JP2002156289A - 温度センサ - Google Patents
温度センサInfo
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- JP2002156289A JP2002156289A JP2000350204A JP2000350204A JP2002156289A JP 2002156289 A JP2002156289 A JP 2002156289A JP 2000350204 A JP2000350204 A JP 2000350204A JP 2000350204 A JP2000350204 A JP 2000350204A JP 2002156289 A JP2002156289 A JP 2002156289A
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- JP
- Japan
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- thin film
- temperature sensor
- thermistor element
- heat
- cushion material
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- Thermistors And Varistors (AREA)
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 サーミスタ素子を用いた表面温度検出用セン
サにおいて、測定精度を向上するとともに、熱応答性を
改善する。 【解決手段】 開示される温度センサは、台形部102
の上面にクッション材片103Aを装着し、クッション
材片103Aの頂部に熱伝導体薄膜116を取り付け
て、熱伝導体薄膜116の上部にサーミスタ素子104
を固定するとともに、クッション材片103Aの熱伝導
体薄膜116の下部に、空洞部117を形成したもので
ある。
サにおいて、測定精度を向上するとともに、熱応答性を
改善する。 【解決手段】 開示される温度センサは、台形部102
の上面にクッション材片103Aを装着し、クッション
材片103Aの頂部に熱伝導体薄膜116を取り付け
て、熱伝導体薄膜116の上部にサーミスタ素子104
を固定するとともに、クッション材片103Aの熱伝導
体薄膜116の下部に、空洞部117を形成したもので
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サーミスタを用
いた温度センサに関し、特に被測温体の表面に接触させ
てその温度を計測するために好適な、表面温度検出用の
温度センサに関する。
いた温度センサに関し、特に被測温体の表面に接触させ
てその温度を計測するために好適な、表面温度検出用の
温度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】サーミスタは、金属酸化物の混合焼結体
からなる半導体素子であって、その電気抵抗の温度依存
性が大きいことを利用して、広く温度測定の目的に用い
られており、各種の形態のものが既に提案されている
が、そのうち、特に物体の表面温度検出用として使用す
るものには、大別して、固定された物体の表面温度を測
定するものと、移動(回転を含む)する物体の表面温度
を測定するものとがある。
からなる半導体素子であって、その電気抵抗の温度依存
性が大きいことを利用して、広く温度測定の目的に用い
られており、各種の形態のものが既に提案されている
が、そのうち、特に物体の表面温度検出用として使用す
るものには、大別して、固定された物体の表面温度を測
定するものと、移動(回転を含む)する物体の表面温度
を測定するものとがある。
【0003】図4は、従来の表面温度検出用温度センサ
の第1の例を示したものであって、固定された物体の表
面温度検出用として用いられるものである。図4におい
て、(a)は上面図を示し、(b)はA−A側端面図を
示している。この従来例の温度センサは、樹脂成形体1
01の上面に設けられた台形部102上に、耐熱性の軟
質樹脂発泡材からなるクッション材片103を接着し、
クッション材片103上に、ガラス封止型のサーミスタ
素子104を接着等の方法で固定したものである。サー
ミスタ素子104のリード線105、106は、樹脂成
形体101に設けられた貫通穴107,108を通し
て、樹脂成形体101の下面に設けられた棒状の端子1
09,110に、ハンダ付け部111を設ける等の方法
で接続されている。また、端子109,110には、先
端部を端子金具112によって端末処理された、外部リ
ード線113,114が、×印で示すスポット溶接によ
る溶接部115を設ける等の方法で固定されている。さ
らに、樹脂成形体101の一端には、取付穴116が設
けられている。
の第1の例を示したものであって、固定された物体の表
面温度検出用として用いられるものである。図4におい
て、(a)は上面図を示し、(b)はA−A側端面図を
示している。この従来例の温度センサは、樹脂成形体1
01の上面に設けられた台形部102上に、耐熱性の軟
質樹脂発泡材からなるクッション材片103を接着し、
クッション材片103上に、ガラス封止型のサーミスタ
素子104を接着等の方法で固定したものである。サー
ミスタ素子104のリード線105、106は、樹脂成
形体101に設けられた貫通穴107,108を通し
て、樹脂成形体101の下面に設けられた棒状の端子1
09,110に、ハンダ付け部111を設ける等の方法
で接続されている。また、端子109,110には、先
端部を端子金具112によって端末処理された、外部リ
ード線113,114が、×印で示すスポット溶接によ
る溶接部115を設ける等の方法で固定されている。さ
らに、樹脂成形体101の一端には、取付穴116が設
けられている。
【0004】図4に示された従来の温度センサは、取付
穴116を利用して、例えば図示されない、現像済みの
複写用紙を加熱体に押しつけることによって、トナーの
定着を行う形式の複写機の筐体の一部等に固定したと
き、サーミスタ素子104を含むクッション材片103
の上面が、加熱体の表面の一部に押し当てらた状態に保
持される。これによって、加熱体の表面温度に応じて、
サーミスタ素子104の抵抗値が変化するので、図示さ
れない測定回路によって、この抵抗値の変化を検出する
ことによって、加熱体の表面温度を測定することができ
る。この際、クッション材片103は、サーミスタ素子
104を柔軟に保持して、加熱体の表面に密着させると
ともに、不必要に大きな力がサーミスタ素子や加熱体表
面に加わらないようにする緩衝作用を行う。
穴116を利用して、例えば図示されない、現像済みの
複写用紙を加熱体に押しつけることによって、トナーの
定着を行う形式の複写機の筐体の一部等に固定したと
き、サーミスタ素子104を含むクッション材片103
の上面が、加熱体の表面の一部に押し当てらた状態に保
持される。これによって、加熱体の表面温度に応じて、
サーミスタ素子104の抵抗値が変化するので、図示さ
れない測定回路によって、この抵抗値の変化を検出する
ことによって、加熱体の表面温度を測定することができ
る。この際、クッション材片103は、サーミスタ素子
104を柔軟に保持して、加熱体の表面に密着させると
ともに、不必要に大きな力がサーミスタ素子や加熱体表
面に加わらないようにする緩衝作用を行う。
【0005】図5は、従来の表面温度検出用温度センサ
の第2の例を示したものであって、移動(回転を含む)
する物体の表面温度検出用として用いられるものであ
る。図5において、(a)は上面図を示し、(b)はB
−B側断面図を示している。この従来例の温度センサ
は、樹脂成形体201の上面に、耐熱性の軟質樹脂発泡
材からなるクッション材片202を接着し、クッション
