JP2002158090A - 発光装置とその作製方法及び薄膜形成装置 - Google Patents

発光装置とその作製方法及び薄膜形成装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上面出射方式の発光装置の作製方法及びそれ
に用いる薄膜形成装置を提供する。 【解決手段】 第1搬送室103に複数の成膜室が設け
られ、複数の成膜室には金属材料蒸着室107、EL層
成膜室114、スパッタリング室108、CVD室10
9及び封止室110が含まれる。このような薄膜形成装
置を用いることで、外気に触れることなく上面出射方式
のEL素子を作製することができる。これにより信頼性
の高い発光装置の作製が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はEL(エレクトロル
ミネッセンス)素子を有する表示装置(以下、発光装置
という)の作製に用いる薄膜形成装置及びそれを用いた
発光装置の作製方法と作製された発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自発光型素子としてEL素子を有
した発光装置の研究が活発化しており、特に、EL材料
として有機材料を用いた発光装置が注目されている。な
お、発光装置は有機ELディスプレイ(OELD:Orga
nic EL Display)又は有機ライトエミッティングダイオ
ード(OLED:Organic Light Emitting Diode)とも
呼ばれている。
【0003】発光装置は、液晶表示装置と異なり自発光
型であるため視野角の問題がないという特徴がある。即
ち、屋外に用いられるディスプレイとしては、液晶ディ
スプレイよりも適しており、様々な形での使用が提案さ
れている。
【0004】EL素子は一対の電極間にEL層が挟まれ
た構造となっているが、EL層は通常、積層構造となっ
ている。代表的には、イーストマン・コダック・カンパ
ニーのTangらが提案した「正孔輸送層/発光層/電子輸
送層」という積層構造が挙げられる。この構造は非常に
発光効率が高く、現在、研究開発が進められている発光
装置は殆どこの構造を採用している。
【0005】そして、上記構造からなるEL層に一対の
電極から所定の電圧をかけ、それにより発光層において
キャリアの再結合が起こって発光する。これには、互い
に直交するように設けられた二種類のストライプ状電極
の間にEL層を形成する方式(単純マトリクス方式)、
又はTFTに接続されマトリクス状に配列された画素電
極と対向電極との間にEL層を形成する方式(アクティ
ブマトリクス方式)、の二種類がある。
【0006】ところで、EL素子は、通常EL素子から
見て、TFTが形成されている基板側に光を放出する
(本明細書中では、これを下面出射方式という)ように
素子が形成されるのが一般的である。
【0007】なお、下面出射方式の場合には、石英やガ
ラスといった絶縁表面上にTFTが形成された基板(以
下TFT基板という)上に形成される画素電極は、陽極
であり、酸化インジウムと酸化スズの合金(ITOと呼
ばれる)や、酸化亜鉛といった透光性の導電膜で形成さ
れる。そして、画素電極上にEL層が形成され、EL層
上には、陰極であり、仕事関数の小さい金属材料からな
る対向電極が形成される。また、画素電極の形成におい
ては、画素電極のパターニングが必要となるが、この場
合は、通常フォトリソグラフィーを用いたパターニング
が行われている。さらに、対向電極の形成には、EL層
へのダメージの少ない蒸着法が用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】EL素子に対して基板
側に光を放出する方式(以下、下面出射方式という)の
EL素子を有する発光装置は、その開口率において素子
構造上限界がある。そこで、EL素子に対して基板と反
対側に光を放出する方式(以下、上面出射方式という)
のEL素子を形成することで、開口率を高めることが期
待できる。
【0009】しかし、上面出射方式のEL素子の形成に
おいては、その素子構成が逆になるだけでなく作製上の
相違点も生じる。まず、TFT基板上に陰極である画素
電極を形成されるが、陽極を形成したときのようにフォ
トリソグラフィー法を用いたパターニングは使えない。
これは、陰極を形成する仕事関数の低い導電性の材料が
酸化膜を形成し、画素電極表面に絶縁性を有してしまう
という問題が生じるためである。
【0010】なお、メタルマスクを用いた蒸着法を用い
る場合には、その微細なマスクパターンに対する位置合
わせの精度等に問題が生じる。そこで本発明では、メタ
ルマスクの位置合わせの精度を向上させることにより蒸
着法を用いた画素電極のパターニングを実現することが
要求されている。
【0011】さらに、画素電極上にEL層が形成される
が、EL層を形成するEL材料は極端に酸化に弱く、僅
かな水分の存在によっても容易に酸化が促進されて劣化
してしまう。そのため、EL材料の劣化を抑制すること
が要求されている。
【0012】また、EL層上に対向電極として陽極が形
成されるが、この時形成される透光性導電膜は、スパッ
タリング法により形成されるため、成膜時にEL層への
ダメージが問題となる。そこで、EL層にダメージを与
えることなく陽極を形成する方法が要求されている。
【0013】本発明は、上記要求を満たすためになされ
たものであり、上面出射方式のEL素子を作製する上で
最も好ましい薄膜形成装置を提供することを目的とす
る。また、そのような薄膜形成装置を用いることによっ
て信頼性の高い発光装置の作製方法を提供することを目
的とする。なお、本発明により得られた発光装置をその
表示部に用いた電気器具も本発明に含めるものとする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の主旨は、上面出
射方式のEL素子の形成において要求される画素電極
(陰極)のパターニングを行う手段とEL材料からなる
薄膜を形成するための手段と対向電極(陽極)を形成す
るための手段とを一体化したマルチチャンバー方式(ク
ラスターツール方式ともいう)又はインライン方式の薄
膜形成装置を用いて発光装置を作製する点にある。
【0015】本発明では、EL素子の画素電極を蒸着法
により形成し、メタルマスクを用いて所望のパターンに
する。なお、メタルマスクを用いて微細なマスクパター
ンによる蒸着を行う際には、TFT基板とメタルマスク
との位置合わせに関してより高い精度が要求される。さ
らに、TFT基板とメタルマスクとの距離に関してもよ
り小さくすることが重要である。
【0016】そこで、本発明においては、画素電極を成
膜する成膜室内にイメージセンサーとして知られている
CCD(Charge Coupled Device)を備えておくことによ
り、TFT基板とメタルマスクの位置合わせを高精度に
行い、また、両者の距離を最小限に制御することによ
り、微細なパターンを有する画素電極の蒸着による形成
を可能にする。
【0017】また、画素電極を形成する金属膜表面が酸
化されると、酸化膜が形成され、これにより絶縁性が生
じる。そこで、画素電極形成後、TFT基板を大気中に
曝すことなくEL層を形成する。さらに、EL層を形成
するEL材料も酸素に弱いことから、EL層を真空状態
で形成する。
【0018】次に、EL層上には、対向電極として透光
性を有する導電性の膜からなる対向電極が形成される
が、対向電極形成時におけるEL層へのダメージが問題
となる。そこで、本発明では、EL層上にパッシベーシ
ョン膜として透過率の高い金属薄膜を形成することによ
り、この問題を解決する。
【0019】そして、パッシベーション膜で覆われた上
に陽極である対向電極を形成する。これらのパッシベー
ション膜及び対向電極も水分や酸素を含む環境に晒され
ないように形成することが望ましい。従って、これらを
形成する手段も同一の薄膜形成装置に搭載されることが
望ましいといえる。
【0020】本発明は、上記要求をマルチチャンバー方
