JP2002158478A - 施設の空調システム - Google Patents

施設の空調システム

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JP2002158478A
JP2002158478A JP2000352674A JP2000352674A JP2002158478A JP 2002158478 A JP2002158478 A JP 2002158478A JP 2000352674 A JP2000352674 A JP 2000352674A JP 2000352674 A JP2000352674 A JP 2000352674A JP 2002158478 A JP2002158478 A JP 2002158478A
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heat
area
facility
conditioning system
air
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JP2000352674A
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English (en)
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Norihito Higo
徳仁 肥後
Hitomi Nakamura
仁美 中村
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 局舎内を高い効率で空調することができ、且
つ低室温による非発熱性の機器の低温劣化を防止した施
設の空調システムの提供。 【解決手段】 局舎の空調システムAは、通信機関連機
器2の高温劣化を防ぐ際には、冷房装置4を作動状態、
循環用ファン5を作動停止状態にし、バッテリ3の低温
劣化を防ぐ際には、冷房装置4を作動停止状態、循環用
ファン5を作動状態にして、通信機関連機器2が発する
熱で区画エリア12内を温める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱する発熱性の
機器と、発熱量が小さいか発熱しない非発熱性の機器と
を施設内に設置した施設の空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図8に示す、従来の施設の空調システム
100では、無線通信装置101(発熱性の機器)や、
無停電電源装置(UPS)のバッテリ102(非発熱性
の機器)を配設した局舎103内を空調装置104によ
り冷房している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の施設の空調
システム100は以下の課題を有する。局舎103内が
無線通信装置101に適した温度範囲に維持される様に
空調装置104が冷房を行うが、その温度範囲が無停電
電源装置(UPS)のバッテリ102に適した温度範囲
であるとは限らない。局舎103全体を空調装置104
で冷房する必要があるので効率が悪く、冷房用に電力を
多く消費する。外気温が低い低温環境下では、局舎10
3内の室温が低下し、無停電電源装置のバッテリ102
が劣化する。
【0004】本発明の第1の目的は、施設内を高い効率
で空調することができる施設の空調システムの提供にあ
る。本発明の第2の目的は、施設内を高い効率で空調す
ることができ、且つ低室温による非発熱性の機器の低温
劣化を防止した施設の空調システムの提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】[請求項1について]施
設の空調システムは、施設内を第1の区画エリアと第2
の区画エリアとに断熱的に区画し、発熱する発熱性の機
器を第1の区画エリア内に設置し、発熱量が小さいか発
熱しない非発熱性の機器を第2の区画エリア内に設置
し、第1の区画エリア内を冷房可能な冷房装置を第1の
区画エリア側に設置している。
【0006】つまり、冷房装置が第1の区画エリアのみ
を冷房する構成であるので冷房用の電力の低減が図れ、
冷房効率を上げることができる。なお、非発熱性の機器
は発熱量が小さいか発熱しないので、第2の区画エリア
の室温が僅かしか上昇しない(または上昇しない)の
で、外気温が異常に高い場合を除き第2の区画エリア内
を冷房する必要がない。
