JP2002156124A - 温水床暖房装置 - Google Patents

温水床暖房装置

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JP2002156124A
JP2002156124A JP2000350938A JP2000350938A JP2002156124A JP 2002156124 A JP2002156124 A JP 2002156124A JP 2000350938 A JP2000350938 A JP 2000350938A JP 2000350938 A JP2000350938 A JP 2000350938A JP 2002156124 A JP2002156124 A JP 2002156124A
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pipe
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hot water
nipple
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JP2000350938A
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English (en)
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Masakazu Toda
正和 遠田
Norio Noma
紀夫 能間
Koji Minami
浩司 南
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温水循環パイプの両端部間に存在するパイプ
間基材部分の幅寸法を広げて、パイプ溝の形成を容易に
する。基材による温水循環パイプの保持強度を向上させ
る。温水循環パイプ内に供給される高温水の熱損失を防
止する。ヘッダーの小型化を容易に図る。 【解決手段】 基材1の一部を切り欠いて側方に開口し
たヘッダー収納凹所9を設ける。ヘッダー収納凹所9に
収納されるヘッダー4の二次側Bの一側面4bから、温
水循環パイプ3の一端部3aに接続される往路側ニップ
ル7と、温水循環パイプ3の他端部3bに接続される復
路側ニップル8とを異なる方向に向けて突設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温水床暖房装置に
関し、詳しくはヘッダーの二次側に接続される温水循環
パイプの両端部間に存在する基材部分の幅寸法を広げる
ための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図10、図11に示すように、基
材1の上層をクッション材1Bで構成し、クッション材
1Bに上方に開口した蛇行状のパイプ溝2を設け、この
パイプ溝2内に温水循環パイプ3を収納し、クッション
材1Bに設けたヘッダー収納凹所9内にヘッダー4’を
収納し、ヘッダー4’の一次側Aに熱源からの送り配管
5と戻り配管6とを接続し、ヘッダー4’の二次側Bの
両側面に、左右二組の往路側ニップル7及び復路側ニッ
プル8と、往路側ニップル7’及び復路側ニップル8’
とをそれぞれ突設し、送り配管5側からの高温水をヘッ
ダー4’を介して温水循環パイプ3の一端部3aに供給
し、温水循環パイプ3の他端部3bからの低温水をヘッ
ダー4’を介して戻り配管6側に戻すようにした温水床
暖房装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来例にあ
っては、図11のようにヘッダー収納凹所9に収納され
るヘッダー4’の二次側Bの側面部に、往路側ニップル
7(7’)と復路側ニップル8(8’)とが平行に突出
して設けられているため、温水循環パイプ3の両端部3
a、3b間の距離が短くなり、これに伴い温水循環パイ
プ3の両端部3a、3b間に存在するクッション材1B
の一部(以下、パイプ間基材部分1c’と称する。)の
幅寸法dが細くなる。そのため従来では、パイプ間基材
