JP2002163817A - 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置

Info

Publication number
JP2002163817A
JP2002163817A JP2001274374A JP2001274374A JP2002163817A JP 2002163817 A JP2002163817 A JP 2002163817A JP 2001274374 A JP2001274374 A JP 2001274374A JP 2001274374 A JP2001274374 A JP 2001274374A JP 2002163817 A JP2002163817 A JP 2002163817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic recording
recording medium
magnetic
medium according
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001274374A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Fukushima
正人 福島
Ryuji Sakaguchi
竜二 坂口
Yukihisa Matsumura
有希久 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2001274374A priority Critical patent/JP2002163817A/ja
Publication of JP2002163817A publication Critical patent/JP2002163817A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】非金属基板において電磁変換特性に優れた安価
な磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置
を提供する。 【解決手段】表面に線密度が7500[本/mm]以上
であるテクスチャー痕を有した非金属基板とその上に形
成された配向調整膜、非磁性下地層及び磁性層とを少な
くとも含む磁気記録媒体によって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
などに用いられる磁気記録媒体、磁気記録媒体の製造方
法および磁気記録再生装置に関するものであり、特に、
電磁変換特性に優れたものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置の1種であるハードデ
ィスク装置は、現在その記録密度が年率60%で増えて
おり今後もその傾向は続くと言われている。高記録密度
に適した磁気記録用ヘッドの開発、磁気記録媒体の開発
が進められている。
【0003】ハードディスク装置などに用いられる磁気
記録媒体は、基本的に以下の構成になっている。Al合
金の上にNi-Pメッキした基板やガラスの基板の上に
スパッター法等で、CrもしくはCrW、CrMoなど
のCr合金をCo合金層の結晶配向用の非磁性下地層と
して成膜し、その上に磁性層としてCo合金の薄膜を成
膜する、さらにカーボンを主成分とする保護膜を成膜
し、パーフルオロポリエーテルなどの潤滑剤を塗布して
潤滑膜を形成する。
【0004】磁気ディスク装置などの高記録密度化に伴
い、円周方向の磁気異方性を有した磁気記録媒体とする
ことによる電磁変換特性の良好なものが求められてい
る。そのために、現在、アルミニウム合金にNiPをメ
ッキした基板(「アルミ基板」ともいう。)を用いた磁
気記録媒体はNiP表面に機械的に溝を円周方向に入れ
る(「メカニカルテクスチャー加工」という。)ことに
より円周方向に磁気異方性を持たせている。
【0005】一方、非磁性基板、例えばガラス基板は耐
衝撃性にすぐれた剛性を有し、ヘッドの浮上量を低下さ
せた高記録密度に適応できる平坦性を有しているのでこ
れらを用いることが検討されている。しかし、ガラス基
板は充分な機械的なテクスチャ加工を施したものが得ら
れておらず、そのためガラス基板はこれまでおもに磁気
的に等方性である磁気記録媒体として用いられている。
またテクスチャー加工を施しただけでは充分な磁気異方
性は発現せず、そのためガラス基板はこれまでおもに磁
気的に等方性である磁気記録媒体として用いられてい
る。
【0006】このため、ガラス基板を用いた磁気記録媒
体に磁気異方性を持たせる研究が進められており、たと
えば特開平4-29561号公報や特開平9-16733
7号公報などでは非金属基板上にテスクチャ加工が可能
な硬質膜を形成することが提案されている。また、特開
平5-197941号公報ではテクスチャ加工用の硬質
膜をスパッタで形成したものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平4-29561
号公報や特開平9-167337号公報などでは非金属
基板上にテスクチャ加工が可能な硬質膜を形成すること
が提案されている。しかしながら開示されている磁気記
録媒体は硬質膜の形成に無電解メッキ方法を用いるため
工程が煩雑で高価なものとなってしまう。また、特開平
5-197941号公報では硬質膜をスパッタで形成し
たものが提案されている。しかしながらこの場合もいっ
たんNiPの硬質膜をスパッタした後メカニカルテクス
チャ加工をほどこさなれけばならず、やはり工程として
は煩雑となり高価な媒体となってしまう。非金属基板に
おいてもアルミ基板と同様に製造工程的に安価に製造で
きる磁気異方性媒体の製造が望まれていた。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、非金属基板において電磁変換特性に優れた安価な磁
気記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、表面形状と
高記録密度に適した電磁変換特性の関係について鋭意研
究をおこないその知見に基づいて本発明を完成するに至
った。 1)上記課題を解決するための第1の発明は、表面に線
密度が7500[本/mm]以上であるテクスチャー痕
を有した非金属基板とその上に形成された配向調整膜、
非磁性下地層及び磁性層とを少なくとも含む磁気記録媒
体である。 2)上記課題を解決するための第2の発明は、テクスチ
ャー痕の線密度が15000[本/mm]以上であるこ
とを特徴とした1)に記載の磁気記録媒体である。 3)上記課題を解決するための第3の発明は、テクスチ
ャー痕の線密度が20000[本/mm]以上であるこ
とを特徴とした1)に記載の磁気記録媒体である。 4)上記課題を解決するための第4の発明は、非金属基
板のヤング率が70〜90 [GPa]であることを特
徴とする1)乃至3)のいずれか1項に記載の磁気記録
媒体である。 5)上記課題を解決するための第5の発明は、非金属基
