JP2001248062A - スポーツ衣料 - Google Patents

スポーツ衣料

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JP2001248062A
JP2001248062A JP2000056671A JP2000056671A JP2001248062A JP 2001248062 A JP2001248062 A JP 2001248062A JP 2000056671 A JP2000056671 A JP 2000056671A JP 2000056671 A JP2000056671 A JP 2000056671A JP 2001248062 A JP2001248062 A JP 2001248062A
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sports
weight
fiber
sports clothing
fabric
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JP2000056671A
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English (en)
Inventor
Sumio Hishinuma
澄男 菱沼
Hidenobu Honda
秀信 本田
Toyotaro Kinoshita
豊太郎 木下
Yoshinori Hosoda
義則 細田
Akira Watanabe
彰 渡辺
Katsuhiro Kinoshita
勝弘 木下
Michihiro Fujimori
道弘 藤盛
Toshio Hanawa
俊夫 塙
Yousuke Tanabe
陽輔 田辺
Masaya Meguri
正也 巡
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】着用、使用に際して変色や劣化がなく、持続性
のある着臭防止、消臭効果があり、更に、抗菌、防カビ
および防汚性を同時に満足する、優れた機能を有するス
ポーツ着、水着類、ウェットスーツ類、レオタード類、
スポーツシャツ等のスポーツ衣料を提供すること。 【解決手段】繊維を主たる構成材料としてなるスポーツ
衣料であり、該繊維表面に、アルキルシリケート系樹
脂、シリコーン系樹脂およびフッ素系樹脂から選ばれた
少なくとも1種のバインダーと、光触媒剤を有すること
を特徴とするスポーツ衣料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来なかった耐久
性のある着臭防止性、消臭性、抗菌性、防カビ性および
防汚性などの優れた機能性を有するスポーツ衣料に関す
る。
【0002】さらに詳しくは、トレーニングウェア、テ
ニスウェア、ゴルフウェアなどのスポーツ着、水着、ウ
ェットスーツ、レオタード、スポーツシャツなどのスポ
ーツ衣料に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、生活水準の向上に伴い、スポーツ
や体育、健康および衛生に関する意識も高まっており、
関連する各分野において、消臭、抗菌、防カビおよび防
汚加工を施した製品や技術が実用化されている。
【0004】特に、スポーツ衣料の分野、中でもスポー
ツ着(スポーツウェア)は、かかる消臭、抗菌、防汚性
のニーズが高いものの、優れた消臭、抗菌、防汚効果を
もたらす加工技術はいまだ開発されていない状況であ
る。
【0005】例えば、テニスやゴルフ等のスポーツをし
た後、汗をかいた場合、汗の臭いがすることをよく経験
し、この臭いというのは、本人のみならず、周囲の人の
臭覚にも影響を与えることがある。また、学童、学生が
運動をした後、シャツやズボンをバッグに詰め込み、そ
のままにしておくと、後に洗濯した場合でも汗の臭いが
とれず、臭覚的にもまた衛生上も良くないものである。
【0006】一方、スポーツをした後に喫煙した場合、
スポーツ着にタバコ臭が吸着し、臭覚的にいやな思いを
すること等もしばしば経験することである。
【0007】このような問題は、他のスポーツ衣料にも
存在する。
【0008】すなわち、例えば、特に、海水や河川およ
びプールなどで着用する水着類では、かかる消臭、抗
菌、防汚性のニーズが高いものの、特に、有効な加工技
術が開発されていない状況である。例えば、泳いだり、
汗をかいた後の水着は着用者の体からでる汗・油脂類の
付着、さらには水に含まれる有機物、塩素などの付着で
悪臭が発生することをよく経験するものである。更に、
このようなときに水着の着用後すぐに洗濯をせずに放置
した場合、臭い成分が生地に吸着され、特に高温多湿の
雰囲気では不快な悪臭の根源になるだけでなく、汚れや
カビが発生し、衛生も良くないものである。
【0009】また、特に、マリンスポーツ、フィッシン
グ等に欠かせない商品として、ウエットスーツ類がある
が、これも消臭、抗菌、防汚性のニーズが高いものの加
工技術が開発されていないものである。例えば、サーフ
ィン、ダイビング等により汗をかいた後のウエットスー
ツをバッグへ詰め込んで、バッグを開けたときの汗の臭
い、また、次の着用時までに汗の臭いがとれず、着用時
に不快な思いをする場合があり、また、放置すれば、汚
れやカビが発生し、衛生上良くないものである。
【0010】また、エアロビクス等で着用されるレオタ
ード類は、特に着用者の体から出る汗・油脂類の付着な
どが多いものだが、上記と同様の問題がある。
【0011】上記のような問題は、上記以外でも各種の
スポーツシャツ等でも存在し、スポーツ衣料に関する問
題として、老若男女を問わず、ボーリング、ゲートボー
ル等の軽度のスポーツから、陸上競技、サッカー、ラグ
ビー、柔道・剣道等の格闘技などの激しいスポーツの世
界まで、広く存在するものであった。
【0012】このような問題に対して、これまでの解決
方法は、ほとんどないと言っても過言ではないものであ
り、強いて挙げれば、消臭スプレーを吹きかける等の方
法しかなかったのが現実である。
【0013】しかし、このような消臭スプレーを用いる
方法では臭いは完全には消えないし、スポーツを繰り返
し行えば、同様の繰返しとなり、根本的な解決にはつな
がらないものであった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述のとおり、従来の
技術では、繊維布にしみこんだ臭いは消臭できないので
あって、着臭防止は不可能であった。
【0015】本発明は、かかる従来技術の問題点や従来
のスポーツ衣料を着用・使用する人達の要請に鑑み、使
用に際して変色や劣化がなく、持続性のある着臭防止消
臭効果があり、更に抗菌、防カビおよび防汚性も同時に
満足できるという、優れた機能を有するスポーツ衣料を
提供せんとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決する本
発明のスポーツ衣料は、以下の(1)〜(15)の構成
からなる。 (1)繊維を主たる構成材料としてなるスポーツ衣料で
あり、該繊維表面に、アルキルシリケート系樹脂、シリ
コーン系樹脂およびフッ素系樹脂から選ばれた少なくと
も1種のバインダーと、光触媒剤を有することを特徴と
するスポーツ衣料。 (2)該バインダーが、繊維重量に対して0.05〜1
00重量%含まれていることを特徴とする上記(1) 記載
