JPH08269064A - ピリピロペン誘導体 - Google Patents
ピリピロペン誘導体Info
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- JPH08269064A JPH08269064A JP7077537A JP7753795A JPH08269064A JP H08269064 A JPH08269064 A JP H08269064A JP 7077537 A JP7077537 A JP 7077537A JP 7753795 A JP7753795 A JP 7753795A JP H08269064 A JPH08269064 A JP H08269064A
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- Japan
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- pyripyropene
- compound
- derivative
- och
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- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピリピロペンのアシルコエンザイムAコレス
テロールアシル転移酵素阻害活性を高めるものである。 【構成】 下記式で表される化合物 【化1】 〔式中、R1 はメチルまたはO、R2 はOH、O−(置
換または非置換)アルキル基、−O−アシル、R3 はO
H、O−(置換または非置換)アルキル基、R4はHま
たは置換アルキル基、Xはハロゲン(ヨード)、Acは
アセチル基を示す〕で表されるピリピロペン誘導体であ
る。
テロールアシル転移酵素阻害活性を高めるものである。 【構成】 下記式で表される化合物 【化1】 〔式中、R1 はメチルまたはO、R2 はOH、O−(置
換または非置換)アルキル基、−O−アシル、R3 はO
H、O−(置換または非置換)アルキル基、R4はHま
たは置換アルキル基、Xはハロゲン(ヨード)、Acは
アセチル基を示す〕で表されるピリピロペン誘導体であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はピリピロペン誘導体に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】従来、いくつかの高脂血症治療のための
薬物が知られている。高脂血症の治療薬としては、
(1)コレステロールの生合成阻害、(2)コレステロ
ールの吸収阻害、(3)コレステロールの異化促進、
(4)リポ蛋白の合成の抑制などの作用を有する薬物が
知られている。
薬物が知られている。高脂血症の治療薬としては、
(1)コレステロールの生合成阻害、(2)コレステロ
ールの吸収阻害、(3)コレステロールの異化促進、
(4)リポ蛋白の合成の抑制などの作用を有する薬物が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、食生活の向上に
伴い成人の高脂血症や動脈硬化などコレステロール蓄積
に起因する症状が現代病として問題視されている。高脂
血症は、動脈硬化の進行を促進する因子のひとつとして
知られており、血中コレステロールを低下させることで
虚血性心疾患の減少をもたらすことができる。又、高脂
血症になると心筋硬塞の発症率も高くなるなど高脂血
症、特に高コレステロール血症のより有効で安全な治療
薬の出現が望まれている。
伴い成人の高脂血症や動脈硬化などコレステロール蓄積
に起因する症状が現代病として問題視されている。高脂
血症は、動脈硬化の進行を促進する因子のひとつとして
知られており、血中コレステロールを低下させることで
虚血性心疾患の減少をもたらすことができる。又、高脂
血症になると心筋硬塞の発症率も高くなるなど高脂血
症、特に高コレステロール血症のより有効で安全な治療
薬の出現が望まれている。
【0004】コレステロールはアシルコエンザイムAか
らアシル基転移によりコレステロールエステルとなり、
細胞内および血中リポ蛋白に蓄積される。このアシル基
転移反応を触媒する酵素がアシルコエンザイムAコレス
テロールアシル転移酵素であり、コレステロールの腸管
からの吸収および冠動脈における泡沫細胞の形成に深く
係わっている。従って、アシルコエンザイムAコレステ
ロールアシル転移酵素を阻害する物質は、かかる疾病に
有効であることが推定される。かかる実情において、ア
シルコエンザイムAコレステロールアシル転移酵素阻害
活性を有する物質を提供することは、高脂血症やそれに
基く動脈硬化などの成人病の治療上有用なことである。
らアシル基転移によりコレステロールエステルとなり、
細胞内および血中リポ蛋白に蓄積される。このアシル基
転移反応を触媒する酵素がアシルコエンザイムAコレス
テロールアシル転移酵素であり、コレステロールの腸管
からの吸収および冠動脈における泡沫細胞の形成に深く
係わっている。従って、アシルコエンザイムAコレステ
ロールアシル転移酵素を阻害する物質は、かかる疾病に
有効であることが推定される。かかる実情において、ア
シルコエンザイムAコレステロールアシル転移酵素阻害
活性を有する物質を提供することは、高脂血症やそれに