式の薄膜形成装置によって達成するものであり、そのよ
うな薄膜形成装置を用いて信頼性の高い発光装置を作製
するための技術である。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下に示す実施例により詳細な説明を行うこととする。
【0022】
【実施例】〔実施例1〕本発明の薄膜形成装置について
図1を用いて説明する。図1に示したのは、TFT基板
上に、画素電極(陰極)、補助電極、発光層を含むEL
層、第1パッシベーション膜、対向電極(陽極)からな
るEL素子を形成し、第2パッシベーション膜を形成
し、さらに封止構造まで完成させた発光装置を作製する
ための装置である。
【0023】図1において、101は基板の搬入または
搬出を行うロード室であり、ロードロック室とも呼ばれ
る。ここに基板をセットしたキャリア102が配置され
る。なお、ロード室101は基板搬入用と基板搬出用と
区別されていても良い。106aは、ゲートである。
【0024】また、103は基板104を搬送する機構
(以下、第1搬送機構という)105を含む第1搬送室
である。基板のハンドリングを行うロボットアームなど
は第1搬送機構105の一種である。
【0025】そして、第1搬送室103にはゲート10
6b〜106dを介して複数の成膜室(107〜109
で示される)が連結されており、ゲート106eを介し
て封止処理を行う処理室(封止室110)と連結されて
いる。さらに、第1搬送室103には、ゲート106f
を介して第2搬送室111が連結されており、第2搬送
室111は、ゲート106gを介して第3搬送室112
と連結されている。なお、第3搬送室112には、第2
搬送機構113を有している。
【0026】そして、第3搬送室112は、EL層を形
成するための複数の成膜室(115〜119)と、ゲー
ト(106h〜106l)で連結されている。これらの
複数の成膜室を本明細書中では、EL層成膜室114と
よぶことにする。
【0027】図1の構成では、各成膜室、搬送室及び処
理室は、ゲート106a〜106lによって、それぞれ
完全に遮断されるため、それぞれ気密された密閉空間を
得られるようになっている。また、これらの内部は減圧
された真空雰囲気となっており、具体的には、1×10
-6〜1×10-5Torrの減圧状態が保たれている。
【0028】なお、各成膜室、搬送室及び処理室に排気
ポンプを設けることで、真空状態を維持することが可能
となる。排気ポンプとしては、油回転ポンプ、メカニカ
ルブースターポンプ、ターボ分子ポンプもしくはクライ
オポンプを用いることが可能であるが、水分の除去に効
果的なクライオポンプが好ましい。
【0029】107で示されるのは、金属材料を蒸着法
により成膜するための金属材料蒸着室である。なお、蒸
着法としては、抵抗加熱による方法(RE法:Resistivit
y Evaporation法)と電子ビームによる方法(EB法:Elec
tron Beam法)を用いることができるが、本実施例では、
RE法により蒸着を行う場合について説明する。そし
て、金属材料蒸着室107において、基板上のTFTと
電気的に接続された画素電極が成膜される。なお、本実
施例において形成される画素電極は、陰極である。
【0030】つまり、ここでは、画素電極を形成するの
に適した反射率が高く、シート抵抗の低い金属元素を用
いる。なお、本実施例では、アルミニウムを用いるが、
チタン、クロム及び酸化スズと酸化インジウムの合金で
あるITO等の材料を用いることもできる。
【0031】また、画素電極(陰極)の材料としては、
仕事関数の小さい材料が好ましいことから遷移金属であ
るYbも適した材料である。また、画素電極の成膜方法
としては、蒸着法及びスパッタリング法があるが、本実
施例では、蒸着法により成膜を行う。なお、金属材料蒸
着室107において蒸着を行う場合には、蒸着源(試料
ボート)を具備しておく必要がある。又、蒸着源は、複
数設けておいても良い。
【0032】なお、本実施例では、画素電極が陰極であ
るため、一つのEL素子を形成させる画素ごとに画素電
極を独立して形成させる必要がある。しかし、アルミニ
ウムやチタンは、材料の性質上、酸化膜を形成し易いた
め、フォトリソグラフィーを用いたパターニングによる
画素電極の作製は、適当ではない。そこで、本実施例で
は、金属材料蒸着室107において、メタルマスクを用
いた蒸着を行うことにより微細な構造の画素電極を形成
する。
【0033】この時金属材料蒸着室107は、真空状態
になっており、具体的には、1×10-6〜1×10-5
orrで成膜処理が行われるように維持されている。成
膜処理中は、ゲート106bを用いて第1搬送室103
と完全に遮断して室内の圧力を制御すれば良い。
【0034】また、メタルマスクを用いて、画素サイズ
で部分成膜を行う際、そのメタルマスクが10〜100
μm程の微細なパターンを有するメタルマスクである場
合には、TFT基板との位置あわせが高精度に行われる
ことが必要である。
【0035】そこで、本発明では、金属材料蒸着室10
7において位置合わせのためのアライメント機能として
CCDを設けている。そして、CCDによりステージに
位置するTFT基板とメタルマスクのそれぞれに予め付
けられていたアライメントマークを直接観察し、両者の
アライメントマークが同じ位置に来るようにX軸、Y軸
およびθ回転方向にステージを移動させることにより位
置合わせを行う。なお、本明細書中では、このようなス
テージのことをX−Y−θステージとよぶことにする。
【0036】さらに、金属材料蒸着室107において画
素電極上に金属材料からなる補助電極を形成する。通
常、陰極は、仕事関数の小さい材料を用いるが、本実施
例では、陰極材料にAlといった仕事関数の大きい材料
を用いた。そこで、その仕事関数を下げるために画素電
極上に補助電極を形成する。なお、補助電極の形成にお
いても画素電極の形成と同様にCCDを用いた位置合わ
せを行う。
【0037】なお、補助電極に用いる金属材料として
は、リチウム、ナトリウム、カリウム及びセシウムとい
った長周期型の元素の周期表における1族元素や、マグ
ネシウムといった2族元素、または、これらの元素の酸
化物やフッ化物などが適している。しかし、酸化物やフ
ッ化物は、絶縁性を有することからトンネル電流が生じ
る程度に、具体的には0.5〜2nm程度に成膜するの
が好ましい。
【0038】その他の補助電極材料としては、リチウム
アセチルアセトネート(Liacac)といった有機金
属膜を用いることもできる。これは、導電性を有してい
ることから5nm程度の膜厚まで形成しても、その抵抗
値に問題は生じない。
【0039】以上のように、画素電極と補助電極を積層
させて、陰極とすることで、これらの仕事関数を2.5
〜4.0となるようにする。
【0040】つまり、金属材料蒸着室107の試料ボー
トには、画素電極を形成する金属材料及び補助電極を形
成する金属材料をそれぞれ具備しておく必要がある。
【0041】次に、先に説明したEL層成膜室114に
おいてEL層が形成される。ここでは、発光層の他に正
孔注入層、正孔輸送層、正孔阻止層(ホールブロッキン
グ層ともいう)、電子輸送層及び電子注入層からなる積
層構造を形成することも可能である。なお、本実施例で
は、発光層を形成する発光材料の他、正孔注入層、正孔
輸送層、正孔阻止層(ホールブロッキング層ともい
う)、電子輸送層及び電子注入層といった層を形成する
有機材料のことをEL材料と呼ぶことにする。ここで
は、金属を有するトリス(8−キノリノラト)アルミニ
ウム錯体(以下、Alq3と示す)、ビス(ベンゾキノ
リノラト)ベリリウム錯体(以下、BeBq2と示す)
の他、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム錯体
(以下、Ir(ppy)3と示す)等の公知の金属錯体
もEL材料に含める。
【0042】また、EL層成膜室114を構成する成膜
室のそれぞれには、EL材料の成膜の様子を装置の外側
から観察する手段として、成膜室の側面にそれぞれ窓が
