JP2002168759A - 光学的な開口の作製方法 - Google Patents

光学的な開口の作製方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、簡便な方法で任意の開口サ
イズを有する微小開口を形成する方法を提供することで
ある。 【解決手段】錘状突起部と前記錘状突起部の近傍に配置
された開口制御部と、少なくとも前記錘状突起部上に形
成された遮光膜からなる被開口形成体に対して、前記錘
状突起部および前記開口制御部の少なくとも1部を覆う
ような面を有する押し込み体を、前記錘状突起部に向か
う成分を有する力によって変位させることによって前記
錘状突起部の先端に光学的な開口を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学的な開口の
作製方法に関するものである。特に近視野光を照射・検
出する近視野光デバイスに用いる開口の作製方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】試料表面においてナノメートルオーダの
微小な領域を観察するために走査型トンネル顕微鏡(S
TM)や原子間力顕微鏡(AFM)に代表される走査型
プローブ顕微鏡(SPM)が用いられている。SPM
は、先端が先鋭化されたプローブを試料表面に走査さ
せ、プローブと試料表面との間に生じるトンネル電流や
原子間力などの相互作用を観察対象として、プローブ先
端形状に依存した分解能の像を得ることができるが、比
較的、観察する試料に対する制約が厳しい。
【0003】そこでいま、試料表面に生成される近視野
光とプローブとの間に生じる相互作用を観察対象とする
ことで、試料表面の微小な領域の観察を可能にした近視
野光学顕微鏡(SNOM)が注目されている。
【0004】近視野光学顕微鏡においては、先鋭化され
た光ファイバーの先端に設けられた開口から近視野光を
試料の表面に照射する。開口は、光ファイバーに導入さ
れる光の波長の回折限界以下の大きさを有しており、た
とえば、100nm程度の直径である。プローブ先端に
形成された開口と試料間の距離は、SPMの技術によって
制御され、その値は開口サイズ以下である。このとき、
試料上での近視野光のスポット径は、開口サイズとほぼ
同じである。したがって、試料表面に照射する近視野光
を走査することで、微小領域における試料の光学物性の
観測を可能としている。
【0005】顕微鏡としての利用だけでなく、光ファイ
バープローブを通して試料に向けて比較的強度の大きな
光を導入させることにより、光ファイバープローブの開
口にエネルギー密度の高い近視野光を生成し、その近視
野光によって試料表面の構造または物性を局所的に変更
させる高密度な光メモリ記録としての応用も可能であ
る。強度の大きな近視野光を得るために、プローブ先端
の先端角を大きくすることが試みられている。
【0006】これら近視野光を利用したデバイスにおい
て、開口の形成が最も重要である。開口の作製方法の一
つとして、特許公報平5−21201に開示されている
方法が知られている。特許公報平5−21201の開口
作製方法は、開口を形成するための試料として、先鋭化
した光波ガイドに遮光膜を堆積したものを用いている。
開口の作製方法は、遮光膜付きの先鋭化した光波ガイド
を圧電アクチュエータによって良好に制御された非常に
小さな押しつけ量で硬い平板に押しつけることによっ
て、先端の遮光膜を塑性変形させている。
【0007】また、開口の形成方法として、特開平11
−265520に開示されている方法がある。特開平1
1−265520の開口の作製方法において、開口を形
成する対象は、平板上に集束イオンビーム(FIB)に
よって形成された突起先端である。開口の形成方法は、
突起先端の遮光膜に、側面からFIBを照射し、突起先
端の遮光膜を除去することによって行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許公
報平5−21201の方法によれば、光波ガイド一本ず
つしか開口を形成する事ができない。また、特許公報平
5−21201の方法によれば、移動分解能が数nmの
圧電アクチュエータによって押し込み量を制御する必要
があるため、開口形成装置をその他の装置や空気などの
振動による影響が少ない環境におかなくてはならない。
また、光伝搬体ロッドが平板に対して垂直に当たるよう
に調整する時間がかかってしまう。また、移動量の小さ
な圧電アクチュエータの他に、移動量の大きな機械的並
進台が必要となる。さらに、移動分解能が小さな圧電ア
クチュエータをもちいて、押し込み量を制御するさい
に、制御装置が必要であり、かつ、制御して開口を形成
するためには数分の時間がかかる。したがって、開口作
製のために、高電圧電源やフィードバック回路などの大
がかりな装置が必要となる。また、開口形成にかかるコ
ストが高くなる問題があった。
【0009】また、特開平11−265520の方法に
よれば、加工対象は平板上の突起であるが、FIBを用
いて開口を形成しているため、一つの開口の形成にかか
る時間が10分程度と長い。また、FIBを用いるため
に、試料を真空中におかなければならない。従って、開
