光電変換信号とを順次に走査出力するものが知られている。これら両信号の差分を取ることによって、真の光電変換信号を得ることができる。
ところで、この種の固体撮像装置では、高輝度被写体によって受光領域が飽和すると、画素内にオーバーフロー電荷が発生する。このオーバーフロー電荷が、基準信号の生成箇所に混入すると、本来は微小なリセット電位を示すべき基準信号が大きくレベル変動する。この変動状態の基準信号と、飽和状態の光電変換信号との差分を取ることによって、高輝度被写体の撮像画像に黒沈みが生じてしまう。
特に、このような黒沈み現象は、電子シャッタ制御や連続撮影のように、固体撮像装置の受光面が継続的に光に晒される状態において高頻度に発生する。
下記の特許文献1では、レベル検知回路を設けて、差分回路の入力レベルを常に監視する。このレベル検知回路が、基準信号のレベル異常を検知すると、差分回路による両信号の差分処理を一時的に停止させる。この差分処理の停止によって、上述した黒沈み現象を防止することができる。
特開平2004−248304号公報
特許文献1の構成では、差分回路の数が増えると、その分だけレベル検知回路を設ける必要がある。そのため、走査系統のマルチチャンネル化が困難になるなどの短所がある。
そこで、本願発明者は、基準信号の読み出し線上に電圧リミット回路を設け、高輝度被写体による基準信号のレベル変動を制限することを考えた。しかしながら、この対策においては、独立した読み出し線の本数分だけ、電圧リミット回路を新たに追加する必要がある。そのため、読み出し線の近傍に、電圧リミット回路とその配線スペースを新たに確保する必要が生じる。
そこで、本発明では、読み出し線に新たな電圧リミット回路を接続することなく、高輝度被写体の黒沈みを改善することを目的とする。
《1》 本発明の固体撮像装置は、単位画素の群、読み出し線、スイッチ素子、および走査回路を備える。
単位画素の群は、受光面に画素配列され、基準信号および光電変換信号を順次に出力する。
読み出し線は、単位画素の出力を読み出すための配線である。
スイッチ素子は、単位画素内に設けられ、単位画素の出力を読み出し線に接続する。
走査回路は、予め定められた走査シーケンスに従ってスイッチ素子に選択電位を与えて導通させる。この動作により、単位画素の出力は読み出し線に走査出力される。
以上の構成において、走査回路は、基準信号を読み出し線に走査出力する場合、該読み出し線に接続される非選択状態のスイッチ素子の少なくとも一部に、選択電位と非選択電位の中間電位を与える。
さらに、走査回路は、光電変換信号を走査出力する場合、非選択状態のスイッチ素子に非選択電位を与える。
《2》 なお好ましくは、中間電位を与えるスイッチ素子のゲート配線には、走査回路からの制御に従って選択電位、非選択電位、および中間電位を選択的に出力する回路が接続される。
《3》 また好ましくは、単位画素の群の一部を、光電変換を行わずに光学的黒レベルを出力するOB(オプチカルブラック)画素とする。さらに、中間電位を与えるスイッチ素子を、このOB画素内のスイッチ素子とする。
《4》 なお好ましくは、中間電位を与えるスイッチ素子を、読み出し線1本当たり複数個のスイッチ素子とする。
本発明によれば、読み出し線に新たな電圧リミット回路を接続することなく、高輝度被写体の黒沈みを改善することが可能になる。
《第1実施形態》
[第1実施形態の構成説明]
図1は、第1実施形態の固体撮像装置11の回路構成を示す図である。なお、説明を簡明にするため、図1では縦2画素×横2画素分の領域について図示している。
図1において、固体撮像装置11の受光面には、単位画素1の群が画素配列される。この画素配列の端である1行目には、OB画素1bが配置される。このOB画素1bは、光電変換を行えない構成となっている。そのため、OB画素1bは、光電変換信号に代えて光学的黒レベルを示す信号を生成する。一方、2行目以降の単位画素1は、入射光に応じた光電変換を実施し、光電変換信号を生成する。
