JP2002156277A - 組合せ計量・計数装置 - Google Patents

組合せ計量・計数装置

Info

Publication number
JP2002156277A
JP2002156277A JP2000353267A JP2000353267A JP2002156277A JP 2002156277 A JP2002156277 A JP 2002156277A JP 2000353267 A JP2000353267 A JP 2000353267A JP 2000353267 A JP2000353267 A JP 2000353267A JP 2002156277 A JP2002156277 A JP 2002156277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
articles
chute
combination weighing
article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000353267A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaya Koshiro
正也 小城
Masahiko Muramiya
正彦 村宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishida Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishida Co Ltd filed Critical Ishida Co Ltd
Priority to JP2000353267A priority Critical patent/JP2002156277A/ja
Publication of JP2002156277A publication Critical patent/JP2002156277A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品を落下ないし滑走させて集合させる組合
せ計量・計数装置において、移送中に物品に加わる種々
の衝撃を可及的に回避し、物品の割れ欠けを総合的に抑
制することを課題とする。 【解決手段】 集合シュート50を計量ホッパ24から
の物品Xの滑走経路Aごとに仕切る。隣接する滑走経路
Aを滑走する物品X同志が衝突せず、移送途中で割れた
り欠けたりしない。各経路Aごとにシャッタ60を備え
て、物品Xを該経路A途中で貯留させる。上部シュート
51の滑走面をシャッタ60の緩衝部材に向って収束す
るように形成する。物品Xは寄りかたまって上部シュー
ト51の滑走面を滑走し、確実に緩衝部材に当接して、
割れたり欠けたりしない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スナック菓子やハ
ードキャンディ等の割れたり欠けたりし易い物品を取り
扱う組合せ計量・計数装置、特に、物品を集合シュート
上で一時貯留させるように構成された組合せ計量・計数
装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】物品の計量や計数に用いられる組合せ計
量・計数装置では、複数のホッパに投入された物品が個
々に計量され、各計量値が組合せ演算されて許容範囲内
の重量又は個数となる組合せが選択される。そして、そ
の組合せに該当した物品がホッパから集合シュートに排
出され、該シュートの滑走面を滑走して下端の排出口に
至り、該排出口から例えば包装機等に排出される。
【0003】このように組合せ計量・計数装置では物品
が上から下へ落下することにより移送される。そのため
物品に割れや欠けが発生し易いので、実開昭64−40
031号公報や実開平3−55526号公報に開示され
るように、物品を一気にホッパから集合シュート下端の
排出口まで落下させるのではなく、集合シュートの滑走
経路途中にシャッタを備え、このシャッタで物品を一時
貯留させて落下距離を短く分断することが行われる。
【0004】しかし、滑走経路途中にシャッタを備える
と、該シャッタに物品が当接してその衝撃で割れたり欠
けたりするおそれがある。そこで、上記実開昭64−4
0031号公報には、シャッタに樹脂製の緩衝部材を設
けて当接時の衝撃を和らげることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シャッタには
一般に他にも例えば緩衝部材を支持する剛性の高い金属
製の支持部材等が含まれ、この支持部材は別段緩衝機能
を有していないから、せっかくシャッタに緩衝部材を設
けても物品がこのような別部材の方に衝突していたので
は割れ欠けの抑制効果が半減してしまう。
【0006】そこで、本発明は、物品を滑走経路途中で
一時貯留させる際に、物品を確実にシャッタの緩衝部材
に当接させると共に、併せて、ホッパから排出された物
品を集合シュートの排出口に到達させるまでの移送中に
おいて物品に加わる種々の衝撃を可及的に回避し、もっ
