JP2002161943A - ブッシュ - Google Patents
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Abstract
図ることができ、ゴム弾性体の特性と耐久性とを両立さ
せることができるブッシュを提供する。 【解決手段】主軸金具1と、主軸金具1の外側に同軸状
に配置されその両端部に屈曲部21を有する外筒金具2
と、主軸金具1と外筒金具2との間に介在して両者を一
体的に連結し、一対のすぐり31及び薄肉筒状部33を
有するゴム弾性体3とからなる。外筒金具2の屈曲部2
1は、屈曲される前には、屈曲部21の内側エッジ21
a及び薄肉筒状部33の内側エッジ33aがゴム弾性体
3の端面に形成される稜線Lよりも軸方向の外側に位置
し、屈曲された後には、前記各内側エッジ21a、33
aが稜線Lの近傍位置に移動し、かつすぐり31の開口
部の幅がすぐり31の内部の最大幅となる部分よりも小
さくなるようにして屈曲されている。
Description
ョンにおいてアーム等の防振連結部材として好適に使用
されるブッシュに関する。
ョンに組み込まれるトレーリングアームは、ブッシュを
用いて防振連結されている。このようなブッシュとし
て、図3に示すように、主軸金具5と、主軸金具5の外
側に距離を隔てて同軸状に配置され、その両端部に径方
向内方に屈曲する屈曲部61、61を有する外筒金具6
と、主軸金具5と外筒金具6との間に介在して両者を一
体的に連結し、その両端面に周方向に一周する環状のす
ぐり71、71が設けられたゴム弾性体7と、からなる
ものが知られている。
ーリング加工等を施すことにより形成された貫通孔に外
筒金具6が圧入されるとともに、トレーリングアームが
連結されるべき相手部材に主軸金具5がボルト等で固定
されることにより取付けられる。これにより、トレーリ
ングアームと相手部材がブッシュによって防振連結され
る。なお、上記ブッシュの外筒金具6が圧入されるトレ
ーリングアームの貫通孔は、バーリング加工等により形
成されていることから、通常、外筒金具6の中央部のみ
が圧入保持される大きさに形成されている。そのため、
外筒金具6の圧入性を考慮して、外筒金具6の両端部に
は上記のように径方向内方に屈曲する屈曲部61、61
が設けられている。この屈曲部61、61は、図4に示
すように、主軸金具5、外筒金具6及びゴム弾性体7を
一体的に組付けた後、外筒金具6の両端部に曲げ加工を
施すことにより形成される。
グアーム又は相手部材からブッシュに振動が入力する
と、ゴム弾性体7が弾性変形することによりその振動が
効果的に吸収され、他方の部材への振動伝達が防止され
る。
ュのゴム弾性体7は、その両端面に周方向に一周する環
状のすぐり71、71が設けられていることにより、両
すぐり71、71の間部分にくびれ部72が形成されて
いる。これにより、ゴム弾性体7の径方向の初期ばね定
数が小さくなるようにして、微小変位に対して軟らかい
特性が得られるように設定されている。
るすぐり71、71を軸方向に深くし過ぎてゴム弾性体
7のくびれ部72の肉厚が小さくなると、ブッシュに大
きな振動が入力したときに、そのくびれ部72に過大な
負荷が集中的に掛かり撓み量が大きくなるため、充分に
満足な耐久性を得ることができない。
あり、ゴム弾性体の特性を維持しつつ耐久性の向上を図
ることができ、ゴム弾性体の特性と耐久性とを両立させ
ることができるブッシュを提供することを解決すべき課
題とするものである。
記課題を解決する請求項1記載の発明に係るブッシュ
は、主軸金具と、該主軸金具の外側に距離を隔てて同軸
状に配置され、その両端部に径方向内方に屈曲する屈曲
部を有する外筒金具と、前記主軸金具と前記外筒金具と
の間に介在して両者を一体的に連結し、その両端面に周
方向に一周する環状のすぐりが設けられることによって
該すぐりと前記外筒金具との間に形成される薄肉筒状部
を有するゴム弾性体と、からなるブッシュであって、前
記外筒金具の前記屈曲部は、屈曲される前には、前記屈
曲部の端部の内側エッジ及び前記薄肉筒状部の端部の内
側エッジが前記ゴム弾性体の端面に形成される稜線より
も軸方向の外側に位置し、屈曲された後には、前記屈曲
部の内側エッジ及び前記薄肉筒状部の内側エッジが前記
稜線の近傍位置に移動し、かつ前記すぐりの開口部の幅