板の表面の微小うねり(Wa)が0.3[nm]以下で
あることを特徴とする1)乃至4)のいずれか1項に記
載の磁気記録媒体である。 6)上記課題を解決するための第6の発明は、非金属基
板の端面のチャンファー部を構成する面取り部、側面部
の各部の少なくとも一方の平均粗さRaが10[nm]
以下であることを特徴とする1)乃至5)のいずれか1
項に記載の磁気記録媒体である。 7)上記課題を解決するための第7の発明は、非金属基
板がガラス基板であることを特徴とする1)乃至6)の
いずれか1項に記載の磁気記録媒体である。 8)上記課題を解決するための第8の発明は、ガラス基
板が結晶化ガラスからなるものであることを特徴とする
7)に記載の磁気記録媒体である。 9)上記課題を解決するための第9の発明は、結晶化ガ
ラスに含まれる結晶粒の平均粒径が10〜100[n
m]であることを特徴とする8)に記載の磁気記録媒体
である。 10)上記課題を解決するための第10の発明は、結晶
化ガラスに含まれる結晶粒の密度が基板面において30
〜5000[個/μm2]であることを特徴とする8)
または9)に記載の磁気記録媒体である。 11)上記課題を解決するための第11の発明は、配向
調整膜がCr合金、NiB、NiP、NiPZ(ZはC
r、Mo、Si、Mn、W、Nb、Ti、Zrから選ば
れたいずれか1種以上である。)から選ばれるいずれか
であることを特徴とする1)乃至10)のいずれか1項
に記載の磁気記録媒体である。 12)上記課題を解決するための第12の発明は、配向
調整膜の表面が酸素雰囲気に曝露させたものであること
を特徴とする1)乃至11)のいずれか1項に記載の磁
気記録媒体である。 13)上記課題を解決するための第13の発明は、非磁
性下地層がCrまたはCrX合金(XはMo、V、Wか
ら選ばれたいずれか1種以上である。)であることを特
徴とする1)乃至12)のいずれか1項に記載の磁気記
録媒体である。 14)上記課題を解決するための第14の発明は、非磁
性下地層のCrまたはCr合金の結晶面の優先配向面が
(200)面であることを特徴とする1)乃至13)の
いずれか1項に記載の磁気記録媒体である。 15)上記課題を解決するための第15の発明は、磁性
層がCoCrPtB系合金またはCoCrPtBY系合
金(YはTa、Cuから選ばれるいずれか1種以上であ
る。)であることを特徴とする1)乃至14)のいずれ
か1項に記載の磁気記録媒体である。 16)上記課題を解決するための第16の発明は、非磁
性下地層と磁性層との間に非磁性中間層を有しているこ
とを特徴とする1)乃至15)のいずれか1項に記載の
磁気記録媒体である。 17)上記課題を解決するための第17の発明は、磁性
層の磁気的異方性指数(OR=円周方向のHc/半径方
向のHc)が1.05以上であることを特徴とする1)
乃至16)のいずれか1項に記載の磁気記録媒体であ
る。 18)上記課題を解決するための第18の発明は、非金
属基板の表面に線密度が7500[本/mm]以上であ
るテクスチャー痕を形成するテクスチャー工程と、その
上に配向調整膜、非磁性下地層、磁性層を形成する工程
と、を含む磁気記録媒体の製造方法である。 19)上記課題を解決するための第19の発明は、テク
スチャー痕の線密度が15000[本/mm]以上であ
ることを特徴とした18)に記載の磁気記録媒体の製造
方法である。 20)上記課題を解決するための第20の発明は、配向
調整膜を形成後にその表面を酸素雰囲気に曝露する工程
を含むことを特徴とする18)または19)のいずれか
1項に記載の磁気記録媒体の製造方法である。 21)上記課題を解決するための第21の発明は、大気
に開放することなく酸素雰囲気に曝露することをことを
特徴とする20)に記載の磁気記録媒体の製造方法であ
る。 22)上記課題を解決するための第22の発明は、曝露
する酸素雰囲気が、5×10-4[Pa]以上の酸素ガス
を含む雰囲気であることを特徴とする20)または2
1)に記載の磁気記録媒体の製造方法である。 23)上記課題を解決するための第23の発明は、磁気
記録媒体と、該磁気記録媒体に情報を記録再生する磁気
ヘッドとを備えた磁気記録再生装置であって、磁気記録
媒体が1)乃至17)のいずれか1項に記載の磁気記録
媒体であることを特徴とする磁気記録再生装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の磁気記録媒体の
一実施形態を示すもので、ここに示す磁気記録媒体は、
非金属基板1上に、配向調整膜2、非磁性下地層3、磁
性層4、および保護膜5を順次形成してなるものであ
る。
【0011】非金属基板としては、ガラス、セラミック
ス、シリコン、シリコンカーバイド、カーボン、樹脂な
どの非金属材料からなるものが用いられる。非金属基板
として、コスト、耐久性の点からガラス基板を用いるの
が好ましい。
【0012】ガラス基板は結晶化ガラスまたはアモルフ
ァスガラスを用いることができる。アモルファスガラス
としては汎用のソーダライムガラス、アルミノケートガ
ラス、アルミノシリケートを使用できる。また結晶化ガ
ラスとしては、リチウム系結晶化ガラスを用いることが
できる。より多様な使用環境に適応できる点からは化学
的な耐久性に優れた結晶化ガラスが好ましい。ここで結
晶化ガラスの構成成分としてはSiO2、Li2Oが含ま
れているものが実際にドライブ装置に組み込んだ場合に
他の部品との熱膨張係数の整合性あるいは組み立て時、
使用時の剛性の点から好ましい。
【0013】セラミックス基板としては、汎用の酸化ア
ルミニウム、窒化珪素などを主成分とする焼結体やそれ
らの繊維強化物などが使用可能である。
【0014】非金属基板の表面は、線密度が7500
[本/mm]以上のテクスチャー痕を有しているもので
ある。線密度は非金属基板の半径方向に測定したもので
ある。非金属基板の表面は、15000[本/mm]以
上(より好ましくは20000[本/mm]以上。)の
テクスチャー痕を有しているのが好ましい。線密度が7
500[本/mm]以上としたのは、テクスチャー痕の
効果が磁気的特性(例えば保磁力の向上効果。)、電磁
変換特性(例えばSNR(Signal toNois
e Ratio)、PW50の向上効果。)により反映
されるからである。
【0015】テクスチャー痕は基板に対して主に円周方
向を有しているのが好ましい。ここで、テクスチャー痕
とは、半径方向の断面において山と谷との間の高低の距
離が0.02[nm]以上10[nm]以下(より好まし
くは0.05[nm]以上10[nm]以下。)の表面の
凹凸形状のことである。この範囲の表面の凹凸形状によ
る磁気異方性が電磁変換特性の向上に有効だからであ
る。また10[nm]を越えたテクスチャー痕は、凹凸
が大きすぎるので近傍のテクスチャー痕の均一性に影響
を与えるおそれがある。
【0016】また、線密度は均一であるのが電磁変換特
性の均一性、ヘッド飛行安定性の点から好ましく、CV
値(平均値/標準偏差の値)で20%以下(より好まし
くは15%以下。さらに好ましくは10%以下。)であ
るのが好ましい。