て物品の割れ欠けを総合的に抑制することを課題とす
る。以下、その他の課題を含め、本発明を詳しく説明す
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1に記載の発明(第1発明)は、複数
のホッパに投入された物品を許容範囲内の重量又は個数
に組み合せて集合させる組合せ計量・計数装置であっ
て、ホッパから排出された物品を滑走させて下端の排出
口から排出させる集合シュートと、該集合シュートの物
品滑走経路途中で物品を貯留させる緩衝部材を有したシ
ャッタと、少なくとも該シャッタの上流に配置され、各
ホッパごとに集合シュートに排出される物品の滑走経路
を仕切る仕切り部材とを備え、上記集合シュートの滑走
面が緩衝部材に向って収束するように形成されているこ
とを特徴とする。
【0008】この発明によれば、まず、集合シュートの
物品滑走経路途中で物品を貯留させるシャッタを備え、
このシャッタの緩衝部材に向って集合シュートの滑走面
が収束するように構成したから、物品は寄りかたまった
状態でこの滑走面を滑走し、その結果、物品は確実に緩
衝部材に当接して、割れ欠けが効果的に抑制される。
【0009】加えて、少なくともこのシャッタの上流側
に仕切り部材を配置し、この仕切り部材によって、集合
シュートを物品の滑走経路ごとに仕切ったから、隣接す
る滑走経路を滑走する物品同志が衝突することがなく、
それによる移送途中、すなわちシャッタに至るまでの移
送途中での割れ欠けの発生が回避される。これにより、
物品の割れ欠けを可及的に総合的に抑制することができ
る。
【0010】また、物品が隣接する経路に逸脱すること
が防がれ、物品の移送中に計量・計数結果に誤差が出る
ことが回避されるという作用もある。
【0011】次に、請求項2に記載の発明(第2発明)
は、上記第1発明において、シャッタは、仕切り部材で
仕切られた各滑走経路ごとに備えられていることを特徴
とする。
【0012】この発明によれば、各ホッパから排出さ
れ、各滑走経路を滑走してきた各物品ごとに、より精度
よく確実にそれぞれの緩衝部材に当接させることができ
る。さらに、各物品ごとに、シャッタによる貯留動作、
開放動作、それらのタイミング、時間等を個別に精密に
制御することができる。
【0013】次に、請求項3に記載の発明(第3発明)
は、上記第1発明または第2発明において、仕切り部材
は、集合シュートの下端の排出口まで延設されているこ
とを特徴とする。
【0014】この発明によれば、各ホッパから排出さ
れ、各滑走経路を滑走してきた各物品をそれぞれ確実に
排出方向に誘導することが可能となる。その結果、シャ
ッタから排出口に至るまでの移送途中で、隣接する滑走
経路を滑走する物品同志が衝突することがなく、それに
よる移送途中の割れ欠けの発生が回避される。これによ
り、物品の割れ欠けをより総合的に抑制することができ
る。
【0015】次に、請求項4に記載の発明(第4発明)
は、上記第1発明から第3発明のいずれかにおいて、集
合シュートは、シャッタの上流側の上段部と下流側の下
段部とを有し、下段部の滑走面は、物品が自由落下して
排出口に到達する角度に傾斜していることを特徴とす
る。
【0016】この発明によれば、少なくとも集合シュー
トの下段部の滑走面が物品の自由落下角度に傾斜してい
るから、物品が排出口に至るまでの間に集合シュートの
滑走面と強く当接したり、あるいは他の方向から流れて
きた物品と接触することがなくなり、それによる移送途
中での割れ欠けの発生が回避される。また、滑走面との
接触によって発生する落下の摩擦抵抗が減少し、物品の
滑走速度が速くなり、計量・計数装置の処理能力が向上
する。
【0017】次に、請求項5に記載の発明(第5発明)
は、上記第4発明において、上段部の滑走面は、下段部
の滑走面よりも緩やかな角度に傾斜していることを特徴
とする。
【0018】この発明によれば、計量・計数装置の高さ
を抑制することができる。すなわち、集合シュート全体
を物品の自由落下角度に傾斜させると、該角度が比較的
急峻であるから集合シュートの背が高くなる。特に、計
量・計数精度向上のためにホッパの数を増やしている
と、装置の上部のサイズが大きくなり、その結果、集合
シュートの上端をそのサイズにまで広げるのにより一層
距離が必要となって、装置全体の高さが著しく高くな
る。そこで、この第5発明のように、集合シュートの上
段部で横方向のサイズをかせぎつつ、下段部だけで自由
落下角度を形成するようにすると、装置の高さを有効に
抑制しながら、物品を排出口まで自由落下させることが
可能となる。
【0019】次に、請求項6に記載の発明(第6発明)
は、上記第1発明から第5発明のいずれかにおいて、シ
ャッタへの当接時に物品が飛散するのを防止するカバー
部材が経路の上方に設けられていることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、シャッタに当接した物
品が滑走経路外に逸脱することが防がれ、物品の移送中
に計量・計数結果に誤差が出ることが回避される。
【0021】次に、請求項7に記載の発明(第7発明)