のスポーツ衣料。 (3)該光触媒剤が、チタンとケイ素からなる複合酸化
物であることを特徴とする上記(1) または(2) 記載のス
ポーツ衣料。 (4)該光触媒剤が、100〜300m2 /gの比表面
積を有する粒子であることを特徴とする上記(1) 〜(3)
のいずれかに記載のスポーツ衣料。 (5)該光触媒剤の平均一次粒子径が、1〜20nmの
範囲にあることを特徴とする上記(1) 〜(4) のいずれか
に記載のスポーツ衣料。 (6)該光触媒剤が、繊維重量に対して0.05〜30
重量%含まれていることを特徴とする上記(1) 〜(5) の
いずれかに記載のスポーツ衣料。 (7)該バインダーが、ゼオライトを含有するものであ
ることを特徴とする上記(1) 〜(6) のいずれかに記載の
スポーツ衣料。 (8)該ゼオライトが、繊維重量に対して0.01〜1
0重量%含まれていることを特徴とする上記(7) 記載の
スポーツ衣料。 (9)該バインダーが、シランカップリング剤を含有す
るものであることを特徴とする上記(1) 〜(8) のいずれ
かに記載のスポーツ衣料。 (10)該シランカップリング剤が、繊維重量に対して
0.01〜30重量%含まれていることを特徴とする上
記(9) 記載のスポーツ衣料。 (11)スポーツ衣料が、スポーツ着であることを特徴
とする上記(1) 〜(10)のいずれかに記載のスポーツ衣
料。 (12)スポーツ衣料が、水着であることを特徴とする
上記(1) 〜(10) のいずれかに記載のスポーツ衣料。 (13)スポーツ衣料が、ウェットスーツであることを
特徴とする上記(1) 〜(10) のいずれかに記載のスポー
ツ衣料。 (14)スポーツ衣料が、レオタードであることを特徴
とする上記(1) 〜(10)のいずれかに記載のスポーツ衣
料。 (15)スポーツ衣料が、スポーツシャツであることを
特徴とする上記(1) 〜(10) のいずれかに記載のスポー
ツ衣料。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、更に詳しく本発明について
説明をする。
【0018】本発明のスポーツ衣料は、繊維を主たる構
成材料としてなるものであり、該繊維表面に、アルキル
シリケート系樹脂、シリコーン系樹脂およびフッ素系樹
脂から選ばれた少なくとも1種のバインダーと、光触媒
剤を有するものである。
【0019】本発明において、光触媒剤とは、紫外線に
より励起され、強い酸化力によって有機物を酸化分解す
る特性を有するものであり、具体的には、アナターゼ
型、ルチル型と呼ばれる結晶型の構造をもつものが含ま
れる。
【0020】本発明のスポーツ衣料においては、かかる
光触媒剤が、消臭性、着色物分解除去性(防汚性)、殺
菌性(抗菌、防カビ)を有するということに着目し、こ
れをスポーツ衣料に付与して生かしたものである。
【0021】かかる光触媒の作用は、皮膚下のエクリン
腺、アポクリン腺から出た水分に、皮膚の周囲にある常
在菌により、汗の臭い(主成分:アンモニアやイソ吉草
酸)が発生し、この臭いに光触媒で励起された・OH基
(水酸基ラジカル)が汗の主成分に触れ、これをCO2
(炭酸ガス)とH2 0(水)に分解して消臭すると考え
られる。
【0022】また、加齢臭(中高年臭)では、主成分の
ノネナールが、老人臭(中高年臭)では、主成分のイン
ドール、スカトールが 、糞尿臭では、主成分のアンモ
ニアが、他の体臭では、主成分のアセトアルデヒド、メ
チルメルカプタンが、タバコ臭では、主成分のニコチン
が、それぞれ同様に光触媒剤で分解することができるも
のである。
【0023】本発明においては、かかる光触媒剤の中で
も、チタンとケイ素からなる複合酸化物を使用するのが
好ましい。
【0024】かかる複合酸化物は、例えば、特公平5−
55184号公報に記載された方法で製造した触媒剤を
用いればよい。一般に、チタンとケイ素からなる二元系
複合酸化物は、例えば、「触媒」(第17巻、No.3、
72頁(1975年、触媒学会発行)に記載されている
ように、固体酸として知られており、チタンとケイ素の
割合は、酸化物に換算して、酸化チタンが20〜95モ
ル%、酸化ケイ素が5〜80モル%の範囲にあることが
好ましい。
【0025】かかる光触媒の粒子径は、大きすぎたり、
比表面積が小さすぎたりすると、有機物、特に細菌に対
する分解速度が低下する傾向がある。また、消臭反応
は、上述したように悪臭成分が触媒に吸着し、その後、
紫外線酸化分解を受ける過程を経ると考えられ、悪臭成
分の吸着の良し悪しが、消臭効率に大きく影響を与える
と考えられる。本発明者らの知見によれば、一次粒子径
としては、好ましくは20nm以下、より好ましくは1
〜20nmの範囲内であり、比表面積は100〜300
2 /gであるものが好ましく使用される。
【0026】かかる光触媒剤の繊維構造物に対する付着
量は、好ましくは0.05〜30重量%、更に好ましく
は0.05〜20重量%である。かかる付着量は、プリ
ントやグラビアによる布地に塗布する方法で容易に達成
することができる。この光触媒剤をパディングで含浸す
る方法では、風合いのソフトさの点から、0.08〜1
0重量%の付着量に制御するのが好ましい。
【0027】本発明においては、たとえば上述のように
チタンとケイ素の複合酸化物などからなる光触媒剤をス
ポーツ衣料を構成する繊維構造物に付着させるため、ア
ルキルシリケート系樹脂、シリコーン系樹脂およびフッ
素系樹脂から選ばれた少なくとも1種のバインダーを用
いることにより、有機系樹脂特有の光触媒剤の酸化によ
る分解、着色、臭気の発生を防止することができる。
【0028】この組合せであれば、繊維と光触媒剤を含
むバインダーとの間に過酸化チタン等の無機物の中間層
は不要となり、光触媒剤の洗濯耐久性、製品の風合い、
コスト等が中間層のあるものに比べ飛躍的に改善され
る。
【0029】本発明に用いられるアルキルシリケート
は、主にSi−Oの結合部分と、直鎖または分岐のある
飽和アルキルから成り、その両端にOH基をもつことを
特徴とするものである。すなわち、下記に示される構造
を含むものである。
【0030】OH−(Si−O)n −R−OH 式中、Rは、炭素数1〜10の直鎖または分岐のある飽
和アルキル基であり、nは1以上の整数を意味し、好ま
しくは無機性を高めるために1000〜10000の範
囲である。
【0031】かかるアルキル基は、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル等の直鎖または分岐のある飽和ア
ルキルである。
【0032】かかるバインダーの付着量は、繊維に対し
て、塗布法では、好ましくは、0.05〜100重量%
であり、より好ましくは0.05〜30重量%であり、
また、含浸法では、風合いの点から、好ましくは0.0
5〜10重量%の範囲に制御するのがよい。
【0033】また、シリコーン系樹脂としては、シリコ
ーンレジンもしくはシリコーンワニスという分類に属す
る縮合架橋型樹脂を使用することができ、かかる樹脂
は、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン
などの縮合架橋型樹脂を、単独または数種の配合物を縮
合して得ることができるものが含まれる。これらは、3
次元構造の樹脂を形成し、シリコーン樹脂の中でも、最
も耐熱性や耐薬品性に優れたものである。かかる樹脂の
付着量は、繊維に対して、塗布法では、好ましくは0.