【0017】テクスチャー痕の線密度は、例えば測定装
置は、AFM(Atomic Force Micro
scope。Degital Instrument社
製)を用いることができる。
【0018】線密度の測定条件は次のようにする。Sc
an Sizeは3μm、ScanRateは1Hz、
Number of Sampleは256、モードは
タッピングモードとする。試料である磁気記録媒体の半
径方向にプローブを走査し、AFMのScan画像を得
る。Flatten Orderの次数を2として平滑
化処理のひとつであるPlane Fit Auto処
理を、Scan画像に対してX軸とY軸とに実施して画
像の平滑化補正を行う。平滑化補正済みの画像に対し
て、約0.5μm×約0.5μmのボックスを設定して
その範囲の線密度を算出する。線密度はX軸中心線とY
軸中心線の両方に沿ったゼロ交差点の総数を1mm当り
に換算して算出される。すなわち、線密度は半径方向1
mm当りのテクスチャー痕の山と谷の数となる。試料面
内の各箇所を測定してその測定値の平均値、標準偏差を
求める。その平均値をもって非金属基板のテクスチャー
痕の線密度とする。測定箇所の個数は、平均値、標準偏
差を求められる個数とすることができる。たとえば、測
定数は10点とすることができる。またそのうちの最大
値、最小値を除いた8点で平均値、標準偏差を求めると
測定異常値を除くことができるので測定精度を向上させ
ることができる。
【0019】テクスチャー痕を有した基板の表面の平均
粗さは、0.1[nm]以上0.7[nm]以下(より好
ましくは0.1[nm]以上0.5[nm]以下。さらに
好ましくは0.1[nm]以上0.35[nm]以下。)
であるのが好ましい。テクスチャー痕を有した基板の表
面の平均粗さが大きいと、ヘッド浮上高さを充分に下げ
た、すなわちより高記録密度に適した状態で使用するこ
とができなくなるおそれがあるからである。
【0020】非金属基板のヤング率が70〜90 [G
Pa](より好ましくは75〜85[GPa]。さらに
好ましくは75〜80 [GPa]。)であるのが好ま
しい。この範囲であるとより充分な線密度またはより均
一な線密度が得られるからである。たとえば、テクスチ
ャー痕を形成するためには、基板表面にテクスチャー加
工を施す。たとえば、基板の表面に研磨テープを押し付
け接触させ、基板と研磨テープとの間に研磨砥粒を含む
研磨スラリーを供給して、基板を回転させると供に、研
磨テープを送ることによるテクスチャー加工方法を用い
ることができる。このとき、90 [GPa]を越える
と研磨スラリーに含まれる砥粒の基板表面への食いつき
が悪くなるのでテクスチャーの加工性が悪くなり充分な
テクスチャー痕が得られなくなるからであると推定され
る。ヤング率が70 [GPa]未満では磁気記録再生
装置に装着して使用した場合に要求される耐衝撃性が不
充分になるおそれがあるからである。
【0021】ヤング率は例えば次のように測定する。超
音波測定機(25DL(Panametrics社製))
を用いて試料である非金属基板内の音波(縦波、横波)
を測定し、次式に基づきヤング率を計算する。 ヤング率(E) [GPa]=ρ(3Cs2Cp2−4Cs
4)/(Cp2−Cs2) Cp[mm/μs]:縦波音速 Cs[mm/μ
s]:横波音速 ρ[g/cm3]:基板の密度
【0022】結晶化ガラスを用いた場合、結晶化ガラス
中にはSiO2からなる結晶粒が含まれる。この結晶粒
の平均粒径が10〜100[nm](より好ましくは1
0〜70[nm]。さらに好ましくは10〜50[n
m]。)であるのが好ましい。10nm未満では耐衝撃
性が不充分となり、100nmを越えるとメカニカルテ
クスチャーの加工性が悪くなり充分な線密度または均一
な線密度が得られないおそれがあるからである。また結
晶粒の分布の密度は基板面において30〜5000[個
/μm2](より好ましくは70〜3000[個/μ
2]である。さらに好ましくは100〜2000[個
/μm2]である。)であるのが剛性や加工性の点から
好ましい。
【0023】結晶粒の平均粒径、密度の測定方法はたと
えば次のようにすることができる。基板を2mm(タ
テ)×2mm(ヨコ)×5mm(厚さ)の試料をイオン
シリングで薄膜に加工して、平面TEM(透過電子顕微
鏡)にて10万倍の写真をとりそこから平均粒径、密度
を求める。たとえば視野内の結晶の径を実測し平均化す
る。
【0024】円周方向のテクスチャー痕はオッシレーシ
ョンを加えたものを含むことができる。オッシレーショ
ンを加えたテクスチャー痕は、基板の円周方向に対して
角度を有した方向のテクスチャー痕を含んだものとな
る。角度は例えば円周方向接線に対して±8度以内とす
ることができる。オッシレーションを加えたテクスチャ
ー痕はドライブ装置の実使用状態で磁気ヘッドの飛行状
態が安定となり好ましい。
【0025】非金属基板の端面のチャンファー部10は
図2に示すように、面取り部12、側面部13からな
る。これらの各部の少なくとも一方の表面平均粗さRa
が10[nm]以下(より好ましくは9.5[nm]以
下。)であるのが好ましい。これらの各部の少なくとも
一方の表面粗さRmaxが100[nm]以下(より好
ましくは95[nm]以下。)であるのが好ましい。ま
た非金属基板の表面部11と面取り部12との間、面取
り部12と側面部13との間には角部14があるが、こ
れらの角部が曲面となっているのがより好ましい。曲面
の様子を図2に破線で示す。その曲面の半径が0.1〜
10[mm]であるのがさらに好ましい。テクスチャー
加工に供される基板の端面のチャンファー部の端面の粗
さが大きいと、荒れた部分から磨耗粉が発生してテープ
と基板との間に入り、その状態でテクスチャー加工され
るとその磨耗粉によって表面にスクラッチが発生し、そ
の結果、作製されたテクスチャー痕の均一性が不充分に
なるおそれがあるからである。たとえば、チャンファー
面はポリッシュ加工等で鏡面化されていることが好まし
い。
【0026】また、テクスチャ痕を形成する前の、基板
の表面の平均粗さは1.5[nm](より好ましくは1
[nm]以下。)以下が好ましい。たとえば、ポリッシ
ングして表面を鏡面仕上げしてあるものが好ましい。平
均粗さが1.5[nm]を超えると基板の平面性が悪く
なるため、テクスチャー加工した場合にテープと基板の
接触面が不安定になるおそれがあるために、充分な線密
度または均一な線密度が得られないおそれがあるからで
ある。
【0027】基板の表面の微小うねり(Wa)が0.3
[nm]以下(より好ましくは0.25[nm]以
下。)であることが好ましい。基板の平面性が悪くなる
ため、テクスチャー加工した場合にテープと基板の接触
面が不安定になるおそれがあるために、充分な線密度ま
たは均一な線密度が得られないおそれがあるからであ
る。また、微小うねりが大きいと、ヘッド浮上高さを充
分に下げた、すなわちより高記録密度に適した状態で使
用することができなくなるおそれがあるからである。微
小うねりによりヘッドの浮上が不安定になりエラーが発
生するおそれがあるからである。ここで微小うねりは、