材片202上に、サーミスタ素子203を接着等の方法
で固定するとともに、樹脂成形体201の下側に耐熱性
シートの一端を固定し、クッション材片202とサーミ
スタ素子203とを包囲して、耐熱性シートを巻き付け
て、その他端を樹脂成形体201の下側に固定すること
によって、保護フィルム部204を形成して、サーミス
タ素子203を絶縁するとともに、機械的に保護するよ
うにしたものである。樹脂成形体201の内部には、内
部導体207,208が埋め込まれていて、樹脂成形体
201の上下両面に設けられた溝部内に露出している。
サーミスタ素子203のリード線205、206は、ク
ッション材片202内部を経て、樹脂成形体201の上
面に設けられた溝部209,210内において、それぞ
れ内部導体207,208の一端に溶着されている。ま
た、外部リード線211,212は、端子金具213,
214によって端末処理されたそれぞれの先端部を、樹
脂成形体201の上面に設けられた溝部215,216
内に露出している、内部導体207,208の他端に、
例えばスポット溶接によって形成された、×印で示す溶
接部217,218を設ける等の方法で固定されてい
る。さらに、樹脂成形体201の下面には、取付部21
9,220が設けられている。
の第2の例を示したものであって、移動(回転を含む)
する物体の表面温度検出用として用いられるものであ
る。図5において、(a)は上面図を示し、(b)はB
−B側断面図を示している。この従来例の温度センサ
は、樹脂成形体201の上面に、耐熱性の軟質樹脂発泡
材からなるクッション材片202を接着し、クッション
材片202上に、サーミスタ素子203を接着等の方法
で固定するとともに、樹脂成形体201の下側に耐熱性
シートの一端を固定し、クッション材片202とサーミ
スタ素子203とを包囲して、耐熱性シートを巻き付け
て、その他端を樹脂成形体201の下側に固定すること
によって、保護フィルム部204を形成して、サーミス
タ素子203を絶縁するとともに、機械的に保護するよ
うにしたものである。樹脂成形体201の内部には、内
部導体207,208が埋め込まれていて、樹脂成形体
201の上下両面に設けられた溝部内に露出している。
サーミスタ素子203のリード線205、206は、ク
ッション材片202内部を経て、樹脂成形体201の上
面に設けられた溝部209,210内において、それぞ
れ内部導体207,208の一端に溶着されている。ま
た、外部リード線211,212は、端子金具213,
214によって端末処理されたそれぞれの先端部を、樹
脂成形体201の上面に設けられた溝部215,216
内に露出している、内部導体207,208の他端に、
例えばスポット溶接によって形成された、×印で示す溶
接部217,218を設ける等の方法で固定されてい
る。さらに、樹脂成形体201の下面には、取付部21
9,220が設けられている。
【0006】図5に示された従来の温度センサは、取付
部219,220を利用して、例えば図示されない複写
機の筐体の一部等に対して、例えば温度センサの長手方
向が、定着ヒートローラの回転軸と平行になるように固
定して、サーミスタ素子203が、保護フィルム部20
4を介して、定着ヒートローラ(不図示)の表面に接触
するように保持することによって、定着ヒートローラの
表面温度に応じてサーミスタ素子203の抵抗値が変化
するので、図示されない測定回路によって、この抵抗値
の変化を検出することによって、定着ヒートローラの表
面温度を測定することができる。この際、クッション材
片202は、サーミスタ素子203の部分を定着ヒート
ローラの表面に接触させたときの機械的追従性を保たせ
るとともに、装置に対する取付位置のずれに基づく特性
変化を緩和する作用を行っている。また、保護フィルム
部204は、定着ヒートローラの回転に基づくサーミス
タ素子203の磨耗を防止するとともに、定着ヒートロ
ーラとの間の高電圧に対して、絶縁性と耐圧性とを付与
する作用を行っている。
部219,220を利用して、例えば図示されない複写
機の筐体の一部等に対して、例えば温度センサの長手方
向が、定着ヒートローラの回転軸と平行になるように固
定して、サーミスタ素子203が、保護フィルム部20
4を介して、定着ヒートローラ(不図示)の表面に接触
するように保持することによって、定着ヒートローラの
表面温度に応じてサーミスタ素子203の抵抗値が変化
するので、図示されない測定回路によって、この抵抗値
の変化を検出することによって、定着ヒートローラの表
面温度を測定することができる。この際、クッション材
片202は、サーミスタ素子203の部分を定着ヒート
ローラの表面に接触させたときの機械的追従性を保たせ
るとともに、装置に対する取付位置のずれに基づく特性
変化を緩和する作用を行っている。また、保護フィルム
部204は、定着ヒートローラの回転に基づくサーミス
タ素子203の磨耗を防止するとともに、定着ヒートロ
ーラとの間の高電圧に対して、絶縁性と耐圧性とを付与
する作用を行っている。
【0007】図6は、従来の表面温度検出用温度センサ
の第3の例を示したものであって、例えば回転する物体
の表面温度検出用として用いられるものである。図6に
おいて、(a)は上面図を示し、(b)はC−C側断面
図を示している。この従来例の温度センサは、ステンレ
ス又は燐青銅等の弾力性を有する金属の薄板からなる板
バネ301を、樹脂成形体302の一端に対して、その
一方の端部を埋め込んで固定するとともに、板バネ30
1の他方の端部の一方の面に、耐熱性の軟質樹脂発泡材
からなるクッション材片303を接着し、クッション材
片303の上面に熱伝導体薄膜304を介して、サーミ
スタ素子305を固定したものである。樹脂成形体30
2の他端には、2個の端子板306,307が、それぞ
れ独立して埋め込まれていて、サーミスタ素子305の
2本のリード線308,309は、樹脂成形体302の
上面に設けられた溝部310,311を経て、それぞれ
端子板306,307に接続されている。この際、板バ
ネ301の上面には、予め絶縁シート312がはり付け
られていて、リード線308,309は、絶縁シート3
12によって、板バネ301との間の絶縁を保たれてい
る。また、板バネ301の先端部には、クッション材片
303とサーミスタ素子305とを含めて、耐熱性シー
トを、下側から上側に折り返して巻き付けることによっ
て、保護フィルム部313を形成して、サーミスタ素子
305を絶縁するとともに、機械的に保護するようにな
っている。さらに、端子板306,307には、外部リ
ード線314,315が、被覆の除去等の処理を施した
それぞれの先端部を、×印で示すスポット溶接による溶
接部316を設ける等の方法で固着して接続されている
とともに、端子板と外部リード線の先端部には、絶縁チ
ューブ317,318を被せて電気的絶縁と機械的保護
を行うようになっている。
の第3の例を示したものであって、例えば回転する物体
の表面温度検出用として用いられるものである。図6に
おいて、(a)は上面図を示し、(b)はC−C側断面
図を示している。この従来例の温度センサは、ステンレ
ス又は燐青銅等の弾力性を有する金属の薄板からなる板
バネ301を、樹脂成形体302の一端に対して、その
一方の端部を埋め込んで固定するとともに、板バネ30
1の他方の端部の一方の面に、耐熱性の軟質樹脂発泡材
からなるクッション材片303を接着し、クッション材
片303の上面に熱伝導体薄膜304を介して、サーミ
スタ素子305を固定したものである。樹脂成形体30
2の他端には、2個の端子板306,307が、それぞ
れ独立して埋め込まれていて、サーミスタ素子305の
2本のリード線308,309は、樹脂成形体302の
上面に設けられた溝部310,311を経て、それぞれ
端子板306,307に接続されている。この際、板バ
ネ301の上面には、予め絶縁シート312がはり付け