05〜100重量%であり、また、含浸法では風合いの
点から、好ましくは0.05〜30重量%の範囲に制御
するのがよい。
【0034】また、フッ素系樹脂としては、ビニルエー
テルおよび/またはビニルエステルとフルオロオレフィ
ン重合性化合物が、非常に優れた特性を持っていて好ま
しく使用される。例えば、ポリフッ化ビニルやポリ四フ
ッ化エチレン、四フッ化エチレン−パーフルオロアルキ
ルビニルエステルやビニルエステル−フルオロオレフィ
ンなどが分解、劣化が少ないので好ましく使用される。
かかる樹脂の付着量はシリコーン系樹脂と同量で好まし
く使用される。
【0035】また、かかるバインダーにゼオライトをさ
らに添加することは、抗菌性能を更に高める効果がある
ので好ましい。
【0036】すなわち、臭い成分の吸着力の向上と構造
物中の無機系成分比を増加させ、光触媒による分解を抑
制する作用がある。かかるゼオライトは、金、白金、
銀、パラジウム等の貴金属を好ましくは0.01〜5重
量%の範囲で担持したものを用いることもでき、これに
より更に抗菌効果が向上する。かかるゼオライトの付着
量は、風合いの点から、繊維に対して、塗布法では好ま
しくは0.01〜10重量%であり、また、含浸法では
好ましくは0.01〜5重量%の範囲に制御するのがよ
い。
【0037】次に、上述のバインダーにカップリング剤
をさらに添加することは、無機物と有機物の接着力を向
上させることができるので好ましい。これにより繊維、
バインダー、光触媒の相互間に化学的結合力が働き、洗
濯耐久性の向上につながる。かかるカップリング剤の付
着量は、繊維に対して、塗布法では好ましくは0.01
〜30重量%であり、また、含浸法では、風合いの点か
ら、好ましくは0.01〜10重量%の範囲に制御する
のがよい。かかるカップリング剤としては、例えば、シ
ランカップリング剤を好ましく用いることができる。
【0038】次いで、かかる光触媒剤とバインダーを含
む加工液を布地中などの繊維表面に固着させるものであ
るが、その方法については、特に限定されるものでない
が、該加工液を布地等に含浸させて、マングルロールで
絞り、ドライ−キュアの工程を経る、いわゆる通常の布
地の樹脂加工に準じて行うのが好ましい。
【0039】ドライ−キュアのそれぞれの温度×時間条
件は、例えば、 ドライ:110〜135℃×1〜3分、 キュア:160〜190℃×1〜3分、 が好ましい条件である。
【0040】なお、プリント、グラビアなどの塗布工程
では、この加工液を糊剤で適当な粘度に調整して、ナイ
フコーターやグラビアロールコーター、印捺などで塗布
した後、170〜200℃×5〜30分の温度条件で固
定する、いわゆる通常のプリント加工、グラビア加工を
好ましく採用することができる。いずれにしても、かか
る加工においては、布帛の有する通気性等の諸特性を保
持させる方向で各種条件が選択されるのがよい。
【0041】本発明のスポーツ衣料は、構成する繊維と
しては、合成繊維、天然繊維、あるいはそれらの混合等
で使用することができる。
【0042】特に限定されるものではないが、好ましく
は、スポーツ衣料としての耐久性、寸法安定性、軽量
性、高強力性等の点から、ポリエステル系繊維またはポ
リアミド繊維を50重量%以上含む繊維から構成されて
いるものがよい。
【0043】ここで、ポリエステル系繊維としては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレ
ンテレフタレートなどが好ましく使用できる。また、ポ
リアミド繊維としては、ナイロン6、ナイロン66など
が本発明の効果を大きく発揮できるので好ましい。
【0044】繊維の形態、さらには糸の形態、繊維シー
トの形態としては、特に限定されるものではないが、紡
績糸、フィラメント糸が好ましく用いられる。フィラメ
ント糸ではストレッチ性を付与できることから、捲縮加
工糸(ウーリー糸、ブレリア糸、複合加工糸など)が好
ましく使用される。繊維、糸は、織物、編物、不織布等
の形態でスポーツ衣料を構成することができる。
【0045】特に、合繊繊維の場合、吸汗性機能を有す
る”CEO−α”(登録商標;東レ(株)製)や ”エ
アーファイン”(登録商標;東レ(株)製)などの異形
断面繊維(H断面繊維、I断面繊維、四角〜八角断面繊
維など)を用いること、あるいは、吸湿性のナイロン繊
維”キュープ”(東レ(株)製)などの高機能性繊維を
用いることが、より好ましいことである。
【0046】また、該合成繊維には、ポリアクリル等の
他の合成繊維、アセテート、レーヨン等の半合成繊維、
あるいは、羊毛、絹、木綿、麻等の天然繊維が含まれて
いてもよい。特に、ポリエステルと綿の混紡糸は、吸汗
性、吸湿性が優れるので、スポーツ衣料用として、より
好ましいものである。
【0047】本発明でいうスポーツ衣料は、布地・シー
ト地からなるもののみならず、これに付帯する襟、袖
口、ポケットなどの帯状物、紐状物、糸状物など繊維か
ら構成される衣料の部分としてのものなども、それぞれ
含むものである。
【0048】布地の形態としては、編物、織物の形態が
好ましく、また、不織布、網状物なども使用することが
できる。編物としては、吸汗性や通気性などの点から、
編組織としてはピッケ、トリコチン、バーズアイ等のも
のが好ましく、繊度としては50〜400デシテックス
のものがストレッチ性、着心地がよく、本発明の効果が
発揮できることから、更に好ましい。次に、織物として
は、吸汗性や通気性などの点から、糸繊度としては50
〜500デシテックス、組織は平織、ツイル織物が好ま
しく用いられる。 (1)特に、スポーツ着やスポーツシャツの場合には、
上述の繊維、糸、布地使いが実際的である。
【0049】スポーツシャツの場合では、構成布地は織
物形態であることが好ましく、例えば糸繊度としては、
16〜50綿番手、素材としては、ポリエステル、綿な
どの混紡紡績糸、組織としては平織物、ツイル織物など
が好ましい。なお、スポーツシャツとは、衿付きのもの
をいい、カッターシャツ状のもの、ワイシャツ状のも
の、ドレスシャツ状のもの等をいうものである。 (2)また、水着類である場合には、例えば、男性用水
泳パンツ、女性用水着およびこれに付帯する帽子、腰な
どに巻き付ける布地、ビーチウエアなど、繊維から構成
される水着用衣類や付帯品や装飾品等、全てが含まれる
ものであるが、構成する布地としては織物、編物のが好
ましく、また、不織布も使用できる。水着を構成する布
帛の組織は平織、ツイル、サテンなどの織物および丸
編、経編などの編物が好ましい。特に、編物の場合、ポ
リエステルまたはポリアミドなどの合成繊維糸からなる
経編品が好ましく用いられ、さらにはウレタン系繊維の
交編編地トリコットを使用することが、着用上および競
泳用としてより好ましい。
【0050】布帛を構成を編物をポリエステル糸とウレ
タン糸からなる交編トリコットで例示すると、好ましく
は、使用する糸の繊度としては20〜200デシテック
スのポリエステル糸でその単繊維の太さは0.2〜8デ
シテックスの範囲のものが好ましく用いられる。さらに
構成糸の繊度が30〜80デシテックスで、その単繊維
の太さは0.5から4デシテックスのものが着用上より
好ましい。また、伸縮性を得るためのウレタン糸は20
から200デシテックスのものが好ましく用いられる。
さらには30〜60デシテックスのものがより好ましく
用いられる。
【0051】ナイロン糸とウレタン糸の組合せも上述の
ポリエステルとウレタン糸の交編と同様に用いることが
可能である。これらの水着用布帛の生地目付は150〜
250g/m2 のものが好ましく用いられる。 (3)また、ウェットスーツ類である場合には、一般
に、ウエットスーツ生地とは編地を合成ゴムあるいはス
チレッチフィルム等の両面または片面に張り合わせた形
態のもので、丸編、経編のいずれも使用できる。丸編地