口作製にかかる作製コストが高くなる問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明に係る第1の光学的な開口の作製方法
は、基板と、前記基板に形成された所望の波長を透過す
る錘状突起部と、前記基板に形成された前記錘状突起部
の近傍に配置された開口制御部と、少なくとも前記錘状
突起部上に形成された遮光膜からなる被開口形成体に対
して、前記錘状突起部および前記開口制御部の少なくと
も1部を覆うような面を有する押し込み体を、前記錘状
突起部に向かう成分を有する力により前記被開口形成体
に押し当てることにより前記錘状突起部の先端に光学的
な開口を形成することを特徴とする。
【0011】この発明によれば、錘状突起部近傍に開口
制御部を設けることによって押し込み体である板の変位
量を小さくすることができるため、分解能の高いアクチ
ュエータを用いなくても、大きさが均一で微小な開口を
錘状突起部先端に形成する事が容易である。また、錘状
突起部と開口制御部の高さが常に同じに制御されている
ので、開口の作製歩留まりが向上した。さらに、単純に
力Fを加えるだけで開口が形成されるため、開口作製に
かかる時間は数秒から数10秒と非常に短くできる。ま
た、本発明によれば、加工雰囲気を問わない。従って、
大気中で加工する事が可能でありすぐに光学顕微鏡など
で加工状態を観察できる。また、走査型電子顕微鏡中で
加工することによって、光学顕微鏡よりも高い分解能で
加工状態を観察することも可能である。また、液体中で
加工することによって、液体がダンパーの役目をするた
め、より制御性の向上した加工条件が得られる。
【0012】また、本発明に係る第2の光学的な開口の
作製方法は、基板と、前記基板に形成された所望の波長
を透過する複数の錘状突起部と、前記基板に形成された
前記錘状突起部の近傍に配置された開口制御部と、少な
くとも前記錘状突起部上に形成された遮光膜からなる被
開口形成体に対して、前記錘状突起部および前記開口制
御部の少なくとも1部を覆うような面を有する押し込み
体を、前記錘状突起部に向かう成分を有する力により前
記被開口形成体に押し当てることにより前記複数の錘状
突起部の先端に光学的な開口を一度に形成することを特
徴とする。
【0013】この発明によれば、本発明に係る第1の光
学的な開口の作製方法の効果に加え、ワークが複数個作
製されたウエハに対して、一括で力を加えることによっ
て、開口サイズのそろった開口を一度に複数個作製する
事が可能であり、開口1個あたりの加工時間を短くで
き、低コスト化をはかることができ。さらに、開口の個
数に対して開口制御部の個数を減らすことができ、1枚
のウエハから取れる微小開口を有する素子の数を大幅に
増やすことができるので、更なる低コスト化がはかれ
る。
【0014】また、本発明に係る第3の光学的な開口の
作製方法は、本発明に係る第1あるいは第2の光学的な
開口の作製方法において、前記錘状突起部の高さと前記
開口制御部の高さに差をつけることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、本発明に係る第1ある
いは第2の光学的な開口の作製方法の効果に加え、錘状
突起部の高さと開口制御部の高さを良好に制御すること
で錘状突起部先端に作製する微小開口サイズを簡単に、
そして良好に制御することができる。
【0016】また、本発明に係る第4の光学的な開口の
作製方法は、本発明に係る第1あるいは第2の光学的な
開口の作製方法において、前記錘状突起部の高さと前記
開口制御部の高さの差を前記基板の形状に応じた分布に
なるように形成することを特徴とする。
【0017】この発明によれば、本発明に係る第1ある
いは第2の光学的な開口の作製方法の効果に加え、基板
の形状に応じ錘状突起部の高さを制御することにより、
より等の変形した基板に作製されている複数の錘状突起
部上部の遮光膜が受ける塑性変形量を一定にすることが
でき、錘状突起部の先端に作製される開口サイズをすべ
て一定にすることができるので、1枚のウエハからとれ
る開口の歩留まりが向上する。
【0018】また、本発明に係る第5の光学的な開口の
作製方法は、本発明に係る第1あるいは第2の光学的な
開口の作製方法において、前記錘状突起部の高さと前記
開口制御部の高さの差を所望の分布になるように形成す
ることを特徴とする。
【0019】この発明によれば、本発明に係る第1ある
いは第2の光学的な開口の作製方法の効果に加え、錘状
突起部の高さを適切に制御することにより、一枚のウエ
ハ上に数種類の大きさの開口を安定的に作製することが
でき、色々なサイズの開口を作製する際に、ウエハの枚
数を減らすことができ、安価に数種類の開口サイズを作
成することができる。
【0020】また、本発明に係る第6の光学的な開口の
作製方法は、本発明に係る第1あるいは第2の光学的な
開口の作製方法において、前記押し込み体の形状が、前
記基板の反り量をもった形状であることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、本発明に係る第1ある
いは第2の光学的な開口の作製方法の効果に加え、基板
の反り形状に応じ、押し込み体である板あるいは押し込
み用具の形状を調整することにより、反り等の変形した
基板に作製されている複数の錘状突起部上部の遮光膜が
受ける塑性変形量を一定にすることができ、錘状突起部
