JP4450975B2 - 光学的な開口の作製方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光学的な開口の作製方法に関するものである。特に近視野光を照射・検出する近視野光デバイスに用いる開口の作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
試料表面においてナノメートルオーダの微小な領域を観察するために走査型トンネル顕微鏡(STM)や原子間力顕微鏡(AFM)に代表される走査型プローブ顕微鏡(SPM)が用いられている。SPMは、先端が先鋭化されたプローブを試料表面に走査させ、プローブと試料表面との間に生じるトンネル電流や原子間力などの相互作用を観察対象として、プローブ先端形状に依存した分解能の像を得ることができるが、比較的、観察する試料に対する制約が厳しい。
【0003】
そこでいま、試料表面に生成される近視野光とプローブとの間に生じる相互作用を観察対象とすることで、試料表面の微小な領域の観察を可能にした近視野光学顕微鏡(SNOM)が注目されている。
【0004】
近視野光学顕微鏡においては、先鋭化された光ファイバーの先端に設けられた開口から近視野光を試料の表面に照射する。開口は、光ファイバーに導入される光の波長の回折限界以下の大きさを有しており、たとえば、100nm程度の直径である。プローブ先端に形成された開口と試料間の距離は、SPMの技術によって制御され、その値は開口の大きさ以下である。このとき、試料上での近視野光のスポット径は、開口の大きさとほぼ同じである。したがって、試料表面に照射する近視野光を走査することで、微小領域における試料の光学物性の観測を可能としている。
【0005】
顕微鏡としての利用だけでなく、光ファイバープローブを通して試料に向けて比較的強度の大きな光を導入させることにより、光ファイバープローブの開口にエネルギー密度の高い近視野光を生成し、その近視野光によって試料表面の構造または物性を局所的に変更させる高密度な光メモリ記録としての応用も可能である。強度の大きな近視野光を得るために、プローブ先端の先端角を大きくすることが試みられている。
【0006】
これら近視野光を利用したデバイスにおいて、開口の形成が最も重要である。開口の作製方法の一つとして、特許公報平5−21201に開示されている方法が知られている。特許公報平5−21201の開口作製方法は、開口を形成するための試料として、先鋭化した光波ガイドに遮光膜を堆積したものを用いている。開口の作製方法は、遮光膜付きの先鋭化した光波ガイドを圧電アクチュエータによって良好に制御された非常に小さな押しつけ量で硬い平板に押しつけることによって、先端の遮光膜を塑性変形させている。
【0007】
また、開口の形成方法として、特開平11−265520に開示されている方法がある。特開平11−265520の開口の作製方法において、開口を形成する対象は、平板上に集束イオンビーム(FIB)によって形成された突起先端である。開口の形成方法は、突起先端の遮光膜に、側面からFIBを照射し、突起先端の遮光膜を除去することによって行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許公報平5−21201の方法によれば、光波ガイド一本ずつしか開口を形成する事ができない。また、特許公報平5−21201の方法によれば、移動分解能が数nmの圧電アクチュエータによって押し込み量を制御する必要があるため、開口形成装置をその他の装置や空気などの振動による影響が少ない環境におかなくてはならない。また、光伝搬体ロッドが平板に対して垂直に当たるように調整する時間がかかってしまう。また、移動量の小さな圧電アクチュエータの他に、移動量の大きな機械的並進台が必要となる。さらに、移動分解能が小さな圧電アクチュエータをもちいて、押し込み量を制御するさいに、制御装置が必要であり、かつ、制御して開口を形成するためには数分の時間がかかる。したがって、開口作製のために、高電圧電源やフィードバック回路などの大がかりな装置が必要となる。また、開口形成にかかるコストが高くなる問題があった。
【0009】
