JP2002161418A - 上 衣 - Google Patents

上 衣

Info

Publication number
JP2002161418A
JP2002161418A JP2001279569A JP2001279569A JP2002161418A JP 2002161418 A JP2002161418 A JP 2002161418A JP 2001279569 A JP2001279569 A JP 2001279569A JP 2001279569 A JP2001279569 A JP 2001279569A JP 2002161418 A JP2002161418 A JP 2002161418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper garment
fiber
resin
front body
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001279569A
Other languages
English (en)
Inventor
Emiko Ishikawa
恵美子 石川
Shingo Matsumoto
真吾 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2001279569A priority Critical patent/JP2002161418A/ja
Publication of JP2002161418A publication Critical patent/JP2002161418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Details Of Garments (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】特に高齢者や障害のある人達や点滴治療者にと
って、審美性を維持しつつ、着脱性、着用快適性を兼ね
備えた上衣を提供する。 【解決手段】前身頃、後身頃、左右袖から構成されてい
る上衣であって、前身頃の中央部、左脇、右脇の少なく
とも一つ、ならびに、左右腕の少なくとも一方の袖付け
の前身頃側と袖下が間欠的に配置された係止具により開
閉自在である上衣。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は着脱性、着用快適性
に優れた上衣に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、少子高齢化が進む我が国では、2
020年には4人に1人が高齢者になると予測されてい
る。加齢とともに身体機能が衰えてきている人、特に寝
たきりの人に対する介護が問題となってきている。中で
も衣服の着脱においては、一人でできない人が多く、そ
の場合は介護する人が寝たままの状態、もしくは着座さ
せた状態で衣服を着脱させることとなり、介護者、要介
護者ともに肉体的、精神的にも苦痛を伴うことが多かっ
た。
【0003】また、点滴を受ける人の場合、長時間治療
を受ける部位を開放、固定させる必要があり、その間の
衣服の着脱は困難であった。
【0004】一方、特許公報においては、着やすい工夫
をした衣類、主にパジャマ、下着類について種種掲載さ
れている。例えば、実用新案第3064595号登録に
おいては脇下端から袖口および/あるいは首回りから袖
口まで開閉部を設けた介護用衣服が提案されているが、
その開閉部は連続した係止具で開閉できるようになって
いるため、必要箇所のみ開閉することは困難であった。
加えて係止具はスライダーであるため腕を上げ下げした
時には肌に違和感を与えるため着用中の快適感を得られ
るものではなかった。また、実用新案第3062291
号登録においては脇下端から袖口および/あるいは首回
りから袖口まで開閉部を設けた被介護者用上衣が提案さ
れているが、次の問題点が考えられる。該上衣は開閉部
により前身頃と後身頃を肩と袖山でのみ接続した状態、
もしくは前身頃と後身頃を完全分離させる状態をとるた
め、前者では上衣をきれいに広げ、その上に被介護者を
乗せるのが大変な作業となる。また、後者では後身頃を
広げ、その上に被介護者を乗せ、前身頃を被せて係止具
を止めることとなるが、時間を要し、係止具の位置を間
違うと美観に問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、着脱
しやすさを付与し、かつ着用中の快適性を損なわない上
衣、特に被介護者用上衣を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、前身
頃、後身頃、左右袖から構成されている上衣であって、
前身頃の中央部、左脇、右脇の少なくとも一つ、ならび
に、左右腕の少なくとも一方において袖付けの前身頃側
と袖下が間欠的に配置された係止具により開閉自在であ
る上衣である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の上衣について、一態様を