られていて、リード線308,309は、絶縁シート3
12によって、板バネ301との間の絶縁を保たれてい
る。また、板バネ301の先端部には、クッション材片
303とサーミスタ素子305とを含めて、耐熱性シー
トを、下側から上側に折り返して巻き付けることによっ
て、保護フィルム部313を形成して、サーミスタ素子
305を絶縁するとともに、機械的に保護するようにな
っている。さらに、端子板306,307には、外部リ
ード線314,315が、被覆の除去等の処理を施した
それぞれの先端部を、×印で示すスポット溶接による溶
接部316を設ける等の方法で固着して接続されている
とともに、端子板と外部リード線の先端部には、絶縁チ
ューブ317,318を被せて電気的絶縁と機械的保護
を行うようになっている。
【0008】図6に示された温度センサは、取り付け穴
319を利用して、図示されない複写機の筐体の一部等
に固定されるが、この際、サーミスタ素子305が、保
護フィルム部313を介して、定着ヒートローラ(不図
示)の表面に接触することによって、定着ヒートローラ
の表面温度に応じてサーミスタ素子305の抵抗値が変
化するので、図示されない測定回路によって、この抵抗
値の変化を検出することによって、定着ヒートローラの
表面温度を測定することができる。この際、クッション
材片303は、サーミスタ素子の部分を定着ヒートロー
ラの表面に接触させたときの機械的追従性を保たせると
ともに、装置に対する取付位置のずれに基づく特性変化
を緩和する作用を行っている。熱伝導体薄膜304は、
定着ヒートローラの表面からサーミスタ素子305に対
する集熱作用を行って、熱応答性を改善する。また、保
護フィルム部313は、定着ヒートローラの回転に基づ
くサーミスタ素子305の磨耗や位置の変化を防止する
とともに、定着ヒートローラとの間の高電圧に対して、
絶縁性と耐圧性とを付与する作用を行っている。
319を利用して、図示されない複写機の筐体の一部等
に固定されるが、この際、サーミスタ素子305が、保
護フィルム部313を介して、定着ヒートローラ(不図
示)の表面に接触することによって、定着ヒートローラ
の表面温度に応じてサーミスタ素子305の抵抗値が変
化するので、図示されない測定回路によって、この抵抗
値の変化を検出することによって、定着ヒートローラの
表面温度を測定することができる。この際、クッション
材片303は、サーミスタ素子の部分を定着ヒートロー
ラの表面に接触させたときの機械的追従性を保たせると
ともに、装置に対する取付位置のずれに基づく特性変化
を緩和する作用を行っている。熱伝導体薄膜304は、
定着ヒートローラの表面からサーミスタ素子305に対
する集熱作用を行って、熱応答性を改善する。また、保
護フィルム部313は、定着ヒートローラの回転に基づ
くサーミスタ素子305の磨耗や位置の変化を防止する
とともに、定着ヒートローラとの間の高電圧に対して、
絶縁性と耐圧性とを付与する作用を行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4乃
至図6に示された従来の温度センサにおいては、定着ヒ
ートローラ等の温度検出対象物体の表面温度を計測する
際の、測定精度が低いとともに、応答速度が遅いという
問題があった。これは、従来の温度センサでは、サーミ
スタ素子の下部に存在するクッション材片に基づく熱伝
導と、クッション材片の熱容量に基づく、熱応答性の低
下を避けられないためである。また、従来の温度センサ
では、定着ヒートローラ等の回転物体の表面温度測定用
として長期間使用したとき、保護フィルム部を形成する
耐熱性シートが磨耗し、そのためサーミスタ素子が露出
して、定着ヒートローラ等の表面を急激に、又は極端に
傷つけることがあるという問題があった。これは、サー
ミスタ素子がクッション材片上において突出しているた
め、その上部の保護フィルム部の一部が、定着ヒートロ
ーラ等の表面に強く接触して、磨耗しやすいためであ
る。
至図6に示された従来の温度センサにおいては、定着ヒ
ートローラ等の温度検出対象物体の表面温度を計測する
際の、測定精度が低いとともに、応答速度が遅いという
問題があった。これは、従来の温度センサでは、サーミ
スタ素子の下部に存在するクッション材片に基づく熱伝
導と、クッション材片の熱容量に基づく、熱応答性の低
下を避けられないためである。また、従来の温度センサ
では、定着ヒートローラ等の回転物体の表面温度測定用
として長期間使用したとき、保護フィルム部を形成する
耐熱性シートが磨耗し、そのためサーミスタ素子が露出
して、定着ヒートローラ等の表面を急激に、又は極端に
傷つけることがあるという問題があった。これは、サー
ミスタ素子がクッション材片上において突出しているた
め、その上部の保護フィルム部の一部が、定着ヒートロ
ーラ等の表面に強く接触して、磨耗しやすいためであ
る。
【0010】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
ものであって、物体の表面温度検出時の測定精度が高く
応答速度が速いとともに、回転する温度検出対象物体の
表面温度計測時に、その表面を傷つける恐れがない温度
センサを提供することを目的としている。
ものであって、物体の表面温度検出時の測定精度が高く
応答速度が速いとともに、回転する温度検出対象物体の
表面温度計測時に、その表面を傷つける恐れがない温度
センサを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、温度センサに係り、支持部
の上面にクッション材片を装着し、該クッション材片の
頂部に熱伝導体薄膜を取り付けて、該熱伝導体薄膜の上
部又は下部にサーミスタ素子を固定するとともに、上記
クッション材片の上記熱伝導体薄膜の下部に、空洞部を
形成したことを特徴としている。
め、請求項1記載の発明は、温度センサに係り、支持部
の上面にクッション材片を装着し、該クッション材片の
頂部に熱伝導体薄膜を取り付けて、該熱伝導体薄膜の上
部又は下部にサーミスタ素子を固定するとともに、上記
クッション材片の上記熱伝導体薄膜の下部に、空洞部を
形成したことを特徴としている。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の温度センサに係り、上記空洞部が、密閉された構造
を有することを特徴としている。
載の温度センサに係り、上記空洞部が、密閉された構造
を有することを特徴としている。
【0013】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の温度センサに係り、上記熱伝導体薄膜の上部
にサーミスタ素子を固定するとともに、該サーミスタ素
子の上部に別の熱伝導体薄膜を装着したことを特徴とし
ている。
は2記載の温度センサに係り、上記熱伝導体薄膜の上部
にサーミスタ素子を固定するとともに、該サーミスタ素
子の上部に別の熱伝導体薄膜を装着したことを特徴とし
ている。
【0014】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至3のいずれか一記載の温度センサに係り、上記クッシ
ョン材片と熱伝導体薄膜及びサーミスタ素子を包囲して
保護フィルム部を設けたことを特徴としている。
至3のいずれか一記載の温度センサに係り、上記クッシ
ョン材片と熱伝導体薄膜及びサーミスタ素子を包囲して
保護フィルム部を設けたことを特徴としている。
【0015】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至4のいずれか一記載の温度センサに係り、上記クッシ
ョン材片が無機質繊維抄成体からなることを特徴として
いる。
至4のいずれか一記載の温度センサに係り、上記クッシ
ョン材片が無機質繊維抄成体からなることを特徴として
いる。
【0016】
