JP2002154316A - 送風案内吹出し装置 - Google Patents

送風案内吹出し装置

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JP2002154316A
JP2002154316A JP2000356041A JP2000356041A JP2002154316A JP 2002154316 A JP2002154316 A JP 2002154316A JP 2000356041 A JP2000356041 A JP 2000356041A JP 2000356041 A JP2000356041 A JP 2000356041A JP 2002154316 A JP2002154316 A JP 2002154316A
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blowing
air
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blower tube
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Takiko Mito
多喜子 見戸
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HAIBERU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員を迅速且つ効果的に温めたり冷やし、特
に乗員の下半身を温めて保温可能にし、更に、車内に積
み込んだ物品を効果的に保温/保冷(冷却)、乾燥する
ことができる送風案内吹出し装置を提供する。 【解決手段】 送風案内吹出し装置1は、吹出口2に着
脱可能な合成樹脂製の保持体10、保持体10に基端部
が連結され且つ薄い膜材で構成された長細い可撓性の送
風チューブ20であって吹出口2から導入された送風を
案内する送風チューブ20、送風チューブ20の先端部
側に接続されその先端部に案内されてきた送風を分散状
に吹き出す吹出部材30、吹出部材30を乗員に密着さ
せない位置に保持する為の保持部材40、乗員Mの下半
身を覆うことができるカバー部材50等を備え、カバー
部材50で乗員Mの下半身を覆った状態で、そのカバー
部材50の内側に向けて吹出部材40から送風(温風)
が吹き出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、自動車の空調設
備の吹出口から吹き出す送風を案内して吹出す送風案内
吹出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、一般的な自動車には冷暖房装置
が装備されており、この冷暖房装置からの温風/冷風
(送風)を空調設備を介して車室側に臨む吹出口から車
内に吹き出して室温を調節することができる。送風を後
側に向けて吹き出すインストルメントパネルの吹出口に
は、通常ルーバーが設けられ、このルーバーの複数枚の
羽板の向きを変えて送風の吹き出し方向を調節できる。
最近では、乗員のフットスペースの前方奥端側に吹出口
を設け、この吹出口から送風を乗員の足元(フロアー)
に向けて吹き出すようにした空調設備も一般的である。
【0003】ところで、冬場等の低温の日や夏場等の高
温の日に、自動車の冷暖房装置を作動させて室温を調節
する場合、吹出口から吹き出す温風/冷風(送風)の温
度は吹出口付近においてはかなり高温/低温になるが、
送風の吹き出しを開始してから室温が適温になるまでに
はある程度時間がかかる。尚、前記ルーバーに着脱可能
に装着して、飲料水を収容する缶やペットボトル等のド
リンク収容体を保持すると共に、ドリンク収容体の飲料
水を吹出口から吹き出す温風/冷風で保温/保冷するこ
とができる種々のドリンクホルダが実用に供されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 前述のように、冬場