また、特開平11−265520の方法によれば、加工対象は平板上の突起であるが、FIBを用いて開口を形成しているため、一つの開口の形成にかかる時間が10分程度と長い。また、FIBを用いるために、試料を真空中におかなければならない。従って、開口作製にかかる作製コストが高くなる問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、本発明の光学的な開口の作製方法は、少なくとも略先端を除いて十分な厚さを持つ遮光膜で覆われた微小突起先端に光学的な開口を作製する方法において、錐状突起と、前記錐状突起の近傍に配置され、前記錐状突起と略同じ高さを有するストッパーと、前記錐状突起上に形成された遮光膜からなる被開口形成体に対して、押し込み用具が、少なくとも前記錐状突起及び前記ストッパーの少なくとも一部を覆うような略平面を有する押し込み体を、前記錐状突起に向かって変位させることにより、前記錐状突起先端に光学的な開口を形成するものである。
【0011】
したがって、本発明の光学的な開口の作製方法によれば、錐状突起と略同じ高さを有するストッパーによって、押し込み体の変位が制御されるため、押し込み用具で押し込み体を所定の力で押すだけで簡単に光学的な開口を作製する事ができる。また、真空中、液中、大気中など様々な環境下で開口を作製することができる。また、光学的な開口を作製する際に特別な制御装置を必要としないため、光学的な開口を作製するための装置を単純化する事ができる。また、所定の力を与える時間を非常に短くすることが容易であり、開口作製にかかる時間を短くすることができるため、開口作製にかかるコストを低くすることができる。
【0012】
また、本発明の光学的な開口の作製方法は、前記押し込み用具が、前記押し込み体に向かって凸状の略球形状、略円柱形状もしくは先鋭な先端を有する。
【0013】
したがって、押し込み体の限定された領域に力を加えられることから、押し込み体を変形させやすく、ストッパーの高さが錐状突起より高くても、開口を作製することができる。
【0014】
また、本発明の光学的な開口の作製方法は、前記押し込み用具が略平面形状を有する。
【0015】
したがって、前記押し込み量がチップ高さとストッパー高さの差にのみ依存して決まるため、一定のサイズの開口を安定して作製することができる。
【0016】
また、本発明の光学的な開口の作製方法は、前記押し込み用具が、少なくとも前記押し込み体より弾性変形しやすい材料から構成されていることとする。
【0017】
したがって、押し込み体の表面が平坦でなくとも押し込み体に均一な力を加えることができるため、開口サイズを一定かつ安定して作製することができる。
【0018】
また、本発明の光学的な開口の作製方法は、前記押し込み用具と前記押し込み体とが所定の位置でかみあうよう、少なくとも前記押し込み体もしくは前記押し込み用具のいずれかに凹凸形状を有する。
【0019】
したがって、押し込み用具が加圧する位置を簡単に規定できるため、寸法精度の高い開口を安定して作製することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0021】
(実施の形態1)
図1から図3は、本発明の実施の形態1に係る開口の形成方法について説明した図である。図1に示す、ワーク1000は、基板4上に形成された透明層5、透明層5の上に形成された錘状のチップ1および尾根状のストッパー2、チップ1、ストッパー2および透明層5の上に形成された遮光膜3からなる。なお、ワーク1000において、透明層5は、必ずしも必要ではなく、その場合、遮光膜3は、チップ1、ストッパー2および基板4上に形成される。また、遮光膜3は、チップ1にだけ堆積されていてもよい。
【0022】
チップ1の高さH1は、数mm以下であり、ストッパー2の高さH2は、数mm以下である。高さH1と高さH2の差は、1000nm以下である。チップ1とストッパー2の間隔は、数mm以下である。また、遮光膜3の厚さは、遮光膜3の材質によって異なるが、数10nmから数100nmである。
【0023】
チップ1、ストッパー2および透明層5は、二酸化ケイ素やダイヤモンドなどの可視光領域において透過率の高い誘電体や、ジンクセレンやシリコンなどの赤外光領域において透過率の高い誘電体や、フッ化マグネシウムやフッ化カルシウムなどの紫外光領域において透過率の高い材料を用いる。また、チップ1の材料は、開口を通過する光の波長帯において少しでもチップ1を透過する材料であれば用いることができる。また、チップ1、ストッパー2および透明層5は、同一の材料で構成されても良いし、別々の材料で構成されても良い。遮光膜3は、たとえば、アルミニウム、クロム、金、白金、銀、銅、チタン、タングステン、ニッケル、コバルトなどの金属や、それらの合金を用いる。
【0024】
