JPH0330052Y2 - - Google Patents

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JPH0330052Y2
JPH0330052Y2 JP1986145181U JP14518186U JPH0330052Y2 JP H0330052 Y2 JPH0330052 Y2 JP H0330052Y2 JP 1986145181 U JP1986145181 U JP 1986145181U JP 14518186 U JP14518186 U JP 14518186U JP H0330052 Y2 JPH0330052 Y2 JP H0330052Y2
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seat
duct
breathable
frame
dispersion chamber
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JP1986145181U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシートクツシヨン部分から風が吹き出
す通風性自動車用シートの改良に関する。更に詳
述すると、本考案はシートアジヤスターを装備す
る自動車用シートに応用して好適な通風性自動車
用シートに関する。
(従来の技術) 従来の自動車用シートは、一般に、シートフレ
ームに張られたスプリング上にフオーム材やロツ
ク材から成るシートパツドを載置し、その上をト
リムカバーアツセンブリで覆う構造とされてお
り、着座者の熱がこもり臀部や腰部に汗をかく不
快感を与えている。
そこで、この不具合を解消するため、シートク
ツシヨン底部から空気特にクーラ使用時の冷風を
導入して座面から吹き出させ、着座者の熱を奪う
ようにした通風性自動車用シートが提案されてい
る(実開昭58−185952号)。この通風性自動車用
シートは、第5図に示すように、シートクツシヨ
ン101及びシートバツク102のシートパツド
103下に空気分散室104を設け、空気室に可
撓性ダクト105を介して自動車用空気調和装置
などに接続し、シロツコフアン106で強制通風
するように設けられている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、この従来のシート構造による
と、空気供給源と自動車用シートとが車室内に露
出するダクト105によつて接続されているた
め、運転者や助手席搭乗員の各種機器の操作や行
動を妨げる問題がある。また、自動車用シートを
前後に移動可能とするシートアジヤスタを装備す
る場合、上述のダクト105をその分だけ長くと
らなければならないので邪魔になり実用的でな
い。そこで、このダクト105をシート下に敷設
することも考えられるが、自動車用シートとフロ
アとの間の狭い空間がダクトを立ち上げ前後方向
に可撓し得るように設置することは事実上不可能
である。
本考案は、ダクトを自動車用シート下のフロア
に敷設した状態でシートアジヤスタを設備可能な
通風性自動車用シートを提供することを目的とす
る。
.考案の構成 (問題点を解決するための手段) かかる目的を達成するために、本考案は、上面
が多孔板により構成され内部に中空状の分散室を
有するフレーム上に、単繊維結合クツシヨン材よ
りなる通気性シートパツドを通気性表皮部材で覆
つた自動車用シートクツシヨンを取付け、前記分
散室にダクトを連通してなる自動車用座席シート
において、前記フレームの下部中央に前後方向に
延びるガイド部を設け、該ガイド部は、前記フレ
ームの底板に開設された前後方向に延びる長孔状
の開口部を閉塞する摺動プレートと、この摺動プ
レートの両側を摺動自在に支持する略乙の字状の
一対の支持プレートとにより形成し、車体フロア
上であつて前記ガイド部の下部に沿うように敷設
されたダクトの先端を前記摺動プレートに貫通さ
せて固定し、前記分散室と送風源とを連結するこ
とを特徴とする通気性自動車用シートである。
(作用) したがつて、自動車用シートを前後に調整移動
させようとしても、ダクトに固定されたプレート
がシートクツシヨン側のガイド部に沿つて相対移
動し、分散室を密閉したままシートの移動を可能
とするので、ダクト位置を変更せずにシートとダ
クトの接続関係を維持できる。
(実施例) 以下本考案の構成を図面に示す一実施例に基づ
いて詳細に説明する。
本考案の通風性自動車用シートは、第1図に示
すように、シートフレーム1に通気性のパツド材
2を載置しその上を通気性のトリムカバーアツセ
ンブリ3で上張りし、パツド材2の下に設けた分
散室4と送風源(図示省略)とをダクト6で接続
してシートパツド材2・トリムカバーアツセンブ
リ3を通して冷風あるいは温風若しくは温度未調
整の風を吹き出すようにしたものである。
シートフレーム1は、シート形状を保つ基盤に
なる構造物で、本実施例の場合、プラスチツクあ
るいはグラスフアイバ等で強化されたプラスチツ
ク(所謂FRP)を使用して射出成形、ホツトス
タンピングなどによつて一体的に成形された樹脂