【作用】この発明の構成では、支持台の上面にクッショ
ン材片を装着し、クッション材片の頂部に熱伝導体薄膜
を取り付けて、熱伝導体薄膜上にサーミスタ素子を固定
するとともに、クッション材片の熱伝導体薄膜の下部に
空洞部を形成したので、熱伝導体薄膜を介するサーミス
タ素子からの熱放散が減少して、温度センサの測温精度
が向上するとともに、サーミスタ素子に対するクッショ
ン材片の熱容量の影響が小さくなって、温度センサの応
答速度が改善される。また、サーミスタ素子を熱伝導体
薄膜とともに、空洞部に押し込むように取り付けること
によって、温度センサの上面が平坦化されるので、回転
する温度計測対象物体の表面温度測定時に、対象物体の
表面を傷つける恐れがない。
ン材片を装着し、クッション材片の頂部に熱伝導体薄膜
を取り付けて、熱伝導体薄膜上にサーミスタ素子を固定
するとともに、クッション材片の熱伝導体薄膜の下部に
空洞部を形成したので、熱伝導体薄膜を介するサーミス
タ素子からの熱放散が減少して、温度センサの測温精度
が向上するとともに、サーミスタ素子に対するクッショ
ン材片の熱容量の影響が小さくなって、温度センサの応
答速度が改善される。また、サーミスタ素子を熱伝導体
薄膜とともに、空洞部に押し込むように取り付けること
によって、温度センサの上面が平坦化されるので、回転
する温度計測対象物体の表面温度測定時に、対象物体の
表面を傷つける恐れがない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である温度センサの構成
を示す図である。この例は、固定された物体の表面温度
検出用として用いられるものを示し、図1において、
(a)は上面図、(b)はA−A側断面図を示してい
る。この例の温度センサは、図1に示すように、樹脂成
形体101の上面に設けられた台形部102上に、耐熱
性の軟質樹脂発泡材からなるクッション材片103Aを
固定し、クッション材片103A上に、例えば円板状の
熱伝導体薄膜116を取り付け、さらに熱伝導体薄膜1
16上に、例えばガラス封止型のサーミスタ素子104
を接着等の方法で固定したものである。クッション材片
103Aは、熱伝導体薄膜116の下部になる部分に、
薄膜116よりやや小さい径を有する、例えば円筒状の
空洞部117を有している。空洞部117は、熱伝導体
薄膜116及び台形部102とともに密閉された空間を
形成している。サーミスタ素子104のリード線10
5、106は、クッション材片103Aを貫通したの
ち、樹脂成形体101に設けられた貫通穴107,10
8を通して、樹脂成形体101の下面に設けられた棒状
の端子109,110に、ハンダ付け部111を設ける
等の方法で接続されている。また、端子109,110
には、先端部を端子金具112によって端末処理され
た、外部リード線113,114が、×印で示すスポッ
ト溶接による溶接部115を設ける等の方法で固定され
ている。さらに、樹脂成形体101の一端には、取付穴
118が設けられている。
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である温度センサの構成
を示す図である。この例は、固定された物体の表面温度
検出用として用いられるものを示し、図1において、
(a)は上面図、(b)はA−A側断面図を示してい
る。この例の温度センサは、図1に示すように、樹脂成
形体101の上面に設けられた台形部102上に、耐熱
性の軟質樹脂発泡材からなるクッション材片103Aを
固定し、クッション材片103A上に、例えば円板状の
熱伝導体薄膜116を取り付け、さらに熱伝導体薄膜1
16上に、例えばガラス封止型のサーミスタ素子104
を接着等の方法で固定したものである。クッション材片
103Aは、熱伝導体薄膜116の下部になる部分に、
薄膜116よりやや小さい径を有する、例えば円筒状の
空洞部117を有している。空洞部117は、熱伝導体
薄膜116及び台形部102とともに密閉された空間を
形成している。サーミスタ素子104のリード線10
5、106は、クッション材片103Aを貫通したの
ち、樹脂成形体101に設けられた貫通穴107,10
8を通して、樹脂成形体101の下面に設けられた棒状
の端子109,110に、ハンダ付け部111を設ける
等の方法で接続されている。また、端子109,110
には、先端部を端子金具112によって端末処理され
た、外部リード線113,114が、×印で示すスポッ
ト溶接による溶接部115を設ける等の方法で固定され
ている。さらに、樹脂成形体101の一端には、取付穴
118が設けられている。
【0018】次に、図1を参照して、この例の温度セン
サの動作を説明する。この例の温度センサは、取付穴1
18を利用して、例えば図示されない、第1の従来例に
ついて説明した形式の、複写機の筐体の一部等に固定し
たとき、サーミスタ素子104を含むクッション材片1
03Aの上面が、加熱体の表面の一部に押し当てられた
状態に保持される。これによって、加熱体の表面温度に
応じて、サーミスタ素子104の抵抗値が変化するの
で、図示されてない測定回路によって、この抵抗値の変
化を検出することによって、加熱体の表面温度を測定す
ることができる。この際、クッション材片103Aは、
サーミスタ素子104を柔軟に保持して、加熱体の表面
に密着させるとともに、不必要に大きな力がサーミスタ
素子や加熱体表面に加わらないようにする緩衝作用を行
う。
サの動作を説明する。この例の温度センサは、取付穴1
18を利用して、例えば図示されない、第1の従来例に
ついて説明した形式の、複写機の筐体の一部等に固定し
たとき、サーミスタ素子104を含むクッション材片1
03Aの上面が、加熱体の表面の一部に押し当てられた
状態に保持される。これによって、加熱体の表面温度に
応じて、サーミスタ素子104の抵抗値が変化するの
で、図示されてない測定回路によって、この抵抗値の変
化を検出することによって、加熱体の表面温度を測定す
ることができる。この際、クッション材片103Aは、
サーミスタ素子104を柔軟に保持して、加熱体の表面
に密着させるとともに、不必要に大きな力がサーミスタ
素子や加熱体表面に加わらないようにする緩衝作用を行
う。
【0019】また、熱伝導体薄膜116は、温度センサ
が押し当てられている被測温物体の表面から受ける熱
を、均一にサーミスタ素子104に伝達する集熱作用を
行うことによって、サーミスタ素子104の、温度測定
精度を向上させる作用を行っている。このような目的の
ために使用される熱伝導体薄膜116としては、例えば
アルミニウム(Al)等の金属箔や、ポリイミドフィル
ム,シリコンフィルム等の熱伝導性のよい、薄い柔軟性
のあるフィルム状の材料を用いることができる。さら
に、この際、クッション材片103Aには空洞部117
が設けられていて、熱伝導体薄膜116及び台形部10
2の上面とともに、密閉された空間を形成しているた
め、熱伝導体薄膜116によって伝導された熱の放散が
少なくなるので、温度センサの測温精度が向上するとと
もに、熱伝導体薄膜116がクッション材片103Aに
接触している場合と比較して、サーミスタ素子104に
対するクッション材片103Aの熱容量の影響が小さく
なるので、温度センサの温度測定時の応答性厄向上し
て、時間的な遅れを少なくすることができる。
が押し当てられている被測温物体の表面から受ける熱
を、均一にサーミスタ素子104に伝達する集熱作用を
行うことによって、サーミスタ素子104の、温度測定
精度を向上させる作用を行っている。このような目的の
ために使用される熱伝導体薄膜116としては、例えば
アルミニウム(Al)等の金属箔や、ポリイミドフィル
ム,シリコンフィルム等の熱伝導性のよい、薄い柔軟性
のあるフィルム状の材料を用いることができる。さら
に、この際、クッション材片103Aには空洞部117
が設けられていて、熱伝導体薄膜116及び台形部10