等の低温の日や夏場等の高温の日に、冷暖房装置を作動
させても、送風(温風/冷風)の吹き出しを開始してか
ら室温が適温になるまでにある程度時間がかり、特に、
乗員の下半身付近においてはなかなか温められず/冷や
されず、その間は、乗員が車室で快適に過ごすことがで
きない。このような場合を含めて、吹出口からの送風の
吹き出し方向をルーバで調節し、その送風を乗員に直接
当てることができるが、吹出口から吹き出す送風は車内
に分散するため、吹出口から吹き出す送風により乗員を
局部的に温めたり冷やしたりするのに限界がある。特に
後部座席の乗員にとって、これらの課題が顕著になる。
【0005】乗員がインストルメントパネルの吹出口に
近寄ることにより、乗員の上半身を局部的に温めたり冷
やしたりできるが、運転に支障を来したりシートベルト
装置が正常に機能しなくなる等の虞があるし、乗員がイ
ンストルメントパネルの吹出口に近寄ったとしても、そ
の吹出口から送風を下半身に直接当てることは難しい。
尚、吹出口から吹き出す温風/冷風を殆ど分散させずに
乗員に当てると、その温度が高温/低温すぎて不快に感
じることがある。
【0006】特に、冬場等の低温の日には、お年寄りや
女性や子供等にとって冷えやすい下半身を迅速且つ効果
的に温めたいという要望があるが、上記の理由により、
これを実現することは難しいし、乗員のフットスペース
の前方奥端側に設けた吹出口から、温風を乗員の足元
(フロアー)に向けて吹き出したとしても、その吹出口
から吹き出す温風は結構分散されて乗員の下半身に当た
るため、思うように下半身を温めることができない。ま
た、車内が適温に温められたとしも、ドアや窓の開放に
より室温が急速に低下し乗員(下半身)を冷やしてしま
う。
【0007】一方、冷暖房装置により、冬場等の低温の
日に車室フロアーやシートクッションに置かれる弁当等
の物品を保温したり、夏場等の高温の日に車室フロアー
やシートクッションに置かれるなま物等の物品を保冷
(冷却)したり、スキー靴等の濡れた物品を乾燥させた
いという要望があるが、暖房/冷房を効かせるだけで
は、物品の保温/保冷、乾燥を効果的に行うことは難し
い。このことは、本願発明者が行った温度測定の結果か
らも明らかである。尚、前記ルーバーに着脱可能に装着
されるドリンクホルダでは、ドリンク収容体以外の弁当
やなま物等の物品を保持して保温/保冷するものではな
い。
【0008】本発明の目的は、乗員を迅速且つ効果的に
温めたり冷やしたりすること、特に乗員の下半身を温め
て保温可能にすること、車内に積み込んだ物品を効果的
に保温/保冷(冷却)、乾燥すること、等である。
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項1の送風案内吹
出し装置は、自動車の空調設備の車室側に臨む吹出口か
ら吹き出す送風を案内して吹出す送風案内吹出し装置で
あって、前記吹出口に着脱可能な合成樹脂製の保持部
と、前記保持部に基端部が連結され且つ薄い膜材で構成
された長細い可撓性の送風チューブであって、前記吹出
口から導入された送風を案内する送風チューブと、前記
送風チューブの先端部側に接続され、送風チューブの先
端部に案内されてきた送風を分散状に吹き出す吹出部材
とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】この送風案内吹出し装置は、自動車の空調
設備の車室側に臨む吹出口から吹き出す送風を案内して
吹出す為の装置であり、合成樹脂製の保持部と、薄い膜
材で構成された長細い可撓性の送風チューブと、吹出部
材とを備えている。保持部が空調設備の吹出口に着脱可
能に装着され、この保持部に送風チューブの基端部が連
結され、送風チューブの先端部側に吹出部材が接続され
ている。吹出口から吹き出した送風が送風チューブに導
入され、送風チューブによりその先端部に案内されてき
た送風が吹出部材から分散状に吹き出される。
【0011】一般的な自動車には冷暖房装置が装備され
ており、吹出口から吹き出す冷暖房装置からの温風/冷
