JP2002156356A - 半導体化学センサ及びその製造方法 - Google Patents

半導体化学センサ及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002156356A
JP2002156356A JP2000348760A JP2000348760A JP2002156356A JP 2002156356 A JP2002156356 A JP 2002156356A JP 2000348760 A JP2000348760 A JP 2000348760A JP 2000348760 A JP2000348760 A JP 2000348760A JP 2002156356 A JP2002156356 A JP 2002156356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor substrate
diffusion layer
conductor
semiconductor
chemical sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000348760A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Sugiura
義幸 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2000348760A priority Critical patent/JP2002156356A/ja
Publication of JP2002156356A publication Critical patent/JP2002156356A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】機械的強度を増すとともに歩留まりを向上した
半導体化学センサを提供する。 【解決手段】一面に2つの溝11を有し、ドレイン拡散
層12及びソース拡散層13が離間して形成された半導
体基板10と、半導体基板10の一方の面上に形成され
る化学量感応膜16と、半導体基板10の他方の面側に
配設される電極12a,13aとを備え、半導体基板1
0の2つの溝11に、各溝11の開口面付近に達するま
で導電体1を満たす。導電体1によって機械的な強度を
増すことができ、また各電極12a,13aを例えばフ
ォトリソグラフィを用いて形成するときには、半導体基
板10に電極材を表面の凹凸を抑えて積層することがで
きて、フォトレジストを前記表面上に沿って略均一に塗
布することができ、従来例のような現像むらを抑えて歩
留まりを向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体化学センサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば試料溶液中のイオンを
検知するために、又はイオン濃度などを計測するために
用いられる半導体化学センサが提供されている。
【0003】上記従来の半導体化学センサは、例えば図
7に示すように、断面形状が略V字状であって互いに略
平行に配置される2つの溝11,11を一面に有し、ド
レイン拡散層12及びソース拡散層13が離間して1組
形成された半導体基板10と、半導体基板10の溝11
が形成された面と反対側の面上に形成され、外部のイオ
ン濃度に感応する化学量感応膜16と、半導体基板10
の溝11が形成された面上に配設され、前記ドレイン拡
散層12又はソース拡散層13に電気的に各別に接続す
る1対の電極12a’,13a’とを備え、化学量感応
膜16をゲート電極とした電界効果型トランジスタを構
成している。
【0004】半導体基板10は例えばシリコン基板であ
って、半導体基板10の両面ならびに2つの溝11,1
1の内面には例えばSiO2などからなる絶縁膜14が
形成されている。
【0005】化学量感応膜16は、半導体基板10の溝
11が形成されていない面側の絶縁膜14上に形成さ
れ、この化学量感応膜16には、例えば窒化膜やアルミ
ナ膜などの無機膜、又は例えばポリエーテルアミドやク
ラウンエーテルなどの有機膜が用いられる。
【0006】ドレイン拡散層12およびソース拡散層1
3は、それぞれ溝11,11が形成されていない面側の
絶縁膜14内にあって、各溝11の底面を含む部位に沿
って形成され、ドレイン拡散層12とソース拡散層13
の間のチャネル領域15は、化学量感応膜16との間に
絶縁膜14の薄い部分となるゲート絶縁膜14aを挟み
込むように配置されている。
【0007】電極12a’,13a’は、それぞれ各溝
11,11の内面に沿って配設される部位を有し、電極
12a’は一方の溝11の底面から露出するドレイン拡
散層12に接触し、電極13a’は他方の溝11の底面
から露出するソース拡散層13に接触する。
【0008】また上記以外の従来例を図8に示す。
【0009】この半導体化学センサは、断面形状が略V
字状の溝21を一面に1つ有し、ドレイン拡散層22及
びソース拡散層23が離間して1組形成された半導体基
板20と、半導体基板20における溝21の内面及び溝
21の開口面周辺に沿って形成され、外部のイオン濃度
に感応する化学量感応膜26’と、半導体基板20の溝