基く動脈硬化などの成人病の治療上有用なことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、微生物の
生産する代謝産物につて研究を続けた結果、新たな土壌
から分離したFO−1289菌株の培養物中にアシルコ
エンザイムAコレステロール転移酵素阻害活性を有する
物質が産生されることを見出した。次いで、該培養物か
らアシルコエンザイムAコレステロールアシル転移酵素
阻害活性物質を分離、精製した結果、後記の理化学的性
質を有する各物質を得た。これらの物質は従来全く知ら
れていないことから、本物質をピリピロペン(FO−1
289物質)と命名した。(特開平6−184158
号)
生産する代謝産物につて研究を続けた結果、新たな土壌
から分離したFO−1289菌株の培養物中にアシルコ
エンザイムAコレステロール転移酵素阻害活性を有する
物質が産生されることを見出した。次いで、該培養物か
らアシルコエンザイムAコレステロールアシル転移酵素
阻害活性物質を分離、精製した結果、後記の理化学的性
質を有する各物質を得た。これらの物質は従来全く知ら
れていないことから、本物質をピリピロペン(FO−1
289物質)と命名した。(特開平6−184158
号)
【0006】本発明者らは、このピリピロペンのアシル
コエンザイムAコレステロールアシル転移酵素阻害活性
(以下、ACAT阻害活性という)をより高めることを
目的としてピリピロペンの種々の誘導体を合成した。本
発明はかかる知見に基いて完成されたものであって、下
記式で表されるピリピロペン誘導体を提供するものであ
る。
コエンザイムAコレステロールアシル転移酵素阻害活性
(以下、ACAT阻害活性という)をより高めることを
目的としてピリピロペンの種々の誘導体を合成した。本
発明はかかる知見に基いて完成されたものであって、下
記式で表されるピリピロペン誘導体を提供するものであ
る。
【0007】
【化2】
【0008】本発明のピリピロペン誘導体は上記の式に
示されるように、ピリジン環のNが、N−オキサイドま
たはN−アルキル化、R2 、R3 およびR4 のいずれか
に置換基が導入された化合物である。本発明のピリピロ
ペン誘導体の原料物質であるピリピロペンAは特開平6
−184158号記載の方法に従って製造される。
示されるように、ピリジン環のNが、N−オキサイドま
たはN−アルキル化、R2 、R3 およびR4 のいずれか
に置換基が導入された化合物である。本発明のピリピロ
ペン誘導体の原料物質であるピリピロペンAは特開平6
−184158号記載の方法に従って製造される。
【0009】置換基の導入は、例えば以下の方法により
行うことができる。 アルキル化、C−アルキル化あるいはピリジンのN−ア
ルキル化:アルキルハライドと塩基を用いる通常の方法
により行われる。 試薬:ヨウ化メチル、ベンジルブロマイド等のアルキル
ハライド 塩基:水素化ナトリウム 溶媒:テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、ジメチル
スルホキサイド等、あるいはこれらの混合溶媒 反応温度:室温、冷却(氷冷、−40℃など)あるいは
加熱条件もありえる
行うことができる。 アルキル化、C−アルキル化あるいはピリジンのN−ア
ルキル化:アルキルハライドと塩基を用いる通常の方法
により行われる。 試薬:ヨウ化メチル、ベンジルブロマイド等のアルキル
ハライド 塩基:水素化ナトリウム 溶媒:テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、ジメチル
スルホキサイド等、あるいはこれらの混合溶媒 反応温度:室温、冷却(氷冷、−40℃など)あるいは
加熱条件もありえる
【0010】ピリジンのN−オキシド化:過酸化物を用
いる通常の方法により行われる。 試薬:m−クロロ過安息香酸、過酸化水素等 溶媒:ジクロロメタン 反応温度:室温(冷却あるいは加熱条件もありえる) 以上のようにして得られた化合物は、シリカゲル、OD
S等のカラムクロマトグラフイーにより精製し、目的化
合物を純品として得ることができる。
いる通常の方法により行われる。 試薬:m−クロロ過安息香酸、過酸化水素等 溶媒:ジクロロメタン 反応温度:室温(冷却あるいは加熱条件もありえる) 以上のようにして得られた化合物は、シリカゲル、OD
S等のカラムクロマトグラフイーにより精製し、目的化
合物を純品として得ることができる。
【0011】以上、各方法により得られた化合物の物理
化学的性質ならびに生物学的性質を以下に示す。なお、
生物学的性質としては、以下に述べるin vitro
活性測定法による、ラット由来アシルコエンザイムAコ
レステロールアシル転移酵素に対する阻害作用を50%
阻害値(IC50)で示す。
化学的性質ならびに生物学的性質を以下に示す。なお、
生物学的性質としては、以下に述べるin vitro
活性測定法による、ラット由来アシルコエンザイムAコ
レステロールアシル転移酵素に対する阻害作用を50%
阻害値(IC50)で示す。
【0012】in vitro活性測定法: ラット由来アシルコエンザイムAコレステロールアシル
転移酵素に対する阻害 作用:アシルコエンザイムAコレステロールアシル転移
酵素活性に対する影響は供田等の方法(ザ・ジャーナル
・オブ・アンティバイオティックス、45巻、1626
ページ、1992年)に従い、ラット肝ミクロソーム画
分より調製した粗酵素を用い、100mMリン酸緩衝液
(pH7.4)中300μM牛血清アルブミン、30μ