次に、単位画素1内の回路構成について説明する。まず、単位画素1には、フォトダイオードPDが配置される。このフォトダイオードPDは、転送トランジスタTXを介して、浮遊拡散領域FDに接続される。転送トランジスタTXは、制御パルスTX1,TX2によって行単位にゲート制御される。この浮遊拡散領域FDは、リセットトランジスタRSTを介してリセットされる。リセットトランジスタRSTは、制御パルスRST1,RST2によって行単位にゲート制御される。また、浮遊拡散領域FDの電位は、増幅素子AMのゲートに印加される。この増幅素子AMのソースと、垂直読み出し線VLとの間は、行選択用のスイッチ素子SELを介して接続される。スイッチ素子SELは、制御パルスSEL1,SEL2によって行単位にゲート制御される。
さらに、走査系の回路構成について説明する。垂直読み出し線VLには、電流源Ibiasがそれぞれ接続される。さらに、垂直読み出し線VLには、基準信号と光電変換信号とを分岐するため、一組のスイッチ素子Mdark,Msigが接続される。このスイッチ素子Mdarkは、制御パルスDARKCAPによってゲート制御される。また、スイッチ素子Msigは、制御パルスSIGCAPによってゲート制御される。このスイッチ素子Mdarkの分岐先には、基準信号を保持するための容量Cdarkが設けられる。また、スイッチ素子Msigの分岐先には、光電変換信号を保持するための容量Csigが設けられる。なお、これらの垂直走査に係る制御パルスは、垂直走査回路2から供給される。一方、容量Cdarkに保持される基準信号は、水平走査用のスイッチ素子Hdarkを介して、水平読み出し線Hrに出力される。一方、容量Csigに保持される基準信号は、水平走査用のスイッチ素子Hsigを介して、水平読み出し線Hsに出力される。これらのスイッチ素子Hdark,Hsigは、水平走査回路3から供給される制御パルスH1,H2によってゲート制御される。差分アンプ4は、水平読み出し線Hr,Hsに出力される基準信号と光電変換信号との差分を取り、真の光電変換信号を出力する。
なお、1行目のスイッチ素子SELのゲート配線には、図2に示す付加回路99が接続される。この付加回路99は、スイッチ素子Q1〜Q4、およびインバータ回路Q5,Q6から構成される。この内、スイッチ素子Q1〜Q3は、PMOSトランジスタであり、ゲート電圧をローレベルに設定することで導通する。一方、スイッチ素子Q4は、NMOSトランジスタであり、ゲート電圧をハイレベルに設定することで導通する。さらに、この付加回路99には、スイッチ素子SELの選択電位H、非選択電位L、その中間電位M、および制御パルスMVSEL,SEL1inとが供給される。
[第1実施形態の動作説明]
図3は、固体撮像装置11の動作を示すタイミングチャートである。以下、図3に沿って、動作説明を行う。
(1行目の読出し)
垂直走査回路2は、制御パルスSEL1inをハイレベル、制御パルスMVSELをローレベルに設定する。この設定により、図2に示すスイッチ素子Q1,Q3が導通し、制御パルスSEL1は選択電位Hとなる。この制御パルスSEL1によって1行目のスイッチ素子SELは導通する。この動作により、1行目の増幅素子AMには、電流源Ibiasからソース電流が供給され、ソースホロワ回路を構成する。
一方、垂直走査回路2は、制御パルスTX1をローレベルに維持したまま、制御パルスRST1を用いて1行目のリセットトランジスタRSTを導通から非導通に変化させる。この設定により、1行目の浮遊拡散領域FDは、フローティング状態となる。フローティング状態の浮遊拡散領域FDは、フローティングになった瞬間のリセット電位を保持する。このリセット電位は、1行目の増幅素子AMのゲートに印加される。その結果、1行目のソースホロワ回路は、リセット電位に対応した基準信号を、垂直読み出し線VLに出力する。この状態で、垂直走査回路2は、制御パルスDARKCAPを用いてスイッチ素子Mdarkを一時的に導通させる。その結果、1行目の基準信号は、容量Cdarkに保持される。
続いて、垂直走査回路2は、制御パルスTX1を用いて1行目の転送トランジスタTXを一時的に導通させ、1行目のフォトダイオードPDに蓄積される信号電荷を浮遊拡散領域FDに転送する。なお、1行目はOB画素1bのため、ここでの信号電荷は光学的黒レベルに相当する。この動作により、浮遊拡散領域FDの電位は、リセット電位から光学的黒レベルの電荷分だけ変化する。この電位は、1行目の増幅素子AMのゲートに印加される。その結果、1行目のソースホロワ回路は、光学的黒レベルを、垂直読み出し線VLに出力する。この状態で、垂直走査回路2は、制御パルスSIGCAPを用いてスイッチ素子Msigを一時的に導通させる。その結果、1行目の光学的黒レベルは、容量Csigに保持される。