風(送風)を、送風チューブにより殆ど分散させずに吹
出部材へ案内することができ、その送風を吹出部材から
分散状に吹き出すことができる。吹出部材を前席又は後
席の乗員にある程度近づけておき、そこで、吹出部材か
ら分散状に吹き出した送風を乗員に当てることができる
ため、その送風により乗員を迅速且つ効果的に温めたり
冷やしたりすることができる。また、吹出部材の位置を
変更して、乗員の上半身や下半身の所望の部位を温めた
り冷やしたりすることもできるし、吹出部材を車内に積
み込んだ物品に近づけて、冬場等の低温の日には送風を
温風にして弁当等を効果的に保温し、夏場等の高温の日
には送風を冷風にしてなま物等を効果的に保冷し、更に
は、スキー靴等の濡れた物品を効果的に乾燥させること
ができる。
【0012】請求項2の送風案内吹出し装置は、請求項
1の発明において、前記送風チューブの先端部分と吹出
部材の少なくとも一方に取付けられたカバー部材を設
け、このカバー部材で乗員の下半身を覆った状態で、そ
のカバー部材の内側に向けて吹出部材から送風を吹き出
すように構成したことを特徴とするものである。
【0013】カバー部材により乗員の下半身を覆い、こ
の状態で、カバー部材の内側に向けて吹出部材から送風
を吹き出すことができ、特に、冬場等の低温の日には送
風を温風にして、カバー部材の内側の下半身を迅速且つ
効果的に温めて保温することができ、ドアや窓の開放に
より室温が急速に低下してもこの保温効果を維持するこ
とができる。カバー部材を送風チューブの先端部分と吹
出部材の少なくとも一方に取付けることにより、吹出部
材とカバー部材の一体性を確保し、吹出部材からカバー
部材の内側に向けて送風を確実に吹き出すことができ
る。
【0014】請求項3の送風案内吹出し装置は、請求項
1又は2の発明において、前記吹出部材は内部に送風通
路を有する中空状の部材からなり、この吹出部材の壁部
に複数の送風吹出し孔を形成したことを特徴とするもの
である。送風チューブの先端部に案内されてきた送風を
吹出部材の送風通路に導入し、その送風通路の送風を壁
部に形成された複数の送風吹出し孔を通して分散状に吹
出すことができる。
【0015】請求項4の送風案内吹出し装置は、請求項
1〜3の何れかの発明において、前記送風チューブの先
端部分又は吹出部材に着脱可能に装着され、吹出部材を
乗員に密着させない位置に保持する為の保持部材を設け
たことを特徴とするものである。保持部材により吹出部
材を乗員に密着させない位置に保持しておくことで、吹
出部材から吹出した温風/冷風がかなり高温/低温であ
る場合でも、乗員に不快感を与えることなく吹出部材か
ら送風を吹き出すことができる。
【0016】請求項5の送風案内吹出し装置は、請求項
1〜4の何れかの発明において、前記吹出部材が円筒状
の部材からなることを特徴とするものである。円筒状の
部材からなる吹出部材の内部に送風通路を確保でき、そ
の吹出部材の壁部に複数の孔を形成することで、吹出部
材から送風を部分散状に吹出すことができる。
【0017】請求項6の送風案内吹出し装置は、請求項
1〜4の何れかの発明において、前記吹出部材が球殻状
の部材からなることを特徴とするものである。球殻状の
部材からなる吹出部材の内部に送風通路を確保でき、そ
の吹出部材の壁部に複数の孔を形成することで、吹出部
材から送風を部分散状に吹出すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態の送風案内
吹出し装置は、空調設備の車室側に臨む吹出口を有する
ほぼ全ての自動車に適用可能なものである。
【0019】図1、図2に示すように、送風案内吹出し
装置1は、自動車Cの空調設備の車室側に臨む吹出口2
から吹き出す送風を案内する為に用いる装置であり、合
成樹脂製の保持体10(保持部)と、合成樹脂製(又は
布製)の耐熱性の高い薄い膜材で構成された長細い可撓
性の送風チューブ20と、合成樹脂製の吹出部材30
と、保持部材40と、合成繊維又は天然繊維の布(或い
は合成樹脂製の薄い布状の部材)からなるカバー部材5