図2は、開口を形成する方法において、チップ1上の遮光膜3を塑性変形させている状態を示した図である。図1で示したワーク1000の上に、チップ1および少なくともストッパー2の一部を覆い、かつ、少なくともチップ1およびストッパー2側が平面である板6を載せ、さらに板6の上には、押し込み用具7を載せる。このとき、板6は透明なガラスを用いた。板6を載せた後でも顕微鏡あるいは目視によってチップ1の位置を確認することができる。本実施の形態においては顕微鏡によって2方向からチップ1と押し込み用具7の位置を確認し、押し込み用具7がチップ1の真上に配置されるようにした。押し込み用具7にチップ1の中心軸方向に力Fを加えることによって、板6がチップ1に向かって移動する。チップ1と板6との接触面積に比べて、ストッパー2と板6との接触面積は、数百〜数万倍も大きい。したがって、与えられた力Fは、ストッパー2によって分散され、結果として板6の変位量は小さくなる。板6の変位量が小さいため、遮光膜3が受ける塑性変形量は非常に小さい。また、チップ1およびストッパー2は、非常に小さな弾性変形を受けるのみである。力Fの加え方は、所定の重さのおもりを所定の距離だけ持ち上げて、自由落下させる方法や、所定のバネ定数のバネを押し込み用具7に取り付け、所定の距離だけバネを押し込む方法などがある。板6が、遮光膜よりも硬く、チップ1およびストッパー2よりも柔らかい材料である場合、チップ1およびストッパー2が受ける力は、板6によって吸収されるため、板6の変位量がより小さくなり、遮光膜3の塑性変形量を小さくすることが容易となる。
【0025】
図3は、力Fを加えた後に、板6および押し込み用具7を取り除いた状態を示した図である。遮光膜3の塑性変形量が非常に小さく、チップ1およびストッパー2が弾性変形領域でのみ変位しているため、チップ1の先端に開口8が形成される。開口8の大きさは、数nmからチップ1を通過する光の波長の回折限界程度の大きさである。なお、上記では、押し込み用具7とワーク1000の間に板6が挿入されていたが、板6を除去して直接押し込み用具7で押し込むことによっても同様に開口8を形成できる。開口8に光を導入するために、基板4をチップ1の形成面と反対側からエッチングすることによって透明体5またはチップ1の少なくとも一部を露出させて、開口8への光の導入口を形成する。また、基板4を透明材料103で構成することによって、光の導入口を形成する工程を省くことができる。
【0026】
以上説明したように、本発明の開口作製方法によれば、ストッパー2によって板6の変位量を良好に制御することができ、かつ、板6の変位量を非常に小さくできるため、大きさが均一で小さな開口8をチップ1先端に容易に作製することができる。また、基板側から光を照射して、開口8から近視野光を発生させることができる。
【0027】
次に、ワーク1000の製造方法を図4から図6を用いて説明する。図4は、基板材料104上に透明材料103を形成したのち、チップ用マスク101およびストッパー用マスク102を形成した状態を示している。図4(a)は上面図を示しており、図4(b)は、図4(a)のA−A’で示す位置における断面図を示している。透明材料103は、気相化学堆積法(CVD)やスピンコートによって基板材料104上に形成する。また、透明材料103は、固相接合や接着などの方法によっても基板材料104上に形成することができる。次に、透明材料103上にフォトリソグラフィ工程によって、チップ用マスク101及びストッパー用マスク102を形成する。チップ用マスク101とストッパー用マスク102は、同時に形成しても良いし、別々に形成しても良い。
【0028】
チップ用マスク101およびストッパー用マスク102は、透明材料103の材質と次工程で用いるエッチャントによるが、フォトレジストや窒化膜などを用いる。透明材料103は、二酸化ケイ素やダイヤモンドなどの可視光領域において透過率の高い誘電体や、ジンクセレンやシリコンなどの赤外光領域において透過率の高い誘電体や、フッ化マグネシウムやフッ化カルシウムなどの紫外光領域において透過率の高い材料を用いる。
【0029】
チップ用マスク101の直径は、たとえば数mm以下である。ストッパー用マスク102の幅W1は、たとえば、チップ用マスク101の直径と同じかそれよりも数10nm〜数μmだけ小さい。また、ストッパー用マスク102の幅W1は、チップ用マスク101の直径よりも数10nm〜数μmだけ大きくてもよい。また、ストッパー用マスク102の長さは、数10μm以上である。
【0030】