この状態で、水平走査回路3は、制御パルスH1,H2…を用いてスイッチ素子Hdark,Hsigを水平方向に順次導通させる。その結果、1行目の基準信号および光学的黒レベルは、水平読み出し線Hr,Hsを介して水平方向に走査出力される。
差分アンプ4は、この光学的黒レベルと基準信号との差分をとり、真の光学的黒レベルとして外部に出力する。
(通常状態における2行目読出し)
垂直走査回路2は、制御パルスSEL2を選択電位Hに設定し、2行目のスイッチ素子SELを導通させる。このスイッチ素子SELを介して、電流源Ibiasから2行目の増幅素子AMにソース電流が供給される。その結果、2行目の増幅素子AMは、ソースホロワ回路を構成する。
一方、垂直走査回路2は、制御パルスTX2をローレベルに維持したまま、制御パルスRST2を用いて2行目のリセットトランジスタRSTを導通から非導通に変化させる。この動作により、2行目の浮遊拡散領域FDは、フローティングになった瞬間のリセット電位を保持する。2行目のソースホロワ回路は、このリセット電位に対応した基準信号を、垂直読み出し線VLに出力する。
このようにして基準信号を垂直読み出し線VLに読み出す期間中、垂直走査回路2は、制御パルスSEL1inをハイレベル、制御パルスMVSELをハイレベルに設定する。その結果、図2に示すスイッチ素子Q2,Q3は導通し、1行目のスイッチ素子SELのゲート電位が中間電位Mに設定される。この中間電位Mは、基準信号の異常レベルに制限がかかる電位に設計される。例えば、2行目のスイッチ素子SELの選択電位Hよりも、例えば500mV程度低く設定される。
そのため、垂直読み出し線VLに読み出される基準信号が通常レベルにある限り、1行目のスイッチ素子SELが導通することはない。その結果、2行目の基準信号は、垂直読み出し線VLに支障無く読み出される。
この状態で、垂直走査回路2は、制御パルスDARKCAPを用いてスイッチ素子Mdarkを一時的に導通させる。その結果、2行目の基準信号は、容量Cdarkに保持される。
続いて、垂直走査回路2は、制御パルスSEL1inをローレベルに設定する。その結果、図2に示すスイッチ素子Q3は非導通となり、スイッチ素子Q4が導通する。そのため、1行目のスイッチ素子SELのゲート電位が非選択電位Lに設定される。この動作により、垂直読み出し線の電圧リミットが解除される。
この状態で、垂直走査回路2は、制御パルスTX2を用いて2行目の転送トランジスタTXを一時的に導通させ、2行目のフォトダイオードPDに蓄積される信号電荷を浮遊拡散領域FDに転送する。この動作により、浮遊拡散領域FDの電位は、リセット電位から信号電荷分だけ変化する。この電位は、2行目の増幅素子AMのゲートに印加される。その結果、2行目のソースホロワ回路は、光電変換信号を垂直読み出し線VLに出力する。続いて、垂直走査回路2は、制御パルスSIGCAPを用いてスイッチ素子Msigを一時的に導通させる。その結果、2行目の光電変換信号は、容量Csigに保持される。
次に、水平走査回路3は、制御パルスH1,H2…を用いてスイッチ素子Hdark,Hsigを水平順に一時導通させる。その結果、2行目の基準信号および光電変換信号は、水平読み出し線Hr,Hsを介して水平方向に走査出力される。
差分アンプ4は、この光電変換信号と基準信号との差分をとり、真の光電変換信号として外部に出力する。
(電荷リーク状態における2行目読み出し)
次に、高輝度被写体によって電荷オーバーフローが発生するケースについて説明する。なおここでは、2行2列目のフォトダイオードPDが飽和して電荷オーバーフローが発生したと仮定して説明する。
このオーバーフロー電荷が浮遊拡散領域FDに混入することにより、2行2列目の浮遊拡散領域FDのリセット電位は異常低下する。この異常低下に伴い、2列目の垂直読み出し線VLに出力される基準信号の電位は、中間電位Mを下回って更に低下する。
この2列目の垂直読み出し線VLの電位低下により、中間電位Mをゲートに与えていた1行2列目のスイッチ素子SELが導通する。このとき、2行2列目(スイッチ素子SELおよび増幅素子AM)は機能停止し、垂直読み出し線VLの電位低下は停止する。