M[1−14C]オレオイル−CoA(0.02μC
i)、30μMコレステロール(30分の1重量のトリ
トンWR−1339で溶解させたもの)を添加して全量
200μlとし、37℃で30分間反応させ、クロロホ
ルム:メタノール(4:1)混合液で反応を停止させ
る。
転移酵素に対する阻害 作用:アシルコエンザイムAコレステロールアシル転移
酵素活性に対する影響は供田等の方法(ザ・ジャーナル
・オブ・アンティバイオティックス、45巻、1626
ページ、1992年)に従い、ラット肝ミクロソーム画
分より調製した粗酵素を用い、100mMリン酸緩衝液
(pH7.4)中300μM牛血清アルブミン、30μ
M[1−14C]オレオイル−CoA(0.02μC
i)、30μMコレステロール(30分の1重量のトリ
トンWR−1339で溶解させたもの)を添加して全量
200μlとし、37℃で30分間反応させ、クロロホ
ルム:メタノール(4:1)混合液で反応を停止させ
る。
【0013】次いで総脂質をホルシュらの方法(ジャー
ナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー、22巻、
497ページ、1957年)で抽出後、TLC(キーゼ
ルゲルGF254 、展開溶媒として石油エーテル:ジエチ
ルエーテル:酢酸=90:10:1)で各脂質を分離
後、コレステロールエステル画分に取り込まれた放射活
性をRIスキャナー(アンビス社製)で分析し、アシル
コエンザイムAコレステロールアシル転移酵素活性を測
定した。本酵素活性を50%阻害する濃度を算定した。
その結果を以下に示す。
ナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー、22巻、
497ページ、1957年)で抽出後、TLC(キーゼ
ルゲルGF254 、展開溶媒として石油エーテル:ジエチ
ルエーテル:酢酸=90:10:1)で各脂質を分離
後、コレステロールエステル画分に取り込まれた放射活
性をRIスキャナー(アンビス社製)で分析し、アシル
コエンザイムAコレステロールアシル転移酵素活性を測
定した。本酵素活性を50%阻害する濃度を算定した。
その結果を以下に示す。
【0014】
【化3】
【0015】 化合物番号 R1 R2 R3 R4 X ACAT阻害活性 (IC50,μM) PR−17 CH3 OCOCH3 OH H I 4.7 PR−76 O OH OH H − 5.7 PR−23 O OCOCH3 OH H − 2.0 PR−83 O OCH2C6H5 OH H − 16 PR−78 O OCOCH3 OCH3 H − 5.0 PR−77 O OCH3 OCH3 H − >180 PR−81 O OCH2C6H5 OCH2C6H5 H − 36 PR−88 O OH OH CH2C6H5 − >150 PR−89 O OCH2C6H5 OH CH2C6H5 − 71 PR−161 O OCOCH3 =O H − NT
【0016】次に本発明のピリピロペン誘導体の質量分
析データについて以下に述べる。 化合物番号 組成式 分子量 測定値 理論値 PR-17 C32H40O10N1 598.669 FAB(+) 592.2669(M-1) 598.2652 PR-76 C29H35O10N1 557.596 FAB(+) 558.2355(M+1) 558.2339 PR-23 C31H37O11N1 599.633 FAB(+) 600.2462(M+1) 600.2445 PR-83 C36H41O10N1 647.721 FAB(+) 648.2833(M+1) 648.2808 PR-78 C32H39O11N1 613.660 FAB(+) 614.2626(M+1) 614.2601 PR-77 C31H39O10N1 585.650 FAB(+) 586.2654(M+1) 586.2652 PR-81 C43H47O10N1 737.846 FAB(+) 738.3273(M+1) 738.3278 PR-88 C36H41O10N1 647.721 FAB(+) 648.2812(M+1) 648.2808 PR-89 C43H47O10N1 737.846 FAB(+) 738.3266(M+1) 738.3278 PR-161 C31H35O11N1 597.617 FAB(+) 598.2303(M+1) 598.2288
析データについて以下に述べる。 化合物番号 組成式 分子量 測定値 理論値 PR-17 C32H40O10N1 598.669 FAB(+) 592.2669(M-1) 598.2652 PR-76 C29H35O10N1 557.596 FAB(+) 558.2355(M+1) 558.2339 PR-23 C31H37O11N1 599.633 FAB(+) 600.2462(M+1) 600.2445 PR-83 C36H41O10N1 647.721 FAB(+) 648.2833(M+1) 648.2808 PR-78 C32H39O11N1 613.660 FAB(+) 614.2626(M+1) 614.2601 PR-77 C31H39O10N1 585.650 FAB(+) 586.2654(M+1) 586.2652 PR-81 C43H47O10N1 737.846 FAB(+) 738.3273(M+1) 738.3278 PR-88 C36H41O10N1 647.721 FAB(+) 648.2812(M+1) 648.2808 PR-89 C43H47O10N1 737.846 FAB(+) 738.3266(M+1) 738.3278 PR-161 C31H35O11N1 597.617 FAB(+) 598.2303(M+1) 598.2288