図5は、チップ1およびストッパー2を形成した状態を示している。図5(a)は上面図であり、図5(b)は、図5(a)のA−A’で示す位置の断面図である。チップ用マスク101およびストッパー用マスク102を形成した後、ウエットエッチングによる等方性エッチングによってチップ1およびストッパー2を形成する。透明材料103の厚さとチップ1およびストッパー2の高さの関係を調整することによって、図1に示す透明層5が形成されたり、形成されなかったりする。チップ1の先端半径は、数nmから数100nmである。この後、遮光膜をスパッタや真空蒸着などの方法で堆積する事によって、図1に示すワーク1000を形成する事ができる。また、遮光膜3をチップ1にだけ堆積する場合、遮光膜3の堆積工程において、チップ1上に遮光膜が堆積するような形状を有するメタルマスクを乗せてスパッタや真空蒸着などを行う。また、ワーク1000のチップが形成された面の全面に遮光膜3を堆積した後、チップ1にだけ遮光膜3が残るようなフォトリソグラフィ工程を用いても、チップ1上にだけ遮光膜3を形成する事ができる。
【0031】
図7および図8は、上記で説明したワーク1000の作製方法におけるチップ1とストッパー2の高さの関係を説明する図である。なお、以下では、チップ用マスク101の直径が、ストッパー用マスク102の幅よりも小さい場合について説明する。図7は、図5(a)で説明した工程において、チップ1とストッパー2だけを示した図であり、図8は、図7中B−B’で示す位置のチップ1と、図7中C−C’で示す位置のストッパー2の断面図である。
【0032】
図8(a)は、チップ1がちょうど形成された状態を示した図である。ストッパー用マスク102の幅は、チップ用マスク101の直径よりも大きいため、図8(a)の状態では、ストッパー2の上面には、平らな部分が残り、この平らな部分上にストッパー用マスク102が残っている。しかしながら、チップ用マスク101は、チップ1との接触面積が非常に小さくなるため、はずれてしまう。図8(a)の状態では、チップ1の高さH11とストッパー2の高さH22は、同じである。
【0033】
図8(b)は、図8(a)の状態からさらにエッチングを進め、ストッパー2上面の平らな部分がちょうどなくなった状態を示している。図8(a)の状態からさらにエッチングを行うと、チップ用マスク101が無いチップ1の高さH111は、徐々に低くなっていく。一方、ストッパー用マスクが残っているストッパー2の高さH222は、H22と同じままである。ストッパー2の上面の平らな部分の幅は、徐々に狭くなり、断面形状は図8(b)に示すように、三角形になる。このときのチップ1とストッパー2の高さの差ΔHは、チップ用マスク101の直径とストッパー用マスク102の幅の差、および、チップ1とストッパー2の先端角によって異なるが、おおよそ1000nm以下程度である。
【0034】
図8(c)は、図8(b)の状態からさらにエッチングを進めた状態を示している。チップ1の高さH1111は、高さH111よりも低くなる。同様に、ストッパーH2222の高さも、高さH222よりも小さくなる。しかし、高さH1111と高さH2222の減少量は、同じであるため、チップ1とストッパー2の高さの差ΔHは、変化しない。なお、ストッパー用マスク102の幅が、チップ用マスク101よりも小さい場合は、チップ1とストッパー2の高さの関係が逆になるだけである。また、チップ用マスク101とストッパー用マスク102が等しい場合は、チップ1とストッパー2の高さが等しくなる。
【0035】
本発明のワーク1000の作製方法によれば、フォトリソグラフィ工程によってチップ1とストッパー2の高さの差ΔHを良好に制御することができる。したがって、図1から図3で説明した開口作製方法において、板6の変位量を良好に制御することができる。
【0036】
以上説明したように、本発明の実施の形態1によれば、チップ1とストッパー2の高さを良好に制御することができ、かつ、ストッパー2を設けることによって板6の変位量を小さくすることができるため、分解能の高いアクチュエータを用いなくても、大きさが均一で微小な開口8をチップ1先端に形成する事が容易である。我々の実験では、手に持ったハンマーなどで、押し込み用具7を叩くだけで直径100nm以下の開口8を形成する事ができた。また、チップ1とストッパー2の高さが良好に制御されるため、開口8の作製歩留まりが向上した。また、本発明の実施の形態1で説明したワーク1000は、フォトリソグラフィ工程によって作製可能なため、ウエハなどの大きな面積を有する試料に、複数個作製することが可能であり、力Fを一定にすることによって複数個作製されたワーク1000それぞれに対して均一な開口径の開口8を形成する事ができる。