2の上面とともに、密閉された空間を形成しているた
め、熱伝導体薄膜116によって伝導された熱の放散が
少なくなるので、温度センサの測温精度が向上するとと
もに、熱伝導体薄膜116がクッション材片103Aに
接触している場合と比較して、サーミスタ素子104に
対するクッション材片103Aの熱容量の影響が小さく
なるので、温度センサの温度測定時の応答性厄向上し
て、時間的な遅れを少なくすることができる。
【0020】このように、この例の温度センサによれ
ば、固定された物体の表面に押し当てるだけで、その表
面温度を簡易に、計測することができるだけでなく、温
度測定を精度よく、かつ応答性よく行うことができる。
ば、固定された物体の表面に押し当てるだけで、その表
面温度を簡易に、計測することができるだけでなく、温
度測定を精度よく、かつ応答性よく行うことができる。
【0021】◇第2実施例 図2は、この発明の第2実施例である温度センサの構成
を示す図である。この例は、移動(回転を含む)する物
体の表面温度検出用として用いられるものを示し、図2
において、(a)は上面図、(b)はB−B側断面図を
示している。この例の温度センサは、図2に示すよう
に、樹脂成形体201の上面に、耐熱性の軟質樹脂発泡
材からなり、中央部に例えば円筒状の空洞部223を有
するクッション材片202Aを固定し、クッション材片
202A上に、空洞部223よりやや大きい径を有す
る、例えば円板状の熱伝導体薄膜221を、その中央部
を空洞部223内に押し込むように取り付け、さらに熱
伝導体薄膜221上の凹みの部分に、サーミスタ素子2
03を接着等の方法で固定したのち、例えば円板状の上
部熱伝導体薄膜222を、サーミスタ素子203を覆う
ように取りつけて、表面がほぼ平坦になるようにして、
接着等の方法で固定したのち、樹脂成形体201の下側
に耐熱性シートの一端を固定し、クッション材片202
Aとサーミスタ素子203とを包囲して、温度センサの
長手方向と垂直方向に耐熱性シートを巻き付けて、その
他端を樹脂成形体201の下側に固定することによっ
て、保護フィルム部204を形成して、サーミスタ素子
203を絶縁するとともに、機械的に保護したようにし
たものである。樹脂成形体201の内部には、内部導体
207,208が埋め込まれていて、樹脂成形体201
の上下両面に設けられた溝部内に露出している。サーミ
スタ素子203のリード線205、206は、クッショ
ン材片202Aの内部を経て、樹脂成形体201の上面
に設けられた溝部209,210内において、それぞれ
内部導体207,208の一端に溶着されている。ま
た、外部リード線211,212は、端子金具213,
214によって端末処理されたそれぞれの先端部を、樹
脂成形体201の上面に設けられた溝部215,216
内に露出している、内部導体207,208の他端に、
例えばスポット溶接によって形成された、×印で示す溶
接部217,218を設ける等の方法で固定されてい
る。さらに、樹脂成形体201の下面には、取付部21
9,220が設けられている。
を示す図である。この例は、移動(回転を含む)する物
体の表面温度検出用として用いられるものを示し、図2
において、(a)は上面図、(b)はB−B側断面図を
示している。この例の温度センサは、図2に示すよう
に、樹脂成形体201の上面に、耐熱性の軟質樹脂発泡
材からなり、中央部に例えば円筒状の空洞部223を有
するクッション材片202Aを固定し、クッション材片
202A上に、空洞部223よりやや大きい径を有す
る、例えば円板状の熱伝導体薄膜221を、その中央部
を空洞部223内に押し込むように取り付け、さらに熱
伝導体薄膜221上の凹みの部分に、サーミスタ素子2
03を接着等の方法で固定したのち、例えば円板状の上
部熱伝導体薄膜222を、サーミスタ素子203を覆う
ように取りつけて、表面がほぼ平坦になるようにして、
接着等の方法で固定したのち、樹脂成形体201の下側
に耐熱性シートの一端を固定し、クッション材片202
Aとサーミスタ素子203とを包囲して、温度センサの
長手方向と垂直方向に耐熱性シートを巻き付けて、その
他端を樹脂成形体201の下側に固定することによっ
て、保護フィルム部204を形成して、サーミスタ素子
203を絶縁するとともに、機械的に保護したようにし
たものである。樹脂成形体201の内部には、内部導体
207,208が埋め込まれていて、樹脂成形体201
の上下両面に設けられた溝部内に露出している。サーミ
スタ素子203のリード線205、206は、クッショ
ン材片202Aの内部を経て、樹脂成形体201の上面
に設けられた溝部209,210内において、それぞれ
内部導体207,208の一端に溶着されている。ま
た、外部リード線211,212は、端子金具213,
214によって端末処理されたそれぞれの先端部を、樹
脂成形体201の上面に設けられた溝部215,216
内に露出している、内部導体207,208の他端に、
例えばスポット溶接によって形成された、×印で示す溶
接部217,218を設ける等の方法で固定されてい
る。さらに、樹脂成形体201の下面には、取付部21
9,220が設けられている。
【0022】次に、図2を参照して、この例の温度セン
サの動作を説明する。この例の温度センサは、取付部2
19,220を利用して、例えば図示されない複写機の
筐体の一部等に対して、例えば温度センサの長手方向
が、定着ヒートローラの回転軸と平行になるように固定
して、サーミスタ素子203が、保護フィルム部204
を介して、定着ヒートローラ(不図示)の表面に接触す
るように保持することによって、定着ヒートローラの表
面温度に応じてサーミスタ素子203の抵抗値が変化す
るので、図示されない測定回路によって、この抵抗値の
変化を検出することによって、定着ヒートローラの表面
温度を測定することができる。クッション材片202A
は、その柔軟性によって、サーミスタ素子203の部分
を定着ヒートローラの表面に接触させたときの機械的追
従性を保たせるとともに、装置に対する取付位置のずれ
に基づく特性変化を緩和する作用を行っている。また、
保護フィルム部204は、定着ヒートローラの回転に基
づくサーミスタ素子203の磨耗を防止するとともに、
定着ヒートローラとの間の高電圧に対して、温度センサ
に絶縁性と耐圧性とを付与する作用を行っている。
サの動作を説明する。この例の温度センサは、取付部2
19,220を利用して、例えば図示されない複写機の
筐体の一部等に対して、例えば温度センサの長手方向
が、定着ヒートローラの回転軸と平行になるように固定
して、サーミスタ素子203が、保護フィルム部204
を介して、定着ヒートローラ(不図示)の表面に接触す
るように保持することによって、定着ヒートローラの表
面温度に応じてサーミスタ素子203の抵抗値が変化す
るので、図示されない測定回路によって、この抵抗値の
変化を検出することによって、定着ヒートローラの表面
温度を測定することができる。クッション材片202A
は、その柔軟性によって、サーミスタ素子203の部分
を定着ヒートローラの表面に接触させたときの機械的追
従性を保たせるとともに、装置に対する取付位置のずれ
に基づく特性変化を緩和する作用を行っている。また、
保護フィルム部204は、定着ヒートローラの回転に基
づくサーミスタ素子203の磨耗を防止するとともに、
定着ヒートローラとの間の高電圧に対して、温度センサ
に絶縁性と耐圧性とを付与する作用を行っている。
【0023】この際、熱伝導体薄膜221,222は、
温度センサが接触している定着ヒートローラの表面から
受ける熱を、均一にサーミスタ素子203に伝達する、
集熱作用を行うことによって、サーミスタ素子203
の、温度測定精度を向上させる作用を行っている。この
ような目的のために、熱伝導体薄膜221,222に
は、第1実施例の場合の熱伝導体薄膜116と同様な材
料を用いることができる。また、クッション材片202