部分1c’の部分において隣り合うパイプ溝2,2同士
が接近して、例えば打ち抜きや熱プレス等によってパイ
プ溝2を形成することが困難になるという問題がある。
また、クッション材1Bは基材1の下層表面に接着や粘
着によって貼着されているが、上記のようにパイプ間基
材部分1c’の幅寸法dが細くなるために、基材1の下
層表面から剥がれやすく、特に、温水循環パイプ3の他
端部3bは略直角に折り曲げてあるため、温水循環パイ
プ3が戻ろうとする反発力によって上記パイプ間基材部
分1c’が外側(図11の矢印イで示す方向)に押され
て、パイプ間基材部分1c’の幅寸法dがさらに細くな
り、パイプ間基材部分1c’による温水循環パイプ3の
保持強度が低下するという問題や、パイプ間基材部分1
c’が温水循環パイプ3の反発力で剥がれてしまい、こ
の部分でパイプ溝2が広がり、その隙間によって温水循
環パイプ3の断熱性が低下するという問題があり、さら
に温水循環パイプ3の一端部3aから他端部3bへの熱
移動によって熱損失が生じるという問題がある。そのう
え従来では、パイプ間基材部分1c’の幅寸法dを広げ
たいときにはヘッダー4’を大型化する必要があった。
【0004】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて
発明したものであって、その目的とするところは、ヘッ
ダーを大型化することなく、温水循環パイプの両端部間
に存在するパイプ間基材部分の幅寸法を広げることがで
き、これにより、基材へのパイプ溝の形成が容易とな
り、また、基材による温水循環パイプの保持強度を向上
させることができ、さらに、温水循環パイプ内に供給さ
れる高温水の熱損失を防止できると共にヘッダーの小型
化を容易に図ることができる温水床暖房装置を提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明にあっては、基材1の上面側に上方に開口した
蛇行状のパイプ溝2を設け、パイプ溝2内に温水循環パ
イプ3を収納し、ヘッダー4の一次側Aに熱源からの送
り配管5と戻り配管6とを接続し、ヘッダー4の二次側
Bに設けた往路側ニップル7と復路側ニップル8に温水
循環パイプ3の両端部3a、3bを各々接続して、送り
配管5側からの高温水をヘッダー4を介して温水循環パ
イプ3の一端部3aに供給すると共に温水循環パイプ3
の他端部3bからの低温水をヘッダー4を介して戻り配
管6側に戻すようにした温水床暖房装置において、基材
1の一部を切り欠いて側方に開口したヘッダー収納凹所
9を設け、ヘッダー収納凹所9に収納されるヘッダー4
の二次側Bの側面に、往路側ニップル7と復路側ニップ
ル8とを異なる方向に向けて突設したことを特徴として
おり、このように構成することで、往路側ニップル7に
接続される温水循環パイプ3の一端部3aの向きと、復
路側ニップル8に接続される温水循環パイプ3の他端部
3bの向きとが異なる方向に向くようになり、これによ
って、従来のように平行に向けられている場合と比較し
て、温水循環パイプ3の両端部3a、3b間に存在する
パイプ間基材部分1cの幅寸法Dを広げることができる
ので、例えば打ち抜き或いは熱プレス等でパイプ溝2を
形成する場合でもパイプ溝2の形成が容易となり、また
パイプ間基材部分1cによる温水循環パイプ3の保持強
度を向上させることができると共に、温水循環パイプ3
の両端部3a、3b間の熱移動によって、この部分での
熱損失を防止できるようになる。
【0006】また上記複数の温水循環パイプ3が基材1
に設けた複数のパイプ溝2内に各々収納され、ヘッダー
収納凹所9に収納されるヘッダー4の二次側Bの一側面
4bに、一組の往路側ニップル7と復路側ニップル8と
を異なる方向に向けて突設すると共に、上記一側面4b
と反対側の他側面4cに、別の一組の往路側ニップル
7’と復路側ニップル8’とを異なる方向に向けて突設
するのが好ましく、この場合、複数の温水循環パイプ3
と各ニップル7,8,7’,8’とを接続する際に、一
方の温水循環パイプ3と往路側ニップル7と復路側ニッ