構造のものが採用されている。尚、シートフレー
ム1は、通常シートクツシヨンフレーム1Aとシ
ートバツクフレーム1Bに大別でき、リクライニ
ング機構1Cなどによつて結合されて車体フロア
Wにシートアジヤスタ5等を介して取付けられて
いるが、本明細書にあつては、シートフレームと
称呼する場合には断りのない限りシートクツシヨ
ンフレームを指すものとする。このシートフレー
ム1の底部には前後方向に延びるガイド部7が設
けられている。このガイド部7はダクト6を固定
するプレート8を前後方向に摺動可能に保持する
ためのもので、通常断面コ形あるいはシートフレ
ーム1との間でプレート8を挾持する形状例えば
断面のプレート9を採用するか、あるいはシート
フレーム1と一体的に形成されている。
シートフレーム1の底部中央には前後方向に長
い開口部10が開口され、当該シートフレーム1
とパツド材2との間に分散室4が構成されてい
る。分散室4は、シートフレーム1上に形成され
た隔壁11と、この隔壁1に支持されている分散
板12及び開口部10を塞いているプレート8に
よつて実質的に密閉されている。ここで、実質的
に密閉されているとは、分散室4内に導入された
空気の大部分がパツド材2側へ流れシートクツシ
ヨンの下へは大量に洩れない状態をいう。
分散室4の天井を構成する分散板12は、ダク
ト6を介して分散室4内へ導入される空気をパツ
ド材2へ集中させずに流入させるためのもので、
通常流通孔13を多数穿孔した板あるいは通気性
の多孔質の板が採用されている。
この分散板12は、本実施例の場合、パツド材
2を受け支えるばね材の代用を果たしているため
パツド材2の全面を支持する構造とされている
が、シートフレームにパイプ構造を採りばね材で
パツド材2を支持する構造とする場合には、上述
のばね材とダクト6との間に当該分散板12を設
置して噴出する空気を一旦分散板12に吹き付け
た後分散室4内に流れ込むように設けることが好
ましい。
前記分散室4と送風源とを連結するダクト6は
車体フロアW上に敷設され、シートクツシヨン下
において上向きに折曲げられて分散室4を塞ぐプ
レート8に貫通状態にて固定されている。また、
ダクト6として、伸縮屈曲自在なフレキシブルホ
ースを採用すれば、シートを前後移動させるばか
りか、チルトさせる場合にもプレート8がシート
クツシヨン側に追従してこのシートの動きを許容
する。
パツド材2としては、通気性と一定の弾力性を
有するクツシヨン材あるいはクツシヨン構造を有
する柔軟な物体を通常1層あるいは2,3層にし
て使用されている。一般にはヘアロツクやパーム
ロツクあるいは本発明者によつて特許出願され先
に開示された短繊維結合クツシヨン材等の通気性
に富むロツク材が使用され、最も好ましくは上述
の短繊維結合クツシヨン材が使用される。
この短繊維結合クツシヨン材は株式会社高木化
学研究所によつて特許出願され商品名カーロツク
マツトで販売されているもので、第4図に示すよ
うに、比較的大きなデニールの立体カールを有す
るポリエステルフイラメント短繊維14を所定形
状に圧縮形成して得られるフイラメント成形体に
接着剤15を施して該フイラメント相互の接触点
を結合してなる比較的硬度の大きく且つ通気性の
良いフイラメント状のクツシヨン材である(特願
昭58−118797号、特願昭58−118798号)。このク
ツシヨン部材は、非常に優れた通気性および耐久
性を有するものであり、通気性、熱発散性を必要
とする自動車用シートのパツド材としては好適な
ものである。
このクツシヨン材を構成するポリエスステルフ
イラメント14としては、その太さがモノフイラ
メントとして50〜1000デニール、好ましくは100
〜600デニール、最も好ましくは200〜400デニー
ルの立体カールを有するものが採用され、その太
さを変えることによりパツド材の硬さを自由に変
化させ得る。ここで立体カールとは、二方向性お
よび三方向性カール即ち広義の立体カールを意味
するが、好ましくは三方向性立体カールフイラメ
ントであり、例えば同一発明者により特開昭52−
144448号公報に開示されている方法および装置に
より二重撚りフイラメントをつくり、ついで所定
寸法に切断しかつ解撚して得られる一方向性立体
カールフイラメントを意味する。
フイラメント14の長さは25〜200mmが好まし
い。そして、該フイラメント、例えば第3図に示
すように、一定の曲率で一定方向に巻かれたコイ
ル状を成すものではなく、不規則にその曲率及び
巻き方向を変化させ、、無方向性螺旋とも言える
カール状態換言すれば調子が悪くなつた螺旋状の
電話コードに非常に似た形態をとる。
クツシヨン材は、上述カールフイラメントを所
定の寸法にカツトしてニードリングないしラビン
グにより製綿した後、解綿しながら所定形状に圧
縮成型し、接着剤を吹付けあるいはデイビングし
つつ付着させてフイラメント相互の接触点を結合
することによつて製造される。
このパツド材2の表面には、必要によりフエル
ト、不織布等の薄い通気性ワデイング(図示省
略)が積層されている。また、パツド材2の側部
および必要あれば上面の一部は、非通気性表皮部
材体16で覆われている。非通気性表皮部材16
としては、ジーンズ、帆布、レザー、人口皮革等
