JP2002160200A - 光学的な開口の作製方法 - Google Patents

光学的な開口の作製方法

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JP2002160200A
JP2002160200A JP2000355972A JP2000355972A JP2002160200A JP 2002160200 A JP2002160200 A JP 2002160200A JP 2000355972 A JP2000355972 A JP 2000355972A JP 2000355972 A JP2000355972 A JP 2000355972A JP 2002160200 A JP2002160200 A JP 2002160200A
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tip
opening
stopper
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Manabu Omi
学 大海
Kenji Kato
健二 加藤
Yasuyuki Mitsuoka
靖幸 光岡
Takashi Arawa
隆 新輪
Nobuyuki Kasama
宣行 笠間
Susumu Ichihara
進 市原
Hidetaka Maeda
英孝 前田
Yoko Shinohara
陽子 篠原
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Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、簡便な方法で均一な開口径
を有する微小開口を形成する方法を提供することであ
る。 【解決手段】 錐状のチップ1の先端に光学的な開口を
形成する光学的な開口の作製方法において、チップ1
と、チップ1の近傍に配置され、チップ1と略同じ高さ
を有するストッパー2と、チップ1上に形成された遮光
膜からなる被開口形成体に対して、チップ1およびスト
ッパー2を覆い、遮光膜3の材質よりも硬い材質から成
る押し込み体6を、チップ1に向かう成分を有する力F
によって変位させることによって、チップ1の先端に光
学的な開口を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学的な開口の
作製方法に関するものである。特に近視野光を照射・検
出する近視野光デバイスに用いる開口の作製方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】試料表面においてナノメートルオーダの
微小な領域を観察するために走査型トンネル顕微鏡(S
TM)や原子間力顕微鏡(AFM)に代表される走査型
プローブ顕微鏡(SPM)が用いられている。SPM
は、先端が先鋭化されたプローブを試料表面に走査さ
せ、プローブと試料表面との間に生じるトンネル電流や
原子間力などの相互作用を観察対象として、プローブ先
端形状に依存した分解能の像を得ることができるが、比
較的、観察する試料に対する制約が厳しい。
【0003】そこでいま、試料表面に生成される近視野
光とプローブとの間に生じる相互作用を観察対象とする
ことで、試料表面の微小な領域の観察を可能にした近視
野光学顕微鏡(SNOM)が注目されている。
【0004】近視野光学顕微鏡においては、先鋭化され
た光ファイバーの先端に設けられた開口から近視野光を
試料の表面に照射する。開口は、光ファイバーに導入さ
れる光の波長の回折限界以下の大きさを有しており、た
とえば、100nm程度の直径である。プローブ先端に
形成された開口と試料間の距離は、SPMの技術によっ
て制御され、その値は開口の大きさ以下である。このと
き、試料上での近視野光のスポット径は、開口の大きさ
とほぼ同じである。したがって、試料表面に照射する近
視野光を走査することで、微小領域における試料の光学
物性の観測を可能としている。
【0005】顕微鏡としての利用だけでなく、光ファイ
バープローブを通して試料に向けて比較的強度の大きな
光を導入させることにより、光ファイバープローブの開
口にエネルギー密度の高い近視野光を生成し、その近視
野光によって試料表面の構造または物性を局所的に変更
させる高密度な光メモリ記録としての応用も可能であ
