JP2002154292A - ボールペンまたは塗布具のチップ - Google Patents

ボールペンまたは塗布具のチップ

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JP2002154292A
JP2002154292A JP2000353881A JP2000353881A JP2002154292A JP 2002154292 A JP2002154292 A JP 2002154292A JP 2000353881 A JP2000353881 A JP 2000353881A JP 2000353881 A JP2000353881 A JP 2000353881A JP 2002154292 A JP2002154292 A JP 2002154292A
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JP
Japan
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ball
tip
hole
center hole
rear hole
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Application number
JP2000353881A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Yamaguchi
英之 山口
Kenichi Sugata
謙一 須賀田
Shunichiro Machida
俊一郎 町田
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブローチ打ち込みにより後孔のテーパー状壁
面に凸状変形が生じてしまい、筆記時、後孔から中心孔
へ流入するインキの流れが妨げられて筆跡不良につなが
ったりすることがあった。また、チップに弾撥体を内装
するボールペンや塗布具のチップにあっては、弾撥体を
チップに内装する際、その上部に形成した伸直部の先端
が凸状変形部に引っかかって組立不良を起こしてしまう
ことがあった。 【解決手段】 ボールと先端に小口の内縁を有するボー
ル把持部とボール受け座と中心孔とこの中心孔より前記
ボール把持部に連通するよう形成された複数の矢溝と後
孔を有するボールペンチップにおいて、前記矢溝の底か
ら後孔までの長さLと、前記矢溝の打ち込み長さTが、
L/T≧0.6の関係式の寸法であることを特徴とする
ボールペンまたは塗布具のチップとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールを筆記媒体
とするボールペンや塗布具のチップに関し、特に、チッ
プの後孔から中心孔に至る部分の形状・寸法の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、図3のようなボールペンや塗布具
のチップが知られている。チップの先端のボール把持部
101には、ボール102が回動自在に取り付けられて
いる。ボール102の図中下方には、ボール受け座部1
03およびインキの流通路となる中心孔104が形成さ
れ、その中心孔104の上部は、ボール102にインク
を供給する、放射状の矢溝105となっている。また、
前記中心孔104の下部は後孔106に連通している。
尚、図4のように、前記後孔106にコイルスプリング
などの弾撥体108を内装し、その弾撥体の上部に形成
した伸直部を前記中心孔104に通してボール102を
先端方向に付勢し、前記ボール把持部101の小口10
1aをボール102によって密閉するボールペンや塗布
具のチップも知られている。
【0003】前記矢溝105は、中心孔104の外縁
に、下方へ向けてブローチ刃物を打ち込むことによって
形成されるが、この時、ブローチにより中心孔外縁の肉
が打ち下げられるので、塑性変形により、前記後孔10
6のテーパー状壁面107の中心孔104の付近に凸状
変形107aが生じてしまう。ブローチ刃物を打ち込む
ことによる影響は前記中心孔104にも生じるので、通
常、ブローチの後には中心孔104にドリルを通して孔
内を浚うことが行われるが、前記の凸状変形107aは
変形状態のまま残される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術にあっ
ては、ブローチにより中心孔外縁の肉が打ち下げられる
結果、前記テーパー状壁面の中心孔の付近に凸状変形が
生じてしまい、筆記時、この凸状変形部によって、後孔
から中心孔へ流入するインキの流れが妨げられ、筆跡不
良につながったりすることがあった。また、チップに弾
撥体を内装するボールペンや塗布具のチップにあって
は、弾撥体をチップに内装する際、その上部に形成した
伸直部の先端が凸状変形部に引っかかって組立不良を起
こしてしまい、ボールが先端方向に付勢されず、ボール
把持部の小口が密閉されないことがあるという問題があ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に
鑑みてなされたものであり、ボールと先端に小口の内縁
を有するボール把持部とボール受け座と中心孔とこの中
心孔より前記ボール把持部に連通するよう形成された複
数の矢溝と後孔を有するボールペンチップにおいて、前
記矢溝の底から後孔までの長さLと、前記矢溝の打ち込
み長さTが、L/T≧0.6の関係式の寸法であること
を特徴とするボールペンまたは塗布具のチップを要旨と
する。
【0006】