プル8との接続をヘッダー4の片側において行い、他方
の温水循環パイプ3と往路側ニップル7’と復路側ニッ
プル8’との接続をヘッダー4の反対側の片側で行うこ
とで、複数の温水循環パイプ3と複数のニップル7,
8,7’,8’との接続ミスが発生するのを防止できる
と共に、ヘッダー4の両側面4b,4c側でそれぞれパ
イプ間基材部分1cの幅寸法dを広げることが可能とな
る。
【0007】また上記ヘッダー収納凹所9の側面開口9
aに面しているヘッダー4の一次側Aの側面4aに、熱
源側の送り配管5と戻り配管6とに各々接続される送り
側ニップル11と戻り側ニップル12とが設けられ、ヘ
ッダー4の一次側Aの側面4aとは反対側の側面4dに
平面部分10が設けられているのが好ましく、この場
合、例えば、治具13を平面部分10にあてがいなが
ら、治具13に固定した送り配管5(又は戻り配管6)
を送り側ニップル11(又は戻り側ニップル12)に押
し込むことで、平面部分10を利用して温水循環パイプ
3と各ニップル11,12との接続が容易且つ確実に行
えるようになる。
【0008】また上記基材1の下面側に、ヘッダー収納
凹所9の下面開口9bを塞ぐための遮蔽部材14を設け
るのが好ましく、この場合、例えば、基材1がスラブ1
8上に接着剤40で貼着されている場合、その接着剤4
0がヘッダー収納凹所9内に滲み出してヘッダー4に付
着するのを遮蔽部材14によって防止できるようにな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0010】本例の温水床暖房装置は、図2、図3に示
すように、基材1の上面側に上方に開口した蛇行状のパ
イプ溝2を設け、パイプ溝2内に温水循環パイプ3を収
納すると共に、基材1の上面側に均熱層15と床表面材
16とを順に配置して床暖房パネル10が構成されてい
る。均熱板15は、例えばアルミ箔からなり、温水循環
パイプ3から床表面材16への熱伝導の均一化を図るた
めに使用される。床表面材16は、例えば木、畳、カー
ペット、無機材料、樹脂、タイルなどからなり、接着或
いは粘着などによって均熱板15上に貼着されている。
なお、均熱板15と床表面材16とは、図2(a)に示
す分離型、同(b)に示す一体型のいずれであってもよ
い。また図3(a)は、捨貼合板17上に基材1を施工
した状態を示し、同(b)はコンクリートスラブ18上
に基材1を施工した状態を示している。
【0011】本例では、基材1は、上層1Bと下層1A
とに分割されている。上層1Bは例えばPET繊維、ロ
ックウール等で構成され、下層1Aは例えば発泡ポリウ
レタン、ゴムシート等で構成されている。上層1Bと下
層1Aは接着剤或いは粘着剤にて貼着されている。粘着
材としては例えばアクリル系両面テープ(日東電工
(株)No.501K)を使用できる。なお、基材1
は、上層1Bと下層1Aとに分割した場合を説明した
が、もちろんこれには限らず、一枚物であってもよい。
この場合、基材1の材料として、例えば繊維材料と熱可
塑性バインダーとからなる原反を、予熱加工を経てプレ
ス成形して得られる繊維マットを使用してもよい。この
とき繊維材料としては、廃繊維を熱プレスにより所定厚
みに圧縮成形したものを使用してもよい。
【0012】基材1の上層1Bには、図2に示すよう
に、上方に開口した蛇行状のパイプ溝2が形成されてい
る。ここでは、基材1の上層1Bの端部の一箇所に、図
1に示すように、基材1の一部を切り欠いて側方に開口
したヘッダー収納凹所9が形成されており、このヘッダ
ー収納凹所9を挟んでその両側の領域に左右一対のパイ
プ溝2がそれぞれ形成され、各パイプ溝2に温水循環パ
イプ3が各々収納されている。なお基材1の上層1Bに
配管パターン形状に沿わせてパイプ溝2を形成する方法
として、図4(a)に示すプレスによる方法、或いは、
図4(b)に示すトムソン刃で打ち抜く方法、或いは、
図4(c)に示すルーター加工などによる方法がある
が、特に限定されない。また温水循環パイプ3は、例え
ば架橋PEで構成されているが、これには限定されな
い。
【0013】上記ヘッダー収納凹所9は、図1に示すよ