る。強度の大きな近視野光を得るために、プローブ先端
の先端角を大きくすることが試みられている。
【0006】これら近視野光を利用したデバイスにおい
て、開口の形成が最も重要である。開口の作製方法の一
つとして、特公平5−21201に開示されている方法
が知られている。特公平5−21201の開口作製方法
は、開口を形成するための試料として、先鋭化した光波
ガイドに遮光膜を堆積したものを用いている。開口の作
製方法は、遮光膜付きの先鋭化した光波ガイドを圧電ア
クチュエータによって良好に制御された非常に小さな押
しつけ量で硬い平板に押しつけることによって、先端の
遮光膜を塑性変形させている。
【0007】また、開口の形成方法として、特開平11
−265520に開示されている方法がある。特開平1
1−265520の開口の作製方法において、開口を形
成する対象は、平板上に集束イオンビーム(FIB)に
よって形成された突起先端である。開口の形成方法は、
突起先端の遮光膜に、側面からFIBを照射し、突起先
端の遮光膜を除去することによって行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
5−21201の方法によれば、光波ガイド一本ずつし
か開口を形成する事ができない。また、特公平5−21
201の方法によれば、移動分解能が数nmの圧電アク
チュエータによって押し込み量を制御する必要があるた
め、開口形成装置をその他の装置や空気などの振動によ
る影響が少ない環境におかなくてはならない。また、光
伝搬体ロッドが平板に対して垂直に当たるように調整す
る時間がかかってしまう。また、移動量の小さな圧電ア
クチュエータの他に、移動量の大きな機械的並進台が必
要となる。さらに、移動分解能が小さな圧電アクチュエ
ータをもちいて、押し込み量を制御するさいに、制御装
置が必要であり、かつ、制御して開口を形成するために
は数分の時間がかかる。したがって、開口作製のため
に、高電圧電源やフィードバック回路などの大がかりな
装置が必要となる。また、開口形成にかかるコストが高
くなる問題があった。
【0009】また、特開平11−265520の方法に
よれば、加工対象は平板上の突起であるが、FIBを用
いて開口を形成しているため、一つの開口の形成にかか
る時間が10分程度と長い。また、FIBを用いるため
に、試料を真空中におかなければならない。従って、開
口作製にかかる作製コストが高くなる問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題に
鑑みてなされたものであり、錐状のチップ先端に光学的
な開口を形成する光学的な開口の作製方法において、前
記チップと、前記チップの近傍に配置され、前記チップ
と略同じ高さを有するストッパーと、少なくとも前記チ
ップ上に形成された遮光膜からなる被開口形成体に対し
て、少なくとも前記チップおよび前記ストッパーの少な
くとも一部を覆い、前記遮光膜の材質よりも硬い材質か
ら成る押し込み体を、前記チップに向かう成分を有する
力によって変位させることによって、前記チップ先端に
光学的な開口を形成することを特徴とする光学的な開口
の作製方法とした。
【0011】したがって、本発明の光学的な開口の作製
方法によれば、前記チップと略同じ高さを有するストッ
パーによって、前記平面の変位が制御されるため、所定
の力で平面を押すだけで簡単に光学的な開口を作製する
事ができる。また、真空中、液中、大気中など様々な環
境下で開口を作製することができる。また、光学的な開
口を作製する際に特別な制御装置を必要としないため、
光学的な開口を作製するための装置を単純化する事がで
きる。また、所定の力を与える時間を非常に短くするこ
とが容易であり、開口作製にかかる時間を短くすること
ができるため、開口作製にかかるコストを低くすること
ができる。
【0012】また、前記押し込み体が前記チップの材質
よりも柔らかい材質から成ることを特徴とする光学的な
開口の作製方法とした。
【0013】したがって、前記押し込み体が前記遮光膜
を除去するときに前記チップ先端は変形せず、結果とし
て開口内にチップ先端が突出した構造の開口を作製する
ことができる。
【0014】また、前記押し込み体が、前記チップおよ
び前記ストッパーに接触する部分が略平面であることを
特徴とする光学的な開口の作製方法とした。
【0015】したがって、前記押し込み量がチップ高さ