21が形成された面と反対側の面側に配設され、前記ド
レイン拡散層22又はソース拡散層23に電気的に各別
に接続する1対の電極22a,23aとを備え、図7に
示す半導体化学センサと同様、化学量感応膜26’をゲ
ート電極とした電界効果型トランジスタを構成してい
る。
【0010】図7に示す半導体化学センサと同様、半導
体基板20は、例えばシリコン基板であって、半導体基
板20の両面ならびに溝21の内面には例えばSiO2
などの絶縁膜24が形成されている。そして化学量感応
膜26’は前記絶縁膜24上に形成され、この化学量感
応膜26には、例えば窒化膜やアルミナ膜などの無機
膜、又は例えばポリエーテルアミドやクラウンエーテル
などの有機膜が用いられる。
【0011】ドレイン拡散層22およびソース拡散層2
3は、それぞれ半導体基板20の溝21が形成されてい
ない面側の絶縁膜24内に形成され、ドレイン拡散層2
2とソース拡散層23の間のチャネル領域25は、化学
量感応膜26’の溝21底部に位置する部位との間に、
絶縁膜24の薄い部分となるゲート絶縁膜24aを挟み
込むように配置される。
【0012】電極22aはドレイン拡散層22に接触
し、電極23aはソース拡散層23に接触するように配
設されて、各電極22a,23aの一部が半導体基板2
0の絶縁膜24表面に露出されている。
【0013】上述のように図7及び図8に示す従来の半
導体化学センサは、半導体基板10,20の一面側に形
成された化学量感応膜16,26’を試料溶液に浸漬す
ると、試料溶液のイオン濃度の大きさに応じてチャネル
領域15,25の電位が変って、チャネル領域15,2
5の電気抵抗が変化することとなり、ドレイン拡散層側
の電極12a’,22aとソース拡散層側の電極13
a’,23aとの間の電流が変化する。
【0014】したがって、このような半導体化学センサ
は、上記電極12a’,13a’間または電極22a,
23a間の電流を検出するようにすれば、検出電流を増
幅する増幅回路や増幅回路の出力に基づいてイオン濃度
を演算する制御回路などと併用することにより、イオン
濃度を算出することができるのである。
【0015】さらに、上述の図7に示す半導体化学セン
サは、溝11を設けることで化学量感応膜16、各電極
12a’,13a’、各拡散層12,13、チャネル領
域15をそれぞれ近接配置しながらも、半導体基板10
の表裏に化学量感応膜16と各電極12a’,13a’
とをそれぞれ分けて配置しているので、化学量感応膜1
6を試料溶液に浸漬させても半導体基板10の厚さ分だ
け電極12a’,13a’に試料溶液が触れる可能性が
低く、安定に動作するとともに長寿命であるという特徴
がある。また、図8に示す半導体化学センサについても
同様、溝21を設けることで化学量感応膜26’、各電
極22a,23a、各拡散層22,23、チャネル領域
25をそれぞれ近接配置しながらも、半導体基板20の
厚さ分だけ試料溶液が電極22a,23aに触れる可能
性が低く、安定に動作するという特徴がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
図7及び図8に示す半導体基板10,20に設けられた
溝11,21の半導体基板10,20に占める割合が大
きくなると半導体基板10,20の機械的な強度が低下
し、これを補うためには半導体基板10,20を大きく
せざるを得ないといった問題があった。
【0017】また、図7に示す半導体化学センサにおい
て電極12a’,13a’を形成するときには、先に半
導体基板10における2つの溝11,11内面を含む一
面に沿って、電極12a’,13a’の構成部材である
電極材を積層し、その後、フォトリソグラフィを用いて
前記電極材をドレイン拡散層12側とソース拡散層13
側とに分離して各電極12a’,13a’を形成してい
る。
【0018】ところが、積層された電極材には溝11の
形状に応じて表面に凹凸があるためフォトレジストを電
極材の表面に一様に塗布することが難しく、フォトレジ
ストにむらが生じることがある。その結果、露光して現
像したときには現像むらが生じるため歩留まりが低下す
るといった問題があった。さらに同一の半導体基板に図
8に示す半導体化学センサが複数個形成されたものを製
造する場合であっても、上述と同様、複数の化学量感応
膜26’を形成するときには、先に前記半導体基板にお
ける複数の溝21内面を含む一面に沿って、化学量感応
膜26’の構成部材である感応膜材を積層する。そし
て、フォトリソグラフィを用いて前記感応膜材を分離し
て複数の化学量感応膜26’を形成するが、上述と同
様、積層された感応膜材の表面に凹凸があるためフォト
レジストを一様に塗布することが難しく、歩留まりが低
下するといった問題があった。
【0019】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、機械的強度を増すとともに歩留まりを向上し
た半導体化学センサを提供する。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、一面に1乃至複数の凹部を有
し、ドレイン拡散層及びソース拡散層が離間して少なく
とも1組形成された半導体基板と、半導体基板の一方の
面上に形成され、外部のイオン濃度に感応する感応部