示す図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明の上衣の一態様を示す正面
図、図2は後面図、図3は、一部の係止具を開放した時
の正面図である。
【0009】本発明の上衣は、前身頃の中央部、左脇、
右脇の少なくとも一つ、ならびに、左右腕の少なくとも
一方の袖付けの前身頃側と袖下が係止具により開閉自在
であることが重要である。そうすることにより、、腕の
上げ下げ、曲げ等の動作がしにくい症状のある人にも、
腕を衣服に通すのに片腕づつ衣服を左右にずらしながら
着脱する必要がなく、着脱が容易となる。特に長時間点
滴治療を行っている間にも、衣服の着脱をすることがで
きる。
【0010】また係止具は、間欠的に配置されているこ
とが重要である。間欠的でない、例えばファスナーのよ
うな連続した係止具を付けると、開閉部の柔軟性が損な
われ、加えて点滴用チューブ等を外に出したい場合でも
開閉部を全開するか中途半端に開けておくことになり、
実用上も審美的にも好ましくない。また着脱において
も、スライダーを引く方向による制約を受ける。
【0011】係止具としては、面ファスナー、紐、ホッ
ク、ボタン、ドットボタン等を用いることができる。易
着脱性の点からは面ファスナー、ドットボタンを使用す
ることがより好ましい。
【0012】係止具の間隔は、5〜15cmが好ましい。
着脱時の作業性、着用時の美観の点から係止具の間隔は
7〜10cmがより好ましい。間隔が5cm以上とすること
で係止具の個数が多くなり過ぎず、着脱の時の手間がか
からない。また、隣接する係止具との掛け違えの可能性
も減る。また15cm以下とすることで、係止具の間から
の皮膚の露出が抑えられ、着用時の美観を損なうことが
なく、皮膚温の低下による風邪等を防ぐことができる。
【0013】図1に示す本発明の上衣の一態様において
は、中央部Aを全開した左右一対の前身頃1、2と後身
頃3および左右の袖4、5からなり、男女どちらでも適
用できるものである。図1において前身頃は中央部Aで
全開することにより左右一対の前身頃1、2に分割でき
るように間欠的に係止具を配置している。さらに、左
脇、右脇にも間欠的に係止具を配置している。本発明に
おける脇とは、袖付け止まり、いわゆる脇の下から上衣
の裾までの縫い目をさす。本発明の上衣において上下方
向に開閉自在とすべく間欠的に係止具を配置するのは、
前身頃の中央部、左脇、右脇の少なくとも一つに必要で
あり、被介護者の状態に応じ適宜選択すればよいが、汎
用性等の点からは中央部に設けるのが好ましい。また、
三つのいずれにも設けると、着脱の自由度が増すためこ
れも好ましい。
【0014】また、図1において、前身頃1、2と袖
4、5とも、袖付けB、Cと袖下D、Eで係止具が間欠
的に配置されている。袖付けと袖下を開閉自在とする腕
は、被介護者の状態により左右の一方を適宜選択すれば
よいが、汎用性や審美性の点からは、両腕について開閉
自在とすることが好ましい。
【0015】また、本発明の上衣は、図2後面図のよう
に、袖付けの後身頃が縫着されていることが好ましい。
後身頃側には係止具を設けないことで、背中近傍の突起
物による褥瘡やストレスを防ぎ、着用快適性が良好とな
る。
【0016】次に、本発明の上衣の着用方法例について
説明する。図3のように、前身頃中央部A、袖付の前身
頃側B、Cおよび袖下D、Eの係止具を開放して広げ
る。広げた上衣の上に被介護者を乗せ、前身頃中央部A
の係止具を留める。次に広げた左右袖を上方から下方へ
腕に巻き付け、袖付け前身頃側B、Cおよび袖下D、E
の係止具を留める。
【0017】本発明の上衣には、繊維表面に、アルキル
シリケート系樹脂、シリコーン系樹脂およびフッ素系樹
脂から選ばれた少なくとも1種のバインダーと、光触媒
剤を付着させた素材を用いることが好ましい。
【0018】本発明において、光触媒剤とは、紫外線に
より励起され、強い酸化力によって有機物を酸化分解す
る特性を有するものであり、具体的には、アナターゼ
型、ルチル型と呼ばれる結晶型の構造をもつものが含ま
れる。かかる光触媒は、消臭性、着色物分解除去性(防
汚性)、殺菌性(抗菌、防カビ)を有するものである。
【0019】かかる光触媒剤の作用は、皮膚下のエクリ
ン腺、アポクリン腺から出た水分に皮膚の周囲にある常
在菌により汗の臭い(主成分:アンモニアやイソ吉草
酸)が発生し、この臭いに光触媒剤で励起された・OH
基(水酸基ラジカル)が汗の主成分に触れ、これをCO
2(炭酸ガス)とH20(水)に分解して消臭すると考え
られている。また、加齢臭(中高年臭)では、主成分:
ノネナールが、老人臭(中高年臭)では、主成分:イン
ドール、スカトールが 、糞尿臭では、主成分:アンモ
ニアが、他の体臭では、主成分:アセトアルデヒド、メ
チルメルカプタンが、タバコ臭では、主成分:ニコチン
が、それぞれ同様に光触媒剤で分解することができるの
である。
【0020】本発明において、光触媒剤の中でも、チタ
ンとケイ素の複合酸化物を使用することが好ましく使用
