JPH08269066A - ピリピロペン誘導体 - Google Patents
ピリピロペン誘導体Info
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- JPH08269066A JPH08269066A JP7753995A JP7753995A JPH08269066A JP H08269066 A JPH08269066 A JP H08269066A JP 7753995 A JP7753995 A JP 7753995A JP 7753995 A JP7753995 A JP 7753995A JP H08269066 A JPH08269066 A JP H08269066A
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- compound
- pyripyropene
- cholesterol
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピリピロペンのアシルコエンザイムAコレス
テロールアシル転移酵素阻害活性を高めるものである。 【構成】 下記式で表される化合物 【化1】 〔式中、R1 は置換基を有することのあるアルキル基
(このアルキル基は分枝を有していてもよい)、置換ま
たは非置換のアリール基、R1'はアルキル基またはH、
R2 はOHまたは−O−アシル基を示す〕で表されるピ
リピロペン誘導体である。
テロールアシル転移酵素阻害活性を高めるものである。 【構成】 下記式で表される化合物 【化1】 〔式中、R1 は置換基を有することのあるアルキル基
(このアルキル基は分枝を有していてもよい)、置換ま
たは非置換のアリール基、R1'はアルキル基またはH、
R2 はOHまたは−O−アシル基を示す〕で表されるピ
リピロペン誘導体である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はピリピロペン誘導体に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】従来、いくつかの高脂血症治療のための
薬物が知られている。高脂血症の治療薬としては、
(1)コレステロールの生合成阻害、(2)コレステロ
ールの吸収阻害、(3)コレステロールの異化促進、
(4)リポ蛋白の合成の抑制などの作用を有する薬物が
知られている。
薬物が知られている。高脂血症の治療薬としては、
(1)コレステロールの生合成阻害、(2)コレステロ
ールの吸収阻害、(3)コレステロールの異化促進、
(4)リポ蛋白の合成の抑制などの作用を有する薬物が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、食生活の向上に
伴い成人の高脂血症や動脈硬化などコレステロール蓄積
に起因する症状が現代病として問題視されている。高脂
血症は、動脈硬化の進行を促進する因子のひとつとして
知られており、血中コレステロールを低下させることで
虚血性心疾患の減少をもたらすことができる。又、高脂
血症になると心筋硬塞の発症率も高くなるなど高脂血
症、特に高コレステロール血症のより有効で安全な治療
薬の出現が望まれている。
伴い成人の高脂血症や動脈硬化などコレステロール蓄積
に起因する症状が現代病として問題視されている。高脂
血症は、動脈硬化の進行を促進する因子のひとつとして
知られており、血中コレステロールを低下させることで
虚血性心疾患の減少をもたらすことができる。又、高脂
血症になると心筋硬塞の発症率も高くなるなど高脂血
症、特に高コレステロール血症のより有効で安全な治療
薬の出現が望まれている。
【0004】コレステロールはアシルコエンザイムAか
らアシル基転移によりコレステロールエステルとなり、
細胞内および血中リポ蛋白に蓄積される。このアシル基
転移反応を触媒する酵素がアシルコエンザイムAコレス
テロールアシル転移酵素であり、コレステロールの腸管
からの吸収および冠動脈における泡沫細胞の形成に深く
係わっている。従って、アシルコエンザイムAコレステ
ロールアシル転移酵素を阻害する物質は、かかる疾病に
有効であることが推定される。かかる実情において、ア
シルコエンザイムAコレステロールアシル転移酵素阻害
活性を有する物質を提供することは、高脂血症やそれに
基く動脈硬化などの成人病の治療上有用なことである。
らアシル基転移によりコレステロールエステルとなり、
細胞内および血中リポ蛋白に蓄積される。このアシル基
転移反応を触媒する酵素がアシルコエンザイムAコレス
テロールアシル転移酵素であり、コレステロールの腸管
からの吸収および冠動脈における泡沫細胞の形成に深く
係わっている。従って、アシルコエンザイムAコレステ
ロールアシル転移酵素を阻害する物質は、かかる疾病に
有効であることが推定される。かかる実情において、ア
シルコエンザイムAコレステロールアシル転移酵素阻害
活性を有する物質を提供することは、高脂血症やそれに