取り付けられている(102a〜102e)。この窓か
ら成膜時の様子を観察することができる。これにより、
正常に成膜が行われていることを確認することができ
る。又、各成膜室には、成膜源がそれぞれ設けられてお
り、一つの成膜室において、複数の層を形成することが
できるように蒸着源は複数設けられている。なお、具体
的には、1〜8種類設けるのが好ましい。
【0043】なお、本実施例では、発光材料として低分
子化合物を用いる場合について説明する。低分子化合物
からなる発光材料は、蒸着により形成することが好まし
いためEL層成膜室114には、蒸着装置が備えられ
る。なお、本実施例では、発光層以外のEL層を形成す
る層も蒸着により形成する。
【0044】本実施例では、赤色の発光を示すEL層
(赤色EL層)、緑色の発光を示すEL層(緑色EL
層)及び青色の発光を示すEL層(青色EL層)をそれ
ぞれ別の成膜室で蒸着法により形成する場合について説
明する。
【0045】第3搬送室112には、ゲート106hを
介して赤色EL層成膜室115が連結され、ゲート10
6iを介して緑色EL層成膜室116が連結され、さら
にゲート106jを介して青色EL層成膜室117が連
結されている。なお、これらのEL層成膜室では、それ
ぞれ積層膜を形成させるため、EL材料を備えておく試
料ボートは、複数個設けておく必要がある。具体的に
は、1〜8個備えておくのが好ましい。
【0046】はじめに、赤色EL層の形成であるが、図
1の赤色EL層成膜室115において成膜が行われる。
なお、本実施例では、赤色EL層成膜室115におい
て、電子輸送層と発光層と正孔輸送層を形成させる場合
ついて説明する。
【0047】はじめに、電子輸送層としてAlq3を蒸
着により20nmの膜厚に形成する。次に発光層が形成
されるが、本実施例では、メタルマスクを用いて低分子
の赤色発光材料を成膜する。なお、メタルマスクは、赤
色EL層が形成される場所に部分的に赤色の発光層を形
成させることができるもの(赤色用メタルマスクとよ
ぶ)を用い、赤色の発光が得られる赤色発光材料として
Alq3にDCM−1をドーピングしたものを用いる。
なお、ここで形成される発光層の膜厚は、10〜100
nmの膜厚で形成することが好ましいが、本実施例で
は、これらの発光層は、20nmの膜厚に形成する。成
膜する膜厚に関しては、必要に応じて適宜調節すればよ
い。
【0048】そして、赤色の発光層の上に正孔輸送層と
してα−NPDを蒸着により形成する。なお、正孔輸送
層の膜厚は、20〜80nmが好ましいが、本実施例で
は、40nmの膜厚となるように成膜して、EL層の積
層構造を完成させる。以上により赤色EL層を形成する
ことができる。
【0049】次に、緑色EL層の形成であるが、図1の
緑色EL層成膜室116において成膜が行われる。ここ
では、赤色EL層の形成において用いたのと同様の材料
を用いて、電子輸送層を形成し、さらにBCPを用いて
正孔阻止層を形成する。なお、正孔阻止層の膜厚として
は、20nmの膜厚で形成する。
【0050】次に緑色の発光層が形成されるが、ここで
は、緑色EL層が形成される場所に部分的に緑色の発光
層を形成することができるメタルマスク(緑色用メタル
マスクとよぶ)を用いる。また、緑色の発光が得られる
緑色発光材料としては、CBPとIr(ppy)3を用
い、共蒸着により形成する。なお、ここで形成される発
光層の膜厚は、10〜100nmの膜厚で形成させるこ
とが好ましいが、本実施例では、これらの発光層は、2
0nmの膜厚に形成する。成膜する膜厚に関しては、必
要に応じて適宜調節すればよい。
【0051】そして、緑色発光層上に、赤色EL層の形
成に用いたのと同様の材料を用いて正孔輸送層を形成し
て、緑色EL層を形成することができる。
【0052】次に、青色EL層の形成であるが、図1の
青色EL層成膜室117において成膜が行われる。な
お、本実施例では、赤色EL層の形成において用いたの
と同様のEL材料を用いて、電子輸送層を形成する。
【0053】次に青色の発光層が形成されるが、ここで
は、青色EL層が形成される場所に部分的に青色の発光
層を形成することができるメタルマスク(青色用メタル
マスクとよぶ)を用いる。また、青色の発光が得られる
青色の発光材料としてジスチリル誘導体であるDPVB
iを用い、蒸着により形成する。なお、ここで形成され
る発光層の膜厚は、10〜100nmの膜厚で形成する
ことが好ましいが、本実施例では、これらの発光層は、
20nmの膜厚に形成する。また、成膜する膜厚に関し
ては、必要に応じて適宜調節すればよい。
【0054】そして、青色発光層上に、赤色EL層の形
成に用いたのと同様の材料を用いて正孔輸送層を形成し
て、青色EL層を形成することができる。
【0055】以上により赤色、緑色及び青色EL層を有
するEL素子を形成することができる。なお、本実施例
において形成されたEL素子の素子構造を図7に示す。
図7(a)は基本の素子構造であり、(b)には赤色E
L層を有するEL素子の形成に用いた具体的な材料を示
し、(c)には、緑色EL層を有するEL素子の形成に
用いた具体的な材料を示し、(d)には、青色EL層の
形成に用いた具体的な材料を示すが、本発明はこれに限
られることはなく、例えば図7(b)の素子のAlq3
+DCM−1の層を他の材料で形成することも可能であ
る。なお、この場合には、Alq3+DCM−1の層を
形成しなくてもAlq3の単層構造とし、発光層とする
こともできる。
【0056】なお、発光材料は水分に極めて弱いため、
EL層成膜中は、EL層成膜室114の圧力を常に真空
状態に保持しておく必要がある。成膜室への基板の出し
入れ以外は、通常、ゲート(106h〜106j)を用
いて共通室112と完全に遮断して、成膜室内の真空状
態を制御すると良い。なお、この時の成膜圧力は、1×
10-6〜1×10-5Torrにしておく必要がある。
【0057】なお、本発明において、発光材料は上記に
示したものだけではなく公知の材料を自由な組み合わせ
で単数又は複数用いることができる。また、三重項励起
エネルギーを発光に利用することができる有機化合物
(本明細書中では、これをトリプレット化合物という)
等も通常の発光材料と組み合わせて用いることができ
る。
【0058】また、第3搬送室112には、ゲート10
6kを介して予備室1(118)が連結され、ゲート1
06lを介して予備室2(119)が連結されている
が、これらは、赤色、緑色及び青色のEL層以外のEL
層成膜室としても良いし、蒸着以外の方法でEL材料を
成膜する成膜室として用いても良い。
【0059】本実施例では、正孔輸送層と発光層と電子
輸送層を有する積層構造で形成したEL層を示したが、
さらに正孔注入層や、電子注入層や、正孔阻止層(ホー
ルブロッキング層ともいう)といった層をさらに設けて
も良いし、又、発光層のみであってもよい。
【0060】各EL層を形成した後で、TFT基板を再
び金属材料蒸着室107に移動させる。そして、EL層
上に陽極を形成する際にEL層に与えうるダメージを防
ぐ目的でEL層と陽極との間に第1パッシベーション膜
を抵抗加熱による蒸着法で成膜する。
【0061】なお、本実施例で用いる第1パッシベーシ
ョン膜の材料としては、EL層で生じた光が第1パッシ
ベーション膜の方向に放出されるため、透過率の高い金
属材料を用いる必要がある。さらに本実施例では、EL
層から見て陽極側に形成されることから仕事関数の大き
い材料を用いる必要がある。
【0062】なお、第1パッシベーション膜を形成する
金属材料としては、具体的には、可視光の透過率が70
〜100%であり、なおかつ仕事関数が4.5〜5.5
の導電膜を用いる。なお、金属膜は、可視光に対して不
透明であることが多いため0.5〜20nm(好ましく
は10〜15nm)の膜厚で形成する。また、本実施例
において用いる金属材料としては、金や銀の他、白金と
いった材料が好ましい。なお、第1パッシベーション膜
を形成する金属材料も金属材料蒸着室の試料ボートに具
備しておく必要がある。
【0063】次に、108で示されるのは、スパッタリ