されるが、かかる複合酸化物は、特公平5−55184
号公報に記載された方法で製造した触媒を用いればよ
い。一般に、チタンとケイ素からなる二元系複合酸化物
は、例えば、田部浩三(触媒、第17巻、No.3、72
頁、1975年、触媒学会発行)に記載されているように、
固体酸として知られ、チタンとケイ素の割合は、酸化物
に換算して酸化チタンが20〜95モル%、酸化ケイ素
が5〜80モル%の範囲にあるものが好ましい結果を与
える。
【0021】かかる光触媒剤の粒子径は、大きすぎた
り、比表面積が小さすぎたりすると、有機物、特に細菌
に対する分解速度が低下する傾向がある。また消臭反応
は、上述したように悪臭成分が触媒に吸着し、その後、
紫外線酸化分解を受ける過程を経ると考えられ、悪臭成
分の吸着の良し悪しが、消臭効率に大きく影響を与える
と考えられるので、平均一次粒子径としては、好ましく
は1〜20nmのもので、比表面積が好ましくは100
〜300m2/gであるものが好ましく使用される。かか
る光触媒剤の、布地の付着部分の繊維に対する付着量
は、プリントやグラビアによる布地に塗布する方法で
は、好ましくは0.05〜30重量%、更に好ましくは
0.05〜20重量%である。またパディングで含浸す
る方法では、風合いのソフトさの点から、好ましくは
0.08〜10重量%の範囲に制御するのがよい。
【0022】本発明においては、たとえばチタンとケイ
素の複合酸化物の如き光触媒剤を繊維表面に付着させる
ため、アルキルシリケート系樹脂、シリコーン系樹脂お
よびフッ素系樹脂から選ばれた少なくとも1種のバイン
ダーを用いる。かかるバインダーの存在により、有機系
樹脂特有の光触媒剤の酸化による分解、着色、臭気の発
生を防止することができる。
【0023】本発明に好ましく用いられるアルキルシリ
ケートは、下記のように主にSi−Oの結合部分と直鎖
または分岐のある飽和アルキルから成り、その両端にO
H基をもつものである。 OH−(Si−O)n −R−OH 式中、Rは、炭素数1〜10の直鎖または分岐のある飽
和アルキル基であり、nは1以上の整数を意味し、無機
性を高めるために、好ましくは1000〜10000の
範囲である。
【0024】かかるアルキル基は、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル等直鎖または分岐のある飽和アル
キルである。
【0025】かかる樹脂の付着量は、風合いを良くする
点から、塗布法では、繊維に対して0.05〜30重量
%が好ましく、また、含浸法では、繊維に対して0.0
5〜10重量%が好ましい。
【0026】また、シリコーン系樹脂としては、シリコ
ーンレジンもしくはシリコーンワニスという分類に属す
る縮合架橋型樹脂を使用することができ、かかる樹脂
は、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン
などの縮合架橋型樹脂を、単独または数種の配合物を縮
合して得ることができるものが含まれる。これらは、3
次元構造の樹脂を形成し、シリコーン樹脂の中でも、最
も耐熱性や耐薬品性に優れたものである。かかる樹脂の
付着量は、風合いを良くする観点から、塗布法では、繊
維に対して0.05〜100重量%が好ましく、また、
含浸法では、繊維に対して0.05〜30重量%が好ま
しい。
【0027】また、フッ素系樹脂としては、ビニルエー
テルおよび/またはビニルエステルとフルオロオレフィ
ン重合性化合物が、非常に優れた特性を持っていて好ま
しく使用される。例えば、ポリフッ化ビニルやポリ四フ
ッ化エチレン、四フッ化エチレン−パーフルオロアルキ
ルビニルエステルやビニルエステル−フルオロオレフィ
ンなどが分解、劣化が少ないので好ましく使用される。
かかる樹脂の付着量は、シリコーン系樹脂と同量の条件
で好ましく使用される。かかる樹脂の付着量は、風合い
を良くする観点から、塗布法では、繊維に対して0.0
5〜100重量%が好ましく、また、含浸法では、繊維
に対して0.05〜30重量%が好ましい。
【0028】かかるシリコーン系樹脂及びフッ素系樹脂
と、通常よく使用されるアクリル樹脂、ウレタン樹脂、
エポキシ樹脂などとの違いは、熱や薬品の作用で分解さ
れやすい炭化水素基をほとんど含まず、シリコーン系樹
脂はSi−O結合、フッ素系樹脂はF−C結合を主体に
構成されており、末端基や側鎖に少量のメチル基やフェ
ニル期が炭化水素として含まれる程度であるところにあ
る。
【0029】また、かかるバインダーに、ゼオライトを
さらに添加すると、抗菌性能を更に高める効果があるの
で好ましい。すなわち、臭い成分の吸着力の向上と構造
物中の無機系成分比を増加させ、光触媒剤による分解を
抑制する作用がある。かかるゼオライトは、金、白金、
銀、パラジウム等の貴金属を、好ましくは0.01〜5
重量%の範囲で担持したものを用いると、更に抗菌効果
が向上するという機能を発揮する。かかるゼオライトの
付着量は、繊維に対して、塗布法では好ましくは0.0
1〜10重量%であり、また、含浸法では、風合いの点