基く動脈硬化などの成人病の治療上有用なことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、微生物の
生産する代謝産物につて研究を続けた結果、新たな土壌
から分離したFO−1289菌株の培養物中にアシルコ
エンザイムAコレステロール転移酵素阻害活性を有する
物質が産生されることを見出した。次いで、該培養物か
らアシルコエンザイムAコレステロールアシル転移酵素
阻害活性物質を分離、精製した結果、後記の理化学的性
質を有する各物質を得た。これらの物質は従来全く知ら
れていないことから、本物質をピリピロペン(FO−1
289物質)と命名した。(特開平6−184158
号)
生産する代謝産物につて研究を続けた結果、新たな土壌
から分離したFO−1289菌株の培養物中にアシルコ
エンザイムAコレステロール転移酵素阻害活性を有する
物質が産生されることを見出した。次いで、該培養物か
らアシルコエンザイムAコレステロールアシル転移酵素
阻害活性物質を分離、精製した結果、後記の理化学的性
質を有する各物質を得た。これらの物質は従来全く知ら
れていないことから、本物質をピリピロペン(FO−1
289物質)と命名した。(特開平6−184158
号)
【0006】本発明者らは、このピリピロペンのアシル
コエンザイムAコレステロールアシル転移酵素阻害活性
(以下、ACAT阻害活性という)をより高めることを
目的としてピリピロペンの種々の誘導体を合成した。本
発明はかかる知見に基いて完成されたものであって、下
記式で表されるピリピロペン誘導体を提供するものであ
る。
コエンザイムAコレステロールアシル転移酵素阻害活性
(以下、ACAT阻害活性という)をより高めることを
目的としてピリピロペンの種々の誘導体を合成した。本
発明はかかる知見に基いて完成されたものであって、下
記式で表されるピリピロペン誘導体を提供するものであ
る。
【0007】
【化2】
【0008】本発明のピリピロペン誘導体は上記の式に
示されるように、13位の水酸基が脱離され、1位と1
1位がアセタール化された化合物で、7位の水酸基がア
シル化された化合物を含む化合物である。尚、本発明の
ピリピロペン誘導体の原料物質であるピリピロペンAは
特開平6−184158号記載の方法に従って製造され
る。
示されるように、13位の水酸基が脱離され、1位と1
1位がアセタール化された化合物で、7位の水酸基がア
シル化された化合物を含む化合物である。尚、本発明の
ピリピロペン誘導体の原料物質であるピリピロペンAは
特開平6−184158号記載の方法に従って製造され
る。
【0009】13位の水酸基の脱離、1位および11位
のアセタール化、7位の水酸基のアシル化は例えば以下
のような反応により行うことができる。 1,3−ジオールのアセタール化およびケタール化 アルキルアルデヒドあるいはアルコキシアルデヒドと酸
を用いる通常の方法により行われる。 酸触媒:ピリジン塩酸塩、ピリジニウム−p−トルエン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸等 溶媒:ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン等 反応温度:室温(冷却あるいは加熱条件もありえる)
のアセタール化、7位の水酸基のアシル化は例えば以下
のような反応により行うことができる。 1,3−ジオールのアセタール化およびケタール化 アルキルアルデヒドあるいはアルコキシアルデヒドと酸
を用いる通常の方法により行われる。 酸触媒:ピリジン塩酸塩、ピリジニウム−p−トルエン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸等 溶媒:ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン等 反応温度:室温(冷却あるいは加熱条件もありえる)
【0010】水酸基のアシル化 酸無水物あるいは酸クロライドと塩基を用いてアシル化
を行う通常の方法、あるいはカルボン酸と縮合させる通
常の方法により行われる。 酸無水物あるいは酸クロライドを用いたアシル化 溶媒:ピリジン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン
等 反応温度:室温(冷却あるいは加熱条件もありえる) 塩基:ピリジン、トリエチルアミン等。さらにジメチル
アミノピリジンを加えることもある。
を行う通常の方法、あるいはカルボン酸と縮合させる通
常の方法により行われる。 酸無水物あるいは酸クロライドを用いたアシル化 溶媒:ピリジン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン
等 反応温度:室温(冷却あるいは加熱条件もありえる) 塩基:ピリジン、トリエチルアミン等。さらにジメチル
アミノピリジンを加えることもある。
【0011】カルボン酸との縮合反応によるアシル化 溶媒:ジクロロメタン(その他の無水系の溶媒でもよ