【0007】[請求項2について]施設の空調システム
は、更に、第2の区画エリア内を暖房可能な空調装置を
第2の区画エリア側に設置している。なお、非発熱性の
機器の低温劣化を防ぐ必要がある場合には空調装置を作
動させて室温を上げる。これにより、第2の区画エリア
内に設置した非発熱性の機器の低温劣化を防止すること
ができる。
【0008】また、施設の空調システムは、発熱性の機
器の高温劣化を防ぐ必要がある場合には冷房装置が第1
の区画エリアのみを冷房し、非発熱性の機器の低温劣化
を防止する必要がある場合には空調装置が第2の区画エ
リアのみを暖房する構成であるので空調用の電力の低減
が図れ、空調効率を上げることができる。
【0009】[請求項3、5について]施設の空調シス
テムは、区画壁により施設内を第1の区画エリアと第2
の区画エリアとに断熱的に区画し、発熱する発熱性の機
器を第1の区画エリア内に設置し、発熱量が小さいか発
熱しない非発熱性の機器を第2の区画エリア内に設置し
ている。そして、第1の区画エリア内を冷房可能な冷房
装置を第1の区画エリア側に設置し、区画壁に循環用フ
ァンおよびダンパを設けている。
【0010】発熱性の機器の高温劣化を防ぐ必要がある
通常環境下では、冷房装置を作動可能状態、ダンパを閉
状態、循環用ファンを作動停止状態にし、必要に応じて
冷房装置を作動させ第1の区画エリアを冷房する。
【0011】非発熱性の機器の低温劣化を防ぐ必要があ
る(発熱性の機器の高温劣化を防ぐ必要がない)低温環
境下では、冷房装置を作動停止状態、ダンパを開状態、
循環用ファンを作動状態にする。これにより、発熱性の
機器が発する熱で昇温した空気が第1の区画エリアから
第2の区画エリア内に導入され、第2の区画エリア内の
空気が第1の区画エリアに戻り、各区画内を循環する。
よって、第2の区画エリアの室温を上げることができ、
第2の区画エリアに設置した非発熱性の機器の低温劣化
を防止することができる。
【0012】施設の空調システムは、発熱性の機器の高
温劣化を防ぐ必要がある場合には冷房装置が第1の区画
エリアを冷房し、非発熱性の機器の低温劣化を防ぐ必要
がある場合には発熱性の機器が発する熱で昇温した第1
の区画エリア内の空気を第2の区画エリア内に導入する
構成であるので空調用の電力の低減が図れ、空調効率を
上げることができる。
【0013】[請求項4、6について]施設の空調シス
テムは、更に、第2の区画エリア内を暖房可能な空調装
置を第2の区画エリア側に設置している。発熱性の機器
の高温劣化を防ぐ必要がある通常環境下では、冷房装置
を作動可能状態、ダンパを閉状態、循環用ファンを作動
停止状態にし、必要に応じて冷房装置を作動させ第1の
区画エリアを冷房する。
【0014】非発熱性の機器の低温劣化を防ぐ必要があ
る(発熱性の機器の高温劣化を防ぐ必要がない)低温環
境下では、冷房装置を作動停止状態、ダンパを開状態、
循環用ファンを作動状態にする。これにより、発熱性の
機器が発する熱で昇温した空気が第1の区画エリアから
第2の区画エリア内に導入され、第2の区画エリア内の
空気が第1の区画エリアに戻、各区画内を循環する。よ
って、第2の区画エリアの室温を上げることができ、第
2の区画エリアに設置した非発熱性の機器の低温環境下
における低温劣化を防止することができる。
【0015】更に、第1の区画エリア内の空気の導入で
は熱量が不足して非発熱性の機器の低温劣化を防ぐ必要
がある(発熱性の機器の高温劣化を防ぐ必要がない)極
低温環境下では、冷房装置を作動停止状態、空調装置を
作動状態、ダンパを閉状態、循環用ファンを作動停止状
態にして第2の区画エリアの室温を上げる。これによ
り、第2の区画エリア内に設置した非発熱性の機器の、
極低温環境下における低温劣化を防止することができ
る。
【0016】施設の空調システムは、発熱性の機器の高
温劣化を防ぐ必要がある場合には冷房装置が第1の区画
エリアを冷房し、非発熱性の機器の低温劣化を防ぐ必要
がある場合には発熱性の機器が発する熱で昇温した第1
の区画エリア内の空気を第2の区画エリア内に導入し、
第1の区画エリア内の空気の導入では熱量が不足して非
発熱性の機器の低温劣化が起きる可能性がある場合には
空調装置を作動させて第2の区画エリアの室温を上げる
構成であるので空調用の電力の低減が図れ、空調効率を
上げることができる。
【0017】[請求項7、8について]発熱性の機器
は、例えば、送信部を含む通信機関連機器であり、非発
熱性の機器は停電時に作動用電源として機能するバッテ
リである。また、バッテリ等の非発熱性の機器は、熱が