では、シングル、ダブル編機で、糸繊度としては34〜
225デシテックスの丸編み地等を用いることができ
る。好ましくは50〜111デシテックスの巻縮加工糸
を使用した天竺組織のものである。また、経編み地で
は、シングル、ダブル編み機を用いた20〜111デシ
テックスの経編地等を用いることができ、好ましくはス
トレッチ性の点から33〜56デシテックスのフィラメ
ント糸とポリウレタン糸を交編したハーフ組織のもの等
が好適に使用できるものである。 (4)また、レオタード類である場合には、一般に、レ
オタード類とは、美容・健康などを目的にフィットネス
クラブなどで着用される伸縮に富んだ衣料および体操競
技・競輪・ランナーなどが身体に密着し、しかも体の動
きを束縛しない衣料、これに付帯する帽子、手袋など、
繊維から構成されるものを全て含むものであり、該レオ
タードを構成する布地としては織物、編物の形態が好ま
しく、また、不織布も使用できる。布帛の組織は平織、
ツイル、サテンなどの織物および丸編、経編などの編物
が好ましい。
【0052】中でも、特に、編物が着用上好ましく用い
られ、編物で例示すると、ポリエステルまたはポリアミ
ドなどの合成繊維からなる経編品が好ましく用いられ、
さらにはウレタン系繊維の交編編地トリコットが着用上
からより好ましい。布帛を構成を編物をポリエステル糸
とウレタン糸からなる交編トリコットで例示すると、使
用される糸の繊度としては20〜200デシテックスの
ポリエステル糸でその単繊維の太さは0.2〜8デシテ
ックスの範囲のものが好ましく用いられる。さらに糸の
繊度が30〜80デシテックスで、その単繊維の太さは
0.5から4デシテックスのものが着用上より好まし
い。また伸縮性を得るためのウレタン糸は20から20
0デシテックスのものを好ましく用いることができる。
さらには30〜60デシテックスのものがより好ましく
用いられる。
【0053】ナイロン糸とウレタン糸の組み合わせも上
述のポリエステルとウレタン糸の交編と同様に用いるこ
とが可能である。
【0054】これらのレオタード用布帛の生地目付は1
50〜350g/m2 のものが好ましい。
【0055】本発明でいうスポーツ衣料とは、上衣ある
いは下衣に区分けされるものに特に限定されることはな
く、運動用の衣服などの衣料であればよく、繊維で構成
されるものであれば、特に限定されない。
【0056】たとえば、前述のテニスウェア、ゴルフウ
ェア、野球着、サッカーウェア、ゲートボールウェア、
学童用ウェア(トレーニングウェアなど)、ボーリング
ウェアなどのアクティブウェアである。また、室内では
バスケットボールウェア、バレーボールウェア、スポー
ツジム用などのエキササイズウェアなどが挙げられる。
また、ウォーキングウェア、ジョギングウェア、トレッ
キングウェア、アスレチックウェアなどがある。更に、
水着、ウェットスーツ、レオタード、スポーツシャツな
どがあり、格闘競技用などの衣類などがある。
【0057】これらスポーツ衣料は、いずれも着用者の
発汗が激しい状態で着用され、汗の臭いが気になるウェ
ア等として、また、着用者が喫煙をする場合等でも、本
発明の前述した所期の効果を効果的に発揮できるもので
あり、従来になかった耐久性のある着臭防止、消臭性、
抗菌性、防カビ性および防汚性を満足する極めて優れた
機能性を有するスポーツ衣料が提供されるものである。
【0058】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。
【0059】なお、実施例中での品質評価は次の方法を
用いた。また、試料は各スポーツ衣料生地から採取した
ものである。 [A]洗濯 自動反転渦巻き式電気洗濯機VH−3410((株)東
芝製)を用い、市販洗剤0.2%、温度40±2℃、浴
比1:50で5分間強反転で洗濯し、その後、排水、オ
ーバーフローさせながらすすぎを2分間行う操作を2回
繰り返し、これを洗濯1回とした。 [B]検知管法による消臭性評価 試料を10g入れた500mlの容器に初期濃度が20
0ppmになるようにアンモニアガスをいれて密閉し、
1時間放置後、ガス検知管で残留アンモニア濃度を測定
した。
【0060】そして、下記の式に従い、消臭率(%)と
して算出した(臭気A)。
【0061】消臭率(%)=〔1−(ガス検知管測定濃
度)/(初期濃度)〕×100 同様な方法で、アセトアルデヒド200ppm−1時間
後(臭気B)と、メチルメルカプタン60ppm−3時
間後(臭気C)、の残留ガス濃度をそれぞれ測定し、各
気体の消臭率を算出した。 [C]タバコ臭に対する消臭性の臭覚評価 500mlのガラス製三角フラスコを入り口を下にし
て、入り口の直下に発煙している紙巻きタバコを5秒間
置いた後、すばやく三角フラスコを横にして試料3gを
投入し、ガラス栓で密閉した。1時間放置後、ガラス栓
を開け、10人の人に残臭を嗅いでもらい官能評価し
た。そのときの臭気を下記評価点数で評価し、平均値を
算出した。
【0062】 5:強烈な臭い 4:強い臭い 3:楽に感知できる 2:何の臭いかわかる弱い臭い 1:無臭 [D]イソ吉草酸臭による着臭防止性の臭覚評価 0.01%のイソ吉草酸水溶液をマイクロシリンジにて
5μl秤量し、これを10cm×10cmの大きさに切
り取った布帛中央部に5点滴下する。滴下の方法は布帛
中央部に1点、続いて中央部の1点を取り囲むようにち
ょうどサイコロの五の目を成すがごとく4点滴下する。
この布帛を蛍光灯下に3時間放置後、10人の人に布帛
の臭いを嗅いで官能評価した。そのときの臭気を下記評
価点数で評価し、平均値を算出した。
【0063】 5:強烈な臭い 4:強い臭い 3:楽に感知できる 2:何の臭いかわかる弱い臭い 1:無臭 [E]抗菌性評価方法 評価方法は、統一試験法を採用し、試験菌体は黄色ブド
ウ状球菌臨床分離株を用いた。試験方法は、滅菌試験布
に上記試験菌を注加し、18時間培養後の生菌数を計測
し、殖菌数に対する菌数を求め、次の基準にしたがっ
た。log(B/A)>1.5の条件下、log(B/
C)を菌数増減値差とし、2.2以上を合格とした。
【0064】ただし、Aは無加工品の接種直後分散回収
した菌数であり、Bは無加工品の18時間培養後、分散
回収した菌数であり、Cは加工品の18時間培養後分散
回収した菌数をそれぞれ表す。 [F]防汚性評価方法 手順1:ポリエチレン袋(20リットル)に100℃×
2時間乾燥させた表1に 示す組成の汚染物0.2gと
タテ10cm、ヨコ16cmのサンプルと ICIピリ
ング用ゴム管を1本入れる。20℃×65%RHの空気
で袋を膨らませ(約10リットルにする)、輪ゴムで止
める。
【0065】
【表1】
【0066】手順2:手順1のポリエチレン袋をICI
試験器の箱の中にいれ、1時間回転させる。その後サン
プルを取り出す。
【0067】手順3:処理サンプルを標準洗濯条件で1
回洗濯する。手順1〜3をさらに2回繰り返す。
【0068】手順4:上記のとおり汚染剤付着・洗濯を
10回繰り返したサンプルと未処理のサンプルのL値
(明度)を測色計で測定し、△L値を計算する。
【0069】△L値が小さいほど、汚れがつきにくく、
且つ汚れが落ちやすく、良好なものである。
【0070】実施例1 ポリエステルフィラメント:83デシテックス、72フ
ィラメントを経糸に、ポリエステル6角断面混繊フィラ
メントの”CEO−α”(登録商標;東レ(株)製):
110デシテックス、48フィラメントを緯糸に用い、
経糸密度152本/吋、緯糸密度70本/吋で2/2の
ツイル織物に製織した。次いで、通常の加工条件により
精練、乾燥、中間セット、染色(淡グレーの分散染料)
を行った。
【0071】次いで、下記の加工剤、使用量で加工液を