い、例えばクロロホルム) 反応温度:室温(冷却あるいは加熱条件もありえる) 縮合剤:ジサイクロヘキシルカルボジイミド、N−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール、N,N−ビス(2−オコソ
−3−オキサゾリジニル)ホスフィニッククロライド等 塩基:ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン等 以上のようにして得られた化合物は、例えばシリカゲル
を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製し、目的
化合物を純品として得ることができる。
い、例えばクロロホルム) 反応温度:室温(冷却あるいは加熱条件もありえる) 縮合剤:ジサイクロヘキシルカルボジイミド、N−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール、N,N−ビス(2−オコソ
−3−オキサゾリジニル)ホスフィニッククロライド等 塩基:ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン等 以上のようにして得られた化合物は、例えばシリカゲル
を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製し、目的
化合物を純品として得ることができる。
【0012】以上、各方法により得られた化合物の物理
化学的性質ならびに生物学的性質を以下に示す。なお、
生物学的性質としては、以下に述べるin vitro
活性測定法による、ラット由来アシルコエンザイムAコ
レステロールアシル転移酵素に対する阻害作用を50%
阻害値(IC50)で示す。
化学的性質ならびに生物学的性質を以下に示す。なお、
生物学的性質としては、以下に述べるin vitro
活性測定法による、ラット由来アシルコエンザイムAコ
レステロールアシル転移酵素に対する阻害作用を50%
阻害値(IC50)で示す。
【0013】in vitro活性測定法: ラット由来アシルコエンザイムAコレステロールアシル
転移酵素に対する阻害 作用:アシルコエンザイムAコレステロールアシル転移
酵素活性に対する影響は供田等の方法(ザ・ジャーナル
・オブ・アンティバイオティックス、45巻、1626
ページ、1992年)に従い、ラット肝ミクロソーム画
分より調製した粗酵素を用い、100mMリン酸緩衝液
(pH7.4)中300μM牛血清アルブミン、30μ
M[1−14C]オレオイル−CoA(0.02μC
i)、30μMコレステロール(30分の1重量のトリ
トンWR−1339で溶解させたもの)を添加して全量
200μlとし、37℃で30分間反応させ、クロロホ
ルム:メタノール(4:1)混合液で反応を停止させ
る。
転移酵素に対する阻害 作用:アシルコエンザイムAコレステロールアシル転移
酵素活性に対する影響は供田等の方法(ザ・ジャーナル
・オブ・アンティバイオティックス、45巻、1626
ページ、1992年)に従い、ラット肝ミクロソーム画
分より調製した粗酵素を用い、100mMリン酸緩衝液
(pH7.4)中300μM牛血清アルブミン、30μ
M[1−14C]オレオイル−CoA(0.02μC
i)、30μMコレステロール(30分の1重量のトリ
トンWR−1339で溶解させたもの)を添加して全量
200μlとし、37℃で30分間反応させ、クロロホ
ルム:メタノール(4:1)混合液で反応を停止させ
る。
【0014】次いで総脂質をホルシュらの方法(ジャー
ナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー、226
巻、497ページ、1957年)で抽出後、TLC(キ
ーゼルゲルGF254 、展開溶媒として石油エーテル:ジ
エチルエーテル:酢酸=90:10:1)で各脂質を分
離後、コレステロールエステル画分に取り込まれた放射
活性をRIスキャナー(アンビス社製)で分析し、アシ
ルコエンザイムAコレステロールアシル転移酵素活性を
測定した。本酵素活性を50%阻害する濃度を算定し
た。その結果を以下に示す。
ナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー、226
巻、497ページ、1957年)で抽出後、TLC(キ
ーゼルゲルGF254 、展開溶媒として石油エーテル:ジ
エチルエーテル:酢酸=90:10:1)で各脂質を分
離後、コレステロールエステル画分に取り込まれた放射
活性をRIスキャナー(アンビス社製)で分析し、アシ
ルコエンザイムAコレステロールアシル転移酵素活性を
測定した。本酵素活性を50%阻害する濃度を算定し
た。その結果を以下に示す。
【0015】
【化3】