が前記すぐりの内部の最大幅となる部分よりも小さくな
るようにして屈曲されているという手段を採用してい
る。
面上において、ゴム弾性体の内周端とすぐりとの間に現
れる高く突出した峰の部分を結んで形成される周方向に
延びる線のことをいう。この稜線は、通常、ゴム弾性体
の端面とすぐりの内側面とが交わる部分に形成される。
に周方向に一周する環状のすぐりが設けられていること
によって、ゴム弾性体の径方向の初期ばね定数が小さく
なるようにされ、微小変位に対して軟らかい特性が得ら
れるように設定されている。
部は、屈曲される前には、屈曲部の内側エッジ及び薄肉
筒状部の内側エッジが、ゴム弾性体の端面に形成される
稜線よりも軸方向の外側に位置している。そして、その
屈曲部が屈曲されると、屈曲部の内側エッジ及び薄肉筒
状部の内側エッジが前記稜線の近傍位置に移動し、かつ
すぐりの開口部の幅がすぐりの内部の最大幅となる部分
よりも小さくなる状態になる。即ち、外筒金具の屈曲部
は、その先端部が稜線の近傍位置でなるべく軸方向の外
側に位置するようにして、その屈曲角度が所定以上に大
きくなるように適切な角度に屈曲される。
より、ブッシュに大きな振動が入力したときに、ゴム弾
性体の過大な変位が屈曲部によって有効に規制され、そ
の撓み量が適切に抑制される。これにより、ゴム弾性体
のすぐり形成部分のくびれ部に掛かる過大な負荷が良好
に緩和され、耐久性が著しく向上する。
外筒金具の屈曲部がすぐり等との関係において上記のよ
うな状態に屈曲されているため、ゴム弾性体の特性を維
持しつつ耐久性の向上を図ることができ、ゴム弾性体の
特性と耐久性とを両立させることができる。
求項1記載の発明において、前記ゴム弾性体の両前記す
ぐりの間部分の軸方向における肉厚は、前記外筒金具の
軸方向長さの1/3以下であるという手段を採用してい
る。
の間部分の軸方向における肉厚が充分に小さくさるよう
に設定されることにより、ゴム弾性体の径方向の初期ば
ね定数が充分に小さくなるように調整することが可能と
なり、ゴム弾性体の微小変位に対する軟らかい所望の特
性を容易に得られるようになる。
求項1記載の発明において、前記薄肉筒状部の肉厚は、
前記薄肉筒状部の端面と前記外筒金具の端面との間の長
さよりも大きいという手段を採用している。
のボリュームが充分に確保される。これにより、薄肉筒
状部がゴム弾性体の過大な変位を規制する弾性ストッパ
として良好な機能を発揮できるようにすることができ
る。
求項1記載の発明において、前記屈曲部が屈曲される前
の前記すぐりは、開口部から底部に向かうに連れて径方
向における幅が小さくなるように形成されているという
手段を採用している。
曲される前のすぐりは、径方向における幅が開口部で最
大となる形状に形成される。そのため、屈曲後には、す
ぐりの開口部の幅がすぐりの内部の最大幅となる部分よ
りも小さくなる状態に屈曲される屈曲部をより大きく最
適な角度に屈曲させることが可能となる。これにより、
屈曲部がゴム弾性体の過大な変位を有効に規制するため
の最適な曲げ構造となるようにすることができる。
基づき説明する。
に沿う断面図であり、図2はそのブッシュの外筒金具が
屈曲される前の状態の軸方向に沿う断面図である。
ペンションに組み込まれるトレーリングアームの防振連
結部材として使用されるものである。このブッシュは、
図1に示すように、主軸金具1と、主軸金具1の外側に
距離を隔てて同軸状に配置され、その両端部に径方向内
方に屈曲する屈曲部21、21を有する外筒金具2と、
主軸金具1と外筒金具2との間に介在して両者を一体的
に連結し、その両端面に周方向に一周する環状のすぐり
31、31が設けられることによって該すぐり31、3
1と外筒金具2との間に形成される薄肉筒状部33、3
3を有するゴム弾性体3と、から構成されている。
金属により肉厚が略一定でストレートなパイプ状に形成
されている。
金属により肉厚が略一定の円筒状に形成されている。こ
の外筒金具2は、主軸金具1の外径よりも所定寸法大き
い内径をもち、主軸金具1よりも少し短い長さに形成さ
れており、主軸金具1の外側に距離を隔てて同軸状に配
置されている。この外筒金具2は、その両端部をそれぞ
れ径方向内方に約30°屈曲させることにより形成され
た屈曲部21、21を有する。
2に示すように、両端部が屈曲されていないストレート