【0017】次に、本発明ピリピロペン誘導体の核磁気
共鳴スペクトル( 1H−NMR)および質量分析(M
S)を表1に示す。
共鳴スペクトル( 1H−NMR)および質量分析(M
S)を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明のピリピロペン誘
導体はアシルコエンザイムAコレステロールに対して著
しい阻害活性を示すことから、ヒトのコレステロール蓄
積に起因する疾病の予防および治療に有用である。
導体はアシルコエンザイムAコレステロールに対して著
しい阻害活性を示すことから、ヒトのコレステロール蓄
積に起因する疾病の予防および治療に有用である。
【0020】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらにより制限されるものではない
ことは言うまでもない。 実施例1 化合物PR−17 ピリピロペンA12mgをテトラヒドロフラン1ml に
溶解し、水素化ナトリウム1mg及びヨウ化メチル10
0μl を加えて攪拌した後に飽和塩化アンモニウム水溶
液を加えて反応を停止後、ジクロロメタンで抽出し、水
で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去し
て粗生成物を得た。これを分取薄層シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン−メタノ
ール(10:1)混合溶媒)にて精製し、目的化合物P
R−17の無色粉末を4.4mg得た。(収率29%)
するが、本発明はこれらにより制限されるものではない
ことは言うまでもない。 実施例1 化合物PR−17 ピリピロペンA12mgをテトラヒドロフラン1ml に
溶解し、水素化ナトリウム1mg及びヨウ化メチル10
0μl を加えて攪拌した後に飽和塩化アンモニウム水溶
液を加えて反応を停止後、ジクロロメタンで抽出し、水
で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去し
て粗生成物を得た。これを分取薄層シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン−メタノ
ール(10:1)混合溶媒)にて精製し、目的化合物P
R−17の無色粉末を4.4mg得た。(収率29%)
【0021】参考例1 ピリピロペンA291mgを80%メタノール水溶液1
0ml に溶解し、1,8−ジアザビシクロ[5,4,
0]ウンデカ−7エン75μl を加え、室温で10分間
攪拌した後に酢酸0.1ml を加え、溶媒を溜去して粗
生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒:ジクロロメタン−メタノール(50:
1〜7:1)混合溶媒)にて精製し、無色粉末の化合物
140.6mgを得た。
0ml に溶解し、1,8−ジアザビシクロ[5,4,
0]ウンデカ−7エン75μl を加え、室温で10分間
攪拌した後に酢酸0.1ml を加え、溶媒を溜去して粗
生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒:ジクロロメタン−メタノール(50:
1〜7:1)混合溶媒)にて精製し、無色粉末の化合物
140.6mgを得た。
【0022】実施例2 化合物PR−76 参考例1で得た化合物80mgを乾燥ジクロロメタン5
ml に溶解し、m−クロロ過安息香酸40mgを加え、
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を溜去
して粗生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン−メタノール
(20:1)混合溶媒)にて精製し、目的化合物PR−
76の無色粉末を82mg得た。(収率100%)
ml に溶解し、m−クロロ過安息香酸40mgを加え、
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を溜去
して粗生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン−メタノール
(20:1)混合溶媒)にて精製し、目的化合物PR−
76の無色粉末を82mg得た。(収率100%)
【0023】実施例3 化合物PR−23 ピリピロペンA20mgを乾燥ジクロロメタン3ml に
溶解し、m−クロロ過安息香酸12mgを加え、実施例
2と同様に処理して、目的化合物PR−23の無色粉末
を20mg得た。(収率100%)
溶解し、m−クロロ過安息香酸12mgを加え、実施例
2と同様に処理して、目的化合物PR−23の無色粉末
を20mg得た。(収率100%)
【0024】実施例4 化合物PR−83 実施例2で得た化合物22mgを乾燥テトラヒドロフラ
ン及び乾燥ジメチルスルホキサイド混合溶媒(1:1、
1ml )に溶解し、水素化ナトリウム5mgを0℃にて
加え、次にベンジルブロマイド5μl を加え、実施例1
と同様に処理を行い、目的化合物PR−83の無色粉末