うに、ヘッダー4の形状に合わせて打ち抜かれている。
このヘッダー収納凹所9内にヘッダー4が収納される。
ヘッダー収納凹所9の側面開口9aに面しているヘッダ
ー4の一次側Aの側面4aには、熱源からの送り配管5
と戻り配管6とが各々接続される送り側ニップル11と
戻り側ニップル12とが突設されている。本例では、ヘ
ッダー4の二次側Bの一側面4bは、平面視く字状の屈
曲面4b1,4b2からなり、一組の往路側ニップル7と
復路側ニップル8が屈曲面4b1,4b2から異なる方向
に向けて突設されており、これら往路側ニップル7、復
路側ニップル8に温水循環パイプ3の両端部3a,3b
が各々接続されている。また、ヘッダー4の上記一側面
4bとは反対側の他側面4cも、平面視く字状の屈曲面
4c1,4c2からなり、別の一組の往路側ニップル7’
と復路側ニップル8’が屈曲面4c1,4c2から異なる
方向に向けて突設され、これら往路側ニップル7’、復
路側ニップル8’に別の温水循環パイプ3の両端部3
a,3bが各々接続されている。
【0014】ここで、各組の往路側ニップル7(7’)
と復路側ニップル8(8’)の角度θは、例えば10°
〜70°とされ、好ましくは34°程度とされており、
これにより、温水循環パイプ3の両端部3a、3b間に
存在する上層1Bの一部(以下「パイプ間基材部分1
c」という。)の幅寸法Dを広げることができるように
なっている。なお、角度θを34°程度とした場合は、
温水循環パイプ3のホースバンド60同士が干渉するの
を防止できるようになる。
【0015】上記ヘッダー4は、その内部にクロス通路
50,51が設けられ、クロス通路50によって送り側
ニップル11と往路側ニップル7,7’とが連通し、ク
ロス通路51によって戻り側ニップル12と復路側ニッ
プル8,8’とが連通している。送り配管5側からの高
温水はヘッダー4の送り側通路部50から往路側ニップ
ル7,7’を経て二本の温水循環パイプ3の各一端部3
aに供給されると共に、二本の温水循環パイプ3の各他
端部3bからの低温水は、ヘッダー4の復路側ニップル
8,8’から戻り側通路部51を経て戻り配管6側に戻
されるようになっている。なお、ヘッダー4の二次側B
の一側面4b又は他側面4cのいずれか一方のみに一組
の往路側ニップル7と復路側ニップル8とを設ける構造
であってもよい。
【0016】しかして、温水床暖房用のヘッダー4の二
次側Bの一側面4bに設けた一組の往路側ニップル7と
復路側ニップル8異なる方向に向けられ、他側面4cに
設けた別の一組の往路側ニップル7’と復路側ニップル
8’とが異なる方向に向けられているので、温水循環パ
イプ3の両端部3a、3b間に存在するパイプ間基材部
分1cの幅寸法Dを従来よりも大幅に広げることができ
る。つまり、各組の往路側ニップル7(7’)と復路側
ニップル8(8’)とに角度θをつけることで、往路側
ニップル7(7’)と復路側ニップル8(8’)間の距
離を広げることなく、従来よりもパイプ間基材部分1c
の幅寸法Dを3倍以上に広げることができるようにな
る。これにより、打ち抜き或いは熱プレス等でパイプ溝
2を形成する場合でもパイプ溝2の形成が容易となる。
また、パイプ間基材部分1cと基材1の下層1Aとの接
着力が高めらるので、パイプ間基材部分1cが下層1A
から剥がれにくくなり、パイプ間基材部分1cによる温
水循環パイプ3の保持強度の向上を図ることができる。
さらに復路側ニップル8(8’)に接続される温水循環
パイプ3の他端部3bの折り曲げ角度を小さくできるの
で、その分だけ温水循環パイプ3の反発力も小さくな
り、パイプ間基材部分1cの幅寸法Dが温水循環パイプ
3によって狭められることがなく、この結果、温水循環
パイプ3の両端部3a、3b間が接近することがなく、
この部分で温水循環パイプ3の一端部3aから他端部3
bへの熱移動を少なくして熱損失を防止できるようにな
る。また、上記のように温水循環パイプ3の反発力を小
さくすることで、パイプ間基材部分1cの剥がれを防止
でき、この結果、従来のようにパイプ溝2が広がること
がないので、温水循環パイプ3の断熱性を確保できるよ
うになる。
