JP2002161091A - 気管支拡張剤 - Google Patents

気管支拡張剤

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JP2002161091A
JP2002161091A JP2000361339A JP2000361339A JP2002161091A JP 2002161091 A JP2002161091 A JP 2002161091A JP 2000361339 A JP2000361339 A JP 2000361339A JP 2000361339 A JP2000361339 A JP 2000361339A JP 2002161091 A JP2002161091 A JP 2002161091A
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JP2000361339A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakajima
崇 中島
Asako Kuroda
麻子 黒田
Emiko Tsuji
恵美子 辻
Masafumi Yoshida
政史 吉田
Toshio Tsuchida
外志夫 土田
Naoki Agata
直樹 縣
Kunio Isshiki
邦夫 一色
Tomio Takeuchi
富雄 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mercian Corp
Original Assignee
Mercian Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規な気管支拡張剤の提供。 【解決手段】式 【化1】 [式中、R1は置換もしくは未置換のC1−4アルキル
基を示し、R2は水素原子、置換もしくは未置換のC1
−4アルキル基または置換もしくは未置換のC1−4ア
シル基を示し、R3は水素原子、置換もしくは未置換の
C1−4アルキル基または置換もしくは未置換のC2−
4アルケニル基を示し、R4は水素原子、ハロゲン原子
または置換もしくは未置換のC1−4アシル基を示し、
5は水素原子、置換もしくは未置換のC1−4アルキ
ル基または置換もしくは未置換のC1−4アシル基を示
す]で表される誘導体またはそれらの薬理学的に許容さ
れる塩を有効成分とする気管支拡張剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イソクマリン誘導
体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として
含有する気管支拡張剤に関する。
【0002】
【従来の技術】現代社会においては、例えば自動車の増
加に伴う粉塵等の影響により気管支ぜん息患者は増え続
けている。気管支ぜん息に対する薬剤としては、収縮し
た気管支に対して直接的に作用して気管平滑筋を弛緩さ
せるテオフィリン、フェノテロール、サルブタモールな
どの気管支拡張剤の他に抗ヒスタミン剤、去たん剤、副
腎ホルモン剤等が用いられている。汎用されている薬剤
の一つである抗ヒスタミン剤は、発作時の収縮した気道
を拡張して呼吸困難を改善する直接的な治療剤ではな
く、化学伝達物質の関与によるぜん息症状の発症を予防
する薬剤として使用されている。これに対して気管支拡
張剤は、ぜん息発作時の呼吸困難症状をやわらげる即効
的な治療剤として用いられている。
【0003】イソクマリン誘導体の薬理作用に関して
は、制がん作用、免疫調節作用を有することは知られて
いるが、気管平滑筋の弛緩作用を持つことは知られてい
ない。本発明者らは、ぜん息発作時の即効的な治療に有
効な気管支拡張作用を有する物質に関して研究を続けた
結果、ある種のイソクマリン誘導体が気管平滑筋を弛緩
させ、優れた気管拡張作用を有することを見出し、本発
明を完成した。
【0004】
【発明の構成】本発明者らの一部は、先にある種のイソ
クマリン誘導体に制がん作用、免疫調節作用、血管新生
阻害作用があることを見出し、特許出願した(特開平3
−2177号、同5−97841号、同8−17613
8号、同10−287667号)。さらに各種のイソク
マリン誘導体を合成し、それら誘導体の薬理活性につい
て検討していたところ、これらの誘導体の中に優れた気
管平滑筋の弛緩作用を有するものがあることを見出し
た。本発明はこのような知見に基づくものである。
【0005】したがって、本発明は、式(I)
【化3】 [式中、R1は置換もしくは未置換のC1−4アルキル
基を示し、R2は水素原子、置換もしくは未置換のC1
−4アルキル基または置換もしくは未置換のC1−4ア
シル基を示し、R3は水素原子、置換もしくは未置換の
C1−4アルキル基または置換もしくは未置換のC2−
4アルケニル基を示し、R4は水素原子、ハロゲン原子
または置換もしくは未置換のC1−4アシル基を示し、
5は水素原子、置換もしくは未置換のC1−4アルキ
ル基または置換もしくは未置換のC1−4アシル基を示
す]で表される誘導体またはそれらの薬理学的に許容さ
れる塩を有効成分とする気管支拡張剤に関する。
【0006】また、本発明は、式(II)
【化4】 [式中、R1aは、フッ素原子、カルバモイル基、置換も
しくは未置換のC1−4アルコキシカルボニル基、置換
もしくは未置換のC1−4アルコキシ基、置換もしくは
未置換のアルキルカルボキシ基、置換もしくは未置換の
アミノ基からなる群より選択される基により置換された
C1−4アルキル基、または未置換のC1−4アルキル
基を示し、R2aは、水素原子、C1−4アルキル基、ま
たは未置換のC1−4アシル基を示し、R3aは水素原
子、C1−4アルキル基またはC2−4アルケニル基を
示し、R4aは水素原子、ハロゲン原子またはC1−4ア
シル基を示し、R5aは水素原子、C1−4アルキル基ま
たはC1−4アシル基を示す]で表される、誘導体また
はそれらの薬理学的に許容される塩にも関する。
【0007】
【発明の具体的な態様】本発明における式(I)で表さ
れる誘導体は、気管平滑筋を有意に弛緩することができ
るので、気管支ぜん息の処置に有用である。
【0008】式(I)および式(II)の定義におい
て、Cm−nアルキル基(m、nは整数)は、炭素数m
〜n個のアルキル基を示す。例えばC1−4アルキル基
は、炭素数1〜4個のアルキル基を示し、具体的にはメ
チル、エチル、プロピル、ブチルの直鎖アルキル基、イ
ソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチルの分岐アルキル基が挙げられる。
【0009】同様にCm−nアルケニル基は、炭素数m
〜n個のアルケニル基を示す。例えば、C2〜4アルケ
ニル基は、炭素数2〜4個のアルケニル基を示し、具体
的にはビニル、1−プロペニル、アリル、イソプロペニ
ル、1−ブテニル、2−ブテニル基などが挙げられる。
また、Cm−nアシル基は、炭素数m〜n個のアルキル
部分を含むアシル基を示す。例えばC1−4アシル基は
炭素数1〜4個のアルキル部分を含むアシル基を示し、
具体的には、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソ
ブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル基が挙
げられる。同時に、Cm−nアルコキシカルボニル基、
Cm−nアルコキシ基、Cm−nアルキルカルボニルオ
キシ基は、炭素数m〜n個のアルキル部分を含む、アル
コキシカルボニル基、アルコキシ基、アルキルカルボキ
シ基をそれぞれ示す。
【0010】式(I)の定義において、R1〜R5のいず
れかの基が、置換されたアルキル基、アシル基、または
アルケニル基である場合の置換基は、1つ以上、例えば
1〜3個存在することができ、これらの置換基の具体的
なものとしては、ヒドロキシル基、ハロゲン原子(フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素)、シアノ基、カルバモイル
基、置換もしくは未置換のC1−4アルコキシカルボニ
ル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル
等)、置換もしくは未置換のC1−4アルコキシ基(例
えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、イソ
ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ピ
リジン−2−イルメトキシ等)、置換もしくは未置換の
C1−4アルキルカルボキシ基(例えばアセトキシ、プ
ロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、マンデルオキシ、
1−アミノ−3−メチルプロピオニルオキシ等)が挙げ
られる。
【0011】置換基のさらなる具体的なものとしては、
置換もしくは未置換のアミノ基[例えばC1−3アシル
アミノ(例えばアセチルアミノ、プロピオニルアミノ
等)、C1−4のアルキルアミノ(例えばメチルアミ
ノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピル
アミノ、n−ブチルアミノ、イソブチルアミノ、sec
−ブチルアミノ、tert−ブチルアミノ)、ジ−C1
−4アルキルアミノ(例えば、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、N−メチル−N−プロピルアミノ等)、C4
−7の環状アミノ(例えば、ピロリジル、ピペリジル、
イミダゾイル)等]が挙げられる。
【0012】また、式(II)の定義において、R1a
置換されたアルキル基である場合の置換基は、1つ以
上、例えば1〜3個存在することができ、これらの置換
基の具体的なものとしては、フッ素原子、カルバモイル
基、置換もしくは未置換のC1−4アルキルカルボニル
基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル
等)、置換もしくは未置換のC1−4アルコキシ基(例
えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、te
rt−ブトキシ、ピリジン−2−イルメトキシ等)、置
換もしくは未置換のC1−4アルキルカルボニル基(例
えば、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキ
シ、マンデルオキシ、1−アミノ−3−メチルプロピオ
ニルオキシ等)、置換もしくは未置換のアミノ基[例え
ば、C1−3アシルアミノ(例えば、アセチルアミノ、
プロピオニルアミノ等)、C1−4アルキルアミノ(例
えば、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミ
ノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、イソブチ
ルアミノ、sec−ブチルアミノ、tert−ブチルア
ミノ)、ジ−C1−4アルキルアミノ(例えば、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−プロピル
アミノ等)、C4−7環状アミノ(例えば、ピロリジ
ル、ピペリジル、イミダゾイル)等]が挙げられる。
【0013】式(I)におけるR1〜R5のいずれかの基
あるいは式(II)におけるR1aがアミノ基または塩基
性の置換アミノもしくはイミノ基を有する場合、これら
の誘導体は薬理学的に許容される酸付加塩であることが
できる。このような塩としては、無機酸塩、例えばハロ
ゲン化水素塩(例、塩酸塩、臭化水素酸塩等)、硫酸
塩、硝酸塩、リン酸塩等、または有機酸塩、例えば酢酸
塩、プロピオン酸塩、ヒドロキシ酢酸塩、2−ヒドロキ
シプロピオン酸塩、2−オキソプロピオン酸塩、エタン
二酸塩、プロパン二酸塩、ブタン二酸塩、メタンスルホ
ン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、
4−メチルベンゼンスルホン酸塩、2−ヒドロキシ安息
香酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩などを挙げることがで
きる。
【0014】式(I)で表される誘導体は、それ自体既
知の方法に従って製造することができる。例えば、特開
平3−2177号、同5−163263号、J.Or
g.Chem.,vol.54,4218−4220
(1989)等に開示されているイソクマリン誘導体
(例えば、8−ヒドロキシ−6−メトキシ−3−メチル
−1H−2−ベンゾピラン−1−オン、8−ヒドロキシ
−3−ヒドロキシメチル−6−メトキシ−1H−2−ベ
ンゾピラン−1−オン等)を出発原料とし、特開平4−
112884、同5−97841号、同5−16326
3号、同6−256264号、同8−176138号、
同10−287667号等に開示されているイソクマリ
ン誘導体の製造法ならびに公知の置換反応を、適宜組み
合わせることにより所望の誘導体を製造することができ
る。
【0015】こうして得られる式(I)の誘導体は、一
般に、反応混合物から常法(例えば、溶媒抽出、クロマ
トグラフィー処理)により精製した後、適当な場合に
は、上述の酸付加塩、塩基性塩に対応する酸または塩基
を用いる造塩反応により目的の塩を得ることができる。
この造塩反応は、通常、水性溶媒中で行えばよい。
【0016】式(I)の誘導体は、インビトロで気管平
滑筋を強力に弛緩させ、優れた気管支拡張作用を示す。
従って本発明の誘導体は、気管平滑筋が収縮することに
より生ずるぜん息発作時の呼吸困難症等の処置に用いる
ことができる。
【0017】このような処置に用いる場合、本発明の誘
導体は、医薬製剤を調製するのに常用されている賦形
剤、添加剤等を用いて各種投与形態の製剤として提供で
きる。これらの投与形態は、好ましくは点鼻剤、吸入
剤、経口剤、注射剤または経皮吸収剤とすることができ
る。吸入剤、経口剤、経皮吸収剤は在宅療法が可能であ
るので好ましく、特に吸入剤は、局所投与であり、局所
作用が期待できるといった理由から特に好ましい。吸入
剤とする場合には、安定化剤、緩衝剤、矯味剤、懸濁化
剤、乳化剤、芳香剤、保存剤、溶解補助剤、またはその
他の適当な公知の添加剤を添加することができる。吸入
剤による治療効果を上げるためには、上気道への沈着を
可能な限り減らし、肺胞や末梢気道に薬剤を到達させる
必要があることから、粒径1〜5μmの顆粒剤とするこ
とが好ましい。
【0018】また、注射剤の場合、通常担体は少なくと
も大部分が生理食塩水、各種緩衝液からなるが、例え
ば、溶解性の向上するなどの目的のために他の成分、例
えば、グルコ−ス、イノシト−ル、マンニト−ル、キシ
リト−ル等の糖類溶液、エチレングリコ−ル、ポリエチ
レングリコ−ル等のグリコ−ル類等を含めることもでき
る。
【0019】本発明の誘導体それ自体または上記製剤
を、上述の処置に用いる場合、有効成分の投与量は疾患
の種類、(例えば性別、年齢)、疾患の重篤度、誘導体
の種類、投与経路等により変動するが、一般的に1日当
たり約0.1mg〜約100mgとすることができる。
【0020】
【実施例】以下、具体例を挙げて、さらに本発明を説明
する。
【0021】例1 化合物1(7−ブロモ−8−ヒドロ
キシ−6−メトキシ−3−メチル−1H−2−ベンゾピ
ラン−1−オン)
【化5】
【0022】8−ヒドロキシ−6−メトキシ−3−メチ
ル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン(化合物A)
1.00g(4.00mmol)を塩化メチレン20m
Lに溶解し、四塩化炭素を20mL、AIBN(2,
2’−アゾビス(イソブチロニトリル))を70mg
(0.40mmol)、NBS(N−ブロモコハク酸イ
ミド)を1.06g(6.00mmol)加えて50℃
で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチル100mLに希
釈し、水、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウム
にて脱水乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残留物をシ
リカゲルカラムに付して精製し、化合物1を95mg得
た(収率:7%)。
【0023】FAB−MS(m/z) 285[M+
H]+ 1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ1
1.75(1H,s),6.33(1H,s),6.2
3(1H,s),3.99(3H,s),2.28(3
H,s)
【0024】例2 化合物2(6,8−ジヒドロキシ−
3−メチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン)
【化6】
【0025】化合物A 1.80g(8.74mmo
l)を塩化メチレン20mLに溶解し、0℃に冷却後、
1mol/L三臭化ホウ素(塩化メチレン溶液)を20
mL加えて室温で7時間撹拌した。反応液に1mol/
L塩酸を40mL加えた後、酢酸エチル200mLに加