とストッパー高さの差にのみ依存して決まるため、一定
のサイズの開口を安定して作製することができる。
【0016】また、前記押し込み体のうち前記チップ先
端の略上方に当たる部分に、前記力が作用するように、
前記力を作用させる位置を調整する方法を含むことを特
徴とする光学的な開口の作製方法とした。
【0017】したがって、常にチップ先端に制御されて
力が作用するため、所望のサイズの光学的な開口を安定
して作製することができる。
【0018】また、前記力を作用させる位置を調整する
方法が、前記押し込み体に設けられた位置合わせマーク
を利用するものであることを特徴とする光学的な開口の
作製方法とした。
【0019】したがって、力を作用させる位置を簡単に
決めることができ、光学的な開口の作製が低コストで行
える。
【0020】また、前記押し込み体が、光学的に透明な
材質から成ることを特徴とする光学的な開口の作製方法
とした。
【0021】したがって、押し込み体に力を加えるとき
に、押し込み体の下方にあるチップの位置を確認するこ
とができ、常にチップ先端に同一の力が作用するため
に、一定サイズの開口を安定して作製することができ
る。
【0022】また、前記押し込み体が多数あり、柔軟な
構造体によって互いに接続されていることを特徴とする
光学的な開口の作製方法とした。
【0023】したがって、チップが形成されている基板
がたわんでいても、押し込み体がチップとストッパーに
密着した姿勢で力を加えられることができ、一定サイズ
の開口を安定して作製することができる。
【0024】また、前記押し込み体のうち、前記チップ
に対向する面に突起が形成されていることを特徴とする
光学的な開口の作製方法とした。
【0025】したがって、前記チップと前記ストッパー
の高さに大きな差が有る場合でも、チップに押し込み体
が接触することができ、安定したサイズおよび形状の光
学的開口を作製することができる。さらに、基板上の単
位面積あたりに集積度を高くしてチップとストッパーを
形成した場合でも、押し込み体の突起がチップ先端に接
触することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の開口の形成方法に
ついて、添付の図面を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1から図3は、本発明の実施の形態
1に係る開口の形成方法について説明した図である。図
1に示す、ワーク1000は、基板4上に形成された透
明層5、透明層5の上に形成された錘状のチップ1および
尾根状のストッパー2、チップ1、ストッパー2および
透明層5の上に形成された遮光膜3からなる。なお、ワ
ーク1000において、透明層5は、必ずしも必要では
なく、その場合、遮光膜3は、チップ1、ストッパー2
および基板4上に形成される。また、遮光膜3は、チッ
プ1にだけ堆積されていてもよい。
【0027】チップ1の高さH1は、数mm以下であり、
ストッパー2の高さH2は、数mm以下である。高さH1
と高さH2の差は、1000nm以下である。チップ1と
ストッパー2の間隔は、数mm以下である。また、遮光膜
3の厚さは、遮光膜3の材質によって異なるが、数10
nmから数100nmである。
【0028】チップ1、ストッパー2および透明層5
は、二酸化ケイ素やダイヤモンドなどの可視光領域にお
いて透過率の高い誘電体や、ジンクセレンやシリコンな
どの赤外光領域において透過率の高い誘電体や、フッ化
マグネシウムやフッ化カルシウムなどの紫外光領域にお
いて透過率の高い材料を用いる。また、チップ1の材料
は、開口を通過する光の波長帯において少しでもチップ
1を透過する材料であれば用いることができる。また、
チップ1、ストッパー2および透明層5は、同一の材料
で構成されても良いし、別々の材料で構成されても良
い。遮光膜3は、たとえば、アルミニウム、クロム、
金、白金、銀、銅、チタン、タングステン、ニッケル、
コバルトなどの金属や、それらの合金を用いる。
【0029】図2は、開口を形成する方法において、チ
ップ1上の遮光膜3を塑性変形させている状態を示した
図である。図1で示したワーク1000の上に、チップ
1および少なくともストッパー2の一部を覆い、かつ、
少なくともチップ1およびストッパー2側が平面である
板6を載せ、さらに板6の上には、押し込み用具7を載