籠もり難い施設下部の第2の区画エリア内に配置し、通
信機関連機器等の発熱性の機器は、施設上部の第1の区
画エリア内に配置するのが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例(請求項1、
3、5、7、8に対応)を、図1〜図4に基づいて説明
する。図1、図2に示す様に、局舎の空調システムA
は、局舎1内を区画エリア11、12に区画し、通信機
関連機器2を区画エリア11内に設置し、バッテリ3を
区画エリア12内に設置し、冷房装置4の室内熱交換器
41を区画エリア11に設置し、循環用ファン5および
ダンパ6、7を区画壁10に設けている。
【0019】局舎1(年中稼働)は、電波の飛びが良い
場所(ビルの屋上や山頂等)に設置されて電波の中継を
行う無線中継施設であり、点検時以外は無人である。こ
の局舎1は、断熱性の区画壁10により、区画エリア1
1(上部)と、区画エリア12(下部)とに区画されて
いる。なお、本実施例では、区画壁10の一方側(図示
左方)は前方に向かって下がる傾斜面となっており、区
画壁10の他方側(図示右方)は上方へ延びる区画エリ
ア12を臨む壁になっている。
【0020】通信機関連機器2は、携帯電話から発射さ
れた電波を受信する受信部や高出力の電波を送信する送
信部を有する無線装置、商用電源を降圧して整流する電
源装置、各種制御を行う制御器、および無停電電源装置
(UPS)等により構成される。なお、作動に伴い、特
に送信部が多く発熱する。
【0021】無停電電源装置は、停電に備えてバッテリ
3をフローティング充電し、停電になると無線装置や冷
房装置4の作動用電力を、電源装置からバッテリ3に切
り替える。バッテリ3は、本実施例では鉛電池であり、
商用電源が停電した際に使用する電力を蓄えている。な
お、停電時や通常時に関わらずバッテリ3の発熱量は極
僅かである。
【0022】冷房装置4は、コンプレッサ、室外熱交換
器、膨張弁、および室内熱交換器41を冷媒配管を介し
て環状に接続し、冷凍サイクルを形成している。なお、
停電時もバッテリ3の電力により冷房装置4が作動可能
である。コンプレッサは、冷媒を圧縮するためのもので
あり、電動モータにより駆動されている。室外熱交換器
は、コンプレッサから流出する高温高圧のガス冷媒を外
気で冷却して凝縮させるためのものである。この室外熱
交換器は、局舎1の外に設置され、室外送風機が付設さ
れている。
【0023】膨張弁は液冷媒を断熱膨張させるものであ
り、膨張弁を通った冷媒は、圧力と温度が下がり霧状に
なって室内熱交換器41に入る。この膨張弁は、冷房運
転時に、冷媒温度センサのセンサ出力に基づいて、冷媒
の過熱度が所定値になる様に制御器により開度が制御さ
れる。
【0024】室内熱交換器41は、膨張弁により低温低
圧になった霧状の冷媒と、室内空気とを熱交換させるた
めのものである。この室内熱交換器41は、局舎1の区
画エリア11内に設置され、室内送風機が付設され冷風
を吹き出す。
【0025】なお、管理者は、局舎1内に設置されてい
る冷房装置4のコントローラの室温設定スイッチを操作
して区画エリア11の目標室温(室温の上限値で30℃
〜60℃の範囲)を設定(例えば60℃)し、図4に示
す如く、局舎1の区画エリア11の室温が目標室温の近
傍に維持される。
【0026】循環用ファン5は、区画壁10の一方側の
傾斜面にダンパ6とともに配設されている。この循環用
ファン5は、図3に示す様に、制御器により制御される
リレーのリレー接点51を介して電源に接続されてい
る。なお、停電時もバッテリ3の電力により循環用ファ
ン5が作動可能である。また、ダンパ7は区画壁10の
他方側の上方に配設されている。そして、循環用ファン
5に通電がなされて循環用ファン5が回転すると、空気
流が発生してダンパ6、7が開き、区画エリア12と区
画エリア11との間を空気が循環する。
【0027】制御器には、局舎1の区画エリア11の室
温を検出する室温センサ111、室内熱交換器41の出
口側の冷媒の温度を検出する冷媒温度センサ、外気温を
検出する外気温センサ、および区画エリア12の室温を
検出する室温センサ121からの各センサ出力が入力さ
れる。そして、各センサ出力に基づいて、冷房装置4の
コンプレッサの電動モータ、膨張弁、室外送風機、室内
送風機、および循環用ファン5を制御する。
【0028】つぎに、局舎の空調システムAの作動を説
明する。 (通常環境下;図1の状態)本実施例では、通信機関連
機器2の高温劣化を防ぐ必要がある通常環境下とは、区