え、希釈した。水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムにて脱水乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残留
物にメタノールを50mL加え、80℃で加熱溶解した
後、室温で15時間撹拌した。析出した結晶を濾過して
化合物2を680mg得た(収率:41%)。
【0026】FAB−MS(m/z) 193[M+
H]+ 1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ1
0.96(1H,s),6.47(1H,s),6.3
3(1H,d,J=2.2Hz),6.30(1H,
d,J=2.2Hz),2.20(3H,s)
【0027】例3 化合物3(3−アミノメチル−8−
ヒドロキシ−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−
1−オン)
【化7】
【0028】化合物Aをピリジン中、無水酢酸でアセチ
ル化することにより得られる8−アセトキシ−3−メチ
ル−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン
5.00g(20.2mmol)、AIBN 354
mg(2.02mmol)、NBS 5.38g(3
0.2mmol)を塩化メチレン100mlに溶解し、
50℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応液を10%
チオ硫酸ナトリウム、水、飽和食塩水で順次洗浄した。
塩化メチレン層をシリカゲルかラム[展開溶媒:トルエ
ン−酢酸エチル(20:1)]に付して精製し、8−ア
セトキシ−3−メチル−6−メトキシ−1H−2−ベン
ゾピラン−1−オンを2.35g、8−アセトキシ−3
−ジブロモメチル−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピ
ラン−1−オンを3.76g得た。
【0029】8−アセトキシ−3−ブロモメチル−6−
メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン360m
g(1.10mmol)をN,N−ジメチルホルムアミ
ド3mLに溶解し、アジ化ナトリウムを216mg
(3.30mmol)加えて50℃で5時間撹拌した。
反応液を酢酸エチル50mLに希釈し、水、飽和食塩水
で洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて脱水乾燥した後、
減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラム
[展開溶媒:トルエン−酢酸エチル(10:1)]に付
して精製し、8−アセトキシ−3−アジドメチル−6−
メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オンを187
mg得た。
【0030】得られた8−アセトキシ−3−アジドメチ
ル−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン
186mg(0.75mmol)をN,N−ジメチル
ホルムアミド5mLとメタノール1mLとの混合溶媒に
溶解し、これに1,3−プロパンジチオール 0.38
mL(3.77mmol)、トリエチルアミン 0.5
3mL(3.77mmol)を順次加えて、室温で20
時間撹拌した。反応液を酢酸エチル50mLに加えて希
釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水
で洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて脱水乾燥した後、
減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラム
[展開溶媒:クロロホルム−メタノール(10:1)]
に付して精製し、化合物3を38mg得た(収率:16
%)。
【0031】FAB−MS(m/z) 222[M+
H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ11.06(1H,
s),6.49(1H,d,J=2.2Hz),6.3
7(1H,s),6.36(1H,d,J=2.2H
z),3.87(3H,s),3.68(2H,s)
【0032】例4 化合物4(8−ヒドロキシ−6−メ
トキシ−3−(ピロリジン−1−イルメチル)−1H−
2−ベンゾピラン−1−オン)
【化8】
【0033】8−アセトキシ−3−ブロモメチル−6−
メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン200m
g(0.61mmol)をテトラヒドロフラン4mLに
溶解し、室温でピロリジンを0.26mL(3.07m
mol)加え、80℃で1時間撹拌した。反応液を飽和
塩化アンモニウム水溶液にあけクロロホルムで3回抽出
(30mLx3)した。有機層を合わせて飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて脱水乾燥後、減圧下に
溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラム[展開溶
媒:クロロホルム−メタノール(50:1)に付して精
製し、化合物4をピロリジンとの混合物として118.
3mg得た。さらにセファデックスLH20カラム(展
開溶媒:メタノール)に付して精製し、得られた残渣に
ヘキサンを2mL加えて室温で10分撹拌した。析出し
た結晶を吸引濾取し、冷メタノールを用いて洗浄し、化
合物4を13mg得た(収率:8%)。
【0034】FAB−MS(m/z) 276[M+
H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ11.11(1H,
s),6.48(1H,d,J=2.9Hz),6.4
2(1H,s),6.36(1H,d,J=2.9H
z),3.87(3H,s),3.49(2H,s),
2.64(4H,m),1.83(4H,m)
【0035】例5 化合物5(8−ヒドロキシ−6−メ
トキシ−3−(ピペリジン−1−イルメチル)−1H−
2−ベンゾピラン−1−オン)
【化9】
【0036】8−アセトキシ−3−ブロモメチル−6−
メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン200m
g(0.61mmol)をテトラヒドロフラン4mLに
溶解し、室温でピペリジンを0.30mL(3.07m
mol)加えた後、80℃で1時間撹拌した。反応液を
飽和塩化アンモニウム水溶液にあけクロロホルムで3回
抽出(30mLx3)した。有機層を合わせて飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて脱水乾燥した後、
減圧下に溶媒を留去した。残留物にメタノール1mLを
加え50℃で30分撹拌した後、室温で1時間撹拌し
た。析出した結晶を吸引濾取し、冷メタノール1mLで
洗浄し、化合物5を71mg得た(収率:40%)。
【0037】FAB−MS(m/z) 290[M+
H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ11.12(1H,
s),6.48(1H,d,J=2.2Hz),6.4
2(1H,s),6.36(1H,d,J=2.2H
z),3.89(3H,s),3.34(2H,s),
2.51(4H,m),1.62(4H,m),1.4
6(2H,m)
【0038】例6 化合物6(8−ヒドロキシ−3−
(イミダゾール−1−イルメチル)−6−メトキシ−1
H−2−ベンゾピラン−1−オン)
【化10】
【0039】8−アセトキシ−3−ブロモメチル−6−
メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン200m
g(0.613mmol)をテトラヒドロフラン2mL
に溶解し、イミダゾールを165mg(3.067mm
ol)加えて80℃で1時間撹拌した。反応液を濃縮
後、アセトンを2mL加えて撹拌し、析出した結晶を濾
過した後、濾液をシリカゲルカラム[展開溶媒:クロロ
ホルム−メタノール(20:1)]に付して精製し、化
合物6を101mg得た(収率:61%)。
【0040】FAB−MS(m/z) 273[M+
H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ10.89(1H,
s),7.62(1H,s),7.15(1H,s),
7.04(1H,s),6.52(1H,d,J=2.