調合した。 A、チタンとケイ素の複合酸化物 (濃度20%) 1.1重量% 平均一次粒子径が7nm、平均比表面積が150m2 /gであるチタンとケイ 素の複合酸化物を水溶液の分散体にし、平均粒子径が0.3μmとしたものを用 いた。 B、アルキルシリケート系樹脂(濃度20%) 0.4重量% シリコーン系樹脂(濃度45%) 1.8重量% C、貴金属担持型ゼオライト(濃度20%) 0.2重量% D、シランカップリング剤(濃度100%) 0.3重量% これに上記染色後の繊維布帛を浸し、マングルロールで
ピックアップ76重量%で絞り、130℃で1.5分乾
燥した後、175℃で1分間熱処理し、繊維表面に光触
媒を含む布地を得、テニスウェアに縫製した。この布地
について、着臭防止性(消臭性)、抗菌性、防汚性など
の評価をして、結果を表2に示した。
【0072】実施例2 ポリエステルフィラメント繊維の165デシテックス、
48フィラメントの捲縮加工糸と同繊維の83デシテッ
クス、36フィラメントの捲縮加工糸とポリエステル5
0%/綿50%の混紡糸:30番をそれぞれ上糸、中
糸、下糸として交編丸編地(編組織:ピケ)に編成し
た。次いで、通常の加工条件により精練、乾燥、中間セ
ット、染色(分散染料/反応染料:蛍光白)を行った。
【0073】次いで、下記の加工剤、使用量で加工液を
調合した。 A、チタンとケイ素の複合酸化物 (濃度20%) 1.1重量% 平均一次粒子径が7nm、平均比表面積が150m2 /gであるチタンとケイ 素の複合酸化物を水溶液の分散体にし、平均粒子径が0.3μmとしたものを用 いた。 B、アルキルシリケート系樹脂(濃度20%) 0.6重量% シリコーン系樹脂(濃度45%) 2.4重量% C、貴金属担持型ゼオライト(濃度20%) 0.3重量% D、シランカップリング剤(濃度100%) 0.2重量% これに上記染色後の繊維布帛を浸し、マングルロールで
ピックアップ72重量%で絞り、130℃で1.5分乾
燥した後、180℃で1分間熱処理し、繊維表面に光触
媒を含む布地得、トレーニングウェア(上服、下服)に
縫製した。この布地について、着臭防止性(消臭性)、
抗菌性、防汚性などの評価を行い、結果を表2に併記し
た。
【0074】実施例3 ポリエステルフィラメント:165デシテックス、48
フィラメントと綿の40番手を上糸、下糸として交編丸
編地(編組織:バーズアイ)に編成した。次いで、通常
の加工条件により精練、乾燥、中間セット、染色(ポリ
エステル側のみ、分散染料:淡ベージュ)を行った。
【0075】次いで、下記の加工剤、および使用量で加
工液を調合した。 A、チタンとケイ素の複合酸化物 (濃度20%) 12.2重量% 平均一次粒子径が7nm、平均比表面積が150m2 /gであるチタンとケイ 素の複合酸化物を水溶液の分散体にし、平均粒子径が0.2μmとしたものを用 いた。 B、アルキルシリケート系樹脂(濃度20%) 5.3重量% シリコーン系樹脂(濃度45%) 20.5重量% C、貴金属担持型ゼオライト(濃度20%) 2.4重量% D、シランカップリング剤(濃度100%) 2.1重量% かかる加工液:40部に更に糊剤を120部の割合にて
調合し、スクリーンで印捺、プリント加工を行った。印
捺後、120℃で2分乾燥した後、180℃で20分間
過熱蒸気で熱処理し、糊剤を洗浄し、仕上げた。このよ
うにして、繊維表面に光触媒を含む布地を得、学童用体
育シャツに縫製した。この布地について、着臭防止性
(消臭性)、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を
表2に併記した。
【0076】比較例1、比較例2、比較例3 実施例1、実施例2、実施例3で用いた、染色上がり時
点での繊維布帛について、着臭防止性、消臭性、抗菌
性、防汚性などを比較、評価をして(それぞれ比較例
1、2、3とした)、結果を表2に示した。
【0077】
【表2】
【0078】表2から明らかなように、実施例1〜3の
ものは、比較例1〜3のものに比較して、着臭防止性、
消臭性については、極めて優れたレベルの機能を発揮し
ており、しかも、抗菌性、防汚性および耐久性に優れて
いることがわかる。
【0079】なお、本布地の縫製製品(テニスウェア、
トレーニングウェア、学童用体育シャツ)について、実
着用した結果、汗臭、タバコ臭、体臭などの着臭防止消
臭性については、同様に優れたレベルの効果、機能を発
揮していることを確認できた。
【0080】実施例4 ポリアミド繊維のナイロン6フィラメント:44デシテ
ックス、10フィラメントと、44デシテックスのウレ
タン繊維(”ライクラ”(登録商標)T−152B)を
用いて、カールマイヤー−28Gの編機でトリコット編
地(ウェール密度32本/インチ、コース密度95本/
インチ)を作成した。
【0081】ウレタン繊維の交編率は21%であった。
この生成を通常の方法で染色加工した。すなわち、生成
を精練剤を含む温水中を通しリラックス・精練(60℃
×20秒)した後、乾燥(120℃×30秒)、中間セ
ット(185℃×1分)、染色(ブルーの酸性染料)を
行った。
【0082】次いで、下記の加工剤、使用量で加工液を
調合した。 A、チタンとケイ素の複合酸化物 (濃度20%) 0.8重量% 平均一次粒子径が7nm、平均比表面積が150m2 /gであるチタンとケ イ素の複合酸化物を水溶液の分散体にし、平均粒子径が0.3μmとしたものを 用いた。 B、アルキルシリケート系樹脂(濃度20%) 0.5重量% シリコーン系樹脂(濃度45%) 2.0重量% C、貴金属担持型ゼオライト(濃度20%) 0.2重量% D、シランカップリング剤(濃度100%) 0.2重量% これに上記染色後の繊維布帛を浸し、マングルロールで
ピックアップ80重量%で絞り、130℃で1.5分乾
燥した後、175℃で1分間熱セットし、繊維表面に光
触媒を含む布地構造物を得、女性用水着としを縫製し
た。この布地について、着臭防止性(消臭性)、抗菌
性、防汚性などの評価をして、結果を表3に示した。
【0083】実施例5 カチオン可染ポリエステル(5−ナトリウムイソフタル
酸を3.6モル%共重合したポリエチレンテレフタレー
ト)繊維フィラメント糸(55デシテックス、24フィ
ラメント)と、ウレタン繊維(”ライクラ”(登録商
標)T−152B)からなるトリコット編地(ウェール
密度64本/インチ、コース密度100本/インチ)を
編成した。ウレタン繊維の交編率は17%であった。こ
の生成を通常の方法で染色加工した。すなわち、生成を
精練剤を含む温水中を通しリラックス・精練した後、乾
燥、中間セット、染色(カチオン染料)を行った。
【0084】次いで、実施例4記載と同一の加工剤、使
用量で加工液を調合した。
【0085】該加工液に上記染色後の繊維布帛を浸し、
マングルロールでピックアップ75重量%で絞り、13
0℃で1.5分乾燥した後、175℃で1分間熱セット
し、繊維表面に光触媒を含む布地構造物を得て女性用水
着を縫製した。この布地について、着臭防止性(消臭
性)、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表3に
併記した。
【0086】実施例6 実施例5のポリエステル /ウレタン交編トリコットの
染色したものに、下記の加工剤および使用量で加工液を
調合した。 A、チタンとケイ素の複合酸化物 (濃度20%) 10.0重量% 平均一次粒子径が7nm、平均比表面積が150m2 /gであるチタンとケイ 素の複合酸化物を水溶液の分散体にし、平均粒子径が0.3μmとしたものを用 いた。 B、アルキルシリケート系樹脂(濃度20%) 6.5重量% シリコーン系樹脂(濃度45%) 25.5重量% C、貴金属担持型ゼオライト(濃度20%) 2.5重量% D、シランカップリング剤(濃度100%) 2.5重量% かかる加工液:40部に更に糊剤を120部の割合にて
調合し、スクリーンで印捺、プリント加工を行った。印
捺後、120℃で2分乾燥した後、180℃で1分間過
熱蒸気で熱処理し、糊剤を洗浄し、仕上げた。このよう
にして、繊維表面に光触媒を含む布地構造物を得、女性