の先端に作製される開口サイズをすべて一定にすること
ができる。よって、1枚のウエハからとれる開口の歩留
まりが飛躍的に向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の開口の形成方法に
ついて、添付の図面を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1から図3は、本発明の実施の形態
1に係る開口の形成方法について説明した図である。図
1に示すワーク1000は、基板4上に形成された透明
層5、透明層5の上に形成された錘状突起部1および尾根
状の開口制御部2、錘状突起部1、開口制御部2および
透明層5の上に形成された遮光膜3からなる。なお、ワ
ーク1000において、透明層5は、必ずしも必要ではな
く、その場合、遮光膜3は、錘状突起部1、開口制御部
2および基板4上に形成される。また、遮光膜3は、錘
状突起部1にだけ堆積されていてもよい。
【0023】錘状突起部1の高さH1は、数mm以下で
あり、開口制御部2の高さH2は、数mm以下である。
高さH1と高さH2は同じである。錘状突起部1と開口
制御部2の間隔は、数mm以下である。また、遮光膜3の
厚さは、遮光膜3の材質によって異なるが、数10nm
から数100nmである。
【0024】錘状突起部1、開口制御部2および透明層
5は、二酸化ケイ素やダイヤモンドなどの可視光領域に
おいて透過率の高い誘電体や、ジンクセレンやシリコン
などの赤外光領域において透過率の高い誘電体や、フッ
化マグネシウムやフッ化カルシウムなどの紫外光領域に
おいて透過率の高い材料を用いる。また、錘状突起部1
の材料は、開口を通過する光の波長帯において少しでも
錘状突起部1を透過する材料であれば用いることができ
る。また、錘状突起部1、開口制御部2および透明層5
は、同一の材料で構成されても良いし、別々の材料で構
成されても良い。遮光膜3は、たとえば、アルミニウ
ム、クロム、金、白金、銀、銅、チタン、タングステ
ン、ニッケル、コバルトなどの金属や、それらの合金を
用いる。
【0025】図2は、開口を形成する方法において、錘
状突起部1上の遮光膜3を塑性変形させている状態を示
した図である。遮光膜3を塑性変形させるための押し込
み体として板6及び押し込み用具7を用いた。図1で示
したワーク1000の上に、錘状突起部1および少なく
とも開口制御部2の一部を覆い、かつ、少なくとも錘状
突起部1および開口制御部2側が平面である板6を載
せ、さらに板6の上には、押し込み用具7を載せる。押
し込み用具7に錘状突起部1の中心軸方向に力Fを加え
ることによって、板6が錘状突起部1に向かって移動す
る。錘状突起部1と板6との接触面積に比べて、開口制
御部2と板6との接触面積は、数100〜数万倍も大き
い。したがって、与えられた力Fは、開口制御部2によ
って分散され、結果として板6の変位量は小さくなる。
板6の変位量が小さいため、遮光膜3が受ける塑性変形
量は非常に小さい。また、錘状突起部1および開口制御
部2は、非常に小さな弾性変形を受けるのみである。力
Fの加え方は、所定の重さのおもりを所定の距離だけ持
ち上げて、自由落下させる方法や、所定のバネ定数のバ
ネを押し込み用具7に取り付け、所定の距離だけバネを
押し込む方法などがある。板6が、遮光膜よりも堅く、
錘状突起部1および開口制御部2よりも柔らかい材料で
ある場合、錘状突起部1および開口制御部2が受ける力
は、板6によって吸収されるため、板6の変位量がより
小さくなり、遮光膜3の塑性変形量を小さくすることが
容易となる。
【0026】図3は、力Fを加えた後に、押し込み体で
ある板6および押し込み用具7を取り除いた状態を示し
た図である。遮光膜3の塑性変形量が非常に小さく、錘
状突起部1および開口制御部2が弾性変形領域でのみ変
位しているため、錘状突起部1の先端に開口8が形成さ
れる。開口8の大きさは、数nmから錘状突起部1を通
過する光の波長の回折限界程度の大きさである。なお、
上記では、押し込み用具7とワーク1000の間に板6
が挿入されていたが、板6を除去して直接押し込み用具
7で押し込むことによっても同様に開口8を形成できる
ことは、いうまでもない。
【0027】開口8に光を導入するために、基板4を錘
状突起部1の形成面と反対側からエッチングすることに
よって透明体5または錘状突起部1の少なくとも一部を
露出させて、開口8への光の導入口を形成する。また、
基板4を透明材料103で構成することによって、光の
導入口を形成する工程を省くことができるのは言うまで
もない。
【0028】以上説明したように、本発明の開口作製方
法によれば、開口制御部2によって押し込み体である板
6の変位量を良好に制御することができ、かつ、板6の
変位量を非常に小さくできるため、大きさが均一で小さ
な開口8を錘状突起部1先端に容易に作製することがで
きる。また、基板側から光を照射して、開口8から近視
野光を発生させることができる。
【0029】次に、ワーク1000の製造方法を図4か
ら図5を用いて説明する。図4は、基板材料104上に
透明材料103を形成したのち、錘状突起部用マスク1
01および開口制御部用マスク102を形成した状態を
示している。図4(a)は上面図を示しており、図4
(b)は、図4(a)のA−A‘で示す位置における断