せる。このとき、板6は透明なガラスを用いた。板6を
載せた後でも顕微鏡あるいは目視によってチップ1の位
置を確認することができる。本実施の形態においては顕
微鏡によって2方向からチップ1と押し込み用具7の位
置を確認し、押し込み用具7がチップ1の真上に配置さ
れるようにした。押し込み用具7にチップ1の中心軸方
向に力Fを加えることによって、板6がチップ1に向か
って移動する。チップ1と板6との接触面積に比べて、
ストッパー2と板6との接触面積は、数百〜数万倍も大
きい。したがって、与えられた力Fは、ストッパー2に
よって分散され、結果として板6の変位量は小さくな
る。板6の変位量が小さいため、遮光膜3が受ける塑性
変形量は非常に小さい。また、チップ1およびストッパ
ー2は、非常に小さな弾性変形を受けるのみである。力
Fの加え方は、所定の重さのおもりを所定の距離だけ持
ち上げて、自由落下させる方法や、所定のバネ定数のバ
ネを押し込み用具7に取り付け、所定の距離だけバネを
押し込む方法などがある。板6が、遮光膜よりも硬く、
チップ1およびストッパー2よりも柔らかい材料である
場合、チップ1およびストッパー2が受ける力は、板6
によって吸収されるため、板6の変位量がより小さくな
り、遮光膜3の塑性変形量を小さくすることが容易とな
る。
【0030】図3は、力Fを加えた後に、板6および押
し込み用具7を取り除いた状態を示した図である。遮光
膜3の塑性変形量が非常に小さく、チップ1およびスト
ッパー2が弾性変形領域でのみ変位しているため、チッ
プ1の先端に開口8が形成される。開口8の大きさは、
数nmからチップ1を通過する光の波長の回折限界程度の
大きさである。なお、上記では、押し込み用具7とワー
ク1000の間に板6が挿入されていたが、板6を除去
して直接押し込み用具7で押し込むことによっても同様
に開口8を形成できる。開口8に光を導入するために、
基板4をチップ1の形成面と反対側からエッチングする
ことによって透明体5またはチップ1の少なくとも一部
を露出させて、開口8への光の導入口を形成する。ま
た、基板4を透明材料103で構成することによって、
光の導入口を形成する工程を省くことができる。
【0031】以上説明したように、本発明の開口作製方
法によれば、ストッパー2によって板6の変位量を良好
に制御することができ、かつ、板6の変位量を非常に小
さくできるため、大きさが均一で小さな開口8をチップ
1先端に容易に作製することができる。また、基板側か
ら光を照射して、開口8から近視野光を発生させること
ができる。
【0032】次に、ワーク1000の製造方法を図4か
ら図6を用いて説明する。図4は、基板材料104上に
透明材料103を形成したのち、チップ用マスク101
およびストッパー用マスク102を形成した状態を示し
ている。図4(a)は上面図を示しており、図4(b)
は、図4(a)のA-A'で示す位置における断面図を示し
ている。透明材料103は、気相化学堆積法(CVD)
やスピンコートによって基板材料104上に形成する。
また、透明材料103は、固相接合や接着などの方法に
よっても基板材料104上に形成することができる。次
に、透明材料103上にフォトリソグラフィ工程によっ
て、チップ用マスク101及びストッパー用マスク10
2を形成する。チップ用マスク101とストッパー用マ
スク102は、同時に形成しても良いし、別々に形成し
ても良い。
【0033】チップ用マスク101およびストッパー用
マスク102は、透明材料103の材質と次工程で用い
るエッチャントによるが、フォトレジストや窒化膜など
を用いる。透明材料103は、二酸化ケイ素やダイヤモ
ンドなどの可視光領域において透過率の高い誘電体や、
ジンクセレンやシリコンなどの赤外光領域において透過
率の高い誘電体や、フッ化マグネシウムやフッ化カルシ
ウムなどの紫外光領域において透過率の高い材料を用い
る。
【0034】チップ用マスク101の直径は、たとえば
数mm以下である。ストッパー用マスク102の幅W1
は、たとえば、チップ用マスク101の直径と同じかそ
れよりも数10nm〜数μmだけ小さい。また、ストッパ
ー用マスク102の幅W1は、チップ用マスク101の
直径よりも数10nm〜数μmだけ大きくてもよい。ま
た、ストッパー用マスク102の長さは、数10μm以
上である。
【0035】図5は、チップ1およびストッパー2を形