用水着を縫製した。この布地について、着臭防止性(消
臭性)、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表3
に併記した。
【0087】比較例4、比較例5 実施例4、実施例5で用いた染色上がり時点での繊維布
帛について、着臭防止消臭性、抗菌性、防汚性などを比
較、評価をして(それぞれ比較例4、5とした)、結果
を表3に示した。
【0088】
【表3】
【0089】表3から明らかなように、実施例4〜6の
ものは、比較例4、5のものに比較して、着臭防止性、
消臭性について、極めて優れたレベルの機能を発揮して
おり、しかも、抗菌性、防汚性および耐久性に優れてい
ることがわかる。
【0090】これら実施例4〜6および比較例4、5の
各生地を用いて同一パターンで女性用水着を縫製し、プ
ール、サウナでの実着用での結果、実施例4〜6品で生
地の臭気が少ないことを確認できた。
【0091】実施例7 ポリアミド繊維のナイロン6フィラメントの捲縮加工糸
(78デシテックス、24フィラメント)のSヨリ糸お
よびZヨリ糸を用いて、これらを交互配糸して、28ゲ
ージ、シングル丸編み機(福原精機製)を用い、天竺組
織に編み立てした。次いで、通常の加工条件により精
練、乾燥、中間セット、染色(ブラックの酸性蛍光白染
料)を行った。
【0092】次いで、下記の加工剤、使用量で加工液を
調合した。 A、チタンとケイ素の複合酸化物 (濃度20%) 0.8重量% 平均一次粒子径が7nm、平均比表面積が150m2 /gであるチタンとケ イ素の複合酸化物を水溶液の分散体にし、平均粒子径が0.3μmとしたものを 用いた。 B、アルキルシリケート系樹脂(濃度20%) 0.5重量% シリコーン系樹脂(濃度45%) 2.0重量% C、貴金属担持型ゼオライト(濃度20%) 0.2重量% D、シランカップリング剤(濃度100%) 0.2重量% これに上記染色後の繊維布帛を浸し、マングルロールで
ピックアップ80重量%で絞り、130℃で1.5分乾
燥した後、175℃で1分間熱処理し、繊維表面に光触
媒を含む布地構造物を得、ウェットスーツに縫製した。
この布地について、着臭防止性(消臭性)、抗菌性、防
汚性などの評価をして、結果を表4に示した。
【0093】実施例8 カチオン可染ポリエステル(5−ナトリウムイソフタル
酸を3.6モル%共重合したポリエチレンテレフタレー
ト)フィラメント繊維の56デシテックス、24フィラ
メントと、ウレタン繊維(”ライクラ”(登録商標)2
2T−127)22デシテックスを用い、28ゲージト
リコット機(カールマイヤー製)で密度70コース/
吋、ハーフ組織に編み立てした。次いで、通常の加工条
件により精練、乾燥、中間セット、染色(ブラックのカ
チオン染料)を行った。
【0094】次いで、実施例7と同一の加工剤、使用量
で加工液を調合した。
【0095】該加工液に、上記染色後の繊維布帛を浸
し、マングルロールでピックアップ75重量%で絞り、
130℃で1.5分乾燥した後、180℃で1分間熱処
理し、繊維表面に光触媒を含む布地構造物を得てウエッ
トスーツに縫製した。この布地について、着臭防止性
(消臭性)、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を
表4に併記した。
【0096】実施例9 実施例8のカチオン可染ポリエステル(5−ナトリウム
イソフタル酸を3.6モル%共重合したポリエチレンテ
レフタレート)/ポリウレタン混編物の染色したもの
に、下記の加工剤、および使用量で加工液を調合した。 A、チタンとケイ素の複合酸化物 (濃度20%) 10.0重量% 平均一次粒子径が7nm、平均比表面積が150m2 /gであるチタンとケイ 素の複合酸化物を水溶液の分散体にし、平均粒子径が0.3μmとしたものを用 いた。 B、アルキルシリケート系樹脂(濃度20%) 6.5重量% シリコーン系樹脂(濃度45%) 25.5重量% C、貴金属担持型ゼオライト(濃度20%) 2.5重量% D、シランカップリング剤(濃度100%) 2.5重量% かかる加工液40部に、更に糊剤を120部の割合にて
調合し、スクリーンで印捺、プリント加工を行った。印
捺後、120℃で2分乾燥した後、180℃で1分間過
熱蒸気で熱処理し、糊剤を洗浄し、仕上げた。このよう
にして、繊維表面に光触媒を含む布地構造物を得、ウエ
ットスーツに縫製した。この布地について、着臭防止性
(消臭性)、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を
表4に併記した。
【0097】比較例6、比較例7 実施例7、実施例8で用いた、染色上がり時点での繊維
布帛について(それぞれ比較例6、7とした)、着臭防
止消臭性、抗菌性、防汚性などを比較、評価をして、結
果を表4に示した。
【0098】
【表4】
【0099】表4から明らかなように、実施例7〜9の
ものは、比較例6、7のものに比較して、着臭防止消臭
性については、極めて優れたレベルの機能を発揮してお
り、しかも、抗菌性、防汚性および耐久性に優れている
ことがわかる。
【0100】この生地を用いてウエットスーツに縫製し
実着用試験を行った結果、着臭防止など生地での評価と
同様の効果を持つことを確認できた。
【0101】実施例10 ポリアミド繊維のナイロン6フィラメント(44デシテ
ックス、10フィラメント)と、ウレタン繊維(”ライ
クラ”(登録商標)44−152B)からなるトリコッ
ト編地(ウェール密度32本/インチ、コース密度95
本/インチ)を用いた。ウレタン繊維の交編率は21%
であった。この生成を通常の方法で染色加工した。
【0102】すなわち、生成を精練剤を含む温水中を通
し、リラックス・精練した後、乾燥、中間セット、染色
(酸性染料/蛍光白)を行った。
【0103】次いで、下記の加工剤、使用量で加工液を
調合した。 A、チタンとケイ素の複合酸化物 (濃度20%) 0.8重量% 平均一次粒子径が7nm、平均比表面積が150m2 /gであるチタンとケイ 素の複合酸化物を水溶液の分散体にし、平均粒子径が0.3μmとしたものを用 いた。 B、アルキルシリケート系樹脂(濃度20%) 0.5重量% シリコーン系樹脂(濃度45%) 2.0重量% C、貴金属担持型ゼオライト(濃度20%) 0.2重量% D、シランカップリング剤(濃度100%) 0.2重量% これに上記染色後の繊維布帛を浸し、マングルロールで
ピックアップ80重量%で絞り、130℃で1.5分乾
燥した後、175℃で1分間熱処理し、繊維表面に光触
媒を含む布地構造物を得、女性用レオタードを縫製し
た。この布地について、着臭防止性(消臭性)、抗菌
性、防汚性などの評価をして、結果を表5に示した。
【0104】実施例11 カチオン可染ポリエステル繊維(5−ナトリウムイソフ
タル酸を3.6モル%共重合したポリエチレンテレフタ
レート)フィラメント糸(55デシテックス、24フィ
ラメント)と、ウレタン繊維(”ライクラ”(登録商
標)44−152B)を用いてトリコット編地を編成し
た。ウレタン繊維の交編率は17%であった。この生成
を通常の方法で染色加工した。すなわち、生成を精練剤
を含む温水中を通しリラックス・精練した後、乾燥、中
間セット、染色(カチオン染料/蛍光白)を行った。
【0105】次いで、実施例11と同一の加工剤、使用
量で加工液を調合した。
【0106】該加工液に上記染色後の繊維布帛を浸し、
マングルロールでピックアップ75重量%で絞り、13
0℃で1.5分乾燥した後、180℃で1分間熱処理
し、繊維表面に光触媒を含む布地構造物を得て女性用レ
オタードを縫製した。この布地について、着臭防止性
(消臭性)、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を
表5に併記した。
【0107】実施例12 実施例11のポリエステル/ウレタン交編トリコットの