2Hz),6.33(1H,d,J=2.2Hz),
6.11(1H,s),4.93(2H,s),3.8
6(3H,s)
【0041】例7 化合物7(3−ジメチルアミノメチ
ル−8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1H−2−ベンゾ
ピラン−1−オン)
【化11】
【0042】8−アセトキシ−3−ブロモメチル−6−
メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン200m
g(0.613mmol)をアセトニトリル4.0ml
に溶解し、ジメチルアミン(50%水溶液)83.0μ
L(0.920mmol)とジイソプロピルエチルアミ
ン127.0μL(0.736mmol)を加えた後、
室温で15時間撹拌したところTLC上原料が消失し
た。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液にあけクロロ
ホルムで3回抽出(30mL×3)した後、有機層を合
わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水
乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、残渣を得た。
【0043】残渣をシリカゲルカラム[展開溶媒:クロ
ロホルム−メタノール(97:3)]に付したところ、
目的の化合物7をその8位アセチル体との混合物として
30.6mg得た。この混合物をアセトニトリル0.5
mLに溶解し、0℃で1mol/L水酸化ナトリウム水
溶液を加えた後、室温で1時間撹拌したところ、TLC
上8位アセチル体が消失した。反応液を飽和塩化アンモ
ニウム水溶液にあけクロロホルムで3回抽出(30mL
×3、pH7)した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥した後、減圧下で
溶媒を留去したところ目的の化合物7を25.0mg得
た(収率:16%)。
【0044】性状:白色粉状 FAB−MS(m/z) 250[M+H]+ 1 H−NMR(400MHz,CDCl3):δ11.1
1(1H,s),6.49(1H,d,J=2.2H
z),6.41(1H,s),6.36(1H,d,J
=2.2Hz),3.87(3H,s),3.31(2
H,s),2.35(6H,s)
【0045】例8 化合物8(3−ジメトキシメチル−
8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラ
ン−1−オン)
【化12】
【0046】8−アセトキシ−3−ジブロモメチル−6
−メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン500
mg(1.24mmol)をメタノール7.5mLに溶
解し、ナトリウムメトキシド(28%溶液)を1.5m
L加えて50℃で1時間撹拌した。反応液に1mol/
L塩酸を10mL加えた後、酢酸エチル20mLに希釈
した。水、飽和食塩水にて洗浄し、さらに無水硫酸ナト
リウムにて脱水乾燥した後、減圧下に溶媒を留去した。
残留物をヘキサン10mLに懸濁して室温で30分間撹
拌した後、濾過して、化合物8を152mg得た(収
率:46%)。
【0047】FAB−MS(m/z) 266[M+
H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ11.56(1H,
s),7.31(1H,d,J=11.8Hz),6.
44(1H,d,J=2.2Hz),6.29(1H,
d,J=2.2Hz),5.93(1H,d,J=1
1.8Hz),3.87(3H,s),3.80(3
H,s),3.61(3H,s)
【0048】例9 化合物9(6,8−ジヒドロキシ−
3,5−ジメチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オ
ン)
【化13】
【0049】化合物2 200mg(1.04mmo
l)をジメチルホルムアミド2mLに溶解し、0℃に冷
却後、炭酸カリウムを83mg(2.083mmo
l)、ヨウ化メチルを195μL(3.13mmol)
加えて室温で1.5時間撹拌した。反応液を酢酸エチル
30mLに加え希釈した。水、飽和食塩水にて洗浄し、
無水硫酸ナトリウムにて脱水乾燥した後、減圧下に溶媒
を留去した。残留物をシリカゲルカラム[展開溶媒:ト
ルエン−酢酸エチル(10:1)]に付して精製し、8
−ヒドロキシ−6−メトキシ−3−メチル−1H−2−
ベンゾピラン−1−オンと3,5−ジメチルー8−ヒド
ロキシ−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−
オンの混合物を101mg得た(1H−NMRのデータ
からこれらの存在比は約1:1と思われる)。
【0050】得られた混合物の100mgについて、そ
れぞれの化合物を分離する目的でtert−ブチルジメ
チルシリル化反応を行った。混合物100mgをジメチ
ルホルムアミド2mLに溶解し、0℃に冷却後、イミダ
ゾールを64mg(0.94mmol)、tert−ブ
チルジメチルシリルクロライドを113mg(0.75
mmol)順次加えて、0℃で1.5時間撹拌した。反
応液を酢酸エチル50mLに加えて希釈し、水、飽和食
塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて脱水乾燥後、
減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラム
[展開溶媒:トルエン−酢酸エチル(5:1)]に付し
て精製した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り精製した3,5−ジメチル−8−ヒドロキシ−6−メ
トキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン画分(28
mg)にメタノールを3mL加え、80℃で加熱溶解し
た後、室温で1時間撹拌し、析出した結晶を濾過して、
3,5−ジメチル−8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1
H−2−ベンゾピラン−1−オンを21mg得た(収
率:9%)。
【0051】3,5−ジメチル−8−ヒドロキシ−6−
メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン FAB−MS(m/z) 221[M+H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ11.24(1H,
s),6.29(1H,s),6.20(1H,s),
3.91(3H,s),2.26(3H,s),2.1
3(3H,s)
【0052】次に3,5−ジメチル−8−ヒドロキシ−
6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン20
mg(0.091mmol)を塩化メチレン1mLに溶
解し、0℃に冷却後、1mol/L三臭化ホウ素を0.
5mL加えて7時間撹拌した。反応液に1mol/L塩
酸を2mL加えた後、酢酸エチル20mLに加えて希釈
した。水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウム
にて脱水乾燥した後、減圧下に溶媒を留去した。残留物
を分取TLC[商品名:Merck Art.1057
44、展開溶媒:トルエン−酢酸エチル(5:1)]に
付して精製し、化合物9を7mg得た(収率:36
%)。
【0053】化合物9 FAB−MS(m/z) 207[M+H]+ 1 H−NMR(CD3OD):δ6.30(1H,
s),6.27(1H,s),2.22(3H,s),
2.07(3H,s)
【0054】例10 化合物10(3−アセトキシメチ
ル−8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1H−2−ベンゾ
ピラン−1−オン)
【化14】
【0055】8−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−
6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン(化
合物B)500mg(2.25mmol)をテトラヒド
ロフラン2mLに溶解し、ピリジンを0.24mL
(2.92mmol)、無水酢酸を0.26mL(2.