画エリア11の室温が20℃を越える場合である。この
通常環境下(図1に示す状態)では、制御器は、冷房装
置4を作動可能状態にし、循環用ファン5への通電を停
止する。なお、これにより、ダンパ6、7は閉状態を維
持する。
【0029】高い外気温や通信機関連機器2の発熱によ
り区画エリア11の室温が60℃以上に上昇すると、制
御器は冷房装置4を作動状態にする(図4で冷房OFF
→ON)。そして、冷房装置4の作動により区画エリア
11の室温が50℃以下に低下すると冷房装置4を作動
停止状態にする(図4で冷房ON→冷房OFF)。
【0030】(低温環境下;図2の状態)外気温が下が
って区画エリア12の室温が0℃以下に低下すると制御
器は循環用ファン5への通電を開始する(図4でリレー
接点OFF→ON)。これにより、ダンパ6、7は開状
態になる。これにより、通信機関連機器2が発する熱で
昇温した空気が区画エリア11から区画エリア12内に
導入されるので区画エリア12の室温が上がり、区画エ
リア12内に設置したバッテリ3の低温劣化を防止する
ことができる。なお、この場合、制御器は区画エリア1
1の室温に関わらず冷房装置4を強制的に作動停止状態
にする。
【0031】また、外気温が上がって区画エリア12の
室温が5℃以上に上昇すると制御器は循環用ファン5へ
の通電を停止する(図4でリレー接点ON→OFF)。
これにより、ダンパ6、7は閉状態になる。なお、この
場合、制御器は冷房装置4を強制的に作動停止状態にす
る制御を停止する。
【0032】本実施例の局舎の空調システムAは、以下
の利点を有する。 [ア]局舎の空調システムAは、局舎1内を、区画エリ
ア11と区画エリア12とに断熱性の区画壁10を用い
て区画し、発熱する通信機関連機器2を区画エリア11
内に設置し、発熱しないバッテリ3を区画エリア12内
に設置し、冷房装置4の室内熱交換器41を区画エリア
11側に設置し、循環用ファン5およびダンパ6、7を
区画壁10に設けている。
【0033】そして、通信機関連機器2の高温劣化を防
ぐ必要がある場合には冷房装置4が区画エリア11を冷
房し、バッテリ3の低温劣化を防ぐ必要がある場合には
通信機関連機器2が発する熱で昇温した区画エリア11
内の空気を区画エリア12内に導入して区画エリア12
の室温を上げる構成である。このため、局舎の空調シス
テムAは、区画エリア11の室温が高い場合における通
信機関連機器2の高温劣化、および区画エリア12の室
温が低い場合におけるバッテリ3の低温劣化を共に防ぐ
ことができる。また、一台の空調装置で局舎全体を空調
する従来の空調システムに比べて空調効率が高いので空
調用の電力を低減することができる。
【0034】[イ]局舎の空調システムAは、バッテリ
3を局舎1下部の区画エリア12内に配置し、通信機関
連機器2を局舎1上部の区画エリア11内に配置してい
る。このため、通信機関連機器2から発生した熱は、局
舎1上部に位置する区画エリア11の上方に籠もるの
で、局舎1下部の区画エリア12内の空気を昇温させ難
い。これに加え、バッテリ3は殆ど発熱しないので、区
画エリア12内の室温が外気温程度にしか上昇しないの
で区画エリア12内を冷房する必要がなく、外気温が著
しく高くならない地域での適用には問題がない。
【0035】つぎに、本発明の第2実施例(請求項1〜
8に対応)を、図3〜図6に基づいて説明する。図5に
示す様に、局舎の空調システムBは、下記の構成が局舎
の空調システムAと異なる。空調装置8の室内熱交換器
81を区画エリア12に設置している。なお、空調装置
8は、暖房運転と冷房運転とが可能である。区画壁10
は、平坦な天板部105と、区画エリア11に臨む垂直
壁部106とからなる。
【0036】循環用ファン5は、区画壁10の垂直壁部
106にダンパ6とともに配設されている。この循環用
ファン5は、図3に示す様に、制御器により制御される
リレーのリレー接点51を介して電源に接続されてい
る。なお、停電時もバッテリ3の電力により循環用ファ
ン5が作動可能である。また、ダンパ7は区画壁10の
天板部105に配設されている。そして、循環用ファン
5に通電がなされて循環用ファン5が回転すると、空気
流が発生してダンパ6、7が開き、区画エリア12と区
画エリア11との間を空気が循環する。
【0037】つぎに、局舎の空調システムBの作動を説
明する。 (高温環境下)本実施例では、高温環境下とは、バッテ
リ3の高温劣化を防ぐ必要がある場合で、区画エリア1
2の室温が高い状態をいう。外気温が高く、区画エリア