【実施例】図1に第1例を示し説明する。チップの先端
のボール把持部1には、ボール2が回動自在に取り付け
られている。ボール2の図中下方には、ボール受け座部
3およびインキの流通路となる中心孔4が形成され、そ
の中心孔4の上部は、ボール2にインクを供給する、放
射状の矢溝5となっている。また、前記中心孔4の下部
は中心孔4の内径よりも大きい内径を有する後孔6に連
通している。そして、後孔6の図中上端はテーパー状の
壁面7になっている。
【0007】ここで、前記矢溝5の底から後孔6までの
長さをLとし、前記矢溝5の打ち込み長さをTとした
時、その寸法関係がL/T≧0.6の関係式で表わされ
る寸法になるように後孔までの長さLおよび矢溝の打ち
込み長さTが設定されている。尚、上記の関係式を満足
するためには、中心孔4の全長さに対して矢溝5の打ち
込み深さを調節して設定してもよいし、あるいは、矢溝
5の打ち込み深さを基準として後孔までの長さを調節設
定してもよい。
【0008】前記矢溝5は、チップのボール把持部1の
方向から、中心孔4の外縁に、下方へ向けてブローチ刃
物を打ち込むことによって形成されるが、この時、ブロ
ーチにより中心孔外縁の肉が打ち下げられても、矢溝の
打ち込み長さに対して後孔までの長さLが十分に確保さ
れているので、テーパー状の壁面7に塑性変形による隆
起を生じることがない。尚、前記矢溝5を形成するブロ
ーチ刃物の矢幅は、好ましくは0.05mm〜0.15
mmの範囲で選定するのがよく、より好ましくは、0.
07mm前後の矢幅とするのがよい。
【0009】図2に第2例を示し説明する。前記例と同
じ部分については説明を省略する。前記後孔6にはスプ
リング8が配設され、そのスプリング8は、その一端が
図中上方に垂直に延びて前記中心孔4を通るスプリング
伸直部8aになっている。前記ボール2は、スプリング
伸直部8aに支承され、スプリング8の弾撥によって図
中上方に付勢されて前記ボール把持部1の小口内縁部1
aに当接せしめられている。
【0010】次に、前記矢溝5の底から後孔6までの長
さをLとし、前記矢溝5の打ち込み長さをTとしてそれ
ぞれの寸法を設定し、寸法関係L/Tを選択設定して実
施した加工・組立試験の結果を表1に示し説明する。試
験の結果は、加工したチップに、スプリングの伸直部を
中心孔に通してボールを上方に付勢するスプリング組立
の不良発生率で表示した。尚、表1中のU/Vは、中心
孔4の内径寸法をUとし、スプリング伸直部8aの直径
寸法をVとした時のUおよびVの寸法関係を選択設定し
たものである。
【表1】
【0011】ここで、表1の試験において発生したスプ
リング組立不良品を解析した結果、組立不良を生じたチ
ップには、すべて、後孔のテーパー状壁面に凸状の変形
部が生じていた。そして、この変形部にスプリング真直
部の先端が引っかかった状態になっていた。 尚、組立
良品には、後孔のテーパー状壁面7の変形が見られなか
った。表1中の矢溝の底から後孔までの長さLと、前記
矢溝の打ち込み長さTが、L/T≧0.6の関係式の寸
法になっているものがスプリング組立不良率の発生がほ
とんどなく、良好であった。
【0012】
【発明の効果】本発明は、ボールと先端に小口の内縁を
有するボール把持部とボール受け座と中心孔とこの中心
孔より前記ボール把持部に連通するよう形成された複数
の矢溝と後孔を有するボールペンチップにおいて、前記
矢溝の底から後孔までの長さLと、前記矢溝の打ち込み
長さTが、L/T≧0.6の関係式の寸法であることを
特徴とするボールペンまたは塗布具のチップとしたの
で、ブローチ打ち込みにより後孔のテーパー状壁面に凸
状変形が生じてしまうといったこともなく、スムーズな
インキの流出による良好な筆跡とともに、チップに弾撥
体を内装するボールペンや塗布具のチップにあっては、
組み立て不良のない良好な品質のチップを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示すチップの縦断面図。
【図2】第2例を示すチップの縦断面図。
【図3】従来例を示す縦断面図。
【図4】従来例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 ボール把持部 1a 小口内縁部 2 ボール 3 ボール受け座部 4 中心孔 5 矢溝 6 後孔 7 壁面 8 スプリング 8a スプリング伸直部 L 後孔までの長さ T 矢溝の打ち込み長さ U 中心孔の内径寸法 V スプリング伸直部の直径寸法

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールと先端に小口の内縁を有するボー
    ル把持部とボール受け座と中心孔とこの中心孔より前記
    ボール把持部に連通するよう形成された複数の矢溝と後
    孔を有するボールペンチップにおいて、前記矢溝の底か
    ら後孔までの長さLと、前記矢溝の打ち込み長さTが、
    L/T≧0.6の関係式の寸法であることを特徴とする
    ボールペンまたは塗布具のチップ。
JP2000353881A 2000-11-21 2000-11-21 ボールペンまたは塗布具のチップ Pending JP2002154292A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100442039C (zh) * 2004-08-31 2008-12-10 株式会社拓普康山形 检镜仪

Cited By (1)

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