20mmol)加えて室温で15時間撹拌した。反応液
を酢酸エチル50mLに加えて希釈し、水、飽和食塩水
で洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて脱水乾燥後、減圧
下に溶媒を留去した。残留物にメタノールを10mL加
えて加熱溶解した後、室温で1時間撹拌し、析出した結
晶を濾取して化合物10を302mg得た(収率:51
%)。
【0056】FAB−MS(m/z) 264[M+
H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ11.01(1H,
s),6.53(1H,d,J=2.2Hz),6.4
8(1H,s),6.40(1H,d,J=2.2H
z),4.87(2H,s),3.88(3H,s),
2.15(3H,s)
【0057】例11 化合物11(8−アセトキシ−3
−アセトキシメチル−6−メトキシ−1H−2−ベンゾ
ピラン−1−オン)
【化15】
【0058】化合物B 530mg(2.39mmo
l)をテトラヒドロフラン5mLに溶解し、ピリジンを
0.48mL(5.94mmol)、無水酢酸を2.3
mL(23.9mmol)加えて室温で17時間撹拌し
た。析出した結晶を濾別し、結晶をメタノールで洗浄
し、化合物11を389mg得た(収率:53%)。
【0059】FAB−MS(m/z) 307[M+
H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ6.72(1H,d,
J=2.2Hz),6.48(1H,d,J=2.2H
z),6.46(1H,s),4.85(2H,s),
3.90(3H,s),2.14(3H,s)
【0060】例12 化合物12(8−ヒドロキシ−6
−メトキシ−3−メトキシメチル−1H−2−ベンゾピ
ラン−1−オン)
【化16】
【0061】化合物B 1.00g(4.50mmo
l)をN,N≡−ジメチルホルムアミド15mLに溶解
し、水素化ナトリウム(60%、油状)を540mg
(13.5mmol)、ヨウ化メチルを3.6mL(2
7.0mmol)加えて、室温で一晩撹拌した。反応液
を酢酸エチル100mLに加えて希釈し、水、飽和食塩
水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて脱水乾燥後、減
圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラム[展
開溶媒:トルエン−酢酸エチル(5:1)]に付して精
製した。得られた残渣をエタノール10mLに溶解し、
4℃で2日間静置した。生じた結晶を濾別し、6,8−
ジメトキシ−3−メトキシメチル−1H−2−ベンゾピ
ラン−1−オンを235mg得た(収率:21%)。
【0062】上記の方法にて得られた6,8−ジメトキ
シ−3−メトキシメチル−1H−2−ベンゾピラン−1
−オン431mg(1.72mmol)を塩化メチレン
10mLに溶解し、−35℃で1mol/L三臭化ホウ
素を3.50mL(3.50mmol)加えて、そのま
ま30分間撹拌した後、室温で1時間撹拌した。反応液
を塩化メチレン10mLに加えて希釈し、飽和食塩水で
洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて脱水乾燥後、減圧下
に溶媒を留去した。残留物にエタノールを15mL加え
て加熱溶解し、4℃で3日間静置した。結晶を濾別し、
化合物12を231mg得た(収率:57%)。
【0063】FAB−MS(m/z) 237[M+
H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ11.05(1H,
s),6.50(1H,d,J=2.2Hz),6.4
6(1H,s),6.38(1H,d,J=2.2H
z),4.24(2H,s),3.87(3H,s),
3.48(3H,s)
【0064】例13 化合物13(3−フロロメチル−
8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラ
ン−1−オン)
【化17】
【0065】化合物B 500mg(2.25mmo
l)を塩化メチレン5mLに溶解し、窒素雰囲気下、0
℃でヘキサフルオロプロペン−ジエチルアミンを0.5
mL(1.46mmol)加えた後、室温で3時間撹拌
した。反応液を酢酸エチル100mLに加えて希釈し、
飽和炭酸水素ナトリウム、水、飽和食塩水で洗浄した。
無水硫酸ナトリウムにて脱水乾燥後、減圧下に溶媒を留
去した。残留物をシリカゲルカラムに付して精製し、化
合物13を165mg得た(収率:33%)。
【0066】FAB−MS(m/z) 225[M+
H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ10.99(1H,
s),6.54(1H,d,J=2.2Hz),6.5
3(1H,s),6.42(1H,d,J=2.2H
z),5.17(1H,s),5.05(1H,s),
3.88(3H,s)
【0067】例14 化合物14(8−ヒドロキシ−6
−メトキシ−3−(ピリジン−2−イルメトキシメチ
ル)1H−2−ベンゾピラン−1−オン)
【化18】
【0068】化合物B 220mg(1.00mmo
l)をN,N≡−ジメチルホルムアミド3mLに溶解
し、水素化ナトリウム(60%、油状)を240mg
(6.00mmol)、塩酸2−クロロメチルピリジン
を320mg(2.50mmol)加えて室温で1時間
撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
えた後、酢酸エチル100mLで抽出した。酢酸エチル
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて
脱水乾燥した後、減圧下に溶媒を留去した。残留物をシ
リカゲルカラム[展開溶媒:トルエン−酢酸エチル
(1:1)]に付して精製し、化合物14を89mg得
た(収率:28%)。
【0069】FAB−MS(m/z) 314[M+
H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ11.04(1H,
s),8.57(1H,d,J=5.1Hz),7.7
3(1H,dd,J=8.1Hz),7.49(1H,
d,J=8.1Hz),7.22(1H,dd,J=
8.1,5.1Hz),6.53(1H,s),6.5
0(1H,d,J=2.2Hz),6.38(1H,
d,J=2.2Hz),4.78(2H,s),4.4
3(2H,s),3.87(3H,s)
【0070】例15 化合物15(3−クロロメチル−
8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラ
ン−1−オン)
【化19】
【0071】化合物B 5.00g(22.50mmo
l)とトリフェニルホスフィン10.0g(38.25
mmol)をテトラヒドロフラン50mLに溶解し、四
塩化炭素30mL(244mmol)を加え、30分間
加熱環流した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣1
8.46gにエタノール47mLを加え溶解して再結晶
化し、化合物15を4.72g得た(収率:87%)。
【0072】FAB−MS(m/Z) 241[M+
H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ11.00(1H,
s),6.53(1H,d,J=2.4Hz),6.5
1(1H,s),6.40(1H,d,J=2.4H
z),4.33(2H,s),3.88(3H,s)
【0073】例16 化合物16(8−ヒドロキシ−3
−マンデルオキシ−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピ
ラン−1−オン)
【化20】
【0074】化合物15 200mg(0.83mmo
l)をN,N≡−ジメチルホルムアミド1mLに溶解
し、炭酸カリウムを285mg(2.08mmol)、
D,L−マンデル酸を630mg(4.15mmol)
を加えて、60℃で2時間撹拌した。反応液を酢酸エチ
ル50mLに加えて希釈し、水、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムにて脱水乾燥後、減圧下に溶媒
を留去した。残留物をシリカゲルカラム[展開溶媒:ト
ルエン−酢酸エチル(3:1)]に付して精製し、化合
物16を234mg得た(収率:79%)。
【0075】FAB−MS(m/z) 357[M+
H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ10.93(1H,
s),7.45−7.47(2H,m),7.35−
7.42(3H,m),6.51(1H,d,J=2.