たとえば次のように測定する。
【0028】微小うねり(Wa)は例えば次のように測
定することができる。光学式表面形状測定装置(Mic
roXAM、フェーズシフト社製)を用いて、装置の条
件を対物レンズ×10、中間レンズ×1.0、空間フィ
ルター Zonal filter、バンドパスフィル
ター 3〜160μm、視野500×600μとして試
料の表面を観察したときの平均粗さを微小うねりとす
る。通常の平均粗さを求める場合より、フィルター波長
を長くしてうねり成分を測定するものである。
【0029】配向調整膜としてはCrを主成分(すなわ
ちCrの含有率が50at%を越える。)とする合金か
らなるものを用いることが好ましい。合金の成分として
B、C、O、Al、Si、Ti、V、Zr、Nb、M
o、Ru、Rh、Ag、Hf、Ta、W、Re、Os、
Trからなる群より選ばれたいずれか1種以上を含むの
が好ましい。配向調整膜としてはNiB、NiPもしく
はNiPZ(ZはCr、Mo、Si、Mn、W、Nb、
Ti、Zrからなる群より選ばれたいずれか1種以上を
含む。Zの含有量は25at%以下。)が用いることが
好ましい。Pの含有量は20?40at%であるのがよ
り良い磁気的特性(例えば保磁力のさらなる向上効
果)、電磁変換特性(例えばSNR、PW50のさらな
る向上効果)を得ることができるので好ましい。第三元
素のXが添加されると、より磁気異方性の強い磁気記録
媒体の形成の容易性や、耐腐食性の改善の点で好まし
い。膜厚は2〜100[nm]であるのが好ましい。2
[nm]未満では充分な効果が得られないからである。
また、100[nm]を越えると生産効率が悪くなるか
らである。
【0030】さらに、基板と配向調整膜との密着性を上
げるために、非金属基板と配向調整膜との間に密着層7
を設けても良い。密着層はCr、Ti、Wから選ばれた
いずれかを用いることができる。密着層の膜厚は1〜1
00[nm](より好ましくは5〜80[nm]であ
る。さらに好ましくは7〜70[nm]である。)であ
るのが密着性、生産性の点から好ましい。図3に密着層
7を設けた場合の膜構成の図をしめす。
【0031】配向調整膜は形成された後に表面が酸素雰
囲気に曝露されたものがテクスチャー痕による磁気異方
性の効果をより効果的に得られ電磁変換特性が向上する
ので好ましい。酸素雰囲気に曝露された配向調整膜は成
分分析で酸素が検出されても良い。
【0032】非磁性下地層の材料としてはCrまたはC
rTi、CrW、CrMo、CrV、CrSiから選ば
れたいずれか1種を含むものが好ましい。非磁性下地層
の膜厚は5[nm]以上であればよいが実用上の経済性
を考慮すると50[nm]以下が望ましい。非磁性下地
層の膜厚が上記の範囲を有する磁気記録媒体は、テクス
チャー痕による磁気異方性の効果が充分に得られ、より
良い磁気的特性(例えば保磁力の向上効果)、電磁変換
特性(例えばSNRの向上効果)が確認され、その結果
高記録密度に適した磁気記録媒体となる。非磁性下地層
は、多層構造としても良く、その材料は上記のなかから
選ばれたいずれかを用いた組み合わせとすることができ
る。配向調整膜の直上は、Crからなるものであるの
が、その上に形成する磁性層の充分な結晶配向が得られ
るので好ましい。
【0033】磁性層はCoを主原料とした材料とするこ
とができる。例えば、CoCrTa系、CoCrPtT
a系、CoCrPtBTa系、CoCrPtBCu系か
ら選ばれたいずれか一種を含むものとすることができ
る。例えば、CoCrPtBTa系の場合、Crの含有
量は16〜24at%、Ptの含有量は8〜16at
%、Bの含有量は2〜8at%、Taの含有量は1〜4
at%とすることができる。例えば、CoCrPtBC
u系の場合、Crの含有量は16〜24at%、Ptの
含有量は8〜16at%、Bの含有量は2〜8at%、
Cuの含有量は1〜4at%とすることができる。磁性
層の膜厚は15[nm]以上であれば熱揺らぎの観点か
ら問題ないが、高記録密度への要求から40[nm]以
下であるのが好ましい。40[nm]を越えると、好ま
しい電磁変換特性が得られないからである。磁性層は、
多層構造としても良く、その材料は上記のなかから選ば
れるいずれかを用いた組み合わせとすることができる。
多層構造とした場合、非磁性下地層の直上は、CoCr
PtBTa系またはCoCrPtBCu系からなるもの
であるのが、電磁変換特性のSNR特性の改善の点から
は好ましい。最上層は、CoCrPtBCu系からなる
ものであるのが、電磁変換特性のSNR特性の改善の点
からは好ましい。
【0034】非磁性下地層のCrまたはCr合金の結晶
配向は(200)面を優先配向面とするのが好ましい。
その結果、非磁性下地膜の上に形成した磁性層のCo合
金の結晶配向がより強く(110)を示すので、磁気的
特性例えば保磁力の向上効果、電磁変換特性例えばSN
Rの向上効果が得られる。
【0035】非磁性下地層と磁性層との間に非磁性中間
層8を設けても良い。磁気的特性例えば保磁力の向上効
果、電磁変換特性例えばSNRの向上効果が得られる。
非磁性中間層はCo、Crを含むものとすることができ
る。CoCr合金としたときCrの含有量は35〜45
at%であるのが好ましい。非磁性中間層の膜厚は0.
5〜3[nm]であるのがSNRの点から好ましい。図
4に非磁性中間層8を設けた場合の膜構成の図をしめ
す。磁性層にBを含む場合には、非磁性下地膜と磁性膜
との境界付近において、B濃度が1at%以上の領域に
おけるCr濃度が40at%以下となっているのが好ま
しい。CrとBとが高濃度で共存するのを防ぎ、Crと
Bとの共有結合性化合物の生成を極力抑え、その結果そ
れによる磁性膜中の配向の低下を防ぐことができるから
である。
【0036】保護膜は、従来の公知の材料、例えば、カ
ーボン、SiCの単体またはそれらを主成分とした材料
を使用することができる。保護膜の膜厚は1〜10[n
m]であるのが高記録密度状態で使用した場合のスペー
シングロスまたは耐久性の点から好ましい。
【0037】保護膜上には必要に応じ例えばパーフルオ
ロポリエーテルのフッ素系潤滑剤からなる潤滑層を設け
ることができる。
【0038】本発明の磁気記録媒体の磁性層は、1.0
5以上(より好ましくは1.1以上)である磁気的異方
性指数(OR=円周方向のHc/半径方向のHc)を有
しているのが好ましい。1.05以上であるとより磁気
的特性例えば保磁力の向上効果、電磁変換特性例えばS
NR、PW50の向上効果が得られる。
【0039】本発明の磁気記録媒体は、表面に線密度が
7500[本/mm]以上であるテクスチャー痕を有し
た非金属基板とその上に形成された配向調整膜、非磁性
下地層及び磁性層とを少なくとも含む磁気記録媒体であ
るので、磁気的特性例えば保磁力が向上し、電磁変換特
性例えばSNR、PW50が向上するので高記録密度に
適した磁気記録媒体となる。
【0040】また、テクスチャー加工用の層を非金属基
板上に形成することなく非磁性基板に直接テクスチャー
加工を施しているので加工用の膜を形成する工程を省略