面図を示している。透明材料103は、気相化学堆積法
(CVD)やスピンコートによって基板材料104上に
形成する。また、透明材料103は、固相接合や接着な
どの方法によっても基板材料104上に形成することが
できる。次に、透明材料103上にフォトリソグラフィ
工程によって、錘状突起部用マスク101及び開口制御
部用マスク102を形成する。錘状突起部用マスク10
1と開口制御部用マスク102は、同時に形成しても良
いし、別々に形成しても良い。
【0030】錘状突起部用マスク101および開口制御
部用マスク102は、透明材料103の材質と次工程で
用いるエッチャントによるが、フォトレジストや窒化膜
などを用いる。透明材料103は、二酸化ケイ素やダイ
ヤモンドなどの可視光領域において透過率の高い誘電体
や、ジンクセレンやシリコンなどの赤外光領域において
透過率の高い誘電体や、フッ化マグネシウムやフッ化カ
ルシウムなどの紫外光領域において透過率の高い材料を
用いる。
【0031】錘状突起部用マスク101の直径は、たと
えば数mm以下である。開口制御部用マスク102の幅
W1は、たとえば、錘状突起部用マスク101の直径と
同じかそれよりも数10nm〜数μmだけ小さい。ま
た、開口制御部用マスク102の幅W1は、錘状突起部
用マスク101の直径よりも数10nm〜数μmだけ大
きくてもよい。また、開口制御部用マスク102の長さ
は、数10μm以上である。
【0032】図5は、錘状突起部1および開口制御部2
を形成した状態を示している。図5(a)は上面図であ
り、図5(b)は、図5(a)のA−A‘で示す位置の
断面図である。錘状突起部用マスク101および開口制
御部用マスク102を形成した後、ウエットエッチング
による等方性エッチングによって錘状突起部1および開
口制御部2を形成する。透明材料103の厚さと錘状突
起部1および開口制御部2の高さの関係を調整すること
によって、図1に示す透明層5が形成されたり、形成さ
れなかったりする。錘状突起部1の先端半径は、数nn
から数100nmである。この後、遮光膜をスパッタや
真空蒸着などの方法で堆積する事によって、図1に示す
ワーク1000を形成する事ができる。また、遮光膜3
を錘状突起部1にだけ堆積する場合、遮光膜3の堆積工
程において、錘状突起部1上に遮光膜が堆積するような
形状を有するメタルマスクを乗せてスパッタや真空蒸着
などを行う。また、ワーク1000の錘状突起部が形成
された面の全面に遮光膜3を堆積した後、錘状突起部1
にだけ遮光膜3が残るようなフォトリソグラフィ工程を
用いても、錘状突起部1上にだけ遮光膜3を形成する事
ができることは言うまでもない。以上説明したように、
本発明の実施の形態1によれば、錘状突起部1近傍に開
口制御部2を設けることによって押し込み体である板6
の変位量を小さくすることができるため、分解能の高い
アクチュエータを用いなくても、大きさが均一で微小な
開口8を錘状突起部1先端に形成する事が容易である。
我々の実験では、手に持ったハンマーなどで、押し込み
用具7を叩くだけで直径100nm以下の開口8を形成
する事ができた。また、錘状突起部1と開口制御部2の
高さが常に同じに制御されているので、開口8の作製歩
留まりが向上した。また、本発明の実施の形態1で説明
したワーク1000は、フォトリソグラフィ工程によっ
て作製可能なため、ウエハなどの大きな面積を有する試
料に、複数個作製することが可能であり、力Fを一定に
することによって複数個作製されたワーク1000それ
ぞれに対して均一な開口サイズの開口8を形成する事が
できる。また、力Fの大きさを変えることが非常に簡単
なため、複数個作製されたワーク1000に対して個別に開
口サイズの異なる開口8を形成する事が可能である。ま
た、単純に力Fを加えるだけで開口8が形成されるた
め、開口作製にかかる時間は数秒から数10秒と非常に短
い。また、本発明の実施の形態1によれば、加工雰囲気
を問わない。従って、大気中で加工する事が可能であり
すぐに光学顕微鏡などで加工状態を観察できる。また、
走査型電子顕微鏡中で加工することによって、光学顕微
鏡よりも高い分解能で加工状態を観察することも可能で
ある。また、液体中で加工することによって、液体がダ
ンパーの役目をするため、より制御性の向上した加工条
件が得られる。
【0033】また、ワーク1000が複数個作製された
試料に対して、一括で力Fを加えることによって、開口
サイズのそろった開口8を一度に複数個作製する事も可
能である。一括で加工する場合、ウエハ一枚あたりのワ
ーク1000の数にもよるが、開口1個あたりの加工時間
は、数100ミリ秒以下と非常に短くなる。 (実施の形態2)図6、図7は、本発明の実施の形態2
に係る開口の形成方法について説明した図である。本実
施の形態は、実施の形態1において、錘状突起部の高さ
と開口制御部の高さに差がある場合の実施の形態であ
る。よって、実施の形態1と同じ部分については説明を
一部省略あるいは簡単にする。
【0034】実施の形態1と同様に、図6において基板
4上に形成された透明層5、透明層5の上に形成された錘
状突起部61および尾根状の開口制御部2、錘状突起部
61、開口制御部2および透明層5の上に形成された遮
光膜3からなる。なお、透明層5は、必ずしも必要では
なく、その場合、遮光膜3は、錘状突起部61、開口制