は、上記第1発明から第6発明のいずれかにおいて、集
合シュートの滑走面は平面で構成されていることを特徴
とする。
【0022】この発明によれば、物品の移送時間が短く
なり、計量・計数装置の処理能力が向上する。すなわ
ち、例えば集合シュートの滑走面を曲面で構成すると、
ホッパから排出された物品が滑走面上で踊ってなかなか
落ち着かず、全部の物品が下方に到達するのに時間がか
かる。これに対し、この第7発明のように、滑走面を平
面で構成すると、ホッパから排出された物品が早期に滑
走面上に落ち着いて、全部の物品が下方に到達するのに
短時間で済むようになる。
【0023】次に、請求項8に記載の発明(第8発明)
は、上記第1発明から第7発明のいずれかにおいて、シ
ャッタの物品当接面は滑走方向に傾斜していることを特
徴とする。
【0024】この発明によれば、物品がシャッタに垂直
に当接するのではなく、斜めから当接するので、シャッ
タへの当接時の衝撃が低減されて、物品の割れ欠けがよ
り一層抑制される。
【0025】次に、請求項9に記載の発明(第9発明)
は、上記第1発明から第8発明のいずれかにおいて、物
品の形状、品質、量、数に応じてシャッタの開閉パター
ンを記憶する記憶手段と、該記憶手段で記憶された開閉
パターンに基いてシャッタを駆動する駆動手段とが備え
られていることを特徴とする。
【0026】この発明によれば、シャッタの開閉が物品
の種類に応じて最適に無駄なく合理的に自動制御され
る。
【0027】次に、請求項10に記載の発明は、上記第
1発明から第9発明のいずれかにおいて、駆動手段はス
テッピングモータを駆動源とすることを特徴とする。
【0028】この発明によれば、シャッタをステッピン
グモータで駆動するので、例えば複数のシャッタを同期
させて開閉させることや、シャッタの開量を微調整する
こと等が容易に行なえる。以下、さらにその他の課題を
含め、図面を参照し、発明の実施の形態を通して、本発
明をさらに詳しく説明する。
【0029】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1に示す
ように、本実施の形態に係る組合せ計量・計数装置1
は、図示しない床に設置される本体フレーム11と、該
本体フレーム11に複数の支持脚12…12で支持され
た柱状の本体ケース13とを有し、該本体ケース13
に、円錐状の分散フィーダ21、該フィーダ21の周囲
に放射状に配置された複数の直線フィーダ22…22、
該フィーダ22…22ごとに設けられた上下一対のプー
ルホッパ23…23及び計量ホッパ24…24等が組み
付けられている。
【0030】搬送コンベア2で搬送されてきた物品Xは
分散フィーダ21に供給され、加振器21aによる振動
で該フィーダ21から直線フィーダ22…22に均等に
分散されたのち、同じく加振器22a…22aによる振
動で直線フィーダ22…22からプールホッパ23…2
3に供給される。そして、図示しない開閉機構によりゲ
ート23a…23aが開かれ、物品Xはプールホッパ2
3…23から計量ホッパ24…24に投入されて、ここ
でロードセル等の計量手段30…30によりその重量が
個々に計量される。
【0031】本体ケース13に内蔵された制御部40は
選択手段41とシャッタ開閉パターン記憶手段42とを
有する。制御部40は各計量値を組合せ演算し、目標に
対して許容範囲内の重量又は個数となる組合せを選択手
段41で選択する。そして、その組合せに該当した物品
Xを収容している計量ホッパ24…24のゲート24a
…24aを図示しない開閉機構により開いて物品Xを計
量ホッパ24…24から集合シュート50に排出させ
る。排出された物品Xは矢印A…A(物品滑走経路)の
ように集合シュート50上を滑走し、下端の排出口50
aに至り、該排出口50aから例えばタイミングホッパ
3や図示しない包装機等に排出される。
【0032】集合シュート50は、上、中、下の3つの
シュート51,52,53に分割されている。いずれも
仕切り部材51c,52c,53cで滑走経路Aごとに
仕切られた複数の個別シュート51a,52a,53a
を有する。図2は上シュート51の場合を示すものであ
るが、この組合せ計量・計数装置1では、3〜4個の個
別シュート51a…51aを1つのユニットとして一体
成形し、そして、図1に示すように、該ユニットを複数
個それぞれ支持部材51b…51bを介して支持脚12
…12に着脱自在に支持している。
【0033】同様にして、図示しないが、中シュート5
2の3〜4個の個別シュート52a…52aを一体成形
した複数個のユニットを支持部材52b…52bを介し
て支持脚12…12に着脱自在に支持している。また、
下シュート53の3〜4個の個別シュート53a…53
aを一体成形した複数個のユニットを支持部材53b…
53bを介して本体フレーム11に着脱自在に支持して
いる。
【0034】このように集合シュート50を仕切り部材
51c,52c,53cで物品滑走経路A…Aごとに仕
切ることにより、隣の経路Aを滑走する物品X同志の衝
突を防止でき、移送途中における物品Xの割れ欠けを回
避できる。
【0035】なお、この組合せ計量・計数装置1では、