から、好ましくは0.01〜5重量%の範囲に制御する
のがよい。
【0030】次に、上述のバインダーにシランカップリ
ング剤などのカップリング剤をさらに添加すると、無機
物と有機物の接着力を向上させることができる。かかる
カップリング剤より、繊維、バインダー、光触媒剤の相
互間に化学的結合力が働き、洗濯耐久性を著しく向上さ
せる効果を発揮する。かかるカップリング剤の付着量
は、繊維に対して、塗布法では好ましくは0.01〜3
0重量%であり、また、含浸法では、風合いの点から、
好ましくは0.01〜10重量%の範囲に制御するのが
よい。
【0031】本発明においては、かかる光触媒を表面上
に固定するために、特定の中間層を設けてもよい。
【0032】この中間層としては、過酸化チタン粒子
層、ゼオライトの層、ゼオライトとシリコーン系もしく
はフッ素系樹脂で固定した層、アルキルシリケートの層
が好ましく用いられる。これらいずかの中間層を用いる
ことにより、有機系樹脂特有の光触媒の酸化による分
解、着色、臭気の発生をより効果的に防止することがで
きる。
【0033】次に、上記光触媒を織物または編物に付着
させる方法について説明する。
【0034】その一例は、アルキルシリケート系樹脂、
シリコーン系樹脂およびフッ素系樹脂から選ばれる少な
くとも1種をバインダーとし、好ましくはゼオライト微
粒子を添加する。次いでチタンとケイ素の複合酸化物の
水溶液を混合し、これを加工液とする。次いで、この加
工液に織編物を含浸させた後、マングルロールで絞り、
ドライキュアの工程を経るか、あるいはこの加工液を適
当な粘度に調整して、ナイフコーターやグラビアロール
コータ、捺染などで塗布した後、200℃以下の温度で
固定する。
【0035】他の一例は、中間層として過酸化チタン粒
子層を用いる場合の処理法として、ゾル状態からゲル状
態に状態を変化させている途中の性状を示す過酸化チタ
ンを含む処理液を、織物または編物に含浸させた後、マ
ングルロールで絞り、200℃以下の温度で固定する。
あるいはこの処理液を適当な粘度に調整して、ナイフコ
ーターやグラビアロールコーターなどで、塗布した後2
00℃以下の温度で固定することによって、過酸化チタ
ン層(中間層)を有する織物または編物が得られる。
【0036】また、中間層としてゼオライト微粒子の層
を設ける場合は、ゼオライト微粒子をPVA法によって
織物または編物に気層皮膜を作り融着させる。
【0037】中間層としてシリコーン系もしくはフッ素
系樹脂で固定されたゼオライト微粒子層を設ける場合
は、ゼオライト微粒子と水溶解性のシリコーン系樹脂も
しくはフッ素系樹脂を含む処理液中に織物または編物を
含浸させた後、マングルロールで絞り、200℃以下の
温度で固定する。あるいはこの水溶液を適当な粘度に調
整して、ナイフコーターやグラビアロールコーターなど
で、塗布した後200℃以下の温度で固定する。
【0038】中間層としてアルキルシリケート層を設け
る場合は、アルキルシリケートの水溶液に、反応をより
安定的なものにするために、アルコールと塩酸、硫酸、
酢酸等を加え、pHを2〜4にする。そしてこの溶液を
よく攪拌する。織物または編物をこの水溶液中に含浸さ
せた後、マングルロールで絞り、200℃以下の温度で
固定する。あるいはこの水溶液を適当な粘度に調整し
て、ナイフコーターやグラビアロールコーターなどで、
塗布した後200℃以下の温度で固定する。
【0039】上記の方法により得られた織物または編物
を、チタンとケイ素の複合酸化物の水分散液に含浸さ
せ、パッド−ドライ−キュアの工程を経ると、光触媒を
繊維に固着させることができる。また、チタンとケイ素
の複合酸化物の水分散液にシリコーン系もしくはフッ素
系樹脂を混合させても固着させることができる。
【0040】本発明の上衣には、水分子吸着発熱性能を
付与した繊維を少なくとも一部に用いることが好まし
い。水分子吸着発熱性能を付与した繊維が汗等の水分を
吸着して発熱し、上衣としての保温性能を向上させるこ
とができる。
【0041】繊維に水分子吸着発熱性能を付与する手段
としては例えば、合成繊維に吸湿ポリマーを分散して練
り込むこと、より具体的には例えば、ナイロンにポリビ
ニルピロリドン等の吸湿ポリマーを錬り込み紡糸するこ
とが挙げられる。ナイロンにポリビニールピロリドンを
5重量%練り込むことにより、後述する発熱エネルギー
が13程度の糸を得ることができる。この糸の繊維への
混率は、上衣に用いる布帛の全重量比の好ましくは20
%以上、より好ましくは30%以上、特に好ましくは4
0%以上とすることで、目的とする性能を得ることがで
きる。
【0042】繊維に水分子吸着発熱性能を付与するその
他の手段としては、吸湿性のあるポリマーおよび/また
は吸湿性のある微粒子を繊維表面に固着させることも実
用上好ましい。後加工で吸湿性ポリマーおよび/または
吸湿性微粒子を固着させることにより、繊維が吸湿性と
なることは、繊維の柔軟性を増すことにもなり好まし
い。
【0043】後加工により吸湿性ポリマーおよび/また
は吸湿性微粒子を繊維表面に固着させる手段としては、