ング法(または、スパッタ法ともいう)により成膜を行
う成膜室であり、スパッタリング室とよぶ。本実施例に
おいては、スパッタリングにより陽極となる対向電極を
形成する。通常、対向電極の成膜には蒸着法又はスパッ
タリング法が用いられるが、すでにEL層を形成してい
るEL材料の耐熱性が100℃程度であることから本実
施例では、スパッタリング法により成膜を行う。
【0064】なお、成膜時の成膜室内は、アルゴン中に
酸素を添加した雰囲気にしておく。これにより成膜され
た膜中の酸素濃度を制御し、透過率の高い低抵抗な膜を
形成することができる。いずれにしてもゲート106c
によって第1搬送室103と遮断されている。
【0065】また、スパッタリング室108には、EL
層成膜室と同様に成膜時の様子を装置の外側から観察す
ることができる手段として、成膜室の側面に窓121が
取り付けられている。この窓121から成膜時の様子を
観察することができる。これにより、正常に成膜が行わ
れていることを確認することができる。
【0066】対向電極(陽極)の材料としては、抵抗率
の低い透過率の高い透光性の導電膜を用いる。なお、抵
抗率が低いとは、シート抵抗が50Ω/□以下であり、
透過率の高い透光性の導電膜とは、その膜の透過率が7
0%以上である膜のことをいう。また、具体的には、酸
化インジウムと酸化スズの合金であるITOや酸化イン
ジウムと酸化亜鉛からなる合金およびIDIXOといっ
た材料が用いられる。
【0067】また、この時スパッタリング室108は、
その他の成膜室と同様に1×10-6〜1×10-5Tor
rの真空状態にすることが可能である。ただし、成膜
は、1×10-3〜5×10-2Torrの圧力下で行われ
る。成膜処理中は、ゲート106cを用いて第1搬送室
103と完全に遮断して室内の圧力を制御すれば良い。
【0068】次に、第1搬送室103とゲート106d
を介して連結されているのは、プラズマCVD法(また
は、化学的気相成長法ともいう)により成膜を行う成膜
室であり、CVD室とよぶ。なお、本実施例において
は、CVD法により対向電極まで形成させたEL素子上
にダイヤモンドライクカーボン膜(以下DLC膜とい
う)からなる第2パッシベーション膜を形成する。
【0069】なお、ITOからなる対向電極とDLCか
らなる第2パッシベーション膜との密着性を良くするた
めに、CVD室109において、予め酸化珪素、窒化珪
素およびシリコン膜といった絶縁性の膜を形成しておく
とよい。
【0070】本実施例において、EL素子を覆うように
設けられるDLC(Diamond Like Carbon)膜は、ダイ
ヤモンド結合(sp3結合)とグラファイト結合(sp2
合)が混在した非晶質膜である。DLC膜の性質は、1
550(cm-1)あたりに非対称のピークを有し、13
00(cm-1)あたりに肩を持つラマンスペクトル分布
を有し、微小硬度計における測定で15〜25(GP
a)の硬度を示す。DLC膜は、硬度が大きく、化学的
に不活性で、可視光から赤外光に対して透明であり、さ
らに電気抵抗が高いなど、ダイヤモンドに類似した性質
を多くもつため、このように称される。以上に示した性
質と緻密な構造から酸素や水分を透過しないためDLC
膜は、保護膜として適している。
【0071】DLC膜の成膜法としては、電極に負の自
己バイアスが印加されており、この負の自己バイアス電
圧により、加速された原料ガスをEL素子の陽極に成膜
し、緻密なDLC膜を設けることができる。なお、原料
ガスとしては、炭化水素、例えばメタン、エタン、プロ
パン、ブタン等の飽和炭化水素、エチレン等の不飽和炭
化水素、もしくはベンゼン、トルエン等の芳香族系を用
いればよい。また、炭化水素分子のうち1個もしくは複
数個がF、Cl、Br等のハロゲン系元素に置き換わっ
たハロゲン化炭化水素を用いてもよい。
【0072】さらに、封止室110がゲート106eを
介して第1搬送室103に連結されている。封止室11
0では、最終的にEL素子を密閉空間に封入するための
処理が行われる。具体的にはTFT基板上に形成された
EL素子をシーリング材(ハウジング材ともいう)で機
械的に封入する、又は熱硬化性樹脂もしくは感光性樹脂
で封入するといった処理を行う。
【0073】シーリング材としては、ガラス、セラミッ
クス、金属などの材料を用いることができるが、シーリ
ング材側に光を出射する場合は透光性でなければならな
い。また、シーリング材と上記全ての処理を終えた基板
とは熱硬化性樹脂又は感光性樹脂を用いて貼り合わせ、
熱処理又は紫外光照射処理によって樹脂を硬化させて密
閉空間を形成する。この密閉空間の中に酸化バリウム等
の乾燥剤を設けることも可能である。
【0074】また、シーリング材を用いずに、熱硬化性
樹脂もしくは感光性樹脂だけでEL素子を封入すること
も可能である。この場合、全ての処理を終えた基板の少
なくとも側面を覆うようにして熱硬化性樹脂もしくは感
光性樹脂を設け、硬化させれば良い。これは膜界面から
水分が侵入するのを防ぐためである。
【0075】なお、以上の各処理(排気、搬送、成膜処
理等)はタッチパネル及びシーケンサーによるコンピュ
ータを用いた全自動制御とすることができる。
【0076】以上の構成でなる薄膜形成装置の最大の特
徴は、画素電極の形成時にCCDによる位置合わせ機能
によりTFT基板上に蒸着法により高精度な画素電極を
形成させることができることであり、さらにEL層の上
に第1パッシベーション膜を設けることで、EL層上に
スパッタリング法を用いて陽極を形成させる際に問題と
なるEL層へのダメージを防ぐことができることであ
る。
【0077】また、本発明においては、TFT基板上に
形成される薄膜の成膜室がマルチチャンバー方式の薄膜
形成装置に全て搭載されている点にある。従って、TF
T基板上に画素電極を形成する工程から始まって、対向
電極を形成する工程まで、すなわちEL素子の形成を一
度も外気に晒すことなく行うことが可能である。
【0078】その結果、EL層からの光をTFT基板と
反対側に放出させる、すなわち上面出射方式のEL素子
を有する発光装置を簡易な手段で形成することができる
という点にある。
【0079】〔実施例2〕本実施例では、図1に示した
薄膜形成装置の一部を変更した例を図2に示す。具体的
には、第1搬送室103とEL層成膜室203との間
に、真空排気用処理室201を設けて、EL層成膜室の
み常圧(大気圧)での処理を可能にした構成を示す。な
お、変更点以外の部分に関する説明は、実施例1を引用
することができる。また、ここでは、EL層成膜室を一
つしか設けていないが、必要に応じて複数設けても良
い。
【0080】実施例1では、薄膜形成装置の内部は、全
て真空状態にあり、EL層の形成も真空下で行う例を示
したが、高分子材料を用いてEL層を形成させる場合に
は、不活性ガスを満たした常圧で行うため、EL層成膜
室203に基板搬送を行うためには、EL成膜室とそれ
以外の薄膜形成装置内部における気圧差を克服しなけれ
ばならない。
【0081】そこで本実施例では、まず真空排気用処理
室201を第1搬送室103と同じ圧力まで減圧してお
き、その状態でゲート106dを開けて基板を搬送す
る。そして、ゲート106dを閉めた後、真空排気用処
理室201内を不活性ガスでパージし、常圧に戻った時
点でゲート202を開けてEL層成膜室203へと基板
を搬送する。ここでは、基板と一緒にステージごと搬送
しても良いし、専用の搬送手段で行っても良い。
【0082】そして、EL層形成工程が終了したら、ゲ
ート202を開けて真空排気用処理室201へ基板を搬
送し、ゲート202及びゲート106dを閉めた状態で
真空排気を行う。こうして真空排気用処理室201が第
1搬送室103と同じ減圧状態にまで達したら、ゲート
106dを開けて基板を第1搬送室103へと搬送す
る。
【0083】以上のような構成とすると、EL層成膜室
203以外は全て真空下で基板を扱うことが可能とな
る。
【0084】〔実施例3〕本実施例では、本発明をイン
ライン方式の薄膜形成装置に適用した場合について図3
を用いて説明する。なお、基本的には図1のマルチチャ