また、力Fの大きさを変えることが非常に簡単なため、複数個作製されたワーク1000に対して個別に開口径の異なる開口8を形成する事が可能である。また、単純に力Fを加えるだけで開口8が形成されるため、開口作製にかかる時間は数秒から数10秒と非常に短い。また、本発明の実施の形態1によれば、加工雰囲気を問わない。従って、大気中で加工する事が可能でありすぐに光学顕微鏡などで加工状態を観察できる。また、走査型電子顕微鏡中で加工することによって、光学顕微鏡よりも高い分解能で加工状態を観察することも可能である。また、液体中で加工することによって、液体がダンパーの役目をするため、より制御性の向上した加工条件が得られる。
【0037】
また、ワーク1000が複数個作製された試料に対して、一括で力Fを加えることによって、開口径のそろった開口8を一度に複数個作製する事も可能である。一括で加工する場合、ウエハ一枚あたりのワーク1000の数にもよるが、開口1個あたりの加工時間は、数百ミリ秒以下と非常に短くなる。
【0038】
(実施の形態2)
図6および図9に本発明の実施の形態2に係る光学的開口を持つ錐状突起の作製方法を示す。図6に示すワーク2001は、基板4上に形成された透明層5、透明層5の上に形成されたチップ1およびストッパー2、チップ1およびストッパー2の上に形成された遮光膜3からなる。チップ1およびストッパー2の形状、構成および配置等は実施の形態1と同一なので説明を省略する。
【0039】
実施の形態1との違いは、押し込み用具7が板6に対して凸状の球面形状を有することである。押し込み用具7は、先端曲率半径数百μm〜数mmのステンレス鋼で形成されているが、板6より高い剛性および硬度であれば押し込み用具7として機能できる。
【0040】
図6(a)は、押し込み用具7が板6に加圧していない場合、図6(b)は押し込み用具7が板6に力Fで加圧した場合を示している。押し込み用具7が板6を加圧した場合、力Fにより板6はチップ1の方向に屈曲、弾性変形し、遮光膜3を塑性変形させ、チップ1の先端に開口を作製する。この図のように、押し込み用具7が球面形状であると板6がチップ1の方向に屈曲するため、チップ1とストッパー2の高さの差△Hが大きくても、チップ1に開口を作製することできる。さらに、顕微鏡による目視や画像認識等でストッパー2の配置を把握することでチップ1の先端の位置を求めてから、押し込み用具7の加圧位置を設定することで、チップ1に対する板6の屈曲変形量を一定に制御でき、高い寸法精度で開口を作製することが可能となる。また、連続して開口を作製する場合、チップ1とストッパー2の高さの差△Hのバラツキが大きくても、屈曲変形量が大きいため、確実に開口を作製できる。さらに、押し込み用具7の先端をより先鋭にすれば、小さい力Fでも板6をより大きく屈曲変形させられるため、確実に開口を作製しやすくなる。
【0041】
また図9のワーク2002は、円柱状の押し込みローラー27が板6を加圧する構成を示している。この場合、押し込みローラー27は力Fを板6に加えつつ、Dの方向に移動することが可能である。そのため、上記のように、確実かつ高い寸法精度での開口作製ができるのに加えて、複数配置したワーク2002上を押し込みローラー27が加圧・移動すると、高速かつ大量に開口を作製することができる。
【0042】
(実施の形態3)
図10に本発明の実施の形態3に係る光学的な開口を持つ錐状突起の作製方法を示す。ワーク3000は、基板4上に形成された透明層5、透明層5の上に形成されたチップ1およびストッパー2、チップ1およびストッパー2の上に形成された遮光膜3からなる。チップ1およびストッパー2の形状および配置などは実施の形態1と同一であるので説明を省略する。
【0043】
実施の形態1および2との違いは、押し込み用具7が板6に対して柔軟な材料でできていることである。押し込み用具7は厚さ数mmのシリコンゴムであるが、板6に対して柔軟な材料であれば押し込み用具7として機能できる。
【0044】
図10(a)は、押し込み用具7が板6に加圧していない場合、図10(b)は押し込み用具7が板6に力Fで加圧した場合を示している。押し込み用具7が板6を力Fで加圧すると、遮光膜3は塑性変形し、チップ1の先端に開口が作製される。押し込み用具7に対して平坦でない表面を有する板6を加圧した場合、押し込み用具7は板6の表面形状にあわせて弾性変形し、均一な圧力分布で板6を加圧することが可能となる。もし押し込み用具7が板6に対して高い剛性ならば、板6に圧力分布が生じ、板6がチップ1の高さ方向と平行に加圧できず、開口寸法および形状のばらつきが発生する。そのため、図10に示すような柔軟な押し込み用具7で加圧する構成にすると、一定した寸法および形状の開口が安定して作製できる。