図2に示すユニットの縦壁部51c…51cが仕切り部
材となる。また、これに限らず、ユニットを形成せず、
個別シュート51a,52a,53aを1つづつ分割し
て備えてもよい。その場合は、各個別シュート51a,
52a,53aを構成する左右の側壁が仕切り部材とし
ての機能を果たすことになる。個別シュート51a,5
2a,53aを1つづつ分割して備えた場合は該シュー
トの清掃性に優れる。一方、ユニットで備えた場合は部
材点数が少なくなり着脱作業性に優れる。また、隣接す
る個別シュート51a,52a,53a間のスペースが
埋まり、シュートから飛び出した物品Xが下方のフレー
ム11や床に落下して汚染することが防がれる。
【0036】図3に示すように、上シュート51の下端
部には個別シュート51aごとに滑走経路Aを閉鎖する
シャッタ60が備えられている。シャッタ60は、例え
ば軟性PVCやウレタンフォーム等の柔らかい樹脂製の
シート状の緩衝部材61を、ステンレス等の剛性の高い
金属製の支持部材62,63で両側から挟み付けて支持
した構成である。シャッタ60は計量ホッパ24から排
出された物品Xを上シュート51と中シュート52との
境目で貯留させ、物品Xの一回の落下距離を短くして割
れや欠けを抑制する。
【0037】ここで、上シュート51側の第1支持部材
62の上部62a、及び中シュート52側の第2支持部
材63の上部63aは、それぞれ相互に離反するように
曲折している。特に、第1支持部材62の上部62a
は、シャッタ60の閉時に個別シュート51aの開放さ
れた上面を閉塞するカバー部材を構成する。これによ
り、上個別シュート51aを滑走してきた物品Xがシャ
ッタ60に当接したときに矢印Cのように上方に跳ね上
がっても、上記上方カバー部材62aによって該物品X
が飛散し、滑走経路A外に逸脱することが防がれ、移送
途中に計量・計数結果がくるうことを回避できる。
【0038】なお、上方カバー部材62aをシャッタ6
0側に設けず、シュート51側に備えてもよい。例え
ば、図7に示すように、個別シュート51aの下端部に
おいて、左右の両仕切り部材(縦壁部)51c,51c
の上縁部間にプレート部材51dを掛け渡し、個別シュ
ート51aの上面を閉塞するのである。
【0039】図3に示すように、シャッタ60はシャッ
タ駆動機構(駆動手段)70により開閉駆動される。駆
動機構70は本体ケース13から垂下された電装ケース
14に内装されたステッピングモータ71を駆動源とし
て備える。そして、該モータ71の出力軸71aの矢印
Bのような回動を複数のリンク73,74,76や揺動
部材72,75,77を介してシャッタ60に伝達し、
該シャッタ60を実線と鎖線のように開閉する。
【0040】すなわち、モータ71側から、第1揺動部
材72が出力軸71aに取り付けられ、第1リンク73
が第1揺動部材72と第2リンク74とを連結し、第2
リンク74が電装ケース14の周面に設けられたボック
ス15の軸15aを中心に揺動する。さらに、第2揺動
部材75が軸15a及び第2リンク74と一体に揺動
し、第3リンク76が第2揺動部材75と第3揺動部材
77とを連結し、第3揺動部材77が電装ケース14の
下面に設けられたブラケット79の軸79aを中心に揺
動する。そして、第3揺動部材77と第2支持部材63
の上部63aとが接続部材78で接続され、シャッタ6
0が開くときは物品Xの滑走方向(排出方向)に回動す
る。これにより、シャッタ60で一時貯留された物品X
が円滑に上シュート51から排出されて滑走を再開す
る。
【0041】このとき、制御部40の記憶手段42に
は、物品Xの形状(厚薄、大小等)、品質(表面摩擦、
乾湿等)、量、数等に応じて、シャッタ60の様々な開
閉パターンが格納されている。例えば、物品Xが薄いほ
ど、あるいは小さいほど、シャッタ60の開量は小さく
される。また、物品Xの量、数が多いほど、シャッタ6
0の開時間は長くされる。さらに、物品Xの表面が粗い
ほど、また湿っているほど、物品Xは滑り難くなるの
で、やはりシャッタ60の開時間は長くされる。
【0042】そして、制御部40はこのような開閉パタ
ーンに従ってシャッタ60を駆動する。その結果、シャ
ッタ60の開閉が物品Xの種類に応じて最適に無駄なく
合理的に自動制御される。しかも、駆動源としてステッ
ピングモータ71を用いるから、該モータ71に対する
出力信号のパルス数を変更するだけで、シャッタ60の
動作を緻密に制御することができ、上記の開閉パターン
が精度よく実現される。また、装置1の処理能力を上げ
るためには、経路A…Aごとに設けた個々のシャッタ6
0…60を同時にタイミングを合わせて開閉させること
が必要となるが、そのようなシャッタ60の開閉動作も
容易に実行可能である。
【0043】図2に示すように、シャッタ60の両支持
部材62,63は、緩衝部材61を挟み付ける部分が、
下が開放するコ字状に形成されている。すなわち、この
シャッタ60においては、幅方向中央部及び下部は、硬
い金属製の支持部材62,63が存在せず、柔軟な樹脂
製の緩衝部材61しか存在しない。そして、上個別シュ