12の室温が35℃以上に上昇すると、制御器は、空調
装置8を冷房運転させる(図6で冷房OFF→ON)。
なお、循環用ファン5への通電は停止状態(ダンパ6、
7は閉状態)にする。これにより、区画エリア12の室
温が下がり、区画エリア12内に設置したバッテリ3の
高温劣化を防止することができる。
【0038】冷房運転により区画エリア12の室温が3
0℃以下に下がると、制御器は、空調装置8の冷房運転
を停止する(図6で冷房ON→OFF)。なお、循環用
ファン5への通電は停止状態(ダンパ6、7は閉状態)
に維持する。
【0039】(通常環境下)本実施例では、通常環境下
とは、通信機関連機器2の高温劣化を防ぐ必要がある場
合で、区画エリア11の室温が20℃を越える状態をい
う。この通常環境下では、制御器は、冷房装置4を作動
可能状態にし、循環用ファン5への通電を停止する。な
お、これにより、ダンパ6、7は閉状態を維持する。
【0040】高い外気温や通信機関連機器2の発熱によ
り区画エリア11の室温が60℃以上に上昇すると、制
御器は冷房装置4を作動状態にする(図4で冷房OFF
→ON)。そして、冷房装置4の作動により区画エリア
11の室温が50℃以下に低下すると制御器は冷房装置
4を作動停止状態にする(図4で冷房ON→OFF)。
【0041】(低温環境下)外気温が下がって区画エリ
ア12の室温が0℃以下に低下すると制御器は循環用フ
ァン5への通電を開始(図6でファンOFF→ON)
し、ダンパ6、7が開状態になる。これにより、通信機
関連機器2が発する熱で昇温した空気が区画エリア11
から区画エリア12内に導入されるので区画エリア12
の室温が上がり、区画エリア12内に設置したバッテリ
3の低温劣化を防止することができる。なお、この場
合、制御器は区画エリア11の室温に関わらず冷房装置
4を強制的に作動停止状態にする。
【0042】また、外気温が上がって区画エリア12の
室温が5℃以上に上昇すると制御器は循環用ファン5へ
の通電を停止(図6でファンON→OFF)し、ダンパ
6、7が閉状態になる。これにより、通信機関連機器2
が発する熱で昇温した空気が区画エリア11から区画エ
リア12内に導入されるので区画エリア12の室温が上
がり、区画エリア12内に設置したバッテリ3の低温劣
化を防止することができる。なお、この場合、制御器は
冷房装置4を強制的に作動停止状態にする制御を停止す
る。
【0043】(超低温環境下)外気温が下がって区画エ
リア12の室温が−5℃以下に低下すると制御器は循環
用ファン5への通電を停止(図6でファンON→OF
F)するとともに(ダンパ6、7が閉状態になる)、空
調装置8に暖房運転を行わせる(図6で暖房OFF→O
N)。これにより、空調装置8の室内熱交換器81から
吹き出される温風により区画エリア12の室温が上が
り、区画エリア12内に設置したバッテリ3の低温劣化
を防止することができる。
【0044】また、外気温が上がって区画エリア12の
室温が0℃以上に上昇すると、制御器は、空調装置8に
よる暖房運転を停止(図6で暖房ON→OFF)し、循
環用ファン5への通電を開始(図6でファンOFF→O
N、ダンパ6、7が開状態になる)して、超低温環境下
の制御から低温環境下の制御に切り替える。
【0045】本実施例の局舎の空調システムBは、以下
の利点を有する。 [ウ]局舎の空調システムBは、局舎1内を、区画エリ
ア11と区画エリア12とに断熱性の区画壁10を用い
て区画し、発熱する通信機関連機器2を区画エリア11
内に設置し、発熱しないバッテリ3を区画エリア12内
に設置し、冷房装置4の室内熱交換器41を区画エリア
11側に設置し、冷暖房が可能な空調装置8の室内熱交
換器81を区画エリア12側に設置し、循環用ファン5
およびダンパ6、7を区画壁10に設けている。
【0046】そして、通信機関連機器2の高温劣化を防
ぐ必要がある場合には冷房装置4が区画エリア11を冷
房し、バッテリ3の高温劣化を防ぐ必要がある場合に
は、区画エリア12を空調装置8で冷房して区画エリア
12の室温を下げ、バッテリ3の低温劣化を防ぐ必要が
ある場合には、通信機関連機器2が発する熱で昇温した
区画エリア11内の空気を区画エリア12内に導入する
か、区画エリア12を空調装置8で暖房して区画エリア
12の室温を上げる構成である。
【0047】この構成により、局舎の空調システムB
は、区画エリア11の室温が高い場合における通信機関
連機器2の高温劣化、区画エリア12の室温が高い場合