と、半導体基板の他方の面側に配設され、前記ドレイン
拡散層又はソース拡散層に電気的に各別に接続する複数
の電極とを備えて電界効果型トランジスタを構成する半
導体化学センサであって、半導体基板の1乃至複数の凹
部に前記凹部の開口面付近に達するまで導電体を満たし
たことを特徴とし、導電体を各凹部の開口面付近に達す
るまで満たしたことによって機械的な強度を増すことが
でき、また、例えば複数の電極を半導体基板の凹部が設
けられた面にフォトリソグラフィを用いて形成するとき
には、複数の電極の構成部材を半導体基板の前記面上に
沿って表面の凹凸を抑えて積層することができて、フォ
トレジストを前記構成部材の表面に沿って略均一に塗布
することができ、その結果、従来例のような現像むらを
抑えて歩留まりを向上させることができる。
【0021】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、複数の凹部を半導体基板の電極が配設される側の面
に設けるとともに、ドレイン拡散層およびソース拡散層
を、半導体基板の前記各凹部の底面を含む部位にそれぞ
れ各別に形成して、凹部内に満たされた導電体を介して
各電極に接続したことを特徴とし、請求項1の発明と同
様の作用を奏する。
【0022】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、1乃至複数の凹部を半導体基板の感応部が形成され
る面に設けるとともに、ドレイン拡散層とソース拡散層
の間のチャネル領域を、ゲート絶縁膜および凹部内に満
たされた導電体を介して感応部に略対向させたことを特
徴とし、請求項1の発明と同様の作用を奏する。
【0023】請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか
の発明において、導電体は、導電性多結晶シリコンから
なることを特徴とし、例えば導電体の表面を酸化させる
ことで、前記表面に沿って絶縁性の高いSiO2からな
る絶縁膜を容易に形成することができ、導電体に絶縁膜
が必要な場合には、製造工程を簡略化することができ
る。
【0024】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、ゲート絶縁膜は、Si34,Al23,Ta25
うち少なくとも何れか1種類からなることを特徴とし、
別途新たな部材ならびに新たな製造工程を要することな
く、外部の水素イオン濃度に応じてのみチャネル領域の
電位を変化させて、水素イオンのみを検知することがで
きる。
【0025】請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか
の発明において、感応部を膜状に複数層形成したことを
特徴とし、複数層の感応部における特定のイオンの透過
性を高めて、簡単に前記特定のイオンのみを検知するこ
とができる。
【0026】請求項7の発明は、請求項1〜6の何れか
に記載の半導体化学センサの製造方法であって、半導体
基板における複数の凹部が形成された一面に沿って導電
体を一体に積層して複数の凹部内に満たし、導電体の表
面を研磨して複数の凹部の開口面付近に位置させること
を特徴とし、各凹部ごとにそれぞれ導電体を満たす手間
を省いて、製造工程を簡単にすることができる。
【0027】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、導電体の表面を研磨して複数の凹部の開口面付近に
位置させた後、導電体における半導体基板の一面上で前
記各凹部の間にある部分を取り除き、導電体を前記各凹
部に満たされた部分毎に分離することを特徴とし、請求
項7の発明と同様の作用を奏する。
【0028】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態におけ
る基本構成は図7に示す従来例と共通するために共通す
る部分については同一の符号を付して説明を省略し、本
実施形態の特徴となる部分についてのみ詳細に説明す
る。
【0029】本実施形態では、図7に示す従来例と異な
って溝11の内面に沿って電極12a’,13a’が配
設されず、図1に示すように、半導体基板10の2つの
溝11,11に、各溝11の開口面付近に達するまで例
えば導電性多結晶シリコンなどの導電体1を満たしてい
る。
【0030】ここで、本実施形態の製造方法について、
図2に基づいて説明する。
【0031】まず、半導体基板10の溝11が設けられ
る面に沿って、マスク用絶縁膜17を形成する。このと
き半導体基板10の溝11,11に対応する部位を、マ
スク用絶縁膜17から露出させておく。その後、半導体
基板10のマスク用絶縁膜17が形成された面側を異方
性エッチングして、図2(a)に示すように、半導体基
板10におけるマスク用絶縁膜17から露出した部位に
溝11を形成する。このとき各溝11の深さは、半導体
基板10の他方の面側に形成された絶縁膜14にまで達
する。
【0032】そして、図2(b)に示すように、上述の
エッチングを行うために用いたマスク用絶縁膜17を取
り除き、図2(c)に示すように、半導体基板10の溝
11が形成された面と溝11内面に絶縁膜14を形成す
る。そして各溝11に満たされる導電体1が絶縁膜14