Aには、熱伝導体薄膜221の下部に当たる部分に、空
洞部223が設けられていて、熱伝導体薄膜221及び
樹脂成形体201の上面とともに、密閉された空間を形
成しているため、熱伝導体薄膜221によって伝導され
た熱の放散が少なくなるので、温度センサの測温精度が
向上するとともに、熱伝導体薄膜221がクッション材
片202Aに接触している場合と比較して、サーミスタ
素子203に対するクッション材片202Aの熱容量の
影響が小さくなるので、温度センサの温度測定時の応答
性が向上し、時間的な遅れを少なくすることができる。
さらに、クッション材片202A上に、熱伝導体薄膜2
21を、その中央部を空洞部223内に押し込むように
取り付け、熱伝導体薄膜221上の凹みの部分に、サー
ミスタ素子203を固定したのち、さらに上部熱伝導体
薄膜222を、サーミスタ素子203を覆うように取り
つけたので、定着ヒートローラと接触する、温度センサ
の表面がほぼ平坦になり、定着ヒートローラの回転に基
づく保護フィルム部204の磨耗が少なくなって、サー
ミスタ素子が定着ヒートローラの表面を傷つける恐れが
少なくなる。
温度センサが接触している定着ヒートローラの表面から
受ける熱を、均一にサーミスタ素子203に伝達する、
集熱作用を行うことによって、サーミスタ素子203
の、温度測定精度を向上させる作用を行っている。この
ような目的のために、熱伝導体薄膜221,222に
は、第1実施例の場合の熱伝導体薄膜116と同様な材
料を用いることができる。また、クッション材片202
Aには、熱伝導体薄膜221の下部に当たる部分に、空
洞部223が設けられていて、熱伝導体薄膜221及び
樹脂成形体201の上面とともに、密閉された空間を形
成しているため、熱伝導体薄膜221によって伝導され
た熱の放散が少なくなるので、温度センサの測温精度が
向上するとともに、熱伝導体薄膜221がクッション材
片202Aに接触している場合と比較して、サーミスタ
素子203に対するクッション材片202Aの熱容量の
影響が小さくなるので、温度センサの温度測定時の応答
性が向上し、時間的な遅れを少なくすることができる。
さらに、クッション材片202A上に、熱伝導体薄膜2
21を、その中央部を空洞部223内に押し込むように
取り付け、熱伝導体薄膜221上の凹みの部分に、サー
ミスタ素子203を固定したのち、さらに上部熱伝導体
薄膜222を、サーミスタ素子203を覆うように取り
つけたので、定着ヒートローラと接触する、温度センサ
の表面がほぼ平坦になり、定着ヒートローラの回転に基
づく保護フィルム部204の磨耗が少なくなって、サー
ミスタ素子が定着ヒートローラの表面を傷つける恐れが
少なくなる。
【0024】このように、この例の温度センサによれ
ば、移動物体の移動表面に接触させるだけで、その表面
温度を簡易に、計測することができるだけでなく、温度
測定を精度よく、かつ応答性よく行うことができるとと
もに、移動物体の表面を傷つける恐れが少なくなる。
ば、移動物体の移動表面に接触させるだけで、その表面
温度を簡易に、計測することができるだけでなく、温度
測定を精度よく、かつ応答性よく行うことができるとと
もに、移動物体の表面を傷つける恐れが少なくなる。
【0025】◇第3実施例 図3は、この発明の第3実施例である温度センサの構成
を示す図である。この例は、移動(回転を含む)する物
体の表面温度検出用として用いられるものを示し、図3
において、(a)は上面図、(b)はC−C側断面図を
示している。この例の温度センサは、図3に示すよう
に、ステンレス又は燐青銅等の弾力性を有する金属の薄
板からなる板バネ301を、樹脂成形体302の一端に
対して、その一方の端部を埋め込んで固定するととも
に、板バネ301の他方の端部の一方の面に、ガラス等
からなる無機質短繊維を抄紙工程によってフェルト状に
集成した、無機質繊維抄成体(例えば商品名セラミック
ペーパー)からなり、中央部に例えば円筒状の空洞部3
20を有するクッション材片303Aを固定し、クッシ
ョン材片303A上に、空洞部320よりやや大きい径
を有する、例えば円板状の熱伝導体薄膜304を取り付
け、さらに熱伝導体薄膜304の下面に、空洞部320
のほぼ中央部の位置に、サーミスタ素子305を接着等
の方法で固定したものである。
を示す図である。この例は、移動(回転を含む)する物
体の表面温度検出用として用いられるものを示し、図3
において、(a)は上面図、(b)はC−C側断面図を
示している。この例の温度センサは、図3に示すよう
に、ステンレス又は燐青銅等の弾力性を有する金属の薄
板からなる板バネ301を、樹脂成形体302の一端に
対して、その一方の端部を埋め込んで固定するととも
に、板バネ301の他方の端部の一方の面に、ガラス等
からなる無機質短繊維を抄紙工程によってフェルト状に
集成した、無機質繊維抄成体(例えば商品名セラミック
ペーパー)からなり、中央部に例えば円筒状の空洞部3
20を有するクッション材片303Aを固定し、クッシ
ョン材片303A上に、空洞部320よりやや大きい径
を有する、例えば円板状の熱伝導体薄膜304を取り付
け、さらに熱伝導体薄膜304の下面に、空洞部320
のほぼ中央部の位置に、サーミスタ素子305を接着等
の方法で固定したものである。
【0026】樹脂成形体302の他端には、2個の端子
板306,307が、それぞれ独立して埋め込まれてい
て、サーミスタ素子305の2本のリード線308,3
09は、樹脂成形体302の上面に設けられた溝部31
0,311を経て、それぞれ端子板306,307に接
続されている。この際、板バネ301の上面には、予め
絶縁シート312がはり付けられていて、リード線30
8,309は、絶縁シート312によって、板バネ30
1との間の絶縁を保たれている。また、板バネ301の
先端部には、クッション材片303Aとサーミスタ素子
305,熱伝導体薄膜304とを含めて、耐熱性シート
を、下側から上側に折り返して巻き付けることによっ
て、保護フィルム部313を形成して、サーミスタ素子
305を絶縁するとともに、機械的に保護するようにな
っている。さらに、端子板306,307には、外部リ
ード線314,315が、被覆の除去等の処理を施した
それぞれの先端部を、×印で示すスポット溶接による溶
接部316を設ける等の方法で固着して接続されている
とともに、端子板と外部リード線の先端部には、絶縁チ
ューブ317,318を被せて電気的絶縁と機械的保護
を行うようになっている。
板306,307が、それぞれ独立して埋め込まれてい
て、サーミスタ素子305の2本のリード線308,3
09は、樹脂成形体302の上面に設けられた溝部31
0,311を経て、それぞれ端子板306,307に接
続されている。この際、板バネ301の上面には、予め
絶縁シート312がはり付けられていて、リード線30
8,309は、絶縁シート312によって、板バネ30
1との間の絶縁を保たれている。また、板バネ301の
先端部には、クッション材片303Aとサーミスタ素子
305,熱伝導体薄膜304とを含めて、耐熱性シート
を、下側から上側に折り返して巻き付けることによっ
て、保護フィルム部313を形成して、サーミスタ素子
305を絶縁するとともに、機械的に保護するようにな
っている。さらに、端子板306,307には、外部リ
ード線314,315が、被覆の除去等の処理を施した
それぞれの先端部を、×印で示すスポット溶接による溶
接部316を設ける等の方法で固着して接続されている
とともに、端子板と外部リード線の先端部には、絶縁チ
ューブ317,318を被せて電気的絶縁と機械的保護
を行うようになっている。
【0027】次に、図3を参照して、この例の温度セン
サの動作を説明する。この例の温度センサは、取り付け
穴319を利用して、図示されない複写機の筐体の一部
等に、例えば板バネ301の長手方向が、定着ヒートロ