ビニルスルホン酸、一般式[1]、[2]、[3]で表
される化合物の1種もしくは2種以上を混合した溶液に
重合開始剤を混ぜ、パディング法、スプレー法、キスロ
ールコータ、スリットコータなどの処理方法で方法で処
理液を付与後、乾熱処理、湿熱処理、マイクロ波処理、
紫外線処理等によりポリマー化して繊維表面に固着する
方法がある。
【0044】
【化4】
【0045】(式中、X=HまたはCH3、n=9〜2
3の整数)
【0046】
【化5】
【0047】(式中、X=HまたはCH3、m+n=は
9〜23の整数)
【0048】
【化6】
【0049】(式中、R=HまたはCH3、R1=C
l、Br、I、OCH3、OC25またはSCH3、m=
0〜9の整数、l=10〜30の整数)。
【0050】ビニルスルホン酸はpHが低く、そのまま
用いると綿やナイロンは脆化するため、予め中和したビ
ニルスルホン酸ナトリウムを用いるとよい。また、ビニ
ルスルホン酸亜鉛を用いると消臭性能も付与できる。ビ
ニルスルホン酸としては、例えばアクリルアミドメチル
プロパンスルホン酸が水分子吸着発熱性能の点で好まし
い。重合開始剤としては、通常のラジカル開始剤を使用
できる。
【0051】また処理液を繊維材料に付与する際、真空
脱水機で処理するなどして付与量を調整することも好ま
しく行われる。
【0052】また、ポリエステル、ナイロン、アクリル
などの合成繊維に対しては製糸、製紡の段階での付与も
可能である。例えばポリエステルフィラメントの場合、
溶融紡糸法でUY(未延伸糸)やPOY(半延伸糸)等
を紡糸する際、上記化合物の1種もしくは2種以上、な
らびに、炭素数25〜33の高級炭化水素と、炭素数が
3〜6の多価アルコールと炭素数が14〜18の脂肪酸
とのエステルと、炭素数が12〜17の脂肪酸とアミノ
アルコールとの反応により得られる脂肪族アミドおよび
水溶性シリコーン化合物から成る群から選ばれた少なく
とも一種の化合物とポリオキシエチレン系界面活性剤の
混合組成物を紡糸油剤とともに付与し、後の延伸工程に
おいて乾熱処理されることによって化合物が繊維に強固
に付着し、耐洗濯性のある水分子吸着発熱性能が得られ
る。アクリル繊維の場合は、湿式紡糸法で紡糸、延伸、
水洗された後、一般式[1]、[2]、[3]で表せる
化合物の1種もしくは2種以上を混合した溶液を、0.
05〜5.0重量%付着させ、乾燥緻密化処理、スチー
ム処理、乾燥工程を経て、上記化合物が繊維に強固に付
着し、耐洗濯性のある水分子吸着発熱性能を付与するこ
とができる。
【0053】吸湿性のある微粒子を繊維表面に固着させ
る例としては、吸湿率の高い、ケイ素を含む化合物の微
粒子を用い、これをバインダーで繊維表面に固着するこ
とが好ましい。
【0054】本発明の上衣においては、これら上記の手
段を組み合わせて採用することも好ましい。
【0055】本発明の上衣は、後述する発熱エネルギー
指数が5以上であることが好ましい。ここで発熱エネル
ギー指数とは、ポリエチレンテレフタレート繊維100
%タフタ(JIS染色堅牢度試験用布)の水分子吸着発
熱エネルギーを1とした場合の比較値である。すなわ
ち、アルコール温度計に3gの試料を巻き付け、30
℃、30%RHの環境で調温、調湿させた後、30℃、
90%RHの環境へ移動させた場合の吸湿時の温度上昇
を経時的に観察し、横軸に時間、縦軸に温度としたグラ
フに30℃から上昇し再び30℃に復元するまでプロッ
トし、その面積を測定するものである。
【0056】この発熱エネルギー指数を5以上とするこ
とで発熱効果を実感することができる。発熱エネルギー
指数は、より好ましくは8以上であり、さらに好ましく
は10以上である。
【0057】
【実施例】以下、本発明の上衣について実施例ならびに
比較例をあげてさらに具体的に説明する。まず、実施例
中での品質評価は次の方法を用いた。
【0058】(1)着脱性、着用感、審美性評価 実着用による官能評価とした。その評価基準を表1に示
す。
【0059】
【表1】
【0060】(2)洗濯 自動反転渦巻き式電気洗濯機VH−3410(東芝
(株)製)を用い、市販洗剤0.2%、温度40±2
℃、浴比1:50で5分間強反転で洗濯し、その後、排
水、オーバーフローさせながらすすぎを2分間行う操作
を2回繰り返しこれを洗濯1回とした。
【0061】(3)消臭性評価 検知管法によりおこなった。試料を10g入れた500
mlの容器に初期濃度が200ppmになるようにアン
モニアガスをいれて密閉し、1時間放置後、ガス検知管
で残留アンモニア濃度を測定した。
【0062】同様な方法でアセトアルデヒド200pp
m−1時間後、メチルメルカプタン60ppm−3時間
後の残留ガス濃度も測定した。
【0063】(4)抗菌評価 統一試験法を採用し、試験菌体は黄色ブドウ状球菌臨床
分離株を用いた。滅菌試験布に上記試験菌を注加し、1
8時間培養後の生菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を
求め、次の基準にしたがった。log(B/A)>1.