内のドレイン拡散層12又はソース拡散層13に接触す
るように、各溝11の底部にある絶縁膜14を取り除い
て、ドレイン拡散層12及びソース拡散層13を各溝1
1の底面から露出させる。
【0033】次に、図2(d)に示すように、半導体基
板10における2つの溝11が形成された一面に沿って
導電体1を一体に積層して、2つの溝11内に導電体1
を満たす。そして、図2(e)に示すように、導電体1
の表面を全体的に研磨して前記表面を各溝11の開口面
付近に位置させる。これにより、各溝11ごとにそれぞ
れ導電体1を開口面付近にまで満たす手間を省いて、本
実施形態の製造工程を簡単にすることができるのであ
る。
【0034】その後、例えば導電体1表面にマスクを形
成しエッチングすることによって、図2(f)に示すよ
うに、導電体1における半導体基板10の前記一面上で
各溝11の間にある部分を取り除き、導電体1を各溝1
1に満たされた部分毎に分離する。なお、化学量感応膜
16の形成は、上述の製造工程中の何れの段階に行って
も良く、或いは溝11を形成する前に予め行っておいて
も、又は導電体1をエッチングして分離した後に行って
も良い。
【0035】さらに本実施形態では、半導体基板10の
溝11が形成された一面に沿って、導電体1が外部に露
出しないように絶縁膜14bを形成する。この絶縁膜1
4bは少なくとも導電体1の表面に形成され、導電体1
が導電性多結晶シリコンからなるときには、導電体1の
表面を酸化させるだけで絶縁性の高いSiO2からなる
絶縁膜14bを容易に形成でき、本実施形態の製造工程
をさらに簡略化することができる。また、各電極12
a,13aはそれぞれ絶縁膜14bにおける導電体1に
対応する部位に穿設された露出孔14cを介して導電体
1に接触される。これにより、各電極12a,13aは
それぞれドレイン拡散層12又はソース拡散層13に導
電体1を介して電気的に接続されるのである。
【0036】上述のように本実施形態では、各溝11に
導電体1が満たされているので従来例と比べて機械的な
強度を増すことができる。さらに、半導体基板10を小
さくして各溝11の半導体基板10に占める割合が大き
くなっても機械的な強度を保つことができるので、セン
サ全体の小型化を図ることができる。
【0037】また、本実施形態の電極12a,13aを
形成するときには、図3に示すように、電極12a,1
3aの構成部材である電極材2を半導体基板10の一面
に絶縁膜14b表面を覆うように積層する。そして従来
例と同様、フォトリソグラフィを用いて電極材2を分離
して各電極12a,13aを形成する。ここで本実施形
態では、導電体1が各溝11の開口面付近に達するまで
満たされていることによって、半導体基板10に電極材
2を表面の凹凸を抑えて積層することができて、フォト
レジストを電極材2の表面上に沿って略均一に塗布する
ことができる。その結果、従来例のような現像むらを抑
えて歩留まりを向上させることができるのである。 (実施形態2)本実施形態における基本構成は図8に示
す従来例と共通するために共通する部分については同一
の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる
部分についてのみ詳細に説明する。
【0038】本実施形態では、図8に示す従来例と異な
って溝21の内面に沿って化学量感応膜26’が配設さ
れず、図4に示すように、実施形態1と同様、半導体基
板20の溝21に、溝21の開口面付近に達するまで例
えば多結晶シリコンなどの導電体1を満たしている。そ
して化学量感応膜26は、溝21に満たされた導電体1
表面を覆って、半導体基板20の絶縁膜24上に積層さ
れる。これにより、ドレイン拡散層22とソース拡散層
23の間のチャネル領域25を、ゲート絶縁膜24aお
よび溝21に満たされた導電体1を介して化学量感応膜
26に略対向させているのである。
【0039】上述のように本実施形態では、実施形態1
と同様、溝21に導電体1が満たされているので従来例
と比べて機械的な強度を増すことができる。
【0040】ところで本実施形態では、ゲート絶縁膜2
4aを含む絶縁膜24を、Si34,Al23,Ta2
5のうち少なくとも何れか1種類から形成しても良
い。このような絶縁膜24は電気的な絶縁性を有すると
ともに、試料溶液中の水素イオン濃度にのみ応じてチャ
ネル領域25の電位を変化させる。その結果、本実施形
態では、別途新たな部材ならびに新たな製造工程を要す
ることなく、水素イオンのみを検知することができる。
【0041】さらに本実施形態では、化学量感応膜26
に例えばイオノフォアを含んだ有機膜からなる他の化学
量感応膜(図示せず)を重ねて、化学量感応膜を複数層
形成することにより、複数層の化学量感応膜における特
定のイオンの透過性を高めて、簡単に前記特定のイオン
のみを検知することができる。 (実施形態3)本実施形態における基本構成は実施形態
2と共通するために共通する部分については同一の符号
を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分に
ついてのみ詳細に説明する。
【0042】本実施形態では、図5に示すように、1つ
の半導体基板20に実施形態2の半導体化学センサと同
様の基本構成を有する2つのセンサ部A,Bが形成され