ーラの回転軸と垂直になるように固定されるが、この
際、熱伝導体薄膜304の上面が、保護フィルム部31
3を介して、定着ヒートローラ(不図示)の表面に接触
することによって、定着ヒートローラの表面温度に応じ
てサーミスタ素子305の抵抗値が変化するので、図示
されない測定回路によって、この抵抗値の変化を検出す
ることによって、定着ヒートローラの表面温度を測定す
ることができる。この際、クッション材片303Aとし
て無機質繊維抄成体を用いたので、高い温度条件のもと
でも確実に動作することができる。またクッション材片
303Aは、その柔軟性によって、サーミスタ素子の部
分を定着ヒートローラの表面に接触させたときの機械的
追従性を保たせるとともに、装置に対する取付位置のず
れに基づく特性変化を緩和する作用を行っている。さら
に、保護フィルム部313は、定着ヒートローラの回転
に基づく熱伝導体薄膜304の磨耗を防止するととも
に、定着ヒートローラとの間の高電圧に対して、サーミ
スタ素子に絶縁性と耐圧性とを付与する作用を行ってい
る。
サの動作を説明する。この例の温度センサは、取り付け
穴319を利用して、図示されない複写機の筐体の一部
等に、例えば板バネ301の長手方向が、定着ヒートロ
ーラの回転軸と垂直になるように固定されるが、この
際、熱伝導体薄膜304の上面が、保護フィルム部31
3を介して、定着ヒートローラ(不図示)の表面に接触
することによって、定着ヒートローラの表面温度に応じ
てサーミスタ素子305の抵抗値が変化するので、図示
されない測定回路によって、この抵抗値の変化を検出す
ることによって、定着ヒートローラの表面温度を測定す
ることができる。この際、クッション材片303Aとし
て無機質繊維抄成体を用いたので、高い温度条件のもと
でも確実に動作することができる。またクッション材片
303Aは、その柔軟性によって、サーミスタ素子の部
分を定着ヒートローラの表面に接触させたときの機械的
追従性を保たせるとともに、装置に対する取付位置のず
れに基づく特性変化を緩和する作用を行っている。さら
に、保護フィルム部313は、定着ヒートローラの回転
に基づく熱伝導体薄膜304の磨耗を防止するととも
に、定着ヒートローラとの間の高電圧に対して、サーミ
スタ素子に絶縁性と耐圧性とを付与する作用を行ってい
る。
【0028】この際、熱伝導体薄膜304は、温度セン
サが接触している定着ヒートローラの表面から受ける熱
を、均一にサーミスタ素子305に伝達する、集熱作用
を行うことによって、サーミスタ素子305の、温度測
定精度を向上させる作用を行っている。この目的のため
に、熱伝導体薄膜304には、第1実施例の場合の熱伝
導体薄膜116と同様な材料を用いることができる。ま
た、この際、クッション材片303Aは、熱伝導体薄膜
304及び板バネ301の上面とともに、密閉された空
間を形成しているため、熱伝導体薄膜304によって伝
導された熱の放散が少なくなるので、温度センサの測温
精度が向上するとともに、熱伝導体薄膜304がクッシ
ョン材片303Aに接触している場合と比較して、サー
ミスタ素子305に対するクッション材片303Aの熱
容量の影響が小さくなるので、温度センサの温度測定時
の応答性を向上することができる。さらに、クッション
材片303A上に、熱伝導体薄膜304を取り付け、熱
伝導体薄膜304の下面にサーミスタ素子305を固定
したので、定着ヒートローラと接触する、温度センサの
上面が平坦になり、定着ヒートローラの回転に基づく保
護フィルム部313の磨耗が少なくなる。
サが接触している定着ヒートローラの表面から受ける熱
を、均一にサーミスタ素子305に伝達する、集熱作用
を行うことによって、サーミスタ素子305の、温度測
定精度を向上させる作用を行っている。この目的のため
に、熱伝導体薄膜304には、第1実施例の場合の熱伝
導体薄膜116と同様な材料を用いることができる。ま
た、この際、クッション材片303Aは、熱伝導体薄膜
304及び板バネ301の上面とともに、密閉された空
間を形成しているため、熱伝導体薄膜304によって伝
導された熱の放散が少なくなるので、温度センサの測温
精度が向上するとともに、熱伝導体薄膜304がクッシ
ョン材片303Aに接触している場合と比較して、サー
ミスタ素子305に対するクッション材片303Aの熱
容量の影響が小さくなるので、温度センサの温度測定時
の応答性を向上することができる。さらに、クッション
材片303A上に、熱伝導体薄膜304を取り付け、熱
伝導体薄膜304の下面にサーミスタ素子305を固定
したので、定着ヒートローラと接触する、温度センサの
上面が平坦になり、定着ヒートローラの回転に基づく保
護フィルム部313の磨耗が少なくなる。
【0029】このように、この例の温度センサによれ
ば、移動物体の移動表面に接触させるだけで、その表面
温度を簡易に、計測することができるだけでなく、温度
測定を精度よく、かつ応答性よく行うことができるとと
もに、表面温度検出時の使用温度を高くすることがで
き、さらに、移動物体の表面を傷つける恐れが少ない。
ば、移動物体の移動表面に接触させるだけで、その表面
温度を簡易に、計測することができるだけでなく、温度
測定を精度よく、かつ応答性よく行うことができるとと
もに、表面温度検出時の使用温度を高くすることがで
き、さらに、移動物体の表面を傷つける恐れが少ない。
【0030】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、空洞部1
17,223,320の形状としては、円筒状に限ら
ず、四角筒状乃至多角筒状又は不整形筒状であってもよ
い。この空洞部117,223,320は、密閉された
構造を有することが最も望ましいが、必ずしもこれに限
るものではなく、例えば下端が解放又は半密閉の構造で
ある場合でも、少なくとも、サーミスタ素子を支持する
熱伝導体薄膜116,221,304が、クッション材
片に接触しないことによる、熱容量減少の効果を得るこ
とができ、温度センサの応答速度を向上させることが可
能となる。熱伝導体薄膜116,221,304及び上
部熱伝導体薄膜222は、円板状に限らず、四角形板状
乃至多角形板状又は不整形板状でもよい。また、第1実
施例の場合に、サーミスタ素子104の上部にさらに熱
伝導体薄膜を設けることによって、温度測定精度をさら
に向上することができ、クッション材片103Aとし
て、無機質繊維抄成体を用いることによって、表面温度
検出時の使用温度を高くすることができる。また、第2
実施例の場合に、クッション材片202Aとして、無機
質繊維抄成体を用いることによって、表面温度検出時の
使用温度を高くすることができる。
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、空洞部1
17,223,320の形状としては、円筒状に限ら
ず、四角筒状乃至多角筒状又は不整形筒状であってもよ
い。この空洞部117,223,320は、密閉された
構造を有することが最も望ましいが、必ずしもこれに限
るものではなく、例えば下端が解放又は半密閉の構造で
ある場合でも、少なくとも、サーミスタ素子を支持する
熱伝導体薄膜116,221,304が、クッション材
片に接触しないことによる、熱容量減少の効果を得るこ
とができ、温度センサの応答速度を向上させることが可
能となる。熱伝導体薄膜116,221,304及び上
部熱伝導体薄膜222は、円板状に限らず、四角形板状
乃至多角形板状又は不整形板状でもよい。また、第1実
施例の場合に、サーミスタ素子104の上部にさらに熱
伝導体薄膜を設けることによって、温度測定精度をさら
に向上することができ、クッション材片103Aとし
て、無機質繊維抄成体を用いることによって、表面温度
検出時の使用温度を高くすることができる。また、第2
実施例の場合に、クッション材片202Aとして、無機
質繊維抄成体を用いることによって、表面温度検出時の
