JP2002160528A - 自動車のためのスライドドア - Google Patents

自動車のためのスライドドア

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JP2002160528A
JP2002160528A JP2001276774A JP2001276774A JP2002160528A JP 2002160528 A JP2002160528 A JP 2002160528A JP 2001276774 A JP2001276774 A JP 2001276774A JP 2001276774 A JP2001276774 A JP 2001276774A JP 2002160528 A JP2002160528 A JP 2002160528A
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クレーマン クラウス
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Dr Ing HCF Porsche AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のボディの有利にはサイド壁に配置さ
れるスライドドアであって、スライドドアが走行装置を
介して、サイド壁に取付けられたガイドレール１２に沿
って開閉されるようになっており、事故に起因するボデ
ィ変形の後にスライドドアの開放を可能にする安全装置
が設けられている形式のものにおいて、安全装置の良好
な機能を簡単な構造で得られるようにする。 【解決手段】 安全装置１４が、ボディのサイド壁に生
ぜしめられた変形の後にもスライドドアの開放のために
ガイドレール１２内での走行装置の運動を行えるように
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のためのス
ライドドアであって、スライドドアが自動車のボディの
壁、有利にはサイド壁に配置されていて、かつ走行装置
を介して、ボディの壁に取付けられたガイドレールと協
働するようになっており、この場合、ボディの事故に起
因する変形の後でのスライドドアの開放を可能にするた
めに安全装置を備えている形式のものに関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車のスライドドアは、開放運動のた
めに比較的わずかなスペースしか必要とせず、それとい
うのはスライドドアが開放に際して所属のボディ壁、例
えばサイド壁に対してわずかな間隔で運動させられるか
らである。このことは、自動車の駐車だけではなく、自
動車に対する乗り降り若しくは積み込み又は積み卸しを
も容易にする。しかしながら安全上の理由から、事故に
起因するボディ変形の後でもスライドドアを問題なく十
分に開けて、これによって自動車の乗員室若しくは荷物
室へのアクセスを保証することが重要である。
【０００３】ドイツ連邦共和国特許第１７８０５７７号
明細書に乗用車のためのスライドドアを開示してあり、
該スライドドアは旋回レバー及び滑りレールを備えてい
る。該スライドドアは、ドイツ連邦共和国特許出願公開
第３４１４８９０Ａ１号明細書に従来技術として説明し
てある。そこでは安全性に触れてあり、即ち、該構造形
式のドアは事故の後に問題なく迅速に開放され得る。ド
イツ連邦共和国特許出願公開第３４１４８９０Ａ１号明
細書に記載の前記構造の車両ドアは、基本的にはスライ
ドドアとして作動するものの、特別な状態では、例えば
事故の後では旋回ドアとして作動することを特徴として
いる。このために、極めて煩雑な付加的な構成手段を必
要とし、このような構成手段は、重量を軽減させかつ視
界の妨げにならない簡単なスライドドアを得たいとする
ドアコンセプトに相対するものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、自動
車のためのスライドドアを改善して、該スライドドアが
自動車のボディの例えば事故に起因した変形の後にも容
易に開放され得るようにすることである。
【０００５】
【発明の効果】前記課題が、請求項１に記載の本発明に
基づく構成によって解決される。本発明に基づく前記構
成によって利点として、スライドドアが一面では走行装
置とガイドレールとに基づき正確な開閉機能を維持して
いて、かつ他面では自動車のボディを例えば事故によっ
てちょうどガイドレールの領域で変形させてしまった場
合でも、安全装置に基づき容易に開放され得る。
【０００６】本発明に基づくスライドドアの有利な実施
態様が請求項２以下に記載してある。有利な実施態様で
は、安全装置が、ガイドレールの固定区分とガイド区分