御部2および基板4上に形成される。また、遮光膜3
は、錘状突起部61にだけ堆積されていてもよい。
【0035】錘状突起部61の高さH16は、数mm以下
であり、開口制御部2の高さH26は、数mm以下であ
る。高さH16と高さH26の差は、1000nm以下
である。図6の場合、錘状突起部61の高さの方が開口
制御部2の高さよりも低く、H16<H26である。
【0036】錘状突起部61、開口制御部2および透明
層5は、二酸化ケイ素やダイヤモンドなどの可視光領域
において透過率の高い誘電体や、ジンクセレンやシリコ
ンなどの赤外光領域において透過率の高い誘電体や、フ
ッ化マグネシウムやフッ化カルシウムなどの紫外光領域
において透過率の高い材料を用いる。また、錘状突起部
61の材料は、開口を通過する光の波長帯において少し
でも錘状突起部61を透過する材料であれば用いること
ができる。また、錘状突起部61、開口制御部2および
透明層5は、同一の材料で構成されても良いし、別々の
材料で構成されても良い。遮光膜3は、たとえば、アル
ミニウム、クロム、金、白金、銀、銅、チタン、タング
ステン、ニッケル、コバルトなどの金属や、それらの合
金を用いる。
【0037】このようなワーク2000に開口を作製す
る方法は、実施の形態1で説明した方法と全く同じであ
るので説明を省略する。ただし、錘状突起部61の高さ
の方が開口制御部2の高さよりも低いため、錘状突起部
61上部の遮光膜3が受ける塑性変形量は、開口制御部
2上部の遮光膜3が受ける塑性変形量よりも小さくな
る。よって、錘状突起部61の先端に開口が形成され、
その開口サイズは実施の形態1で説明した錘状突起部と
開口制御部の高さが同じものに比べて小さくなる。
【0038】また、図7は、図6の実施の形態とは逆に
錘状突起部が開口制御部よりも高い場合の実施の形態で
ある。他の部分は図6の実施の形態と全く同じであるの
で説明を省略する。
【0039】錘状突起部71の高さH17の方が開口制
御部2の高さH27よりも高いため、開口を作製する
際、錘状突起部71上部の遮光膜3が受ける塑性変形量
は、開口制御部2上部の遮光膜3が受ける塑性変形量よ
りも大きくなる。よって、錘状突起部71の先端に開口
が形成され、その開口サイズは実施の形態1で説明した
錘状突起部と開口制御部の高さが同じものに比べて大き
くなる。
【0040】以上説明したように、錘状突起部の高さと
開口制御部の高さの差を制御することで、錘状突起部の
先端に作製される開口サイズを容易に制御することがで
きる。
【0041】また、ワーク2000、3000を一枚の
ウエハ上に複数個作製した時には、そのウエハが反って
しまう場合がある。そのような場合にも、その反り量に
対応する錘状突起部の高さと開口制御部の高さの差をつ
けておくことで、各々のワークの錘状突起部上部の遮光
膜が受ける塑性変形量を一定にし、錘状突起部の先端に
作製される開口サイズを一定にすることができる。
【0042】図8および図9は、上記で説明したワーク
の作製方法における錘状突起部と開口制御部の高さの関
係を説明する図である。なお、以下では、図6の実施の
形態のような錘状突起部の方が開口制御部の高さより低
い場合について説明する。
【0043】図8は、図6において遮光膜をつける前の
状態でから錘状突起部61と開口制御部2だけを示した
図である。図9は、図8中B-B'で示す位置の錘状突起部
1と、図8中C-C'で示す位置の開口制御部2の断面図で
ある。図9(a)は、錘状突起部61がちょうど形成さ
れた状態を示した図である。この状態は実施の形態1に
おける図5のワーク1000の製造方法を説明した図の
状態である。開口制御部用マスク102の幅は、錘状突
起部用マスクの直径よりも大きいくすることで、図9
(a)の状態では、開口制御部2の上面には、平らな部
分が残り、この平らな部分上に開口制御部用マスク10
2が残っている。しかしながら、錘状突起部用マスク
は、錘状突起部61との接触面積が非常に小さくなるた
め、はずれてしまう。図9(a)の状態では、錘状突起
部61の高さH11と開口制御部2の高さH21は、同
じである。図9(b)は、図9(a)の状態からさらに
エッチングを進め、開口制御部2上面の平らな部分がち
ょうどなくなった状態を示している。図9(a)の状態
からさらにエッチングを行うと、錘状突起部用マスクが
無い錘状突起部61の高さH12は、徐々に低くなって
いく。一方、開口制御部用マスクが残っている開口制御
部2の高さH22は、H21と同じままである。開口制御部
2の上面の平らな部分の幅は、徐々に狭くなり、断面形
状は図9(b)に示すように、三角形になる。このとき
の錘状突起部61と開口制御部2の高さの差ΔHは、錘
状突起部用マスクの直径と開口制御部用マスク102の
幅の差、および、錘状突起部61と開口制御部2の先端
角によって異なるが、おおよそ1000nm以下程度である。
【0044】図9(c)は、図9(b)の状態からさら
にエッチングを進めた状態を示している。錘状突起部6
1の高さH13は、高さH11よりも低くなる。同様
に、開口制御部H23の高さも、高さH22よりも小さ
くなる。しかし、高さH13と高さH23の減少量は、
同じであるため、錘状突起部61と開口制御部2の高さ
の差ΔHは、変化しない。