を2.6mg得た。(収率10%)
ン及び乾燥ジメチルスルホキサイド混合溶媒(1:1、
1ml )に溶解し、水素化ナトリウム5mgを0℃にて
加え、次にベンジルブロマイド5μl を加え、実施例1
と同様に処理を行い、目的化合物PR−83の無色粉末
を2.6mg得た。(収率10%)
【0025】実施例5 化合物PR−78 実施例3で得た化合物9mgを乾燥ジメチルホルムアミ
ド1ml に溶解し、水素化ナトリウム4mg、次いでヨ
ウ化メチル50μl をそれぞれ加え、実施例1と同様に
処理を行い、目的化合物PR−78の無色粉末を2.3
mg得た。(収率25%)
ド1ml に溶解し、水素化ナトリウム4mg、次いでヨ
ウ化メチル50μl をそれぞれ加え、実施例1と同様に
処理を行い、目的化合物PR−78の無色粉末を2.3
mg得た。(収率25%)
【0026】実施例6 化合物PR−77 実施例2で得た化合物8mgを乾燥ジメチルホルムアミ
ド1ml に溶解し、水素化ナトリウム4mg、次いでヨ
ウ化メチル80μl をそれぞれ加え、実施例1と同様に
処理を行い、目的化合物PR−77の無色粉末を2mg
得た。(収率24%)
ド1ml に溶解し、水素化ナトリウム4mg、次いでヨ
ウ化メチル80μl をそれぞれ加え、実施例1と同様に
処理を行い、目的化合物PR−77の無色粉末を2mg
得た。(収率24%)
【0027】実施例7 化合物PR−81 実施例2で得た化合物13.6mgを乾燥ジメチルフォ
ルムアミド2ml に溶解し、水素化ナトリウム8mg、
次いでベンジルブロマイド100μl をそれぞれ加え、
実施例1と同様に処理を行い、目的化合物PR−81の
無色粉末を3.2mg得た。(収率18%)
ルムアミド2ml に溶解し、水素化ナトリウム8mg、
次いでベンジルブロマイド100μl をそれぞれ加え、
実施例1と同様に処理を行い、目的化合物PR−81の
無色粉末を3.2mg得た。(収率18%)
【0028】実施例8 化合物PR−88 実施例2で得た化合物22mgを乾燥ジメチルホルムア
ミド1ml に溶解し、水素化ナトリウム5mg、次いで
ベンジルブロマイド100μl をそれぞれ加え、実施例
1と同様に処理を行い、目的化合物PR−88の無色粉
末を2.6mg得た。(収率10%)
ミド1ml に溶解し、水素化ナトリウム5mg、次いで
ベンジルブロマイド100μl をそれぞれ加え、実施例
1と同様に処理を行い、目的化合物PR−88の無色粉
末を2.6mg得た。(収率10%)
【0029】実施例9 化合物PR−89 実施例2で得た化合物22mgを乾燥ジメチルホルムア
ミド1ml に溶解し、水素化ナトリウム10mg、次い
でベンジルブロマイド25μl をそれぞれ加え、実施例
1と同様に処理を行い、目的化合物PR−89の無色粉
末を3.6mg得た。(収率12%)
ミド1ml に溶解し、水素化ナトリウム10mg、次い
でベンジルブロマイド25μl をそれぞれ加え、実施例
1と同様に処理を行い、目的化合物PR−89の無色粉
末を3.6mg得た。(収率12%)
【0030】参考例2 ピリピロペンA64mgを95%アセトン水溶液42m
l に溶解し、Jones試薬(3Mクロム酸−硫酸水溶
液)0.5ml を加え、室温で2時間攪拌した後にイソ
プロパノール0.1ml を加えた。沈澱を濾別し、濾液
からアセトンを留去した後に酢酸エチルで抽出し、水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去して粗生成物を得た。これをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン−メタ
ノール(50:1)混合溶媒)を用いて精製して化合物
の無色粉末を64mg得た。
l に溶解し、Jones試薬(3Mクロム酸−硫酸水溶
液)0.5ml を加え、室温で2時間攪拌した後にイソ
プロパノール0.1ml を加えた。沈澱を濾別し、濾液
からアセトンを留去した後に酢酸エチルで抽出し、水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去して粗生成物を得た。これをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン−メタ
ノール(50:1)混合溶媒)を用いて精製して化合物
の無色粉末を64mg得た。
【0031】実施例10 化合物PR−161:参考例2で得た化合物10mgを
乾燥ジクロロメタン1ml に溶解し、m−クロロ過安息
香酸12mgを加え、室温で3時間攪拌した後に、実施
例1と同様に処理を行い、目的化合物PR−161の無
色粉末を8mg得た。(収率64%)
乾燥ジクロロメタン1ml に溶解し、m−クロロ過安息
香酸12mgを加え、室温で3時間攪拌した後に、実施
例1と同様に処理を行い、目的化合物PR−161の無
色粉末を8mg得た。(収率64%)
Claims (2)
- 【請求項1】 下記式 【化1】 〔式中、R1 はメチルまたはO、R2 はOH、O−(置
換または非置換)アルキル基、−O−アシル、R3 はO
H、O−(置換または非置換)アルキル基、R4はHま
たは置換アルキル基、Xはハロゲン(ヨード)、Acは
アセチル基を示す〕で表されるピリピロペン誘導体。 - 【請求項2】 基R1 、R2 、R3 、R4 およびXが下
記の置換基で表される請求項1記載のピリピロペン誘導