ンバー方式の薄膜形成装置をインライン方式に変更した
場合に相当するので、各処理室の説明等は、実施例1を
引用すれば良い。
【0085】図3において、301はTFT基板の搬入
が行われる第1搬送室であり、キャリア302が設置さ
れる。ロード室301はゲート303を介して第1搬送
室304に連結される。第1搬送室304には第1搬送
機構305が設けられている。また、第1搬送室にはゲ
ート306を介して金属材料蒸着室307が連結され、
さらにゲート308を介してEL層成膜室309に連結
される。
【0086】金属材料蒸着室307で画素電極を形成
し、EL層成膜室309でEL層を形成したTFT基板
は、ゲート310を介して連結された第2搬送室311
に搬入される。この第2搬送室311にはゲート312
を介して第3搬送室313が連結される。第3搬送室3
13には第2搬送機構314が設けられ、これにより第
3搬送室313から基板が搬出される。
【0087】また、第3搬送室313にはゲート315
を介してスパッタリング室316が連結され、さらにゲ
ート317を介してCVD室318が連結されている。
そして、スパッタリング室316で、対向電極を形成
し、CVD室318で処理を終えた基板は、ゲート31
9を介して連結された第4搬送室320に搬入される。
【0088】なお、CVD室318では、スパッタリン
グ室316で対向電極まで形成させたEL素子上にダイ
ヤモンドライクカーボン膜(以下DLC膜という)を形
成する。なお、本実施例では、対向電極とDLC膜の密
着性を良くするために、対向電極上に窒化珪素膜や酸化
珪素膜といった珪素を含む絶縁膜を形成し、その上にD
LC膜を形成させた。
【0089】次に、第4搬送室320にはゲート321
を介して第5搬送室322が連結される。第5搬送室3
22には第3搬送機構323が設けられ、これにより第
4搬送室320から基板が搬出される。また、第5搬送
室322にはゲート324を介して封止室325が連結
されている。
【0090】本実施例では、EL素子の保護膜として、
DLC膜を形成したTFT基板を封止室325において
シーリング剤等を用いて封止を行った。
【0091】さらに第5搬送室322には、ゲート32
6を介して基板を搬出するアンロード室327が連結さ
れている。アンロード室327にはキャリア328が設
置される。なお、キャリア328には、薄膜形成装置に
おいて全ての処理を終えたTFT基板が収納される。
【0092】以上のように本実施例では、複数の成膜室
と封止室を接続して一貫した処理を行い、EL素子の封
入までを行うインライン化された薄膜形成装置を示して
いる。
【0093】〔実施例4〕本実施例では、本発明をイン
ライン方式の薄膜形成装置に適用した場合について、全
ての処理室が直列に接続され、それぞれの処理室間に搬
送室を設けない点で図3と異なる場合について図4を用
いて説明する。なお、基本的には図1のマルチチャンバ
ー方式の薄膜形成装置をインライン方式に変更した場合
に相当するので、各処理室の説明等は、実施例1を引用
すれば良い。
【0094】図4(A)において、401はTFT基板
の搬入が行われるロード室であり、キャリア402が設
置される。ロード室401はゲート403を介して金属
材料蒸着室1(404)が連結され、さらにゲート40
5を介して金属材料蒸着室2(406)に連結される。
【0095】金属材料蒸着室1(404)で画素電極を
形成し、金属材料蒸着室2(406)で補助電極を形成
したTFT基板は、ゲート407を介して緑色EL層成
膜室408が連結され、ゲート409を介して赤色EL
層成膜室410が連結され、さらにゲート411を介し
て青色EL層成膜室412が連結されている。なお、本
実施例では、緑色EL層成膜室408、赤色EL層成膜
室410及び青色EL層成膜室412を含めてEL層成
膜室と呼ぶことにする。
【0096】また、青色EL層成膜室412には、ゲー
ト413を介して金属材料蒸着室3(414)連結さ
れ、さらにゲート415を介してスパッタリング室41
6が連結され、さらにゲート417を介してCVD室4
18が連結されている。なお、図4(A)では、紙面の
都合上、EL層成膜室412に連結されているゲート4
13は、途中で切れているが、実際には、直線方向を維
持した状態で、さらに金属材料蒸着室3(414)に連
結されている。
【0097】そして、CVD室418で処理を終えた基
板は、ゲート419を介して連結された封止室420に
おいて処理された後、ゲート421を介して連結された
アンロード室422のキャリア423に搬入される。
【0098】また、図4(B)には、図4(A)で示し
た装置の断面構造を示している。なお、本実施例では、
各成膜室や処理室間の搬送に搬送室や搬送機構を設けて
いないため、TFT基板は、TFT基板が備えられてい
るステージ424ごと各処理室間を移動する構造となっ
ている。なお、図4(B)で示す記号は、図4(A)で
示した記号と同じ記号を用いているので、適宜参照する
と良い。
【0099】なお、本実施例で示した薄膜形成装置を用
いることにより、搬送室を設けずに複数の成膜室と封止
室を接続して一貫した処理を行うため、高いスループッ
トでEL素子の封入までを行うことが可能となる。
【0100】〔実施例5〕実施例1〜4では複数の処理
室として、金属材料蒸着室、EL層成膜室、スパッタリ
ング室、CVD室及び封止室を設ける構成を例として挙
げているが、本発明はこのような組み合わせに限定され
るものではない。必要に応じてスパッタリング室を二つ
以上設けても良いし、その他の成膜室を複数設けても良
い。
【0101】また、EL素子を封止した後に、最終的な
パッシベーション膜として、実施例4で示したように絶
縁膜、好ましくは珪素を含む絶縁膜、又は、DLC膜で
EL素子を覆って形成することも有効である。なお、珪
素を含む絶縁膜としては、酸素の含有量の少ない窒化珪
素膜もしくは窒化酸化珪素膜が好ましい。
【0102】以上のように、本発明は複数の成膜室の組
み合わせに限定されるものではなく、どのような機能の
成膜室を設けるかは、実施者が適宜決定すれば良い。な
お、これらの成膜室等に関する説明は、実施例1を引用
することができる。
【0103】〔実施例6〕本実施例では、アクティブマ
トリクス型の発光装置を作製するにあたって、本発明の
薄膜形成装置を用いた例を図5に示す。なお、本実施例
では、実施例1で説明した装置を例にとって説明する。
従って、各成膜室で行われる成膜の詳細は、実施例1の
説明を引用できる。
【0104】まず、図5(A)に示すように、ガラス基
板501上には、TFT502が形成されている。ま
た、画素503は、TFT502の作製方法は公知のT
FTの作製方法に従えば良い。勿論、トップゲート型T
FTであってもボトムゲート型TFTであっても構わな
い。
【0105】はじめに図1に示した薄膜形成装置のロー
ド室101に図5(A)に示したTFT基板をキャリア
102に入れて設置する。
【0106】そして、まず第1搬送機構105によって
TFT基板を金属材料蒸着室107に搬送し、そこで画
素電極504の成膜を行う。なお本実施例では、真空排
気した成膜室内に備えられたCCDにより、メタルマス
クとTFT基板の位置合わせを行い、アルミニウムを主
成分とする膜で画素電極504を形成すればよい。ま
た、本実施例では、EL素子から発した光がTFT基板
とは反対側(図5(A)では上向き)に出射されるた
め、画素電極504は反射電極として機能することにな
る。そのため、できるだけ反射率の高い材料を用いるこ
とが好ましい。
【0107】これにより、図5(B)に示すようにTF
T502と画素電極(陰極)504を有する画素503
が、マトリクス状に形成される。TFT502は、画素
電極504に流れる電流を制御する。
【0108】さらに、金属材料蒸着室107において、
画素電極504の成膜と同様にメタルマスクを用いてC
CDによりTFT基板との位置合わせを行った後で、選
択的に画素電極504上に補助電極505を蒸着により