におけるバッテリ3の高温劣化、および区画エリア12
の室温が低い場合におけるバッテリ3の低温劣化を全て
防ぐことができる。このため、特に、夏が暑くなる地域
や、冬が寒い地域に設置された局舎1の空調に適してい
る。また、一台の空調装置で局舎全体を空調する従来の
空調システムに比べて空調効率が高いので空調用の電力
を低減することができる。
【0048】つぎに、本発明の第3実施例(請求項1、
7、8に対応)を図7に基づいて説明する。図7に示す
様に、局舎の空調システムCは、下記の構成が局舎の空
調システムAと異なる。
【0049】区画壁10は水平に設置された断熱性の板
であり、局舎1内を、上部の区画エリア11と下部の区
画エリア12とに区画している。区画壁10には、循環
用ファンやダンパを配設していない。また、区画エリア
12側には空調装置を配設していない。
【0050】つぎに、局舎の空調システムCの作動を説
明する。高い外気温に加え、通信機関連機器2の発熱に
より区画エリア11の室温が60℃以上に上昇すると制
御器は冷房装置4を作動状態にする。そして、冷房装置
4の作動により区画エリア11の室温が50℃以下に低
下すると制御器は冷房装置4を作動停止状態にする。
【0051】本実施例の局舎の空調システムCは、以下
の利点を有する。 [エ]局舎の空調システムCは、局舎1内を、区画エリ
ア11と区画エリア12とに断熱性の区画壁10を用い
て区画し、発熱する通信機関連機器2を区画エリア11
内に設置し、発熱しないバッテリ3を区画エリア12内
に設置し、冷房装置4の室内熱交換器41を区画エリア
11側に設置している。
【0052】そして、通信機関連機器2の高温劣化を防
ぐ必要がある場合には冷房装置4が区画エリア11を冷
房して区画エリア11の室温を下げる構成である。この
ため、局舎の空調システムCは、区画エリア11の室温
が高い場合における通信機関連機器2の高温劣化を防ぐ
ことができる。また、一台の冷房装置で局舎全体を冷房
する従来の空調システムに比べて空調効率が高いので空
調用の電力を低減することができる。
【0053】[オ]局舎の空調システムCは、バッテリ
3を局舎1下部の区画エリア12内に配置し、通信機関
連機器2を局舎1上部の区画エリア11内に配置してい
る。このため、通信機関連機器2から発生した熱は、局
舎1上部に位置する区画エリア11の上方に籠もるの
で、局舎1下部の区画エリア12内の空気を昇温させ難
い。これに加え、バッテリ3は殆ど発熱しないので、区
画エリア12内の室温が外気温程度にしか上昇しないの
で区画エリア12内を冷房する必要がなく、外気温が著
しく高くならない地域での適用には問題がない。また、
区画エリア12内の室温は外気温程度にしか低下しない
のでバッテリ3が低温劣化する虞がないので区画エリア
12内を暖房する必要がなく、外気温が著しく低くなら
ない地域での適用には問題がない。
【0054】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.第1実施例において、循環用ファン5を、区画壁1
0の一方側(図示左方)と区画壁10の他方側(図示右
方)との両方に配設しても良く、区画壁10の一方側だ
けに配設しても良い。また、ダンパ6、7は、気流によ
って開く構成ではなく、アクチュエータによって開閉す
る構成に変更しても良い。
【0055】b.停電時は、通信機関連機器2の送信部
の送信出力を下げて、消費電力および発熱を抑える構成
であっても良い。
【0056】c.区画壁10以外に、区画エリア12を
構成する局舎1の外壁を高度な断熱構造にしても良い。
また、区画エリア12を地中に埋める構成であっても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る局舎の空調システム
の説明図(通常環境下での作動)である。
【図2】本発明の第1実施例に係る局舎の空調システム
の説明図(低温環境下での作動)である。
【図3】その局舎の空調システムに用いる循環用ファン
周りの電気回路図である。
【図4】室温と、冷房装置およびリレー接点の状態との
関係を示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る局舎の空調システム
の説明図である。
【図6】室温と、循環用ファンやダンパの状態、および
空調装置の運転状態との関係を示す説明図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る局舎の空調システム
の説明図である。