5の条件下、log(B/C)を菌数増減値差とし、
2.2以上を合格とした。ただし、Aは無加工品の接種
直後分散回収した菌数、Bは無加工品の18時間培養後
分散回収した菌数、Cは加工品の18時間培養後分散回
収した菌数を表す。
【0064】(5)防汚性評価 以下の手順1〜4によりL値を測定した。 手順1:ポリエチレン袋(20リットル)に100℃×
2時間乾燥させた表2に示す組成の汚染物0.2gとタ
テ10cm、ヨコ16cmのサンプルとICIピリング
用ゴム管を1本入れる。20℃×65%RHの空気で袋
を膨らませ(約10リットルにする)輪ゴムで止める。 手順2:手順1のポリエチレン袋をICI試験器の箱の
中にいれ、1時間回転させる。その後サンプルを取り出
す。 手順3:処理サンプルを標準洗濯条件で1回洗濯する。
手順1〜3をさらに2回繰り返す。 手順4:上記のとおり汚染剤付着・洗濯を3回繰り返し
たサンプルと未処理のサンプルのL値を測色計で測定
し、L値を計算する。
【0065】
【表2】
【0066】(6)発熱エネルギー指数 幅約3.5cmの試料3gを、アルコール温度計あるい
は熱電対の測定部に巻き、摂氏30℃×湿度30%RH
の環境下に12時間以上放置後の温度を測定した。次
に、摂氏30度×湿度90%RHの環境まで湿度を3%
/分の速度で変化させ、この間1分ごとに4時間後まで
温度を測定した。測定後、上昇温度を積分したものを発
熱エネルギー量として求め、次の式によって表した。発
熱エネルギー指数=試料の発熱エネルギー量/ポリエチ
レンテレフタレート繊維タフタ(JIS染色堅牢度試験
用添付布)の発熱エネルギー量。
【0067】(実施例1、2)表側に78デシテックス
−24フィラメントのポリアミドマルチフィラメント糸
を、裏側に30番手の綿100%の紡績糸を用い、ダブ
ル丸編機を使って、表側が凹凸組織で、編物密度が34
ウエル/2.54cm、10コース/2.54cmの生
機を作製した。この生機をリラックス精練、中間セット
を行った後、染色した。
【0068】四塩化チタンTiCl4 の30重量%溶液
に、水酸化ナトリウムNaOHの5重量%溶液を加え、
しばらく放置したのち、水酸化チタンTi(OH)4
得た。これを25重量%の過酸化水素水で処理し、非結
晶質過酸化チタンゾルを得た。
【0069】これに、前記布帛を浸し、マングルロール
でピックアップ80重量%で絞り、120℃で2分乾燥
した後、190℃で1分間熱処理し、繊維表面に非結晶
質過酸化チタン粒子層を有する編物を得た。
【0070】次に、この布帛を、チタン、ケイ素複合酸
化物水分散液(粒子径12nm、比表面積150m2
g、日本触媒株式会社製:処理液A)に含浸し、マング
ルロールで絞り、100℃で1分乾燥した後、195℃
で30秒の加熱処理をして、光触媒を有する処理布を得
た。この繊維布帛を用いて表3の条件で縫製した肌着に
ついて、衣服の着脱性、着用感、着用した状態での治療
のしやすさ、審美性、消臭性、抗菌性、防汚性、発熱エ
ネルギー指数などの評価をして、結果を表3に示した。
【0071】(実施例3)実施例1、2で用いた布帛
を、表3の条件で縫製したパジャマについて、衣服の着
脱性、着用感、着用した状態での治療のしやすさ、審美
性、消臭性、抗菌性、防汚性、発熱エネルギー指数など
の評価をして、結果を表3に示した。
【0072】(実施例4)表側に78デシテックス−2
4フィラメントのポリアミドマルチフィラメント糸を、
裏側に30番手の綿100%の紡績糸を用い、ダブル丸
編機を使って、表側が凹凸組織で、編物密度が34ウエ
ル/2.54cm、10コース/2.54cmの生機を
作製した。この生機をリラックス精練、中間セットを行
った後、染色した。
【0073】この染色・乾燥後の生地を、下記組成の処
方Aの処理液に浸漬後、ピックアップ率80%に設定し
たマングルで絞り、乾燥機で120℃、2分乾燥させ
た。
【0074】(処方1) ・AMPS(アクリルアミドメチルプロパンスルホン
酸) 20g/l ・PEG#1000ジメタクリレート(上述した一般式
[1]) 40g/l ・過硫酸アンモニウム 2g/l。
【0075】乾燥後直ちに、105℃の加熱スチーマー
で5分間処理し、湯水洗、乾燥した。次いで、乾燥機で
170℃、1分でセットしてさらに、この編地を四塩化
チタンTiCl4 の30重量%溶液に、水酸化ナトリ
ウムNaOHの5重量%溶液を加え、しばらく放置した
のち、水酸化チタンTi(OH)4 を得た。これを2
5重量%の過酸化水素水で処理し、非結晶質過酸化チタ
ンゾルを得た。
【0076】これに、前記編地を浸し、マングルロール
でピックアップ80重量%で絞り、120℃で2分乾燥
した後、170℃で1分間熱処理し、繊維表面に非結晶
質過酸化チタン粒子層を有する編物を得た。
【0077】次に、四塩化チタンTiCl4 の30重量
%溶液に、水酸化ナトリウムNaOHの5重量%溶液を
加え、しばらく放置したのち、水酸化チタンTi(O
H)4を得た。これを25重量%の過酸化水素水で処理
し、非結晶質過酸化チタンゾルを得た。
【0078】これに、前記布帛を浸し、マングルロール
でピックアップ80重量%で絞り、120℃で2分乾燥
した後、190℃で1分間熱処理し、繊維表面に非結晶