2Hz),6.24(1H,d,J=2.2Hz),
6.09(1H,s),5.29(1H,d,J=5.
8Hz),4.96(2H,s),3.87(3H,
s),3.31(1H,d,J=5.8Hz)
【0076】例17 化合物17(3−アミノ−3−メ
チルプロピルカルボニルオキシメチル)−8−ヒドロキ
シ−6−メトキシ−1H−ベンゾピラン−1−オン)
【化21】
【0077】化合物15 300mg(1.35mmo
l)をN,N≡−ジメチルホルムアミド5mLに溶解
し、炭酸カリウムを273mg(2.03mmol)、
N−tert−ブトキシカルボニルバリンを580mg
(2.70mmol)を加えて、80℃で1.5時間撹
拌した。反応液を酢酸エチル100mLで希釈し、飽和
重炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムにて脱水乾燥後、減圧下に溶媒
を留去した。残留物をシリカゲルカラム[展開溶媒:ト
ルエン−酢酸エチル(5:1)]に付して精製し、3−
(1−tert−プロピルカルボニルアミノ−3−メチ
ルプロピルカルボニルオキシメチル)−8−ヒドロキシ
−6−メトキシ−1H−ベンゾピラン−1−オンを55
7mg得た。これを塩化メチレン10mLに溶解し、ト
リフルオロ酢酸を1mL加えて室温で10時間撹拌し
た。反応液を濃縮後、酢酸エチル50mLで希釈し、飽
和重炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次
洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて脱水乾燥後、減圧下
に溶媒を留去して化合物17を237mg得た(収率:
59%)。
【0078】FAB−MS(m/z) 322[M+
H]+ 1 H−NMR(CD3OD):δ6.86(1H,
s),6.70(1H,d,J=2.2Hz),6.6
0(1H,d,J=2.2Hz),4.99(1H,
d,J=13.2Hz),4.94(1H,d,J=1
3.2Hz),3.87(3H,s),3.21(1
H,d,J=5.9Hz),1.84−1.92(1
H,m),0.89(3H,d,J=6.6Hz),
0.84(3H,d,J=6.6Hz)
【0079】例18 化合物18(3−シアノメチル−
8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラ
ン−1−オン)
【化22】
【0080】化合物15 5.00g(20.78mm
ol)をジメチルスルホキシド70mLに溶解し、シア
ン化ナトリウムを4.29g(83.11mmol)を
加え、窒素雰囲気下、15℃で30分間攪拌した。反応
液に水を300mL加え、酢酸エチル600mL、25
0mL×3で抽出した。有機層を20%食塩水300m
Lで3回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、約
300mLまで減圧濃縮した。この溶液に活性炭を3g
加え、10分間加熱環流した。セライト濾過により活性
炭を除去し、濾液と洗液を約100mLまで減圧濃縮し
た。析出した結晶を加熱環流して溶解した後、氷冷し、
再析出した結晶を濾過して、化合物18を4.08g得
た(収率:84%)。
【0081】FAB−MS(m/Z) 232[M+
H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ 10.82(1H,
s),6.58(1H,s),6.54(1H,d,J
=2.4Hz),6.42(1H,d,J=2.4H
z),3.89(3H,s),3.65(2H,d,J
=1.1Hz) 例19 化合物19(3−(1−カルバモイルエチル)
−8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピ
ラン−1−オン)
【化23】
【0082】化合物18 2.70g(11.68mm
ol)をジメチルホルムアミド25mLに溶解し、氷冷
下、イミダゾール1.59g(23.40mmol)、
tert−ブチルジメチルシリルクロリド2.82g
(18.70mmol)を順次加え、2時間攪拌した。
反応終了後、反応液にトルエンを100mL加え、10
%食塩水50mLで1回、20%食塩水で2回洗浄し
た。トルエン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃
縮し、次いで真空乾燥して得られた残渣4.08gをエ
タノール20mより再結晶化して、3−シアノメチル−
6−メトキシ−8−tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オンを3.77g
得た(収率:93%)。
【0083】3−シアノメチル−6−メトキシ−8−t
ert−ブチルジメチルシリルオキシ−1H−2−ベン
ゾピラン−1−オン FAB−MS(m/Z) 346[M+H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ 6.45(3H,
m),3.87(3H,s),3.59(2H,d,J
=1.6Hz),1.05(9H,s)0.28(6
H,s)
【0084】得られた3−シアノメチル−6−メトキシ
−8−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1H−
2−ベンゾピラン−1−オン2.64g(7.65mm
ol)をジクロロメタン30mLに溶解し、1mol/
L水酸化ナトリウム水溶液を30mL加え、0℃に冷却
した後、n−テトラブチルアンモニウムブロミドを63
5mg(1.91mmol)、ヨウ化メチルを2.10
mL(30.6mmol)加え、そのまま1時間激しく
撹拌した。ジクロロメタン層を無水硫酸ナトリウムにて
脱水乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカ
ゲルカラム[展開溶媒:ヘキサン−酢酸エチル(5:
1)]に付して精製し、3−(1−シアノエチル)−6
−メトキシ−8−tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ−1H−2−ベンゾピラン−1−オンを1.06g得
た。
【0085】次に3−(1−シアノエチル)−6−メト
キシ−8−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1
H−2−ベンゾピラン−1−オン531mg(1.48
mmol)をジオキサン10mLに溶解し、濃塩酸10
mLを加え、50℃で2.5時間撹拌した。反応液を酢
酸エチル100mLに加えて希釈し、水、飽和食塩水で
洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて脱水乾燥した後、減
圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムに付
して精製し、化合物19を334mg得た(収率:32
%)。
【0086】化合物19 FAB−MS(m/z) 264[M+H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ10.93(1H,
s),6.50(1H,d,J=2.2Hz),6.4
0(1H,s),6.38(1H,d,J=2.2H
z),5.90(1H,s),5.56(1H,s),
3.87(3H,s),3.47(1H,q,J=6.
6Hz),1.54(3H,d,J=6.6Hz)
【0087】例20 化合物20(8−ヒドロキシ−3
−メチル−6−(2−プロペニルオキシ)―1H−2−
ベンゾピラン−1−オン)
【化24】
【0088】化合物2(10mg、0.052mmo
l)をジメチルホルムアミド1mLに溶解し、炭酸カリ
ウム(14.4mg、0.104mmol)、臭化アリ
ル(7.3μL、0.0781mmol)を加え、室温
で終夜撹拌した。反応混合液を酢酸エチル10mLに加
え希釈した後、0.1mol/L HClで2回、水で
2回順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧
下に溶媒を留去した後、TLC[展開溶媒:トルエン−
酢酸エチル(3:1)]にて精製し、化合物20を10
mg得た(収率:82.7%)。
【0089】Rf値 0.77(Merck Art.