【0045】なお、開口制御部用マスク102の幅が、
錘状突起部用マスクよりも小さい場合は、錘状突起部と
開口制御部の高さの関係が逆になり、図7の実施の形態
の開口制御部よりも錘状突起部が高い場合のワーク30
00の形状となる。
【0046】また、錘状突起部用マスクの幅と開口制御
部用マスクの幅が等しい場合は、錘状突起部と開口制御
部の高さが等しくなることは言うまでもない。
【0047】本発明のワークの作製方法によれば、フォ
トリソグラフィ工程によって錘状突起部と開口制御部の
高さの差を良好に制御することができる。
【0048】以上説明したように、本発明の実施の形態
2によれば、実施の形態1の効果に加え、錘状突起部の
高さと開口制御部の高さを良好に制御することができ、
錘状突起部の高さと開口制御部の高さの差によって錘状
突起部先端に作製する微小開口サイズを良好に制御する
ことができる。
【0049】さらに、ワーク2000、3000が複数
個作製された一枚のウエハに対して、一括で力Fを加え
ることによって、数種類の所望の開口サイズの開口を一
度に複数個作製する事も可能である。一括で加工する場
合、ウエハ一枚あたりのワークの数にもよるが、開口1
個あたりの加工時間は、数100ミリ秒以下と非常に短く
なる。
【0050】また、ワーク2000、3000を一枚の
ウエハ上に複数個作製した場合に、そのウエハが反って
しまう場合がある。そのような場合にも、その反りに応
じて錘状突起部の高さを適切に制御することにより、錘
状突起部の先端に作製される開口サイズを一定にするこ
とができるので、ウエハ一枚あたりから取れる良品の数
を多くするこができ、より低コストで微小開口を作製す
ることができる。(実施の形態3)図10は、本発明の
実施の形態3に係る開口の形成方法について説明した図
である。本実施の形態は、実施の形態2において、開口
制御部の間に複数の錘状突起部があり、基板が反ってし
まっている場合の実施の形態である。よって、実施の形
態1あるいは実施の形態2と同じ部分については説明を
一部省略あるいは簡単にする。
【0051】図10において、基板4は、透明層5、透
明層5の上に形成された複数の錘状突起部101および
複数の錘状突起部101の外側に開口制御部2、複数の
錘状突起部101、開口制御部2および透明層5の上に
形成された遮光膜3からなる。なお、透明層5は、必ず
しも必要ではなく、その場合、遮光膜3は、複数の錘状
突起部101、開口制御部2および基板4上に形成され
る。また、遮光膜3は、複数の錘状突起部101にだけ
堆積されていてもよい。
【0052】このような構造が作製された基板4は、基
板表面と裏面との応力の違いにより図10のように反っ
てしまう。複数の錘状突起部101の高さを基板4に対
して同じ高さにすると、中央付近の錘状突起部101上
部の遮光膜3が受ける塑性変形量は、他の錘状突起部1
01上部の遮光膜が受ける塑性変形量よりも大きくな
り、中央付近の錘状突起部101の先端に作製される開
口サイズが大きくなってしまう。
【0053】そこで、本実施の形態においては、基板4
の反り量に対応させてそれぞれの錘状突起部の高さを変
えた。図10の実施の形態の場合、中央付近の錘状突起
部の高さを低くし、開口制御部2に近くなる錘状突起部
にしたがって徐々に錘状突起部の高さを高くした。この
ようなワークの作製方法は錘状突起部用マスクの幅をそ
れぞれの錘状突起部毎に変えること以外は、実施の形態
2と同じであるので説明を省略する。
【0054】このように錘状突起部の高さを調整するこ
とにより、少なくとも複数の錘状突起部101と開口制
御部2の一部を覆い、複数の錘状突起部101および開
口制御部2に平面である板6を載せ、さらに板6の上よ
り押し込み用具7を載せる。押し込み用具7に錘状突起
部101の中心軸方向に力Fを加えることによって、基
板4の反り量に対応させて錘状突起部101の高さを変
えてあるので、板6がすべての錘状突起部101上部の
遮光膜3を同時に押し込む。錘状突起部101と板6と
の接触面積に比べて、開口制御部22と板6との接触面
積は、数100〜数万倍も大きい。したがって、与えら
れた力Fは、開口制御部2によって分散され、結果とし
て板6の変位量は小さくなる。板6の変位量が小さいた
め、遮光膜3が受ける塑性変形量は非常に小さい。錘状
突起部101および開口制御部2は、非常に小さな弾性
変形を受けるのみである。よって、遮光膜3の塑性変形
量が非常に小さく、すべての錘状突起部101および開
口制御部2が弾性変形領域でのみ変位しているため、す
べての錘状突起部101の先端に均一な大きさの開口が
形成される。開口サイズは、数nmから錘状突起部10
1を通過する光の波長の回折限界程度の大きさである。
なお、上記では、押し込み用具7とワークの間に板6が
挿入されていたが、板6を除去して直接押し込み用具7
で押し込むことによっても同様に開口を形成できること
は、いうまでもない。
【0055】開口に光を導入するために、基板4を錘状
突起部101の形成面と反対側からエッチングすること
によって透明体5または錘状突起部101のそれぞれの
少なくとも一部を露出させて、開口への光の導入口を形
成する。また、基板4を透明材料で構成することによっ
て、光の導入口を形成する工程を省くことができるのは
言うまでもない。
【0056】図10は、基板4が凸状に反った場合の実