ている。化学量感応膜26は、各溝21に満たされた導
電体1表面を覆って、半導体基板20の絶縁膜24表面
上に積層される。なお、化学量感応膜26における各溝
21に満たされた導電体1に対応する部位間は電気的に
分離され、各導電体1のそれぞれに電気的な干渉が生じ
ないようにしている。また、一方のセンサ部Aには、実
施形態2に述べたイオノフォアを含む化学量感応膜27
が、化学量感応膜26の導電体1に対応する部位に重ね
て形成されている。
【0043】これにより本実施形態では、センサ部A,
Bにより試料溶液中の異なるイオンを同時に検知するこ
とができる。
【0044】また本実施形態では、化学量感応膜27を
形成するとき、図6に示すように、化学量感応膜27の
構成部材である感応膜材3を、化学量感応膜26表面を
覆うように半導体基板20の一面側に積層する。そし
て、従来例と同様、フォトリソグラフィを用いて感応膜
材3の不要な部分を削除して化学量感応膜27を形成す
る。ここで本実施形態では、導電体1が各溝21の開口
面付近に達するまで満たされていることによって、半導
体基板20の前記一面側に感応膜材3を表面の凹凸を抑
えて積層することができて、フォトレジストを感応膜材
3の表面上に沿って略均一に塗布することができる。そ
の結果、従来例のような現像むらを抑えて歩留まりを向
上させることができるのである。
【0045】なお、本実施形態においても実施形態1の
図2に示す製造方法と同様に、導電体1を一体に半導体
基板20上に積層して、エッチングにより形成された溝
21,21内に満たし、その後、導電体1の表面を全体
的に研磨することで、製造工程を簡単にすることができ
る。
【0046】ところで本実施形態では、半導体基板20
に2つのセンサ部を設けたが、3つ以上設けても良い。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明は、一面に1乃至複数の
凹部を有し、ドレイン拡散層及びソース拡散層が離間し
て少なくとも1組形成された半導体基板と、半導体基板
の一方の面上に形成され、外部のイオン濃度に感応する
感応部と、半導体基板の他方の面側に配設され、前記ド
レイン拡散層又はソース拡散層に電気的に各別に接続す
る複数の電極とを備えて電界効果型トランジスタを構成
する半導体化学センサであって、半導体基板の1乃至複
数の凹部に前記凹部の開口面付近に達するまで導電体を
満たしたので、機械的な強度を増すことができ、また、
例えば複数の電極を半導体基板の凹部が設けられた面に
フォトリソグラフィを用いて形成するときには、複数の
電極の構成部材を半導体基板の前記面上に沿って表面の
凹凸を抑えて積層することができて、フォトレジストを
前記構成部材の表面に沿って略均一に塗布することがで
き、その結果、従来例のような現像むらを抑えて歩留ま
りを向上させることができるという効果がある。
【0048】請求項2の発明は、複数の凹部を半導体基
板の電極が配設される側の面に設けるとともに、ドレイ
ン拡散層およびソース拡散層を、半導体基板の前記各凹
部の底面を含む部位にそれぞれ各別に形成して、凹部内
に満たされた導電体を介して各電極に接続したので、請
求項1の発明と同様の効果を奏する。
【0049】請求項3の発明は、1乃至複数の凹部を半
導体基板の感応部が形成される面に設けるとともに、ド
レイン拡散層とソース拡散層の間のチャネル領域を、ゲ
ート絶縁膜および凹部内に満たされた導電体を介して感
応部に略対向させたので、請求項1の発明と同様の効果
を奏する。
【0050】請求項4の発明は、導電体は、導電性多結
晶シリコンからなることを特徴とし、例えば導電体の表
面を酸化させることで、前記表面に沿って絶縁性の高い
SiO2からなる絶縁膜を容易に形成することができ、
導電体に絶縁膜が必要な場合には、製造工程を簡略化す
ることができるという効果がある。
【0051】請求項5の発明は、ゲート絶縁膜は、Si
34,Al23,Ta25のうち少なくとも何れか1種
類からなるので、別途新たな部材ならびに新たな製造工
程を要することなく、外部の水素イオン濃度に応じての
みチャネル領域の電位を変化させて、水素イオンのみを
検知することができるという効果がある。
【0052】請求項6の発明は、感応部を膜状に複数層
形成したので、複数層の感応部における特定のイオンの
透過性を高めて、簡単に前記特定のイオンのみを検知す
ることができるという効果がある。
【0053】請求項7の発明は、請求項1〜6の何れか
に記載の半導体化学センサの製造方法であって、半導体
基板における複数の凹部が形成された一面に沿って導電
体を一体に積層して複数の凹部内に満たし、導電体の表
面を研磨して複数の凹部の開口面付近に位置させるの
で、各凹部ごとにそれぞれ導電体を満たす手間を省い
て、製造工程を簡単にすることができるという効果があ
る。
【0054】請求項8の発明は、導電体の表面を研磨し
て複数の凹部の開口面付近に位置させた後、導電体にお
ける半導体基板の一面上で前記各凹部の間にある部分を
取り除き、導電体を前記各凹部に満たされた部分毎に分
離するので、請求項7の発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略断面図である。
【図2】(a)〜(f)は同上の製造方法を示す説明用
の概略断面図である。