形成する。なおここでは、補助電極材料としてリチウム
アセチルアセトネート(Liacac)を用いる。
【0109】図5(C)の状態を得たら、TFT基板を
第1搬送機構105により第2搬送室111に搬送し、
さらに第2搬送機構113により第3搬送室112を通
り、赤色EL層成膜室115に搬送して、メタルマスク
を用いた蒸着法により赤色発光層を形成する。
【0110】次に、TFT基板を第2搬送機構113に
より、緑色EL層成膜室116に搬送して、メタルマス
クを用いた蒸着法により緑色発光層を形成する。
【0111】さらに、TFT基板を第2搬送機構113
により、青色EL層成膜室117に搬送して、メタルマ
スクを用いた蒸着法により青色発光層を形成する。以上
により、赤色、緑色及び青色の発光層を形成することが
できる。なお、本実施例において形成されたEL層50
6は、発光層のみからなる単層構造とする(図5
(D))。
【0112】図5(D)の状態を得たら、TFT基板を
再び金属材料蒸着室107に搬送して仕事関数の大きい
金属膜でなる第1パッシベーション膜507を蒸着法に
より形成する。本実施例では、金(Au)を5nmの膜
厚で成膜した(図5(E))。
【0113】さらに、金属材料蒸着室107から第1パ
ッシベーション膜507を形成したTFT基板を搬送機
構105で取り出し、スパッタリング室108に搬送す
る。そこで、第1パッシベーション膜507の上に酸化
インジウムと酸化スズの化合物(ITOと呼ばれる)も
しくは酸化インジウムと酸化亜鉛の化合物といった材料
からなる透光性導電膜を用いて対向電極を形成する。
【0114】本実施例では酸化インジウムに10〜15
%の酸化亜鉛を混合した化合物を用いることにより対向
電極(陽極)508を形成する。こうして図5(F)の
状態を得る。
【0115】このあと、スパッタリング室108から対
向電極508を形成したTFT基板を搬送機構105で
取り出し、CVD室109に搬送する。そこで、必要に
応じて窒化珪素膜や酸化珪素といった珪素を含む絶縁材
料からなる第2パッシベーション膜(図示せず)をプラ
ズマCVD法により形成させても良い。
【0116】さらに、CVD室109から第2パッシベ
ーション膜を形成したTFT基板を搬送機構105で取
り出し、封止室110に搬送する。そこで、ガラス基板
やプラスチック基板といったシール材料を用いて封止を
行っても良い。
【0117】なお、本実施例はアクティブマトリクス型
の発光装置の作製にあたって本発明の薄膜形成装置を用
いる例を示したが、単純マトリクス型の発光装置の作製
に用いることも可能である。また、本実施の構成は、実
施例1〜実施例5のいずれの薄膜形成装置を用いて実施
してもよい。
【0118】〔実施例7〕本実施例では、アクティブマ
トリクス型の発光装置を作製するにあたって、本発明の
薄膜形成装置を用いた例を図6に示す。なお、本実施例
では、実施例2で説明した装置を例にとって説明する。
従って、各成膜室で行われる成膜の詳細は、実施例2の
説明を引用できる。
【0119】まず、図6(A)に示すように、ガラス基
板601上にTFT602が形成されている。なお、本
実施例ではガラス基板を用いているが、基板としては如
何なる材料を用いても良い。また、TFT602の作製
方法は公知のTFTの作製方法に従えば良い。勿論、ト
ップゲート型TFTであってもボトムゲート型TFTで
あっても構わない。
【0120】はじめに、図2に示した薄膜形成装置のロ
ード室101に図6(A)に示したTFT基板をキャリ
ア102に入れて設置する。
【0121】そして、搬送機構105によってTFT基
板を金属材料蒸着室107に搬送し、画素電極(陰極)
604を成膜する。なお、画素電極604はアルミニウ
ムを主成分とする膜で形成すれば良い。本実施例ではE
L素子から発した光がTFT基板とは反対側(図6
(A)では上向き)に出射されるため、画素電極604
は反射電極として機能することになる。そこで、できる
だけ反射率の高い材料としてアルミニウム(Al)を6
0nmの膜厚に形成させたものを用いた。
【0122】これにより、図6(B)に示すように、T
FT602と画素電極(陰極)604を有する画素60
3が、マトリクス状に形成される。TFT602は、画
素電極604に流れる電流を制御する。
【0123】さらに、金属材料蒸着室107において、
画素電極604の成膜と同様にメタルマスクを用いてC
CDによりTFT基板との位置合わせを行った後で、蒸
着により選択的に画素電極604上に補助電極605を
形成させる。なお、本実施例において補助電極材料とし
ては、フッ化リチウム(LiF)を用い、0.5nmの
膜厚で形成した。
【0124】図6(C)の状態を得たら、TFT基板を
真空排気用処理室201に搬送し、ここで、ゲート10
6dを閉じる。そして、真空排気用処理室201内の圧
力を常圧(大気圧)にした後で、ゲート202を開い
て、EL層成膜室203に搬送し、スピンコーティング
法により高分子系EL材料を含む溶液を塗布する。本実
施例では、はじめに正孔注入層として水にポリチオフェ
ン誘導体であるPEDOTを溶解させた水溶液を用いて
30nmの膜厚に成膜する。次にジクロロメタンにポリ
フェニレンビニレン(PPV)を溶解させた溶液を用い
て、80nmの膜厚に成膜する。勿論、他の高分子系E
L材料と有機溶媒の組み合わせでも良い(図6
(D))。
【0125】EL層606形成後、TFT基板を再び真
空排気処理室201に搬送する。ゲート202を閉じた
後で、真空排気処理室201内を真空状態にする。そし
て、第1搬送室と真空排気処理室201内の圧力が同じ
になったらゲート106dを開けて、搬送機構105に
よりTFT基板を取り出す。
【0126】図6(D)の状態を得たら、TFT基板を
金属材料蒸着室107に搬送して仕事関数の小さい金属
膜でなる第1パッシベーション膜607を蒸着により形
成する。本実施例では、金(Au)を用いることにより
形成した(図6(E))。
【0127】さらに、金属材料蒸着室107から第1パ
ッシベーション膜607を形成したTFT基板を搬送機
構105で取り出し、スパッタリング室108に搬送す
る。そこで、第1パッシベーション膜607の上に酸化
インジウムと酸化スズの化合物(ITOと呼ばれる)も
しくは酸化インジウムと酸化亜鉛の化合物といった透光
性導電膜を用いて対向電極608を形成する。
【0128】本実施例では酸化インジウムに10〜15
%の酸化亜鉛を混合した化合物を用いることにより対向
電極(陽極)608を形成する。こうして図6(F)の
状態を得る。
【0129】このあと、スパッタリング室108から対
向電極608を形成したTFT基板を搬送機構105で
取り出し、CVD室109に搬送する。そこで、必要に
応じて窒化珪素膜や酸化珪素といった珪素を含む絶縁材
料からなる第2パッシベーション膜(図示せず)をプラ
ズマCVD法により形成させても良い。
【0130】さらに、CVD室109から第2パッシベ
ーション膜を形成したTFT基板を搬送機構105で取
り出し、封止室110に搬送する。そこで、ガラス基板
やプラスチック基板といったシール材料を用いて封止を
行っても良い。
【0131】なお、本実施例はアクティブマトリクス型
の発光装置の作製にあたって本発明の薄膜形成装置を用
いる例を示したが、単純マトリクス型の発光装置の作製
に用いることも可能である。また、本実施の構成は、実
施例1〜実施例5のいずれの薄膜形成装置を用いて実施
してもよい。
【0132】〔実施例8〕本実施例では、本発明である
成膜装置において、画素電極形成時に用いるメタルマス
クの作製方法について説明する。
【0133】メタルマスクを作成する技術としては、ス
テンレス等の金属板にレジストをパターニングして、適
切なエッチャント液で両面よりエッチングするエッチン
グ法がある。しかし、この方法では、厚さが100μm
のステンレス基板に対して100μmの間隔のパターン
を形成させることが限界である。
【0134】そこで、本発明に用いるメタルマスクは、
電鋳法により作製したものを用いる。具体的には、母型