施の形態であるが、基板4が凹状に反った場合について
も、同様に適応可能である。その際には、中心付近の錘
状突起部の高さを高くし、開口制御部に近い錘状突起部
の高さを低くすればよい。
【0057】さらに、基板4がうねっているような場合
にも本実施の形態は同様に適応可能であることは言うま
でもない。
【0058】また、すべての錘状突起部の高さを一定に
し、板6あるいは押し込み用具7の形状を基板の反りと
同じ形状することによっても上記説明したように、すべ
て開口サイズを同じにすることができる。
【0059】また、一枚のウエハ上に数種類の開口サイ
ズを作製したい場合には、実施の形態1と同様にして錘
状突起部の高さあるいは開口制御部の高さを適切に制御
することで適応可能である。
【0060】以上説明したように、本発明の実施の形態
3によれば、基板4の形状に応じ、錘状突起部の高さ
や、板あるいは押し込み用具の形状を制御することによ
り、反り等の変形した基板に作製されている複数の錘状
突起部上部の遮光膜が受ける塑性変形量を一定にするこ
とができ、錘状突起部の先端に作製される開口サイズを
すべて一定にすることができる。よって、1枚のウエハ
からとれる開口の歩留まりが飛躍的に向上する。
【0061】さらに、錘状突起部の高さを適切に制御す
ることにより、一枚のウエハ上に数種類の大きさの開口
を安定的に作製することができる。
【0062】よって、実施の形態1や実施の形態2の効
果に加え、開口の個数に対して開口制御部の個数を減ら
すことができ、1枚のウエハから取れる微小開口を有す
る素子の数を大幅に増やすことができるので、更なる低
コスト化がはかれる。
【0063】また、一括で加工できる開口の個数が増え
るので、ウエハ一枚あたりのワークの数にもよるが、開
口1個あたりの加工時間は、実施の形態1や実施の形態
2の加工時間を数分の一に短くすることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る第1の
光学的な開口の作製方法によれば、錘状突起部近傍に開
口制御部を設けることによって押し込み体である板の変
位量を小さくすることができるため、分解能の高いアク
チュエータを用いなくても、大きさが均一で微小な開口
を錘状突起部先端に形成する事が容易である。また、錘
状突起部と開口制御部の高さが常に同じに制御されてい
るので、開口の作製歩留まりが向上した。
【0065】さらに、単純に力Fを加えるだけで開口が
形成されるため、開口作製にかかる時間は数秒から数10
秒と非常に短くできる。
【0066】また、本発明によれば、加工雰囲気を問わ
ない。従って、大気中で加工する事が可能でありすぐに
光学顕微鏡などで加工状態を観察できる。また、走査型
電子顕微鏡中で加工することによって、光学顕微鏡より
も高い分解能で加工状態を観察することも可能である。
また、液体中で加工することによって、液体がダンパー
の役目をするため、より制御性の向上した加工条件が得
られる。
【0067】以上説明したように本発明に係る第2の光
学的な開口の作製方法によれば、本発明に係る第1の光
学的な開口の作製の効果に加え、ワークが複数個作製さ
れたウエハに対して、一括で力を加えることによって、
開口サイズのそろった開口を一度に複数個作製する事が
可能であり、開口1個あたりの加工時間を短くでき、低
コスト化をはかることができ。
【0068】さらに、開口の個数に対して開口制御部の
個数を減らすことができ、1枚のウエハから取れる微小
開口を有する素子の数を大幅に増やすことができるの
で、更なる低コスト化がはかれる。
【0069】以上説明したように本発明に係る第3の光
学的な開口の作製方法によれば、本発明に係る第1ある
いは第2の光学的な開口の作製方法の効果に加え、錘状
突起部の高さと開口制御部の高さを良好に制御すること
で錘状突起部先端に作製する微小開口サイズを簡単に、
そして良好に制御することができる。
【0070】以上説明したように本発明に係る第4の光
学的な開口の作製方法によれば、本発明に係る第1ある
いは第2の光学的な開口の作製方法の効果に加え、基板
の形状に応じ錘状突起部の高さを制御することにより、
反り等の変形した基板に作製されている複数の錘状突起
部上部の遮光膜が受ける塑性変形量を一定にすることが
でき、錘状突起部の先端に作製される開口サイズをすべ
て一定にすることができるので、1枚のウエハからとれ
る開口の歩留まりが向上する。
【0071】以上説明したように本発明に係る第5の光
学的な開口の作製方法によれば、本発明に係る第1ある
いは第2の光学的な開口の作製方法の効果に加え、錘状
突起部の高さを適切に制御することにより、一枚のウエ
ハ上に数種類の大きさの開口を安定的に作製することが
で、色々なサイズの開口を作製する際に、ウエハの枚数
を減らすことができ、安価に数種類の開口サイズを作成
することができる。
【0072】以上説明したように本発明に係る第6の光
学的な開口の作製方法によれば、本発明に係る第1ある
いは第2の光学的な開口の作製方法の効果に加え、基板
の反り等の形状に応じ、板あるいは押し込み用具の形状
を調整することにより、反り等の変形した基板に作製さ
れている複数の錘状突起部上部の遮光膜が受ける塑性変
形量を一定にすることができ、錘状突起部の先端に作製