して製造することができる。それらの結果、本発明の磁
気記録媒体は安価で高記録密度に適した磁気記録媒体で
ある。
【0041】また、本発明の平均粗さが小さくまた微小
うねりも小さい磁気記録媒体は、充分な磁気異方性効果
により電磁変換特性が向上されているのに加えて、スペ
ーシングロスを低減させるためにヘッドを低浮上状態で
使用してもエラー特性が良好である磁気記録媒体であ
る。
【0042】図5は、上記磁気記録媒体を用いた磁気記
録再生装置の例を示すものである。ここに示す磁気記録
再生装置は、図1に示す構成の磁気記録媒体20と、磁
気記録媒体20を回転駆動させる媒体駆動部21と、磁
気記録媒体20に情報を記録再生する磁気ヘッド22
と、この磁気ヘッド22を磁気記録媒体20に対して相
対運動させるヘッド駆動部23と、記録再生信号処理系
24とを備えている。記録再生信号処理系24は、外部
から入力されたデータを処理して記録信号を磁気ヘッド
22に送ったり、磁気ヘッド22からの再生信号を処理
してデータを外部に送ることができるようになってい
る。本発明の磁気記録再生装置に用いる磁気ヘッド22
には、再生素子として異方性磁気抵抗効果(AMR)を
利用したMR(magnetoresistance)
素子だけでなく、巨大磁気抵抗効果(GMR)を利用し
たGMR素子などを有したより高記録密度に適したヘッ
ドを用いることができる。
【0043】上記磁気記録再生装置によれば、表面に線
密度が7500[本/mm]以上であるテクスチャー痕
を有した非金属基板とその上に形成された配向調整膜、
非磁性下地層及び磁性層とを少なくとも含む磁気記録媒
体を用いているので、高記録密度に適した磁気記録再生
装置となる。
【0044】また、本発明の磁気記録再生装置は、テク
スチャー加工用の層を非金属基板上に形成することなく
非磁性基板に直接テクスチャー加工を施して製造した磁
気記録媒体を用いているので、安価で高記録密度な磁気
記録再生装置である。
【0045】また、本発明の磁気記録再生装置は、平均
粗さが小さくまた微小うねりも小さい磁気記録媒体を用
いているので、電磁変換特性が向上しているのに加え
て、スペーシングロスを低減させるためにヘッドを低浮
上状態で使用してもエラー特性が良好である磁気記録再
生装置である。
【0046】次に本発明の製造方法の一例を説明する。
非金属基板としては、ガラス基板、セラミックス基板、
シリコン基板、シリコンカーバイド基板、カーボン基
板、樹脂基板などを用いることができる。非磁性基板の
表面をポリッシュして平均粗さRaを1.5[nm]以
下(より好ましくは1[nm]以下。)としたものを用
いるのが好ましい。非金属基板は、ヤング率が70〜9
0 [GPa](より好ましくは75〜85 [GP
a]。さらに好ましくは75〜80 [GPa]。)で
あるものが好ましい。非金属基板に結晶化ガラスを用い
た場合は、基板内に含まれる結晶粒の平均粒径は10〜
100[nm](より好ましくは10〜70[nm]。
さらに好ましくは10〜50[nm]。)であるのが剛
性や加工性の点から好ましい。また結晶粒の分布の密度
は基板面において30〜5000[個/μm2](より
好ましくは70〜3000[個/μm2]である。さら
に好ましくは100〜2000[個/μm2]であ
る。)であるのが剛性や加工性の点から好ましい。
【0047】また、表面の微小うねり(Wa)が0.3
[nm]以下(より好ましくは0.25[nm]以
下。)であるのが好ましい。端面のチャンファー部の面
取り部、側面部の少なくとも一方のいずれの表面平均粗
さRaが10[nm]以下(より好ましくは9.5[n
m]以下。)のものを用いるのが好ましい。
【0048】最初に、非金属基板の表面に線密度が75
00[本/mm]以上であるテクスチャー痕を形成する
ように、基板の表面にテクスチャー加工を施す。例え
ば、非金属基板の表面に線密度が7500[本/mm]
以上であるテクスチャー痕が形成されるように、基板の
表面に固定砥粒または/および遊離砥粒を用いた機械的
加工(「メカニカルテクスチャー加工」ともいう。)に
より円周方向にテクスチャを施す。例えば、基板の表面
に研磨テープを押し付け接触させ、基板と研磨テープと
の間に研磨砥粒を含む研磨スラリーを供給して、基板を
回転させると供に、研磨テープを送ることによるテクス
チャー加工をおこなう。基板の回転は200〜1000
rpmとすることができる。研磨スラリーの供給量は1
0〜50ml/分とすることができる。研磨テープの送
り速度は、1.5〜15mm/分とすることができる。
研磨スラリーに含まれる砥粒の粒径はD90(累積質量
%が90質量%に相当する時の粒径値)で0.05〜
0.3μmとすることができる。テープの押し付け力は
1〜15[kgf]とすることができる。線密度が75
00[本/mm]以上(より好ましくは15000[本
/mm]以上。さらに好ましくは20000[本/m
m]以上。)のテクスチャー痕を形成するように、これ
らの条件を設定するのが好ましい。
【0049】テクスチャー痕を有した基板の表面の平均
粗さが、0.1[nm]以上0.7[nm]以下(より
好ましくは0.1[nm]以上0.5[nm]以下。さ
らに好ましくは0.1[nm]以上0.35[nm]以
下。)となるように加工するのが好ましい。
【0050】オッシレーションを加えたテクスチャー加
工を施すことができる。オッシレーションとは、テープ
を基板の円周方向に走行させると同時に、テープを基板
の半径方向に揺動させる操作のことである。オッシレー
ションの条件は60〜1200回/分とするのが好まし
い。
【0051】テクスチャー加工の方法としては、線密度
が7500[本/mm]以上のテクスチャー痕を形成す
る方法を用いることができ、前述したメカニカルテクス
チャーによる方法以外に固定砥粒を用いた方法、固定砥
石を用いた方法、レーザー加工を用いた方法を用いるこ
とができる。
【0052】テクスチャー加工後洗浄して、次にその基
板の上に、2〜100[nm]の膜厚を有した配向調整
膜を例えば配向調整膜の材料からなるスパッタリングタ
ーゲットを用いてスパッタリング法により形成する。ス
パッタリングターゲットは、Crを主成分(すなわちC
rの含有率が50at%を越える。)とする合金からな
るものを用いることが好ましい。合金の成分としてB、
C、O、Al、Si、Ti、V、Zr、Nb、Mo、R
u、Rh、Ag、Hf、Ta、W、Re、Os、Trか
ら選ばれたいずれか1種以上を含むのが好ましい。スパ
ッタリングターゲットはNiB、NiPもしくはNiP
Z(ZはCr、Mo、Si、Mn、W、Nb、Ti、Z
rから選ばれたいずれか1種以上を含む。Zの含有量は
25at%以下。)を原料としたものを用いるのが好ま
しい。Pの含有量は20〜40at%であるのが好まし
い。膜を形成するためのスパッタリングの条件は例えば
次のようにする。形成に用いるチャンバ内は真空度が1
-4〜10-7[Pa]となるまで排気する。チャンバ内
に基板を収容して、Arガスを導入して放電させてスパ
ッタ成膜をおこなう。このとき、供給するパワーは0.