使用温度を高くすることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、クッション材片上に取り付けた熱伝導体薄膜の上部
又は下部にサーミスタ素子を装着したので、熱伝導体薄
膜の集熱作用によって、温度測定精度を向上することが
できるとともに、熱伝導体薄膜の下部に当る部分に空洞
部を設けたので、熱伝導体薄膜を介するサーミスタ素子
からの熱放散が減少して、温度センサの温度測定精度が
より向上するとともに、クッション材片の熱容量の影響
が少なくなるので、温度測定時の応答速度を改善するこ
とが可能になる。また、この発明の温度センサでは、ク
ッション材片の熱伝導体薄膜の下部に設けられた空洞部
内に、サーミスタ素子を熱伝導体薄膜とともに押し込む
ように取り付けるか、又は熱伝導体薄膜の下面にサーミ
スタ素子を取り付けることによって、温度センサの頂面
が平坦化されるので、移動物体の表面温度検出に用いた
場合に、温度センサによって移動物体の表面を傷つける
恐れが少なくなる。
ば、クッション材片上に取り付けた熱伝導体薄膜の上部
又は下部にサーミスタ素子を装着したので、熱伝導体薄
膜の集熱作用によって、温度測定精度を向上することが
できるとともに、熱伝導体薄膜の下部に当る部分に空洞
部を設けたので、熱伝導体薄膜を介するサーミスタ素子
からの熱放散が減少して、温度センサの温度測定精度が
より向上するとともに、クッション材片の熱容量の影響
が少なくなるので、温度測定時の応答速度を改善するこ
とが可能になる。また、この発明の温度センサでは、ク
ッション材片の熱伝導体薄膜の下部に設けられた空洞部
内に、サーミスタ素子を熱伝導体薄膜とともに押し込む
ように取り付けるか、又は熱伝導体薄膜の下面にサーミ
スタ素子を取り付けることによって、温度センサの頂面
が平坦化されるので、移動物体の表面温度検出に用いた
場合に、温度センサによって移動物体の表面を傷つける
恐れが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である温度センサの構成
を示す図である。
を示す図である。
【図2】この発明の第2実施例である温度センサの構成
を示す図である。
を示す図である。
【図3】この発明の第3実施例である温度センサの構成
を示す図である。
を示す図である。
【図4】従来の表面温度検出用温度センサの第1の例を
示す図である。
示す図である。
【図5】従来の表面温度検出用温度センサの第2の例を
示す図である。
示す図である。
【図6】従来の表面温度検出用温度センサの第3の例を
示す図である。
示す図である。
102 台形部(支持部) 103A,202A,303A クッション材片 104,203,305 サーミスタ素子 116,221,304 熱伝導体薄膜 117,223,320 空洞部 201 樹脂成形体(支持部) 222 上部熱伝導体薄膜 301 板バネ(支持部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 殿川 伸也 埼玉県浦和市町谷2丁目7番18号 株式会 社芝浦電子内 Fターム(参考) 2F056 QF02 QF07 QF08 5E034 BA09 DB05 DB20 DE20
Claims (5)
- 【請求項1】 支持部の上面にクッション材片を装着
し、該クッション材片の頂部に熱伝導体薄膜を取り付け
て、該熱伝導体薄膜の上部又は下部にサーミスタ素子を
固定するとともに、前記クッション材片の前記熱伝導体
薄膜の下部に、空洞部を形成したことを特徴とする温度
センサ。 - 【請求項2】 前記空洞部が、密閉された構造を有する
ことを特徴とする請求項1記載の温度センサ。 - 【請求項3】 前記熱伝導体薄膜の上部にサーミスタ素
子を固定するとともに、該サーミスタ素子の上部に別の
熱伝導体薄膜を装着したことを特徴とする請求項1又は
2記載の温度センサ。 - 【請求項4】 前記クッション材片と熱伝導体薄膜及び
サーミスタ素子を包囲して保護フィルム部を設けたこと
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一記載の温度セ
ンサ。 - 【請求項5】 前記クッション材片が無機質繊維抄成体
からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一
記載の温度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000350204A JP2002156289A (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | 温度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000350204A JP2002156289A (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | 温度センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002156289A true JP2002156289A (ja) | 2002-05-31 |
Family
ID=18823476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000350204A Pending JP2002156289A (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | 温度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002156289A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004172357A (ja) * | 2002-11-20 | 2004-06-17 | Oizumi Seisakusho:Kk | 非接触型温度センサとその製造方法 |
CN107607215A (zh) * | 2016-07-11 | 2018-01-19 | 泰科电子(上海)有限公司 | 温度测量组件、温度测量装置及电器组件 |
CN115597736A (zh) * | 2022-09-07 | 2023-01-13 | 南京高华科技股份有限公司(Cn) | 快速响应的薄膜铂电阻温度传感器及其制备方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5854690Y2 (ja) * | 1980-01-31 | 1983-12-13 | 石塚電子 株式会社 | 温度センサ− |
JPH0121315Y2 (ja) * | 1982-10-29 | 1989-06-26 | ||
JPH0712653A (ja) * | 1993-06-28 | 1995-01-17 | Shibaura Denshi Seisakusho:Kk | 温度センサ |
JPH09218102A (ja) * | 1996-02-08 | 1997-08-19 | Fuji Xerox Co Ltd | 温度検知装置 |
-
2000
- 2000-11-16 JP JP2000350204A patent/JP2002156289A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071109 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100723 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100727 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101124 |