成した状態を示している。図5(a)は上面図であり、
図5(b)は、図5(a)のA-A'で示す位置の断面図で
ある。チップ用マスク101およびストッパー用マスク
102を形成した後、ウエットエッチングによる等方性
エッチングによってチップ1およびストッパー2を形成
する。透明材料103の厚さとチップ1およびストッパ
ー2の高さの関係を調整することによって、図1に示す
透明層5が形成されたり、形成されなかったりする。チ
ップ1の先端半径は、数nmから数100nmである。この
後、遮光膜をスパッタや真空蒸着などの方法で堆積する
事によって、図1に示すワーク1000を形成する事が
できる。また、遮光膜3をチップ1にだけ堆積する場
合、遮光膜3の堆積工程において、チップ1上に遮光膜
が堆積するような形状を有するメタルマスクを乗せてス
パッタや真空蒸着などを行う。また、ワーク1000の
チップが形成された面の全面に遮光膜3を堆積した後、
チップ1にだけ遮光膜3が残るようなフォトリソグラフ
ィ工程を用いても、チップ1上にだけ遮光膜3を形成す
る事ができる。
【0036】図7および図8は、上記で説明したワーク
1000の作製方法におけるチップ1とストッパー2の
高さの関係を説明する図である。なお、以下では、チッ
プ用マスク101の直径が、ストッパー用マスク102
の幅よりも小さい場合について説明する。図7は、図5
(a)で説明した工程において、チップ1とストッパー
2だけを示した図であり、図8は、図7中B−B’で示
す位置のチップ1と、図7中C−C’で示す位置のスト
ッパー2の断面図である。
【0037】図8(a)は、チップ1がちょうど形成さ
れた状態を示した図である。ストッパー用マスク102
の幅は、チップ用マスク101の直径よりも大きいた
め、図8(a)の状態では、ストッパー2の上面には、
平らな部分が残り、この平らな部分上にストッパー用マ
スク102が残っている。しかしながら、チップ用マス
ク101は、チップ1との接触面積が非常に小さくなる
ため、はずれてしまう。図8(a)の状態では、チップ
1の高さH11とストッパー2の高さH22は、同じであ
る。
【0038】図8(b)は、図8(a)の状態からさらに
エッチングを進め、ストッパー2上面の平らな部分がち
ょうどなくなった状態を示している。図8(a)の状態
からさらにエッチングを行うと、チップ用マスク101
が無いチップ1の高さH111は、徐々に低くなってい
く。一方、ストッパー用マスクが残っているストッパー
2の高さH222は、H22と同じままである。ストッ
パー2の上面の平らな部分の幅は、徐々に狭くなり、断
面形状は図8(b)に示すように、三角形になる。この
ときのチップ1とストッパー2の高さの差ΔHは、チッ
プ用マスク101の直径とストッパー用マスク102の
幅の差、および、チップ1とストッパー2の先端角によ
って異なるが、おおよそ1000nm以下程度である。
【0039】図8(c)は、図8(b)の状態からさら
にエッチングを進めた状態を示している。チップ1の高
さH1111は、高さH111よりも低くなる。同様
に、ストッパーH2222の高さも、高さH222より
も小さくなる。しかし、高さH1111と高さH222
2の減少量は、同じであるため、チップ1とストッパー
2の高さの差ΔHは、変化しない。なお、ストッパー用
マスク102の幅が、チップ用マスク101よりも小さ
い場合は、チップ1とストッパー2の高さの関係が逆に
なるだけである。また、チップ用マスク101とストッ
パー用マスク102が等しい場合は、チップ1とストッ
パー2の高さが等しくなる。
【0040】本発明のワーク1000の作製方法によれ
ば、フォトリソグラフィ工程によってチップ1とストッ
パー2の高さの差ΔHを良好に制御することができる。
したがって、図1から図3で説明した開口作製方法にお
いて、板6の変位量を良好に制御することができる。
【0041】以上説明したように、本発明の実施の形態
1によれば、チップ1とストッパー2の高さを良好に制
御することができ、かつ、ストッパー2を設けることに
よって板6の変位量を小さくすることができるため、分
解能の高いアクチュエータを用いなくても、大きさが均
一で微小な開口8をチップ1先端に形成する事が容易で
ある。我々の実験では、手に持ったハンマーなどで、押
し込み用具7を叩くだけで直径100nm以下の開口8を
形成する事ができた。また、チップ1とストッパー2の