体。 化合物番号 R1 R2 R3 R4 X PR−17 CH3 OCOCH3 OH H I PR−76 O OH OH H − PR−23 O OCOCH3 OH H − PR−83 O OCH2 C6 H5 OH H − PR−78 O OCOCH3 OCH3 H − PR−77 O OCH3 OCH3 H − PR−81 O OCH2 C6 H5 OCH2 C6 H5 H − PR−88 O OH OH CH2 C6 H5 − PR−89 O OCH2 C6 H5 OH CH2 C6 H5 − PR−161 O OCOCH3 =O H −
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7077537A JPH08269064A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | ピリピロペン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7077537A JPH08269064A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | ピリピロペン誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08269064A true JPH08269064A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13636750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7077537A Pending JPH08269064A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | ピリピロペン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08269064A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006129714A1 (ja) | 2005-06-01 | 2006-12-07 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | 害虫防除剤 |
JP2007211015A (ja) * | 2005-06-01 | 2007-08-23 | Meiji Seika Kaisha Ltd | 害虫防除剤 |
US7491738B2 (en) | 2005-06-01 | 2009-02-17 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | Pest control agents |
WO2010010955A1 (ja) | 2008-07-24 | 2010-01-28 | 明治製菓株式会社 | ピリピロペンa生合成遺伝子 |
WO2011148886A1 (ja) | 2010-05-24 | 2011-12-01 | Meiji Seikaファルマ株式会社 | 有害生物防除剤 |
US9090924B2 (en) | 2010-01-26 | 2015-07-28 | Meiji Seika Pharma Co., Ltd. | Nucleic acid construct comprising pyripyropene biosynthetic gene cluster and marker gene |
US9169504B2 (en) | 2010-01-26 | 2015-10-27 | Meiji Seika Pharma Co., Ltd. | Method for producing pyripyropene |
-
1995
- 1995-04-03 JP JP7077537A patent/JPH08269064A/ja active Pending
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EP2111756A1 (en) | 2005-06-01 | 2009-10-28 | Meiji Seika Kaisha Ltd. | Pest control agents |
US7838538B2 (en) | 2005-06-01 | 2010-11-23 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | Pest control agents |
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US9315785B2 (en) | 2008-07-24 | 2016-04-19 | Meiji Seika Pharma Co., Ltd. | Pyripyropene a biosynthetic gene |
US9090924B2 (en) | 2010-01-26 | 2015-07-28 | Meiji Seika Pharma Co., Ltd. | Nucleic acid construct comprising pyripyropene biosynthetic gene cluster and marker gene |
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