との間に簡単に設けられた目標破断手段によって形成さ
れている。目標破断手段が有利には目標破断ウエブによ
って形成されており、該目標破断ウエブが固定区分とガ
イド区分とを結合しており、この場合、目標破断ウエブ
の形成のために、固定区分とガイド区分との間でガイド
レールの長手方向に延びるスリット状貫通部が適してい
る。即ち、目標破断ウエブは複数のスリット状貫通部を
互いに長手方向に間隔を置いて設けることによって形成
され、換言すれば、固定区分とガイド区分との間に設け
られたスリット状貫通部の長手方向でスリット状貫通部
とスリット状貫通部との間に残された部分（ウエブ）に
よって形成される。安全装置の機能は、安全装置、例え
ば目標破断手段がガイドレールの全長の一部分にわたっ
て延びているだけで十分に得られる。
【０００７】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に示
して以下に詳細に説明する。自動車１のホディ２のサイ
ド壁３は、後部壁として形成された後方の垂直な端部領
域５によって制限されている。後部壁（リア壁）に緩衝
器６を設けてあり、緩衝器（バンパー）が自動車１の幅
にわたって延びていて、衝撃力を十分に吸収するように
なっている。サイド壁３は後車輪（図示せず）のための
フェンダ７、タンク用フラップ８、サイドウインドー９
及び、スライドドア１０を備えている。
【０００８】スライドドア１０は走行装置１１（図５）
を介してガイドレール１２と協働するようになってお
り、ガイドレールがサイド壁３の外面に沿ってほぼ水平
に延びている。サイド壁３の、例えば事故に際して後部
壁を介して生ぜしめられる変形の後にもスライドドア１
０を問題なく開くために、安全装置１４を設けてあり、
該安全装置が、サイド壁３の少なくとも局部的な変形の
後にもガイドレール１２の領域内で走行装置１１の走行
運動を可能にするように形成されている。
【０００９】安全装置１４はガイドレール１２に設けら
れており、ガイドレールが一方でほぼ直角に曲げられて
垂直なドア開口部壁１５を被うように導かれていてか
つ、他方で、即ち後部壁（端部領域）に隣接する側に端
部片１６を備えている。さらにガイドレール１２は走行
装置１１の受容のために、走行装置に対応する形状安定
的な成形部を有していて、固定区分１７とガイド区分１
８とから成っている。固定区分１７がプレート状に形成
されていて、サイド壁３に直接に接続されてかつ該サイ
ド壁に固定されている。固定区分１７の両方の側１９，
２０に対して平行に延びているガイド区分１８が、固定
区分１７から分離されるようになっている。このため
に、目標破断手段２１（図２）を設けてあり、目標破断
手段２１が固定区分１７とガイド区分１８との間に加工
成形されている。目標破断手段２１は、互いに間隔を置
いて配置された複数の目標破断ウエブ２２，２３，２
４，２５を有しており、該目標破断ウエブがガイドレー
ル１２の長手方向（車両縦方向）Ａ−Ａに対して横方向
に、例えば直角に固定区分１７とガイド区分１８との間
を延びている。目標破断ウエブ２２，２３，２４，２５
は、互いに平行に配置されかつ長手方向Ａ−Ａに向かっ
て延びるスリット状貫通部２６，２７によって形成され
ている。スリット状貫通部２６，２７の代わりに、ノッ
チ２８，２９（図４）若しくは条溝又は刻み目を用いる
ことによって目標破断手段２１を形成することも考えら
れる。
【００１０】目標破断手段２１の長さＬｓはガイドレー
ル１２の全長Ｌｇの一部分にわたってしか延びておら
ず、この場合、目標破断手段２１若しくは自由端３０が
ドア開口部壁１５と逆の側を延びており、換言すれば、
自由端３０が端部領域５に隣接して配置されている。目
標破断手段２１の自由端３０は固定区分１７の、ガイド
レール１２を越えて突出した舌片状の延長部３１として
形成されており、該延長部が開口３２を備えており、こ
の場合、ガイドレール１２の閉鎖片３３が延長部３１を
被っている。開口３２が固定ねじの受容のために用いら
れ、該固定ねじによって固定区分１７がサイド壁３に所
定の位置で保持（固定）される。さらに、複数の固定手
段３４によってガイドレール１２が保持される。破断機
能を助成するために、目標破断ウエブ２２，２３が目標
破断手段２１の自由端３０から距離Ａｓを置いて配置さ
れている。
【００１１】後部壁４に作用してサイド壁３を変形させ
てしまう事故衝撃に際して、固定区分１７がガイド区分
１８から分離され、即ち、固定区分がサイド壁の変形に
起因した状態（図６）を取るのに対して、ガイド区分１
８は該ガイド区分の形状剛性（形状安定性）にも基づ
き、スライドドア１０の開放に支障のない位置を維持し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図１】自動車の、本発明に基づくスライドドアの取り