高さが良好に制御されるため、開口8の作製歩留まりが
向上した。また、本発明の実施の形態1で説明したワー
ク1000は、フォトリソグラフィ工程によって作製可
能なため、ウエハなどの大きな面積を有する試料に、複
数個作製することが可能であり、力Fを一定にすること
によって複数個作製されたワーク1000それぞれに対
して均一な開口径の開口8を形成する事ができる。ま
た、力Fの大きさを変えることが非常に簡単なため、複
数個作製されたワーク1000に対して個別に開口径の
異なる開口8を形成する事が可能である。また、単純に
力Fを加えるだけで開口8が形成されるため、開口作製
にかかる時間は数秒から数10秒と非常に短い。また、
本発明の実施の形態1によれば、加工雰囲気を問わな
い。従って、大気中で加工する事が可能でありすぐに光
学顕微鏡などで加工状態を観察できる。また、走査型電
子顕微鏡中で加工することによって、光学顕微鏡よりも
高い分解能で加工状態を観察することも可能である。ま
た、液体中で加工することによって、液体がダンパーの
役目をするため、より制御性の向上した加工条件が得ら
れる。
【0042】また、ワーク1000が複数個作製された
試料に対して、一括で力Fを加えることによって、開口
径のそろった開口8を一度に複数個作製する事も可能で
ある。一括で加工する場合、ウエハ一枚あたりのワーク
1000の数にもよるが、開口1個あたりの加工時間
は、数百ミリ秒以下と非常に短くなる。 (実施の形態2)図9に本発明の実施の形態2に係る方
法で作製したチップ先端形状を示す。実施の形態1との
違いは、板6の材質を、チップ1の材質と比較して硬い
ものにした場合と柔らかいものにした場合を実施した点
であり、その他の工程については実施の形態1と同一で
あるので説明を略す。図9(a)は板6の材質がチップ
1の材質よりも硬い場合に作製されるチップ先端形状、
図9(b)は板6の材質がチップ1の材質よりも柔らか
い場合に作製されるチップの先端形状である。(a)で
はチップ先端が平坦になっていて、これを近視野光プロ
ーブとして近視野光顕微鏡あるいは近視野光データスト
レージ装置に利用した場合には、光学的開口を試料表面
あるいは記録媒体表面に非常に近接させることが可能で
ある。これにより、より強い近視野光相互作用を起こさ
せることができ、高いS/N比あるいは高速データ転送
が可能となる。また、試料表面あるいは記録媒体表面に
導電性物質が存在している場合には、チップ1先端での
遮光膜3の切れ目との相互作用が増強されることで、さ
らに強い近視野光相互作用となる。一方(b)の場合
は、チップ先端に突出部11がある。近視野光は開口内
に微小構造が存在するときにはその構造サイズに依存し
た解像度が得られるが、(b)のように突出部11があ
ると、顕微鏡では解像度、データストレージ装置ではデ
ータ記録密度の向上をもたらす。このように、板6の材
質を変えることで、所望の形状のチップを簡単に作製す
ることができる。 (実施の形態3)図10と図11は本発明の実施の形態
3に係る光学的な開口の作製方法を説明する図である。
図10は多数のチップ1とストッパー2が配列して形成
されたウェハの一部の上面図である。実施の形態1との
違いは板6の代わりに図11に示す板12を用いて開口
を作製する点であり、その他については同一であるので
説明を略す。図11に示す板12は、図10に示すウェ
ハとほぼ同じサイズである、ガラス板である。これには
あらかじめ、位置決め線13が印刷されており、縦横線
の交点が図10のチップ1の先端の真上に配置される。
この板12をウェハの上に載せ、押し込み用具(図示
略)を位置決め線13の交点の上に載せて上から衝撃を
与えることで、チップ1の先端に光学的開口を作製す
る。
【0043】これにより、押し込み用具の位置合わせが
容易になり、また、板12として透明でない材質、たと
えば金属を用いたとしても正確にチップ1の先端に一定
のサイズの光学的開口を作製することができる。 (実施の形態4)図12は本発明の実施の形態4に係る
光学的な開口の作製方法で使われる押し込み板付きシー
ト14を示す。シート14はポリエチレンから成る薄い
シート15にガラスから成る板16が接着されている。
板16の大きさは本実施の形態においては2mm角の正
方形であるが、数百μmから数cmまでの適当なサイズ
であればよい。実施の形態1との違いは板6の代わりに