ート51aの滑走面は、このシャッタ60の緩衝部材6
1だけが存在する部分に向って収束するように形成され
ている。すなわち、図2に示すように、シュート51a
の上部は幅広いが、シャッタ60が備えられた下部に向
って幅が狭まっていく。しかも、シュート51aの下部
の滑走面は断面三角形状とされて、幅方向中央部が低く
なっている。
【0044】これにより、図4に模式的に示すように、
計量ホッパ24からシュート51aの上部に排出された
物品Xは、次第にシュート51aの幅方向中央部に寄り
かたまっていき、その状態でシュート51aの滑走面を
滑走する。その結果、物品Xは確実にシャッタ60の支
持部材62,63を避けて緩衝部材61に当接する。し
たがって、物品Xがシャッタ60に衝突することに起因
する割れや欠けが効果的に抑制される。
【0045】その場合に、シュート51aの滑走面、特
に上部の滑走面を平面で構成したから、計量ホッパ24
から排出された物品Xが早期に滑走面上に落ち着き、短
時間のうちに全部の物品Xがシャッタ60まで到達す
る。したがって、物品Xの移送時間が短くなり、装置1
の処理能力が向上する。
【0046】シュート51aの形状は他にもいろいろな
態様が可能である。例えば、図5に示すようにシュート
51aの下部の滑走面が断面U字状、あるいは図6に示
すように断面台形状等が好ましく採用可能である。
【0047】また、図1に示すように、この組合せ計量
・計数装置1では、下シュート53の滑走面は、物品X
が中シュート52から自由落下して排出口50aに到達
する角度θに傾斜している。つまり、中シュート52を
出た物品Xは下シュート53の滑走面に触れるか触れな
いかの状態で、ちょうどタイミングホッパ3に着地す
る。したがって、物品Xが排出口50aに至るまでの間
に下シュート53の滑走面と強く当接することがない。
また、下シュート53の滑走面との接触によって発生す
る落下の摩擦抵抗が減少するから、物品Xの滑走速度が
速くなり、装置1の処理能力が向上する。
【0048】これに対し、例えば図1に鎖線で示したよ
うに、下シュート53の傾斜角度が小さいと、中シュー
ト52を出た物品Xは、下シュート53の滑走面と衝突
したり、あるいは自重によって下シュート53の滑走面
と強く接触し、移送途中で割れたり欠けたりしてしま
う。また、滑走角度が変わって、例えば排出口50aに
おいて、他の方向から滑走してきた物品Xに衝突し、や
はり割れたり欠けたりしてしまう。
【0049】その場合に、物品Xの自由落下速度は中シ
ュート52の傾斜角度で決定され、それは下シュート5
3の傾斜角度よりも緩やかである。そして、上シュート
51は中シュート52よりもさらに緩やかに傾斜してい
る。つまり、集合シュート50は、全体として、上部ほ
ど傾斜角度が緩やかとされている。その結果、集合シュ
ート50の上部の方で横方向のサイズ(計量ホッパ24
…24の配置で形成される円の直径)をかせぎつつ、下
部の方で物品Xを排出口50aに自由落下させることが
でき、装置1の高さを有効に抑制することができる。
【0050】また、この組合せ計量・計数装置1では、
シャッタ60…60を集合シュート50の上下方向の略
中間に配置している。すなわち、シャッタ60を集合シ
ュート50の上部に配置すると、該シュート50の径が
大きいから、隣接するシャッタ60,60同志が開いた
ときの干渉が少なくなる。また、計量ホッパ24から排
出された物品Xがシャッタ60に衝突するときの衝撃が
小さくなる。一方、シャッタ60を集合シュート50の
下部に配置すると、シャッタ60から排出された物品X
が排出口50aのタイミングホッパ3に衝突するときの
衝撃が小さくなる。そこで、これらの中庸を採るよう
に、シャッタ60を集合シュート50の上下方向の略中
間に配置したのである。
【0051】[第2の実施の形態]第1の実施の形態で
は、シャッタ60を滑走経路Aごとに1づつ設けたが、
全滑走経路A…Aないし上シュート51の全個別シュー
ト51a…51aに共通の単一のシャッタを備えるよう
にしてもよい。このシャッタとしては、例えば、実開昭
64−40031号公報に記載されるような円筒状のシ
ャッタを採用できる。このシャッタは上下動すること
で、集合シュートの全物品滑走経路をほぼ同タイミング
で同量開閉し、閉時には物品を滑走経路途中でその周面
に貯留させる。当該計量・計数装置の構成の簡素化、及
び製造コストの低減が図られる。
【0052】[第3の実施の形態]また、第1の実施の
形態では、シャッタ60の物品当接面(図例では緩衝部
材61の内側の面)を単に平坦に形成したが、図7に示
すように、物品Xの滑走方向(排出方向)に傾斜させて
もよい。物品Xがシャッタ60に斜めから当接するよう
になるので、シャッタ60からの反作用としての衝撃が
低減し、物品Xの割れ欠けがより一層抑制される。
【0053】[第4の実施の形態]また、第1の実施の
形態では、中シュート52及び下シュート53にも仕切
り部材52c,53cを設けたが、これは省略してもよ
い。仕切り部材を集合シュート50の下部まで延設する
と、集合シュート50上の全滑走経路に亘って隣接する