【図3】同上の電極を形成するときの概略断面図であ
る。
【図4】実施形態2を示す概略断面図である。
【図5】実施形態3を示す概略断面図である。
【図6】同上の化学量感応膜を形成するときの概略断面
図である。
【図7】従来例を示す概略断面図である。
【図8】同上の他の概略断面図である。
【符号の説明】
1 導電体 10 半導体基板 11 溝 12 ドレイン拡散層 12a 電極 13 ソース拡散層 13a 電極 14 絶縁膜 14a ゲート絶縁膜 14b 絶縁膜 14c 露出孔 15 チャネル領域 16 化学量感応膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/30 301G

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に1乃至複数の凹部を有し、ドレイ
    ン拡散層及びソース拡散層が離間して少なくとも1組形
    成された半導体基板と、半導体基板の一方の面上に形成
    され、外部のイオン濃度に感応する感応部と、半導体基
    板の他方の面側に配設され、前記ドレイン拡散層又はソ
    ース拡散層に電気的に各別に接続する複数の電極とを備
    えて電界効果型トランジスタを構成する半導体化学セン
    サであって、半導体基板の1乃至複数の凹部に前記凹部
    の開口面付近に達するまで導電体を満たしたことを特徴
    とする半導体化学センサ。
  2. 【請求項2】 複数の凹部を半導体基板の電極が配設さ
    れる側の面に設けるとともに、ドレイン拡散層およびソ
    ース拡散層を、半導体基板の前記各凹部の底面を含む部
    位にそれぞれ各別に形成して、凹部内に満たされた導電
    体を介して各電極に接続したことを特徴とする請求項1
    記載の半導体化学センサ。
  3. 【請求項3】 1乃至複数の凹部を半導体基板の感応部
    が形成される面に設けるとともに、ドレイン拡散層とソ
    ース拡散層の間のチャネル領域を、ゲート絶縁膜および
    凹部内に満たされた導電体を介して感応部に略対向させ
    たことを特徴とする請求項1記載の半導体化学センサ。
  4. 【請求項4】 導電体は、導電性多結晶シリコンからな
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の半導
    体化学センサ。
  5. 【請求項5】 ゲート絶縁膜は、Si34,Al23
    Ta25のうち少なくとも何れか1種類からなることを
    特徴とする請求項3記載の半導体化学センサ。
  6. 【請求項6】 感応部を膜状に複数層形成したことを特
    徴とする請求項1〜5の何れかに記載の半導体化学セン
    サ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかに記載の半導体化
    学センサの製造方法であって、半導体基板における複数
    の凹部が形成された一面に沿って導電体を一体に積層し
    て複数の凹部内に満たし、導電体の表面を研磨して複数
    の凹部の開口面付近に位置させることを特徴とする半導
    体化学センサの製造方法。
  8. 【請求項8】 導電体の表面を研磨して複数の凹部の開
    口面付近に位置させた後、導電体における半導体基板の
    一面上で前記各凹部の間にある部分を取り除き、導電体
    を前記各凹部に満たされた部分毎に分離することを特徴
    とする請求項7記載の半導体化学センサの製造方法。
JP2000348760A 2000-11-15 2000-11-15 半導体化学センサ及びその製造方法 Withdrawn JP2002156356A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000348760A JP2002156356A (ja) 2000-11-15 2000-11-15 半導体化学センサ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000348760A JP2002156356A (ja) 2000-11-15 2000-11-15 半導体化学センサ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002156356A true JP2002156356A (ja) 2002-05-31

Family

ID=18822283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000348760A Withdrawn JP2002156356A (ja) 2000-11-15 2000-11-15 半導体化学センサ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002156356A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100397926B1 (ko) * 2001-08-11 2003-09-13 재단법인 포항산업과학연구원 수소이온농도 측정센서