押し込み板付きシート14を用いる点である。この押し
込み板付きシートを、チップ1が形成されたウェハ(図
示略)の上に載せ、押し込み用具(図示略)を用いてチ
ップ1の先端に光学的な開口を作製する。ウェハは図1
に示すようにシリコン基板に二酸化ケイ素などを積層し
ているために、完全な平面にはならず反りを持つ。本実
施の形態においては柔らかい構造を持つシートに板を接
着しているものを用いるため、ウェハの反りに沿った形
で押し込み板16が配置でき、ウェハのどの場所におい
ても同一の力でチップ先端に圧力がかかる。これにより
極めて均一なサイズの光学的な開口が安定的に作製でき
る。 (実施の形態5)図13は本発明の実施の形態5に係る
光学的な開口の作製方法において、チップ1上の遮光膜
3を塑性変形させている状態を示した図である。実施の
形態1との違いは、板6に突起21が形成されている点
であり、その他については同一であるので説明を省略す
る。突起21は数十nmから数十μmまでの適当なサイ
ズにして形成される。このようにすることで、隣り合う
ストッパー2の距離が短い場合でも突起21によってチ
ップ1先端に塑性変形を起こすことができる。これによ
って一枚のウェハから、より多数のチップを集積して形
成することができる。また、シリコンのエッチングなど
の別の方法によってチップとストッパーを形成し、高さ
にμmオーダーの大きな差がある場合でも、突起21の
高さを調整することにより、安定した光学的な開口の作
製が可能である。
【0044】
【効果】チップ1とストッパー2の高さ、および、力F
を制御する事によって、分解能の高いアクチュエータを
用いなくても、簡単に開口8を形成する事ができる。ま
た、チップ1とストッパー2の高さが良好に制御される
ため、開口8の作製歩留まりが向上した。また、本発明
の実施の形態1で説明したワーク1000は、フォトリ
ソグラフィ工程によって作製可能なため、ウエハなどの
大きな面積を有する試料に、複数個作製することが可能
であり、力Fを一定にすることによって複数個作製され
たワーク1000それぞれに対して均一な開口径の開口
8を形成する事ができる。また、力Fの大きさを変える
ことが非常に簡単なため、複数個作製されたワーク10
00に対して個別に開口径の異なる開口8を形成する事
が可能である。また、単純に力Fを加えるだけで開口が
形成されるため、開口作製にかかる時間は数10秒以下と
非常に短い。また、本発明の実施の形態1によれば、加
工雰囲気を問わない。従って、大気中で加工する事が可
能でありすぐに光学顕微鏡などで加工状態を観察でき
る。また、走査型電子顕微鏡中で加工することによっ
て、光学顕微鏡よりも高い分解能で加工状態を観察する
ことも可能である。また、液体中で加工することによっ
て、液体がダンパーの役目をするため、より制御性の向
上した加工条件が得られる。また、ワーク1000が複
数個作製された試料に対して、一括で力Fを加えること
によって、開口径のそろった開口8を一度に複数個作製
する事も可能である。一括で加工する場合、ウエハ一枚
あたりのワーク1000の数にもよるが、開口1個あた
りの加工時間は、数百ミリ秒以下と非常に短くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る開口の形成方法に
ついて説明した図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る開口の形成方法に
ついて説明した図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る開口の形成方法に
ついて説明した図である。
【図4】ワーク1000の製造方法について説明した図
である。
【図5】ワーク1000の製造方法について説明した図
である。
【図6】ワーク1000の製造方法について説明した図
である。
【図7】ワーク1000の作製方法におけるチップ1と
ストッパー2の高さの関係を説明する図である。
【図8】ワーク1000の作製方法におけるチップ1と
ストッパー2の高さの関係を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係るチップ先端形状を
説明した図である。
【図10】本発明の実施の形態3で用いる、多数のチッ