経路A,Aを滑走する物品X,X同志の衝突を防ぐこと
ができるが、例えば物品Xの量によっては物品Xが詰ま
る可能性がある。したがって、ホッパ24からの物品X
の排出量に応じて、シャッタ60より上流側の上シュー
ト51のみ仕切り部材51cを設け、シャッタ60より
下流側の中シュート52及び下シュート53には仕切り
部材52c,53cを設けないようにすることが好まし
い。
【0054】[第5の実施の形態]また、第1の実施の
形態では、シャッタ60における支持部材62,63を
単に金属製としたが、万が一、物品Xがこれらの支持部
材62,63に衝突したときの割れ欠け防止のために、
該支持部材62,63、とりわけ、上流側の第1支持部
材62の上シュート51側の面に、例えば軟性PVCや
ウレタンフォーム等の柔らかい緩衝素材をコーティング
または貼り付けてもよい。
【0055】[第6の実施の形態]また、第1の実施の
形態では、支持脚12が、本体ケース13から下方に突
出した直後に水平外方向に延び、その結果、集合シュー
ト50よりも外方に張り出しているが、例えば、支持脚
12を本体ケース13からそのまま長く下方に延設し、
その下端部を本体フレーム11の内面に接続するように
すると、支持脚12が集合シュート50よりも外方に張
り出さないようになる。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、組合せ
計量・計数装置において物品の移送中における割れ欠け
を総合的に抑制することができるから、物品の商品価値
を損なうことがなく、良品の生産性が向上して歩留まり
がよくなる。本発明は、物品を落下もしくは滑走させて
集合させる組合せ計量・計数装置一般に広く好ましく適
用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る組合せ計量・計数
装置の概略正面図である。
【図2】 上部シュートの部分拡大平面図である。
【図3】 上部シュートの下端部周辺の一部切欠き拡大
側面図である。
【図4】 図3における矢印アの方向から見た上部シュ
ート及びシャッタの模式図である。
【図5】 同じく図3における矢印アの方向から見た別
の形態の上部シュート及びシャッタの模式図である。
【図6】 同じく図3における矢印アの方向から見たさ
らに別の形態の上部シュート及びシャッタの模式図であ
る。
【図7】 図3における矢印イの方向から見た別の形態
の上部シュート及びシャッタの模式図である。
【符号の説明】
1 組合せ計量・計数装置 40 制御部 42 記憶手段 50 集合シュート 50a 排出口 51c 仕切り部材 51 上シュート 52 中シュート 53 下シュート 60 シャッタ 61 緩衝部材 70 シャッタ駆動機構(駆動手段) 71 ステッピングモータ A 物品滑走経路 X 物品

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のホッパに投入された物品を許容範
    囲内の重量又は個数に組み合せて集合させる組合せ計量
    ・計数装置であって、ホッパから排出された物品を滑走
    させて下端の排出口から排出させる集合シュートと、該
    集合シュートの物品滑走経路途中で物品を貯留させる緩
    衝部材を有したシャッタと、少なくとも該シャッタの上
    流に配置され、各ホッパごとに集合シュートに排出され
    る物品の滑走経路を仕切る仕切り部材とを備え、上記集
    合シュートの滑走面が緩衝部材に向って収束するように
    形成されていることを特徴とする組合せ計量・計数装
    置。
  2. 【請求項2】 前記シャッタは、前記仕切り部材で仕切
    られた各滑走経路ごとに備えられていることを特徴とす
    る請求項1に記載の組合せ計量・計数装置。
  3. 【請求項3】 前記仕切り部材は、集合シュートの下端
    の排出口まで延設されていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の組合せ計量・計数装置。
  4. 【請求項4】 前記集合シュートは、前記シャッタの上
    流側の上段部と下流側の下段部とを有し、下段部の滑走
    面は、物品が自由落下して排出口に到達する角度に傾斜
    していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載の組合せ計量・計数装置。
  5. 【請求項5】 上段部の滑走面は、下段部の滑走面より
    も緩やかな角度に傾斜していることを特徴とする請求項
    4に記載の組合せ計量・計数装置。
  6. 【請求項6】 シャッタへの当接時に物品が飛散するの
    を防止するカバー部材が経路の上方に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の組合
    せ計量・計数装置。
  7. 【請求項7】 集合シュートの滑走面は平面で構成され
    ていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記