このように垂直読み出し線VLに読み出される基準信号は、1行目の単位画素1(OB画素1b)が安全弁となって電圧リミットがかかる。そのため、電荷オーバーフローが万一生じても、基準信号の信号レベルが下がり過ぎることはない。この状態で、電圧リミットされた2行2列目の基準信号は、2列目の容量Cdarkに保持される。
続いて、垂直走査回路2は、1行目のスイッチ素子SELのゲート電位を非選択電位Lに設定することにより、垂直読み出し線の電圧リミットを解除する。
この状態で、垂直走査回路2は、制御パルスTX2を用いて2行目の転送トランジスタTXを一時的に導通させ、2行目の光電変換信号を垂直読み出し線VLに出力する。このとき、飽和状態の2行2列目からは、飽和レベルの光電変換信号が出力される。この飽和レベルの光電変換信号は、2列目の容量Csigに保持される。
差分アンプ4は、この飽和レベルの光電変換信号と、電圧リミットされた基準信号との差分を取り、真の光電変換信号として外部に出力する。
[第1実施形態の効果など]
図4は、第1実施形態の効果を説明する図である。
図4に示す区間Aは、光電変換信号が飽和しない区間である。この区間Aでは、電荷オーバーフローは発生せず、基準信号も正常レベルを維持する。そのため、真の光電変換信号(=光電変換信号−基準信号)は、入射光量に応じた変化を示す。
図4に示す区間Bは、光電変換信号が飽和する区間である。この区間Bでも、入射光量が電荷オーバーフローの発生限界に達しないため、電荷リークは発生しない。したがって、基準信号は正常レベルを維持する。この場合、真の光電変換信号は、入射光量によらず飽和レベルを示す。
図4に示す区間Cは、入射光量が電荷オーバーフローの発生限界を超える区間である。従来、この区間Cでは、基準信号が異常レベルを示す。そのため、真の光電変換信号は、飽和レベルから異常低下する。この異常低下が、カメラ側の最終的な飽和レベル(図4参照)を下回ることにより黒沈み現象が発生する。しかし、第1実施形態では、基準信号に電圧リミットがかかるため、真の光電変換信号が飽和レベルから低下しても最終的な飽和レベルを下回ることがない。そのため、黒沈み現象は改善される。
特に、第1実施形態では、既存のスイッチ素子SELを安全弁として機能させることにより、垂直読み出し線VLに電圧リミットをかける。したがって、垂直読み出し線VLの近傍に、電圧リミット回路を新規追加する必要がない。すなわち、垂直読み出し線VLの莫大な本数分だけ電圧リミット回路を新規追加する必要がなく、回路スペースを大幅に節約することが可能になる。
なお、第1実施形態では、スイッチ素子SELのゲート制御によって、垂直読み出し線VLに電圧リミットをかける。このような電圧リミットは、スイッチ素子SELの共通ゲート配線に付加回路99を接続することで実現する。したがって、付加回路99は、単位画素1の群から離して、共通ゲート配線の付近に配置すれば済む。その結果、画素配列の隙間に無理して付加回路99を設けるなどの必要がなく、単位画素1の受光効率を損ねる弊害もない。
さらに、第1実施形態では、OB画素1bのスイッチ素子SELを利用して、垂直読み出し線VLに電圧リミットをかける。そのため、OB画素1bの基準信号それ自体には、電圧リミットがかからない。しかし、このOB画素1bは電荷オーバーフローを殆ど生じないため、OB画素1bの基準信号に電圧リミットをかけなくても特に支障は無い。
(なお、OB画素1bにおいて、漏光による電荷や周辺画素からの電荷リークが生じるケースも想定される。このような場合は、選択状態のOB画素1bとは別の単位画素1のスイッチ素子SELを用いて、垂直読み出し線VLに電圧リミットをかけることが好ましい。)
また、OB画素1bを電圧リミットに使用するため、入射光量が急変してもリミット電圧は殆ど変動しない。したがって、入射光量の変動影響を受けずに、安定かつ確実に基準信号を電圧リミットすることができる。
《第2実施形態》
図5は、第2実施形態における固体撮像装置11sの回路構成を示す図である。なお、第1実施形態と同様の構成および作用効果については、ここでの重複説明を省略する。
第2実施形態では、画素配列の端に位置する複数行をOB画素1bとする。この複数行のスイッチ素子SELの共通ゲート配線には、付加回路99が接続される。したがって、第2実施形態では、これら複数行のスイッチ素子SELを同時に利用して、垂直読み出し線VLに電圧リミットをかけることができる。