【0016】 化合物番号 R1 R1' R2 ACAT阻害活性 (IC50,μM) PR−62 CH3 CH3 OH >210 PR−95 CH3 CH3 OCO(CH2)3CH3 7.1 PR−147 C6 H5 H OH NT PR−123 C6 H5 H OCO(CH2)3CH3 13.6 PR−125 p-OCH3-C6H4 H OH NT PR−128 CH2 CH3 H OH NT PR−144 CH2 C6 H5 H OH NT PR−145 C(CH3)3 H OH NT
【0017】次に本発明のピリピロペン誘導体の質量分
析データについて以下に述べる。 化合物番号 組成式 分子量 測定値 理論値 PR-62 C28H33O6N1 479.573 FAB(+) 480.2368(M+1) 480.2386 PR-95 C33H41O7N1 563.691 EI (+) 563.2892 563.2883 PR-147 C32H33O6N1 527.617 FAB(+) 528.2386(M+1) 528.2386 PR-123 C37H41O7N1 611.735 PR-125 C33H35O7N1 557.643 FAB(+) 558.2475(M+1) 558.2491 PR-128 C28H33O6N1 479.573 FAB(+) 480.2386(M+1) 480.2386 PR-144 C33H35O6N1 541.644 FAB(+) 542.2515(M+1) 542.2542 PR-145 C30H37O6N1 507.627 FAB(+) 508.2692(M+1) 508.2699
析データについて以下に述べる。 化合物番号 組成式 分子量 測定値 理論値 PR-62 C28H33O6N1 479.573 FAB(+) 480.2368(M+1) 480.2386 PR-95 C33H41O7N1 563.691 EI (+) 563.2892 563.2883 PR-147 C32H33O6N1 527.617 FAB(+) 528.2386(M+1) 528.2386 PR-123 C37H41O7N1 611.735 PR-125 C33H35O7N1 557.643 FAB(+) 558.2475(M+1) 558.2491 PR-128 C28H33O6N1 479.573 FAB(+) 480.2386(M+1) 480.2386 PR-144 C33H35O6N1 541.644 FAB(+) 542.2515(M+1) 542.2542 PR-145 C30H37O6N1 507.627 FAB(+) 508.2692(M+1) 508.2699
【0018】次に、本発明ピリピロペン誘導体の核磁気
共鳴スペクトル( 1H−NMR)および質量分析(M
S)を表1に示す。
共鳴スペクトル( 1H−NMR)および質量分析(M
S)を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明のピリピロペン誘
導体はアシルコエンザイムAコレステロールに対して著
しい阻害活性を示すことから、ヒトのコレステロール蓄
積に起因する疾病の予防および治療に有用である。
導体はアシルコエンザイムAコレステロールに対して著
しい阻害活性を示すことから、ヒトのコレステロール蓄
積に起因する疾病の予防および治療に有用である。
【0021】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらにより制限されるものではない
ことは言うまでもない。 参考例1 ピリピロペンA583mgを80%メタノール水溶液1
0mlに溶解し、ナトリウムメトキシド166mgを加
え、室温で1時間攪拌した後に、溶媒を溜去して粗生成
物を得た。これに40%メタノール水溶液10mlを加
え、生じた沈澱物を桐山ロートを用いて濾過し、40%
メタノール水溶液で洗浄して無色粉末の化合物350m
gを得た。また、濾液および洗液を合わせて、溶媒を溜
去し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒:ジクロロメタン−メタノール(9:1)混合溶
媒)にて精製し、さらに無色粉末の化合物を110mg
得た。
するが、本発明はこれらにより制限されるものではない
ことは言うまでもない。 参考例1 ピリピロペンA583mgを80%メタノール水溶液1
0mlに溶解し、ナトリウムメトキシド166mgを加
え、室温で1時間攪拌した後に、溶媒を溜去して粗生成
物を得た。これに40%メタノール水溶液10mlを加
え、生じた沈澱物を桐山ロートを用いて濾過し、40%
メタノール水溶液で洗浄して無色粉末の化合物350m
gを得た。また、濾液および洗液を合わせて、溶媒を溜
去し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒:ジクロロメタン−メタノール(9:1)混合溶
媒)にて精製し、さらに無色粉末の化合物を110mg
得た。
【0022】実施例1 化合物PR−62:参考例1で得た無色粉末の化合物2
4mgを乾燥ジメチルホルムアミド0.5ml に溶解
し、イソプロペニルメチルエーテル50μl 及びピリジ
ン塩酸塩4mgを加え攪拌し、ジクロロメタンを加え、