質過酸化チタン粒子層を有する編物を得た。
【0079】次に、この布帛を、チタン、ケイ素複合酸
化物水分散液(粒子径12nm、比表面積150m2
g、日本触媒株式会社製:処理液A)に含浸し、マング
ルロールで絞り、100℃で1分乾燥した後、195℃
で30秒の加熱処理をして、光触媒を有する処理布を得
た。この繊維布帛を用いて表3の条件で縫製した肌着に
ついて、衣服の着脱性、着用感、着用した状態での治療
のしやすさ、審美性、消臭性、抗菌性、防汚性、発熱エ
ネルギー指数などの評価をして、結果を表3に示した。
【0080】(実施例5)60毛番手のアクリルニトリ
ル紡績糸を用いた丸編地を常法より染色後、上述した一
般式[3](l=23、m=0、Rl=OCH3)の化合
物96重量%と一般式[2](X=CH3、n=23)
の化合物4重量%の混合単量体70重量%とアクルルニ
トリルモノマー30重量%を全単量体濃度が22重量%
になる水溶液に浸積し、ピックアップ率が60%になる
ように絞った。しかる後、90℃で5分間乾燥した。次
いで、160℃で1分間セットした後、起毛加工し、ア
クリル紡績糸使いの丸編地を得た。
【0081】次に、四塩化チタンTiCl4 の30重量
%溶液に、水酸化ナトリウムNaOHの5重量%溶液を
加え、しばらく放置したのち、水酸化チタンTi(O
H)4を得た。これを25重量%の過酸化水素水で処理
し、非結晶質過酸化チタンゾルを得た。
【0082】これに、前記布帛を浸し、マングルロール
でピックアップ80重量%で絞り、120℃で2分乾燥
した後、190℃で1分間熱処理し、繊維表面に非結晶
質過酸化チタン粒子層を有する丸編物を得た。
【0083】次に、この布帛を、チタン、ケイ素複合酸
化物水分散液(粒子径12nm、比表面積150m2
g、日本触媒株式会社製:処理液A)に含浸し、マング
ルロールで絞り、100℃で1分乾燥した後、195℃
で30秒の加熱処理をして、光触媒を有する処理布を得
た。この繊維布帛を用いて表3の条件で縫製した肌着に
ついて、衣服の着脱性、着用感、着用した状態での治療
のしやすさ、審美性、消臭性、抗菌性、防汚性、発熱エ
ネルギー指数などの評価をして、結果を表3に示した。
【0084】(比較例1)実施例1〜3で用いた布帛
を、開閉部を設置しない前身頃と後身頃と左右袖からな
る肌着に縫製し、この衣服の着脱性、着用感、着用した
状態での治療のしやすさ、審美性、消臭性、抗菌性、防
汚性、発熱エネルギー指数などの評価結果を表3に示
す。
【0085】(比較例2)表側に78デシテックス−2
4フィラメントのポリアミドマルチフィラメント糸を、
裏側に30番手の綿100%の紡績糸を用い、ダブル丸
編機を使って、表側が凹凸組織で、編物密度が34ウエ
ル/2.54cm、10コース/2.54cmの生機を
作製した。この生機をリラックス精練、中間セットを行
った後、染色した。
【0086】該布帛を用い、表3の条件で縫製した肌着
について、衣服の着脱性、着用感、着用した状態での治
療のしやすさ、審美性、消臭性、抗菌性、防汚性、発熱
エネルギー指数などの評価をして、結果を表3に示し
た。
【0087】(比較例3)比較例2で用いた布帛を、表
3の条件で縫製したパジャマについて、衣服の着脱性、
着用感、着用した状態での治療のしやすさ、審美性、消
臭性、抗菌性、防汚性、発熱エネルギー指数などの評価
結果を表3に示した。
【0088】
【表3】
【0089】
【発明の効果】本発明における上衣は、衣服の開閉部の
位置、係止具の付け方に工夫をこらしてあるので、高齢
者や障害のある人でも楽に着脱することができるように
なる。また、着用したままでも点滴治療をすることが可
能であるため、衣服の着脱の煩わしさを軽減できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の上衣の一態様を示す正面図である。
【図2】本発明の上衣の一態様を示す後面図である。
【図3】本発明の上衣の一部の係止具を開放した時の正
面図である。
【符号の説明】
1、2:前身頃 3:後身頃 4、5:袖部 A:前身頃の中央部 B、C:前身頃袖付け縫い目 D、E:袖下縫い目 F、G:脇縫い目 H、I:後身頃袖付け縫い目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 31/00 A41D 31/00 H 501 501D 503 503F D06M 11/46 D06M 15/27 11/79 101:16 15/27 11/12 // D06M 101:16 11/06 Fターム(参考) 3B011 AA01 AB08 AC22 3B035 AA01 AA08 AB04 AB07 AB11 AC21 AC22 AC24 4L031 AA20 AB31 BA09 BA19 DA08 DA12 DA13 DA19 4L033 AA08 CA20 DA03 DA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前身頃、後身頃、左右袖から構成されてい
    る上衣であって、前身頃の中央部、左脇、右脇の少なく
    とも一つ、ならびに、左右腕の少なくとも一方の袖付け
    の前身頃側と袖下が間欠的に配置された係止具により開