5715、トルエン:酢酸エチル=3:1) FAB−MS(m/z) 233[M+H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ2.25(3H,d,
J=1Hz),4.59(2H,m),4.59(2
H,dt,J=5.12,1.46Hz),5.33
(1H,dq,J=10.62,1.46Hz),5.
43(1H,dq,J=17.58,1.46Hz),
6.00(1H,m),6.17(1H,d,J=1H
z),6.30(1H,d,J=2.2Hz),6.6
4(1H,d,J=2.20Hz)
【0090】例21〜23
【化25】 化合物21(5−アセチル−8−ヒドロキシ−6−メト
キシ−3−メチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オ
ン)
【0091】
【化26】 化合物22(5−アセチル−6,8−ジヒドロキシ−3
−メチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン)
【0092】
【化27】 化合物23(7−アセチル−8−ヒドロキシ−6−メト
キシ−3−メチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オ
ン)
【0093】8−ヒドロキシ−6−メトキシ−3−メチ
ル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン(24mg、
0.12mmol)をクロロホルム2mLに溶解し、塩
化アルミニウム(31mg、0.23mmol)および
塩化アセチル(16.6mL、0.233mmol)を
加え、室温で終夜撹拌した。反応混合液に酢酸エチルを
加えて希釈した後、水で7回洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去した後、TLC[展
開溶媒:トルエン−酢酸エチル(2:1)]にて精製
し、化合物21を13.3mg(収率:46%)、化合
物22を3.9mg(収率:14%)、化合物23を
4.9mg(18%)それぞれ得た。
【0094】化合物21 Rf値 0.67(Merck Art.5715、ト
ルエン:酢酸エチル=2:1) FAB−MS(m/z) 249[M+H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ2.24(3H,d,
J=1.1Hz),2.52(3H,s),3.95
(3H,s),6.50(1H,s),6.56(1
H,d,J=1.1Hz),11.72(1H,s)
【0095】化合物22 Rf値 0.48(Merck Art.5715、
トルエン:酢酸エチル=2:1) FAB−MS(m/z) 235[M+H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ2.27(3H,d,
J=1.1Hz),2.71(3H,s),6.46
(1H,s),6.72(1H,d,J=1.1H
z),
【0096】化合物23 Rf値 0.36(Merck Art.5715、ト
ルエン:酢酸エチル=2:1) FAB−MS(m/z) 249[M+H]+ 1 H−NMR(CDCl3):δ2.28(3H,d,
J=1.1Hz),2.57(3H,s),3.91
(3H,s),6.20(1H,d,J=1.1H
z),6.28(1H,s)
【0097】例24 気管平滑筋弛緩活性 例1〜23で製造した各誘導体を含む各種のイソクマリ
ン誘導体の気管平滑筋弛緩活性を下記の方法を用いて測
定した。
【0098】(気管平滑筋弛緩活性測定方法)Hart
ley系モルモットの雄(日本SLC、体重300〜3
50g)を放血致死させた後、気管を摘出した。気管を
平滑筋と反対側で頭尾軸方向に切開し、軟骨2本分の幅
で切断したものを3個糸で直列につなぎ、気管切片鎖状
標本を作製した。気管平滑筋標本を10mLのTyro
de液(6.9mM NaCl、0.14mM KCl、
0.09mM CaCl2、0.025mM MgCl2
0.055mM NaH2PO4、11.9mM NaHC
3、5.6mMグルコース)を満たしたマグヌス槽に
入れて、一端を固定し、他方を糸でFD−ピックアップ
(TB−611T:日本光電(株)製)に接続した。実
験中、常に37℃に保ち、95%O2−5%CO2混合ガ
スを通気し、0.5gの負荷をかけて懸垂した。最終濃
度10-5Mのヒスタミンで収縮させ、充分収縮した時点
で各濃度の被験化合物溶液を滴下した。収縮力はFD−
ピックアップを介して、ひずみ圧力用アンプ(AP−6
21G:日本光電(株)製)に導き、その信号を熱書記
録器(WT−685:日本光電(株)製)に等尺性に記
録した。弛緩率は以下の式に従って計算した。各誘導体
の気管平滑筋弛緩活性試験の結果を表1に示す。
【0099】
【数1】
【0100】
【表1】
【0101】表1に示したとおり、本発明のイソクマリ
ン誘導体は優れた気管平滑筋の弛緩活性を有する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4523 A61K 31/4523 A61P 11/08 A61P 11/08 C07D 405/06 C07D 405/06 405/12 405/12 (72)発明者 土田 外志夫 神奈川県大和市中央林間4−24−16 (72)発明者 縣 直樹 神奈川県藤沢市片瀬海岸1−8−22−401 (72)発明者 一色 邦夫 神奈川県座間市南栗原2−2−17 (72)発明者 竹内 富雄 東京都品川区東五反田5−1−11ニューフ ジマンション701 Fターム(参考) 4C062 GG02 GG03 4C063 AA01 BB03 BB08 CC79 DD12 DD25 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BA17 BC17 BC38 GA02 GA07 GA08 GA12 MA01 MA04 NA14 ZA61

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 [式中、R1は置換もしくは未置換のC1−4アルキル
    基を示し、R2は水素原子、置換もしくは未置換のC1
    −4アルキル基または置換もしくは未置換のC1−4ア
    シル基を示し、R3は水素原子、置換もしくは未置換の
    C1−4アルキル基または置換もしくは未置換のC2−
    4アルケニル基を示し、R4は水素原子、ハロゲン原子
    または置換もしくは未置換のC1−4アシル基を示し、
    5は水素原子、置換もしくは未置換のC1−4アルキ
    ル基または置換もしくは未置換のC1−4アシル基を示
    す]で表される誘導体またはそれらの薬理学的に許容さ
    れる塩を有効成分とする気管支拡張剤。
  2. 【請求項2】 式(I)のR1が、ヒドロキシル基、ハ
    ロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、置換もしくは
    未置換のC1−4アルコキシカルボニル基、置換もしく
    は未置換のC1−4アルコキシ基、置換もしくは未置換
    のC1−4アルキルカルボキシ基、置換もしくは未置換
    のアミノ基からなる群より選択される基により置換され
    たC1−4アルキル基または未置換のC1−4アルキル
    基である、請求項1記載の気管支拡張剤。
  3. 【請求項3】 式(I)のR2が、水素原子、C1−4
    アルキル基またはC1−4アシル基である、請求項1ま
    たは2記載の気管支拡張剤。
  4. 【請求項4】 式(I)のR3が、水素原子、C1−4
    アルキル基またはC2−4アルケニル基である請求項1
    〜3いずれかに記載の気管支拡張剤。
  5. 【請求項5】 8−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル
    −6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン、
    8−ヒドロキシ−3−メトキシメチル−6−メトキシ−
    1H−2−ベンゾピラン−1−オン、6,8−ジメトキ
    シ−3−メトキシメチル−1H−2−ベンゾピラン−1
    −オン、3−アセトキシ−8−ヒドロキシ−6−メトキ