KR100477447B1 (ko) * 2002-08-30 2005-03-22 재단법인 포항산업과학연구원 이온 주입법을 이용한 ph센서용 검출전극부 및 그 형성방법
JP2005351627A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Canon Inc 電位測定装置および画像形成装置
JP2006242900A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Mitsubishi Chemicals Corp センサユニット及び反応場セルユニット並びに分析装置
JP2009025196A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Covalent Materials Corp 微細流路構造体及び微細流路構造体の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100397926B1 (ko) * 2001-08-11 2003-09-13 재단법인 포항산업과학연구원 수소이온농도 측정센서
KR100477447B1 (ko) * 2002-08-30 2005-03-22 재단법인 포항산업과학연구원 이온 주입법을 이용한 ph센서용 검출전극부 및 그 형성방법
JP2005351627A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Canon Inc 電位測定装置および画像形成装置
JP2006242900A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Mitsubishi Chemicals Corp センサユニット及び反応場セルユニット並びに分析装置
JP2009025196A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Covalent Materials Corp 微細流路構造体及び微細流路構造体の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4212667B2 (ja) 圧力センサおよび電気化学的センサを組み合わせたセンサの製造方法
JPH0786432A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20020031854A1 (en) Silicon-on-insulator sensor having silicon oxide sensing surface, and manufacturing method therefor
KR910010745A (ko) 반도체 장치 및 그 제조방법
KR980005441A (ko) 반도체 소자의 제조 방법
JP2002156356A (ja) 半導体化学センサ及びその製造方法
US20050164446A1 (en) Method for manufacturing single-sided buried strap in semiconductor devices
JP3222188B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US7396736B2 (en) Magnetic sensor of very high sensitivity
WO2019024340A1 (zh) 一种应力传感器结构及其制作方法
WO2023087808A1 (zh) 半导体器件及其制造方法
KR20100030216A (ko) 반도체 소자 및 이의 제조 방법
EP1137063A2 (en) Gate electrode for DRAM transistor
JPH0281470A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS6054472A (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
JP2767104B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2005191487A (ja) 半導体装置およびその製造法
JPH03257859A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS61225851A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3204449B2 (ja) 半導体装置
JPS63240057A (ja) スタツク型キヤパシタ
KR100260243B1 (ko) 압력센서 및 그 제조방법
WO2012154027A1 (en) An apparatus for sensor applications and method of manufacturing thereof
KR20160002489A (ko) 전계효과트랜지스터형 압력 센서 및 그 제조 방법
KR100658169B1 (ko) Cmos 이미지 센서 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080205