【0017】さらに、一組の往路側ニップル7(7’)
と復路側ニップル8(8’)との間の距離を広げなくて
も、温水循環パイプ3の両端部3a、3b間の距離を広
げることができるので、ヘッダー4の小型化が容易とな
り、またヘッダー4の小型化によってヘッダー4の材料
コストを低く抑えることができると共に、ヘッダー4に
よる熱損失を小さくでき、さらにヘッダー4の保持が容
易となる。
【0018】なお前記実施形態では、ヘッダー4の二次
側Bの両側面4b,4cに復路側ニップル8、8’をそ
れぞれ設けたが、他例として、例えば図9に示すよう
に、ヘッダー4の一次側Aの側面4aとは反対側の側面
4d側に、復路側ニップル8、8’を設けるようにして
もよい。この場合、往路側ニップル7(7’)と復路側
ニップル8(8’)との角度を90°程度まで広げるこ
とができ、温水循環パイプ3の両端部3a、3b間に存
在するパイプ間基材部分1cの幅寸法をより一層広げる
ことが可能となる。しかも各復路側ニップル8,8’に
接続される温水循環パイプ3の他端部3bをストレート
状に形成できるので、温水循環パイプ3の他端部3bを
折り曲げる必要がなく、折り曲げによる反発力でパイプ
間基材部分1cが押圧されるという問題も生じないもの
である。
【0019】本発明の他の実施形態を図5に示す。本例
では、ヘッダー収納凹所9の側面開口9aに面している
ヘッダー4の一次側Aの側面4aに、熱源側の送り配管
5と戻り配管6とに各々接続される送り側ニップル11
と戻り側ニップル12とが設けられ、ヘッダー4の一次
側Aの側面4aとは反対側の側面4dに平面部分10が
設けられ、この平面部分10とヘッダー収納凹所9との
間には治具挿入用スペース70が確保されている。この
ようにヘッダー4に平面部分10を形成することによっ
て、施工現場において、図6に示す治具13を用いて熱
源からの送り配管5及び戻り配管6をヘッダー4の送り
側ニップル11及び戻り側ニップル12に各々接続する
作業が容易となる。つまり、治具13に設けたヘッダー
当接片20を平面部分10にあてがい、治具13の握り
バー21を握ってヘッダー当接片20を図6の矢印方向
ロに移動させることによって、治具13の配管固定部2
2に固定した送り配管5を送り側ニップル11に押し込
むことができ、同様にして、戻り配管6を戻り側ニップ
ル12に押し込むことができ、送り配管5と送り側ニッ
プル11との接続、戻り配管6と戻り側ニップル12と
の接続をそれぞれ簡単且つ確実に行うことができるよう
になる。なお図6中の23はヘッダー当接片20を戻す
ためのリセットレバーである。また本例では、ヘッダー
4の平面部分10には、往路側ニップル7や復路側ニッ
プル8が存在していないので、ヘッダー当接片20がニ
ップルと干渉することがなく、治具13による接続作業
が一層はかどるという利点がある。
【0020】なお、ヘッダー4の往路側ニップル7,
7’及び復路側ニップル8,8’と、温水循環パイプ3
との接続は予め工場で行われる。工場では、例えば、温
水循環パイプ3の端部3a,3bを暖めて、往路側ニッ
プル7,7、復路側ニップル8,8’にそれぞれ押し込
むようにしている。
【0021】図7、図8は基材1の下面側に、ヘッダー
収納凹所9の下面開口9bを塞ぐための遮蔽部材14を
設けた場合の例を示している。この遮蔽部材14は、不
織布、或いは樹脂シートなどで構成されている。ちなみ
に、遮蔽部材14がないと、基材1の下面をスラブ18
上に接着するための接着剤40がヘッダー収納凹所9内
に滲み出してヘッダー4に付着し、ヘッダー4がスラブ
18に接着してヘッダー4の取替え作業が困難となる事
態が考えられるが、遮蔽部材14を設けることで、接着
剤40がヘッダー4に付着するのを防止できるので、ヘ
ッダー4の取り替えができなくなるという問題を解決す
ることができる。なお遮蔽部材14として不織布や樹脂
には特定されない。また本例では、図7、図8のように
ヘッダー4は2次側の4箇所(2組の往路側ニップル
7、7’と復路側ニップル8、8’)が二本の温水循環
パイプ3で横方向から吊られる形で支えられているが、