    載の組合せ計量・計数装置。
  8. 【請求項8】 シャッタの物品当接面は滑走方向に傾斜
    していることを特徴とする請求項1から7のいずれかに
    記載の組合せ計量・計数装置。
  9. 【請求項9】 物品の形状、品質、量、数に応じてシャ
    ッタの開閉パターンを記憶する記憶手段と、該記憶手段
    で記憶された開閉パターンに基いてシャッタを駆動する
    駆動手段とが備えられていることを特徴とする請求項1
    から8のいずれかに記載の組合せ計量・計数装置。
  10. 【請求項10】 駆動手段はステッピングモータを駆動
    源とすることを特徴とする請求項1から9のいずれかに
    記載の組合せ計量・計数装置。
JP2000353267A 2000-11-20 2000-11-20 組合せ計量・計数装置 Pending JP2002156277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000353267A JP2002156277A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 組合せ計量・計数装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000353267A JP2002156277A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 組合せ計量・計数装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002156277A true JP2002156277A (ja) 2002-05-31

Family

ID=18826053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000353267A Pending JP2002156277A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 組合せ計量・計数装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002156277A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006170644A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Yamato Scale Co Ltd 組合せ計量装置
JP2008058263A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Yamato Scale Co Ltd 組合せ計量器
JP2010096651A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Yamato Scale Co Ltd 組合せ秤
WO2018056321A1 (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 株式会社イシダ 集合シュート及びそれを備えた組合せ計量装置
CN109716075A (zh) * 2016-09-21 2019-05-03 株式会社石田 集合滑槽及具备其的组合计量装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08114490A (ja) * 1994-10-17 1996-05-07 Ishida Co Ltd 棒状物用組合せ計量装置
JPH08114492A (ja) * 1994-10-17 1996-05-07 Ishida Co Ltd 組合せ計量装置
JPH08193871A (ja) * 1995-01-19 1996-07-30 Ishida Co Ltd 組合せ計量装置
JPH08271327A (ja) * 1995-03-28 1996-10-18 Anritsu Corp 棒状組合せ計量機
WO2001048448A1 (fr) * 1999-12-24 2001-07-05 Ishida Co., Ltd. Dispositif de comptage et de pesage par lots

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08114490A (ja) * 1994-10-17 1996-05-07 Ishida Co Ltd 棒状物用組合せ計量装置
JPH08114492A (ja) * 1994-10-17 1996-05-07 Ishida Co Ltd 組合せ計量装置
JPH08193871A (ja) * 1995-01-19 1996-07-30 Ishida Co Ltd 組合せ計量装置
JPH08271327A (ja) * 1995-03-28 1996-10-18 Anritsu Corp 棒状組合せ計量機