な外筒金具2が前述の主軸金具1及び後述のゴム弾性体
3と一体的に組付けられた状態で行われるため、その形
成の仕方については、ゴム弾性体3に設けられるすぐり
31、31等との関係において後に詳述する。
ことにより略円筒状に形成されている。このゴム弾性体
3は、その内周面が主軸金具1の外周面に加硫接着され
るとともに、その外周面が外筒金具2の内周面に加硫接
着されて主軸金具1と外筒金具2の間に介在されてお
り、両者を一体的に連結している。このゴム弾性体3の
両端面には、周方向に一周する環状のすぐり31、31
が軸方向に対向して設けられている。
曲部21、21の曲がり角部よりも軸方向の内側に底部
が到達する深さに形成されている。これにより、ゴム弾
性体3の両すぐり31、31の間部分には、軸方向の肉
厚が外筒金具2の長さの1/5程度に大幅に小さくなっ
たくびれ部32が形成されている。このようにくびれ部
32が形成されていることによって、ゴム弾性体3の径
方向の初期ばね定数が小さくなるように調整され、微小
変位に対して軟らかい所望の特性が得られるようにされ
ている。
られていることによって、すぐり31、31と外筒金具
2との間のゴム弾性体3の部分には、略一定の肉厚で円
筒状の薄肉筒状部33、33が形成されている。この薄
肉筒状部33、33の端面は、外筒金具2の端面から所
定距離内側にずれたところに位置している。なお、薄肉
筒状部33、33の肉厚は、薄肉筒状部33、33の端
面と外筒金具2の端面との間のずれた距離の長さよりも
大きくなるように形成されている。
形成される前のすぐり31、31は、図2に示すよう
に、軸方向の内側に向かうに連れて径方向における幅が
小さくなるように形成されている。このとき、屈曲部2
1、21の端面の内側エッジ21a、21a及び薄肉筒
状部33、33の端面の内側エッジ33a、33aが、
ゴム弾性体3の端面に形成される稜線Lよりも軸方向の
外側に位置している。
1、21が形成された後には、図1に示すように、屈曲
部21、21の内側エッジ21a、21a及び薄肉筒状
部33、33の内側エッジ33a、33aが稜線Lの近
傍位置に移動し、かつすぐり31、31の開口部の幅が
すぐり31、31の内部の最大幅となる部分(屈曲部2
1、21の曲がり角部と対応する部分)よりも小さくな
るように屈曲部21、21が屈曲されている。
シュは、トレーリングアームにバーリング加工等を施す
ことにより形成された貫通孔に外筒金具2が圧入される
とともに、トレーリングアームが連結されるべき相手部
材に主軸金具1がボルト等で固定されることにより取付
けられる。これにより、トレーリングアームと相手部材
がブッシュによって防振連結される。
グアーム又は相手部材からブッシュに振動が入力する
と、ゴム弾性体3が弾性変形することによりその振動が
効果的に吸収され、他方の部材への振動伝達が防止され
る。特に、本実施形態のブッシュは、ゴム弾性体3の両
端面に設けられたすぐり31、31が深く形成され、ゴ
ム弾性体3の径方向の初期ばね定数が小さくなるように
されていることにより、微小変位に対して充分に軟らか
い特性が発揮される。
きには、ゴム弾性体3の過大な変位が外筒金具2の屈曲
部21、21及びゴム弾性体3の薄肉筒状部33、33
によって弾性的にかつ有効に規制され、ゴム弾性体3の
撓み量が適切に抑制される。これにより、ゴム弾性体3
のくびれ部32に掛かる過大な負荷が良好に緩和され、
耐久性が著しく向上する。
れば、外筒金具2の屈曲部21、21は、屈曲部21、
21の内側エッジ21a、21a及び薄肉筒状部33、
33の内側エッジ33a、33aが稜線Lの近傍に位置
し、かつすぐり31、31の開口部の幅がすぐり31、
31の内部の最大幅となる部分よりも小さくなるように
して屈曲されているため、ゴム弾性体3の微小変位に対
する軟らかい特性を維持しつつ耐久性の向上を図ること
ができ、ゴム弾性体3の特性と耐久性とを両立させるこ
とができる。
3のくびれ部32の軸方向における肉厚が、外筒金具2
の軸方向長さの1/5(1/3以下)程度に設定され、
ゴム弾性体3の径方向の初期ばね定数が充分に小さくな
るように調整されているため、ゴム弾性体3の微小変位
に対する軟らかい所望の特性を容易に得ることができ
る。
1、31は、外筒金具2の屈曲部21、21が屈曲され
る前においては、軸方向の内側に向かうに連れて径方向