【0045】
(実施の形態4)
図11に本発明の実施の形態4に係る光学的開口を持つ錐状突起の作製方法を示す。図11に示すワーク4000は、基板4上に形成された透明層5、透明層5の上に形成されたチップ1およびストッパー2、チップ1およびストッパー2の上に形成された遮光膜3からなる。チップ1およびストッパー2の形状、構成および配置等は実施の形態1と同一なので説明を省略する。
【0046】
実施の形態1との違いは、板6に逆錘状の凹形状が設けられ、押し込み用具7が板6の凹形状にかみ合うような先端を有する構成となっている点である。押し込み用具7は、先端が直径数百μm〜数mmの円柱状のステンレス鋼であり、板6は一辺数mmの逆四角錐形状の凹みを有した石英ガラスであるが、板6の凹形状に押し込み用具7の先端の一部がはまりこむ構成であれば、この形状および構成に限定されない。
【0047】
図11に示すように、押し込み用具7が板6を力Fで加圧すると、板6はチップ1の方向へ屈曲、弾性変形し、遮光膜3を塑性変形させ、チップ1の先端に開口を作製する。押し込み用具7の加圧点は、板6の凹形状の位置で規定されるため、板6の屈曲変形量を精度よく制御できる。そのため、開口の寸法や形状を精度よく安定して作製することが可能となる。また、板6に凹形状を設けることで、凹形状の位置(すなわち押し込み用具7の加圧点)が部分的に弱い構造となり、弾性変形しやすくなる。そのため、チップ1の高さがストッパー2より低くても、確実に開口を作製できる。
【0048】
【発明の効果】
チップ1とストッパー2の高さ、および、力Fを制御する事によって、分解能の高いアクチュエータを用いなくても、簡単に開口8を形成する事ができる。また、チップ1とストッパー2の高さが良好に制御されるため、開口8の作製歩留まりが向上した。また、本発明の実施の形態1で説明したワーク1000は、フォトリソグラフィ工程によって作製可能なため、ウエハなどの大きな面積を有する試料に、複数個作製することが可能であり、力Fを一定にすることによって複数個作製されたワーク1000それぞれに対して均一な開口径の開口8を形成する事ができる。また、力Fの大きさを変えることが非常に簡単なため、複数個作製されたワーク1000に対して個別に開口径の異なる開口8を形成する事が可能である。また、単純に力Fを加えるだけで開口が形成されるため、開口作製にかかる時間は数10秒以下と非常に短い。また、本発明の実施の形態1によれば、加工雰囲気を問わない。従って、大気中で加工する事が可能でありすぐに光学顕微鏡などで加工状態を観察できる。また、走査型電子顕微鏡中で加工することによって、光学顕微鏡よりも高い分解能で加工状態を観察することも可能である。また、液体中で加工することによって、液体がダンパーの役目をするため、より制御性の向上した加工条件が得られる。
【0049】
また、ワーク1000が複数個作製された試料に対して、一括で力Fを加えることによって、開口径のそろった開口8を一度に複数個作製する事も可能である。一括で加工する場合、ウエハ一枚あたりのワーク1000の数にもよるが、開口1個あたりの加工時間は、数百ミリ秒以下と非常に短くなる。
【0050】
また、本発明の実施の形態2によれば、押し込み用具7の先端形状が板6に対して凸状の球面であることから、板6の屈曲変形量を大きくさせやすく、チップ1とストッパー2の高さの差が大きくても、チップ1に開口を作製することできる。さらに、押し込み用具7の加圧位置を設定することで、チップ1に対する板6の変形量を一定に制御でき、高い寸法精度で開口を作製することが可能となる。また、連続して開口を作製する場合、チップ1とストッパー2の高さの差△Hのバラツキが大きくても、屈曲変形量を大きくできるため、確実に開口を作製できる。さらに、押し込み用具7の先端をより先鋭にすれば、小さな力Fでも板6を大きく変形させられるため、確実に開口を作製しやすくなる。また、円柱状の押し込みローラー27が板6を加圧する構成の場合、押し込みローラー27は力Fを板6に加えつつ、Dの方向に移動できるため、確実かつ高い寸法精度での開口作製ができるのに加えて、高速かつ大量に開口を作製することができる。
【0051】
また、本発明の実施の形態3によれば、板6に対して柔軟な押し込み用具7を用いることで、板6の表面が平坦でなくても、均一な力を加えることができるため、開口サイズおよび形状を一定かつ安定して作製することができる。