【図8】従来の局舎の空調システムの説明図である。
【符号の説明】
2 通信機関連機器(発熱性の機器) 3 バッテリ(非発熱性の機器) 4 冷房装置 5 循環用ファン 6、7 ダンパ 8 空調装置 10 区画壁 11 区画エリア(第1の区画エリア) 12 区画エリア(第2の区画エリア) 41 室内熱交換器(冷房装置) A、B、C 局舎の空調システム(施設の空調システ
ム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24D 5/00 F24D 5/00 A F24F 5/00 F24F 5/00 Z Fターム(参考) 3L054 BE03 3L071 AA02 AC04 AD03 AF01 AG01 AG02 5E322 AB10 BA02 BA03 BA04 BA05 BB03 BB10 CA04 CA06 DB02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施設内を第1の区画エリアと第2の区画
    エリアとに断熱的に区画し、 発熱する発熱性の機器を第1の区画エリア内に設置し、
    発熱量が小さいか発熱しない非発熱性の機器を第2の区
    画エリア内に設置し、 第1の区画エリア内を冷房可能な冷房装置を第1の区画
    エリア側に設置したことを特徴とする施設の空調システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記第2の区画エリア内を暖房可能な空
    調装置を第2の区画エリア側に設置したことを特徴とす
    る請求項1記載の施設の空調システム。
  3. 【請求項3】 区画壁により施設内を第1の区画エリア
    と第2の区画エリアとに断熱的に区画し、 発熱する発熱性の機器を第1の区画エリア内に設置し、
    発熱量が小さいか発熱しない非発熱性の機器を第2の区
    画エリア内に設置し、 第1の区画エリア内を冷房可能な冷房装置を第1の区画
    エリア側に設置し、 前記発熱性の機器が発する熱で昇温した空気を前記第1
    の区画エリアから前記第2の区画エリア内に導入すると
    ともに、前記第2の区画エリア内の空気を前記第1の区
    画エリアに戻すための循環用ファンおよびダンパを前記
    区画壁に設けたことを特徴とする施設の空調システム。
  4. 【請求項4】 前記第2の区画エリア内を暖房可能な空
    調装置を第2の区画エリア側に設置したことを特徴とす
    る請求項3記載の施設の空調システム。
  5. 【請求項5】 前記発熱性の機器の高温劣化を防ぐ必要
    がある通常環境下では、前記冷房装置を作動可能状態、
    前記ダンパを閉状態、前記循環用ファンを作動停止状態
    にし、 前記非発熱性の機器の低温劣化を防ぐ必要がある低温環
    境下では、前記冷房装置を作動停止状態、前記ダンパを
    開状態、前記循環用ファンを作動状態にして、前記発熱
    性の機器が発する熱で前記第2の区画エリア内を温める
    ことを特徴とする請求項3記載の施設の空調システム。
  6. 【請求項6】 前記発熱性の機器の高温劣化を防ぐ必要
    がある通常環境下では、前記冷房装置を作動可能状態、
    前記ダンパを閉状態、前記循環用ファンを作動停止状態
    にし、 前記非発熱性の機器の低温劣化を防ぐ必要がある低温環
    境下では、前記冷房装置を作動停止状態、前記ダンパを
    開状態、前記循環用ファンを作動状態にして、前記発熱
    性の機器が発する熱で前記第2の区画エリア内を温め、 前記非発熱性の機器の低温劣化を防ぐ必要がある超低温
    環境下では、前記冷房装置を作動停止状態、前記空調装
    置を作動状態、前記ダンパを閉状態、循環用ファンを作
    動停止状態にすることを特徴とする請求項4記載の施設
    の空調システム。
  7. 【請求項7】 前記発熱性の機器は送信部を含む通信機
    関連機器であり、前記非発熱性の機器は停電時に作動用
    電源として機能するバッテリであることを特徴とする請
    求項1乃至請求項6記載の施設の空調システム。
  8. 【請求項8】 施設内の上部を前記第1の区画エリアと
    し、施設内の下部を前記第2の区画エリアとすることを
    特徴とする請求項1乃至請求項7記載の施設の空調シス
    テム。
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