ヘッダー4の下面に遮蔽部材14を配置することで、遮
蔽部材14によってもヘッダー4を下から支えられるよ
うになり、ヘッダー4を確実に支持できるという利点も
ある。
【0022】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、基材の一部を切り欠いて側方に開口したヘッダー
収納凹所を設け、ヘッダー収納凹所に収納されるヘッダ
ーの二次側の一側面に、往路側ニップルと復路側ニップ
ルとを異なる方向に向けて突設したので、往路側ニップ
ルに接続される温水循環パイプの一端部の向きと、復路
側ニップルに接続される温水循環パイプの他端部の向き
とが異なる方向に向くようになり、これによって、従来
のように平行に向けられている場合と比較して、温水循
環パイプの両端部間に存在するパイプ間基材部分の幅寸
法を広げることができる。これにより例えば打ち抜き或
いは熱プレス等でパイプ溝を形成する場合でもパイプ溝
の形成が容易となり、またパイプ間基材部分による温水
循環パイプの保持強度を向上させることができると共
に、温水循環パイプの両端部間の熱移動による熱損失も
防止でき、さらに温水循環パイプの反発力を小さくして
パイプ間基材部分の剥がれを防止できる結果、温水循環
パイプの断熱性を確保できるようになる。また、往路側
ニップルと復路側ニップル間の距離を広げなくても、温
水循環パイプの両端部間の距離を広げることができるの
で、ヘッダーの小型化を図ることが容易となる。
【0023】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、複数の温水循環パイプが基材に設けた
複数のパイプ溝内に各々収納され、ヘッダー収納凹所に
収納されるヘッダーの二次側の一側面に、一方の温水循
環パイプの両端部に接続される一組の往路側ニップルと
復路側ニップルとを異なる方向に向けて突設すると共
に、上記一側面と反対側の他側面に、他方の温水循環パ
イプの両端部に接続される別の一組の往路側ニップルと
復路側ニップルとを異なる方向に向けて突設したので、
複数の温水循環パイプと各ニップルとを接続する際に、
一方の温水循環パイプと往路側ニップルと復路側ニップ
ルとの接続をヘッダーの片側において行い、他方の温水
循環パイプと往路側ニップルと復路側ニップルとの接続
をヘッダーの反対側の片側において行うことで、複数の
温水循環パイプと複数のニップルとの接続ミスが発生す
るのを防止できると共に、ヘッダーの両側面側でそれぞ
れパイプ間基材部分の幅寸法を広げることができる。
【0024】また請求項3記載の発明は、請求項1又は
請求項2記載の効果に加えて、ヘッダー収納凹所の側面
開口に面しているヘッダーの一次側の側面に、熱源側の
送り配管と戻り配管とに各々接続される送り側ニップル
と戻り側ニップルとが設けられ、ヘッダーの一次側の側
面とは反対側の側面に平面部分が設けられているので、
例えば治具を用いて送り配管及び戻り配管をヘッダーの
送り側ニップル及び戻り側ニップルに各々接続する作業
が容易となる。例えば、治具に設けたヘッダー支持片を
平面部分にあてがい、ヘッダー支持片を背後から押圧し
ながら、治具に固定した送り配管(又は戻り配管)を送
り側ニップル(又は戻り側ニップル)に押し込むことが
できる。このとき平面部分を利用して温水循環パイプと
各ニップルとの接続が容易且つ確実に行えるようにな
り、作業性が向上する。
【0025】また請求項4記載の発明は、請求項1又は
請求項2又は請求項3記載の効果に加えて、基材の下面
側に、ヘッダー収納凹所の下面開口を塞ぐための遮蔽部
材を設けたので、例えば、基材がスラブ上に接着剤で貼
着されている場合、接着剤がヘッダーの下面に付着する
のを遮蔽部材によって防止でき、ヘッダーがスラブに接
着して取り替えができなくなるという問題を解決するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を説明する平面図であ
る。
【図2】(a)は同上の基材上に均熱板を配置した状態
の説明図、(b)は均熱板とその上に配置される床表面
材とが一体型の場合の説明図である。