WO2001048448A1 (fr) * 1999-12-24 2001-07-05 Ishida Co., Ltd. Dispositif de comptage et de pesage par lots

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006170644A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Yamato Scale Co Ltd 組合せ計量装置
JP4611727B2 (ja) * 2004-12-13 2011-01-12 大和製衡株式会社 組合せ計量装置
JP2008058263A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Yamato Scale Co Ltd 組合せ計量器
JP2010096651A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Yamato Scale Co Ltd 組合せ秤
WO2018056321A1 (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 株式会社イシダ 集合シュート及びそれを備えた組合せ計量装置
CN109716075A (zh) * 2016-09-21 2019-05-03 株式会社石田 集合滑槽及具备其的组合计量装置
EP3517905A4 (en) * 2016-09-21 2020-06-10 Ishida Co., Ltd. COLLECTION CHUTE AND COMBINED WEIGHING DEVICE PROVIDED WITH THE SAME
US10968057B2 (en) 2016-09-21 2021-04-06 Ishida Co., Ltd. Collecting chute for combination weighing device with variable slope to reduce the variation in arrival time at the discharge end of the chute of articles discharged from different hoppers arranged at varrying distances apart

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7770713B2 (en) Storage hopper, and combination weighing device and packaging device provided with the same
EP1164365B1 (en) Combination weighing and counting device
JP5670581B2 (ja) 組合せ秤の被計量物集合排出装置及びこれを用いた組合せ秤
US6607098B2 (en) Allocating mechanism for a weighing apparatus
JP5087070B2 (ja) ホッパ
JP2002156277A (ja) 組合せ計量・計数装置
US4610322A (en) Weight measuring apparatus for elongated articles
EP2985576A1 (en) Collection hopper and combination scale
JP2006292610A (ja) 組合せ計量装置およびこれを備えた計量包装システム
JP2002120813A (ja) 組合せ秤の物品排出装置、組合せ秤、及びホッパ
JP3587922B2 (ja) 投入物品の反転排出装置及び排出シュート
JP2003128015A (ja) 整列装置及びそれを備えた整列計量システム
RU168638U1 (ru) Корзина комбинационного дозатора
JP2001204795A (ja) 錠剤の自動高速計数装置
JPH08114492A (ja) 組合せ計量装置
JP3659950B2 (ja) 組合せ計量装置
JP7266950B2 (ja) 組合せ秤
JP2002173210A (ja) 物品集合機構を持つ計量装置
JP2586964B2 (ja) 品物の計重・仕分装置
JP2019035601A (ja) トラフ、供給フィーダ及び計量装置
JP2565804B2 (ja) 品物の計重・仕分装置
EP2985577B1 (en) Collection device and combination scale
RU178903U1 (ru) Корзина комбинационного дозатора
JP2565807B2 (ja) 品物の計重・仕分装置
JP3469858B2 (ja) 棒状物の整列充填装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071023

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101026