における幅が小さくなるように形成されており、径方向
における幅が開口部で最大となる形状に形成されてい
る。そのため、屈曲後には上記の状態となるように屈曲
される屈曲部21、21をより大きく最適な角度に屈曲
させることができ、これにより、屈曲部21、21がゴ
ム弾性体3の過大な変位を有効に規制するための最適な
曲げ構造となるようにすることができる。
薄肉筒状部33、33は、薄肉筒状部33、33の端面
と外筒金具2の端面との間の長さよりも大きい肉厚を有
するように構成されているため、薄肉筒状部33、33
の厚さ方向のボリュームが充分に確保されている。これ
により、薄肉筒状部33、33がゴム弾性体3の過大な
変位を規制する弾性ストッパとして良好な機能を発揮で
きるようにすることができる。
サスペンションに組み込まれるトレーリングアーム用の
ブッシュを例にしているが、サスペンションに組込まれ
る他のアーム部材等の防振連結部材として使用されるブ
ッシュにも本発明を適用することができる。
う断面図である。
両端が屈曲される前の状態の軸方向に沿う断面図であ
る。
前の状態の軸方向に沿う断面図である。
…ゴム弾性体 21、61…屈曲部 21a…屈曲部の内側エッジ 31、71…すぐり 32、72…くびれ部
33…薄肉筒状部 33a…薄肉筒状部の内側エッジ L…稜線
Claims (4)
- 【請求項1】 主軸金具と、該主軸金具の外側に距離を
隔てて同軸状に配置され、その両端部に径方向内方に屈
曲する屈曲部を有する外筒金具と、前記主軸金具と前記
外筒金具との間に介在して両者を一体的に連結し、その
両端面に周方向に一周する環状のすぐりが設けられるこ
とによって該すぐりと前記外筒金具との間に形成される
薄肉筒状部を有するゴム弾性体と、からなるブッシュで
あって、 前記外筒金具の前記屈曲部は、屈曲される前には、前記
屈曲部の端部の内側エッジ及び前記薄肉筒状部の端部の
内側エッジが前記ゴム弾性体の端面に形成される稜線よ
りも軸方向の外側に位置し、屈曲された後には、前記屈
曲部の内側エッジ及び前記薄肉筒状部の内側エッジが前
記稜線の近傍位置に移動し、かつ前記すぐりの開口部の
幅が前記すぐりの内部の最大幅となる部分よりも小さく
なるようにして屈曲されていることを特徴とするブッシ
ュ。 - 【請求項2】 前記ゴム弾性体の両前記すぐりの間部分
の軸方向における肉厚は、前記外筒金具の軸方向長さの
1/3以下であることを特徴とする請求項1記載のブッ
シュ。 - 【請求項3】 前記薄肉筒状部の肉厚は、前記薄肉筒状
部の端面と前記外筒金具の端面との間の長さよりも大き
いことを特徴とする請求項1記載のブッシュ。 - 【請求項4】 前記屈曲部が屈曲される前の前記すぐり
は、開口部から底部に向かうに連れて径方向における幅
が小さくなるように形成されていることを特徴とする請
求項1記載のブッシュ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358869A JP3775212B2 (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | ブッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358869A JP3775212B2 (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | ブッシュ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002161943A true JP2002161943A (ja) | 2002-06-07 |
JP3775212B2 JP3775212B2 (ja) | 2006-05-17 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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2000
- 2000-11-27 JP JP2000358869A patent/JP3775212B2/ja not_active Expired - Fee Related
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