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を溜去
して粗生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン−メタノール
(25:1)混合溶媒)にて精製して、目的化合物PR
−62の黄色粉末を5.0mg得た。(収率20%)
4mgを乾燥ジメチルホルムアミド0.5ml に溶解
し、イソプロペニルメチルエーテル50μl 及びピリジ
ン塩酸塩4mgを加え攪拌し、ジクロロメタンを加え、
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を溜去
して粗生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン−メタノール
(25:1)混合溶媒)にて精製して、目的化合物PR
−62の黄色粉末を5.0mg得た。(収率20%)
【0023】実施例2 化合物PR−95:実施例1で得た化合物7.2mgを
乾燥ジクロロメタン1ml に溶解し、無水吉草酸5μl
、トリエチルアミン10μl 及びジメチルアミノピリ
ジン2mgを加え攪拌し、水で洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、溶媒を溜去して粗生成物を得た。これを
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ジク
ロロメタン−メタノール(50:1)混合溶媒)にて精
製して、目的化合物PR−95の黄色粉末8.5mg得
た。(収率100%)
乾燥ジクロロメタン1ml に溶解し、無水吉草酸5μl
、トリエチルアミン10μl 及びジメチルアミノピリ
ジン2mgを加え攪拌し、水で洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、溶媒を溜去して粗生成物を得た。これを
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ジク
ロロメタン−メタノール(50:1)混合溶媒)にて精
製して、目的化合物PR−95の黄色粉末8.5mg得
た。(収率100%)
【0024】参考例2 ピリピロペンA100mgをメタノール1ml に溶解
し、濃塩酸0.4ml を加え、室温で20時間攪拌後に
反応溶液を溜去し、これをODSカラムクロマトグラフ
ィー(ODS−7515−12,センシュー科学、展開
溶媒:30%〜50%メタノール水溶液)にて精製し、
黄色粉末の化合物75mg得た。
し、濃塩酸0.4ml を加え、室温で20時間攪拌後に
反応溶液を溜去し、これをODSカラムクロマトグラフ
ィー(ODS−7515−12,センシュー科学、展開
溶媒:30%〜50%メタノール水溶液)にて精製し、
黄色粉末の化合物75mg得た。
【0025】実施例3 化合物PR−147:参考例2で得た黄色粉末の化合物
66mgを乾燥ジメチルホルムアミド2.5ml に溶解
し、ベンジリデンジメチルアセタール120μl 、及び
ピリジニウム−p−トルエンスルホン酸4mgを加え、
実施例1と同様に処理をして、目的化合物PR−147
の黄色粉末を30.5mg得た。(収率38%)
66mgを乾燥ジメチルホルムアミド2.5ml に溶解
し、ベンジリデンジメチルアセタール120μl 、及び
ピリジニウム−p−トルエンスルホン酸4mgを加え、
実施例1と同様に処理をして、目的化合物PR−147
の黄色粉末を30.5mg得た。(収率38%)
【0026】参考例3 参考例1で得た無色粉末の化合物140mgを乾燥ジメ
チルホルムアミド5mlに溶解し、ベンジリデンジメチ
ルアセタール240μl及びピリジニウム−p−トルエ
ンスルホン酸4mgを加え、攪拌した後にジクロロメタ
ンを加え、水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒を溜去して粗生成物を得た。これをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン−メ
タノール(25:1)混合溶媒)にて精製して、無色粉
末の化合物137.8mg得た。
チルホルムアミド5mlに溶解し、ベンジリデンジメチ
ルアセタール240μl及びピリジニウム−p−トルエ
ンスルホン酸4mgを加え、攪拌した後にジクロロメタ
ンを加え、水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒を溜去して粗生成物を得た。これをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン−メ
タノール(25:1)混合溶媒)にて精製して、無色粉
末の化合物137.8mg得た。
【0027】実施例4 化合物PR−123:参考例3で得た無色粉末の化合物
140mgを乾燥ジクロロメタン10mlに溶解し、無
水吉草酸60μl、トリエチルアミン10μl及びジメ
チルアミノピリジン4mgを加え、実施例2と同様に処