    シ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン、8−アセトキ
    シ−3−アセトキシメチル−6−メトキシ−1H−2−
    ベンゾピラン−1−オン、8−ヒドロキシ−3−マンデ
    ルオキシメチル−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラ
    ン−1−オン、3−(1−アミノ−プロピオニル)オキ
    シメチル−8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1H−2−
    ベンゾピラン−1−オン、8−ヒドロキシ−6−メトキ
    シ−3−(ピリジン−2−イルメトキシメチル)−1H
    −2−ベンゾピラン−1−オン、8−ヒドロキシ−6−
    メトキシ−3−メチル−1H−2−ベンゾピラン−1−
    オン、3−フルオロメチル−8−ヒドロキシ−6−メト
    キシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン、3−クロロ
    メチル−8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1H−2−ベ
    ンゾピラン−1−オン、3−シアノメチル−8−ヒドロ
    キシ−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オ
    ン、3−アミノメチル−8−ヒドロキシ−6−メトキシ
    −1H−2−ベンゾピラン−1−オン、3−(1−カル
    バモイルエチル)−8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1
    H−2−ベンゾピラン−1−オン、8−ヒドロキシ−6
    −メトキシ−3−(1−メトキシカルボニルエチル)−
    1H−2−ベンゾピラン−1−オン、8−ヒドロキシ−
    6−メトキシ−3−ジメトキシメチル−1H−2−ベン
    ゾピラン−1−オン、6,8−ジヒドロキシ−3−メチ
    ル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン、8−ヒドロキ
    シ−3−メチル−6−(2−プロペニルオキシ)−1H
    −2−ベンゾピラン−1−オン、6,8−ジヒドロキシ
    −3,5−ジメチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オ
    ン、5−アセチル−8−ヒドロキシ−6−メトキシ−3
    −メチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン、7−ブ
    ロモ−8−ヒドロキシ−6−メトキシ−3−メチル−1
    H−2−ベンゾピラン−1−オン、7−アセチル−6,
    8−ジヒドロキシ−3−メチル−1H−2−ベンゾピラ
    ン−1−オン、7−アセチル−8−ヒドロキシ−6−メ
    トキシ−3−メチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オ
    ン、8−ヒドロキシ−6−メトキシ−3−(ピロリジン
    −1−イルメチル)−1H−2−ベンゾピラン−1−オ
    ン、8−ヒドロキシ−6−メトキシ−3−(ピペリジン
    −1−イルメチル)−1H−2−ベンゾピラン−1−オ
    ン、8−ヒドロキシ−3−(イミダゾール−1−イルメ
    チル)−1H−2−ベンゾピラン−1−オン、3−ジメ
    チルアミノメチル−8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1
    H−2−ベンゾピラン−1−オンおよび7−アセチル−
    6,8−ジヒドロキシ−3−メチル−1H−2−ベンゾ
    ピラン−1−オンからなる群から選択される、誘導体ま
    たはそれらの薬理学的に許容される塩を有効成分とする
    請求項1記載の気管支拡張剤。
  6. 【請求項6】式(II) 【化2】 [式中、R1aは、フッ素原子、カルバモイル基、置換も
    しくは未置換のC1−4アルコキシカルボニル基、置換
    もしくは未置換のC1−4アルコキシ基、置換もしくは
    未置換のアルキルカルボキシ基、置換もしくは未置換の
    アミノ基からなる群より選択される基により置換された
    C1−4アルキル基、または未置換のC1−4アルキル
    基を示し、R2aは、水素原子、C1−4アルキル基、ま
    たは未置換のC1−4アシル基を示し、R3aは水素原
    子、C1−4アルキル基またはC2−4アルケニル基を
    示し、R4aは水素原子、ハロゲン原子またはC1−4ア
    シル基を示し、R5aは水素原子、C1−4アルキル基ま
    たはC1−4アシル基を示す]で表される誘導体または
    それらの薬理学的に許容される塩。
  7. 【請求項7】 8−ヒドロキシ−6−メトキシ−3−メ
    トキシメチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン、
    6,8−ジメトキシ−3−メトキシメチル−1H−2−
    ベンゾピラン−1−オン、8−アセトキシ−3−アセト
    キシメチル−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−
    1−オン、8−ヒドロキシ−3−マンデルオキシメチル
    −6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン、
    3−(1−アミノ−プロピオニル)オキシメチル−8−
    ヒドロキシ−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−
    1−オン、8−ヒドロキシ−6−メトキシ−3−(ピリ
    ジン−2−イルメトキシメチル)−1H−2−ベンゾピ
    ラン−1−オン、3−フルオロメチル−8−ヒドロキシ
    −6−メトキシ−1H−2−ベンゾピラン−1−オン、
    3−アミノメチル−8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1
    H−2−ベンゾピラン−1−オン、3−(1−カルバモ
    イルエチル)−8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1H−
    2−ベンゾピラン−1−オン、8−ヒドロキシ−6−メ
    トキシ−3−(1−メトキシカルボニルエチル)−1H
    −2−ベンゾピラン−1−オン、3−ジメトキシメチル
    −8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1H−2−ベンゾピ
    ラン−1−オン、8−ヒドロキシ−3−メチル−6−
    (2−プロペニルオキシ)−1H−2−ベンゾピラン−
    1−オン、6,8−ジヒドロキシ−3,5−ジメチル−
    1H−2−ベンゾピラン−1−オン、5−アセチル−8
    −ヒドロキシ−3−メチル−6−メトキシ−1H−2−
    ベンゾピラン−1−オン、7−ブロモ−8−ヒドロキシ
    −6−メトキシ−3−メチル−1H−2−ベンゾピラン
    −1−オン、7−アセチル−6,8−ジヒドロキシ−3
    −メチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン、7−ア
    セチル−8−ヒドロキシ−6−メトキシ−3−メチル−
    1H−2−ベンゾピラン−1−オン、8−ヒドロキシ−
    6−メトキシ−3−(ピロリジン−1−イルメチル)−
    1H−2−ベンゾピラン−1−オン、8−ヒドロキシ−
    6−メトキシ−3−(ピペリジン−1−イルメチル)−
    1H−2−ベンゾピラン−1−オン、8−ヒドロキシ−
    3−(イミダゾール−1−イルメチル)−6−メトキシ
    −1H−2−ベンゾピラン−1−オンおよび7−アセチ
    ル−6,8−ジヒドロキシ−3−メチル−1H−2−ベ
    ンゾピラン−1−オンからなる群から選択される誘導体
    またはそれらの薬理学的に許容される塩。
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