0等で構成されている。
【0020】図3に示すように、保持体10は、筒部1
1と、この筒部11の前端部に一体形成されて筒部11
から左右両側へ延びるフランジ部12とを有し、吹出口
2に着脱可能に装着される。例えばフランジ部12の外
形は矩形に形成され、そのフランジ部12の上端部に、
上下1対の弾性舌片14,15からなる連結部材13が
左右に2組設けられている。尚、各弾性舌片14,15
は板バネで構成されているが、合成樹脂製の弾性舌片に
構成してもよい。
【0021】2組の連結部材13の各々において、1対
の弾性舌片14,15を弾性変形させつつ、これらの間
に吹出口2のルーバ3の羽板3aを挿入させる。する
と、1対の弾性舌片14,15が羽板3aを挟持して、
保持体10が吹出口2に装着される。この状態で、フラ
ンジ部12の下部がルーバ3又はその近傍のパネルに当
接して、筒部11がほぼ前後方向に向く姿勢に保持され
る。尚、本実施形態の場合、保持体10はインストロメ
ントパネルの上部側の吹出口2に装着されているが、そ
の他の吹出口に装着してもよい。
【0022】送風チューブ20は合成樹脂製の薄い膜材
で構成された長細い可撓性の耐熱性の高いチューブであ
り、図1、図3、図4に示すように、その送風チューブ
20の基端部が保持体10の筒部11の後端部に連結さ
れている。詳細には、送風チューブ20の基端部が筒部
11に外装され、筒部11には送風チューブ20を介し
て合成樹脂製のバンド部材21が外嵌され、バンド部材
21が複数のビス22により筒部11に固定されてい
る。尚、送風チューブ20を保持体10に連結する構造
については、上記に限定されるものでなく、例えば、テ
ープや接着剤により固着連結することも可能である。
【0023】図1、図2、図5に示すように、送風チュ
ーブ20の先端部分には合成樹脂製の筒部材25が連結
され、この筒部材25を介して、送風チューブ20の先
端部側に吹出部材30が接続されている。尚、送風チュ
ーブ20と筒部材25の連結構造については、送風チュ
ーブ20と保持体10の連結構造と基本的に同じである
ので説明を省略する。
【0024】図5〜図7に示すように、吹出部材30
は、比較的長い吹出筒部30aと、この吹出筒部30a
の長さ方向中央部から分岐して少し延びる連結筒部30
bとを一体形成して、内部に送風通路31を有する中空
状の部材に構成されている。吹出筒部30aの両端部が
キャップ35により塞がれており、この吹出筒部30a
の壁部に複数の送風吹出し孔32が一様に形成されてい
る。連結筒部30bが前記筒部材25に圧入状に内嵌さ
れ連結されている。即ち、吹出部材30と筒部材25
(送風チューブ20)は着脱可能に構成されている。
【0025】図2、図5〜図7に示すように、保持部材
40は吹出部材30を乗員Mに密着させない位置に保持
する為の部材であり、吹出部材30に着脱可能に装着さ
れている。本実施形態の場合、乗員Mがシート5に座っ
た状態で、吹出部材30は乗員Mの両足Mfの上側や前
側(両足Mfに密着しないように、両足Mfから少し離
隔し位置)に保持部材40を保持可能に構成されてい
る。
【0026】この保持部材40は、軸状の部材を門形に
屈曲させたような合成樹脂製(又は金属製)の門形部材
41と、この門形部材41に連結された1対の押え板4
2とを有する。門形部材41の水平部41aは吹出部材
30よりも長く、水平部41aに突出状の1対の連結ピ
ン46が2組設けられている。一方、吹出部材30の吹
出筒部30aには、下方へ突出する1対の係合爪36が
2組設けられ、これら係合爪36が連結ピン46に夫々
係合して、吹出部材30が保持部材40に連結された状
態となる。
【0027】門形部材40の1対のアーム部41bの基
端部分に1対の押え板42が夫々連結されているが、各
アーム部41bと板部材42の連結については、例え
ば、アーム部41bの水平方向へ屈曲する基端部分が板
部材42にブラケット43を介して回動可能に摩擦結合
され、1対の板部材42に対して門形部材41の姿勢を
保持できるように構成してある。