される開口サイズをすべて一定にすることができる。よ
って、1枚のウエハからとれる開口の歩留まりが飛躍的
に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る開口の形成方法に
ついて説明した図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る開口の形成方法に
ついて説明した図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る開口の形成方法に
ついて説明した図である。
【図4】ワーク1000の製造方法について説明した図
である。
【図5】ワーク1000の製造方法について説明した図
である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る開口の形成方法に
ついて説明した図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る開口の形成方法に
ついて説明した図である。
【図8】ワーク2000の作製方法における錘状突起部
61と開口制御部2の高さの関係を説明する図である。
【図9】ワーク2000の作製方法における錘状突起部
61と開口制御部2の高さの関係を説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る開口の形成方法
について説明した図である。
【符号の説明】
1、61、71、101 錘状突起部 2 開口制御部 3 遮光膜 4 基板 5 透明層 6 板 7 押し込み用具 8 開口 101 錘状突起部用マスク 102 開口制御部用マスク 103 透明材料 104 基板材料 1000、2000、3000 ワーク F 力 H1、H11、H12、H13、H16、H17 錘状
突起部の高さ H2、H21、H22、H23、H26、H27 開口
制御部の高さ ΔH 錘状突起部と開口制御部の高さの差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光岡 靖幸 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 加藤 健二 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 新輪 隆 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 前田 英孝 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 市原 進 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 篠原 陽子 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、 前記基板に形成された所望の波長を透過する錘状突起部
    と、 前記錘状突起部の近傍に配置された開口制御部と、 少なくとも前記錘状突起部上に形成された遮光膜からな
    る被開口形成体に対して、 前記錘状突起部および前記開口制御部の少なくとも一部
    を覆うような面を有する押し込み体を、前記錘状突起部
    に向かう成分を有する力により前記被開口形成体に押し
    当てることにより前記錘状突起部の先端に光学的な開口
    を形成することを特徴とする光学的な開口作製方法。
  2. 【請求項2】基板と、 前記基板に形成された所望の波長を透過する複数の錘状
    突起部と、 前記錘状突起部の近傍に配置された開口制御部と、 少なくとも前記錘状突起部上に形成された遮光膜からな
    る被開口形成体に対して、 前記錘状突起部および前記開口制御部の少なくとも一部
    を覆うような面を有する押し込み体を、前記錘状突起部
    に向かう成分を有する力により前記被開口形成体に押し
    当てることにより前記複数の錘状突起部の先端に光学的
    な開口を一度に形成することを特徴とする光学的な開口
    作製方法。
  3. 【請求項3】前記錘状突起部の高さと前記開口制御部の
    高さに差をつけることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の光学的な開口作製方法。
  4. 【請求項4】前記錘状突起部の高さと前記開口制御部の
    高さの差を前記基板の形状に応じた分布になるように形
    成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の光学的な開口の作製方法。
  5. 【請求項5】前記錘状突起部の高さと前記開口制御部の
    高さの差を所望の分布になるように形成することを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の光学的な開口の
    作製方法。
  6. 【請求項6】前記押し込み体の形状が、前記基板の反り
    と同じ形状であることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の光学的な開口の作製方法。
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