    閉自在である上衣。
  2. 【請求項2】袖付けの後身頃側が縫着されている請求項
    1記載の上衣。
  3. 【請求項3】繊維表面に、アルキルシリケート系樹脂、
    シリコーン系樹脂およびフッ素系樹脂から選ばれた少な
    くとも1種のバインダーと、光触媒剤を有する請求項1
    または2記載の上衣。
  4. 【請求項4】合成繊維に吸湿ポリマーを練り込んだ繊維
    を少なくとも一部に用いた、請求項1〜3のいずれか記
    載の上衣。
  5. 【請求項5】ナイロンにポリビニルピロリドンを練り込
    んだ繊維を少なくとも一部に用いた、請求項4記載の上
    衣。
  6. 【請求項6】繊維表面に吸湿性ポリマーおよび/または
    吸湿性微粒子を固着させた繊維を少なくとも一部に用い
    た、請求項1〜5のいずれかに記載の上衣。
  7. 【請求項7】吸湿性ポリマーが、ビニルスルホン酸、下
    記一般式[1]で表されるビニルモノマー、下記一般式
    [2]で表されるビニルモノマー、および下記一般式
    [3]で表されるビニルモノマーの1種もしくは、2種
    以上を主成分とするポリマーであることを特徴とする請
    求項6記載の上衣。 【化1】 (式中、X=HまたはCH3、n=9〜23の整数) 【化2】 (式中、X=HまたはCH3、m+n=は9〜23の整
    数) 【化3】 (式中、R=HまたはCH3、R1=Cl、Br、I、
    OCH3、OC2H5またはSCH3、m=0〜9の整
    数、l=10〜30の整数)
  8. 【請求項8】吸湿性微粒子がケイ素を含む化合物の微粒
    子である請求項6記載の上衣。
JP2001279569A 2000-09-14 2001-09-14 上 衣 Pending JP2002161418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279569A JP2002161418A (ja) 2000-09-14 2001-09-14 上 衣

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-279391 2000-09-14
JP2000279391 2000-09-14
JP2001279569A JP2002161418A (ja) 2000-09-14 2001-09-14 上 衣

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002161418A true JP2002161418A (ja) 2002-06-04

Family

ID=26599961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001279569A Pending JP2002161418A (ja) 2000-09-14 2001-09-14 上 衣

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002161418A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2001055498A1 (fr) Structure en fibre ayant une propriete desodorisante et antibacterienne
JP2004052208A (ja) 消臭性繊維製品
JP2008156771A (ja) 繊維構造物
US6756076B2 (en) Process for producing fabric articles having water-resistant and/or antimicrobial characteristics
JP2007186815A (ja) 繊維製品の加工方法
JP2002161418A (ja) 上 衣
JP2001288678A (ja) 機能性織物および編物
JP2004154209A (ja) マスク
JP2003171804A (ja) 腹巻き
JP2000119971A (ja) 防汚性繊維構造物
JP2001254275A (ja) 防風防水衣料
JP2006225780A (ja) 抗菌性繊維
JP2002339239A (ja) 繊維構造物
WO2003052033A2 (en) Waterproof fragrance releasing device and products incorporating same
JP2009133034A (ja) 繊維構造物
JP2004353099A (ja) サポーター
JP2000328439A (ja) ポリエステル系繊維布帛物
JP2003221701A (ja) 下 着
JP3750223B2 (ja) 消臭性繊維構造物
JP2753489B2 (ja) 耐久性消臭繊維材料およびその製造法
JP2001247175A (ja) 袋 類
JP2001248062A (ja) スポーツ衣料
JP2001245778A (ja) 敷物類
JP2001254267A (ja) 車輌内装材
JP2001248063A (ja) インナーウェア