となる電着金属上に25〜50μmの膜厚でレジストを
形成させる。そして、レジスト上にネガ型のパターンフ
ィルムを用いて焼き付けを行うことにより、パターンを
形成させる。さらにこれを現像することによりパターニ
ングされたレジストが形成される。
【0135】そして、パターニングされたレジスト上に
無電界メッキ法により10μm程度にまで金属薄膜を成
長させることができる。その後にレジストを除去して、
さらに母型から金属薄膜を取り外すことにより微細なパ
ターンを有するメタルマスクを形成することができる。
【0136】また、成膜においてメタルマスクを用いる
際には、メタルマスクとTFT基板との距離を小さく保
つことが要求される。そこで、本発明において、TFT
基板を備えるステージに磁石を備えておき、メタルマス
クとTFT基板を磁力により密着させて、成膜を行うと
メタルマスクの撓みや浮きやズレなどにより作製するパ
ターンの不良を防ぐことができる。
【0137】そのために、本実施例で形成されるメタル
マスクは、ステンレス、ニッケル及びクロムといった材
料を用いることが好ましい。つまりこのようにして形成
させたメタルマスクを用いることで、10μm以下の蒸
着パターンをTFT基板上に形成させることができる。
また、本実施例の構成は、実施例1〜実施例5のいずれ
の構成とも自由に組み合わせて実施することが可能であ
る。
【0138】〔実施例9〕本発明により作製された発光
装置は自発光型であるため、液晶表示装置に比べ、明る
い場所での視認性に優れ、視野角が広い。従って、様々
な電気器具の表示部に用いることができる。
【0139】本発明により作製した発光装置を用いた電
気器具として、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグ
ル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナ
ビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディ
オ、オーディオコンポ等)、ノート型パーソナルコンピ
ュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュ
ータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、
記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはデジタルビ
デオディスク(DVD)等の記録媒体を再生し、その画
像を表示しうる表示装置を備えた装置)などが挙げられ
る。特に、斜め方向から画面を見る機会が多い携帯情報
端末は、視野角の広さが重要視されるため、EL素子を
有する発光装置を用いることが好ましい。それら電気器
具の具体例を図8に示す。
【0140】図8(A)は表示装置であり、筐体200
1、支持台2002、表示部2003、スピーカー部2
004、ビデオ入力端子2005等を含む。本発明によ
り作製した発光装置は、表示部2003に用いることが
できる。EL素子を有する発光装置は自発光型であるた
めバックライトが必要なく、液晶表示装置よりも薄い表
示部とすることができる。なお、表示装置は、パソコン
用、TV放送受信用、広告表示用などの全ての情報表示
用表示装置が含まれる。
【0141】図8(B)はデジタルスチルカメラであ
り、本体2101、表示部2102、受像部2103、
操作キー2104、外部接続ポート2105、シャッタ
ー2106等を含む。本発明により作製した発光装置は
表示部2102に用いることができる。
【0142】図8(C)はノート型パーソナルコンピュ
ータであり、本体2201、筐体2202、表示部22
03、キーボード2204、外部接続ポート2205、
ポインティングマウス2206等を含む。本発明により
作製した発光装置は表示部2203に用いることができ
る。
【0143】図8(D)はモバイルコンピュータであ
り、本体2301、表示部2302、スイッチ230
3、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含
む。本発明により作製した発光装置は表示部2302に
用いることができる。
【0144】図8(E)は記録媒体を備えた携帯型の画
像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体
2401、筐体2402、表示部A2403、表示部B
2404、記録媒体(DVD等)読み込み部2405、
操作キー2406、スピーカー部2407等を含む。表
示部A2403は主として画像情報を表示し、表示部B
2404は主として文字情報を表示するが、本発明によ
り作製した発光装置はこれら表示部A、B2403、2
404に用いることができる。なお、記録媒体を備えた
画像再生装置には家庭用ゲーム機器なども含まれる。
【0145】図8(F)はゴーグル型ディスプレイ(ヘ
ッドマウントディスプレイ)であり、本体2501、表
示部2502、アーム部2503を含む。本発明により
作製した発光装置は表示部2502に用いることができ
る。
【0146】図8(G)はビデオカメラであり、本体2
601、表示部2602、筐体2603、外部接続ポー
ト2604、リモコン受信部2605、受像部260
6、バッテリー2607、音声入力部2608、操作キ
ー2609、接眼部2610等を含む。本発明により作
製した発光装置は表示部2602に用いることができ
る。
【0147】ここで図8(H)は携帯電話であり、本体
2701、筐体2702、表示部2703、音声入力部
2704、音声出力部2705、操作キー2706、外
部接続ポート2707、アンテナ2708等を含む。本
発明により作製した発光装置は、表示部2703に用い
ることができる。なお、表示部2703は黒色の背景に
白色の文字を表示することで携帯電話の消費電力を抑え
ることができる。
【0148】なお、将来的に有機材料の発光輝度が高く
なれば、出力した画像情報を含む光をレンズ等で拡大投
影してフロント型若しくはリア型のプロジェクターに用
いることも可能となる。
【0149】また、上記電気器具はインターネットやC
ATV(ケーブルテレビ)などの電子通信回線を通じて
配信された情報を表示することが多くなり、特に動画情
報を表示する機会が増してきている。有機材料の応答速
度は非常に高いため、発光装置は動画表示に好ましい。
【0150】また、発光装置は発光している部分が電力
を消費するため、発光部分が極力少なくなるように情報
を表示することが好ましい。従って、携帯情報端末、特
に携帯電話や音響再生装置のような文字情報を主とする
表示部に発光装置を用いる場合には、非発光部分を背景
として文字情報を発光部分で形成するように駆動するこ
とが好ましい。
【0151】以上の様に、本発明の作製方法を用いて作
製された発光装置の適用範囲は極めて広く、あらゆる分
野の電気器具に用いることが可能である。また、本実施
例の電気器具は本発明を実施することにより作製された
発光装置をその表示部に用いることができる。
【0152】
【発明の効果】EL素子の画素電極の形成において、成
膜室に位置合わせ機能を設けることで、メタルマスクを
用いた蒸着による微細なパターンの成膜を可能にし、ま
た、EL層形成後に透過率の高い膜からなる第1パッシ
ベーション膜を設けることで、対向電極形成時のスパッ
タリングによるEL層へのダメージを防ぐことができ
る。これにより上面出射方式の素子を有する発光装置を
作製する上で生じる問題を解決することができる。さら
に、これらの処理をマルチチャンバー方式もしくはイン
ライン方式等の一体化させた装置で行うことで、EL材
料を用いたEL素子を、大気に曝すことなく作製するこ
とが可能となる。従って、EL材料を用いた発光装置の
信頼性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薄膜形成装置の構成を示す図。
【図2】 本発明の薄膜形成装置の構成を示す図。
【図3】 本発明の薄膜形成装置の構成を示す図。