【図3】(a)は同上の基材を捨貼合板上に施工した状
態の説明図、(b)は基材をコンクリートスラブ上に施
工した状態の説明図である。
【図4】(a)は同上の基材にプレスにてパイプ溝を形
成する場合の説明図、(b)は打ち抜きによりパイプ溝
を形成する場合の説明図、(c)はルーター加工により
パイプ溝の形成する場合の説明図である。
【図5】他の実施形態を説明する平面図である。
【図6】同上の温水循環パイプと送り側ニップル及び戻
り側ニップルとの接続を治具を用いて行う場合を説明す
る斜視図である。
【図7】同上の遮蔽部材を説明する正面断面図である。
【図8】同上の遮蔽部材を説明する側面断面図である。
【図9】更に他の実施形態の説明図である。
【図10】従来例を説明する平面図である。
【図11】図10のヘッダー付近の説明図である。
【符号の説明】
1 基材 2 パイプ溝 3 温水循環パイプ 3a 一端部 3b 他端部 4 ヘッダー 4a 一次側の側面 4b 二次側の一側面 4c 二次側の他側面 4d 一次側の側面と反対側の側面 5 送り配管 6 戻り配管 7 往路側ニップル 8 復路側ニップル 9 ヘッダー収納凹所 9a 側面開口 9b 下面開口 10 平面部分 11 送り側ニップル 12 戻り側ニップル 14 遮蔽部材 A 一次側 B 二次側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 浩司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3L070 AA02 BC16 3L073 BB03 BB05 BC01 BC07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の上面側に上方に開口した蛇行状の
    パイプ溝を設け、パイプ溝内に温水循環パイプを収納
    し、ヘッダーの一次側に熱源からの送り配管と戻り配管
    とを接続し、ヘッダーの二次側に設けた往路側ニップル
    と復路側ニップルに温水循環パイプの両端部を各々接続
    して、送り配管側からの高温水をヘッダーを介して温水
    循環パイプの一端部に供給すると共に温水循環パイプの
    他端部からの低温水をヘッダーを介して戻り配管側に戻
    すようにした温水床暖房装置において、基材の一部を切
    り欠いて側方に開口したヘッダー収納凹所を設け、ヘッ
    ダー収納凹所に収納されるヘッダーの二次側の側面に、
    往路側ニップルと復路側ニップルとを異なる方向に向け
    て突設したことを特徴とする温水床暖房装置。
  2. 【請求項2】 複数の温水循環パイプが基材に設けた複
    数のパイプ溝内に各々収納され、ヘッダー収納凹所に収
    納されるヘッダーの二次側の一側面に、一方の温水循環
    パイプの両端部に接続される一組の往路側ニップルと復
    路側ニップルとを異なる方向に向けて突設すると共に、
    上記一側面と反対側の他側面に、他方の温水循環パイプ
    の両端部に接続される別の一組の往路側ニップルと復路
    側ニップルとを異なる方向に向けて突設したことを特徴
    とする請求項1記載の温水床暖房装置。
  3. 【請求項3】 ヘッダー収納凹所の側面開口に面してい
    るヘッダーの一次側の側面に、熱源側の送り配管と戻り
    配管とに各々接続される送り側ニップルと戻り側ニップ
    ルとが設けられ、ヘッダーの一次側の側面とは反対側の
    側面に平面部分が設けられていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の温水床暖房装置。
  4. 【請求項4】 基材の下面側に、ヘッダー収納凹所の下
    面開口を塞ぐための遮蔽部材を設けたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2又は請求項3記載の温水床暖房装
    置。
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