【0052】
また、本発明の実施の形態4によれば、逆錘状の凹形状が設けられた板6と、板6の凹形状にかみ合うような先端を有する押し込み用具7を用いることで、簡単に加圧位置を規定でき、寸法精度が高く、かつ一定した形状の開口を安定して作製することができる。さらに、板6に凹形状を設けることで、板6の凹形状位置が弾性変形しやすくなるため、チップ1の高さがストッパー2より低くても、確実に開口を作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る開口の作製方法について説明した図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る開口の作製方法について説明した図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る開口の作製方法について説明した図である。
【図4】ワーク1000の製造方法について説明した図である。
【図5】ワーク1000の製造方法について説明した図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る開口の作製方法について説明した図である。
【図7】ワーク1000の作製方法におけるチップ1とストッパー2の高さの関係を説明する図である。
【図8】ワーク1000の作製方法におけるチップ1とストッパー2の高さの関係を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る開口の作製方法について説明した図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る開口の作製方法について説明した図である。
【図11】本発明の実施の形態4に係る開口の作製方法について説明した図である。
【符号の説明】
1 チップ
2 ストッパー
3 遮光膜
4 基板
5 透明層
6 板
7 押し込み用具
8 開口
27 押し込みローラー
101 チップ用マスク
102 ストッパー用マスク
103 透明材料
104 基板材料
1000 ワーク
2001 ワーク
2002 ワーク
3000 ワーク
4000 ワーク
F 力
H1 チップの高さ
H2 ストッパーの高さ

Claims (7)

  1. 錐状突起と前記錐状突起上に備えられた遮光膜とを有する近視野光デバイスにおける前記錐状突起先端に、押し込み体を接触させることによって前記遮光膜を塑性変形させて開口を形成する光学的な開口の作製方法において、
    前記近視野光デバイスと、前記錐状突起と略同じ高さの平坦面を備える度当たり部を複数有するストッパーとを備える被開口形成体を略平坦な面上に形成し、
    前記押し込み体は前記錐状突起を覆うとともに前記ストッパーの少なくとも一部を覆うような平坦面を有するものであり、
    押し込み用具が前記錐状突起に向う成分を有する力で前記押し込み体を押圧することによって、前記押し込み体を前記度当たり部のそれぞれに面接触させ、前記押し込み体及び前記度当たり部の平坦面を介して前記押し込み用具からの力を前記度当たり部のそれぞれに向けて分散させて、前記押し込み体の変位を制御する
    ことにより、前記錐状突起先端に前記開口を形成することを特徴とする光学的な開口の作製方法。
  2. 前記押し込み用具が、前記押し込み体に向かって凸状の略球形状を有することを特徴とする請求項1に記載の光学的な開口の作製方法。
  3. 前記押し込み用具が略円柱形状を有することを特徴とする請求項1に記載の光学的な開口の作製方法。
  4. 前記押し込み用具が略平面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の光学的な開口の作製方法。
  5. 前記押し込み用具が先鋭な先端を有することを特徴とする請求項1に記載の光学的な開口の作製方法。
  6. 前記押し込み用具が、少なくとも前記押し込み体より弾性変形しやすい材料から構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の光学的な開口の作製方法。
  7. 前記押し込み用具と前記押し込み体とが所定の位置でかみあうよう、少なくとも前記押し込み体もしくは前記押し込み用具のいずれかに凹凸形状を有することを特徴とする請求項1から5いずれかに記載の光学的な開口の作製方法。
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