【0028】1対の板部材42を乗員Mの両足Mfの太
股でシートクッション5aに押えた状態で、門形部材4
0をほぼ鉛直姿勢にすると、吹出部材30が両足Mfの
上側に保持される。また、1対の板部材42を両足Mf
の膝近くで押えた状態で、門形部材40を前側へ回動さ
せてほぼ水平姿勢にすると、吹出部材30が両足Mfの
上側に保持される。勿論、門形部材40を鉛直姿勢と水
平姿勢の間の姿勢にして吹出部材30を保持することも
可能である。
【0029】図2、図5〜図7に示すように、カバー部
材50は乗員Mの下半身を覆うことができる大きさを有
し、その内側に吹出部材30が配設されている。カバー
部材50の中央部分にはスリット51が形成され、この
スリット51を介して、吹出口2側から延びる送風チュ
ーブ20がカバー部材50の内側の吹出部材30に接続
されている。
【0030】即ち、吹出部材30の接続筒部30b、
(又は接続筒部30bに接続される筒部材25、又は送
風チューブ20)がスリット51を挿通し、これによ
り、カバー部材50がと吹出部材30(送風チューブ2
0の先端部分)に取付けられた状態となる。このように
して取付けられたカバー部材50により、前述のよう
に、吹出部材30を両足Mfの上側へ前側で保持した状
態で、乗員Mの下半身を十分に覆うことができ、この状
態で、カバー部材50の内側に向けて吹出部材30から
送風を吹き出すことができる。
【0031】ここで、前記スリット51については、送
風チューブ20を接続した状態の吹出部材30が通過可
能な長さを有し、この状態の吹出部材30をカバー50
の外側からスリット51を通して、カバー50の内側へ
配設できるようになっている。そして、スリット51か
らカバー部材50内の空気が極力漏れでないように、ス
リット51を塞ぐマジックテープ(登録商標)52も設
けられている。但し、送風チューブ20と吹出部材30
は着脱可能であるため、吹出部材30をカバー部材50
の内側に配設してから、吹出部材30と送風チューブ2
0を接続してもよい。この場合、スリット51の長さを
短くしてマジックテープ52を省略できる。
【0032】この送風案内吹出し装置1の作用・効果に
ついて説明する。この送風案内吹出し装置1をセットす
るために、前述のように、保持部材40の1対の板部材
42を乗員Mの両足Mfの太股でシートクッション5a
に押え、この保持部材40により吹出部材30を両足M
fの上側や前側(乗員Mに密着させない位置)に保持す
ると共に、カバー部材50で乗員Mの下半身を覆った状
態にする。また、保持体10を吹出口2に装着すると共
に、送風チューブ20と吹出部材30を接続した状態に
する。
【0033】上記のようにして送風案内吹出し装置1の
セットが完了し、その後、冷暖房装置を作動させると、
吹出口2から吹き出す冷暖房装置からの温風/冷風(送
風)が送風チューブ20に導入され、送風チューブ20
によりその先端部に案内されてきた送風が吹出部材30
から分散状に吹き出される。
【0034】吹出口2から吹き出す送風を、送風チュー
ブ20により殆ど分散させずに吹出部材30へ案内する
ことができ、吹出部材30から送風を分散状に吹き出す
ことができる。吹出部材30を乗員Mに近づけ、更に、
保持部材40により吹出部材30を乗員Mに密着させな
い位置に保持し、そこで、吹出部材30から送風が分散
状に吹き出すため、その送風により乗員Mの下半身を迅
速且つ効果的に温めたり冷やしたりすることができる。
【0035】カバー部材50により乗員Mの下半身を覆
い、この状態で、カバー部材50の内側に向けて吹出部
材30から送風を吹き出すことができるため、特に、冬
場等の低温の日には送風を温風にして、カバー部材50
の内側の乗員Mの下半身を迅速且つ効果的に温めて保温
することができ、ドアや窓の開放により室温が急速に低
下してもこの保温効果を維持することができる。つま
り、お年寄りや女性や子供等にとって、冷えやすい下半
身を迅速且つ効果的に温め、更に保温効果も有する有益
な装置を提供することができる。