第2実施形態では、このような動作により、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第2実施形態では、垂直読み出し線1本当たり複数のスイッチ素子SELを用いて、電圧リミットをかける。そのため、電圧リミットのドライブ不足を補うことが可能になる。その結果、基準信号の急激または過大なレベル異常に対しても、安定かつ確実に電圧リミットをかけることができる。そのため、一段と厳しい撮影条件下においても、確実に黒沈み現象を改善することができる。
《実施形態の補足事項》
なお、上述した実施形態では、画素配列の端に位置するスイッチ素子SELを電圧リミットに利用する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。画素配列の端以外に位置するスイッチ素子SELを電圧リミットに利用してもよい。
また、上述した実施形態では、OB画素1bのスイッチ素子SELを電圧リミットに利用する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。OB画素1b以外のスイッチ素子SELを電圧リミットに利用してもよい。
なお、上述した実施形態では、電圧リミットに利用する単位画素1を固定的に定める。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。複数行に付加回路99をもうければ、電圧リミットに利用する単位画素1を適宜に交替させることができる。その結果、全ての単位画素1が出力する基準信号に対して電圧リミットをかけることも可能になる。
以上説明したように、本発明は、固体撮像装置などに利用可能な技術である。
第1実施形態の固体撮像装置11の回路構成を示す図である。 スイッチ素子SELのゲート駆動回路を示す図である。 固体撮像装置11の動作を示すタイミングチャートである。 第1実施形態の効果を説明する図である。 第2実施形態の固体撮像装置11sの回路構成を示す図である。
符号の説明
1…単位画素,1b…OB画素,2…垂直走査回路,3…水平走査回路,4…差分アンプ,11…固体撮像装置,FD…浮遊拡散領域,PD…フォトダイオード,VL…垂直読み出し線,TX…転送トランジスタ,RST…リセットトランジスタ,SEL…スイッチ素子,AM…増幅素子

Claims (4)

  1. 受光面に画素配列され、基準信号および光電変換信号を順次に出力する単位画素の群と、
    前記単位画素の出力を読み出すための読み出し線と、
    前記単位画素内に設けられ、前記単位画素の出力を前記読み出し線に接続するスイッチ素子と、
    予め定められた走査シーケンスに従って前記スイッチ素子に選択電位を与えて導通させ、前記単位画素の出力を前記読み出し線に走査出力する走査回路とを備え、
    前記走査回路は、
    前記基準信号を前記読み出し線に走査出力する場合、該読み出し線に接続される非選択状態の前記スイッチ素子の少なくとも一部に対し、前記選択電位と非選択電位の中間電位を与え、
    前記光電変換信号を走査出力する場合、前記非選択状態の前記スイッチ素子に前記非選択電位を与える
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    前記中間電位が与えられる前記スイッチ素子のゲート配線には、前記走査回路からの制御に従って前記選択電位、前記非選択電位、および前記中間電位を選択的に出力する回路が接続される
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の固体撮像装置において、
    前記単位画素の群の一部は、光電変換を行わずに光学的黒レベルを出力するOB(オプチカルブラック)画素であり、
    前記中間電位を与える前記スイッチ素子は、前記OB画素内の前記スイッチ素子である
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記中間電位を与える前記スイッチ素子は、前記読み出し線1本当たり複数個の前記スイッチ素子である
    ことを特徴とする固体撮像装置。
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