プとストッパーが形成されたウェハの一部の上面図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態で用いる、板の図であ
る。
【図12】本発明の実施の形態4に係る光学的な開口の
作製方法で使われる押し込み板付きシート14を示す図
である。
【図13】本発明の実施の形態5に係る開口の形成方法
について説明した図である。
【符号の説明】
1 チップ 2 ストッパー 3 遮光膜 4 基板 5 透明層 6 板 7 押し込み用具 8 開口 11 チップ突出部 12 板 13 位置決め線 14 押し込み板付きシート 15 ポリエチレンシート 16 ガラス板 21 突起 101 チップ用マスク 102 ストッパー用マスク 103 透明材料 104 基板材料 1000 ワーク F 力 H1 チップの高さ H2 ストッパーの高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光岡 靖幸 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 新輪 隆 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 笠間 宣行 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 市原 進 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 前田 英孝 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 篠原 陽子 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 Fターム(参考) 2H052 AA07 AC04 AC15 AC26 AD31 AD35 5D119 AA11 AA22 AA38 BA01 CA06 JA34 JA64

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錐状のチップ先端に光学的な開口を形成
    する光学的な開口の作製方法において、 前記チップと、 前記チップの近傍に配置され、前記チップと略同じ高さ
    を有するストッパーと、 少なくとも前記チップ上に形成された遮光膜からなる被
    開口形成体に対して、 少なくとも前記チップおよび前記ストッパーの少なくと
    も一部を覆い、 前記遮光膜の材質よりも硬い材質から成る押し込み体
    を、 前記チップに向かう成分を有する力によって変位させる
    ことによって、前記チップ先端に光学的な開口を形成す
    ることを特徴とする光学的な開口の作製方法。
  2. 【請求項2】 前記押し込み体が前記チップの材質より
    も柔らかい材質から成ることを特徴とする請求項1に記
    載の光学的な開口の作製方法。
  3. 【請求項3】 前記押し込み体が、前記チップおよび前
    記ストッパーに接触する部分が略平面であることを特徴
    とする請求項1あるいは2に記載の光学的な開口の作製
    方法。
  4. 【請求項4】 前記押し込み体のうち前記チップ先端の
    略上方に当たる部分に、前記力が作用するように、前記
    力を作用させる位置を調整する方法を含むことを特徴と
    する請求項1から3のいずれかに記載の光学的な開口の
    作製方法。
  5. 【請求項5】 前記力を作用させる位置を調整する方法
    が、前記押し込み体に設けられた位置合わせマークを利
    用するものであることを特徴とする請求項4に記載の光
    学的な開口の作製方法。
  6. 【請求項6】 前記押し込み体が、光学的に透明な材質
    から成ることを特徴とする請求項1から5のいずれかに
    記載の光学的な開口の作製方法。
  7. 【請求項7】 前記押し込み体が多数あり、柔軟な構造
    体によって互いに接続されていることを特徴とする請求
    項1から6のいずれかに記載の光学的な開口の作製方
    法。
  8. 【請求項8】 前記押し込み体のうち、前記チップに対
    向する面に突起が形成されていることを特徴とする請求
    項1から7のいずれかに記載の光学的な開口の作製方
    法。
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