染色したものに、下記の加工剤、および使用量で加工液
を調合した。 A、チタンとケイ素の複合酸化物 (濃度20%) 10.0重量% 平均一次粒子径が7nm、平均比表面積が150m2 /gであるチタンとケイ 素の複合酸化物を水溶液の分散体にし、平均粒子径が0.3μmとしたものを用 いた。 B、アルキルシリケート系樹脂(濃度20%) 6.5重量% シリコーン系樹脂(濃度45%) 25.5重量% C、貴金属担持型ゼオライト(濃度20%) 2.5重量% D、シランカップリング剤(濃度100%) 2.5重量% かかる加工液40部に更に糊剤を120部の割合にて調
合し、スクリーンで印捺、プリント加工を行った。印捺
後、120℃で2分乾燥した後、180℃で1分間過熱
蒸気で熱処理し、糊剤を洗浄し、仕上げた。このように
して、繊維表面に光触媒を含む布地構造物を得、女性用
レオタードを縫製した。この布地について、着臭防止性
(消臭性)、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を
表5に併記した。
【0108】比較例8、比較例9 実施例10、実施例11で用いた、染色上がり時点での
繊維布帛について(それぞれ比較例8、9とした)、着
臭防止消臭性、抗菌性、防汚性などを比較、評価をし
て、結果を表5に示した。
【0109】
【表5】
【0110】表5から明らかなように、実施例10〜1
2のものは、比較例8、9のものに比較して、着臭防止
消臭性については、極めて優れたレベルの機能を発揮し
ており、しかも、抗菌性、防汚性および耐久性に優れて
いることがわかる。
【0111】次いで、各実施例および比較例の生地を用
いて同パターンで女性レオタードを縫製し、フィットネ
スクラブでの運動で多量の汗をかくなど実着用での試験
をした結果、実施例10〜12のものは、着臭防止性、
消臭性、抗菌性、防汚性で優れていることが確認でき
た。
【0112】実施例13 ポリエステル繊維の短繊維(ポリエステル繊維1.44
デシテックス×カット長38〜41mm)65%と綿3
5%を混紡し、45綿番手の混合紡績糸を作り、タテ糸
およびヨコ糸に用いて、タテ糸密度114本/吋、ヨコ
糸密度72本/吋で平織物を製織した。
【0113】次いで、通常の加工条件により糊抜き、精
練、漂白、中間セット、連続染色(分散染料および直接
染料)を行い、淡いサックスに染色した。
【0114】次いで、下記の加工剤、使用量で加工液を
調合した。 A、チタンとケイ素の複合酸化物 (濃度20%) 0.9重量% 平均一次粒子径が7nm、平均比表面積が150m2 /gであるチタンとケイ 素の複合酸化物を水溶液の分散体にし、平均粒子径が0.3μmとしたものを用 いた。 B、アルキルシリケート系樹脂(濃度20%) 0.56重量% シリコーン系樹脂(濃度45%) 2.25重量% C、貴金属担持型ゼオライト(濃度20%) 0.23重量% D、シランカップリング剤(濃度100%) 0.23重量% 該加工液に上記染色後の繊維布帛を浸し、マングルロー
ルでピックアップ70重量%で絞り、130℃で1.5
分乾燥した後、175℃で1分間熱処理し、繊維表面に
光触媒を含む布地構造物を得て、スポーツシャツに縫製
した。この布地について、着臭防止性(消臭性)、抗菌
性、防汚性などの評価をして、結果を表6に示した。
【0115】実施例14 ポリエステル繊維の短繊維(ポリエステル繊維1.44
デシテックス×カット長38〜41mm)45%と綿5
5%を混紡し、45綿番手の混合紡績糸を作り、タテ糸
およびヨコ糸に用いて、タテ糸密度136本/吋、ヨコ
糸密度72本/吋で平織物を製織した。
【0116】次いで、通常の加工条件により糊抜き、精
練、漂白、マーセライズ、中間セット、連続染色(分散
染料および直接染料)を行い、実施例13の色相に合わ
せて淡いサックスに染色した。
【0117】次いで、下記の加工剤、使用量で加工液を
調合した。 A、チタンとケイ素の複合酸化物 (濃度20%) 1.4重量% 平均一次粒子径が7nm、平均比表面積が150m2 /gであるチタンとケイ 素の複合酸化物を水溶液の分散体にし、平均粒子径が0.3μmとしたものを用 いた。 B、アルキルシリケート系樹脂(濃度20%) 0.9重量% シリコーン系樹脂(濃度45%) 3.3重量% C、貴金属担持型ゼオライト(濃度20%) 0.35重量% D、シランカップリング剤(濃度100%) 0.35重量% 該加工液に上記染色後の繊維布帛を浸し、マングルロー
ルでピックアップ70重量%で絞り、130℃で1.5
分乾燥した後、180℃で1分間熱処理し、繊維表面に
光触媒を含む布地構造物を得て、スポーツシャツに縫製
した。この布地について、着臭防止性(消臭性)、抗菌
性、防汚性などの評価をして、結果を表6に示した。
【0118】実施例15 ポリエステル繊維の短繊維(ポリエステル繊維1.44
デシテックス×カット長38〜41mm)45%と綿5
5%を混紡し、45綿番手の混合紡績糸を作り、タテ糸
およびヨコ糸に用いて、タテ糸密度113本/吋、ヨコ
糸密度95本/吋で平織物を製織した。
【0119】次いで、通常の加工工程、条件により、精
練リラックス、中間セット、バッチ染色を行い、実施例
13、14とほぼ同様の色相にして乾燥した。
【0120】次いで、下記の加工剤、使用量で加工液を
調合した。 A、チタンとケイ素の複合酸化物 (濃度20%) 0.6重量% 平均一次粒子径が7nm、平均比表面積が150m2 /gであるチタンとケイ 素の複合酸化物を水溶液の分散体にし、平均粒子径が0.3μmとしたものを用 いた。 B、アルキルシリケート系樹脂(濃度20%) 0.4重量% シリコーン系樹脂(濃度45%) 1.5重量% C、貴金属担持型ゼオライト(濃度20%) 0.15重量% D、シランカップリング剤(濃度100%) 0.15重量% 該加工液に上記染色後の繊維布帛を浸し、マングルロー
ルでピックアップ60重量%で絞り、130℃で1.5
分乾燥した後、175℃で1分間熱処理し、繊維表面に
光触媒を含む布地構造物を得て、スポーツシャツに縫製
した。この布地について、着臭防止性(消臭性)、抗菌
性、防汚性などの評価をして、結果を表6に示した。
【0121】比較例10、比較例11、比較例12 実施例13、実施例14、実施例15で用いた、染色上
がり時点での繊維布帛について(それぞれ比較例10、
11、12とした)、着臭防止消臭性、抗菌性、防汚性
などを比較、評価をして、結果を表6に示した。
【0122】
【表6】
【0123】表6から明らかなように、実施例13〜1
5のものは、比較例10〜12のものに比較して、着臭
防止性、消臭性については、極めて優れたレベルの機能
を発揮しており、しかも、抗菌性、防汚性および耐久性
に優れていることがわかる。
【0124】さらに、これら各生地を用いてスポーツシ
ャツを縫製し、実着用して試験に供したところ、生地と
同様の優れた着臭防止性、消臭性、抗菌性、防汚性およ
び耐久性を有していることが確認できた。
【0125】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によれば、耐久性
のある着臭防止性、消臭性、抗菌性、防カビ性および防
汚性を同時に有する優れた機能性を有するスポーツ衣料
を提供することができる。
【0126】請求項2に係る本発明によれば、特に、本
来の繊維製品の風合いのソフトさを損なうことなく、耐
久性のある着臭防止性、消臭性、抗菌性、防カビ性およ
び防汚性を同時に有する優れた機能性を有するスポーツ
衣料を提供することができる。
【0127】請求項3に係る本発明によれば、特に、ア
ルキルシリケート系樹脂、シリコーン系樹脂およびフッ
素系樹脂から選ばれた少なくとも1種のバインダーを用
いることにより、有機系樹脂特有の光触媒剤の酸化によ
る分解、着色、臭気の発生を防止することができて、か