【0036】また、この送風案内吹出し装置1では、保
持部材40を省略して、吹出部材30を乗員Mの足元に
配設し、前記カバー5又はその他のカバー部材で乗員の
下半身を覆った状態で、そのカバー部材の内側に向けて
吹出部材から送風を吹き出すように構成することができ
る。この場合、カバー部材を送風チューブ20の先端部
分や吹出部材30に取付けてもよいし取付けなくてもよ
い。
【0037】更に、カバー部材50をも省略し、吹出部
材40の位置を種々変更して、乗員Mの上半身や下半身
の所望の部位を温めたり冷やしたりすることができる。
尚、乗員Mの上半身や下半身の所望の部位を温めたり冷
やしたりする位置に保持部材40を保持する何らかの保
持部材を設けることが望ましく、これにより、運転に支
障をきたす等の虞がなくなる。
【0038】一方で、この送風案内吹出し装置1では、
吹出部材を車内に積み込まれる物品に近づけて、冬場等
の低温の日には送風を温風にして弁当等を効果的に保温
し、夏場等の高温の日には送風を冷風にしてなま物等を
効果的に保冷し、また、スキー靴等の濡れた物品を効果
的に乾燥させることができる。特に、前記カバー部材5
又は他のカバー部材の内側に物品を収容し、そのカバー
部材の内側に吹出部材30から温風/冷風を吹き出すよ
うにすることで、物品の保温/保冷効果を一層高めるこ
とができる。
【0039】次に、変更形態について説明する。但し、
前記実施形態と基本的に同じものには同一符号を付して
説明する。1〕図8、図9の送風案内吹出し装置1A
は、前記送風案内吹出し装置1において、吹出部材3
0、保持部材40、カバー部材50を変更したものであ
る。即ち、この送風案内吹出し装置1Aにおいて、吹出
部材60が内部に送風通路61を有する球殻状の部材か
らなり、この吹出部材60の壁部に複数の送風吹出し孔
62が形成されている。尚、吹出部材60には送風吹出
し孔62に連通する接続穴が形成され、この接続穴に筒
部材25が圧入されて連結されている。
【0040】2〕保持部材65は吹出部材60から吹き
出す送風の通過を許すネット状の部材からなり、この保
持部材65の端部がカバー部材67に固着されている。
カバー部材67で乗員Mの下半身を覆った状態で吹出部
材60が乗員Mの両足Mfの膝の下側に位置するよう
に、保持部材65により吹出部材60を覆うように保持
できるようにしてある。
【0041】カバー部材67の略中央部にスリット又は
穴が形成され、吹出口2側から延びる送風チューブ20
は、このスリット又は穴を介してカバー部材67の外側
から内側へ導かれている。尚、カバー部材67にスリッ
ト又は穴を省略し、吹出口2側から延びる送風チューブ
20をカバー部材67の下側を通して導入し、保持部材
65に形成した通過穴を通して吹出部材60に接続可能
である。この送風案内吹出し装置1Aによれば、基本的
に前記実施形態と同様の作用・効果を奏する。
【0042】3〕図10の送風案内吹出し装置1Aにお
いては、保持体70が、筒部11と、筒部11から基端
側(送風口2側)に広がるように開口したラッパ状の送
風案内部71とを一体形成して構成したものであり、そ
の送風案内部71の上壁端部に左右に2組の連結部材1
3が取付けられている。送風案内部71は軟質の合成樹
脂からなり、送風口2の大きさ等に応じて、送風案内部
71を上下左右に変形させて装着できるようになってい
る。送風案内部71を上下左右に変形させて装着可能
に、送風案内部71の上壁端部に連結部材13を設ける
だけでなく、その他壁部に、ルーバ3a等に係合し得る
爪状の部材を設けてもよい。
【0043】4〕図11の送風案内用チューブ装置1C
においては、送風チューブ20のうち吹出口2付近部分
の屈曲部80に、屈曲部80内の送風通路81が潰れな
いように形状保持する保形構造82を設けたものであ
り、この保形構造82は、コイル状に巻かれた針金83
を、送風チューブ20の屈曲部80内に配設したもので
あり、この針金83は保持体10又は/及び送風チュー
ブ20に連結されている。
【0044】5〕図12の送風案内用チューブ装置1D