理をして、目的化合物PR−123の黄色粉末を1.3
mg得た。(収率1%)
140mgを乾燥ジクロロメタン10mlに溶解し、無
水吉草酸60μl、トリエチルアミン10μl及びジメ
チルアミノピリジン4mgを加え、実施例2と同様に処
理をして、目的化合物PR−123の黄色粉末を1.3
mg得た。(収率1%)
【0028】実施例5 化合物PR−125:参考例1で得た無色粉末の化合物
29mgを乾燥ジメチルホルムアミド1mlに溶解し、
p−アニスアルデヒド70μl 及びp−トルエンスルホ
ン酸6mgを加え、実施例1と同様に処理をして、目的
化合物PR−125の黄色粉末を3.6mg得た。(収
率10%)
29mgを乾燥ジメチルホルムアミド1mlに溶解し、
p−アニスアルデヒド70μl 及びp−トルエンスルホ
ン酸6mgを加え、実施例1と同様に処理をして、目的
化合物PR−125の黄色粉末を3.6mg得た。(収
率10%)
【0029】実施例6 化合物PR−128:参考例1で得た無色粉末の化合物
30mgを乾燥ジメチルホルムアミド1mlに溶解し、
プロピオンアルデヒド50μl 及びピリジニウム−p−
トルエンスルホン酸7mgを加え、実施例1と同様に処
理をして、目的化合物PR−128の黄色粉末を1.5
mg得た。(収率5%)
30mgを乾燥ジメチルホルムアミド1mlに溶解し、
プロピオンアルデヒド50μl 及びピリジニウム−p−
トルエンスルホン酸7mgを加え、実施例1と同様に処
理をして、目的化合物PR−128の黄色粉末を1.5
mg得た。(収率5%)
【0030】実施例7 化合物PR−144:参考例1で得た無色粉末の化合物
30mgを乾燥ジメチルホルムアミド1mlに溶解し、
フェニルアセトアルデヒド80μl 及びピリジニウム−
p−トルエンスルホン酸4mgを加え、実施例1と同様
に処理をして、目的化合物PR−144の黄色粉末を
1.2mg得た。(収率3%)
30mgを乾燥ジメチルホルムアミド1mlに溶解し、
フェニルアセトアルデヒド80μl 及びピリジニウム−
p−トルエンスルホン酸4mgを加え、実施例1と同様
に処理をして、目的化合物PR−144の黄色粉末を
1.2mg得た。(収率3%)
【0031】実施例8 化合物PR−145:参考例1で得た無色粉末の化合物
30mgを乾燥ジメチルホルムアミド1mlに溶解し、
トリメチルアセトアルデヒド70μl 及びピリジニウム
−p−トルエンスルホン酸4mgを加え、実施例1と同
様に処理をして、目的化合物PR−145の黄色粉末を
2.8mg得た。(収率8%)
30mgを乾燥ジメチルホルムアミド1mlに溶解し、
トリメチルアセトアルデヒド70μl 及びピリジニウム
−p−トルエンスルホン酸4mgを加え、実施例1と同
様に処理をして、目的化合物PR−145の黄色粉末を
2.8mg得た。(収率8%)
Claims (2)
- 【請求項1】 下記式 【化1】 〔式中、R1 は置換基を有することのあるアルキル基
(このアルキル基は分枝を有していてもよい)、置換ま
たは非置換のアリール基、R1'はアルキル基又はH、R
2 はOHまたは−O−アシル基を示す〕で表されるピリ
ピロペン誘導体。 - 【請求項2】 基R1 、R1'、R2 が下記式で表される
置換基である請求項1記載のピリピロペン誘導体。 化合物番号 R1 R1' R2 PR−62 CH3 CH3 OH PR−95 CH3 CH3 OCO(CH2)3 CH3 PR−147 C6 H5 H OH PR−123 C6 H5 H OCO(CH2)3 CH3 PR−125 p−OCH3 −C6 H4 H OH PR−128 CH2 CH3 H OH PR−144 CH2 C6 H5 H OH PR−145 C(CH3)3 H OH
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7753995A JPH08269066A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | ピリピロペン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7753995A JPH08269066A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | ピリピロペン誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08269066A true JPH08269066A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13636810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7753995A Pending JPH08269066A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | ピリピロペン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08269066A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006129714A1 (ja) | 2005-06-01 | 2006-12-07 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | 害虫防除剤 |