つ、耐久性のある着臭防止性、消臭性、抗菌性、防カビ
性および防汚性を同時に有する優れた機能性を有するス
ポーツ衣料を提供することができる。
【0128】請求項4に係る本発明によれば、特に、悪
臭成分の吸着が良く、かつ、耐久性のある着臭防止性、
消臭性、抗菌性、防カビ性および防汚性を同時に有する
優れた機能性を有するスポーツ衣料を提供することがで
きる。
【0129】請求項5に係る本発明によれば、特に、悪
臭成分の吸着が良く、かつ、耐久性のある着臭防止性、
消臭性、抗菌性、防カビ性および防汚性を同時に有する
優れた機能性を有するスポーツ衣料を提供することがで
きる。
【0130】請求項6に係る本発明によれば、特に、本
来の繊維製品の風合いのソフトさを損なうことなく、耐
久性のある着臭防止性、消臭性、抗菌性、防カビ性およ
び防汚性を同時に有する優れた機能性を有するスポーツ
衣料を提供することができる。
【0131】請求項7に係る本発明によれば、特に、抗
菌性能が高く、かつ、耐久性のある着臭防止性、消臭
性、抗菌性、防カビ性および防汚性を同時に有する優れ
た機能性を有するスポーツ衣料を提供することができ
る。
【0132】請求項8に係る本発明によれば、特に、本
来の繊維製品の風合いのソフトさを損なうことなく、特
に、抗菌性能が高く、かつ、耐久性のある着臭防止性、
消臭性、抗菌性、防カビ性および防汚性を同時に有する
優れた機能性を有するスポーツ衣料を提供することがで
きる。
【0133】請求項9に係る本発明によれば、無機物と
有機物の接着力を向上させることができ、繊維、バイン
ダー、光触媒の相互間に化学的結合力が働き、特に、洗
濯耐久性が良好な、耐久性のある着臭防止性、消臭性、
抗菌性、防カビ性および防汚性を同時に有する優れた機
能性を有するスポーツ衣料を提供することができる。
【0134】請求項10に係る本発明によれば、特に、
本来の繊維製品の風合いのソフトさを損なうことなく、
無機物と有機物の接着力を向上させることができ、繊
維、バインダー、光触媒の相互間に化学的結合力が働く
ことにより洗濯耐久性が良好な、耐久性のある着臭防止
性、消臭性、抗菌性、防カビ性および防汚性を同時に有
する優れた機能性を有するスポーツ衣料を提供すること
ができる。
【0135】請求項11に係る本発明によれば、耐久性
のある着臭防止性、消臭性、抗菌性、防カビ性および防
汚性を同時に有する優れた機能性を有するスポーツ着を
提供することができる。
【0136】請求項12に係る本発明によれば、耐久性
のある着臭防止性、消臭性、抗菌性、防カビ性および防
汚性を同時に有する優れた機能性を有する水着を提供す
ることができる。
【0137】請求項13に係る本発明によれば、耐久性
のある着臭防止性、消臭性、抗菌性、防カビ性および防
汚性を同時に有する優れた機能性を有するウェットスー
ツを提供することができる。
【0138】請求項14に係る本発明によれば、耐久性
のある着臭防止性、消臭性、抗菌性、防カビ性および防
汚性を同時に有する優れた機能性を有するレオタードを
提供することができる。
【0139】請求項15に係る本発明によれば、耐久性
のある着臭防止性、消臭性、抗菌性、防カビ性および防
汚性を同時に有する優れた機能性を有するスポーツシャ
ツを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A41D 7/00 A41D 13/00 Z 13/00 D06M 11/06 (72)発明者 細田 義則 大阪市北区堂島1丁目6番20号 東レ株式 会社大阪事業場内 (72)発明者 渡辺 彰 大阪市北区堂島1丁目6番20号 東レ株式 会社大阪事業場内 (72)発明者 木下 勝弘 大阪市北区堂島1丁目6番20号 東レ株式 会社大阪事業場内 (72)発明者 藤盛 道弘 大阪市北区堂島1丁目6番20号 東レ株式 会社大阪事業場内 (72)発明者 塙 俊夫 大阪市北区堂島1丁目6番20号 東レ株式 会社大阪事業場内 (72)発明者 田辺 陽輔 大阪市北区堂島1丁目6番20号 東レ株式 会社大阪事業場内 (72)発明者 巡 正也 東京都中央区日本橋室町2丁目2番1号 東レ株式会社東京事業場内 Fターム(参考) 3B011 AA02 AB12 AC00 4L031 AB01 BA09 BA20 DA12 DA13 4L033 AB01 AB04 AC10 BA94 BA96 CA17 CA59 DA06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維を主たる構成材料としてなるスポーツ
    衣料であり、該繊維表面に、アルキルシリケート系樹
    脂、シリコーン系樹脂およびフッ素系樹脂から選ばれた
    少なくとも1種のバインダーと、光触媒剤を有すること
    を特徴とするスポーツ衣料。
  2. 【請求項2】該バインダーが、繊維重量に対して0.0
    5〜100重量%含まれていることを特徴とする請求項
    1記載のスポーツ衣料。
  3. 【請求項3】該光触媒剤が、チタンとケイ素からなる複
    合酸化物であることを特徴とする請求項1または2記載
    のスポーツ衣料。
  4. 【請求項4】該光触媒剤が、100〜300m2 /gの
    比表面積を有する粒子であることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載のスポーツ衣料。
  5. 【請求項5】該光触媒剤の平均一次粒子径が、1〜20
    nmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載のスポーツ衣料。
  6. 【請求項6】該光触媒剤が、繊維重量に対して0.05
    〜30重量%含まれていることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載のスポーツ衣料。
  7. 【請求項7】該バインダーが、ゼオライトを含有するも
    のであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載のスポーツ衣料。
  8. 【請求項8】該ゼオライトが、繊維重量に対して0.0
    1〜10重量%含まれていることを特徴とする請求項7
    記載のスポーツ衣料。
  9. 【請求項9】該バインダーが、シランカップリング剤を
    含有するものであることを特徴とする請求項1〜8のい
    ずれかに記載のスポーツ衣料。
  10. 【請求項10】該シランカップリング剤が、繊維重量に
    対して0.01〜30重量%含まれていることを特徴と
    する請求項9記載のスポーツ衣料。
  11. 【請求項11】スポーツ衣料が、スポーツ着であること
    を特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のスポー
    ツ衣料。
  12. 【請求項12】スポーツ衣料が、水着であることを特徴
    とする請求項1〜10のいずれかに記載のスポーツ衣
    料。
  13. 【請求項13】スポーツ衣料が、ウェットスーツである
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のス
    ポーツ衣料。
  14. 【請求項14】スポーツ衣料が、レオタードであること
    を特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のスポー
    ツ衣料。
  15. 【請求項15】スポーツ衣料が、スポーツシャツである
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のス
    ポーツ衣料。
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