においては、保持体85が、筒部11に複数のビス86
aで連結された合成樹脂製の蛇腹部材86を有し、蛇腹
部材86の下端部に送風チューブ20の基端部が連結さ
れている。この蛇腹部材86により、吹出口2付近部分
の屈曲部87を構成すると共に、その内部の送風通路8
8が潰れないように形状保持する保形構造89が構成れ
さている。
【0045】6〕図13の送風案内用チューブ装置1E
においては、保持体90の筒部90aが、吹出口2付近
部分に位置する屈曲部91を有し、その下端部に、バン
ド部92と複数のビス93により送風チューブ20の基
端部が連結されている。つまり、筒部90aに屈曲部9
1を設けることにより、その内部の送風通路94が潰れ
ないように形状保持する保形構造96が構成れさてい
る。
【0046】尚、カバー部材50,67を、送風チュー
ブ20の先端部分に取付けてもよいし、送風チューブ2
0の先端部分と吹出部材40ね65の両方に取付けても
よい。また、送風チューブの先端部分に保持部材を着脱
可能に構成してもよい。装置チューブ20の先端部分に
おいても、前述のような保形構造を採用可能である。
【0047】尚、吹出口に保持体を着脱可能にする構造
について前記実施形態で説明した以外の種々の構造を適
用可能であるし、保持体をルーバーに直接装着しなくて
も、吹出口付近部に装着する構造もあり得る。また、前
記の吹出口以外の吹出口に保持体を着脱可能に装着して
使用してもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で、前記変更形態以外の種々の変更を付加した形態で
実施可能である。
【0048】
【発明の効果】 請求項1の送風案内吹出し装置によれ
ば、保持部、送風チューブ、吹出部材を設けたので、吹
出口から吹き出した温風/冷風(送風)を送風チューブ
に導入し、その送風チューブの先端部に案内されてきた
送風を分散状に吹き出すことができ、吹出部材を乗員に
ある程度近づけておくことで、乗員を迅速且つ効果的に
温めたり冷やしたりすることができる。吹出部材の位置
を変更して、乗員の上半身や下半身の所望の部位を温め
たり冷やしたりすることもできるし、吹出部材を車内に
積み込んだ物品に近づけて、冬場等の低温の日には送風
を温風にして弁当等を効果的に保温し、夏場等の高温の
日には送風を冷風にしてなま物等を効果的に保冷し、更
には、スキー靴等の濡れた物品を効果的に乾燥させるこ
ともできる。
【0049】請求項2の送風案内吹出し装置によれば、
カバー部材により乗員の下半身を覆い、この状態で、カ
バー部材の内側に向けて吹出部材から送風を吹き出すこ
とができる。特に、冬場等の低温の日には送風を温風に
して、カバー部材の内側の下半身を迅速且つ効果的に温
めて保温でき、ドアや窓の開放により室温が急速に低下
してもこの保温効果を維持することができる。カバー部
材を送風チューブの先端部分と吹出部材の少なくとも一
方に取付けたことにより、吹出部材とカバー部材の一体
性を確保し、その吹出部材からカバー部材の内側に向け
て送風を確実に吹き出すことができる。
【0050】請求項3の送風案内吹出し装置によれば、
吹出部材は内部に送風通路を有する中空状の部材からな
り、この吹出部材の壁部に複数の送風吹出し孔を形成し
たので、送風チューブの先端部に案内されてきた送風を
吹出部材の送風通路に導入し、その送風通路の送風を壁
部の複数の送風吹出し孔を通して分散状に吹出すことが
できる。
【0051】請求項4の送風案内吹出し装置によれば、
送風チューブの先端部分又は吹出部材に保持部材を装着
し、その保持部材により吹出部材を乗員に密着させない
位置に保持しておくことができ、これにより、吹出部材
から吹出した温風/冷風がかなり高温/低温である場合
でも、乗員に不快感を与えることなく吹出部材から送風
を吹き出すことができる。
【0052】請求項5の送風案内吹出し装置によれば、
吹出部材が円筒状の部材からなるので、その吹出部材の
内部に送風通路を確保でき、吹出部材の壁部に複数の孔