付けられたサイド壁を前側から見た部分斜視図。
【図２】図１のスライドドアのガイドレールの拡大側面
図。
【図３】図２のガイドレールの拡大断面図。
【図４】ガイドレールの別の実施例の、図３に対応する
断面図。
【図５】図１のスライドドアのガイドレールを内側から
見た拡大斜視図。
【図６】図１のスライドドアのガイドレールの、事故衝
撃を受けた状態での図５に対応する斜視図。
【符号の説明】
１ 自動車、 ２ ホディ、 ３ サイド壁、
５ 端部領域、 ６緩衝器、 ７ フェンダ、
８ タンク用フラップ、 ９ サイドウインドー、
１０ スライドドア、 １１ 走行装置、 １２
ガイドレール、 １４ 安全装置、 １５ ドア
開口部壁、 １６ 端部片、 １７ 固定区分、
１８ ガイド区分、 １９，２０ 側、 ２１
目標破断手段、 ２２，２３，２４，２５ 目標破断
ウエブ、 ２６，２７ スリット状貫通部、 ２
８，２９ ノッチ、 ３０ 自由端、 ３１ 延長
部、 ３２ 開口、 ３３ 閉鎖片、 ３４ 固
定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウス クレーマン ドイツ連邦共和国 ビルケンフェルト シ ュヴァルツヴァルトシュトラーセ 24 Ｆターム(参考） 2E034 AA08 DA17 EA00 EA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 自動車のためのスライドドアであって、
    スライドドアがボディの壁に配置されていてかつ、走行
    装置を介して、ボディの壁に取付けられたガイドレール
    と協働するようになっており、ボディの事故に起因する
    変形の後でのスライドドアの開放を可能にするために安
    全装置を備えている形式のものにおいて、安全装置（１
    ４）が、ボディ（２）の壁に生ぜしめられた変形の後に
    もスライドドア（１０）の開放のためにガイドレール
    （１２）内での走行装置（１１）の運動を行えるように
    形成されていることを特徴とする、自動車のためのスラ
    イドドア。
  2. 【請求項２】 安全装置（１４）がガイドレール（１
    ２）に設けられており、ガイドレールが、プレート状に
    形成されてサイド壁と協働する固定区分（１７）及び、
    走行装置（１１）のための、前記固定区分から分離可能
    なガイド区分（１８）から成っている請求項１記載のス
    ライドドア。
  3. 【請求項３】 ガイドレールが、固定区分（１７）とガ
    イド区分（１８）との間に設けられた目標破断手段（２
    １）を備えている請求項２記載のスライドドア。
  4. 【請求項４】 目標破断手段（２１）が、互いに間隔を
    置いて配置された複数の目標破断ウエブ（２２，２３，
    ２４，２５）を有しており、該目標破断ウエブが固定区
    分（１７）とガイド区分（１８）との間に配置されてい
    る請求項３記載のスライドドア。
  5. 【請求項５】 目標破断ウエブ（２２，２３，２４，２
    ５）が、固定区分（１７）とガイド区分（１８）との間
    に設けられたスリット状貫通部（２６，２７）によって
    形成されている請求項４記載のスライドドア。
  6. 【請求項６】 目標破断手段（２１）が、固定区分（１
    ７）とガイド区分（１８）との間のノッチ（２８，２
    ９）によって形成されている請求項３記載のスライドド
    ア。
  7. 【請求項７】 目標破断手段（２１）が、ガイドレール
    （１２）の全長（Ｌｇ）の一部分にわたってしか延びて
    いない請求項３から６までのいずれか１項記載のスライ
    ドドア。
  8. 【請求項８】 目標破断手段（２１）が、スライドドア
    のドア開口部壁（１５）に対して距離を置いて延びてい
    る請求項６記載のスライドドア。
  9. 【請求項９】 目標破断手段（２１）の自由端（３０）
    が、ボディ（２）の端部領域（５）に隣接して配置され
    ている請求項７記載のスライドドア。
  10. 【請求項１０】 固定区分（１７）が、目標破断手段の
    自由端（３０）としてガイドレール（１２）を越えて突
    出した舌片状の延長部（３１）を備えており、該延長部
    （３１）がボディの壁に結合されている請求項２から９
    までのいずれか１項記載のスライドドア。
  11. 【請求項１１】 目標破断ウエブ（２２，２３）が、自
    由端（３０）に対して間隔（Ａｓ）を置いて配置されて
    いる請求項５記載のスライドドア。
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