2〜2.0[kW]とし、放電時間と供給するパワーを
調節することによって、所望の膜厚を得ることができ
る。配向調整膜を形成する際に、配向調整膜を構成する
材料からなる成膜粒子を放出源から放出させて非磁性基
板に付着させるときに成膜粒子の軌道の非金属基板への
投影線が非金属基板の径方向に沿い、かつ非金属基板に
対して入射角度を有するように粒子の方向を設定するの
が好ましい。入射角度が非磁性基板面の法線に対して1
0〜75度となるように粒子の方向を設定するのが好ま
しい。配向調整膜の効果がより効率よく得られるからで
ある。
【0053】密着性を上げるため非金属基板と配向調整
膜との間に密着層を形成する場合は、配向調整膜を形成
する前に、同様に密着層の材料からなるスパッタリング
ターゲットを用いてスパッタリング法により1〜100
[nm]の膜厚を有した密着層を形成する。スパッタリ
ングターゲットはCr、Ti、Wの中から選ばれたいず
れかを原料としたものを用いることができる。
【0054】配向調整膜を形成した後、その表面を酸素
雰囲気に曝露する工程を有するのが好ましい。表面を酸
素雰囲気に曝露することによりテクスチャー痕による磁
気異方性の効果をより効果的に得られるので好ましい。
曝露する酸素雰囲気は、例えば5×10-4[Pa]以上
の酸素ガスを含む雰囲気とするのが好ましい。また曝露
用の雰囲気ガスを水と接触させたものを用いることもで
きる。また曝露時間は、0.5〜15秒間とするのが好
ましい。例えば、配向調整膜を形成後チャンバから取出
し大気または酸素雰囲気中に曝露させることができる。
またはチャンバから取り出さずチャンバ内に大気または
酸素を導入して曝露させる方法を用いることができる。
特に、チャンバ内で曝露させる方法は、真空室から取り
出すような煩雑な工程がいらないので、後述する非磁性
下地層、磁性層を成膜を含めて一連の成膜工程として続
けて処理することができるので好ましい。その場合は例
えば、到達真空度が10-6[Pa]以下において5×1
-4[Pa]以上の酸素ガスを含む雰囲気とするのが好
ましい。
【0055】配向調整膜の上に、5〜50[nm]の膜
厚を有した非磁性下地層を同様に非磁性下地層の材料か
らなるスパッタリングターゲットを用いてスパッタリン
グ法により形成する。スパッタリングターゲットはCr
Ti、CrW、CrMo、CrV、CrSiの中から選
ばれたいずれかを原料としたものを用いることができ
る。
【0056】非磁性下地層を形成した後、15〜40
[nm]の膜厚を有した磁性層を同様に磁性層の材料か
らなるスパッタリングターゲットを用いてスパッタリン
グ法により形成する。スパッタリングターゲットはCo
CrTa系、CoCrPtTa系、CoCrPtBTa
系、CoCrPtBCu系から選ばれたいずれか一種を
含むものを原料としたものを用いることができる。例え
ば、CoCrPtBTa系の場合、Crの含有量は16
〜24at%、Ptの含有量は8〜16at%、Bの含
有量は2〜8at%、Taの含有量は1〜4at%とす
ることができる。例えば、CoCrPtBCu系の場
合、Crの含有量は16〜24at%、Ptの含有量は
8〜16at%、Bの含有量は2〜8at%、Cuの含
有量は1〜4at%とすることができる。
【0057】ここで、非磁性下地膜のCrまたはCr合
金の結晶配向は優先配向面が(200)を示しているよ
うに形成するのが好ましい。
【0058】また、磁気記録媒体の磁性層の磁気的異方
性指数(OR=円周方向のHc/半径方向のHc)が
1.05以上(より好ましくは1.1以上)であるよう
に各膜を形成するのが好ましい。
【0059】磁性層を形成した後、公知の方法、例えば
スパッタリング法、プラズマCVD法またはそれらの組
み合わせを用いてカーボンを主成分とする保護膜を形成
する。
【0060】さらに、保護膜上には必要に応じパーフル
オロポリエーテルのフッ素系潤滑剤をディップ法、スピ
ンコート法などを用いて塗布し潤滑膜を形成する。
【0061】本発明に従って製造した磁気記録媒体は、
表面に線密度が7500[本/mm]以上であるテクス
チャー痕を有した非金属基板とその上に形成された配向
調整膜、非磁性下地層及び磁性層とを少なくとも含む磁
気記録媒体であるので、磁気的特性例えば保磁力が向上
し、電磁変換特性例えばSNR、PW50が向上するの
で高記録密度に適した磁気記録媒体となる。
【0062】また、テクスチャー加工用の層を形成する
ことなく直接非金属基板をテクスチャー加工しているの
で工程が省略されている。それらの結果、本発明に従っ
て製造した磁気記録媒体は安価で高記録密度に適した磁
気記録媒体となる。
【0063】
【実施例】以下、具体例を示して本発明の作用効果を明
確にする。
【0064】実施例1 図1と同様の磁気記録媒体を次のように作製した。非金
属基板として結晶化ガラス基板(直径65mm、厚さ
0.635mm)を用いた。表面の平均粗さは0.3
[nm]のものを用いた。また、結晶化ガラス基板のヤ
ング率、結晶化ガラスに含まれる結晶粒の平均粒径、端
面のチャンファー部の面取り部、側面平均粗さ、微小う
ねりは表1に示したものを用いた。
【0065】非金属基板として結晶化ガラスを用いて、
表面に平均粗さRaが5[Å](Degital In
strument社製AFMで測定。)となるように、
また線密度は表1に示した値になるメカニカルテクスチ
ャー加工を施した。スラリーに含まれる砥粒はD90が
0.3μmのダイアモンド砥粒を用いた。ディスクは7
00rpmで回転させた。研磨テープの送りスピードは
3.0mm/秒とし600回/分で揺動した。
【0066】この基板を十分洗浄および乾燥した後にD
Cマグネトロンスパッタ装置(アネルバ社製3010)
のチャンバ内にセットした。チャンバ内を真空度2×1
-7[Pa]となるまで排気し、基板1に配向調整膜2
としてNiP(Pの含有率20at%)からなるスパッ
タリングターゲットを用いて厚さ30[nm]までスパ
ッタリング法により成膜した。その後、チャンバ内に酸
素を5×10-4[Pa]まで導入して、配向調整膜の表
面を酸素雰囲気に11秒間曝露した。
【0067】再度チャンバ内を排気した後、さらに配向
調整膜を形成したものを200℃まで加熱した後、非磁
性下地層3としてCrを膜厚10[nm]、磁性層4と
してCoCrPtB(Crの含有率21at%、Ptの
含有率10at%、Bの含有率2at%)を膜厚25
[nm]となるように、それぞれの材料からなるスパッ
タリングターゲットを用いて成膜した。保護膜としてカ
ーボンをスパッタリング法により膜厚5[nm]となる
ように形成した。カーボン保護膜5上には厚さ2[n
m]のパーフルオロポリエーテルからなる潤滑膜をディ
ッピング法により形成した。
【0068】比較例1、2 線密度、ヤング率などを表1に示す値に変更した以外は
実施例1と同様に磁気記録媒体を作製した。
【0069】実施例2乃至6 線密度、ヤング率などを表1に示す値に変更した以外は
実施例1と同様に磁気記録媒体を作製した。
【0070】実施例7乃至11 非金属基板として結晶粒を有しない化学強化ガラス基板
を用い、線密度、ヤング率などを表1に示す値に変更し
た以外は、実施例1と同様に磁気記録媒体を作製した。
【0071】実施例12、13 微小うねり、チャンファー粗さを表1に示す値に変更し
た以外は実施例1と同様に磁気記録媒体を作製した。
【0072】実施例14 配向調整膜をCr30Nb(Nb含有量が30at
%。)として酸素雰囲気に曝露しなかったこと以外は実
施例1と同様に磁気記録媒体を作製した。
【0073】上記実施例、比較例の磁気記録媒体の静磁
気特性を振動式磁気特性測定装置(VSM)を用いて測
定した。磁気的異方性指数(OR)はOR=(円周方向
のHc)/(半径方向のHc)とした。また、ガラス基
板の平均粗さRa、テクスチャー痕の線密度はAFM
(Degital Instrument社製)を用い
1μm視野にて測定した。また、スクラッチの発生個数
を240倍の光学顕微鏡で観察し片面当りの個数を計測
した。
【0074】また、これら磁気記録媒体の電磁変換特性
を、GUZIK社製リードライトアナライザRWA16
32、およびスピンスタンドS1701MPを用いて測
定した。電磁変換特性の評価には、磁気ヘッドとして、
再生部に巨大磁気抵抗(GMR)素子を有する複合型薄
膜磁気記録ヘッドを用い、記録条件を線記録密度350
kFCIとして測定した。上記実施例および比較例の磁
気記録媒体の磁気的異方性指数(OR)、静磁気特性、
電磁変換特性として孤立再生波形の半値幅(PW50)
およびSNR、エラー特性、スクラッチ発生個数の測定
結果を表2に示す。また、各実施例、比較例において非
磁性下地層のCrまたはCr合金の結晶配向は(20
0)面を優先配向面となっているのをX線回折測定にて
確認した。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体は、表面に線密度
が7500[本/mm]以上であるテクスチャー痕を有
した非金属基板とその上に形成された配向調整膜、非磁
性下地層及び磁性層とを少なくとも含む磁気記録媒体で
あるので、磁気的特性例えば保磁力が向上し、電磁変換
特性例えばSNR、PW50が向上するので高記録密度
に適した磁気記録媒体となる。
【0078】また、テクスチャー加工用の層を形成する