を形成することで、吹出部材から送風を部分散状に吹出
すことができる。
【0053】請求項6の送風案内吹出し装置によれば、
吹出部材が球殻状の部材からなるので、その吹出部材の
内部に送風通路を確保でき、吹出部材の壁部に複数の孔
を形成することで、吹出部材から送風を部分散状に吹出
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメインの実施形態に係る送風案内吹出
し装置を装備した車内の斜視図である。
【図2】自動車内部の座席と送風案内吹出し装置の要部
を含む斜視図である。
【図3】送風案内吹出し装置の保持部と送風チューブを
含む斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】送風案内吹出し装置の要部の正面図である。
【図6】送風案内吹出し装置の要部の平面図である。
【図7】図5のVII −VII 線断面図である。
【図8】変更形態1に係る送風案内吹出し装置を装備し
た車内の斜視図である。
【図9】図8の送風案内吹出し装置の要部の正面図であ
る。
【図10】変更形態2に係る送風案内吹出し装置の保持
部を含む斜視図である。
【図11】変更形態3に係る送風案内吹出し装置の要部
縦断面図である。
【図12】変更形態4に係る送風案内吹出し装置の要部
縦断面図である。
【図13】変更形態5に係る送風案内吹出し装置の要部
縦断面図である。
【符号の説明】
C 自動車 1,1A〜1E 送風案内吹出し装置 2 吹出口 10,70,85,90 保持体(保持部) 20 送風チューブ 30,60 吹出部材 31,61 送風通路 32,62 送風吹出し孔 40,65 保持部材 50,67 カバー部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の空調設備の車室側に臨む吹出口
    から吹き出す送風を案内して吹出す送風案内吹出し装置
    であって、 前記吹出口に着脱可能な合成樹脂製の保持部と、 前記保持部に基端部が連結され且つ薄い膜材で構成され
    た長細い可撓性の送風チューブであって、前記吹出口か
    ら導入された送風を案内する送風チューブと、 前記送風チューブの先端部側に接続され、送風チューブ
    の先端部に案内されてきた送風を分散状に吹き出す吹出
    部材と、 を備えたことを特徴とする送風案内吹出し装置。
  2. 【請求項2】 前記送風チューブの先端部分と吹出部材
    の少なくとも一方に取付けられたカバー部材を設け、こ
    のカバー部材で乗員の下半身を覆った状態で、そのカバ
    ー部材の内側に向けて吹出部材から送風を吹き出すよう
    に構成したことを特徴とする請求項1に記載の送風案内
    吹出し装置。
  3. 【請求項3】 前記吹出部材は内部に送風通路を有する
    中空状の部材からなり、この吹出部材の壁部に複数の送
    風吹出し孔を形成したことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の送風案内吹出し装置。
  4. 【請求項4】 前記送風チューブの先端部分又は吹出部
    材に着脱可能に装着され、吹出部材を乗員に密着させな
    い位置に保持する為の保持部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1〜3の何れかに記載の送風案内吹出し装置。
  5. 【請求項5】 前記吹出部材が円筒状の部材からなるこ
    とを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の送風案内
    吹出し装置。
  6. 【請求項6】 前記吹出部材が球殻状の部材からなるこ
    とを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の送風案内
    吹出し装置。
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