がある。また、前記パツド材2の表面は通気性の
表皮部材即ちトリムカバーアツセンブリ3で覆わ
れ、その周側縁部は前記非通気性表皮部材体16
と直接または玉部を介して縫製、その他の方法に
より接合されている。トリムカバーアツセンブリ
3は、表皮とワデインダ及びワデイングカバーと
から成り、夫々に通気性の素材が使用されてい
る。通気性表皮としては網布、例えばレース生
地、カーテン生地、ラツセル編み、ジヤガードを
組込んだラツセル編み等や織布(好ましくは粗目
の織布)等がある。
前記分散室5には、少なくとも1本のダクト6
が連結されており、該ダクト6にはフアン、例え
ばシロツコフアン(図示省略)等が取付けられ、
空気供給源と連結されている。空気供給源として
は、自動車用空気調和装置のクーラユニツトない
しヒータユニツト、カークーラー、これらの車内
吹出し口、車外空気取入口等を利用できる。
尚、上述の実施例は本考案の好適な実施例の一
つではあるが、これに限定されるものではなく、
本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変形
実施可能である。
例えば、本実施例では樹脂構造のシートフレー
ムを採用しているが、一般に多用されているパイ
プ構造にばね材をセツトしたシートフレームを使
用することも可能である。この場合、パイプシー
トフレームに実質的に密閉された分散室を相対的
に摺動可能なプレート8との間で形成する箱体を
取付ける一方、この箱体の天井面を多孔板にして
ダクト6を介して導入される空気をパツド材2側
へ向けて噴出させる構造とする。また、シートバ
ツク1Bのパツド材及びトリムカバーアツセンプ
リを通気性のものとし、シートクツシヨン下の分
散室4に導入された風をダクト等を介してシート
バツク側に分配し、背中から吹き出すように設け
ることも可能である。更に、シートクツシヨンの
上面を覆うトリムカバーアツセンブリの表皮は全
面が通気性を有する必要はなく、着座部分に風の
吹き出しが集中するように部分的に不通気性表皮
を採用することも可能である。
本考案よる自動車用シートは以上のごとき構成
を有してなるものであるから、ダクト6から導入
された温風、冷風または常温の空気は分散室4に
おいて分散されたのち、所定の間隔で穿設された
通気孔13よりフイラメントクツシヨン材より成
るパツド材2側に吹出され、このフイラメントク
ツシヨン材層でさらに分散されて通気性表皮部材
3より吹き出される。依つて。座乗者に所望温度
の空気を、前記フアンの制御により常に所望する
量だけ供給でき、座部および背部を適宜に温めあ
るいは冷却して寒さやむれを防ぐ。尚、風量調節
は、フアンの回転数または弁の開閉度により行う
ことができる。
.発明の効果 以上の説明より明らかなように、本考案の通風
性自動車用シートは、自動車用シートを前後に調
整移動させようとしても、ダクトに固定されたプ
レートがシートクツシヨン側のガイドに沿つて相
対移動し、分散室を密閉したままシートの移動を
可能としてダクト位置を変更せずにシートとダク
トの接続関係を維持できる。依つて、本考案によ
ると、ダクトを固定したまま自動車用シートを前
後方向に調整移動可能とできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の通風性自動車用シートの一実
施例を示す中央縦断面図、第2図は同シートの横
断面図、第3図は本実施例においてパツド材とし
て使用する三方向性立体カールフイラメントの正
面図、第4図は第3図のフイラメントによつて成
形されるクツシヨン材の一部分を示す斜視図、第
5図は従来の通風性自動車用シートの一例を示す
斜視図、第6図は第5図の−線断面図であ
る。 1……シートフレーム、2……パツド材、3…
…表皮部材、4……分散室、6……ダクト、7…
…ガイド部、8……プレート、10……開口部、
W……車体フロア。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上面が多孔板により構成され内部に中空状の分
    散室を有するフレーム上に、単繊維結合クツシヨ
    ン材よりなる通気性シートパツドを通気性表皮部
    材で覆つた自動車用シートクツシヨンを取付け、
    前記分散室にダクトを連通してなる自動車用座席
    シートにおいて、前記フレームの下部中央に前後
    方向に延びるガイド部を設け、該ガイド部は、前
    記フレームの底板に開設された前後方向に延びる
    長孔状の開口部を閉塞する摺動プレートと、この
    摺動プレートの両側を摺動自在に支持する略乙の
    字状の一対の支持プレートとにより形成し、車体
    フロア上であつて前記ガイド部の下部に沿うよう
    に敷設されたダクトの先端を前記摺動プレートに
    貫通させて固定し、前記分散室と送風源とを連結
    することを特徴とする通気性自動車用シート。
JP1986145181U 1986-09-24 1986-09-24 Expired JPH0330052Y2 (ja)

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