ことなく直接非金属基板をテクスチャー加工しているの
で工程を省略して製造できるので、安価で高記録密度に
適した磁気記録媒体となる。
【0079】本発明の製造方法によれば、表面に線密度
が7500[本/mm]以上であるテクスチャー痕を有
した非金属基板とその上に形成された配向調整膜、非磁
性下地層及び磁性層とを少なくとも含む磁気記録媒体を
製造するので、磁気的特性例えば保磁力が向上し、電磁
変換特性例えばSNR、PW50が向上するので高記録
密度に適した磁気記録媒体を製造することができる。
【0080】また、テクスチャー加工用の層を形成する
ことなく直接非金属基板をテクスチャー加工しているの
で工程を省略して製造できるので、安価で高記録密度に
適した磁気記録媒体を製造することができる。
【0081】また、本発明の磁気記録再生装置において
は、上述の磁気記録媒体を用いているので安価で高記録
密度なものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の磁気記録媒体の非金属基板の端面のチ
ャンファー部の一例を示す図である。
【図3】本発明の磁気記録媒体の一例を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の磁気記録媒体の一例を示す断面図であ
る。
【図5】図1に示す磁気記録媒体を用いた磁気記録再生
装置の一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 非金属基板 2 配向調整膜 3 非磁性下地層 4 磁性層 5 保護膜 7 密着層 8 非磁性中間層 10 端面のチャンファー部 11 表面部 12 面取り部 13 側面部 14 角部 20 磁気記録媒体 21 媒体駆動部 22 磁気ヘッド 23 ヘッド駆動部 24 記録再生信号処理系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 有希久 千葉県市原市八幡海岸通り5番の1 昭和 電工エイチ・ディー株式会社内 Fターム(参考) 5D006 BB02 CA01 CA05 CA06 CB06 CB07 5D112 AA02 AA03 AA05 BA03 BA09 BB05 BD04 FA04 GA05 GA09

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に線密度が7500[本/mm]以上
    であるテクスチャー痕を有した非金属基板とその上に形
    成された配向調整膜、非磁性下地層及び磁性層とを少な
    くとも含む磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】テクスチャー痕の線密度が15000[本
    /mm]以上であることを特徴とした請求項1に記載の
    磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】テクスチャー痕の線密度が20000[本
    /mm]以上であることを特徴とした請求項1に記載の
    磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】非金属基板のヤング率が70〜90 [G
    Pa]であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か1項に記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】非金属基板の表面の微小うねり(Wa)が
    0.3[nm]以下であることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれか1項に記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】非金属基板の端面のチャンファー部を構成
    する面取り部、側面部の各部の少なくとも一方の平均粗
    さRaが10[nm]以下であることを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれか1項に記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】非金属基板がガラス基板であることを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の磁気記録
    媒体。
  8. 【請求項8】ガラス基板が結晶化ガラスからなるもので
    あることを特徴とする請求項7に記載の磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】結晶化ガラスに含まれる結晶粒の平均粒径
    が10〜100[nm]であることを特徴とする請求項
    8に記載の磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】結晶化ガラスに含まれる結晶粒の密度が
    基板面において30〜5000[個/μm2]であるこ
    とを特徴とする請求項8または9に記載の磁気記録媒
    体。
  11. 【請求項11】配向調整膜がCr合金、NiB、Ni
    P、NiPZ(ZはCr、Mo、Si、Mn、W、N
    b、Ti、Zrから選ばれたいずれか1種以上であ
    る。)から選ばれるいずれかであることを特徴とする請
    求項1乃至10のいずれか1項に記載の磁気記録媒体。
  12. 【請求項12】配向調整膜の表面が酸素雰囲気に曝露さ
    せたものであることを特徴とする請求項1乃至11のい
    ずれか1項に記載の磁気記録媒体。
  13. 【請求項13】非磁性下地層がCrまたはCrX合金
    (XはMo、V、Wから選ばれたいずれか1種以上であ
    る。)であることを特徴とする請求項1乃至12のいず
    れか1項に記載の磁気記録媒体。
  14. 【請求項14】非磁性下地層のCrまたはCr合金の結
    晶面の優先配向面が(200)面であることを特徴とす
    る請求項1乃至13のいずれか1項に記載の磁気記録媒
    体。
  15. 【請求項15】磁性層がCoCrPtB系合金またはC
    oCrPtBY系合金(YはTa、Cuから選ばれるい
    ずれか1種以上である。)であることを特徴とする請求
    項1乃至14のいずれか1項に記載の磁気記録媒体。
  16. 【請求項16】非磁性下地層と磁性層との間に非磁性中
    間層を有していることを特徴とする請求項1乃至15の
    いずれか1項に記載の磁気記録媒体。
  17. 【請求項17】磁性層の磁気的異方性指数(OR=円周
    方向のHc/半径方向のHc)が1.05以上であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載
    の磁気記録媒体。
  18. 【請求項18】非金属基板の表面に線密度が7500
    [本/mm]以上であるテクスチャー痕を形成するテク
    スチャー工程と、その上に配向調整膜、非磁性下地層、
    磁性層を形成する工程と、を含む磁気記録媒体の製造方
    法。
  19. 【請求項19】テクスチャー痕の線密度が15000
    [本/mm]以上であることを特徴とした請求項18に
    記載の磁気記録媒体の製造方法。
  20. 【請求項20】配向調整膜を形成後にその表面を酸素雰
    囲気に曝露する工程を含むことを特徴とする請求項18
    または19のいずれか1項に記載の磁気記録媒体の製造
    方法。
  21. 【請求項21】大気に開放することなく酸素雰囲気に曝
    露することをことを特徴とする請求項20に記載の磁気
    記録媒体の製造方法。
  22. 【請求項22】曝露する酸素雰囲気が、5×10-4[P
    a]以上の酸素ガスを含む雰囲気であることを特徴とす
    る請求項20または21に記載の磁気記録媒体の製造方
    法。
  23. 【請求項23】磁気記録媒体と、該磁気記録媒体に情報
    を記録再生する磁気ヘッドとを備えた磁気記録再生装置
    であって、磁気記録媒体が請求項1乃至17のいずれか
    1項に記載の磁気記録媒体であることを特徴とする磁気
    記録再生装置。
JP2001274374A 2000-09-12 2001-09-11 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置 Pending JP2002163817A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001274374A JP2002163817A (ja) 2000-09-12 2001-09-11 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-275757 2000-09-12
JP2000275757 2000-09-12
JP2001274374A JP2002163817A (ja) 2000-09-12 2001-09-11 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002163817A true JP2002163817A (ja) 2002-06-07