【図4】 本発明の薄膜形成装置の構成を示す図。
【図5】 アクティブマトリクス型の発光装置の作製
工程を示す図。
【図6】 アクティブマトリクス型の発光装置の作製
工程を示す図。
【図7】 本発明の発光装置の素子構造を説明する
図。
【図8】 電気器具の一例を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/12 H05B 33/12 B 33/14 33/14 A Fターム(参考) 3K007 AB04 AB11 AB18 BA06 BB01 BB07 CB01 CB03 DA01 DB03 EA01 EB00 FA01 4K029 BA04 BA05 BA13 BA62 BB02 BC03 BC09 BD00 CA01 CA05 HA01 HA02 KA01 KA09 5G435 AA04 AA14 AA17 BB05 CC09 HH12 KK05 KK10

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の導電膜を真空蒸着法において第1の
    マスクを用いることにより第1のパターンに形成する第
    1の成膜室と、 第2の導電膜を真空蒸着法において第2のマスクを用い
    ることにより第2のパターンに形成する第2の成膜室
    と、 有機膜を真空蒸着法において第3のマスクを用いること
    により第3のパターンに形成する第3の成膜室と、 透光性導電膜を形成する第4の成膜室とを有する薄膜形
    成装置であって、 前記第1乃至前記第4の成膜室は、搬送室とそれぞれ連
    結され、 前記搬送室は、基板を搬送する手段を有することを特徴
    とする薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】第1の導電膜を真空蒸着法において第1の
    マスクを用いることにより第1のパターンに形成する第
    1の成膜室と、 第2の導電膜を真空蒸着法において第2のマスクを用い
    ることにより第2のパターンに形成する第2の成膜室
    と、 有機膜を真空蒸着法において第3のマスクを用いること
    により第3のパターンに形成する第3の成膜室と、 透光性導電膜をスパッタリング法により形成する第4の
    成膜室とを有する薄膜形成装置であって、 前記第1乃至前記第4の成膜室は、それぞれゲートで仕
    切られ、かつ一方向に連結されていることを特徴とする
    薄膜形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、 前記第3の成膜室は、複数設けられており、複数の前記
    第3の成膜室は、それぞれ異なる有機膜を形成すること
    を特徴とする薄膜形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか一におい
    て、 前記第1の成膜室及び前記第2の成膜室は、CCDとX
    −Y−θステージによる位置合わせ機能をそれぞれ有す
    ることを特徴とする薄膜形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか一におい
    て、 前記第2の導電膜を周期表の第1族または第2族の元素
    により形成することを特徴とする薄膜形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5のいずれか一におい
    て、 前記マスクはメタルマスクであることを特徴とする薄膜
    形成装置。
  7. 【請求項7】第1の導電膜を真空蒸着法により形成し、 前記第1の導電膜上に第2の導電膜を真空蒸着法により
    形成し、 前記第2の導電膜上に有機膜を真空蒸着法により形成
    し、 前記有機膜上にパッシベーション膜を真空蒸着法により
    形成し、 前記パッシベーション膜上に透光性導電膜をスパッタリ
    ング法により形成する発光装置の作製方法であって、 前記第1の導電膜、前記第2の導電膜及び前記有機膜
    は、マスクを用いてそれぞれ所定のパターンに形成され
    ることを特徴とする発光装置の作製方法。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記マスクとしてメタルマスクを用いたことを特徴とす
    る発光装置の作製方法。
  9. 【請求項9】第1の導電膜を真空蒸着法により形成し、 前記第1の導電膜上に第2の導電膜を真空蒸着法により
    形成し、 前記第2の導電膜上に有機膜を真空蒸着法により形成
    し、 前記有機膜上にパッシベーション膜を真空蒸着法により
    形成し、 前記パッシベーション膜上に透光性導電膜をスパッタリ
    ング法により形成する発光装置の作製方法であって、 前記第1の導電膜、前記第2の導電膜、前記有機膜、前
    記パッシベーション膜、及び前記透光性導電膜の形成
    は、減圧下で連続して処理されることを特徴とする発光
    装置の作製方法。
  10. 【請求項10】請求項7乃至請求項9のいずれか一にお
    いて、 前記第2の導電膜は、周期表の第1族または第2族の元
    素を用いて形成されることを特徴とする発光装置の作製
    方法。
  11. 【請求項11】請求項7乃至請求項10のいずれか一に
    おいて、 前記パッシベーション膜は、透過率が70%以上であ
    り、かつ仕事関数が4.5〜5.5である金属元素を用
    いて形成されることを特徴とする発光装置の作製方法。
  12. 【請求項12】請求項7乃至請求項11のいずれか一に
    おいて、 前記透光性導電膜は、シート抵抗が50Ω/□以下であ
    り、かつ透過率が70%以上である金属材料を用いて形
    成されることを特徴とする発光装置の作製方法。
  13. 【請求項13】基板上に形成されたTFTと、 基板上に形成された第1の導電膜と、 前記第1の導電膜と接して形成された第2の導電膜と、 前記第2の導電膜と接して形成された有機膜と、 前記有機膜と接して形成されたパッシベーション膜と、 前記パッシベーション膜と接して形成された透光性導電
    膜を有することを特徴とする発光装置。
  14. 【請求項14】請求項13において前記第2の導電膜
    は、周期表の第1族または第2族の元素からなることを
    特徴とする発光装置。
  15. 【請求項15】請求項13または請求項14において、 前記有機膜は、電子輸送層、発光層、及び正孔輸送層を
    含むことを特徴とする発光装置。
  16. 【請求項16】請求項15において、 前記電子輸送層は、Alq3からなり、 前記発光層は、Alq3及びDCM−1とからなり、 前記正孔輸送層は、α−NPDからなることを特徴とす
    る発光装置。
  17. 【請求項17】請求項13乃至請求項16のいずれか一
    において、 前記パッシベーション膜は、透過率が70%以上であ
    り、かつ仕事関数が4.5〜5.5である金属元素から
    なることを特徴とする発光装置。
  18. 【請求項18】請求項17において、 前記パッシベーション膜は、金、銀または白金からなる
    ことを特徴とする発光装置。
  19. 【請求項19】請求項13乃至請求項18のいずれか一
    において、 前記透光性導電膜は、シート抵抗が50Ω/□以下であ
    り、かつ透過率が70%以上である金属材料からなるこ
    とを特徴とする発光装置。
  20. 【請求項20】請求項13乃至請求項19のいずれか一
    において、 前記発光装置は、表示装置、デジタルスチルカメラ、ノ
    ート型パーソナルコンピュータ、モバイルコンピュー
    タ、記録媒体を備えた携帯型の画像再生装置、ゴーグル
    型ディスプレイ、ビデオカメラ、携帯電話から選ばれた
    一種であることを特徴とする発光装置。
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