JP2007211015A (ja) * | 2005-06-01 | 2007-08-23 | Meiji Seika Kaisha Ltd | 害虫防除剤 |
US7491738B2 (en) | 2005-06-01 | 2009-02-17 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | Pest control agents |
WO2010010955A1 (ja) | 2008-07-24 | 2010-01-28 | 明治製菓株式会社 | ピリピロペンa生合成遺伝子 |
US9090924B2 (en) | 2010-01-26 | 2015-07-28 | Meiji Seika Pharma Co., Ltd. | Nucleic acid construct comprising pyripyropene biosynthetic gene cluster and marker gene |
US9169504B2 (en) | 2010-01-26 | 2015-10-27 | Meiji Seika Pharma Co., Ltd. | Method for producing pyripyropene |
-
1995
- 1995-04-03 JP JP7753995A patent/JPH08269066A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006129714A1 (ja) | 2005-06-01 | 2006-12-07 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | 害虫防除剤 |
JP2007211015A (ja) * | 2005-06-01 | 2007-08-23 | Meiji Seika Kaisha Ltd | 害虫防除剤 |
US7491738B2 (en) | 2005-06-01 | 2009-02-17 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | Pest control agents |
EP2111756A1 (en) | 2005-06-01 | 2009-10-28 | Meiji Seika Kaisha Ltd. | Pest control agents |
US7838538B2 (en) | 2005-06-01 | 2010-11-23 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | Pest control agents |
US8367707B2 (en) | 2005-06-01 | 2013-02-05 | Meiji Seika Pharma Co., Ltd. | Pest control agents |
US8822501B2 (en) | 2005-06-01 | 2014-09-02 | Meiji Seika Pharma Co., Ltd. | Pest control agents |
WO2010010955A1 (ja) | 2008-07-24 | 2010-01-28 | 明治製菓株式会社 | ピリピロペンa生合成遺伝子 |
US8557550B2 (en) | 2008-07-24 | 2013-10-15 | Meija Seika Pharma Co., Ltd. | Pyripyropene a biosynthetic gene |
US9315785B2 (en) | 2008-07-24 | 2016-04-19 | Meiji Seika Pharma Co., Ltd. | Pyripyropene a biosynthetic gene |
US9090924B2 (en) | 2010-01-26 | 2015-07-28 | Meiji Seika Pharma Co., Ltd. | Nucleic acid construct comprising pyripyropene biosynthetic gene cluster and marker gene |
US9169504B2 (en) | 2010-01-26 | 2015-10-27 | Meiji Seika Pharma Co., Ltd. | Method for producing pyripyropene |
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