Family

ID=26599704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001274374A Pending JP2002163817A (ja) 2000-09-12 2001-09-11 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002163817A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004059619A2 (ja) * 2002-12-26 2004-07-15 Nippon Sheet Glass Co Ltd 情報記録媒体用ガラス基板及びその製造方法
JP2005317181A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Hoya Corp 磁気ディスク用ガラス基板及び磁気ディスク
JP2007042263A (ja) * 2005-07-08 2007-02-15 Showa Denko Kk 磁気記録媒体用基板及び磁気記録媒体並びに磁気記録再生装置
US7429209B2 (en) 2002-12-26 2008-09-30 Hoya Corporation Method of polishing a glass substrate for use as an information recording medium
US7550211B2 (en) 2004-08-16 2009-06-23 Showa Denko K.K. Magnetic recording medium and magnetic recording and reproducing device
US7727645B2 (en) 2005-07-08 2010-06-01 Showa Denko K.K. Substrate for magnetic recording medium, magnetic recording medium, and magnetic recording and reproducing apparatus
JP2012038361A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Showa Denko Kk 酸化セリウム系研磨剤及びガラス製ハードディスク基板の製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004059619A2 (ja) * 2002-12-26 2004-07-15 Nippon Sheet Glass Co Ltd 情報記録媒体用ガラス基板及びその製造方法
WO2004059619A3 (ja) * 2002-12-26 2004-09-23 Hoya Corp 情報記録媒体用ガラス基板及びその製造方法
US7429209B2 (en) 2002-12-26 2008-09-30 Hoya Corporation Method of polishing a glass substrate for use as an information recording medium
JP2005317181A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Hoya Corp 磁気ディスク用ガラス基板及び磁気ディスク
US7550211B2 (en) 2004-08-16 2009-06-23 Showa Denko K.K. Magnetic recording medium and magnetic recording and reproducing device
JP2007042263A (ja) * 2005-07-08 2007-02-15 Showa Denko Kk 磁気記録媒体用基板及び磁気記録媒体並びに磁気記録再生装置
US7727645B2 (en) 2005-07-08 2010-06-01 Showa Denko K.K. Substrate for magnetic recording medium, magnetic recording medium, and magnetic recording and reproducing apparatus
JP4545714B2 (ja) * 2005-07-08 2010-09-15 昭和電工株式会社 磁気記録媒体並びに磁気記録再生装置
JP2012038361A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Showa Denko Kk 酸化セリウム系研磨剤及びガラス製ハードディスク基板の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7220447B2 (en) Magnetic recording medium, process for producing the same, and magnetic recording and reproducing apparatus
JP4982810B2 (ja) ガラス基板の製造方法および磁気ディスクの製造方法
US7006328B2 (en) Magnetic recording medium, production process thereof, and magnetic recording and reproducing apparatus
US6942933B2 (en) Magnetic recording medium, production process thereof, and magnetic recording and reproducing apparatus
WO2007018131A1 (en) Magnetic recording medium, production process thereof, and magnetic recording and reproducing apparatus
JP4545714B2 (ja) 磁気記録媒体並びに磁気記録再生装置
WO2006098504A1 (en) Production process of magnetic recording medium, magnetic recording medium, and magnetic recording and reproducing apparatus
WO2006019063A1 (en) Magnetic recording medium and magnetic recording and reproducing device
JP2002163817A (ja) 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置
US6727010B2 (en) Magnetic recording medium, production process thereof, magnetic recording and reproducing apparatus, and medium substrate
JP2007048397A (ja) 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置
JP2003030825A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
CN101120403B (zh) 磁记录介质、其制造方法以及磁记录和再现装置
JP2004086936A (ja) 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置
JP2004152424A (ja) 磁気記録媒体、その製造方法、および磁気記録再生装置
JP3962415B2 (ja) 磁気記録媒体および磁気記録再生装置
WO2006090508A1 (en) Magnetic recording medium, production process thereof, and magnetic recording and reproduction appratus
JP2006099948A (ja) 磁気記録媒体および磁気記録再生装置
JP3600767B2 (ja) 情報記録媒体用ガラス基板及びその製造方法並びに該基板を用いた磁気記録媒体及びその製造方法
JP2006302480A (ja) 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置
JP2006085888A5 (ja)
JP2002203312A (ja) 磁気記録媒体、その製造方法、製造装置、および磁気記録再生装置
JP2004046994A (ja) 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置
JP2006286161A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法と磁気記録再生装置
JP2003338029A (ja) 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置